[さくらのVPS] ローカルネットワーク接続
さくらのVPSでは、複数のサーバをローカルネットワークで接続することができます。
ただし、ローカルネットワーク接続を行う場合は、同一会員IDの同一リージョンのサーバに限るので、注意が必要です。
1. スイッチの作成
ローカルネットワーク接続に使用する、スイッチを作成します。
なお、同一リージョン内では最大20個のスイッチが作成できます。
- コントロールパネルにログインします。
- 左側のメニューより「スイッチ」を選択します。
- 「スイッチ一覧」画面が表示されますので、右上の「スイッチ作成」ボタンをクリックします。
- 「スイッチ作成」画面で「名前」、「説明」に該当の項目を入力し、「ゾーン」にサーバが所属しているリージョンを指定し、「スイッチを作成する」ボタンをクリックします。
- 「スイッチ一覧」画面に戻り、作成したスイッチ名が表示されます。
2. ネットワーク接続
各サーバでローカルネットワークに接続します。
- 左側のメニューより「サーバ」を選択します。
- 「サーバ一覧」画面で、ローカルネットワークに接続したサーバを選択します。
- 該当の「サーバ情報」画面が表示されます。サーバを停止させる必要があるので、「シャットダウン」ボタンをクリックして、サーバを停止させます。
- 右上の「各種設定」の「ネットワーク接続」を指定します。
- ネットワークの設定画面が表示されます。ここで「eth1」に1.で作成したスイッチ名を指定し、「接続先を変更する」ボタンをクリックします。
- 「起動」ボタンをクリックして、サーバを起動させます。
ネットワーク接続したいサーバに対して、上記手順を繰り返します。
3. ネットワークの設定
各サーバでネットワークの設定を行います。
SSHでログインして下さい。
※デバイス名はVPSでは「ens4」、クラウドでは「eth1」となっているようなので、適切なデバイス名に読み替えて下さい。
(1) デバイスの確認
現在のネットワークデバイスの状況の確認を行います。
DEVICE TYPE STATE CONNECTION
ens3 ethernet connected System ens3
ens4 ethernet disconnected --
ens5 ethernet disconnected --
lo loopback unmanaged --
(2) NICの確認
スイッチと接続したNICの確認を行います。
ここでは「ens4」とします。
GENERAL.DEVICE: ens4
GENERAL.TYPE: ethernet
GENERAL.HWADDR: 9C:A3:BA:03:C0:C0
GENERAL.MTU: 1500
GENERAL.STATE: 30 (disconnected)
GENERAL.CONNECTION: --
GENERAL.CON-PATH: --
WIRED-PROPERTIES.CARRIER: on
(3) NICの接続
# nmcli connection add type ethernet ifname ens4 con-name ens4
Connection 'ens4' (edb46dd9-3f19-4df4-8e46-f1aec224768a) successfully added.
(4) IPアドレスの設定
「ens4」にIPアドレスを設定します。
ここではIPアドレス「192.168.10.11/24」を設定します。
# nmcli connection modify ens4 ipv4.method manual ipv4.addresses "192.168.10.11/24" ipv6.method "ignore"
設定の確認を行います。(※反映するのに少し時間がかかります。)
GENERAL.DEVICE: ens4
GENERAL.TYPE: ethernet
GENERAL.HWADDR: 9C:A3:BA:03:C0:C0
GENERAL.MTU: 1500
GENERAL.STATE: 100 (connected)
GENERAL.CONNECTION: ens4
GENERAL.CON-PATH: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/41
WIRED-PROPERTIES.CARRIER: on
IP4.ADDRESS[1]: 192.168.10.11/24
IP4.GATEWAY: --
IP4.ROUTE[1]: dst = 192.168.10.0/24, nh = 0.0.0.0, mt = 101
IP6.ADDRESS[1]: fe80::9ea3:baff:fe03:c0c0/64
IP6.GATEWAY: --
IP6.ROUTE[1]: dst = ff00::/8, nh = ::, mt = 256, table=255
IP6.ROUTE[2]: dst = fe80::/64, nh = ::, mt = 256
3: ens4: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
link/ether 9c:a3:ba:03:ee:b9 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
altname enp0s4
inet 192.168.10.11/24 brd 192.168.10.255 scope global noprefixroute ens4
valid_lft forever preferred_lft forever
(5) デバイス名の確認。
NAME UUID TYPE DEVICE
System ens3 21d47e65-8523-1a06-af22-6f121086f085 ethernet ens3
System ens4 bd3f9917-5087-4b3b-be40-ef73afa66cc9 ethernet ens4
System ens5 8126c120-a964-e959-ff98-ac4973344505 ethernet --
4. NFS(追加ストレージ)の接続
別途契約したNFS(追加ストレージ)をサーバに接続します。
(1) 追加ストレージ(NFS)の設定
- ストレージの電源がONになっている場合には、「シャットダウン」して電源をOFFにします。
- 「ネットワークインターフェース」の「接続先を設定する」をクリックして、「eth1」に作成したスイッチを割り当てます。
- ストレージの電源を「起動する」にして、電源をONにします。
なお、ここでは以下のIPアドレスが割り当てられているものとします。
サーバIPアドレス |
192.168.10.11/24 |
サーバマウントディレクトリ |
/disk2 |
NFS IPアドレス |
192.168.10.21/24 |
NFSマウントディレクトリ |
/export |
(2) サーバでの準備作業
- マウント用のディレクトリ「/disk2」を作成します。
$ dnf install rpcbind nfs-utils
(3) サーバへのマウント
$ mount 192.168.10.21:/export /disk2
- サーバーを再起動した際、追加ストレージ(NFS)を自動でマウントするように「/etc/fstab」ファイルを編集します。
192.168.10.21:/export /disk2 nfs4 defaults 0 0
- システムが新しい設定を登録するように、マウントユニットを再生成します。
# systemctl daemon-reload
最終更新:2025年03月10日 09:17