役割
GenX10においてダンパー(オイルダンパー)の調整項目は以下になります。
- オイルの硬さ(及びピストンの穴数、大きさ)
- スプリングの硬さ
- ダンパー自体の長さ
- 取りつけ角度
オイルの硬さ
オイルダンパーに入れるオイルはダンパーの動作の速度を決定します。
硬いオイルはダンパー動作速度が遅くなり、柔らかいオイルであれば速くなります。
その為凹凸が大きな路面で硬いオイルを使用した場合、路面の凹凸にダンパーがついてこれずに車が暴れることがあります。
逆に平坦な路面で柔らかいオイルを使用した場合路面に対してダンパーが動作しすぎ、リアがグリップしすぎて
アンダーステアとなることがあります。
オイル自体はツーリングカーなどで使用しているオイルが使用できます。キットについているオイルの硬さはわかりませんので
まずは手持ちの番手がわかっているオイルを使用してそれから変動させていくことをお勧めします。
何番でも良いので番号のわかるものを使用することが重要です。
但し、オイルの硬さによる変化は人によってはわからない場合がありますのでそれほど神経質にならなくても良いかも知れません。
スプリングの硬さ
スプリングはダンパー自体の動きを決定します。
GenX10ではスプリングが1つついていますが硬さがわかりませんので、まずは硬さがわかるスプリングと交換することを
お勧めします。標準のLosi製のダンパーは一般のツーリングカーサイズのスプリングを使用することが出来ます。
但し管理人と副管理人の経験上一般のツーリングカーに付属しているスプリングでは硬すぎる感があります。
タミヤであればツーリングカーで使用するOP-440オンロード仕様ハードスプリングセットではなくOP-163オンロード仕様スプリング
を用意すると良いでしょう。
いっそのことkimihiko-yano.net等でプロテン用として販売されているスプリングを購入してしまうのも手です。
副管理人はkimihiko-yano.netで販売されているWindTunnel製の[WT3320] 1/10スケール用樽型ショックスプリング・セット を使用していますが
大体は7段階の硬さの内真ん中とその両隣でまかなえているようです。
注)[WT3320] 1/10スケール用樽型ショックスプリング・セットは
標準のLosi製オイルダンパーで使用することは出来ません。
副管理人は京商のベルベットコートダンパー+長いダンパーシャフトに入れ替えています。
ここで紹介したスプリングについては
センタースプリングにまとめてあります。
09/10/17追記
ツーリング用スプリングではやはり堅すぎます。
トゥエルブ用として市販されている物や、上記のプロテン用、各社F1用と銘打ってる物(試したことはありませんが)の使用がよりベターです。
ダンパーの長さ
ダンパーの長さはリアのリバウンドの量に影響します。通常シャシーをメンテナンススタンド等に置き、リアのボトムプレートをスタンドから
外すとリア部が若干下に落ちるはずです。この落ちる量がリバウンド量です。
(このときに落ちずにシャシーとリアボトムプレートが一直線のままならリバウンド量は0となります。)
このリバウンド量の調整はアッパーデッキのダンパー取りつけ位置か、ダンパーシャフトに付けているボールエンドの締め込み量で行う事が出来ます。
アッパーデッキの取りつけ位置でおおよその調整を行い、ボールエンドの締め込み量で微調整を行います。
リバウンド0とリバウンドを多めに取った状態で走行させてセッティングの方向性を見いだす事が重要です。
一般的にはリバウンドが多い状態ではリアのグリップが増し、アンダーステアになります。
ダンパーの取り付け角度
リアのアッパープレートにあるダンパー取りつけ用ボールスタッドの下にシムを入れる、あるいはアッパーデッキ上のアンテナマウントに
あるダンパー取り付けの穴位置を変更することでダンパーの角度を変えることが出来ます。
まずは標準状態で走行させ、それぞれの高さを変更し様子を見ると良いでしょう。
経験上はリアが高ければ(リア上がりでその角度がきつければ)よく曲がる傾向となるようです。
※
フロントが高い状態は試したことはありません。
角度変更はリバウンド量にも影響を与えることに注意してください。
管理人と副管理人は角度を調整しやすいように改造しています。詳しくは
裏技を見てください。
最終更新:2009年10月17日 22:41