古典ツォルマ語 > 人名

本項では、古典ツォルマ語における人名を解説する。


概要

 長くに渡る星間機構の支配下では、名前のツォルマ語化が実行されていた。統治領域の殆どでは、同様の名前形式が統治領域間で通じるものとして定式化されていたために、崩壊に伴う口語での名前形式の多様化に至るまでは高度に共通の形式を保っていたことが史料より確認できている。

基本的な形式

 古典ツォルマ語における基本的な名前形式は名前・(vīnt)・家名であり、ロフィルナ語のそれに似るが、名前や家名を作る方法は異なる。
 また、ロフィルナ語人名にあるようなみなし姓は公的には認められなかったため、記録には残っていない。

名前

Allivisse, Allivise アッリヴィッセ、アッリヴィセ(アリウス、vīnt連続形)
Alliville, Allivile アッリヴィッレ、アッリヴィレ(アリウス、vīnt不連続形)

 家名にvīntが続く場合、名詞に-(i)sse, -(i)se(一人称複数所有冠詞接辞)が付いた形に由来する名前語が用いられる。これは後のロフィルナ語人名の-s系の由来になっている。
 家名にvīntが続かない場合、名詞に-(i)lle, -(i)le(三人称複数所有冠詞接辞)が付いた形に由来する名前語が用いられる。これは後のロフィルナ語人名の-n/m系(またそれに類する系)、-rを含む系の由来になっている。

家名

 一般的に家名は継承されてきた普通名詞または合成名詞を用いいる。後のロフィルナ語の家名で、名前と似たような語尾を持つ名前語がある場合は、それは家の創生の際に名前が参照されたためである。
最終更新:2024年06月17日 22:44