アポリアとは、現象魔法災害の一つ。
概要
アポリアは
現象魔法が用いられる閉鎖系において発生する
現象魔法災害の一つである。「意思を持つ災害」とも呼ばれ、その様態は多種多様である。自然災害のようなものもあれば、魔物のようなものが現れる場合もある。
現象魔法が用いられる場所においては常に起きかねない災害であり、特に多発する
ラヴァンジェ諸侯連合体においては高度な対策が進められている。
原因
現象魔法は、端的に言えば主体への素朴な現象を弄ることで実現されている。このような現象への介入は世界への負荷となり、更に主体の不安定さにも繋がる。世界の修正力はある程度までこれを収束させることが出来るが、収束に応じて起こった現象魔法による介入を経た過去と修正力による収束後の未来の矛盾はある程度の「歪み」として溜まっていく。歪みは限度を超えると世界がそれを受け止めきれなくなり、結果的に歪みを現象として具現化させてしまう。
この具現化された現象がアポリアであると考えられている。
対策
長年、アポリアに悩まされてきたラヴァンジェ諸侯連合体は魔法機関たる
現象魔術師機関の隷下機関によって高度な対策を編んできた。国家現象魔術研究所は測定された歪みのしきい値から、アポリアの発生を予測し通報する
緊急アポリア速報を整備し、第1、第2機動魔術部隊はアポリアに対する対処を訓練し実践してきた。このため、ラヴァンジェにおけるアポリアの死者数は年々少なくなっている。
一方、ラヴァンジェのような魔法知識がなかった時代の他国ではアポリアの発生自体は稀ながら、多くの被害を与えてきた。それらはラヴァンジェの共立機構接触前はオカルト的な怪奇現象と見做され、真面目に調査などがされなかった経緯がある。
最終更新:2024年03月22日 20:26