解析力学 (新物理学シリーズ)
【著者】江沢 洋
【出版社】培風館
【難易度】☆☆
【お勧め度】☆☆☆☆
【コメント】
- 第1刷は誤植だらけで読むのが辛いが、2刷以降はそれなりに直されているので買うときには必ずチェックを。薄い本だがHamilton-Jacobiの理論まで書いてあるので、これだけやったら解析力学の最低限必要な分をマスターできる。各章末に演習問題と解答が用意されていて、この一冊だけで勉強できるのがありがたい。ただ、ラグランジアンがどうして(運動エネルギー)-(位置エネルギー)になるのかちゃんと書いてなかった気が。 -- sgmt (2011-12-26 04:58:40)
- わかりやすい解析力学の入門書.ランダウには挫折したけど,分厚いゴールドスタインに手が出ない人向け?正準変換の章はランダウより正確に書かれています.一冊目にお勧めできます. -- kz (2012-10-20 17:27:07)
古典力学
【著者】ゴールドスタイン (著), サーフコ (著), ポール (著), 矢野 忠 (翻訳), 渕崎 員弘 (翻訳), 江沢 康生 (翻訳)
【出版社】吉岡書店
【難易度】☆☆☆
【お勧め度】☆☆☆☆☆
【コメント】
- 非常に丁寧でわかりやすい.少々分厚いですが,まじめに解析力学を勉強するなら最もおすすめできる解析力学の入門書です.抽象概念の提示と具体的な物理例(問題)が密接で,物理的描像もつかみやすい.また,解析力学の構築はニュートン力学を足場として構築されている.この対極にあるのがランダウのような公理論的な解析力学の構築だけど,ゴールドスタインの流儀の方が思考の流れとしては自然だと,僕には感じられる.泥臭さを感じるのは事実だが,高校物理との断絶も少なく,一冊目としてはもっとも勧めることができる.この本が終ったあとにランダウを読むと,かなりスッキリするのではないだろうか.( -- kz (2012-10-20 17:23:15)
力学 (増訂第3版) ランダウ=リフシッツ理論物理学教程
【著者】エリ・ランダウ (著), イェ・エム・リフシッツ (著), 広重 徹 (翻訳), 水戸 巌 (翻訳)
【出版者】東京図書 (1986/04)
【難易度】☆☆☆☆
【お勧め度】☆☆☆☆☆
【コメント】
- 非常にコンパクトにまとめられている.但し,非常に天下り的で初学者には読めない(もしくは,読んでも非常に苦労して他の本を併読する必要がある).ゴールドスタインのようにニュートン力学を基盤として解析力学を導出するのではなく,完成した解析力学の原理を公理的に認め,【如何に学問体系を最短の説明で導くか】と,いう観点からまとめられている.解析力学を一度学んだものが,思考を整理するのに読む本.読破すれば思考が整理されることは保障するが,初めの一冊としては薦められない -- kz (2012-10-20 17:25:34)
- とてもよくまとまっているしいいホンダがが「場の古典論」と「量子力学」も読まないと真価がわからない。いきなり大学1年で読むのは無理と思う。大学1年で読めたら才能があると自負してよいです。(他人がどう思おうと!) -- 時田正彦 (2014-03-02 18:51:14)
大学演習 力学
【著者】山内 恭彦, 末岡 清市
【出版者】裳華房 (1957/10)
【難易度】☆☆☆
【お勧め度】☆☆☆☆☆
【コメント】
- いわゆる問題集。各章の問題の前にちょこちょこっと解説があるが、別の本で力学を勉強していることが前提。難易度順に問題が並んでいるので個人的には『詳解力学演習』よりもおすすめ。ただし値段がやや高めなのが大学に入ったばかりのお金のない学生にはつらい。 -- sgmt (2013-05-23 19:59:22)
最終更新:2014年03月02日 18:51