アットウィキロゴ
ジョジョの奇妙な東方Project@Wiki
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

ジョジョの奇妙な東方Project@Wiki

東方魔蓮記 第十二話

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
扉を開き、紅魔館の中に入ったディアボロ。だが、すぐに妙なことに気がつく。
「……?」
誰もいない。そんなことは無いはずだとディアボロは思い、同時に嫌な予感をディアボロは感じていた。
静まり返った空間では、足音さえ容易にわかる。ディアボロは足音を立てないように慎重に進む。
時折壁を背に、周囲と真上を見渡すディアボロ。それでも、誰かがこちらに来る気配は無い。
「(おかしい。誰か一人は居てもいいはずだ)」
物陰に隠れ、スタンドを使って周囲を見ても、誰もいない。
それを確認し、移動しようと物陰から姿を出して歩き出したそのとき、周囲が灰色に染まり、ディアボロは動きを止める。
だが、これを想定してザ・ワールドのDISCを装備していたディアボロには何が起きたかすぐわかった。
背後からの不意打ちに備えるため、ザ・ワールドを出すと自分の背後に移動させる。


ディアボロの背後、少し離れたところにその者はいた。部屋を出て移動しようとしたところで、偶然その男を見たのだ。
その者は『人間が迷い込んできた』と思った。普通の外来人には見られない独特の髪をしているがそこは気にしなかった。
主とその妹の食事の材料にするためにあの人間を捕らえようと行動にでる。
『停止した時間の中を動けるのは自分だけ』。それが彼女の中の常識。覆されないはずの常識だった。
まずは獲物の動きを封じようと、一本のナイフを自分に背を向けている男に投げた。
「(……まずいな。ここはおとなしく一本刺されておくか)」
ザ・ワールドを背後に移動させたせいで、ディアボロの背中のナイフがあと少しで刺さるところで止まる瞬間が見えた。
このままいれば、背中にナイフが刺さるのは確実だ。
だが、相手の止めていられる時間はザ・ワールドやスタープラチナよりも遥かに長いことは知っている。
下手に避けようとして動いたところで、動けなくなった後でナイフを急所に投げられることは想像できる。
だから、おとなしく背中にナイフを刺されることにした。


「っ……!」
背中に走る痛みに耐え、後ろを振り向くディアボロ。根元まで刺さっており、ナイフが刺さった箇所からは血が流れ出している。
ナイフを抜くようなことはしない。ナイフが傷口の栓の代わりになっているからだ。
「いい気がしないな、不意打ちは。……人のことは言えないが」
「意外と反応が薄いのね……」
振り向いた先には、ナイフを5本ほど構えているメイド。
「(こいつが十六夜咲夜か……)」「それにしても……その髪、印象に残りそうね」
咲夜はそう言うとナイフを一本投げてくる。だが、それはディアボロに刺さる前に音を立てて落下する。
「悪いが、おとなしく殺される気はまったくないんでな」
ディアボロの右手には奇妙な構造の銃。だが、それは咲夜には見えない物。
『エンペラー』の名を与えられたそのスタンドは、弾丸の軌道を自在に操作できる便利な銃型スタンド。
それが今、ディアボロの右手に握られている。
「もしかしたら、逆にお前が殺されるかもな」
その挑発に乗るかのように、咲夜はナイフを三本投げる。
ディアボロがそれを避けたところで更に一本投げるが、撃ち落とされてディアボロに命中しなかった。
「(血のにおいを嗅ぎつけて吸血鬼姉妹がくるかもしれないな……あるいは、妖精が騒動に気がついて向かってくるかもしれない)」
ディアボロはそう考えてエンペラーのDISCを別のDISCと入れ替え、それと同時に時間が止まる。
「(どう足掻いても、時間を止められる私には敵わないわ)」
そう思って大量のナイフをディアボロに目掛けて投げつける咲夜。
「(突然ナイフが落とされたのには少し驚いたけど……これでチェックメイトね)」
これだけのナイフを避けられるわけがないし、弾き落とせることもできない。そう思って取った行動だった。
時が動き出し、ナイフがディアボロに突き刺さる……はずだった。



―ナイフがディアボロの目の前で止まっていなければ。


「!?」
咲夜は驚きを隠すことができなかった。普通ならナイフはそのまま進み、目の前の男に刺さるはず。
だがナイフはディアボロの目の前で止まったまま動こうとしない。まるで、彼を刺すのを拒絶するかのように。
その光景にディアボロは不敵な笑みを浮かべる。
ディアボロが先ほど入れたDISCの正体はメタリカ。磁力を操作し、その力で鉄分をも操作するスタンドだ。
本来のこの能力の持ち主は、相手の体内の鉄分を利用して攻撃していた。自分自身もその方法で死に掛けたことがある。
さらに、その能力によって鉄分不足になり、それで酸欠に陥るからなおさら厄介だ。


ディアボロは背中に刺さったままのナイフをこっそり抜き取ると、メタリカをつかって傷口を鉄線で塞ぐ。
「なんで進まないの……!」
進まないナイフに苛立ちを隠せない咲夜。ナイフの時は止めてはいない。なのに何故進まないのか。
「Bene, indovinate perche?」(さあ、何故だろうな?)
ディアボロはメタリカの能力を解除する。
それと同時にディアボロの目前で動かなくなったナイフが一斉に落下する。
「これでお前にも一つの予想がついただろう?」
突然ディアボロの体が動かなくなる。咲夜は一本のナイフを手に取ると、それを握ってディアボロに飛びかかってくる。
「(俺の時間を止めたか……それに直接刺してくるなら、メタリカでナイフごと弾き飛ばしても再び接近してくるだけだな)」

何故咲夜のナイフがディアボロの目の前で止まったのか。それはメタリカによって磁力を作り上げ、ナイフを止めていたから。
咲夜のナイフの刃の部分は銀で作られており、銀は磁力に反発する性質がある。
うまく磁力を調整すれば、ナイフを進まなくした上にそのまま空中に止まらせることもできるのだ。

「(なかなか良い発想だが……残念だ)」
咲夜は気づいていない。今の彼は最低でも9秒間『時の止まった世界』を動けることに。
ディアボロは自身の血が付いたナイフをザ・ワールドに投げさせる。
咲夜は驚きながらもそのナイフを避けるも、ウェザーリポートで蹴り飛ばされる。
蹴り飛ばされたのと同時に時間停止が解かれ、直後に咲夜は机に叩きつけられる。
「ぁあっ!……くぅっ……」
何とかふらつきながらも立ち上がるが、蹴りのダメージと机にぶつかったときの衝撃による痛みで力が入らない。
「何がおきたの!?」
机に叩きつけられたときの物凄い音に気づいたのだろう。
慌てて咲夜の所に来たのは、紅魔館に住む吸血鬼姉妹の姉『レミリア・スカーレット』。
「お嬢様!?」
「咲夜!」
咲夜はレミリアが来たことに驚き、レミリアは机に倒れていた咲夜に驚いた。
ふと咲夜が向いている方向と同じ向きを向くと、そこには動揺も焦りもしないディアボロの姿があった。
「……咲夜を攻撃したのは貴方かしら?」
そう言いながらだんだん威圧感を出していくレミリア。だがそれにまったく動じることもなくディアボロはこう言った。
「先に攻撃してきたのは向こうのほうだが……まぁいい。その様子だと、言い訳をしても無駄のようだ」
「その通り。私は貴方の言い訳なんて聞く気は無いわ。咲夜を傷つけたこと、後悔しなさい!」
そう言ってディアボロに飛びかかってくるレミリア。
「……!駄目ですお嬢様!」
咲夜が止めるのも無視してディアボロにパンチをくわらせようとするが……



「従者の言葉ぐらい聞いたらどうだ」
ザ・ワールドによってあっさりいさなれた上に、ウェザーリポートの風圧を纏ったパンチを背中に受けて地面に叩きつけられる。
「あの従者の強さを一番知っているのはここに住んでいる奴だ」
レミリアは立ち上がり、ディアボロを睨む。
「そいつが苦戦しているんだから『相手は普通の人間じゃない』と考えるべきだろう?」
「……うるさいわね!」
そう言ってディアボロに殴りかかってくるレミリア。
「(話を聞かない奴だ……)」
今度はレミリアのパンチが命中する前にウェザーリポートのアッパーがレミリアに命中する。
それと同時にキングクリムゾンに身体を掴まれてよって再び地面にたたきつけられる。
「くっ……!」
悔しそうにディアボロを睨むレミリア。それを見たディアボロはため息をついてこう言った。
「お前、一応俺より遥かに年上だろう……他の吸血鬼からすればお前は子供かもしれないが」
ムッとしたレミリアは起き上がってディアボロを睨む。
「何回睨んでも同じだ」
「……(こうなったら……)」
明らかに不機嫌になってきているレミリア。
理由は単純。目の前の人間に一回も攻撃できないからだ。


埒があかないと判断したレミリアがとうとう弾幕を撃ち始めた。
それを視認したディアボロは、咄嗟にレミリアから離れて距離を取る。
「(いつも思うが、これを避けるのは面倒だ……)」
そう思いながら慣れた感じで避けるディアボロ。
だが、弾幕の回避に集中していたためか、突然飛び掛ってきたレミリアに対処できずに押し倒される。
そのままレミリアは馬乗りの体勢に入ると、勝利を確信した不敵な笑みを浮かべた。
「吸血鬼に馬乗りにされると……想像できるかしら?」
「血を吸うつもりか?……吸ってみな。それができるなら」
普通、吸血鬼にこれから血を吸うことを予告されると殆どの者が怖がる。
だがディアボロはまるで慣れたかのように動じていない。これから血を吸われるというのに、だ。
「気に食わないわね……覚悟しなさいよ」
レミリアはそう言うとディアボロの首に噛み付く。咲夜はその光景を見て『お嬢様が勝った』と確信した。
「(……ん?何かおかしいわ)」
だが現実は違った。
血管に噛み付いたはずなのに何故か『歯が何かと擦れた感触』がするのだ。
「俺がおとなしく血を吸われる訳が無いだろう?」
その言葉を言った直後、ディアボロはレミリアの肩を掴んで身体を回転させる。
幾ら吸血鬼といえども、その容姿は子供。体重はさほど重くない。

違和感を感じてディアボロの首から口を離していたレミリアは力を入れるまもなく一緒に回転することになった。
結果、今度はディアボロがレミリアを押し倒したような状態になる。
「生きた時間の長さはお前が圧倒的に長いが、積んだ経験の多さは俺のほうが上だ」
レミリアは吸血を止めて、手に力を込めてディアボロを退かそうとするが、ザ・ワールドに邪魔されてなかなかどかすことができない。
「放しなさいよ!」
「有利な立場を自ら放棄するわけが無いだろう」
エピタフでどのあたりに噛み付いてくるか予知していたディアボロは、メタリカを使って噛み付いてくる箇所に鉄分を集めていた。
そしてレミリアが噛みついて彼女の歯が体内に侵入してくると、鉄分を歯にくっつかせ、さらに鉄分で歯をこすらせた。
彼女が感じた違和感の正体はこれだったのだ。


先ほどのディアボロとの戦いでダメージを受けた咲夜は、ディアボロがレミリアに気を取られている隙に時を止めて引くことにした。
自分がレミリアを助けようとしても、ナイフは吸血鬼の特徴故にディアボロにそのナイフを利用され、格闘ではディアボロに勝てないと判断したのだ。
時が止まっている間にメタリカで血液中に鉄分を拡散し、酸素の巡りを戻したディアボロは、レミリアに顔を近づけていく。
ザ・ワールドに両腕を掴まれているこの状態では、顔を動かなくすれば問題ないだろう。
「(咲夜……逃げたわね……)」「さて、ちょっとは落ち着いたか?」
ディアボロに顔を近づけられたレミリアはそういうことに慣れていないのか、ちょっと顔が赤くなるが、すぐに抵抗を再開する。
「強がってるか……あるいは見栄を張っているだけか?」
「……ぅっ」
図星だ。言い当てられて、レミリアの抵抗が止まる。
「当たりか」
「う……うるさいわね!」 
ディアボロはレミリアの口をキングクリムゾンで塞ぐと、レミリアの額にデコピンをした。
軽い痛みを感じたレミリアはディアボロを睨む。
「お前は仮にもここの主だろう。もうちょっとそれを自覚したらどうだ」
そう言うとディアボロは自らレミリアから離れた。
「(もうここまでにしておいたほうがいいな。これ以上やると厄介ごとが……)」
その言葉の直後に飛んできた一つの弾を、ディアボロは容易くかわす。
「……増えたか」
弾が飛んできた方向を見ると、そこには一人の少女。
金髪で、目はレミリアと同様に赤い。身長もレミリアとさほど変わらない。
その体から生える翼には宝石のようなものがついており、構造上飛べるようには思えない。
「(『フランドール・スカーレット』……やれやれ、こいつに対してはあまり手加減をするわけにはいかないな)」
「お姉さま……何でたった一人の人間相手に苦戦しているの?」
「……ッ!」
フランドールの質問に、レミリアは苦い顔をする。
それを見たディアボロは軽いため息をつき、フランドールに声をかける。
「先に聞いておこう。『手加減はあまり要らないな?』」
その言葉を聞いて、不敵な笑みを浮かべるフランドール。
「『手加減はあまり要らない?』……私に勝てると思って言っているのかしら?」
「……勝てないとわかっていてこの言葉を言う奴はただの馬鹿だ」
フランドールの挑発をどうでもいいといわんばかりにあしらうディアボロ。
「そう。じゃあ貴方はただの」
フランドールの言葉を邪魔するかのように、屋敷の庭に一発雷が落ちる。
「無駄話をする気はない。……会話はできても話が成り立たなさそうだからな」
ディアボロはそう言うとザ・ワールドのDISCを出してケースに入れ、別のDISCを取り出して装備する。
「かかってきな。無力でないことはすぐに証明できる」
「……生意気って言葉がお似合いね」
その言葉と共にフランドールは巨大なエネルギーの剣を作り上げる。
スペルカードでいうところの、禁忌『レヴァーテイン』だが、弾幕ごっこの時とは違って、この剣を武器として使うために構えを取る。
「これで斬り捨ててあげるわ」
「おもしろい。……やってみな」
ディアボロもそれに対抗するかのようにキングクリムゾンを出すと、その右手に力を込める。
スタンドが見えないものから見れば、ディアボロが手刀の構えを取っているようにしか見えない。
「(……まさか手刀で対抗する気?馬鹿ね)」
そう思ったフランドールは、ディアボロを斬ろうと飛んで接近する。
一方のディアボロはその攻撃を迎え撃つためにその場で身構えた。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー