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林原 温子(アッコ) vs 五百旗頭 実

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orisuta

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実「貴様が我輩の相手か?その身体…我輩と同じサイボーグという訳か、面白い。」
アッコ「オジサンも機械の身体ナンダね?アタシと違って、見た目に分からナイけど。」

白昼のゴーストタウンの真ん中で対峙するアッコと実。
しばらくの沈黙が続いた後、先に行動を起こしたのはアッコだった。

アッコ「ファイン・カラーデイッ!!やあああああああ!!」

加速すると共に、剣のスタンド『ファイン・カラーデイ』を発現、横薙ぎに払う。
しかし、その一太刀は空を切る。
斬撃の瞬間、実は滑る様な不自然な動きで間合いを開け、かわしたのだ。

実「フン、加速装置か。だがその程度の攻撃を食らう我輩ではないわッ!
これを見よッ!」

実が足を上げると、靴底に車輪がせり出している。
ローラーダッシュ機能、それが不自然な動きの正体だった。

アッコ「オジサン、なかなかヤルね!そうでなくっちゃオモシロクナイよ!」
実「では次はこちらからゆくぞォッ!
バロォォーック・ホォーウダウゥゥーン!!」

実の雄たけびと共に、某○ッキーマウスのような、しかし凶悪な面構えのスタンド
『バロック・ホウダウン』が姿を現した。
そしてその身体に装備された『投光機』から光が発せられる。

アッコ「…!!」

咄嗟に危険を察し左へかわしたアッコだったが、右腕に光を浴びてしまった。

アッコ「今のヒカリは?ミ、右腕が…!」

バックダッシュで距離をとりながら実が言う。
実「フン、いい判断だ。しかしッ!その右腕、もうマトモには使えまいッ!!」

『バロック・ホウダウン』の“スタンド光を浴びせたものに、光から圧力を受けるようにする能力”。
太陽の降り注ぐこの場でその力は遺憾なく発揮され、アッコの右腕は“重く”なっていた。

アッコ「コノくらいなんてことナイよ!」

アッコはスタンドを左手1本で構え、再び加速して実へ肉迫する。

実「バカめがァッ!!」

実は突進してくるアッコにスタンド光を浴びせかける。
全身に能力を受け、スピードダウンするアッコ。

実「一度我が能力を受けながら何も考えず突っ込んでくるとは、愚かなりィ!!」

しかし。
アッコ「マダマダァァァァッッ!!」

アッコは各部のリミッターを解除し、能力を受ける前よりもスピードを上げていた。

ジャギーーーーーーン!!

次の瞬間。
アッコの気迫に呼応し、光り輝き切れ味を増大させた『ファイン・カラーデイ』が、
実の上半身と下半身とを、キレイに分断していた。

実「な…にィッ!?バカなァァァァ!!」

アッコの身体にかかっていた圧力がなくなっていく。

アッコ「ハァハァ…勝負アリ、だね。
テカゲンできなかったから、ゴメンね。
でもオジサンがサイボーグでよかったよ。」

実「…どういうことだ?」

アッコ「オジサンにも家族、いるよネ?
家族を悲しませるコト、したくないから…生きててヨカッタ。」

実「…敵に情けをかけられるとはな…」

アッコ「その身体はウンエイのひとが、直してくれるハズだよね?
それじゃ、楽しカッタよ。」

背を向け立ち去ろうとするアッコ。


だがその後姿に向けて、実は不適な笑みを浮かべていた。

実「…甘いぞ小娘。我輩には既に家族などおらん。
守るべきものはただ一つ、祖国に対する忠誠心よ。
その誇りにかけて、我輩は負けるわけにはいかんのだ。」

実は両手を地面に着き、手首の炸薬式ズームパンチ機能を使用した。

ドギュンッッ!!

炸薬のエネルギーで両腕が高速で伸長する。
その勢いは、上半身だけとなった実の身体を軽々と空中へ持ち上げ、アッコへの背中へと迫る。
そして
 
 
 


 
 
実「トラトラトラトラトラトラトラトラァァァァ!!!!(我奇襲ニ成功セリッ!)」

両手の五指の指先が開口し、そこから雨のごとく弾丸が撃ちだされた。

アッコ「ナッ!?」

ドギュドギュドギュドギュゥッ!

咄嗟に盾にした両腕がボロボロになっていく。
身体にも足にも着弾し、アッコの身体は正に蜂の巣の様相を呈していた。

実「そしてッ!
バロック!ホウダウゥゥゥーンッッ!!!!」

スタンド光を浴び、その圧力に負けドサリと倒れるアッコ。

実「卑怯な手と罵るか?
だが、奇襲も作戦の一つであるッ!
戦場に於いて気を抜くのがアホウよォッ!!」

アッコ「…アタマ、にキタ。ユルサ、ない…!」

実「フン!そんな身体で、しかも我がスタンドの圧力を受けた状態で何ができるッ!!
潔く負けを認めいィッ!」

アッコ「イサギヨク認めろ、なんて、アンタ、に…言われたく、ナイッ!!
ファイン・カラーデイッ!!」

両手がボロボロになったアッコは、自らのスタンドを“口に咥える形で”発現させた。

実「悪あがきを…笑止!その姿、まるで薄汚れた野良犬であるぞッ!!
バロック・ホウダウン!光を照らせいッ!!」

ファイン・カラーデイが、そしてアッコの身体が、眩い光に包まれた。
しかし、それはバロック・ホウダウンの光ではなく、
ファイン・カラーデイから発せられた輝き。
アッコは首を振り、その一太刀でバロック・ホウダウンのスタンド光を断ち切り、遮断した。

実「何!?光を断ち切っただとォォッ!?」

そして。
アッコは360度首を回転し、周囲に降り注ぐ太陽光までも切断、周囲はたちまち暗闇と化した。

実「な、何も見えんッ!!」

アッコ「これでオワリだよ、オジサン!!」

圧力から解放されたアッコは空中へ飛び、実の頭上へ。

ドッッギャャァァァァーーーンッッ!!!!


辺りに光が戻った時、空中で逆さになったアッコと地上の実が、
頭頂部を接点とし、ちょうど鏡合わせのような格好になっていた。

実の頭上に飛んだアッコは空中でファイン・カラーデイの発現を解き、
それによって復活した“圧力”を伴って降下、その勢いのまま“頭突き”を食らわせたのである。

実「ボ、ボゲェェェ」

実は電池の切れたオモチャのように活動を停止し、その場に倒れこんだ。

アッコ「…イッタァァいッ!!
グスン。

ちょっと涙目になるアッコ。

アッコ「サスガにアタマから切っちゃったら死んじゃうダロウからね、今度はテカゲンしておいたよ。
オジサンもケッコウな石アタマみたいけど、アタシの方が丈夫ダッタようだね。
でもボロボロだよ…またリクねぇちゃんに怒られるなぁ…ハハハ。


その後、“修理”によって元に戻った実が、アッコと陸に武装の開発協力の打診をし、
事も無げに断られたとか、そうでないとか。
 
 
 
 
 
★勝者★
 本体名  :林原 温子(アッコ)      
 スタンド名:『ファイン・カラーデイ』    


使用させていただいたスタンド


No.3195
【スタンド名】 ファイン・カラーデイ
【本体】 林原温子(ハヤシバラ アツコ)
【能力】 闘争心が高まるとあらゆるものを切断できる剣

No.6230
【スタンド名】 バロック・ホウダウン
【本体】 五百旗頭 実(イオキベ ミノル)
【能力】 光に圧力を持たせる









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