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Juggernaut-ジ・アルゴノウタイ

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Juggernaut-ジ・アルゴノウタイ ◆Z9iNYeY9a2




全身が痛い。
視線の先には膨大なエネルギーで固められた巨大な剣。
あれが振り下ろされれば、俺たちなん一瞬で焼き尽くすだろう。

俺は、これで死ぬのだろうか。
こんなところで死ぬのだろうか。
死にかけたことはこれが初めてというわけではない。
なのに。

(俺は桜を、桜の笑顔を守りたいんだ)
(ならお前はその夢を叶えろよ)

ああ、こんなにも命が惜しい。
まだ何も成していない。
桜の元へも辿り着いていない。イリヤのことも放ってきてしまっている。

生きていなければいけない理由が、俺にはある。
そう、生きなければいけない理由が。

ならば、どうする?
あの巨大な剣をどうやり過ごす?
考えるのではない、イメージしろ。
必要なのは、あの剣を防ぐ盾。
俺はそれを、知っている。

どこが?
―――体が覚えている。
体のどこが、知っている?
―――知っているのは、この腕―――

己の中で、もう一人の自分が叫ぶ。

止めろ。
それを外せばイリヤが悲しむ。
己の命を縮める。
お前が死ねば、桜が悲しむ。


分かっている。
だが、この腕をつけられた時には己の命が、残り少ないことなど既に把握している。
そして、今使えば、今は生き伸びることができる。


迷いは無かった。

答えを見た士郎は、咄嗟に腕の聖骸布を剥ぎ取り。


















目を開いたときには、既に剣先は差し迫っていた。
だが、大丈夫だ。

「――投影、開始」

全ては一瞬。

「I am the bone of my sword」

結果が分かっているのなら、焦らずとも間に合わせられる。

詠唱呪文を静かに口ずさみ。

迫る剣先の前、その盾の名を叫んだ。

「――――――熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!!」


「なっ?!」

木場勇治が驚くのも無理はなかった。
あのサイドバッシャーを駆る少女との戦いでは謎の能力により外してしまったオーガストランザーによる必殺の光。
今度こそは確実に仕留めるつもりで放ったその一撃が。

突如竜の背後に咲いた謎の花弁に絡め取られたのだから。

竜と人間二人を切り裂き焼き尽くすはずだったエネルギーは、その花弁により受け止められ。
咲いた4枚の花弁の盾は数秒ごとに一枚一枚その数を減らしていったものの、その光が見えなくなるころには既にその姿は完全に目視できる場所にはなくなっていた。
無限に伸びる刀身が、防がれたことで逆に後ろから押してしまった形になったのだろう。

剣を収め、オーガフォンを外し。
人間の姿へと戻り、瞬時の思考の末に彼らの去って行った方向に背を向けた。


追うか?と一瞬考えたが、見失った相手を再度探すという気にはなれなかった。
むしろ彼らを追うより先に、ファイズギアの奪還を優先したほうがいいだろう。
あの赤髪の少年は乾巧と出会った、と言っていた。つまりはあの付近にまだ乾巧はいた、ということだろう。
ファイズでない彼と戦う気にはならない。だが彼とてファイズギアがあれば自分と戦わざるを得なくなるはずだ。

唯一気がかりなことがあるとするなら、もしゼロと遭遇して戦ってでもいた場合の話だ。
戦うだけならまだしも、それでゼロにやられてしまうのではどうしようもない。
そこは彼自身の力量を信じるしかないだろう。あのゼロと戦っても生き延びることができる、と。

そうして木場は、一人静かにその場を立ち去る。
これから起こる嵐のような激闘に、一人のオルフェノクが混じることなく姿を消した。

それだけの話である。



【E-4/市街地/一日目 昼】

【木場勇治@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(中)、全身に打撲
[装備]:オーガドライバー一式@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
[道具]:基本支給品、グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ、アヴァロンのカードキー@コードギアス 反逆のルルーシュ、
    クラスカード(ランサー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、コンビニ調達の食料(板チョコあり)、コンビニの売上金
[思考・状況]
基本:オルフェノクの保護、人間の抹殺、ゲームからの脱出
1:ファイズギアを持っていた者を追うため、北か東に向かう
2:すべての人間を殺したあと、村上を殺す。
3:ベルトを手に入れた乾巧と決着をつけたい。
4:たとえ別世界の海堂や長田であっても、自分を止めるなら容赦はしない。
5:ゼロとは組むが、いずれ殺しあう。 3時間後までに病院で合流する。
[備考]
※コロシアムでの乾巧との決戦の途中からの参戦です


突如発生した光に、一斉に振り向く一同。
光の元は後方支援に徹していたはずのイリヤ。
しかし、光の収まった先にイリヤの姿はない。

「イリヤスフィール…?」


あっけに取られるバゼットと巧の前で、そんな様子を気に留めることもなく距離を詰めて攻めかかるゼロ。

その時、空からゼロに向けて、ポインターのような光が点滅した。

「?!」

状況認識より早くその場から脱したゼロ。
次の瞬間、そのゼロがいた場所に大量の砲撃が浴びせられた。

「これは…、魔術…、にしてはあまりに高等すぎる…。まさか…!」

空を見上げたバゼットの目に入ったのは、宙を飛ぶ複数の魔方陣。
そしてその中心にいるのは、ローブのような服装を着込み、長い杖を持った少女。


『イリヤさん、まさか本当にやってのけるとは…』
「これが…」

そう、これこそがクラスカードの真の能力。
己の存在に英霊の記憶を上書きする能力。
そして、今イリヤが纏ったそれこそが。


「クラスカード『キャスター』!!!」


空を飛ぶイリヤに対し、ゼロは地を蹴り接近を図る。
十数メートルはあろうかという距離を飛び上がり、イリヤに拳の光を向ける。

「危ねえ、逃げろ!」

と、思わず叫ぶ巧。しかしイリヤの姿はゼロの目の前で消失した。

「!」

次の瞬間、イリヤの姿はゼロの背後に出現。
同時に魔方陣が魔力の砲撃を放ち空を浮くゼロを撃ち落とす。

後ろからの奇襲に、砲撃の直撃を受けるゼロ。
地面に受身を取りつつ着地したところで巧とバゼットの拳が迫る。

「何だか分からねえが…」
「イリヤスフィールが万全の状態である今が――」

ゼロはその拳を、マントで己の体を弾くことで回避。
しかし回避した先には先ほどにも増してゼロを狙う魔力の砲撃。

『慣れていますねイリヤさん、初めてとは思えないほどに』
「だって、以前はあそこにいたのが私だったから」

キャスターとの初戦はまさしく負け戦だった。
空中からの魔力砲撃をいきなり受け、地上からの攻撃は魔術壁に阻まれ。
転移魔法まで備えた強敵。

逆の立場をよく分かっているからこそ、何が脅威となるかはっきり分かったのだ。

しかし、さすがに初めてで大量の魔方陣を操ることには無理があるのか、イリヤの砲撃は増えれば増えるほどゼロから逸れつつあった。
だがそれがバゼットや巧を巻き込むことはない。

バゼットは攻撃の特性を瞬時に理解、ポインターの狙いからは避けてゼロに攻撃を仕掛けるようになり。
巧もどういう攻撃なのかおぼろげには把握したようで、その持ち前の感覚と素早さで的確に魔術砲を避けていた。

ゼロは空からの砲撃と地上からの接近戦に手を焼き、特にイリヤに狙いを絞ることが困難になっていた。

が、それでも一筋縄ではいかず一斉に放った魔力砲、巧とバゼットの攻撃共に、全身をマントで包み込むことで防ぎきったゼロ。

「それなら―――」

そう、大きな一撃を撃ち込めばいい。
あの時のような巨大な一撃を。

イリヤの前面に先ほどとは比べ物にならない巨大な魔方陣が展開する。
それは魔術の域を超えた、神代の時代に存在した、現代には失われた魔術。

空を見上げたゼロは光をイリヤに向けようとするもバゼットがそれを許さない。
無論、それでイリヤは撃つことを躊躇ったりなどしない。
彼女ならそれを避けるだろうと、信じているから。

(いける―――!)

そうして魔力の収束は完了し。
ゼロへとその砲撃が撃ち込まれんとしたその瞬間だった。

「■■■■■■■■■■■■■■■――――――!!!」


彼らの耳に異形の叫び声が届いたのは。

「―――!」

イリヤも、バゼットも、巧も、ゼロですらもそちらに注意を向けざるを得なかった。
そこにいたのは、かつて一人で戦う美遊に命の危機を感じさせた存在。

コンクリートで建てられた建築物を叩き潰して現れたそれ。
クラスカードによる英霊の現象でも、夢幻召還されたものでもない。
本物の英霊―――狂戦士が立っていたのだから。

その巨大な体はまぎれもなくかつて戦ったバーサーカーの英霊。
しかしその肉体は赤く黒く禍々しい魔力が流れており、さらにその手にあるのは巨大な岩の剣。
純粋な英霊とはとても思えぬその禍々しく恐ろしい姿に気圧されたイリヤ達の前。

「■■■■■■■■■■■■■■■――――――!!!」

バーサーカーはバゼットを、巧を、ゼロを無視してイリヤに向かって走り突っ込んできた。

『イ、イリヤさん!狙われてます!』
「な、何でこっちに?!ううん、や、やらなきゃ!」

幸いイリヤは今だに魔方陣を展開した状態。
ならば、これを持って迎え撃つしかない。
神言魔術式・灰の花嫁(ヘカティック・グライアー)。

大規模魔力砲で一気に追い払うのだ。
倒せなくとも、ダメージを与えて怯ませることはできるはずだ。

「砲門壊砲!!!」

この時イリヤは失念していた。
目の前にいるのは英霊の現象ではなく、英霊の記憶を、誇りを持ったサーヴァントそのものであるということを。
それは能力、宝具のランクだけではないということを。
だがそれはこの場の者に責めるには酷なことであったが。


バーサーカー。
真名・ヘラクレス。
本来令呪を持ってようやく言うことをきかせることのできるほどのクラスの、なおかつ大英霊のマスターを務めたイリヤ。
なぜそれが可能だったのか。
イリヤとヘラクレスの間に、深い絆があったからだ。
狂化してなお、バーサーカーの心に守る意思を植えつけるほどの絆が。


バーサーカーの意思。それは黒い剣士を撃退すること。
何故か。それがイリヤに危機を及ぼすからだ。
そう、全てはイリヤを守るための戦い。
そんなバーサーカーには、平行世界とはいえイリヤがキャスターを夢幻召喚している姿がどう映っただろうか。

思考すらまともにままならない彼にはこう感じ取ったはずだ。
主、イリヤスフィールがキャスターに囚われている、と。

ならば、何としても助けねばならない。
キャスターを撃退せねばならない。
狂化と黒化により思考力の低下したバーサーカーには、それがイリヤスフィールにも攻撃を当てかねないものであるということには気付かない。

それほどまでに強い意志を持ったバーサーカーの肉体は。
神言魔術式・灰の花嫁の直撃を受け、

「――――えっ」

驚愕に包まれたイリヤ。
焼け爛れ、焼け落ち、所々黒焦げになった肉体を晒しながらもバーサーカーはそんな彼女の目の前まで迫り。


その腕の斧剣を、その体に叩き付けた―――――


「はぁ…はぁ…」
「大丈夫?!」
「ああ、だ、大丈夫だ…」

聖骸布を巻きなおし、朦朧とする意識の中、士郎は立ち上がる。
全身に謎の倦怠感、疲労感が包み込む。
おそらく聖骸布を解いたことによる魔力消費の影響だろう。
いや、それだけではないだろうが、今はそれは考えないことにした。

「…そういえば、あなた、衛宮士郎君って言ったわよね?」
「ああ…」
「私はシロナ。クロちゃんからあなたのことは聞いているわ。大分差異があるようにも感じるけど」

クロ。それはイリヤの言っていた、クロエ・フォン・アインツベルンのことだろうか。
彼女と知り合いというのなら、自分からも聞いておかねばならないことがある。

「ああ、それならイリヤから聞いている。違いについては後で説明する。
 それと、乾巧って名前に心当たりはないか?」
「知ってるの?!」
「イリヤ達が合流してる。そう遠くはないところにいるはずだ…」
「そう…、良かった、無事だったのね…。
 彼にはいきなりひどいことしてしまったから、謝らないといけないって思ってて…」

巧に何があったかは大まかには聞いている士郎は彼女の印象を心の中で書き換える。
どうやら目の前の女性、シロナはその鋭い印象を受ける外見に反して心優しい人のようだった。
きっと、皆と会わせても大丈夫だろう。
位置的には出てきた場所、巧やイリヤ達と別れてきた方に寄った向きに移動しているのも都合がいい。

「グゥ…」
「無理をさせてごめんなさい、ガブリアス。
 もう大丈夫よ、ボールに戻って」

と、シロナが懐からボールを取り出した、その時彼女は現れた。

ジャリッ

地面を踏みしめる音が鳴る。
そこに立っていたのは、青い髪をした少女。
服装は若干露出度は高いがマントを羽織り剣を携えたその姿は騎士を連想させるものでもある。
うつむいているため顔は見えないが、その少女は病院で会った彼女で間違いはないだろう。

「さやかちゃん!良かった、大丈夫だったのね」

ゲーチスと共に行動していたこともあり、気にはなっていたが病院では何も言い出すことができなかった相手だ。
その彼女の無事を安堵したその時、士郎が鋭い頭痛を訴えた。

「が、あああああああ…」
「士郎君!」

頭を押さえて蹲る士郎に駆け寄るシロナ。
平常時を知っているわけではないため確信することはできないが、どうもあのオルフェノクからの逃走に成功してから彼の様子がおかしい気がする。
あの光の盾を出したことといい、彼に何が起きているというのか。

「さやかちゃん、お願い手を―――」
「ガッ!」

手助けを求めてさやかの方を向いたシロナの目に映ったのは。
こちらに向かってその剣を振り下ろすさやかの姿。
一瞬見えた彼女の目には。
狂気の空洞しか映っていなかった。



痛い。
瓦礫の崩れる音が聞こえる。

一体何が起きたのか。
私は、確かバーサーカーを迎撃するために砲撃を放って。
それから……何だっけ?

頭には何だかぬめっとした液体が付いている。
思わずそれに手をやる。
赤い。

そこまで考えて、意識を取り戻してから一度も呼吸をしていなかったことに気付き、息を吸った。

「―!う…、ガッ…、ゴホッ、ゴホッ!」

瞬間、胸に、腹に激痛が走った。
まるで内側から殴りつけられ、シェイクされた後のような痛みに、呼吸すらも止まってしまう。

『イリヤさん!喋ってはいけません!今全魔力をリジェネレーションに回しています!今しばらくの辛抱を!』

目を開くと、そこにはルビーが慌てるように浮遊する姿。

そうだ、バーサーカーのあの一撃をまともに受けてしまったのだ。
とても大きく重そうなあの剣の一撃を。

そのまま勢いに任せて建築物に叩きつけられた体、すでに夢幻召喚は解除されている。
呼吸をできないまでも、どうにか体だけでも起こす。

おそらく体の骨が折れ、内臓も強い損傷を負っている様子。
もし生身で受ければ一撃でミンチと化していただろう。

まだ朝のはずなのに暗いななどと、そんなことを考えながら起きた、その目の前。


バーサーカーが立っていた。

「っ!!!!?」

内臓のダメージも忘れて息を飲み込むイリヤ。
そんな彼女の目の前で、

「■■■■■■■■■■■■■――――――!!!」

声にすらならぬ咆哮を上げ、バーサーカーはその手をこちらに伸ばした。
まるで、殺し損ねた虫の息の根を止めようとするように。

(い、嫌、来ないで…!)

体はロクに動かず、しかし狂戦士の手は迫る。
思考が完全に恐慌状態に陥った、その時だった。

「“後より出でて先に断つもの(アンサラー)”」

バゼットの声が周囲に響き。

「―――“斬り抉る戦神の剣(フラガ・ラック)”!!!!」

バーサーカーの胸に向けて、一点の光がその身を貫いた。
赤く塗りつぶされた、爛々と光る瞳から光が消え、その体は地に崩れ落ちる。

そこへ巧が駆け寄り、イリヤの体を、衝撃を与えないように優しく抱き上げて連れ出す。

「おい、大丈夫かおい!」
『大丈夫です、どうにか命に別状はないくらいにはダメージを抑えました。
 ただ、動揺されてるのは分かりますがもう少し静かにしていただけると…』

まだ声は出せないようだが、今のところ命に別状はない。
イリヤを安静にさせられる場所まで連れて行かなければ、と巧が宙を蹴った、その瞬間だった。

ゼロがバゼットを振り切って巧の下まで迫ってきた。

「ちっ、しつこいんだよお前は!」

両腕の塞がった巧はゼロから離れるため、疾走態へとその身を変化させ縦横に素早く移動する。
ゼロの拳が今に迫りそうになったその時、バゼットの投擲した瓦礫がゼロを捉える。
マントを翻してその砲撃ともいえるほどの威力を持った瓦礫を弾くが、その一瞬が巧をゼロから引き離す。

『ゼロだけではありません!おそらくあのバーサーカーの宝具―能力は自動蘇生、おそらくまだ終わってません!』
「■■■■■■■■■■■■■――――――!!!」

ルビーの警告が終わると同時、バーサーカーの咆哮が響き、その巨体からは想像もつかない俊敏さでゼロに拳を叩き付けた。

「!?」

完全に死んだものとして数えていた存在の介入に不意を突かれたゼロは十数メートルはあろうかという距離を吹き飛ぶ。
そのままイリヤを抱えた巧の元に食らい付いてきたバーサーカー、巧はその顎を脚で蹴り上げる。

「な、何だこいつ…!」

しかし、疾走態の脚力を持って蹴り上げたにもかかわらずビクともしない。
そのまま振るわれた斧剣、しかしルビーが物理障壁を張ったことでかろうじてかわすことに成功する。
が、その風圧だけで巧の肩の刃が嫌な音を立てる。

「―――硬化(ARGZ)―――強化(TIWZ)―――加速(RAD)――――相乗(INGZ)!!」

その時、最大限まで強化したバゼットの拳がバーサーカーの体を捉えた。
衝撃波を放出するほどの勢い、それはバーサーカーの体をも受け止めた。。

「今のですら通用しないとは…!」

しかしそれだけで殺しきることまではできなかったのか、バーサーカーはすぐさまバゼットへと意識を向ける。
が、そこでゼロがバーサーカーに急接近、例の光を至近距離からバーサーカーの体に叩き付けた。
苦しむかのように咆哮を上げるバーサーカーの体から力が抜け、地面に崩れ落ちる。

そのまますかさずゼロはこちらを向き、マントを飛ばしつつ攻撃を放つ。
が、そこで背後の気配に振り返り、その手を振りかぶられた斧剣にぶつける。

ゼロにその剣を受け止められたバーサーカーだったが、そんな事実に構うことなくイリヤに駆け寄ろうと迫る。

「自動蘇生宝具であるなら、もう一度――」
『ダメです!バーサーカーには一度倒した攻撃は通用しません!』
「くっ!」

後より出でて先に断つものを起動させかけたバゼットは、起動を止めて腕を振り上げ地面を言葉通りの意味でたたき上げ、バーサーカーに投げつけた。
コンクリートの土煙が発生し視界を塞ぐ。
そのままバーサーカーの進行方向から反れて逃走しようとしたその時、バーサーカーは正確に、真っ直ぐ向かうことなくこちらへと向かってきた。

「…ぁ……」

イリヤが治癒によって楽になった肺から声を絞り出し、死を覚悟した。

その時。

――――シュン

風を切る音と共に数百メートル先の建物から飛翔した何かが、爆発。
バーサーカーの肩から先を吹き飛ばした。

「何だよ!また敵かよおい!?」
「いえ、この攻撃は…」






「イリヤ、まさかバゼットに乾巧と合流してたなんてね。
 こんなに近くにいて気付かなかったわ」

高所、彼らの戦いから離れたビルの上にて捩れた剣を矢として放ったクロは、今度は仮面の男に向けて黒い矢で狙いを定める。
が、その手に振るえが見え、体もかなりグラグラ揺れている。

「もう動いて大丈夫なのか?」
「――大丈夫よ…。
 これはただの痛みだけで、実際の機能には何の影響もないんだから。
 それに、”妹”が体痛めて倒れてるときに休んでなんていられないで、…しょ」

ここへ近づいた先ほどのこと、突如体を押さえて倒れこんだクロにはミュウツーも驚いた。
しかし、それで何かに気付いたのか、クロは明らかに無理を押してる風な様子で、この場まで辿り着き矢をはなったのだ。

「無理だけはするな。
 それと一つ聞かせてもらうが、あの仮面の男と巨人は敵ということでいいのだな?
 お前にとっても、私にとっても」
「ええ。仮面の男はゼロ。巴マミの言っていた化物ね。
 あの巨人もかなりの相手よ―――っ…。
 喋るだけで体が痛むわね…。ちょっとあいつらの相手、お願いできない?」
「良かろう。あのゼロと巨人を無力化すればいいのだな?」
「お願い…、私はイリヤの回復を待ったら戻るわ」

そう言ってクロは体を押さえつつビルから飛び降り。
ミュウツーもまた、前面へと張ったバリアを武器に、バーサーカーとゼロへと向かって一直線に突撃させた。


「何だあの白い生き物…?」
「ほう、異形の生物よ、貴様もまた私の邪魔をするか」

バリアと共にバーサーカーを跳ね飛ばしたミュウツーは、そのまま一気に急旋回してゼロにその手に集めたサイコパワーをぶつける。
が、ゼロも光をぶつけて対抗。相殺されたエネルギーは消滅、そのまま拳をぶつけようと殴りかかるも、ミュウツーの前面に張られたバリアがそれをガードする。

一方、ミュウツーに吹き飛ばされたバーサーカーはその身を起き上がらせるも、すぐさま接近したバゼットがその地面を叩き割った。
割れた地面に脚を取られたバーサーカーは転倒、起き上がろうとするも、地面に挟まった足を引き抜くことができない。

「イリヤスフィールを早く!私もあとから追います!」

バゼットの言葉を受け、一抹の不満を感じつつも巧とイリヤはクロに伴われてその場からの離脱を決める。
イリヤや巧も思うとことはあったが、それでもこの現状で残っていても仕方ないこともある。
彼女と、乱入してきた白い生き物を信じて逃げるしか、今は道がなかった。


【E-3/南部市街地/一日目 午前】

【バゼット・フラガ・マクレミッツ@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:疲労(中)、腹部に打撲、全身裂傷、左腕斬り傷(骨、神経は繋がっている、応急処置・縫合済)
[装備]:ルーンを刻んだ手袋
[道具]:基本支給品、逆光剣フラガラック@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[思考・状況]
基本:何としてでも生き残る。手段は今の所模索中
1:クロエ・フォン・アインツベルンの連れてきた生物の力を借り、ゼロとバーサーカーと戦う
2:とりあえず会場を回り、クロエ・フォン・アインツベルンを捜す
3:衛宮士郎、イリヤスフィール、乾巧と手を組む。
4:セイバーを追い詰められるだけの人員、戦力を捜す
5:障害となる人物、危険と思しき人物は排除する
6:呉キリカのような魔法少女について調べる
7:呉キリカと再び遭遇したら、今度こそ確実に仕留める
[備考]
※3巻の戦闘終了後より参戦。
※「死痛の隷属」は解呪済みです。
※フラガラックの特性の発動条件は、通常より厳しくなっています。
※セイバーやバーサーカーは、クラスカードを核にしていると推測しています。
※衛宮士郎とアーチャーの英霊は同一存在である可能性があると推測しています。
※魔法少女やオルフェノクについて、ある程度の知識を得ました(が、先入観などで間違いや片寄りがあるかもしれません)

【ミュウツー@ポケットモンスター(アニメ)】
[状態]:軽傷 、疲労(小)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品0~1(確認済み)
[思考・状況]
基本:人間とは、ポケモンとは何なのかを考えたい
1:クロに協力し、ゼロ、バーサーカーを倒す
2:プラズマ団の言葉と、Nという少年のことが少し引っかかってる。
3:できればさやかと海堂、ルヴィア、アリスとほむらとはもう一度会いたいが……
4:プラズマ団はどこか引っかかる。
5:サカキには要注意
[備考]
※映画『ミュウツーの逆襲』以降、『ミュウツー! 我ハココニ在リ』より前の時期に参加
※藤村大河から士郎、桜、セイバー、凛の名を聞きました。 出会えば隠し事についても聞くつもり
※桜とマオとスザク以外の学園に居たメンバーの事を大体把握しました(あくまで本人目線)

【ゼロ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(大)、中度の火傷、回復中
[装備]:なし
[道具]:共通支給品一式、ランダム支給品0~3(本人確認済み、木場勇治も把握)
[思考・状況]
基本:参加者を全て殺害する(世界を混沌で活性化させる、魔王の役割を担う)
1:バゼット、ミュウツー、バーサーカーの排除
2:木場と手を組むが、いずれ殺しあう
3:ナナリー……
4:ルルーシュの死に若干の苛立ち
5:木場とは3時間後、放送を超えた辺りの時間までに病院で合流する
[備考]
※参加時期はLAST CODE「ゼロの魔王」終了時
※第一回放送を聞き逃しましたが、木場勇治から情報を得ました
※放送を超えたため、他世界の情報を得ることが可能になりました。
  既に情報を得ているかどうか、また、どの世界の情報を得たかは次の書き手にお任せします


【バーサーカー@Fate/stay night】
[状態]:黒化、十二の試練(ゴッド・ハンド)残り6
[装備]:バーサーカーの岩剣@Fate/stay night
[道具]:なし
[思考・状況]
0:■■■■■■
[備考]
※バーサーカーの五感は機能していません。直感および気配のみで他者を認識しています
※灰化、逆光剣フラガラック、ザ・ゼロの耐性を得ました


※戦闘の影響で付近の市街地が廃墟と化しつつあります


「ク、クロ……」
「喋らないで。私の体まで痛むじゃない」
「お前…」
「あんた乾巧ね。でも話は後よ。まずはここから離れるわ。
 ねえ、ちょっとイリヤを貸して」

痛みに耐えているかのように走りながら顔を顰めるクロ。
巧からイリヤを受け取ったクロは、その体を抱え上げ、ルビーに話しかける。

「イリヤの状態は?」
『骨の損傷はまだ完治に時間がかかりそうですが、内臓の方は急ピッチで治癒したため行動する上では支障はありません。
 無論骨の治癒が完了するまでは自分で動くことは控えなければなりませんが―――』
「…そっか、じゃあ今は我慢しといた方がいっか…」
『むしろクロさんの方は大丈夫ですか?』
「少なくとも痛いだけよ。…きついけど動く分には…、問題ないでしょう」

話の中で巧から見ても顔色がいいようには思えない。
しかしあまり深入りしても藪蛇だし話も進まなくなる。

何より、今は急がねばならないこともある。

「そういや、士郎のやつがまだ戻ってねえぞ」
「え、お兄ちゃんがいるの?!」
「ああ、さっきお前が一緒にいた、あの竜みたいなやつ連れた女追っていってその後をな…」

その彼女を追っていったのが木場だ、ということまで口にすることはできなかった。
ただ、その雰囲気からただならぬ状態にあるということは察してくれたようだ。
だが、今そちらを優先すると重傷のイリヤを連れまわすことになってしまう。
私が探しにいくべきか、とクロが思考したところで。

その耳に剣劇の繰り広げられているかのような音が聞こえた。
猛烈に嫌な予感に襲われたクロは、二人に先行して駆け抜けた。

「あ、おい!」
「お兄ちゃんはすぐ連れて戻るわ!気にしないで!」

嫌な予感。
何故か、クロにはその剣劇の音に、とても聞き覚えがあるような気がしてしまった。


しばらく時を巻き戻る。




「なるほど、それはお辛いことだったでしょう」
「………」

ゲーチスの慰めにも答えない、答えられない。
頭を撃たれた傷は既に完治したが、心の傷は未だに残ったままだ。
どうしてこうなってしまったのか。

私はただマミさんを守りたかっただけなのに。
気が付いたら杏子が死んでて。
それを見たマミさんに、有無を言う暇も与えられずに撃たれて。

どうしてなのか。
私はマミさんに嫌われていたのだろうか。
杏子と比べても、そう大した存在じゃないということだったのだろうか。

「ふむ、どうやらその辺りに関しては思うところがあります。
 あの学園でNと話したときに感じたことなのですがね。ここへ来る前、私は彼と少し大きな諍いを起こしてしまいまして。
 それ以来口も利いてくれなくなったのですが、あそこで出会ったときはそのような気配を微塵も感じさせませんでした。
 もしかすると、何かしらの力のようなものが働いているのではないですか?」
「何かしらの、力…?」
「例えば、私達とは連れてこられた時間がずれている。あるいは私達のいた世界とは違う世界にいた、所謂並行世界、というやつですね。
 さやかさんが眠られている間、さる人物と情報交換を行って得た可能性です」

果たしてそんなことが有り得るのか、と。
だがもしそうであるなら、マミさんが生きていること、そして自分のことを知っていることにも辻褄が合ってしまう。

いや、たとえそうであったとしてもあの人はマミさんだったのだ。
そんな彼女に、私は悪い魔法少女だと認識されてしまったのだ。

私は、マミさんのような正義の魔法少女になると心に決めていたというのに。
どんな顔をしてあの憧れの先輩に会えというのだろうか。

「さやかさん、一つ伺わせていただきますが。
 あなたは間違ったことをしたと思いますか?」
「…え?」
「マミさんを助けようと思って杏子さんに立ち向かわれたのですよね?
 その自分の思いが間違っていると思いますか?」

言えるわけがない。
マミさんを助けようと思ったことは、間違ってなんかいない。
そこだけは何があっても肯定できる。

「ならば、それでいいではありませんか。
 さやかさん、あなたはまだ若い。だからこそ難しいかもしれませんが。
 大人になるとね、自分で正しいと思っていることが周りに評価されないということは往々にあるのです。
 それでも己を信じる心、それが信念を貫く上では不可欠なのですよ」
「そう、なのかな?私は、間違ったことをしてないのかな…?」
「少なくとも私は評価しますよ。あなたの、守るもののために自分より格上の相手に立ち向かう勇気。そしてその相手を守り抜いた心。
 その精神は何よりも尊いものです」

その言葉に、さやかは自分の中の何かが吸い込まれていくようなものを感じ取った。
いいようのない、何と表現すればよいのかすらも分からぬ気持ち。


その時であった。外、自分達のいるこの警察署からそう離れていないところから何者かが戦っているかのような爆砕音が響いた。
ゲーチスさんが窓の外を覗く。
と、何かに気付いたかのように目を見開いたような気がした。

「さやかさん、もしあなたが自分自身の力を、信念を信じられない、分からない、というのであれば。
 今一度戦うという選択肢もありだと私は思うのですよ。
 その中で、答えが見つけられることもあるのではないですか?」

そう言って、ゲーチスはバッグから何か試験管に入った薬のような何かを取り出した。
そういえば目が覚めたとき自分のバッグは何処かへ行っていた。あのバッグに入っていたグリーフシードも今は手元にない。
では、あれは誰のバッグだったんだろう。

「この下、この近くでは激しい戦いが起きています。おそらくは強力な殺人者がいるのでしょう。私などまるで虫けらのように殺せるほどの。
 強制はしません、しかしもしあなたにまだ戦う意志があるのであれば、これをさやかさんに託しましょう。
 さて、どうしますか?」

そう、その謎の物質を見せながら話すゲーチスさんの顔を見て。

私はそれを受け取り、己の手の内で密閉された容器の封印を解いた―――


当然の話だが、ゲーチスの渡したそれは決して美樹さやかにとって愉快なものではなかった。
美樹さやかの目が覚めるまでの間、彼女のバッグが入れ替わっていることに気付いたゲーチスは中を確めたのだ。

それは、佐倉杏子も確認したものの、それが危険なものであることに気付いて決して開かないように封印していたもの。

それが何であるかを知っているものはこの会場にはいないかもしれない。
いや、あるいはオーキド博士であれば己の知識を総動員することで推察できる可能性はある。

ハナダの洞窟の奥に潜みし者。
最強のポケモンと謳われながらもその凶暴さに恐れられたポケモン、ミュウツー。
彼のいた場所にあったとされるもの。

使用者に莫大な力を与える代わりに、その精神に破壊衝動を植え付け凶暴化させる物質。
それには誰がつけたか、「破壊の遺伝子」という名が与えられていた。


「美樹さやかさん、あなたは本当に優秀な人間でした。―――いえ、化物と呼ぶべきでしょうかね。
 そしてこれからも、私の野望のための障害となる人間を抹殺するという仕事を果たしてその命を終えてくれることでしょう」

ゲーチスはさやかに破壊の遺伝子を渡した後、速やかに警察署から離れていた。
なるべくあれだけの戦闘の及ばないところまで行かなければならない。何しろ今この近くではあのシロナを追い詰めるほどの強力な殺人者がいるらしいのだから。

窓を覗いたゲーチスに見えたのは、傷付いたガブリアスに背負われて逃げるシロナと少年の姿。
あれが襲われた結果であるのなら一刻も早く逃げねばならない。
だが、傷付いたあの女を放っておくのも惜しい。せっかくだから一つの火種を残して去っていこうと、そう思い立ったのだ。
それこそが、破壊の遺伝子によって己の意思を失った美樹さやか。
殺せなければそれはそれで仕方ない、始末してくれていれば御の字くらいの認識だが。

そして美樹さやかは破壊の遺伝子による破壊衝動により殺戮の限りを尽くして死んでいくことだろう。
頭を撃ちぬかれて生存したといっても、完全な不死であるとは思えない。
戦い続けていれば、いずれは何らかの手段で死に至るはず。

そして、その死は自分の野望のための礎となるだろう。



そういえば、とふと思う。
思えばどうしてあのような少女一人をここまで連れて行ったのだろう。
ふとさやかを手放してみて初めて疑問に思ったことを考えたゲーチス。

「ああ、そういうことでしたか」

しばらく考えた後、何となくだが答えについての道筋は想像をつけることができた。


Nを破り自分をも倒して長年かけてきた野望を潰してくれた存在があった。
それは無名のトレーナーでありながら、ジムリーダーを倒してバッヂを集め、ポケモンリーグへと足を進めた。
のみならず、こともあろうにNの心を動かし、あまつさえ伝説のポケモンにまで選ばれたのだ。

そんな、ある男に言わせればじっくり練った戦略をたった一つのイレギュラーな戦術に破られたようなその屈辱感。
何となくだが、その存在と、己の理想を信じて愚直なまでに真っ直ぐ生きる少女の姿がどことなく重なって見えたのかもしれない。
年齢が近かったためだろうか、それとも子供のくせによく大層なことを話すものだ、とでも思ったのだろうか。

もしかしたら彼女をここまで利用し、その絶望の顔を見たかったのはただの八つ当たりだったのだろうか。

「だとしても、あなたには感謝していますよ。その、見返りを求めぬ立派な正義の心のおかげで、私は邪魔者を排除することができるかもしれないのですからね。
 フフフフ、ハハハハハハハハハハハ!!!」

ともあれ今はここから離れつつも、新たな駒とできる存在を探す。それが第一目標となるだろう。

心に大きな闇と野心を抱えた男は、こうして一人戦場から立ち去る。
一人、狂気に落ちて戦う少女には見向くことも振り返ることもせずに。


【???(E-3からE-2を除いたエリア1マス範囲以内のどこか)/一日目 昼】

【ゲーチス@ポケットモンスター(ゲーム)】
[状態]:左腕に軽度の火傷(処置済)
[装備]:普段着、きんのたま@ポケットモンスター(ゲーム)、ベレッタM92F@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:基本支給品一式、モンスターボール(サザンドラ(ダメージ小))@ポケットモンスター(ゲーム)、病院で集めた道具(薬系少な目)
    羊羹(1/4)印籠杉箱入 大棹羊羹 5本入 印籠杉箱入 大棹羊羹 5本入×4@現実
[思考・状況]
基本:組織の再建の為、優勝を狙う
1:ここから離れつつ、取り入ることのできそうな人間を探す
2:表向きは「善良な人間」として行動する
3:理屈は知らないがNが手駒と確信。
4:切り札(サザンドラ)の存在は出来るだけ隠蔽する
5:美樹さやか、あなたはとても便利な駒でしたよ
6:政庁からはなるべく離れる
7:今のところロロと組むつもりはない
※本編終了後からの参戦
※「DEATH NOTE」からの参加者に関する偏向された情報を月から聞きました
※「まどか☆マギカ」の世界の情報を、美樹さやかの知っている範囲でさらに詳しく聞きだしました。
(ただし、魔法少女の魂がソウルジェムにされていることなど、さやかが話したくないと思ったことは聞かされていません)
※桜とマオとスザク以外の学園に居たメンバーの事を大体把握しました(あくまで本人目線)

※どの方向へ向かったかは以降の書き手にお任せします


士郎はとてつもない混乱に襲われていた。
確か、自分はあのオルフェノクと戦って、その中で逃走したはずだった。

しかし、気が付いたら目の前には青い髪の少女が剣を振りかざして助けた女性に襲い掛かっている姿が見えたのだ。
彼女を庇ってその身に刃を受けた竜は倒れ、襲い掛かられた女性にも意識がなくなっている。
そして、少女が襲い掛かるその刃を、士郎は必死に守っていた。

状況も理解できないまま、少女に刃を向けることなどできない。
まず何が起こっているのか把握しなければならない。
どうして襲うのか、と幾度も問いかけたが少女は答えない。
まるでバーサーカーのようにこちらに襲い掛かるだけだ。

その少女があの時戦った呉キリカという少女に似たものを感じ取った士郎は彼女も魔法少女だと考えたが、それにしても少女の様子は異常だった。


もし士郎の記憶がはっきりとしていたなら、少女――美樹さやかを無力化することは難しくはなかっただろう。
しかし今の彼は、腕を使用して後さやかの襲撃を受けるまでの数分間の記憶が無くなっていた。
そしてその混乱を収める前に戦いを仕掛けられてしまったのだ。
士郎とてそんな精神状態でまともに戦うことなどできない。

故にどうしても防戦一方だ。

(っ、やるしかないのか…。こいつを放っておけば、イリヤや桜が――)

と、混乱は収まらずともその剣を向ける決意をしようとした、その時だった。

風を斬るような音と共に、一人の少女が士郎とさやかの間に割り込み。
地面を滑るように移動したその少女は、咄嗟にその手の双剣、干将・莫耶を振りぬきさやかへと斬りかかる。
さやかは、それを剣で受け止めつつも後ろへと下がり、その剣の間合いから瞬時に離れ。

それと同時に少女は矢を構え、さやかを狙い撃った。
矢はさやかの目前で爆発しその体を焼くと同時に視界をも奪った。

「イリ―――」

と、士郎はその少女の顔があまりにイリヤに似ていたこともあってその名を呼びかけ。
しかしその肌、そして士郎にとってあまりに馴染みのある赤い外套のような服を纏ったその姿に呼びかけた名前を止める。


「間に合ったみたいね…」
「イリ――いや、君がクロエか?!」
「大丈夫?お兄ちゃ―――」

と剣を受け止めたまま振り返ったクロは、話しかけた言葉を途中で止めて一点を見つめていた。
その視線は士郎の腕の赤い布に注がれている。


「…そういうことか」
「どうしたんだ…?」
「何でもないわ。イリヤ達ならあっちの方に移動してるわ。
 バーサーカーに襲われてかなり大きなダメージを負ってるから、早く行って!」
「な、イリヤが?!…だけど君は――」
「ちょっと野暮用。大丈夫、終わらせたらすぐに追うわ!」
「…分かった。じゃあ、後は頼む」

クロの言葉を受け、士郎はその場から急いで立ち去る。
後々士郎は疑問に思うことだろう。どうしてこの少女に、己の後ろを預けて退くことができたのか、と。
だが、今それを思う余裕は少年にはなかった。


次の瞬間、炎の中から飛び出したさやかの高速の剣を受け流す。
その体を蹴り飛ばして、10歩分ほどの間合いを二人の間に空ける。

クロは、後ろで意識なく倒れるシロナ、体の傷から血を流し未だ起き上がれないガブリアスをちらりと見る。

「…あんた、シロナさんとお兄ちゃんに何してくれてんの?」
「うおあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

問いかけに答えることもなく、さやかは言語にすらなっていない叫びをあげながらクロへと突っ込む。

それをクロは、両手の干将・莫耶を前に向けて構え、

「喋ることすらできない、か。まるでバーサーカーね。
 いいわ、いつぞやのリターンマッチね。斬り潰してあげるわ、美樹さやか」

そう言ってその西洋剣を迎え撃った。



【E-3/警視庁近く/一日目 午前】

【衛宮士郎@Fate/stay night】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(中)、胸部と背中に打撲
[装備]:干将莫邪@Fate/stay night、アーチャーの腕
[道具]:基本支給品2人分(デイバッグ一つ解体)、カリバーン@Fate/stay night
[思考・状況]
基本:この殺し合いを止める
1:イリヤ―――!
2:バゼット、巧と協力して、イリヤを守る。
3:桜、遠坂、藤ねえ、イリヤの知り合いを探す(桜優先)
4:巧の無茶を止める
5:“呪術式の核”を探しだして、解呪または破壊する
6:桜……セイバー……
[備考]
※十三日目『春になったら』から『決断の時』までの間より参戦
※アーチャーの腕を開放しました。投影回数、残り四回
※腕解放の副作用により、腕解放後~さやか襲撃までの記憶が飛んでいます。
[情報]
※イリヤが平行世界の人物である
※マントの男が金色のロボットの操縦者

【シロナ@ポケットモンスター(ゲーム)】
[状態]:ダメージ(中)、意識なし
[装備]:ガブリアス(ダメージ(中)、右肩に突傷、胸部に斬傷)@ポケットモンスター(ゲーム)
[道具]:基本支給品、ピーピーリカバー×1@ポケットモンスター(ゲーム)、病院で集めた道具、クロの矢(血塗れ)
[思考・状況]
基本:殺し合いを止め、アカギを倒す
0:???????????
1:一旦政庁に向かい、皆との合流を図る
2:ゲームを止めるための仲間を集める
3:N、サカキを警戒 ゲーチスはいずれ必ず倒す
4:乾巧を探して謝りたい
[備考]
※ブラックホワイト版の時期からの参戦です
※ニャースの事はロケット団の手持ちで自分のことをどこかで見たと理解しています


【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:精神狂化、破壊衝動、破壊の遺伝子投与
[装備]:ソウルジェム(濁り中)、西洋剣
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:?????????????
1:????
※第7話、杏子の過去を聞いた後からの参戦
※「DEATH NOTE」からの参加者に関する偏向された情報を月から聞きました
※桜とマオとスザク以外の学園に居たメンバーの事を大体把握しました(あくまで本人目線)
※破壊の遺伝子を投与したことで身体能力が向上していますが、精神が凶暴化して正気を失っています


【クロエ・フォン・アインツベルン @Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:疲労(小)、魔力消費(小)、イリヤの傷による体の痛み(小)
[装備]:戦闘服、干将・莫耶(投影)
[道具]:基本支給品、グリーフシード×1(濁り:満タン)@魔法少女まどか☆マギカ、不明支給品0~2、遠坂凛の魔術宝石×4@Fate/stay night
[思考・状況]
基本:みんなと共に殺し合いの脱出
1:お兄ちゃんとシロナさんを傷つけたさやかを斬り潰す
2:お兄ちゃんに危害を及ぼす可能性のある者は倒しておきたい
3:バーサーカー…まさか本当に…
[備考]
※3巻以降からの参戦です
※通常時の魔力消費は減っていますが投影などの魔術による消耗は激しくなっています(消耗率は宝具の強さに比例)
※痛覚共有の呪いはイリヤとの距離に比例して強くなっていく模様です

【E-3/市街地/一日目 午前】

【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:疲労(大)、肋骨骨折、両腕両足の骨にヒビ、内臓にダメージ(小、優先的に治癒中)
[装備]:カレイドステッキ(ルビー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:クラスカード(キャスター)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(使用制限中)
[思考・状況]
基本:この殺し合いを止める
1:体が…痛い…
2:お兄ちゃん…
3:ミユたちを探す
4:お兄ちゃんを守れるよう、強くなりたい。
5:乾巧の子供っぽさに呆れている
6:バーサーカーに恐怖
7:呉キリカに恐怖
[ルビー・思考]
基本:イリヤさんを手助けして、殺し合いを打破する
1:士郎さんを助けるために、クロさんに協力を仰ぐ
2:士郎さんの話したことはイリヤさんには黙っておく
3:呉キリカの使用した魔術の術式と言語が気になる
[備考]
※2wei!三巻終了後より参戦
※カレイドステッキはマスター登録orゲスト登録した相手と10m以上離れられません
※ルビーは、衛宮士郎とアーチャーの英霊は同一存在である可能性があると推測しています。
[情報]
※衛宮士郎が平行世界の人物である
※黄色い魔法少女(マミ)は殺し合いに乗っている?
※マントの男が金色のロボットの操縦者、かつルルーシュという男と同じ顔?



【乾巧@仮面ライダー555】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(大)、治療済み、肩から背中に掛けて切り傷
[装備]:なし
[道具]:共通支給品、ファイズブラスター@仮面ライダー555
[思考・状況]
基本:木場を元の優しい奴に戻したい
0:マミの事が少し心配
1:士郎が非常に気がかり
2:二人の元から離れたいが、仕方がないので協力する
3:衛宮士郎が少し気になる(啓太郎と重ねている)
4:暁美ほむらを探して、魔法少女について訊く
5:マミは探さない
[備考]
※参戦時期は36話~38話の時期です
[情報]
※ロロ・ヴィ・ブリタニアをルルーシュ・ランペルージと認識?
※マントの男が金色のロボットの操縦者

【破壊の遺伝子@ポケットモンスター(ゲーム)】
佐倉杏子に支給された道具。
使用者の身体機能を向上させる代わりに破壊衝動をその精神にもたらす。
とある最強のポケモンと何かしらの関わりを持つとされている。


099:かつてセイギノミカタを目指した者の夢 投下順に読む 101:Code Alice-God Speed Love
時系列順に読む 096:美国織莉子、私の全て
099:かつてセイギノミカタを目指した者の夢 乾巧 103:HORIZONー彼らの求めたもの
衛宮士郎
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
バゼット・フラガ・マクレミッツ
086:Cross point バーサーカー
ゼロ
木場勇治 114:魔人病棟
087:虚無の華 ミュウツー 103:HORIZONー彼らの求めたもの
クロエ・フォン・アインツベルン
091:ガブリアスが見てる シロナ
088:Lost Colors 美樹さやか
ゲーチス 114:魔人病棟



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