統計力学 (岩波基礎物理シリーズ 7)
【著者】長岡 洋介
【出版社】岩波書店 (1994/7/6)
【難易度】☆☆
【お勧め度】☆☆☆☆☆
【コメント】
- 統計力学の基本的な考えから量子統計、相転移まで含まれていて、統計力学の基本的な枠組みを一通り学ぶことができる。万人に勧めることができる本。量子力学の調和振動子解くらいの知識は要求されるが、熱力学は勉強してなくても読める。 -- sgmt (2012-04-28 04:33:01)
新物理学シリーズ 統計力学
【著者】田崎晴明
【出版社】培風館
【難易度】
【お勧め度】☆☆☆☆☆
【コメント】
- 極めて親切な本であり,説明が非常に詳しい.高度な題材を扱っているわけではなく,自習では誤解しがちな部分に対して手厚い.説明が丁寧なためページ数が多い故に,現在地を見失いがちのため,初学者は伝統的な形式の本(長岡:統計力学等)を読んだ後か,学部の講義を受けた後におすすめだが,一冊目でも問題無いと思う.途中の量子力学の節は読み飛ばしても問題ない.量子力学の部分で止まって先に進めないのはもったいない.量子力学の調和振動子解は既知としている. -- tst (2014-07-23 21:55:21)
大学演習 熱学・統計力学
【著者】久保亮五
【出版社】裳華房
【難易度】☆~☆☆☆
【お勧め度】☆☆☆☆☆
【コメント】
- 1冊4400円だが、マスターすれば4400000000000円ぐらいの価値を得る。 -- doz12 (2012-07-09 23:11:50)
- 熱力学・統計力学についての問題が沢山載っている.大学では問題集が貴重なので,とても便利.一通り熱力学・統計力学がわかったと思えばひたすら解けばいいと思う.あと,コラムとまとめ部分にさらっと大事な事が書かれていたりします. -- kz (2013-04-01 19:47:38)
統計力学
【著者】阿部 龍蔵
【出版社】東京大学出版会; 第2版 (1992/03)
【難易度】☆☆
【お勧め度】☆☆☆☆☆
【コメント】
- 統計力学と書いてあるが、カノニカル分布とかそういう基礎的なのは詳しく取り扱っていないので2冊目に読む本である。4章までは復習。5章以降はキュミュラント展開・クラスター展開といったものからダイアグラムの考え方を学ぶ。そして8章以降がこの本の真骨頂で、グリーン関数法と線型応答理論を一気に学ぶ。日本語で書かれているグリーン関数を使った多体問題の入門書としては抜きん出てよく書けているので、フェッターなどの本格的な本に入る前の予備知識として読んでおくのにとても良い本である。 -- sgmt (2011-12-26 04:35:19)
- 薄いし綺麗に書いてあるのでスラスラ読めるけど、本当は難しい本です。自己欺瞞に陥らないためにもよくわかる先生と読むとよいです。 -- 時田正彦 (2014-03-02 18:44:10)
最終更新:2014年07月23日 21:55