結城 鳴子
23歳、女子。 極東の生まれ。
ブリオの嫁。
呪符を主な武器として戦うが、武術も心得ているようだ。
生い立ち、過去など
元々は名家――男を望んでいた一家の一人娘だった。
幼少の頃から男として育てられる。
それに加えて容姿端麗である故、他の男子からちょっかいを出される事が多く、
場合によっては酷いいじめを受けたこともある。
それでも、幼少の頃はそれでまだ何とか上手くいっていた。
しかし、彼女は成長につれて、身体つきも顔つきも完全に女性のそれになり
彼女の両親が“それ”を男として育てていた事に綻びが生じた。
鳴子自身も、この頃になると男として育てられるのに違和感を覚え
服装などもつとめて女性的に振舞おうとする。
(ただし、幼少の頃から染み付いた一人称の「ボク」だけは治らなかった)
またそれが両親の怒りを買い、その頃から両親による虐待が始まる。
更に、それらによって生じたひずみが露呈し、
学校でのいじめも更に酷いものへと変わっていく。
しかし、彼女の運命が必ずしも悪い方向にばかり進んでいた訳ではなかった。
クラスメートの一人が、庇ってくれるようになった。
鳴子は彼に感謝すると共に、恋心を抱くようになる。
暫くはそんな、酷い目に遭いながらも救いのある毎日を送っていたが、
ある日、彼女のその後を決定付ける事件が起こる。
いつも自分を庇ってくれいた友人が、死亡した。
原因は事故。
――事故と言う事になっていた。
しかし彼女は本当の死因をこう考えていた。
自分を庇う事によって、彼も知らぬ所で苛められていたに違いない。
もしかすると、男性である故に自分より酷い仕打ちを受けていたかもしれない。
とすると――過酷ないじめの中、もし「打ち所が悪かったら」どうなるか。
そしてそれが事故で片付けられた理由は一つ。
自分をあれだけ酷い目に遭わせて来た連中が、
今まで一度も咎められなかった理由にも繋がる。
いじめグループのリーダー格が、権力者の娘だから。
そしてそんな彼女の推理は当たっていた。
どうやってそれを知ったかは彼女自身はもう覚えていなかったが――
気づけば、彼女は見知らぬ土地に居た。
自分が何をしたのか、何故ここに居るのかは覚えていないが、
衣服が血で塗れている事から、大体の想像はついた。
もう戻れないと思った。
そして彼女は今一度考えた。
何故自分やあの人のように、悪い事をしていないのに苦しめられる者や、
自分の両親やいじめグループの連中のように、
悪い事をしているのに咎められない者が出てくるのだろうと。
そして彼女は決意した。
法どころか天ですらそんな者達を見過ごすのであれば
自分が弱者を救い、悪人を裁けるほど強くなろうと。
そして彼女は、幼い頃から、同年代の者たちが
「仙人」や「化け物じじい」と呼び、恐れていた一人の人物を尋ねる。
そして彼の神社で巫女として働きつつ、
彼の元で5年間にわたり修行を積み、呪符の使い手となった。
その後は「修行」と証して、仙人に旅費を出して貰い
各国を歩きまわり、弱気を助け悪しきを裁く
(と言えば聞こえはいいが、実際は自分が悪と判断した者を
惨たらしい方法で惨殺するという、外道極まりないものだった)
生活を送っていたが――そんなある日、岩戸と出会う事となる。
――その後、鳴子が仙人の元へ帰ることは無かった。
最終更新:2009年06月23日 19:43