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男「ほーん・・・」
女(本読みながら「ほーん」って言ってる……。)
男「あ、お客様ですか、いらっしゃいませ。どうぞご自由にご観覧ください」
女「ご丁寧にどうも」
男「よかったら案内しましょうか」
女「あ、いいですか?」
男「えぇ、暇ですから(笑)」
女「これは・・・」
男「「何でも溶かす魔法の液体」です」
女「・・・瓶は溶かせないんですね。」
男「腑に落ちませんか?」
女「あっ砂時計ですか?」
男「はい、「0秒計」です」
女「あら、砂がいっぱいまで詰まってますね」
男「はい、ひっくりかえすと同時に止まるので「0秒が計測できる」のです」
女「いや、そうですけど・・・。」
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男「薬品もございますよ」
女「これは・・・「シヌマデイキル」?」
男「はい、これをお飲みいただくと「死ぬまで生きる」ことができるのです。」
女「・・飲まなくてもそうじゃないですか?」
男「こちらは「イチキロフエル」です」
女「(なぜ無視したのか)……重たっ?!」
男「はい、1kgございます。お飲みいただくと体重が一キロ増やせます」
女「いや・・・(これはノミズラーイとかそういう名前のほうが合ってる、とか言わないほうがいいか)」
男「こちらはいかがでしょうか」
女「植物の種子ですか」
男「「話の種」です、割ると中から話題のきっかけになることが書いてあるものが出てきます」
女「「話の種」っていうのはそういうのじゃないんじゃないの・・・?」
男「おひとつどうぞ」
女「……「豆のタンパク質は低コレステロールで、必須アミノ酸をバランスよく含んでいます」。」
男「「豆知識」です」
女「そういうことではないんじゃないのかしら。」
男「「折り紙つき」ですよ」
女「あぁ、横においてある折り鶴はそういうことですか。」
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女「おみくじもあるんですね」
男「「貧乏くじ」ですね」
女「引いてもいいですか?」
男「はい」
女「大吉出るかしら」(ガシャガシャ
男「ないですよ「大吉」なんて」
女「えっ」
男「入ってるのは「大貧乏・中貧乏・少貧乏・貧乏・貧・乏」だけです」
女「どれが出ても嫌な感じね」(ガシャガシャ
男「あ、でましたね」
女「えーっと……「貧」ね」
男「あらら」
女「・・・「貧乏くじを引く」っていうのはこういうことではないと思うわ……」
女「この雪男みたいな毛むくじゃらの生き物は何です?」
男「えぇ、彼は「素人に毛が生えたようなモノ」です」
女「は?」
男「まぁ何かとやらせてみると、全くの初心者ってほどではないですが、決して商業化出来るほどのものでもないって感じで。」
女「あ~そういうことn・・・いやそういうことではないんじゃないかしら?!」
男「ちなみに心臓にも毛が生えてますのでちょっとやそっとのことでは動じません。」
女「それもそういうことではないと思いますけど・・・。」
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男「・・さぁいかがでしょうか、お気に召したものはございましたでしょうか。」
女「うーん、なかなかおもしろかったけど、買う程ではないかなぁ」
男「左様でございますか・・・」
女「また、きてもいいですか?」
男「はい、いつでも心よりお待ちしております。」
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N・C『潜入捜査ナンテ久シブリダッタナー!』
加賀「今回は静かにしてたじゃないの珍しく」
N・C『アンタモイツモミタイニ「めもめも」スルノ我慢シテタカラナ!』
加賀「そういう切り替えができるのがプロなのよ」
N・C『ウワッ、今ノハ恥ズカシゼーッ!コレハ後デ絶対MKUABサセルぱたーんダネ!』
※枕に(M)顔を(K)埋めて(U)足を(A)バタバタ(B)
加賀「やっぱアタシに似てるのかなーこの性格は。自立してるっぽいんだけどなぁ。」(メモメモ
N・C『自分ノコトヲ自分デ知ルノハ難シイコトナンダゼ……(キリッ』
加賀「……それにしても、面白いお店だったわねぇ」
N・C『後半ハ結構なちゅらるニ楽シンデタシナ』
加賀「普通にプライベートで通ってもイイレベルよあれは」
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N・C『店主ガすたんど使イジャナケリャーナ』
N・C『店主ガすたんど使イジャナケリャーナ』
加賀「...そーね、とっても、素敵「だった」わ。」
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バケット・ビジネス『......ドウヤラ、「オ墨付キヲ頂イタ」ヨウダゼ』
男「ははっ、墨汁じゃなくって、水性インクだけどな(笑)」
B・B『ドースルンダ?』
男「なぁに、問題はない。私の『バケット・ビジネス』は無敵だ」
B・B『マァナ』
男「どんな過程であれ、「桶屋が儲かる」のだ。結果は見えている。」
★ 使用させていただいたスタンド
No.4377 『ニール・コドリング』
No.1022 『バケット・ビジネス』