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望郷ロワ@ ウィキ

わるまぞくめ、そこになおれ

最終更新:2025年03月31日 21:38

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
「……ま、分かってたわ。」

 と、全貌が開示された名簿を、ゼイユはつまらなさそうにザックの中にしまい込んだ。

 そこに弟の――スグリの名前が刻まれていたことなど、先の予測――否、確信の範疇。ブライア先生のフィールドワークの手伝いに専念しており、学園での実績は大して大きくない。そんな自分が、ブルベリーグチャンピオンのスグリの存在無しにこんな催しに呼ばれる理由なんてない。
だから、今起こった事象としては、在るべくして在った名前を名簿の上に認めたというのみ。今さら、乱される心なんてない。

 そう、思っていたのに。

 ふとした瞬間に頭の片隅に過ぎるのは、弟の影。名簿が公開される時が近付いてきてから、その頻度が明らかに上がっている。理屈の上では納得していても、家族を心配する気持ちは理屈ではないのだろう。

「……アンタは? アナムネシスの方はいなかったみたいだけど。」

「……ああ。だが、小衣さんがいたようだ。」

 不動寺小衣。辺獄の代行者として千と共に戦ってきた仲間だ。その一方で、アナムネシスへ復讐を誓っている、千の家族から見たら宿敵でもある。

 家族という括りで招かれている自分たちと、仲間という括りで招かれている千たち。ある程度の知り合い関係を基に参加者が選出されているのだろう。

「やっぱ趣味悪いわよ、このゲーム。」

「それは……そうなのだが……。」

 千の反応に、どことなく感じる歯切れの悪さ。どうしたのか問えば、答えは伏し目がちに返ってきた。

「いや、大したことじゃない。ただ、あたしに……それをどうこう言う資格なんてないと思ったんだ。」

「どういうこと?」

「幽鬼であるアナムネシスがこの場に巻き込まれておらず、小衣さんが巻き込まれていて、辺獄の管理人の代行者は全員連れ去られていることが分かった。代行者のいない辺獄ではもしかしたら、アナムネシスに限らず、幽鬼が暴れているかもしれない。」

 代行者とやらの重要性はイマイチピンと来ないが、千の切羽詰まった様子を見るに、一大事なのだろう。

 だが、千の動揺はそこではなく。

「だというのに……あたしは、喜んでしまった。元の世界で幽鬼が放置されている現状だとか、それ以前に仲間が巻き込まれていることへの心配とか……そんな一切合切よりも先に、アナムネシスが……母さんがここに招かれていないことを、安心してしまったんだ。」

 それは、千にとっては許せない裏切りのようなものだった。秩序を――正義を、優先順位として二の次に置くなんて、許されていいはずがない。

「自分が情けなくなるよ。あたしが掲げてきた正義とは、こんなに容易く揺らぎ、崩れてしまうものだったのかと。」

 確かに、小衣さんに剣を向けた地点で、すでに手遅れだったのだろう。それでも些か時間を置いて、ゼイユという客観的な立場の第三者を交えた討論の上で抱いた気持ちが、"これ"なのだ。まるでそれがあたしの本性だと突きつけられたような心持ちにさせられる。

「……あたしさ、ここに来てる地点で、元の世界では行方不明になってるわけでしょ?」

 そんな千に対し、ゼイユは話し始めた。

「友達とか先生とか、色んな人に心配かけてるし、騒ぎにもなってると思う。
 ……辺獄ってとこの騒ぎとは規模とかそーゆーの? が違うかもだけどさ。」

 特にスグまで呼ばれているとなれば、キタカミの方にも連絡が入っているかもしれない。きっと、じーちゃんもばーちゃんも、今ごろ心配していることだろう。

「だけど、あたしがここに来て最初に考えたこと、何だったと思う?」

「……例の弟の心配、とか。」

「まさか。あたしは何よりもまず、自分の身が心配だったわよ。」

「……それは。」

 目の前で、2人もの人が死んだ。
 そんな光景を前にして、家族の心配を真っ先に思い浮かべるなんてことは、できなかった。
 あたしはそんな聖人君子なんかじゃない。

「それを悪いなんて言わせないわよ。今でも、あの城での出来事を思い出すだけで手が震える。
 でも、だからこそ……自分の心配よりも先に、家族とか正義とか、そーゆーエクストラに気が回ってるアンタがウジウジするの、あたしは認めないから。」

「……そうか。そうかも、しれないな。
 少し、楽になったよ。ありがとう。」

 互いの強いところも、弱いところも。
 普段は見えない側面を曝け出しながら、会話がてら困難に立ち向かう現状に、どこか懐かしさを覚える千。

 だけど、その憂愁の影にチラつくのは――それを裏切り、自ら捨て去った過去でもあった。 


◆


「ギエッヘッヘ……ビネガー・チャ~ンス!」

 千とゼイユは、考え事により周囲への警戒が一時的に弱まっていた。また、会話をしていて、音が周囲に漏れていた。

 その両要素が重なったことにより、ビネガーは二人より先に、相手を発見することができていたのだ。

(さて。あの二人はどうやら魔族ではないようだが……もしかしたら魔王を倒す戦力になるやもしれん。見極めたいところだが……)

 ビネガーの傍らに控えるは、2体のスケルトン。
 それは支給された死体を魔物に加工したものであり、まだその実力も未知数だ。

 死体の鍛え上げられた肉体を見るに、相応の手練であったことは間違いないだろうが、力だけならばガルディア軍にも中々の手練はいた。

 スケルトンの試運転と、相手を見定める必要性。
 その二つの目的を果たすためにも、まずは自分は姿をくらませたまま、襲撃してみるのが最善か。

(よし、行け、スケルトン共よ!)

 小声で命令を下し、自身はサッと近くの木陰に隠れて様子を伺う。命令を受けたスケルトンは、二人の参加者に向けて悠々と進軍を開始した。


◆


「な、なんだこいつは……!」

「ちょっと、ヤバイんじゃない!?」

 突如として目の前ににじり寄ってきた2匹の骸を前に、恐怖と困惑を露わにする2人。
 死後の世界である辺獄で幽者も幽鬼も幾度となく目にしてきた千だが、それらと比べてなまじ人の形をしている分、生々しさという生理的嫌悪感を掻き立てる。
 ゼイユの側も、言わずもがな。ポケモンの辞書にゴーストはあれどアンデッドは無い。

(ゲヒヒヒ……ビビっておるビビっておる……。)

 物陰に隠れたビネガーが、聴こえてくる悲鳴にニヤリと下卑た笑いを零す。憎き人間どもの恐れおののく姿を見ることの、何と心地よいことか。
 スケルトンのみで倒せるような相手なら、殺して支給品を奪えばいい。
 一方で、もしスケルトンでは勝てないくらいの相手なら、魔王を倒すために味方につけたいところだ。

(さあ、どう凌ぐ人間どもよ。スケルトンの実力を測りがてら、キサマらの実力も測らせてもらおう。)

 手を口元に当てて漏れ出しそうになった笑い声を抑えるビネガー。彼は今、とても機嫌が良かった。開示された名簿には、マヨネーもソイソーも載っていなかった。かつての魔王軍の三幹部の内、呼ばれていたのは自分だけだったのだ。

 つまりその二人よりも、自分には呼ぶだけの価値がある、と。ヤツらよりは魔族を率いる大魔王の座に相応しいと、見なされたということ。

 その結果が殺し合いを強制させられている現状なことに不服はあるが、それはそれとして同期の2匹を出し抜いてこの場に呼ばれていることに対し、ある種の優越感も沸いてこようというものだ。

「来るぞ!」

「しかたないわね……ヤバソチャ!」

 スケルトンの背後に潜む人影に気付かないまま、2人は応戦体制へと移行する。

 最前線に躍り出たのはヤバソチャ。
 出てきた瞬間、目の前に現れた人間ともポケモンとも言い難い存在に驚いた様子を見せるが、それが意思を持ってゼイユへと襲いかかっている現状を認識するや否や、彼女や千を庇うように前へと立ち塞がった。

「シャカシャカほう!」

 体内で生成された超高温のお茶を2体のスケルトン、両方に向けて放つ。濁流の如き水圧で呑み込み、勢いを失った骸の前に立つのは、両手に業物を携えた代行者。不意をつかれた襲撃であったが、迎撃の準備はすでに整った。

「千、後ろの敵を任せてもいいかしら?」

「ああ。確かにできるが……。」

「じゃ、ヨロシク。」

「わかった。任せてくれ。」

 敵の内1体は後方に位置していたため、シャカシャカほうで与えたダメージが小さい。弱っている方を先に潰し、敵の手数を減らす方が効率的なのではないか。そんな疑問が湧きつつも、味方の予想外の動きをして連携を乱してしまう方が戦闘においてはリスクだ。大地を蹴って、一瞬の内に後続の敵に肉薄する千。

 その両の手に握るのは、彼女の黒を基調とした思装と色合いがマッチした、黒々しく煌めく鎌。使い慣れた双剣とは異なる戦闘スタイルにやりづらさを感じつつも、軽く手に馴染むその業物は、まるで元から彼女の手に納まっていたかの如く滑らかに、スケルトンに大きな裂傷を刻んだ。

(さすがに一撃では厳しいか。)

 反撃に繰り出された鉤爪を鎌でガードして防ぎつつ、横目でもう一体のスケルトンを警戒。先のシャカシャカほうで「やけど」を負っているらしく、心なしか動きが鈍く、攻撃力も落ちているように見える。それでも、その鉤爪の鋭さは健在である。それは、紛れもなく千にとっての脅威だった。自身に向かうその鋭利な業物の、その先――ヤバソチャが目に映るその瞬間までは。

「ヤバソチャ。還るべき土の味……思い出させてやりなさい!」


 ――たたりめ


 手負いのスケルトンを禍々しい霊力が包み込む。次の瞬間には、全身に回っていたやけどによる熱量が再びその勢いを増して、骸の全身を蝕んでいく。

 それはまさに一瞬の妙技と言うべきだろう。生命力という肉体の限界を超え、耐久力に優れるスケルトンという種族が、その一撃に呑まれた瞬間に活動を停止し、その場に物言わぬ骸となって崩れ落ちた。ポケモンのタイプに当て嵌めると「ゴースト」に位置するスケルトンなればこそ、霊的な力の効果は抜群に大きい。

(たった一撃で……だからあたしに後続の敵を狙わせたのか。)

 2対2――"ダブルバトル"におけるゼイユの判断力に舌を巻きながら、改めて自身が請け負った目の前の敵に向き合う。

(あたしも、負けていられないな。)

 踏み締めた左脚を軸に、右回りに回転しつつ、遠心力を利用して踏み込む。

「この一撃で……断ち切るッ!」

 斬撃が風の刃の塊となって飛んでいくほどに勢いよく振り抜かれた鎌。周囲に風切り音が木霊した次の瞬間、残ったスケルトンの身体は上下に両断されていた。

「……っ!」

 その瞬間に、何かに驚愕したかのように見開かれた千の目に気付かないまま、ゼイユは駆け寄る。

「ふう、やったわね、千。」

「……いや、まだだ。」

「え?」

 千はまだ、緊張感ある面持ちを維持している。困惑半分に、ゼイユは事情を問いただす。

「まだこのゾンビたちを操っている者がどこかにいる。」

「操ってるって……ポケモンみたいに?」

 情報交換の中で、ポケモンとは何かについては説明済み。千とゼイユでその概念の共有はできている。だが、千は首を横に振った。

「……ポケモン、ではないだろう。どちらかと言えば、あたし達の知るところの魔物――幽者や幽鬼に近いだろうな。」

「……どういうこと? 頭の輪っかみたいなの、なかったけど。」

 同様にゼイユも、千が辺獄という世界で戦ってきた幽者や幽鬼について、情報交換を受けている。見分け方として、頭に天使のリングのような輪っかがあるという特徴も聞いている。だが、今しがた襲ってきたスケルトンは、そのような特徴は有していない。

「あたしがコイツを斬ったその瞬間、思念が流れ込んできたんだ。
 ……と、すまない。思念のことまでは説明していなかったか。」

 千は手始めに、思念とは何かの説明に移る。
 それが本題では無いため、簡易的な説明だ。

 要約すると、思念とは、かつては人間であった幽者・幽鬼の魂を浄化する際に代行者の頭の中に滲み出る、彼らの生前の記憶のようなもの。ヨミガエリを求める幽鬼たちの生きたい理由を、代行者は思念を通じて知ることができる。

「つまり、あのゾンビたちは元は人間だったということだろう。つまり……元からそういう生物であったポケモンよりは、幽者や幽鬼に近い存在だと思う。」

「……だとしても、ゾンビたちを操ってるヤツがいるって話にはならないでしょ。
 その思念とやらの中身に関係があるわけ?」

「……ああ。強く、強く流れ込んできたよ。
 怒り、憎しみ……。
 それも、洗脳され、支配されることへの強い抵抗として、だ。」

 負の感情が、様々に入り交じっていた。
 強い意志を胸に宿し、狂いゆく己の感情に必死に抵抗しながら、闘志を、尊厳を、そして命を奪われる無念に苛まれていた。

「あのゾンビを操っている者は或いは、あたしたちの様子を今も伺っているかもしれんな。」

 千の予測は半分当たり、しかし半分外れていた。

 千が見たスケルトンの記憶は魔王直属の幹部、七崩賢が一人、断頭台のアウラによって殺された北側諸国の勇士たちのものだ。洗脳に抗う思念も、彼女の魔法「服従させる魔法(アゼリューゼ)」に由来する記憶である。その点で、千は思い違いをしている。

 だが、実際に彼らを傀儡化し操っている魔族は存在しており、また、現在進行形で千たちの様子を伺っているのも確か。そんな監視者にとって、千が口頭で発した指摘は、正しいものでしかない。

 ゆえに、その会話を聞いていたビネガーは思うこととなる。

「なぜバレた!?」

 小手調べとばかりに差し向けたスケルトンが、予想の10倍早く処理されてしまい、さらには己の存在にまで気付かれてしまう始末。何もかもが想定外だ。

 しかも、驚きのあまり言葉が口をついて出てきてしまった。なれば当然、注意深く周囲を警戒していた千たちの次の言葉も決まっている。

「……そこに誰かいるのか!」

「し、しまった! ビネガー・ピ~ンチ!」

「あっ、逃げたわ! 捕まえてシメあげるわよ!」

 事態は大きく反転していた。
 物陰から付け狙う側だったビネガーは、今や2人に追われる羽目に。また、スケルトンの襲撃に翻弄されてきた2人は、その襲撃者を突き止め、追跡している。

(グフフフ……だが、逃げに転じてからがビネガー様の本領よ。)

 ここに呼ばれる前、魔王たちを相手取った時もそうだった。

 次々に移動する戦場に、魔王一行はなかなかワシの下に辿り着けなかった。挙句、宝箱とギロチンの罠に嵌めては大きく消耗を促した。
 マヨネーとソイソーが、(ワシほどとは言わずとも)あと僅かにでも強ければ、ヤツらを討ち取れていたに違いないだろう。

 そんなビネガー様が、逃げながらもじわじわと追跡者の2人をなぶり殺しにするための、知略と暴力のぶつかり合い……とくと見るがよいわ!



【D-3/森/一日目 黎明】

【大魔王ビネガー様@クロノ・トリガー】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、アウラに操られた首無し死体@葬送のフリーレン×8、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本行動方針:魔族の未来のために優勝して生還する。
1.魔王を孤立させるべく悪評を振りまく
2.協力者になり得そうな参加者を探す
3.最期は己の手で魔王を始末したい

※参戦時期はビネガーの館でネコにトラップのスイッチを押された直後からです。
※現在進行形で転んでいます。











 「――ぬわっ!?」






 足元に、僅かな段差。
 それに躓いた大魔王ビネガー様は重力に任せるまま呆気なく倒れ込んだ。

「今だっ!」

 その致命的なタイムラグは、元より足の速い千が追い付くには十分な時間だった。むしろ、仮に転んでなくても追いついていただろう。

 かつて主と仰いだ魔王の扱っていた業物と同じ形をした、恐怖の象徴が目の前でギラリと妖しく光る。魔王に捨てられてからは、大魔王を名乗り始めたビネガー。しかし禍々しい鎌を両の手に備えた眼前の少女の方が、より大魔王らしき風格を持っていた。

「よくやったわ、千。コイツがさっきのゾンビたちを操っていたのね?」

 そして後から追いついてきた少女は、拳をわなわなと震わせながら鬼のような形相でビネガーを睨み付けていた。目を逸らそうものなら即座に鉄拳制裁が飛んでくる。その確信が、ビネガーを震え上がらせた。

「……ま、待つのだ!」

 生存本能が喉から出てきたかのように、必死に叫んだ。

「ワ、ワシは……ワシは……」

 次の言葉なんて、考えてなどいない。
 思いつきのままに、ここから助かるための言葉を必死に手繰り寄せる。

「……そう、ワシは……殺し合いに乗る気などないのだ!」

 なまじ殺し合いに乗っていないフリをする計略も立てていたからこそ、その言葉が引き出しの最も手前側に落ちていた。とはいえ、スケルトンを用いて先制攻撃した手前、どう取り繕っても無理がある。事実として、自分を見る2人の目は訝しげなものでしかなかった。

「じゃあ何故あのゾンビたちを差し向けた。」

「あんまり変なウソつくと舌引っこ抜くわよ?」

「ぐっ……そ、それは……」

 ここで、言葉に詰まるビネガー。

 元々殺し合いに乗っているのだから、言葉と行動に矛盾が生じている。そこに整合性など、あるはずもなく。

(何故殺し合いに乗ったのか、か……。)

 中途半端な嘘は通用しないだろう。
 何を言おうとも真っ先に疑いの目が向くだけの前提が整っている。

 ああ、ワシはここで終わるのか。大魔王として大成する野望も果たせず、魔族を裏切った魔王への復讐もままならず。

 マヨネーやソイソーとも再会できぬまま、ただ1人ここで朽ちていく。

 ああ、そうか。ワシは――



「――こわかったのだ。」



 魔王がいなくなってから、人間と魔族の戦いは一気に劣勢に傾いた。このまま戦いが続けば、いずれ魔族は負けるのだろう。そうなれば……魔族の子供たちはどうなる?

「魔王に与した魔族が、人間と過ごしていくことなどできぬ。迫害され、討伐され……」

 そんな未来を、子供たちに残したくなかった。

「……生き残るためには、戦うしかなかったのだ。」

 それは、飾ったウソなどではなく、心からの言葉だった。夢中で何を言ったかもあやふやなまま、ビネガーはそっと2人の顔色を伺う。

「よく分からないけど……まぞくとやらのアンタは人間に嫌われてるから、殺される前に先制攻撃したってわけ?」

「……あくまで緊急避難を主張するというのだな?」

 2人の口調が、低く、冷たいものへと変わっていく。厳かに立つその姿は、まるで審問官を前にしているが如き威圧感を放っていた。

 ビネガーの頬に、つうと一滴冷や汗が流れる。次に2人がいかなる言葉を発するのか――


「――そんな言い訳が通ると思ったか! 因果応報ジャッジメント!」

 黒装束の女が、なんかすごい斬撃を繰り出した!


「――しばきにしばき倒してお茶の肴にしてやるわ!」

 青い女の連れた魔物が、なんかヤバい粗茶を吹き出した!


「ギ、ギエエエエェッ!」



【ビネガー@クロノ・トリガー フルボッコ】



(となるに違いない……!)


「アワワワ……」

 数秒後に来たるおしおきを前に、ブルブルと震えながら執行者の答えを待つことしかできなかった。


「……一理あるな。」

「結果的に怪我人もいなかったしね。もう攻撃してこないって約束するなら、さっきの狼藉は許してやらんでもないけど。」

 返ってきたのは、意外にも寛大な答え。

 千の手を止めたのは、アナムネシスの一件だった。
 本来、幽者や幽鬼――理に反するものを断ち切るのは、千の抱く正義であり、信念である。ビネガーの属する魔族というものも、人の理の外にあるもの。千にとっては、打破すべき対象だと見なせるのだ。

 だが、その正義を貫くことを、千は辞めてしまった。家族を護りたい――その衝動が、かつて小衣の前に千を立ちはだからせた。

(こんなあたしに、他者を裁く権利なんてない。そうだろう、ソクラテス。)

 一方のゼイユ。
 彼女にとっても、自身の常識の外の存在――よそ者は、排斥して然るべきものだった。

 そんな彼女の価値観を変えたのは、アオイとの出会い。疾風怒濤の勢いでやって来ては、変化のなかったキタカミでの生活に大きな変革をもたらした少女だった。

 人間と魔族にどのような事情があって一触即発の状態にあるのかなんて、ゼイユには分からない。だけど、行いの表側だけを見て善悪を判断しようとすれば――或いは、間違いだって起こり得る。スグの憧れるオーガポンを、村単位で悪として扱っていた、伝承の歪み。

(変わってしまったスグに、孤独感を与えていた最初のきっかけはきっと……自分の常識の外にあるものを悪として扱っていたところにあるのかもしれないから。)

 両者ともに、想起するのは家族の姿。
 そのような経緯を辿ってきた2人に、ビネガーを罰しようという者はいなかった。

 人間の、優しさというものに、初めて触れたビネガー。人間と魔族の致命的な断絶を解消する、何かが生まれたのかもしれない。

(ゲッヘッヘ……よく分からんがコイツらがバカで助かったぞ……。ビネガー・ラッキィ~!)

 でも別に本人は反省とかしてないのでそうでもないかもしれない。

【D-3/森/一日目 黎明】

【恵羽千@Crystar】
[状態]:迷い(大)
[装備]:大魔王の鎌@ドラゴンクエストXオンライン
[道具]:基本支給品、不明支給品×0~2(確認済み)
[思考・状況]
基本行動方針:分からない。
1.私の正義は……なんだ?
2.小衣さんや母さんがいたら、どうする?
3.零達に会うべきなのだろうか。
4.ビネガーに警戒。

※一週目、アナムネシスを庇った後からの参戦です。
※ゼイユと情報交換しましたが、アオイ以外は殆ど把握できていません

【ゼイユ@ポケットモンスター バイオレット】
[状態]:夢への怒り(特大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、モンスターボール(ヤバソチャ)&テラスタルオーブ(草)@ポケットモンスター バイオレット、不明支給品×1~3(未確認)
[思考・状況]
基本行動方針:夢をぶっ飛ばす。
1.この子(千)のこと、どうしよう。
2.アオイやアオイの知り合いを探しておきたい
3.スグ……やらかすんじゃないわよ。やらかしてたら姉の意地を見せてやるわ。
4.ビネガーに警戒。

※参戦時期はゼロの秘宝で少なくともアオイと再会してます。
※名簿になくてもスグリがいると確信してます。
※千と情報交換しました。

【モンスターボール(ヤバソチャ)&テラスタルオーブ(草)@ポケットモンスター バイオレット】
ゼイユに支給されたヤバソチャとテラスタルオーブ。
ゼイユの所持しているヤバソチャと同じ個体。

【ビネガー@クロノ・トリガー】
[状態]:健康 足に擦り傷
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、アウラに操られた首無し死体@葬送のフリーレン×8、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本行動方針:魔族の未来のために優勝して生還する。
1.魔王を孤立させるべく悪評を振りまく
2.協力者になり得そうな参加者を探す
3.最期は己の手で魔王を始末したい

※参戦時期はビネガーの館でネコにトラップのスイッチを押された直後からです。

【支給品紹介】
【大魔王の鎌@ドラゴンクエストXオンライン】
恵羽千に支給された武器。
本編で手に入る同名の武器は、攻撃力+1の効果しかないおしゃれ装備であるが、本ロワにおいては、ver5.3のムービー内における勇者姫アンルシアとの戦闘で破損した、オリジナルの武器である。そのため、見た目に違わぬ攻撃力を有している。

Back← 028 →Next
027:流星(前編) 時系列順 028:鎮魂の城にて
投下順
008:次の私は、それほど変われないとしても 恵羽千
ゼイユ
010:我が種族の未来のために ビネガー

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