憎悪-Badblood mind ◆Z9iNYeY9a2
ちょっとした雑談なんだけどね。
人間の感情というものは時として条理を覆すことがあるよね。
一人の人間が生み出す感情エネルギーは、その個体が誕生し、成長するまでに要したエネルギーを凌駕する。
だからこそ、僕達インキュベーターはその感情に着眼点をおいて魔法少女システムを作り出したわけだけれど。
一人の人間が生み出す感情エネルギーは、その個体が誕生し、成長するまでに要したエネルギーを凌駕する。
だからこそ、僕達インキュベーターはその感情に着眼点をおいて魔法少女システムを作り出したわけだけれど。
そういった部分を話してからはアカギもその点においては人間の感情というものに一定の評価をするようになったんだよね。
自分の目的のために使うべきものとしての価値を見出して。
それだけで彼の本質が変わったわけじゃなかったんだけど。
自分の目的のために使うべきものとしての価値を見出して。
それだけで彼の本質が変わったわけじゃなかったんだけど。
さて、本題に戻ろうか。
人間の感情エネルギーが膨大なエントロピーを生み出すことがあるとはさっき言ったけど。
中でもそれが桁外れに多いことが稀にあるんだ。
その時に共通しているのは、ある感情に彼女たち魔法少女が支配されている時だ。
人間の感情エネルギーが膨大なエントロピーを生み出すことがあるとはさっき言ったけど。
中でもそれが桁外れに多いことが稀にあるんだ。
その時に共通しているのは、ある感情に彼女たち魔法少女が支配されている時だ。
その感情が何か、君には分かるかい?
◇
何者かに狙われている。
そう織莉子が感じ取ったのは織莉子達が市街地を抜けた辺りであった。
そこにたどり着くまでに結局誰と会うこともなく、草加雅人の言っていた病院での待ち合わせをしている者達との合流に向かっていた織莉子とサカキ。
そこにたどり着くまでに結局誰と会うこともなく、草加雅人の言っていた病院での待ち合わせをしている者達との合流に向かっていた織莉子とサカキ。
ふと織莉子の脳裏に見えた。
爆風と銃を発砲する音。獣の鳴くような声。
爆風と銃を発砲する音。獣の鳴くような声。
自分とサカキがどうなっているのかは見えない。
ただ、この先病院に向かうまでの間に何者かと戦闘になる可能性は高いということだろう。
ただ、この先病院に向かうまでの間に何者かと戦闘になる可能性は高いということだろう。
「サカキさん、念の為にニドキングを出しておいてもらってもいいですか?」
「どうかしたのか?」
「この先何者かの襲撃を受ける可能性があります。
もしもの時に念を入れておいたほうがよろしいかと」
「ふむ」
「どうかしたのか?」
「この先何者かの襲撃を受ける可能性があります。
もしもの時に念を入れておいたほうがよろしいかと」
「ふむ」
サカキの傍に光と共に現れるニドキング。
状態としては万全に近い健康状態で戦意が有り余っているのか、咆哮をあげながら両腕をガシガシとぶつけている。
状態としては万全に近い健康状態で戦意が有り余っているのか、咆哮をあげながら両腕をガシガシとぶつけている。
「して、いつどこから敵がくるのかは分からないのか?」
「いえ、そこまでははっきりと見えませんでした。
しかし、このままなら確実にいつかは来るはずです」
「いえ、そこまでははっきりと見えませんでした。
しかし、このままなら確実にいつかは来るはずです」
未来予知を常時発動させておけばいずれ分かるかもしれないが、魔力消耗が激しくなってしまう。
いざ戦う時になって魔力不足で戦えないとなってしまえば話にならない。
いざ戦う時になって魔力不足で戦えないとなってしまえば話にならない。
故に僅かに見えた未来を指針として進んでいくしかない。
「………」
その背後で、静かに脇に手を入れて高性能デバイスを確認するサカキの姿には気付かず。
もしもの話だが。
ここでこの高性能デバイスの存在をサカキが打ち明けられていれば、この先の運命はまだ違うものとなったかもしれない。
ここでこの高性能デバイスの存在をサカキが打ち明けられていれば、この先の運命はまだ違うものとなったかもしれない。
◇
アカギは一蹴して話自体に加わらないだろうね。
シャルルなら、……何ていうだろう。
アクロマならきっと、思いの力がそれを成すのだというだろうね、彼のことだし。
そういえば似たようなことを参加者の一人が言っていたことがあったね、その彼も思いの力を見ることも触れることもなく死んでいったけど。
シャルルなら、……何ていうだろう。
アクロマならきっと、思いの力がそれを成すのだというだろうね、彼のことだし。
そういえば似たようなことを参加者の一人が言っていたことがあったね、その彼も思いの力を見ることも触れることもなく死んでいったけど。
確かに人の思い、いわゆる愛やそれに類する感情はこれまでの魔法少女を生み出してきた歴史の中では膨大なエントロピーを生み出してきた。
人の紡ぐ物語においても、その手の傾向はかなり見られることからも、それは大きな資源になるんだろうね。
だけど、これと非常に類似していながら全く異なるベクトルで膨大な感情エネルギーを発現させるものもまた存在しているんだ。
愛のように常に高いエネルギーを生み出すことはできないけど、瞬間的に発生させるそれはある意味では愛を凌駕する感情。
人の紡ぐ物語においても、その手の傾向はかなり見られることからも、それは大きな資源になるんだろうね。
だけど、これと非常に類似していながら全く異なるベクトルで膨大な感情エネルギーを発現させるものもまた存在しているんだ。
愛のように常に高いエネルギーを生み出すことはできないけど、瞬間的に発生させるそれはある意味では愛を凌駕する感情。
それはね―――――――
◇
未来の予知から数分ほどの時間が経過した頃だろう。
草の生い茂った場所を歩いていると、ニドキングがふと道の脇へと視線を移していた。
何者かの気配でも感じ取ったのだろうか。
草の生い茂った場所を歩いていると、ニドキングがふと道の脇へと視線を移していた。
何者かの気配でも感じ取ったのだろうか。
「……全く、このような場所でなければポケモンの棲家にはうってつけにも思える草原だな」
「ポケモンとはこのような場所を好むのですか」
「ああ、山や川、洞窟や海、そしてこのような草むらの中など色んなところに住んでいる。
そういえば私が昔ポケモンを捕まえた場所もこんな草むらの生い茂った場所だったな……」
「なるほど。
…………………―――サカキさん、その場所とここって似ていますか?」
「ふむ……、似ているかと言われればそんな空気はあるが、しかしどこにでもあるような平地だ、面影くらい感じても―――――。
話は後にしたほうがよさそうだ。何かが近づいているようだぞ」
「ポケモンとはこのような場所を好むのですか」
「ああ、山や川、洞窟や海、そしてこのような草むらの中など色んなところに住んでいる。
そういえば私が昔ポケモンを捕まえた場所もこんな草むらの生い茂った場所だったな……」
「なるほど。
…………………―――サカキさん、その場所とここって似ていますか?」
「ふむ……、似ているかと言われればそんな空気はあるが、しかしどこにでもあるような平地だ、面影くらい感じても―――――。
話は後にしたほうがよさそうだ。何かが近づいているようだぞ」
草むら、ニドキングの見ている方向からカサリと物音が聞こえてきた。
このような場所に野生のポケモンがいるはずがない。
このような場所に野生のポケモンがいるはずがない。
いるとすれば、それは殺し合いの参加者か。
あるいはニドキングのように参加者に道具として支給された生き物か。
あるいはニドキングのように参加者に道具として支給された生き物か。
「ニドキング、ステルスロックを撒け!」
サカキの指示と同時に、草むらの中に大量の岩片が散らばっていく。
潜んでいるのがポケモンであるならば、効き目次第で相手のタイプを想定することができる。
人間であったとしても足止めにはなるはずだ。
どちらにしても、潜んでいる以上あまり好意的な相手ではない様子、恐れをなした何者かであったならば追ってこないはずだしそれならそれでいい。
潜んでいるのがポケモンであるならば、効き目次第で相手のタイプを想定することができる。
人間であったとしても足止めにはなるはずだ。
どちらにしても、潜んでいる以上あまり好意的な相手ではない様子、恐れをなした何者かであったならば追ってこないはずだしそれならそれでいい。
しかし。
その何者かはステルスロックに衝突しながらも早歩きで移動するこちらに向かって前進している。
大して怯む気配もない。
その何者かはステルスロックに衝突しながらも早歩きで移動するこちらに向かって前進している。
大して怯む気配もない。
「なるほど、つまりは岩が効きにくいタイプ、格闘か地面、鋼をもったポケモンということか」
「あるいは先ほどの黒い騎士のような者が強引に進んでいる可能性もありますが。少し走りましょう」
「あるいは先ほどの黒い騎士のような者が強引に進んでいる可能性もありますが。少し走りましょう」
何にせよ、姿の見えない相手に追われるというのはあまり気持ちのいいものではない。
せめて見渡せる場所でその姿を確認してから対処したいところだ。
追っ手もまた、こちらの追跡を止める様子はない。しかし攻め込んでくる気配もない。
せめて見渡せる場所でその姿を確認してから対処したいところだ。
追っ手もまた、こちらの追跡を止める様子はない。しかし攻め込んでくる気配もない。
本来向かうべきだった病院からは若干逸れた道に入る。
どうやらこの先にはその見開けた場所があると、織莉子の未来視が告げていた。
どうやらこの先にはその見開けた場所があると、織莉子の未来視が告げていた。
森、というほどではないが草木の生い茂った平原。
草の塊や細めの木々が所々に散らばったその場所は先の市街地から抜けてそう経っていない場所にしては緑色の多い空間だ。
まるで町の隣に草原を繋ぎ合わせたかのようにも感じる違和感。
その不自然さもまた先に考察した結界か何かであるが故の歪みのようなものなのだろうか。
草の塊や細めの木々が所々に散らばったその場所は先の市街地から抜けてそう経っていない場所にしては緑色の多い空間だ。
まるで町の隣に草原を繋ぎ合わせたかのようにも感じる違和感。
その不自然さもまた先に考察した結界か何かであるが故の歪みのようなものなのだろうか。
追ってくる何かは相変わらず姿を見せない。
ステルスロックによる浮遊岩はもう抜けだしている様子。それほどまでに頑丈な体をしているのだろうか。
ステルスロックによる浮遊岩はもう抜けだしている様子。それほどまでに頑丈な体をしているのだろうか。
「この辺りでいいだろう」
サカキの声で立ち止まった場所は一本の巨大な木の生えている、他の場所とは少し地面の盛り上がった小さな丘。
だが、ここは違う。これまで通ってきた道は少なくない草むらがそこかしこにあったはず、お世辞にも見晴らしのいい場所とは言えない。
予知した未来の場所とも違う――――
だが、ここは違う。これまで通ってきた道は少なくない草むらがそこかしこにあったはず、お世辞にも見晴らしのいい場所とは言えない。
予知した未来の場所とも違う――――
「あれ?」
「ふん、移動しながら追っ手が身を隠せそうな草むらはニドキングに切り開かせた。君の見た未来の風景とはこんな感じではないか?」
「ええ、おそらくここで合っています」
「ふん、移動しながら追っ手が身を隠せそうな草むらはニドキングに切り開かせた。君の見た未来の風景とはこんな感じではないか?」
「ええ、おそらくここで合っています」
最も近い草むらまでは10メートルほど。もし何か攻撃があったとしても避けるには充分の距離だろう。
草むらの揺れは徐々に近づき、こちらの視界に大きな影が映り。
草むらの揺れは徐々に近づき、こちらの視界に大きな影が映り。
ニドキングは両腕を構え。
織莉子は魔法少女の姿にその身を変え戦闘態勢に移り。
織莉子は魔法少女の姿にその身を変え戦闘態勢に移り。
巨大な影が草むらから飛び出してきた。
ドスン、と大きな足音を立てながら現れた灰色の体。
前進を岩のような鎧が覆い、頭に生えたのはニドキングのそれと比較しても大きく鋭いドリルのような角。
前進を岩のような鎧が覆い、頭に生えたのはニドキングのそれと比較しても大きく鋭いドリルのような角。
その怪獣、いや、ポケモンを織莉子は知っている。
半日ほど前、ポケモン城において戦ったポケモンの群れの中の一匹。
サカキが言っていた、かつて自分が所有していたというポケモン。
名を確か、サイドンと言ったはず。
半日ほど前、ポケモン城において戦ったポケモンの群れの中の一匹。
サカキが言っていた、かつて自分が所有していたというポケモン。
名を確か、サイドンと言ったはず。
ニドキングは戦闘態勢をとき、鳴き声をあげている。
まるで旧友にでも会ったかのような、喜びの声。
まるで旧友にでも会ったかのような、喜びの声。
そして、サカキもまた驚きの中に僅かに喜びを感じているような表情を浮かべていた。
ドスン、ドスンと歩み寄るサイドン。その姿に敵意は感じられない。
「グギャアアアアアアアア!!」
主に会えたことを喜ぶかのように声を上げながら走り寄るサイドンに、サカキは手を伸ばす。
「やはりいたか。久方ぶりだな、サイドン」
「ギィィィィィィィ!」
「ギィィィィィィィ!」
体を下げたサイドンの頭に手を置き撫でるかのようにさするサカキ。
「その子は、サカキさんの?」
「ああ、ポケモン城のポケモン達を見たとき、もしやと思ったがやはりここに連れて来られていたようだな」
「では、あそこにいたポケモン達は皆ここに連れて来られたポケモン達のクローンということに?」
「その可能性は高いだろうな」
「ああ、ポケモン城のポケモン達を見たとき、もしやと思ったがやはりここに連れて来られていたようだな」
「では、あそこにいたポケモン達は皆ここに連れて来られたポケモン達のクローンということに?」
「その可能性は高いだろうな」
久しぶりの再会に喜ぶように腕をガシガシとぶつけ合うサイドンとニドキング。
このままこのサイドンがサカキの所有するポケモンとなってくれるならこれ以上無い戦力となるはずだ。
このままこのサイドンがサカキの所有するポケモンとなってくれるならこれ以上無い戦力となるはずだ。
と、そこまで考えて織莉子はふと思い立つ。
「そういえば……」
「む、失念していたなそういえば。サイドン、お前をここまで連れてきた者はこの近くにはいるのか?」
「む、失念していたなそういえば。サイドン、お前をここまで連れてきた者はこの近くにはいるのか?」
サカキも同じことに思い至ったようで、サイドンにそう問いかけた。
そう、さっき見えた未来、あの炎に包まれる光景は訪れる気配がない。
サイドンがここにいたこととあの未来に何か繋がりがあるとするならば、それは――――
そう、さっき見えた未来、あの炎に包まれる光景は訪れる気配がない。
サイドンがここにいたこととあの未来に何か繋がりがあるとするならば、それは――――
「えっ」
ふと前進がざわつくように知覚したもの。まるで魂に語りかけてくるかのような感覚。
それは未来視などではない。魔法少女が捉えることのできるもの、魔力の存在を感じ取ったということ。
それは未来視などではない。魔法少女が捉えることのできるもの、魔力の存在を感じ取ったということ。
それはつまり。
「サカキさん、逃げ――――」
「む?」
「む?」
サイドンを連れてきた者はその近くに張っていて。
ここは既にその何者かの攻撃範囲だということ。
ここは既にその何者かの攻撃範囲だということ。
その事実に気付くと同時、織莉子の周囲を爆風と炎が包んでいた。
◇
「…!」
「これは……」
「これは……」
ほむらとアリスが目的地である鹿目邸に辿り着いたとき、二人の目に飛び込んできたのは半壊した一軒の民家だった。
他の家であればそこまで気にしなかった光景だろうが、しかし表札や現在地を示すデバイスはそこが鹿目邸であることをはっきりと示していた。
他の家であればそこまで気にしなかった光景だろうが、しかし表札や現在地を示すデバイスはそこが鹿目邸であることをはっきりと示していた。
「…しまったわね、やっぱり遊園地に寄るより先にこっちに来るべきだった……」
「考えるのは後よ!それよりここ、あんたの友達のまどかって子の家なんでしょ?!
それがこうなってるって、あんたの友達は大丈夫なの?!」
「…まず家の中を散策してから周囲を探しましょう」
「考えるのは後よ!それよりここ、あんたの友達のまどかって子の家なんでしょ?!
それがこうなってるって、あんたの友達は大丈夫なの?!」
「…まず家の中を散策してから周囲を探しましょう」
急ぎ家の中を駆け回った二人。
激しい戦闘を行ったかのようにボロボロになった家具が家中に散らばっている。
2階部分などは屋根が完全に吹き飛んでおり、室内には投擲でもしたのかと言わんばかりの大量の石が転がっている。
そして、その中にあった小さな血だまり。
激しい戦闘を行ったかのようにボロボロになった家具が家中に散らばっている。
2階部分などは屋根が完全に吹き飛んでおり、室内には投擲でもしたのかと言わんばかりの大量の石が転がっている。
そして、その中にあった小さな血だまり。
「…死体はない。まだ生きているか、誰かがどこかに運んだかということよね」
「アリス、あなたは東に向けた方角をお願い。私は西側を探してくるから」
「分かった。もし何も見つからなかったら20分くらいでこっちに戻ってくるわ」
「アリス、あなたは東に向けた方角をお願い。私は西側を探してくるから」
「分かった。もし何も見つからなかったら20分くらいでこっちに戻ってくるわ」
もし血が鹿目まどかのものであるのなら。もしまだ彼女に息があるのならば。
時は一刻を争う。
会話もそこそこに、アリスは己のギアスを発動させて駆け出した。
時は一刻を争う。
会話もそこそこに、アリスは己のギアスを発動させて駆け出した。
その背を見送りながら、ほむらは思考で話しかける。
『ここにまどかはいたの?』
『おや、君が気にしていたのは美国織莉子だろう?
なら鹿目まどかがここにいたのか、それは問題ではないんじゃないかな?』
『……そうね』
『おや、君が気にしていたのは美国織莉子だろう?
なら鹿目まどかがここにいたのか、それは問題ではないんじゃないかな?』
『……そうね』
少なくとも、ここに美国織莉子が来たことはインキュベーターからの情報から事実なのだろう。
そして、ここで何者かと戦った。
そして、ここで何者かと戦った。
そこにまどかが関わっていたのか、それとも全く別の争いだったのか。
(………今の私には関係ないわ)
バイクに跨ったほむらは、ふと赤と白の球体、モンスターボールを取り出す。
『織莉子は向こうに行った、その情報に間違いはないのね?』
『ああ。ここからそう離れた場所にはいない。そのバイクがあれば追いつくことも容易いだろうね』
『そう』
『ああ。ここからそう離れた場所にはいない。そのバイクがあれば追いつくことも容易いだろうね』
『そう』
それだけ聞ければ充分だ。
「出なさい」
ボールをかざすと同時、中から姿を表したサイドン。
唸り声を上げながら闘争心をむき出しにしている。この状態ならば大丈夫だろう。
唸り声を上げながら闘争心をむき出しにしている。この状態ならば大丈夫だろう。
「向こうにいる参加者、それをあそこに見える大きな木の下辺りまで誘導しなさい。
手段は問わない。ただし可能な限り迅速にね」
手段は問わない。ただし可能な限り迅速にね」
◇
先回りすること自体は容易いこと。
いくらあのポケモンが迅速に行動したとしてもバイクと徒歩では移動速度に大きな開きがある。
いくらあのポケモンが迅速に行動したとしてもバイクと徒歩では移動速度に大きな開きがある。
あとはサイドバッシャーにも使用した魔力を解き、肉眼には映らない、しかし双眼鏡で観察可能な場所で待ち構える。
私の計画はこうだ。
まずあのポケモンの追撃によって目的の場所まで追いやる。
続いて相手が隙を見せた辺りで時間を止め、同時にサイドバッシャーを起動させる。
そして可能な限り未来予知ができる仮定を削りとり、ミサイルが着弾したという”結果”だけをその場に残す。
まずあのポケモンの追撃によって目的の場所まで追いやる。
続いて相手が隙を見せた辺りで時間を止め、同時にサイドバッシャーを起動させる。
そして可能な限り未来予知ができる仮定を削りとり、ミサイルが着弾したという”結果”だけをその場に残す。
美国織莉子の未来予知が如何なる精度なのかは分からない。
あるいは攻撃が来る事実も読まれているのかもしれない。
だから、ほんの少しでいい。隙さえ見せてくれれば、攻撃を命中させることは容易い。
あるいは攻撃が来る事実も読まれているのかもしれない。
だから、ほんの少しでいい。隙さえ見せてくれれば、攻撃を命中させることは容易い。
(――――妙ね)
追撃、相手を攻撃して追い立ててでも目的の場所までおびき寄せるように指示したはずだった。
しかし、現れた二人と一匹――美国織莉子と壮年の男、そして紫色の怪獣は対して負傷、攻撃を受けたようには見えなかった。
まあ、相手は狙いの場所まで来てくれたのだから結果オーライとしよう。
しかし、現れた二人と一匹――美国織莉子と壮年の男、そして紫色の怪獣は対して負傷、攻撃を受けたようには見えなかった。
まあ、相手は狙いの場所まで来てくれたのだから結果オーライとしよう。
双眼鏡で美国織莉子の顔を注視する。
小さく笑みなどを浮かべている姿を見て、一瞬自制を失いそうになるのを堪える。
小さく笑みなどを浮かべている姿を見て、一瞬自制を失いそうになるのを堪える。
魔法少女の格好こそしているが、常時警戒しているような様子はない。
今なら、行ける。
今なら、行ける。
双眼鏡から目を離すと同時、自身も魔法少女へと変身する。
続いてすぐさま時間を停止させ、サイドバッシャーを起動。
その背で引き金に手をかけるまでで1秒。
続いてすぐさま時間を停止させ、サイドバッシャーを起動。
その背で引き金に手をかけるまでで1秒。
方向修正に1秒。
そして発射。
するはずだった。
しかし。
するはずだった。
しかし。
視界の先にいる、織莉子と同行しているらしき男。
おそらくはこの殺し合いの中で織莉子と出会っただけの存在だろう。
かつて彼女と行動を共にしていた呉キリカのような存在と違い、あの男はこの憎悪とは全くの無関係。
もしここでサイドバッシャーの砲門を開放すれば、あの男は美国織莉子と共に消し飛ぶことは確実だろう。
おそらくはこの殺し合いの中で織莉子と出会っただけの存在だろう。
かつて彼女と行動を共にしていた呉キリカのような存在と違い、あの男はこの憎悪とは全くの無関係。
もしここでサイドバッシャーの砲門を開放すれば、あの男は美国織莉子と共に消し飛ぶことは確実だろう。
ほんの僅かに残った良心が、その引き金を引く手を鈍らせた。
そして、その迷いで3秒。
「――――はっ!」
気がつけば時間停止は解除されていた。
急ぎ再度の時間停止を行いつつ双眼鏡を取り出すほむら。
急ぎ再度の時間停止を行いつつ双眼鏡を取り出すほむら。
(気付かれた?)
その目で、織莉子の表情が焦燥に包まれているのを確認するのに1秒。
やってしまった。これで殺せるかどうかが一か八かの賭けになってしまった。
やってしまった。これで殺せるかどうかが一か八かの賭けになってしまった。
「………そうよ、私はもう立ち止まることなんてできない」
今の私は美国織莉子を殺さなければ先に進めない。
その手段に迷うことなど許されない。
その手段に迷うことなど許されない。
だから。
「ごめんなさい、名前も知らない誰か」
聞こえる者などいないその空間で、小さく謝罪をし。
残り2秒を残した刻の中で。
残り2秒を残した刻の中で。
サイドバッシャーのミサイルを一斉射出した。
◇
意識が飛んだのは一瞬だろうか。
目を覚ました織莉子の周囲を熱が包み込んでいる。
緑色に生い茂っていた草原には紅蓮の炎が燃え盛っている。
目を覚ました織莉子の周囲を熱が包み込んでいる。
緑色に生い茂っていた草原には紅蓮の炎が燃え盛っている。
「くっ、油断…していました」
未来視で見たものはこの光景、つまりは炎に包まれた景色だけ。
その過程をはっきりと見ていなかったせいで油断してしまっていた。
あの時一瞬で周囲に現れた大量のミサイルが、何かしらの魔法かそれに準ずるものによる保護を受けたものであったことを知る由がなかったとしても。
何かに対する警戒を怠ってしまったのは自分のミスだ。
その過程をはっきりと見ていなかったせいで油断してしまっていた。
あの時一瞬で周囲に現れた大量のミサイルが、何かしらの魔法かそれに準ずるものによる保護を受けたものであったことを知る由がなかったとしても。
何かに対する警戒を怠ってしまったのは自分のミスだ。
数メートルほど先には、サイドンとニドキングが倒れこんでいる。
爆風のほとんどはサイドンが受け止めたようでニドキングは軽い火傷だけで済んでいるようだ。
そしてサイドンにしても、その体の頑丈さをもって爆風の直撃にもどうにか耐え切った様子。
爆風のほとんどはサイドンが受け止めたようでニドキングは軽い火傷だけで済んでいるようだ。
そしてサイドンにしても、その体の頑丈さをもって爆風の直撃にもどうにか耐え切った様子。
「サカキさん、怪我は―――――」
そう言って振り返り、手を掴んでいたはずのサカキの姿を見て。
その先の言葉を続けられなくなっていた。
自分は防御に魔力を回しどうにか凌いだ状況。
それはつまり平時に受ければ織莉子とてただでは済まないほどのものであることを示している。
それはつまり平時に受ければ織莉子とてただでは済まないほどのものであることを示している。
ならば、何も防ぐ手段のなかったサカキはそれを受けてどうなるのだろうか?
その答えが視界の先にある、手から肘の辺りまでを残した人体の成れの果てだとしたら。
血すらも流れていない。断面は真っ黒に炭化している。
体はどこに行ったのか。
血すらも流れていない。断面は真っ黒に炭化している。
体はどこに行ったのか。
考えるまでも、探すまでもないだろう。
こちらの様子に気付いたニドキングがこちらに駆け寄ってくる。
そしてかつて自身の主であったはずの物体に気付いた時、
そしてかつて自身の主であったはずの物体に気付いた時、
――――グォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオ!!
悲しむように大きな咆哮をあげていた。
「仕留め損ねた、か。運のいいことね」
草木が燃える音とニドキングの遠吠えの中に、底冷えするような感情のこもった声が聞こえた。
顔をあげると、炎の奥から人の影がこちらに向かって歩いてくるのが見える。
顔をあげると、炎の奥から人の影がこちらに向かって歩いてくるのが見える。
手をかざしサイドンをボールに仕舞うその何者か。
彼女が自分たちに彼をけしかけたということを示している。
彼女が自分たちに彼をけしかけたということを示している。
ロングヘアの、黒い魔法少女。
織莉子にとっては初めて見る顔であり。
同時に、その顔を織莉子は知っていた。
織莉子にとっては初めて見る顔であり。
同時に、その顔を織莉子は知っていた。
「…暁美ほむら……!」
◇
何だか嫌な予感のようなものがあった。
それが何となく感じるものなのか、あるいは魔女が何かの警告を発しているのかは分からない。
それが何となく感じるものなのか、あるいは魔女が何かの警告を発しているのかは分からない。
ただ、今確実に言えること。
それは耳に聞こえてきた爆音がほむらの武器によるものであり。
そしてほむらの向かった方角から聞こえてきたという事実。
それは耳に聞こえてきた爆音がほむらの武器によるものであり。
そしてほむらの向かった方角から聞こえてきたという事実。
「何かもう、私の役回りってこんなのばっかりね……!」
独り言ちながらも駆けるアリス。
正反対の方角に急いでしまったせいで向こう側に向かうのにも時間がかかっている。
正反対の方角に急いでしまったせいで向こう側に向かうのにも時間がかかっている。
「早まんないでよ、ほむら……!」
鹿目まどかを見つけられたのか見つけられなかったのか。
戦闘になったのはそのまどかの命を狙った相手となのか、それとも全くの別人なのか。
今の自分には全く判断がつかない。
戦闘になったのはそのまどかの命を狙った相手となのか、それとも全くの別人なのか。
今の自分には全く判断がつかない。
ただそれでも。
例えば鹿目まどかの死体を目にしたほむらが、我を失ってその殺害者に仕掛けた、などと。
そのような最悪の事態だけはないことを願って。
例えば鹿目まどかの死体を目にしたほむらが、我を失ってその殺害者に仕掛けた、などと。
そのような最悪の事態だけはないことを願って。
アリスはただひたすらに市街地を駆け続けた。
◇
「あなたとは初めまして、というべきかしら?それともお久しぶり、というべきかしら?」
「…生憎だけど、あなたと顔をあわせるのはこれが初めてよ」
「そう。どちらにしても関係ないわね。あなたはここで死ぬんですもの」
「…生憎だけど、あなたと顔をあわせるのはこれが初めてよ」
「そう。どちらにしても関係ないわね。あなたはここで死ぬんですもの」
と、拳銃をこちらに向けるほむら。
しかし織莉子はその動きを読んでいたかのように宙から飛来させた水晶でその手を弾き上げた。
しかし織莉子はその動きを読んでいたかのように宙から飛来させた水晶でその手を弾き上げた。
銃口が反れ、放たれた弾は空へと飛んでいった。
「鹿目まどかならもう始末したわ。次の放送で名前が呼ばれるでしょうね」
織莉子はここで一つのハッタリをかます。
希望では既に死んでいて欲しいとは思うものの、まだ鹿目まどかの生死は確証がない。
しかしその事実だけでも暁美ほむらは揺さぶることができるはずだと。
希望では既に死んでいて欲しいとは思うものの、まだ鹿目まどかの生死は確証がない。
しかしその事実だけでも暁美ほむらは揺さぶることができるはずだと。
そう思っていた。
「そう。ならつまりはあなたを血祭りにあげなければならない理由が一つ増えた、ってことね」
なのに、暁美ほむらは氷のように冷たい無表情のまま、そんなことを口にした。
自分を殺さねばならない理由。鹿目まどかの命を狙う以上それは一目瞭然だろう。しかし、それが理由の一つとはどういうことなのだろうか。
―――あなたとは初めまして、というべきかしら?それともお久しぶり、というべきかしら?
先にほむらが口にした言葉が脳裏をよぎる。
つまりは、この暁美ほむらは自分に会ったことがあると言っているのだろうか?
つまりは、この暁美ほむらは自分に会ったことがあると言っているのだろうか?
織莉子の脳裏に一つの可能性が閃く。
「…そう、あなたはあの場所にいたあなたで、そしてもう私と戦ったあなたなのね」
「ええ、もう少しで全てがうまくいくはずだった、その寸前でまどかを殺した。
あんたさえ居なければ全てが終わらせられたのに、それを目の前で!!」
「…………」
「ええ、もう少しで全てがうまくいくはずだった、その寸前でまどかを殺した。
あんたさえ居なければ全てが終わらせられたのに、それを目の前で!!」
「…………」
目の前からその姿が消失すると同時、視界の外から銃弾が迫る。
それを予め伏せておいた水晶で弾き横へと視線を移したその時だった。
「グルァァァァァァァァァァァ!!」
憎しみのこもった鳴き声と共にほむらの体が吹き飛ばされる。
驚くほむらの目の前、織莉子の隣に立ったのはサカキのポケモン、ニドキングだった。
驚くほむらの目の前、織莉子の隣に立ったのはサカキのポケモン、ニドキングだった。
敵意と怒りを噴出させながら唸るニドキングの横で、織莉子は一つの問いかけを行う。
「あなたが私を憎む理由は分かったわ。あなたには私を殺す理由があるということも。
だけど一つ聞かせて。なら何故あなたはサカキさんを巻き込んだの?」
だけど一つ聞かせて。なら何故あなたはサカキさんを巻き込んだの?」
素直に殺されてやるつもりもないとはいえ、狙うなら自分だけでよかっただろう。
彼を巻き込む必要などなかった。なのに、彼女は巻き込み、結果一人の無関係な人間を死なせた。
彼を巻き込む必要などなかった。なのに、彼女は巻き込み、結果一人の無関係な人間を死なせた。
それが織莉子には理解できなかった。
そんな織莉子の問いかけに、ほむらは表情を崩すことなく答えた。
「知らないわ、傍にいた方が悪いのよ」
悪びれることもなく、短くそう告げた。
それだけで織莉子は理解した。
目の前の魔法少女が私の理解の及ばぬ者であり。
決して許してはならない存在であるということを。
目の前の魔法少女が私の理解の及ばぬ者であり。
決して許してはならない存在であるということを。
「そう、なら私もあなたの存在は許さない。
この場で殺してあげるわ、鹿目まどかの後を追って死になさい」
「いいえ、死ぬのはあなたよ」
この場で殺してあげるわ、鹿目まどかの後を追って死になさい」
「いいえ、死ぬのはあなたよ」
と、炎の中から何かが突っ切るかのように姿を現す。
それはサイドカーのついた一台のバイク。
それはサイドカーのついた一台のバイク。
しかしそれはただのバイクではなかった。
ほむらが搭乗した瞬間形を変化させ2足の脚をもち巨大な腕を持った戦車へと姿を変える。
ほむらが搭乗した瞬間形を変化させ2足の脚をもち巨大な腕を持った戦車へと姿を変える。
先の攻撃もこれによるものということだろう。
「呉キリカの後を追って死んでいくといいわ。ひとりぼっちなんかよりは幾分かマシでしょう?」
「ッ!!お前がキリカの死を口にするな!!」
「ッ!!お前がキリカの死を口にするな!!」
激情に溢れようとも未来視を絶やすことはなく。
ほむらがサイドバッシャーの銃口を織莉子へ向け。
そして織莉子とニドキングはその射線から逃れるように走りつつほむらの元に向けて走り。
ほむらがサイドバッシャーの銃口を織莉子へ向け。
そして織莉子とニドキングはその射線から逃れるように走りつつほむらの元に向けて走り。
燃え盛る炎の中、一つの戦いが始まった―――――
【D-6/草原部/一日目 夕方】
【美国織莉子@魔法少女おりこ☆マギカ】
[状態]:ソウルジェムの穢れ(5割)、魔法少女姿、疲労(中)、ダメージ(中)、前進に軽い火傷、強い怒り
[装備]:グリーフシード(濁り:満タン)、砕けたソウルジェム(キリカ、まどかの血に染まっている)、ニドキング(ダメージ(中)疲労(大)軽度の火傷、ほむらに対する強い怒り)@ポケットモンスター(ゲーム)
[道具]:共通支給品一式、ひでんマシン3(なみのり)@ポケットモンスター(ゲーム)
[思考・状況]
基本:何としても生き残り、自分の使命を果たす。
1:暁美ほむらを殺す。この存在は認めてはならない。
2:鹿目まどかの抹殺を優先するのはその生存が確定されるまで保留。最遅でも次の放送。
3:優先するのは自分の使命。そのために必要な手は選ばない。しかし使命を果たした後のことも考えておく
4:キリカを殺した者(セイバー)を必ず討つ。そのために必要となる力を集める。
5:ポケモン、オルフェノクに詳しい人物から詳しく情報を聞き出す。
6:積極的に殺し合いに乗るつもりはない。ただし、邪魔をする者は排除する
7:美遊・エーデルフェルトの在り方に憤り。もし次にあったら―――――?
[備考]
※参加時期は第4話終了直後。キリカの傷を治す前
※ポケモン、オルフェノクについて少し知りました。
※ポケモン城の一階と地下の入り口付近を調査しました。
※キュゥべえが協力していることはないと考えていましたが、少し懐疑的になっています。
※鹿目まどかに小さくない傷を負わせたことは確信していますがその生死までは確信できていません。
未来視を以ってしても確認できない様子です。
※マジカルシャインを習得しました。技の使用には魔力を消費します。
[状態]:ソウルジェムの穢れ(5割)、魔法少女姿、疲労(中)、ダメージ(中)、前進に軽い火傷、強い怒り
[装備]:グリーフシード(濁り:満タン)、砕けたソウルジェム(キリカ、まどかの血に染まっている)、ニドキング(ダメージ(中)疲労(大)軽度の火傷、ほむらに対する強い怒り)@ポケットモンスター(ゲーム)
[道具]:共通支給品一式、ひでんマシン3(なみのり)@ポケットモンスター(ゲーム)
[思考・状況]
基本:何としても生き残り、自分の使命を果たす。
1:暁美ほむらを殺す。この存在は認めてはならない。
2:鹿目まどかの抹殺を優先するのはその生存が確定されるまで保留。最遅でも次の放送。
3:優先するのは自分の使命。そのために必要な手は選ばない。しかし使命を果たした後のことも考えておく
4:キリカを殺した者(セイバー)を必ず討つ。そのために必要となる力を集める。
5:ポケモン、オルフェノクに詳しい人物から詳しく情報を聞き出す。
6:積極的に殺し合いに乗るつもりはない。ただし、邪魔をする者は排除する
7:美遊・エーデルフェルトの在り方に憤り。もし次にあったら―――――?
[備考]
※参加時期は第4話終了直後。キリカの傷を治す前
※ポケモン、オルフェノクについて少し知りました。
※ポケモン城の一階と地下の入り口付近を調査しました。
※キュゥべえが協力していることはないと考えていましたが、少し懐疑的になっています。
※鹿目まどかに小さくない傷を負わせたことは確信していますがその生死までは確信できていません。
未来視を以ってしても確認できない様子です。
※マジカルシャインを習得しました。技の使用には魔力を消費します。
【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:ソウルジェムの濁り(25%)、魔法少女姿 、疲労(中) 、織莉子に対する憎悪
[服装]:見滝原中学の制服
[装備]:盾(砂時計の砂残量:中)、グロック19(13発)@現実、(盾内に収納)、ニューナンブM60@DEATH NOTE(盾内に収納)、
グロスフスMG42@魔法少女まどか☆マギカ(盾内に収納)、サイドバッシャー(サイドカー半壊、魔力で補強)@仮面ライダー555
[道具]:共通支給品一式、双眼鏡、あなぬけのヒモ×2@ポケットモンスター(ゲーム)、ドライアイス(残り50%)、 グリーフシード(残り30%使用可)@魔法少女まどか☆マギカ
モンスターボール(サカキのサイドンwith進化の輝石・ダメージ(大))@ポケットモンスター(ゲーム)、まどかのリボン@魔法少女まどか☆マギカ、はっきんだま@ポケットモンスター(ゲーム)
[思考・状況]
基本:アカギに関する情報収集とその力を奪う手段の模索、見つからなければ優勝狙いに。
1:美国織莉子を抹殺する。
2:全てを欺き、情報を集める(特にアカギに関する情報を優先)
3:協力者が得られるなら一人でも多く得たい。ただし、自身が「信用できない」と判断した者は除く
4:ポッチャマを警戒(?)。ミュウツーは保留。ただし利用できるなら利用する
5:サカキ、バーサーカー(仮)は警戒。
6:あるならグリーフシードをもっと探しておきたい
最終目的:“奇跡”を手に入れた上で『自身の世界(これまで辿った全ての時間軸)』に帰還(手段は問わない)し、まどかを救う。
[備考]
※参戦時期は第9話・杏子死亡後、ラストに自宅でキュゥべえと会話する前
※『時間停止』で止められる時間は最長でも5秒程度までに制限されています
※ソウルジェムはギアスユーザーのギアスにも反応します
※サイドバッシャーの破損部は魔力によって補強されましたが、物理的には壊れています
※アリスは”友達”として信用できる存在と認識しました
[状態]:ソウルジェムの濁り(25%)、魔法少女姿 、疲労(中) 、織莉子に対する憎悪
[服装]:見滝原中学の制服
[装備]:盾(砂時計の砂残量:中)、グロック19(13発)@現実、(盾内に収納)、ニューナンブM60@DEATH NOTE(盾内に収納)、
グロスフスMG42@魔法少女まどか☆マギカ(盾内に収納)、サイドバッシャー(サイドカー半壊、魔力で補強)@仮面ライダー555
[道具]:共通支給品一式、双眼鏡、あなぬけのヒモ×2@ポケットモンスター(ゲーム)、ドライアイス(残り50%)、 グリーフシード(残り30%使用可)@魔法少女まどか☆マギカ
モンスターボール(サカキのサイドンwith進化の輝石・ダメージ(大))@ポケットモンスター(ゲーム)、まどかのリボン@魔法少女まどか☆マギカ、はっきんだま@ポケットモンスター(ゲーム)
[思考・状況]
基本:アカギに関する情報収集とその力を奪う手段の模索、見つからなければ優勝狙いに。
1:美国織莉子を抹殺する。
2:全てを欺き、情報を集める(特にアカギに関する情報を優先)
3:協力者が得られるなら一人でも多く得たい。ただし、自身が「信用できない」と判断した者は除く
4:ポッチャマを警戒(?)。ミュウツーは保留。ただし利用できるなら利用する
5:サカキ、バーサーカー(仮)は警戒。
6:あるならグリーフシードをもっと探しておきたい
最終目的:“奇跡”を手に入れた上で『自身の世界(これまで辿った全ての時間軸)』に帰還(手段は問わない)し、まどかを救う。
[備考]
※参戦時期は第9話・杏子死亡後、ラストに自宅でキュゥべえと会話する前
※『時間停止』で止められる時間は最長でも5秒程度までに制限されています
※ソウルジェムはギアスユーザーのギアスにも反応します
※サイドバッシャーの破損部は魔力によって補強されましたが、物理的には壊れています
※アリスは”友達”として信用できる存在と認識しました
※D-6の草原部において炎があがっています。このまま燃え広がっていく可能性が高いです
【D-6/市街地/一日目 夕方】
【アリス@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(小)、ネモと一体化
[服装]:アッシュフォード学園中等部の女子制服、銃は内ポケット
[装備]:グロック19(9+1発)@現実、ポッチャマ@ポケットモンスター(アニメ)、黒猫@???
[道具]:共通支給品一式、
[思考・状況]
基本:脱出手段と仲間を捜す。
1:ナナリーの騎士としてあり続ける
2:情報を集める(特にアカギに関する情報を優先)
3:脱出のための協力者が得られるなら一人でも多く得たい
4:早まんないでよ、ほむら……!!
最終目的:『儀式』からの脱出、その後可能であるならアカギから願いを叶えるという力を奪ってナナリーを生き返らせる
[備考]
※参戦時期はCODE14・スザクと知り合った後、ナリタ戦前
※アリスのギアスにかかった制限はネモと同化したことである程度緩和されています。
魔導器『コードギアス』が呼び出せるかどうかは現状不明です。
[状態]:疲労(中)、ダメージ(小)、ネモと一体化
[服装]:アッシュフォード学園中等部の女子制服、銃は内ポケット
[装備]:グロック19(9+1発)@現実、ポッチャマ@ポケットモンスター(アニメ)、黒猫@???
[道具]:共通支給品一式、
[思考・状況]
基本:脱出手段と仲間を捜す。
1:ナナリーの騎士としてあり続ける
2:情報を集める(特にアカギに関する情報を優先)
3:脱出のための協力者が得られるなら一人でも多く得たい
4:早まんないでよ、ほむら……!!
最終目的:『儀式』からの脱出、その後可能であるならアカギから願いを叶えるという力を奪ってナナリーを生き返らせる
[備考]
※参戦時期はCODE14・スザクと知り合った後、ナリタ戦前
※アリスのギアスにかかった制限はネモと同化したことである程度緩和されています。
魔導器『コードギアス』が呼び出せるかどうかは現状不明です。
【サカキ@ポケットモンスター(ゲーム) 死亡確認】
※サカキの支給品一式はニドキングのモンスターボールを含み全て消し飛びました
※サカキの支給品一式はニドキングのモンスターボールを含み全て消し飛びました
◇
愛のように常に高いエネルギーを生み出すことはできないけど、瞬間的に発生させるそれはある意味では愛を凌駕する感情。
愛が正の感情の極みであるとするのならば、それに相対するもの。
負の感情の極みにして、ある意味では愛を凌駕するエントロピーを生み出す感情。
負の感情の極みにして、ある意味では愛を凌駕するエントロピーを生み出す感情。
それは憎しみ、憎悪だよ。
125:ありふれた悲しみの果て | 投下順に読む | 127:少女よ立ち向かえ―進撃の狂戦士 |
時系列順に読む | ||
124:閃光の真実と深淵の影 | 暁美ほむら | 128:あなたの存在は認めない/許さない |
アリス | ||
123:永遠フレンズ | 美国織莉子 | |
サカキ | GAME OVER |