「1回戦敗退友の会」第03回
当SSはトナメキャラが登場しますが、フィクション上の、さらに空想上のお話で他単発SS等との関連性はありません。
独立したギャグとしてお読みください!
独立したギャグとしてお読みください!

光之助
「というわけで『1回戦敗退友の会』の会合は早くも第3回を迎えることになった。
進行役を仰せつかっている小室光之助だ」
「というわけで『1回戦敗退友の会』の会合は早くも第3回を迎えることになった。
進行役を仰せつかっている小室光之助だ」

マルコ
「『テンポラリー・プレジャー』のマルコだ」
「『テンポラリー・プレジャー』のマルコだ」

政勝
「『バレエ・メカニック』の井波政勝ッス」
「『バレエ・メカニック』の井波政勝ッス」

幻十郎
「桐木幻十郎。
スタンドは『マイシクル・ティアーズ』」
「桐木幻十郎。
スタンドは『マイシクル・ティアーズ』」

光之助
「さて、知っているとは思うが、めでたくハル・シャプレーくんが脱会することになった」
「さて、知っているとは思うが、めでたくハル・シャプレーくんが脱会することになった」

幻十郎
「まあ……一番最初はアイツだと思ったよ」
「まあ……一番最初はアイツだと思ったよ」

政勝
「キャラ設定豊富だしね」
「キャラ設定豊富だしね」

マルコ
「降星学園、巨乳……降星学園絡みのスピンオフならまず需要はあるだろうしな」
「降星学園、巨乳……降星学園絡みのスピンオフならまず需要はあるだろうしな」

幻十郎
「そもそもアイツ『話題にあがらない』っていうところからして微妙だったからな。
リデザされてるし、降星学園ファンタCMにもちゃっかり出てるし。ハル・シャプレーとしてではないけど」
「そもそもアイツ『話題にあがらない』っていうところからして微妙だったからな。
リデザされてるし、降星学園ファンタCMにもちゃっかり出てるし。ハル・シャプレーとしてではないけど」

政勝
「まあまあ。
ま……最後に1回くらい挨拶にきてくれてもよかったのにな」
「まあまあ。
ま……最後に1回くらい挨拶にきてくれてもよかったのにな」

マルコ
「挨拶に来ても、残った俺たちをみじめに思わさせてしまうなら……とか考えたんじゃないか」
「挨拶に来ても、残った俺たちをみじめに思わさせてしまうなら……とか考えたんじゃないか」

幻十郎
「うーん、アイツのキャラ考えたらめんどくさいとかそんな程度じゃねえか?」
「うーん、アイツのキャラ考えたらめんどくさいとかそんな程度じゃねえか?」

政勝
「あれ?
ところで……あの人は?」
「あれ?
ところで……あの人は?」

幻十郎
「あの人?」
「あの人?」

政勝
「えーと、ホラあの……『名前がない』人」
「えーと、ホラあの……『名前がない』人」

光之助
「彼女は不定期参加ということになっている。
毎回毎回名前無しカギカッコが出てきたら話のバランスが崩れてしまうからな」
「彼女は不定期参加ということになっている。
毎回毎回名前無しカギカッコが出てきたら話のバランスが崩れてしまうからな」

政勝
「えー……」
「えー……」

光之助
「とにかく、今回はこの4名で会議を行おう」
「とにかく、今回はこの4名で会議を行おう」

マルコ
「それで、今回の議題は?」
「それで、今回の議題は?」

光之助
「……今回の議題、それは……桐木くんをはじめとした、ある『共通点』を持つ人たちについてだ」
「……今回の議題、それは……桐木くんをはじめとした、ある『共通点』を持つ人たちについてだ」

幻十郎
「え、俺?」
「え、俺?」

政勝
「何スか共通点って?」
「何スか共通点って?」

光之助
「それは……1回戦において『死亡した』者だ」
「それは……1回戦において『死亡した』者だ」

政勝
「…………」
「…………」

マルコ
「…………」
「…………」

幻十郎
「…………え?」
「…………え?」

光之助
「気づいていた者もいたと思うが、
桐木くんは我々4人……ハルくんや名無し少女を含めれば6人だが、その中で唯一1回戦で死亡している者なんだ」
「気づいていた者もいたと思うが、
桐木くんは我々4人……ハルくんや名無し少女を含めれば6人だが、その中で唯一1回戦で死亡している者なんだ」

政勝
「えっ、幻十郎さん死んでるんスか?
となりで大股開きで椅子にすわってますけど」
「えっ、幻十郎さん死んでるんスか?
となりで大股開きで椅子にすわってますけど」

光之助
「ここの会議はそういうのを超越しているのだ」
「ここの会議はそういうのを超越しているのだ」

政勝
「はっ?」
「はっ?」

マルコ
「簡単に言えばフィクションだ」
「簡単に言えばフィクションだ」

政勝
「ああ、そう」
「ああ、そう」

光之助
「だが、通常のスピンオフはそうもいかない。
桐木くんが額を撃ち抜かれたことを無視して登場させるわけにはいかないのだ」
「だが、通常のスピンオフはそうもいかない。
桐木くんが額を撃ち抜かれたことを無視して登場させるわけにはいかないのだ」

マルコ
「わかった光之助、
おまえが言いたいのは、『死亡した者』がスピンオフに出るには『死亡した』という壁をのりこえる必要があるということだな?」
「わかった光之助、
おまえが言いたいのは、『死亡した者』がスピンオフに出るには『死亡した』という壁をのりこえる必要があるということだな?」

光之助
「そのとおりだ」
「そのとおりだ」

幻十郎
「ま……待て待て!
それじゃあ俺はこの中で一番スピンオフに出るのが難しい人間ってことになるじゃねえか!
そんなん許せるか、コノヤロウ!!」
「ま……待て待て!
それじゃあ俺はこの中で一番スピンオフに出るのが難しい人間ってことになるじゃねえか!
そんなん許せるか、コノヤロウ!!」

政勝
「おっ、持ち味の傲慢さを前面に出してアピール大作戦ッスね!
効いてる効いてるゥ」
「おっ、持ち味の傲慢さを前面に出してアピール大作戦ッスね!
効いてる効いてるゥ」

幻十郎
「黙れ!」
「黙れ!」

光之助
「落ち着け幻十郎、だからこそどうすればいいか対策を練ろうというのだ。
おまえをはじめとした1回戦死亡者グループのためにな」
「落ち着け幻十郎、だからこそどうすればいいか対策を練ろうというのだ。
おまえをはじめとした1回戦死亡者グループのためにな」

幻十郎
「そんな枠組み作るんじゃねえ!」
「そんな枠組み作るんじゃねえ!」

マルコ
「とりあえず座れ、幻十郎」
「とりあえず座れ、幻十郎」

幻十郎
「クソっ……」
「クソっ……」

光之助
「いいか幻十郎、死んだからと言ってそれで忘れ去られるというわけではない」
「いいか幻十郎、死んだからと言ってそれで忘れ去られるというわけではない」

政勝
「あ、そうなんすか?」
「あ、そうなんすか?」

光之助
「最たる例はグリシア・ハーミットだ。
彼女は1回線敗退者ではないが……考える上での参考にはなるだろう」
「最たる例はグリシア・ハーミットだ。
彼女は1回線敗退者ではないが……考える上での参考にはなるだろう」

幻十郎
「なっ……俺を殺しやがったアイツを取り上げるのか!?」
「なっ……俺を殺しやがったアイツを取り上げるのか!?」

マルコ
「グリシアか……彼女の名は前はよく好きスタスレで見かけたな」
「グリシアか……彼女の名は前はよく好きスタスレで見かけたな」

政勝
「えっ、マルコさん好きスタスレに入り浸ってるんスか?」
「えっ、マルコさん好きスタスレに入り浸ってるんスか?」

マルコ
「入り浸ってなど、いない」
「入り浸ってなど、いない」

光之助
「彼女に関する話題の中心はトナメ後……
死亡したあとというより死亡する前、トナメに参加する前の生活が中心となっている」
「彼女に関する話題の中心はトナメ後……
死亡したあとというより死亡する前、トナメに参加する前の生活が中心となっている」

マルコ
「確かに……そのとおりだな」
「確かに……そのとおりだな」

光之助
「そしてグリシアだけではない。
直近のトーナメントでも、小早川という男がトーナメントに参加するまでのいきさつがスピンオフとして描かれている」
「そしてグリシアだけではない。
直近のトーナメントでも、小早川という男がトーナメントに参加するまでのいきさつがスピンオフとして描かれている」

幻十郎
「そうか……!
俺がトーナメントに参加する前……そっちに注目したスピンオフが描かれる可能性があるということだな!」
「そうか……!
俺がトーナメントに参加する前……そっちに注目したスピンオフが描かれる可能性があるということだな!」

光之助
「可能性は、ある」
「可能性は、ある」

幻十郎
「よし……こうなったらいても立ってもいられねえぜっ」
「よし……こうなったらいても立ってもいられねえぜっ」

政勝
「あっ、幻十郎さんどこ行くんです?」
「あっ、幻十郎さんどこ行くんです?」

幻十郎
「フンっ、俺にも可能性があるとわかりゃあ、この会合にだって用はねーんだよっ!
俺様の活躍を指をくわえて眺めてやがるんだな!!」
「フンっ、俺にも可能性があるとわかりゃあ、この会合にだって用はねーんだよっ!
俺様の活躍を指をくわえて眺めてやがるんだな!!」

政勝
「な、何言ってるんスかっ!」
「な、何言ってるんスかっ!」

幻十郎
「あばよ!
ハァーッハッハッハッハッハ!!」
「あばよ!
ハァーッハッハッハッハッハ!!」

マルコ
「本当に行ってしまったな」
「本当に行ってしまったな」

光之助
「うむ、大事なことを言う前にいなくなってしまったな」
「うむ、大事なことを言う前にいなくなってしまったな」

政勝
「え、大事なことって何スか?」
「え、大事なことって何スか?」

光之助
「トーナメント出場前の過去を掘り下げた場合、必然的にそのスピンオフはその者が主人公となる。
脇役ではありえない」
「トーナメント出場前の過去を掘り下げた場合、必然的にそのスピンオフはその者が主人公となる。
脇役ではありえない」

政勝
「ま、まあそうッスね……」
「ま、まあそうッスね……」

光之助
「だが桐木くんは第2回の出場者……今更彼を主人公にスピンオフが描かれると……思うか?」
「だが桐木くんは第2回の出場者……今更彼を主人公にスピンオフが描かれると……思うか?」

政勝
「…………」
「…………」

マルコ
「…………」
「…………」

光之助
「…………」
「…………」

政勝
「……どうッスかね」
「……どうッスかね」
「1回戦敗退友の会」第03回 おわり
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