「民は道具、私が国だ!」
【名前】 |
ラクレス・ハスティー/オオクワガタオージャー |
【読み方】 |
らくれす・はすてぃー/おおくわがたおーじゃー |
【声】 |
矢野聖人 |
【登場作品】 |
王様戦隊キングオージャー |
【登場話】 |
第1話「我は王なり」 |
【所属】 |
シュゴッダム |
【分類】 |
王→宇蟲五道化(第39話以降) |
【名前の由来】 |
ヘラクレスオオカブト |
【詳細】
多くの国民の指示を得た圧倒的なカリスマ性を有する青年。
民に対しては微笑みつつ言葉をかわし手を振る等友好的な態度を取っているが、その裏では「民は道具」として利用することをためらわない冷酷非情な態度で国を運営している。
シュゴッダムを富ませる手腕は確かであり、軍事費を調達するために追加徴税を行うも「王様がそんなことを言うはずがない」として半ば信じられていなかったほどの信頼度を得ている他、当初ギラは孤児院での生活が苦しくなり食糧事情も厳しい状況下にありつつもその信頼は揺らいでおらず
地帝国バグナラクの侵攻が始まった際には王様が助けてくれると信じて疑わなかった。
こうした事情から民の信頼は絶大だが、
ボシマールら側近達に対しては傲慢な態度を隠さず、他の国王達もそういった裏の顔を察していたのかかなり警戒した態度を崩さず、特にそういった存在を毛嫌いしているヤンマ・ガストからは露骨に嫌われていた。
しかしヤンマの国である
ンコソパが実質シュゴッダムの下請けのような立ち位置であることを利用して長年起動せず石化休眠中のゴッドクワガタを電子制御で動かすよう指示を出す等、チキュー最大の軍事力を盾に他国に対しても強気な外交を行っている。
なお
トウフからは強引に「婚約者」として現大殿の妹であるスズメ・ディボウスキを押し付けられ優先的に食料供給を受ける密約を交わしているが、
イシャバーナや
ゴッカンとはそれほぼ密接ではない。
その本心はシュゴッダムを中心とした他の王国を統合し、チキュー統一を狙っている野心家。
第1話では
地帝国バグナラクが予言で復活する日が近づいていることから他国と同盟するとして他国の王を集めたが、ヤンマ・ガストからは「(バグナラク復活の)予言を口実に力を独占したいだけ」として同盟を拒否。
これでは
五大国の同盟締結が出来ないため他の王達もさろうとする中、
異常成虫となった
ダンジーム、
サナギムを始めとしたバグナラクの侵攻が開始。
古来の予言がついに現実となり、シュゴッダムが襲われる中、ヒメノ・ランら王達は王鎧武装して変身しバグナラク達と戦い始める。
だがその大混乱の中でもラクレスは最初に兵士達に鼓舞するための言葉を送ったのみで全く動かず、それを不審に思ったギラはコーカサスカブト城へと乗り込んで直接問いただす。
それに対しラクレスはフッと笑みを浮かべると、今の惨状は「貴い犠牲」であると言い切りヤンマがゴッドクワガタの起動を拒否したため起きたことであると返す。
そして今の侵攻を凌いだ後、それを理由にンコソパに攻め入ると宣言。
全てはチキューを統一するためであり、真の平和は絶対的な力でもたらされるものであり、だからこそ自分の力で五大国を一つにするという野望を語る。
どれだけの犠牲を払おうともすべての国がシュゴッダムにひれ伏すまで戦い続けるというラクレスに対し絶句したギラは、何とか「民を守るのが追うじゃないんですか」とこぼすもそれに対して上記のセリフを言い放つ。
自分が信じていた王の姿が粉々に砕け散ったギラは激怒しながらラクレスからオージャカリバーと外套を奪い取り、それでもなお奪ったオージャカリバーを突きつけシュゴッダムを救うよう告げる。
そして王に剣を向けたことでギラが世界の国になったと言うと、それに覚悟を決めたギラが「邪悪の王」として世界を支配すると宣言。
それに呼応する形で行方不明のはずの
シュゴッドソウルが輝き、ゴッドクワガタが2000年の眠りから覚醒。
蘇ったゴッドクワガタに認められたギラは王族にしか扱えないはずのオージャカリバーを使いクワガタオージャーへと王鎧武装を果たす。
そうして他の
シュゴッド達を召喚しギラはキングオージャーを完成させバグナラクの侵攻を防いだ。
結果としてギラがシュゴッダムを救うこととなったが、ラクレスはそれに対し彼を反逆者として捕まえ次第死罪とする極刑を宣言する。
追われる身となったギラはヤンマの手によってゴッドトンボへ連れ込まれテクノロジーの国
ンコソパへと連れ去られる。
それに対してボシマールら側近を派遣し、同盟の破棄を宣言しギラを引き渡すと共にヤンマに謝罪をするよう通告したが、それをそろって拒否されたため以後、手段を選ばずギラを捉えようと策を弄することとなる。
第3話ではカグラギ・ディボウスキを呼び寄せゴッドカブトを貸出しギラを捉えるよう指示し、そのゴッドカブトはシュゴッドソウルを通して命令に従うよう洗脳を施していたことが判明。
それもギラを通したゴッドクワガタとの戦いで無力化されてしまったが、カグラギが「国家侵略者」として彼を
ゴッカンへと引き渡してしまったため、想定通りではなかったもののその身柄を確保することは成功した。
しかし裏ではラクレスを出し抜くことも考えていたカグラギはあえてギラをシュゴッダムに引き渡すことなく、国家間犯罪者を裁くための裁判所がある
ゴッカン国王にして最高裁判長であるリタ・カニスタに彼を引き渡してしまったことからまたしてもその思惑は部分的に外れてしまう。
リタに対してギラの身柄を引き渡すよう要求するも拒否されてしまい、さらには平手打ちまで食らった挙げ句、その血を使ったDNA鑑定によってラクレスとギラは血を分けた実の兄弟であり、オージャカリバーを使ったことも本来シュゴッダムの王族であったことから可能な範囲であったためギラは無罪放免となる。
ギラの処刑が叶わなくなったことからその場は納めひとまずシュゴッダムへと帰還するが、それでもなお弟の処断を諦めず、国民を煽ってギラを極悪人に仕立て上げ、さらには
オージャカリバーZEROを使い、ハスティー家の悲願とも言える
キングオージャーZEROの起動に成功する。
もはや他国のシュゴッドを使わずとも戦力を得たという自信もあるのか、ギラに対してカグラギの提案による「決闘裁判」を申し込むこととなった。
その決闘裁判を描く第8話では
オージャカリバーZEROを使い、オオクワガタオージャーへと王凱武装。
ある程度戦い慣れてきたとはいっても元は訓練を受けていない素人であるギラ/クワガタオージャーに対し、圧倒的実力差を見せつける。
戦闘中
ゲロウジームがヤンマに擬態して駆けつけるという茶番がありつつも、ギラを崖下に突き落とす形で勝利を納めた。
なお決闘裁判の結果では、ギラに対し一生牢屋暮らしと宣告し、第1話における見つけ次第死罪といった姿勢からなにか変化が見られる。
さらにギラがコーカサスカブト城から消えたのは
神の怒りと呼ばれる大災害が起きた15年前のことであり、当時の状況を知っているらしいことが語られるも、それについて言及する場面は見られなかった。
かつてはギラとも仲の良い兄弟であり、「
レインボージュルリラ」というゼリーめいた食べ物を振る舞い笑みを見せる等、今の冷酷非情なラクレスとはかけ離れた子供時代であったことが回想にて描写されている。
このレインボージュルリラはリタの調べによって10数年前の昔、コーカサスカブト城にてたった1回提供されたことが明らかにされ、その後ギラは城から姿を消している。
今のギラに城で暮らしていた記憶はほぼ残っていないが、同じ孤児院で暮らすブーンも食べたがる等その存在や味は覚えていたらしく、度々口にしていたであろうことが示唆されていた。
【余談】
名前の由来はヘラクレスオオカブトと思われるが、彼がチェンジするのは大クワガタムシがモチーフ。
最終更新:2023年12月10日 05:26