文明共立機構 > 特異収集局 > JKA-002


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これより先に進む前に自分のクリアランスを確認して下さい
なお、クリアランス違反が発見された場合は
平和維持軍部隊R-999“スイッチ掃除屋”による
絶滅対象となります。

JKA-002


JKA-002(対認識災害フィルターを通しているため画像
は変色しています)*1
アイテム番号: JKA-002

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: JKA-002は、特異収集局のサイトJ-22のアノマリー管理用ロッカーに保管します。JKA-002に接触する職員は全てレベルunrofilnedの再教育を受けなければなりません。核爆弾や原子力に興味を持つあるいはそれらを専門とする職員をJKA-002に近づけてはなりません。
JKA-002に接触する場合、全ての職員は静電気除去装置による処理を受けた後にクリーンルーム用防護服を着用し、ダストブロワーによる除染を受けて下さい。

説明: JKA-002は、一見何の変哲もない幅12cmで高さ8cmの赤色のボタンです。中央部に凸部があり、押すことができます(共立機構の許可を得ずに押した者は絶滅対象となります)。

JKA-002は、共立公暦████年██月██日にロフィルナ王国で発見されたアノマリーです。大宰相レルナルト・ヴィ・コックスが保有していた核兵器発射用のボタンレプリカの一つであり、ロフィルナ王国によると正式には「第1258号Bボタン」と呼称されていました。このボタンは本来レルナルト・ヴィ・コックスの核兵器使用欲を仮想的に満たすために作られました。

JKA-002の異常性は、レルナルト・ヴィ・コックスがそのボタンを押したときのみに発動すると考えられています。共立公暦████年██月██日に、ロフィルナ王国██████にてレルナルト・ヴィ・コックスがボタンを押した際、レルナルト・ヴィ・コックスから正確に█.████パーセクの宙域に異常な核爆発が発生しました。当初、該当する核爆発が周辺宙域を航行する宇宙船を加害することは無かったため、この事実を認知することは遅れましたが、文明共立機構がロフィルナ王国との間の通信障害が発生していることを確認してから、初めてこの異常が核爆発によるEMP(電磁パルス)によるものであることが判明しました。また、核爆発のタイプや残留物の調査により、それがロフィルナ王国が保有する核兵器の爆発であることが証明され、文明共立機構によってより詳しい調査が進められましたが、ロフィルナ王国が該当宙域で核実験を行った事実はなく、核兵器保有量も減っていないことが判明しました。

平和維持軍部隊R-999“スイッチ掃除屋”は特異収集局と協力し、この異常なアノマリーを収容するために作戦を立案し、共立公暦████年██月██日に実行されました。

+ ► アクセス JKA:/002/事案/00F.log
◀ アクセス許可 JKA:/002/事案/00F.log

アルシェイ博士: 貴方はこのボタンを押した際に、この宙域で核爆発が起きたことを知っていましたか?

レルナルト・ヴィ・コックス: ガハハ! 知らねえな! どうやら側近にレプリカボタンにマジの奴を紛れさせた奴が居たらしい。こういう大げさなのは俺の好みでな、今回ばかりは串刺しの刑は無しにしてやったよ。

アルシェイ博士: ……(ため息)。こちらの調べではロフィルナ王国の核兵器保有量は減っていないのですが、どういうことか分かりますか?

レルナルト・ヴィ・コックス: お前の数え間違えだろ?

アルシェイ博士: いえ、私ではなく共立機構の調査機関が調査したもので結果にロフィルナ王国も同意しています。

レルナルト・ヴィ・コックス: 分からんものは分からん。お前は意味不明なことを言って俺にまたボタンを押させたいのか?

アルシェイ博士: (戸惑うようなうめき)。いえ、宰相殿、私は……うーん……今回の聴取はこれで終わりにしましょう。

レルナルト・ヴィ・コックス: 博士よ、良いことを教えよう。こんなことより筋肉だ。筋肉は全てを解決するぞ。収容している奴らも筋肉が足りん。あと、俺の相手をさせるなら、デカ乳の女職員を採用するんだな。それに注文がまだある。この部屋のドアだが、あの程度で壊れるのは[以降は記録不要な内容のためプライバシーの観点から削除されました]

アルシェイ博士: 記録を終了しろ。
最終更新:2022年11月16日 16:57