フロント周りのセッティング項目には以下があります。
スプリング
GenX10ではフロントスプリングはGenXの
サイドスプリングを使用します。一般的にトゥエルブのフロントで使用しているスプリングではサイズが合いません。
キットにはフロント用として赤、リア用として白が付属しています。セッティングを行うためにはこのほかにスプリングを用意する必要があります。
kimihiko-yano.net等で [CRC1280] サイドスプリングセットや[WT2900] プログレッシブ・スプリング・セットを購入してください。
なお、このスプリングのレートは
フロント&サイドスプリングに纏めてあります。
一般的にフロントスプリングは柔らかくするほど曲がりやすくなります。但しコーナーからの立ち上がりやストレートでの安定性が損なわれます。
注意事項として標準の「プログレッシブスプリング」は縮むにつれて硬くなるという特性を持ちます。プログレッシブスプリングで一番柔らかいスプリングを
使用するようになった場合は「シングルレートスプリング」への変更を検討することをオススメします。これはプログレッシブスプリングで
それ以上柔らかい物を求めた場合に変更するスプリングが存在しないのと、縮んで硬くなった時の硬さが要求する硬さであることが考えられるためです。
キャスター
キャスターは以下の2カ所で調整できます。
- アッパーアームのヒンジピンに挟んだシム
- キャスターブロック
シムで調整できるのは微調整です。キャスターブロックでおおまかに変更しシムで微調整という流れになります。
この部分は曲がる量ではなく曲がり方に影響を与えます。キャスターの角度が小さければ初期が、大きければ後半が曲がるようになります。
相対的な曲がる量はあまり変わりませんが曲がり方が変わるのでドライバーの好みの部分が大きいです。
キャンバー
車両を正面から見たとき、
タイヤ上部が外側または内側に傾く角度がキャンバー角です。外側に傾く(逆ハの字)のをポジティブキャンバー(+キャンバー)と
言い、内側に傾く(ハの字)のをネガティブキャンバー(-キャンバー)と言います。GenX10では基本的にネガティブキャンバーを付けます。
これはアッパーボールスタッドで調整することが出来ます。ホイルによってはタイヤを付けたまま調整することが可能です。
基本的な考え方として、コーナリングの際は遠心力で外側にタイヤが押しつけられますので適切なネガティブキャンバー角がないと外側のみ減るという偏摩耗状態を
起こすことになります。
なお、リアタイヤのキャンバー角は変更することは出来ません。もし偏摩耗するようであればセッターで直すという処置が必要です。
キャンバーゲイン
キャンバーゲインはキャンバー角の変化量を意味します。これを調整するにはオプションパーツが必要です。(標準では不可能)
- [CRC3230] プロストラット用ロールセンターキット
但し、オプションパーツはキャンバーゲインを減らす為の物です。GenX10では標準状態でキャンバーゲインが大きく取られています。
キャンバー変化量が大きいほど曲がる量や大きくなります。GenX10をドライブして「敏感すぎる」と感じるのであれば慣れるまで
ロールセンターキットを使用してキャンバーゲインを減らすことをお勧めします。
慣れてきて曲がりが弱いと感じられたのであればロールセンターキットを外してください。
車高
アッカーマン
車が曲がるときを考えてください。内側のタイヤと外側のタイヤが通る距離はちがうと言うのはみなさんわかると思います。
同時にステアリングの切れ角は内側のタイヤと外側のタイヤでは内側のほうが大きくなくてはならないと言うこともなんとなくわかるのではないでしょうか?
内側のタイヤは外側よりより多く切れていないとスムーズに曲がれない、もしくは抵抗になるというのは感覚的にわかるかと思います。
これは現実的なことで、左右の切れ角の差をこの理屈を発見した方の名前からアッカーマンといいます。
GenX10の標準状態では適切なアッカーマンがつけられています。サーボプレートを前後に移動させることで調整が可能です。
低速コーナーが多い路面であればアッカーマンを強く(左右の切れ角の差を大きく)、高速コーナーが多い路面であれば弱く(左右の切れ角の差を小さく)
すると良いと言われています。これは標準状態で問題なければあまり変える必要は有りませんが、立ち上がりで巻きやすいのであればアッカーマンを弱くすることで
対処できる場合が有ります。
なお、アッカーマンを弱くすると言ってもサーボプレートの調整では限界が有ります。これはサーボが斜めに搭載されているためです。
そのため弱くしたい場合は適当なサーボマウント(例:タミヤOP-596 アルミサーボステー(ショート))などを用いてサーボを並行に搭載する方法を
取る必要が有ります。
副管理人の経験では
- 強アッカーマン:曲がる傾向。コーナリング初期、あるいは立ち上がりで巻きやすい。
つっこみでステアリングブレーキがかかるのと、立ち上がりではステアが戻る前にアクセルを入れてしまっていることが原因かと。
↑
この中間に理想がある
↓
- 弱アッカーマン:曲がらない傾向、プッシュアンダーが発生する。
となっています。あくまでも参考程度にしてください。
最終更新:2010年01月24日 23:10