熱力学入門
【著者】佐々 真一
【出版社】共立出版 (2000/04)
【難易度】☆☆
【お勧め度】☆☆☆
【コメント】
- 操作論的熱力学の初等的な教科書.エントロピーの本質がよくわかります.特に,「不可逆性の指標で且つ,相加性を持つ関数の形はこれだけ!」という一意性の証明が面白かった.初めの一冊にお勧めします. -- kz (2011-12-24 00:32:51)
- l -- ; (2015-06-27 20:26:30)
熱力学・統計力学
【著者】原島鮮
【出版社】培風館
【難易度】☆☆
【お勧め度】☆☆☆
【コメント】
- 初等的な熱力学の教科書の中で,伝統的な取り扱いをしている.最近は現代的な公理論的熱力学の取り扱いをしている本(田崎・清水)がとても人気ですが,そうでない本を読みたい人におすすめ.熱力学第2法則を,同値な原理同士の関連なども豊富に解説されています.(Clausiusの原理,Kelvinの原理,Ostwaldの原理,Thomsonの原理,Caratheodoryの原理)特に,Caratheodoryの原理についてまともに解説してるのはこの本ぐらいしか僕は知らない.(熱力学関数の存在証明と微分形式の数学的理論とかは知っていた方が僕はいいと思う.)公理論的熱力学の扱いをしていないので,少々わかりにくい点もあるかもしれないけど,泥臭く勉強するには良いと思う.統計力学も一通り載ってるので,統計力学の勉強にも使える.ただ,公理論的熱力学の教科書も併読した方が思考が整理されて良いと思うので,田崎or清水の本も同時にお勧めします. -- kz (2012-10-20 17:34)
熱力学―現代的な視点から (新物理学シリーズ)
【著者】田崎 晴明
【出版社】培風館
【難易度】
【お勧め度】☆☆☆☆☆
【コメント】
- 仕事など操作的な概念を主役にして熱という概念を極力用いず熱力学を構築している。 -- 名無しさん (2014-05-17 02:59:59)
- とても良い。非常にオススメだが人を選ぶ気もする。少し癖がある。微分形式はあまり登場しない。 -- 名無しさん (2016-06-18 00:22:12)
熱力学の基礎
【著者】清水 明
【出版社】東京大学出版会 (2007/03)
【難易度】☆☆
【お勧め度】☆☆☆☆☆
【コメント】
- - 非常に明快に書かれた熱力学の本.現代的な視点から熱力学が再構成されている.完全な熱力学関数の重要性がよくわかり,公理論的な熱力学の美しさが堪能できる.但し,数学色が強いため,物理的なイメージが湧きにくいと思う.例えば次のような点.【①温度は関数の微係数として定義される.②理想気体の定義は,天下りにエントロピーから与えられたりする.】一冊目に読むと物理がわからないんじゃないかと懸念.ただ,2冊目には逸品だと思う. -- kz (2011-12-24 00:04:50)
最終更新:2016年06月18日 00:22