レルナルト・ヴィ・コックス

『なァ……おい?もう勝利した気でいるのか?残念だったねぇ……!そうはならないんだよなァ~~。てめーら全員、今から一緒に地獄を……じゃなくて、筋トレするんだよ!文句ある?連れ筋だよ。うるせぇ殴るぞ』

レルナルト・ヴィ・コックス

作:NovelAI
生年月日 宇宙新暦150年
年齢 5850歳
共立公暦1000年時点.
出生地 ロフィルナ王国
人種 王国系ロフィルナ人
所属組織 王国最高評議会
階級 大宰相
侯爵
主な勲章 連合帝国五剣義勇勲章
異名 鉄腕擧恒星
連打公
ガンギマリおじさん


概要

 レルナルト・ヴィ・コックスは、ロフィルナ王国において影響力を持つ。救国の三英雄の一人。アリウス公王を唯一の主君と認め、長らく大宰相を務めるなど共立世界におけるメインプレイヤーの一人として知られた。ロフィルナ社会の中では最も高齢であり、星間文明統一機構によるイドゥニア侵略を直に経験したことがある。そのため、国際外交にあたっては手段を選ばず、全国民を残虐な戦争へと駆り立てたこともあった。必要とあらば時に味方も処断するなど、非常な狡猾さを持ち合わせた人物として恐れられる。共立時代を迎えて久しい今日でも決して外国を信用しておらず、最低限と称する膨大な数の戦略部隊を温存した。今や最大の敵対国となったセトルラーム共立連邦ですらも手を焼くほどの瀬戸際外交を展開する。「世界平和のためだ」と称して、常に何かしらの核スイッチを持ち歩いており、コックス本人は、これを『賑やかしのBボタン』などと触れ回った。事ある毎に連打のジェスチャーをしてみせるなど過激なエピソードに事欠かない。

自己紹介

 いいか?俺のことはコックス侯爵、または親しみを込めてコックスおじさんと呼ぶんだ。さもなくば、このお気に入りのBボタンを連打することになるからな。……今度は冗談では済まないかもしれんぞ?試してみるか?良いかね、お前達。此処から先の領域は我が偉大なるロフィルナ文明圏の聖地で、何人たりとも礼を欠いてはならん。もし、お前達が我らに対する礼を損ねたり、我が聖地を土足で踏みにじる、そしてこの俺様を不愉快にさせたならば、それなりの心を込めて処断しなければならなくなる。そんなのはお互いに悲しいだろ?だから俺を怒らせるな。いいな?絶対だぞ?コックスおじさんとの約束だ!(Bボタンを押す仕草)

来歴

全てを失い、怪物となった。忌まわしい記憶

 宇宙新暦150年。IT革命只中のレミソルト朝ロフィルナ王国にて生まれる。しがない田舎町の出身で、幼少の頃より工場努めを重ねてきたコックスは、その日暮らしを甘んじて楽しむ素朴な生活を送っていた。同175年。25歳の若きコックスは自分を我が子のように育ててくれた親方を失い、以降は自らが工場の指揮を取って残された債務の返済に努めたという。40歳を迎える頃にはグループ本社の会長として頭角を表しており、悠々自適の人生を謳歌していた。そんな平和な日々も、同201年(51歳の時)に突如として襲来した星間文明統一機構の軍隊に踏み躙られ、コックスは王国軍の護衛に促されるまま方々を逃げ回る日々を過ごしたらしい。同210年(60歳の時)。愛する家族の無事を確かめるため、一人廃墟と化して久しい故郷を放浪する中で見たものは、無造作に捨てられ腐り果てた、夥しい数の白骨体だった。祭日を祝う席上で孫に贈呈した玩具箱の残骸を見たコックスは……激情の赴くままに占領軍と戦い、その後の記憶を失ってしまったのだという。再び目覚めた頃には占領から数百年の時を費やしており、コックスは自分が変異実験体の一柱として星間機構の虐殺に加担させられていた事を知った。

復讐の決意

 以上の目覚めから、『逃げ回るのは今だけだ』と決意。意図せず与えられた、規格外の怪力をもって多くの警備部隊を蹴散らし、悪名高き研究所からの脱獄を果たした。しかし、拘束されてから既に数世紀の時を経ている現状、コックスを待つ者は誰一人として存在せず、深い孤独感に苛まれた。全てを失ったコックスは復讐のみに生きる意義を見出し、変異動物の群れに紛れながら侵略者の集団を殺戮して回る日々を過ごした。やがて人としての知性すらも失いかけていた頃、コックスに対する包囲網が敷かれると、アルバス・ヴィ・レミソルト率いるレジスタンス組織も動き始め、イドゥニア星内の統治権を巡る双方の戦いが始まったという。この時、辛うじて理性を取り戻したコックスはレジスタンス部隊に味方し、以降は人間らしい待遇をもって迎え入れられた。宇宙新暦1206年。占領軍の離反艦隊を指揮するルドラス・エルクは移民船を用意し、そこに乗り込むよう指示を出したが、コックスはこれを一蹴。荒廃したイドゥニアの再興を約束し、いつか相応の力を付けて帰還するであろう移民グループを見送った。以降は残るレジスタンス組織を糾合する形で頭角を表し、同1300年、ロフィルナ王国の大宰相へと上り詰めたわけである。

新時代における屈辱と忍耐

 それは、星間機構の崩壊とともに生じた激動の混迷期と評される。宇宙新暦1300年以降、ロフィルナ王国を含む多くの新諸国が乱立し、情報の嵐に晒される中、コックスは残る侵略者の駆逐に全てを費やす走馬灯のような日々を過ごした。すべては、星間機構の支配下*1で失われたロフィルナの価値観・領土・正義を取り戻すため。これまでの 星域統治ネットワーク(N.B.N.S) が崩壊し、なお一定の影響力を保つ旧ツォルマリア系列の支配層を打倒するため、近隣のジェルビア諸国に戦いを仕掛けたのである。しかし、同1500年。独立の最初期から共闘関係を組む帝政レシェドルティにおいて軍事クーデターが起こると、全ての情勢が一変し、以後の困難に苦しめられた。ロフィルナ王国が南中央大陸における新たな列強として西側の覇権を争う中、これまで旧レシェドルティの支配領域として認めた東方ロルクス地方の大部分がユミル・イドゥアム連合帝国に組み込まれ、急遽戦線の拡大を強いられたという。コックスは来たるべき領土交渉に向けた夥しい数の戦力をジェルビア戦線に投入。暴君イドラム一世の躍動を牽制する路線へとシフトした。同1575年。大敵ジェルビア連合の歴史的消滅を受けて、直に国境を接した連合帝国との同盟枠組みを維持することに合意。その内容は、本来の奪還目標であったジェルビア諸地域の大部分を諦めなければならない屈辱的なものであったという。そうした経緯から、旧ジェルビア戦線において長らく衝突したテラソルカトル王政連合との外交関係を修復。イドラム一世が唱える選別政策に一定の拒否を叩きつけた。以後、2400年以上もの長きにわたる忍耐を重ねつつ、来たるべき逆襲の時を待ち続けたのだという。ロフィルナ国内における政策では連合帝国との関係を重んじるエルク王家の厳しい要求に苛まれ、ともに独立闘争の困難を乗り越えた多くの同志を粛清せざるを得ないところまで追い詰められた。

待ち続けた栄光の機会

 同3952年。ついに、その機会は訪れた。イドゥニア星内における連合国軍(大陸解放アライアンス)の反攻作戦が本格化すると、かつての移民船団の後継たるセトルラーム艦隊も進撃の駒を進め、コックスはこれを『遅すぎる』と非難した。あまりにも長く続きすぎたエルク朝の圧政に多くのロフィルナ国民が武器を取り始めると、コックスもまた自身の罪を精算する意向を表明し、あえて虜囚の身となる道を選んだ。同4005年における連合国軍の反撃に伴って第一次ロフィルナ革命が勃発。長らく連合帝国の味方を装っていた『自分自身の罪を償う時が来たのだ』と豪語し、自らを処刑するよう促し、それをもってイドラムの軛を解かせるつもりでいた。しかし、そんな彼の思惑に反して、革命の主導権を握るアリウス・ヴィ・レミソルトは、これまでの覚悟を評価。戦後、革命政権のフィクサーとなって自らの計画に協力するよう求めたのである。このカリスマ的指導者の魅力に取り憑かれたコックスは次代の王(アリウス)に忠誠を誓い、来るべき共立体制の実現に向けて動き始めた。

人物

 非常に残忍かつ酷薄、敵に対して容赦のない独裁者として恐れられる。一方、部下に対して公平であり、厳しくも愛を感じさせる面倒見の良さも相まって一定の支持を獲得した。首脳会談の場においても無類の酒好きをアピールするなど、良くも悪くも非常に豪快な一面がある。過去の政治闘争において幾度となく敵味方を峻別してきた経験から、一目見れば相手の性質が見えてしまうと豪語し、そうした負の側面を面白おかしく語った。自分の失敗経験すらも茶化すところがあり、アリウスとの邂逅で即落ちした黒歴史を正直に明かしている。お気に入りのBボタンについて問われると、瀬戸際戦術の重要性について熱く語り始め、『指導者たるもの、何事においても覚悟を固めることが大事である』とコメントした。人から指図を受けるのが「クソほど嫌い」で、「俺に説教して良いのはアリウスの姉貴だけだ」と宣言している。自分が認めた人物であっても、間違った行動をするなら体を張ってでも止めることを信条とした。裏切り者が嫌いすぎて事あるごとに「おまえはどっちの側なんだ」と詰め寄ったりする。(超めんどくさいやつ)

宇宙新暦4500年
共立公暦600年
*2

戦闘能力

 巨大な体躯を生かした肉弾戦法を得意とする。タクトアーツにおける夏属性異能の使い手。その熱意溢れる筋力(圧倒的パゥワァー)をもって対戦相手を圧倒し、押し切ることに全てを費やした。しかし、何事も精神論だけでは通用しないのが世の常であり、闘争競技において幾度となく敗北を喫したという。それでもコックスの筋肉に対する情熱は衰えず、戦車大隊はおろか拳一つで複数の戦闘艦を吹き飛ばせるほどの剛腕を獲得した。一説によると、大戦時代を除いて一度も本気を出したことがなく、仮にフルパワーで拳を振るった場合の数値は最低でも15メガトンを叩き出すという。この数値は第一次ロフィルナ革命における連合帝国駐留軍の損害から記録されたもので、それから1500年以上もの長きにわたる研鑽を積み重ねてきた現在ではクラックのような特異存在にも引けを取らない説が疑われた。国際会議の場で、わざわざBボタン()を持ち出すまでもなく自分自身が戦略兵器と化していることから、言うまでもなく平和維持軍による特別な警戒対象としてマークされた。基本的には、炎を拳に纏わせてジャブを打つパターンが目立つものの、その一撃すべてが非常に重く、常人であれば秒単位でノックアウトされること間違いなしである。そうした規格外の筋力に加えて、化け物じみた変異技能を持ち、打たれれば打たれるほど若返っていく常識外れの肉体美を見せつけた。かの悪名高き星間機構によって与えられた忌まわしき能力が現在のコックスを完成させ、多くの勢力を脅かしているのは歴史の皮肉という他ないだろう。コックスの強さはパワーだけではなく、スピードにも長けており軽快なステップによる亜光速での曲線移動を可能とする。そこから繰り出される波動の拳の威力は、量子防壁の使い手たるエレイナ・フィルトヴァールをして『痛え!!!!』と言わしめるほどである。コックスの息切れを見たことがある者は、凄惨極まる世界大戦を生き延びた一握りの不老軍人しか存在せず、無法者だらけのロフィルナ王国において大宰相たり得る所以と評された。

主なスキル

ヘルファイア・ジャブ
 地獄の炎を宿した強烈な拳の連撃を繰り出し、相手をボコボコにする。強い意志をもって殴り続けると、それ自体が必殺技にもなり得る。普通に痛い。

インシナリオ・パルス
 灼熱のプラズマ球を拳に収束し、全てを焼き尽くす一撃を放つ。高速で加速した熱エネルギーが敵の電子装甲をも溶かし、無力化する。

マウンテン・フィストクラスター
 鉱物のように固めた拳を最大限の力で振るい、強烈な衝撃波を生成する。
爆風とともに迫りくる灼熱の拳は、山の如く巨大で、まるで複数の拳が襲いかかるかのように錯覚させる。その破壊力は一撃で地形を変えるほど。
この技の威力はコックス自身の闘争心に依存し、すべての変異細胞を活発化させることで増幅できる。

ラーヴァ・イン・バースト
 内に秘めた変異血管のエネルギーを全解放し、熱く解き放つ!!パゥワァ―――――ッ!!!!

語録

「最近の連中は女々しくていけねえ。奴らには本来イドルナートに通じる至高の戦士としての信仰心が備わっていたはずなのに。その磨き上げた力を俺達に向けてきやがった。やはり、あの時のように太く渋く主張すべきか?」
 過去大戦時のセトルラームを振り返って。あの時=第二次ロフィルナ革命(宇宙新暦4900年代)のことを指しているらしい。共立公暦50年の平和すぎる日常の中で発せられた。

「我が眠りを妨げるものは誰ぞ?とびっきりの罰を与えてやるぞ……」
 共立公暦100年。時の大宰相から防衛大臣のポストを打診されて。この時点では政治に対する関心を失って久しく、自由気ままに海辺の筋肉スローライフを満喫していた。

「おう、雲行きが怪しくなって、いまさら俺の筋力に頼ろうってのか?まっぴら御免だね。断固……ッ!お断りじゃい!!」
 共立公暦150年。再度、防衛大臣のポストを打診されて。お断りの肉体美をキメ散らかした。この頃のロフィルナ社会はマジで平穏そのものだったそう。(なお、この後。)

「てめえら全員無能だな?防衛大臣だと?もういい。俺が大宰相になる。文句あるか?」
 共立公暦400年代における発言。時のヴェイル・グラウストラ大宰相(現:サンリクト公国大総統)に銃口を突きつけ、その場で総辞職に追い込んだ。

「譲る気はない。俺にボタンを押させる気か?……何もかも、あのグラウストラとかいうポンコツ小僧のせいじゃい!プライドだけは一丁前のクソッタレめ。俺に泣かされたことに逆ギレして、とんだ粗大ゴミを残してくれたものだ。嫌がらせにも程があるぞ。見事に王室の面目を潰してくれたな。おかげで俺はティラストの屑のお飾り扱いだ。クソッ信じられねえ……俺達が……この俺が、数千年もかけて築き上げた全ての成果を台無しにしやがった。アリウスの姉貴も姉貴だ!あんな奴らを、いつまでものさばらせておくから……いや、そういう意味では、この俺も同罪か」
 国際社会による対ロフィルナ制裁に関して。忌々しげに酒をかっくらいながら自嘲の言を漏らしたという。

「結局のところ、最後は全て筋力がものを言う世界だ。筋肉こそ至高!無論、そこには相応の肉体美が備わっていなければならん。ちょっと仕上げたくらいで威張り散らす水の塊など戦士にあらず!そんな程度では、ただの美味しい食材にしかならんからな。真の肉体とは、ハァーッ!……このようなものを言う。そしてッムッハァー!これが正しく磨き上げた上腕二頭筋!……どうだ?ここにイドルナートの情熱を感じるだろう?しのごの言うのは一時に留めておけ。とにかく筋肉を鍛えることだ。あと、弱い者イジメはやめておけ。戦士たる誇りに傷がつく」
 信頼できる部下達の前で。残念なことに、ロフィルナ社会全体では弱者の居場所など皆無に等しい状況となっているわけだが。

「おい。いまサイコババアって言ったやつ。前に出ろ。お前だよ。お前。それは、アリウスの姉貴のことを言っているのか?俺が認めた至高のお姉ちゃんだぞ。そして、諸君の母でもあり、恋人でもある。誰だ?いま妹つったやつ。この野郎……げんこつを食らわせてやる!」
 国家元首様のことを茶化した髭面野郎どもとの会話で。

「ハーッハァ!!あの極まりきった■■■*1野郎が派手に散ったぞ!悔やむべきは、今回の対戦相手となったセトルラームおよびオクシレインがとんでもなく優しすぎたことだ!空気を読んで配慮してやったのに。なに?なんなの?わざわざ慈愛に満ちた連中を送り込んできて、挑発?挑発?煽ってんのか?おかげでティラストの野郎、国の神様扱いだよ。生き残ったゴミクズ連中を始末できねえだろうが!ええ、おい?どうせなら、もっと派手におちょくって奴らの激発を誘ってくれれば良いものを……誰が後始末をすると思ってんだ?俺か!俺の仕事か!?……あーはいはい、わぁったよ。やればいいんだろ!やってやるよ!ド畜生めらッ!!」
 共立公暦592年。グロノヴェイルの戦闘結果について。派手にキレ散らかし、ラヴァンジェ産の 泉酒(❓️) を飲み干すなど。(狂)

「キューズトレーター?ふん……今のアレは俺達の知るソレとは全くの別モンよ。年から年中、遊び呆けてる型落ちのクソガラクタに過ぎないだろ。だいたい、あんな戦略も何もないガキが攻めてきたところで、どうにもなりゃせんだろうに。それより、てめーら!もっとキレるべき相手が他にいるだろ!正しく恐れるべき強敵もだ!!」
 キューズトレーター脅威論に対して。部下の軽挙妄動を戒めた。

「やっぱ、あのくらいの女が一番いいよな。女はおっぱい!それ以外に興味なし!……はぁ、なんで俺が、こんな、むさ苦しい野郎どもに囲まれて」
 ゾレイモス・ヴィ・ケレキラ=プルームダール首相について。なお、世界中の女性を敵に。

「ただ暴れたいだけだと?最低のクソ野郎だな!……気に入った!」
 暇を拗らせた地元の不良警察官に。実は全く気に入っておらず、後日、火炙りの刑に処したらしい。

「……うむ、お前は中々に将来有望な弟子だな。いいだろう!この俺が直々にグラスを授け、ロフィルナ魂の何たるかを教えてやるぞ」
 恍惚とした表情で教えを請う学園代表(変態)に。グラスを授けること=盃を交わすに等しい重厚な儀式となるわけだが……彼女の副官曰く、「そうはならんやろ」()

「なぜ俺が不老手術を受けないかって?その必要がないからだ」
 不老化の必要性を問われて。自慢の肉体美を見せつけながら。脳筋(ry

「なあ、フリートン……お前、俺達が移民船団を送り出した歴史を忘れてるんじゃねえのか?このロフィルナという国はな、お前にとっても全ての集大成となる晴れ舞台になるはずだったろう。お前の言う通り、今でこそ腐りきってるかもしれんけどな。ここで一度、自分の行いを振り返ってみてくれ。憎むべきは本来あるべき正義を否定し、偽りの世界団結を企てる侵略者のはずだろ?お前自身が、その身を以て経験したはずだ。圧倒的な暴力秩序に屈し、望まぬ譲歩を強いられた苦しみを。俺は知ってるぞ。お前は、あの長きにわたる世代航行の旅路で、この上ない飢えを経験したんだ。飢えた弱者の、持たざる者の惨めさは、お前自身が骨身に沁みるほど理解してるはずだろ。お前は、俺達の犠牲に対して、どんなふうに報いてくれたんだ?経済支援か?技術提供か?それも確かに一理ある。だがな、それ以上に、お前は、この国の資源を収奪し、過去無限にも等しい俺達の歴史を、文化を……自分自身の尊厳すらも踏み砕いてきたんだ。これが、お前の言う共立主義の理想なのか?俺には本当に理解できん。この国の価値観を全く別のものに変革するよう仕向けておいて、一体、何を成し遂げようとしているんだ?……自分の周囲を今一度、よく見てみろ。そして、俺の目をよく見て判断しろ。畜生にも劣る悪党どもを侍らせて、救いようがない。お前の思惑通り、俺は世界の敵になったぞ。……話は終わりだ。お前の答えを聞かせてくれ」
 共立公暦1000年。セトルラーム共立連邦ヴァンス・フリートン大統領を相手とする最後の和解交渉において。

「この……ド腐れ野郎……犯罪と人殺しの数では、貴様の方が桁違いだろうに」
 共立公暦1001年。ロフィルナ王国に対するセトルラーム政府の殲滅宣言に対して。

「いいか?お前達。これから先、何が起こっても絶対に出てくるなよ。そして、間違っても平和維持軍には逆らうな。お前ら如き鼻垂れが意地を見せたところで、一方的に、惨たらしく捻り殺されるに決まってるからな。この俺が保障してやる!絶対に勝てねえよ!!……そこのガキ。イドルナートの神話に登場する怪物と戦いたいか?恒星ごと吹き飛ばせる類の規格外だぞ。あいつは。どうだ?それでも挑みたいか?……やめておけ!いいか?もう一度、言うぞ?絶対に、奴らには逆らうな。とにかく大人しくしてろ。事ここに至っては、この俺自らが国中の病原体を率いて大掃除をしてやる!お前達には、これからのロフィルナを導いてもらわねばならん。俺は裏切り者と戦って死ぬが、お前らは決して臆病者ではないぞ。あくまでも諸悪の根源たる、この俺の筋力を前に屈したんだ。……さすがのグラウストラとて貶めはできんだろう。だから、いいな?絶対に出てくるんじゃねーぞ。敵を知り、己を知るのも修行のうちだ」
 開戦前夜の発言。コックスが王都を去った後、精鋭として知られる多くの軍人達が嗚咽の声を漏らしたという。彼らは勇気をもって武器を置き、来たるべき復興への誓いを立てた。

「俺の可愛い孫娘のことを覚えているか?貴様らの祖先に惨たらしく焼かれて捨てられた、お姫様のことを。今となっては、誰も気にしちゃいねえだろうがな。決して、忘れはせん。その時の絶望を、怒りを、今この場をもって解放してやる。盗賊風情が……FT2などという御大層な看板を掲げやがって」
 平和維持軍所属のツォルマリア機動空兵、複数人を相手に。

「高貴なる戦士諸君に神々の恵みと吉兆のあらんことを……愛しのアリウス陛下よ。見てるか!!これが俺の……ッ生き様であるぞおおおおーッ!!」
 時期不明。ヴェイル・グラウストラ率いる王党派の軍勢を前に拳を突き立て、突進。多勢に無勢と言える状況であった。あっけなく敗北を喫し、集団リンチの憂き目に合う。
鎖で複数の装甲車に繋がれた後、市中引き回しの刑に処された。しかも、炎の宣誓による地獄の業火に焼かれながら。コックスの不敵な笑みは止まらない……

エピソード

  • 朝に連打、昼に連打、夜に連打とスキあらば連打の猛練習をしており、多くの側近をドン引きさせている。
  • メレザ・レクネールと邂逅した折、開口一番に『まな板みてえなやつだな。ちゃんと食ってんのか』と爆弾発言。無事機嫌を損ね、謝罪した。
  • トローネ・ヴィ・ユミル・イドラム3世陛下を相手に『男だと思ってた』。後日、土下座した。
  • 神聖なる代表総議会において遅刻し、悪びれもせず『幼女ばかりじゃねーか』。色々な意味で総スカンを食らった。
  • ロフィルナ人の在り方を巡る外交問題においてエルクールの外交官と激しく口論。その際に発せられた迷言が「殺して殺されてこそのロフィルナ人だろうが💢」
  • トローネ皇帝曰く、「悪くはないよ。悪くはないんだけど、なんか、生理的に受け付けないんだよねぇ~」。この報告は直ちにセトルラーム外務省によって握りつぶされた。世界平和のために。
  • 諸侯連合代表のフラウさん曰く、「特殊な知性をお持ちである」と。セトルラーム外務省によって揉み消され(ry
  • 連合帝国から五剣義勇勲章を得るために方々で外交恫喝を繰り広げる。水面下における関係各国との調整の結果、嫌々授けられ自らの箔付けに利用した。
  • 共立公暦640年に開催された連合帝国軍事パレードの席上で。警戒する首脳陣を相手に『祝福の筋肉』を披露し、場の雰囲気を和らげた。

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最終更新:2024年10月24日 12:39

*1 徹底的な分断と情報統制

*2 作:NovelAI