真夜中の砂漠に、強烈な光が差し込んだ。
強烈な光は、馬の足音を伴って動く。
その光は、ランプから発せられていた。
マウンテン・ティムの持つランプから。
ランプは彼の足元を照らす。
赤土が広がる砂漠をしばらく歩くと、ランプが蹄鉄の跡を照らし出した。
「…………」
彼は、その跡を見つめる。
例の欠けた蹄鉄の跡だ。
それを見つけると、彼は静かに周囲を見渡す。
しばらくすると、彼はランプの灯を消した。
「そろそろ、この追跡の続きは明日の朝にしようかと思ってたところだぜ。オレもここらでキャンプなのかとな」
彼は、近くにある茨のブッシュを見つめた。
「合衆国およびアリゾナ・テリトリーの法のもと、保安官代理としての任務を授かった」
彼は、茨のブッシュに指を向ける。
「3名のレース参加選手殺害容疑でお前を逮捕する。両手を見せてゆっくり出てこい」
その指の先には、うずくまる人影がいた。
彼は、ロープを取り出し、
「状況次第では処刑の権限も持っている」
それを手元で伸ばした。
強烈な光は、馬の足音を伴って動く。
その光は、ランプから発せられていた。
マウンテン・ティムの持つランプから。
ランプは彼の足元を照らす。
赤土が広がる砂漠をしばらく歩くと、ランプが蹄鉄の跡を照らし出した。
「…………」
彼は、その跡を見つめる。
例の欠けた蹄鉄の跡だ。
それを見つけると、彼は静かに周囲を見渡す。
しばらくすると、彼はランプの灯を消した。
「そろそろ、この追跡の続きは明日の朝にしようかと思ってたところだぜ。オレもここらでキャンプなのかとな」
彼は、近くにある茨のブッシュを見つめた。
「合衆国およびアリゾナ・テリトリーの法のもと、保安官代理としての任務を授かった」
彼は、茨のブッシュに指を向ける。
「3名のレース参加選手殺害容疑でお前を逮捕する。両手を見せてゆっくり出てこい」
その指の先には、うずくまる人影がいた。
彼は、ロープを取り出し、
「状況次第では処刑の権限も持っている」
それを手元で伸ばした。
不死鳥は失敗を恐れない 第15話『呪われし者』
ビシッ、と音を立てて、ティムはロープを伸ばす。
ブッシュの陰に隠れる人が、手を挙げる。
「そっちを向けッ! 手は下ろすな」
人影が、ティムの方へ振り向く。
フードを被ったその人影は――ジョニィ・ジョースター。
「お前は……確か、5位に入賞した……」
ティムは、怪訝な顔を浮かべてジョニィを見る。
目の前のジョニィは手元に隠していた蹄鉄を、ティムに投げつけた。
血の付いた蹄鉄は、途中でティムのロープに阻まれる。
蹄鉄についた血が飛び散り、ティムの顔に降りかかる。
「血か……」
ロープにぶら下がる蹄鉄を、怪訝に見つめるティム。
その隙に、ジョニィはブッシュへと駆け込む。
「何をしようってんだ? 妙なことは考えるな! 追跡はここまでにしてオレはレースに専念したいんだ」
言葉を荒らげて、ティムはジョニィの姿を探す。
そこで、あることに気付く。
「おや、そこの下は崖か……この茨のブッシュを大きく回り込まなきゃ馬で向こう側までいけない……なるほど。その間に逃げようってことか」
そこで、彼は手袋を外した。
「逃がすかよ…………」
手袋を取った手で、縄を素早く投げると、縄は生命を得たかのように動きだした。
縄は茨のブッシュを縫うように動き、
「かかった」
ティムの手に『ジョニィは引っかかった』という感触を伝える。
「そっちから出てくるか? それとも朿だらけのブッシュから引きずり出してやろうか?」
ティムはぐいぐいとロープを引っ張る。
ロープの先には、縄を首にかけられたジョニィがあがいていた。
「な……なめやがって」
ジョニィはナイフを取り出し、ローブを切ろうと試みる。
が、突然出てきた手にナイフを持つ手を掴まれた。
「手だと!」
ジョニィの顔の形が揺らぐ。
ジョニィは、自分の首を縛るロープの先を見た。
「ゆ、指が……」
ジョニィは、驚いた。
マウンテン・ティムの手と彼の握るロープが合わさっている。
ティムは左手でロープを掴む。
すると彼の左指はバラバラになり、指がロープの上を滑ってジョニィの横まで移動してくる。
そのまま指はジョニィの顔の横で握り拳を作り、そのまま彼の頬を殴り抜ける。
「こッ……こいつはッ! 奴の指がバラバラになって、ロープの上を滑車みたいに滑って来てやがるッ!」
ジョニィの顔が、ゆがんだ。
「マウンテン・ティム……まさかこいつはッ! あの山に行ったことのある『呪われた奴』なのかッ!」
明らかにジョニィの物ではない声を出しながら、ジョニィはティムをにらみつける。
「こんな奴がワシの邪魔をしに来ていたとは……だがワシらの勝ちには変わりねぇッ!」
ジョニィの顔がグニグニとうごめき始める。
「マウンテン・ティムはあの蹄鉄に触れて、ワシにもこうして直接触ったんだから……こいつももう終わりだッ!」
ジョニィの顔の皮膚が剥がれ、その隙間から鋼の刃がのぞく。
彼が首を少し動かすと、首を縛るロープは切れた。
「ムッ!」
ティムは少し姿勢を崩す。
「切られた……ナイフを2本持ってたのか?」
ティムはロープを回収し、ロープと一体になっている自分の指を元の手に戻す。
「確か名前はジョニィ・ジョースター……驚いたな。彼が犯人だったとは……」
ティムは、茨のブッシュを見つめると、馬を進めた。
ブッシュの陰に隠れる人が、手を挙げる。
「そっちを向けッ! 手は下ろすな」
人影が、ティムの方へ振り向く。
フードを被ったその人影は――ジョニィ・ジョースター。
「お前は……確か、5位に入賞した……」
ティムは、怪訝な顔を浮かべてジョニィを見る。
目の前のジョニィは手元に隠していた蹄鉄を、ティムに投げつけた。
血の付いた蹄鉄は、途中でティムのロープに阻まれる。
蹄鉄についた血が飛び散り、ティムの顔に降りかかる。
「血か……」
ロープにぶら下がる蹄鉄を、怪訝に見つめるティム。
その隙に、ジョニィはブッシュへと駆け込む。
「何をしようってんだ? 妙なことは考えるな! 追跡はここまでにしてオレはレースに専念したいんだ」
言葉を荒らげて、ティムはジョニィの姿を探す。
そこで、あることに気付く。
「おや、そこの下は崖か……この茨のブッシュを大きく回り込まなきゃ馬で向こう側までいけない……なるほど。その間に逃げようってことか」
そこで、彼は手袋を外した。
「逃がすかよ…………」
手袋を取った手で、縄を素早く投げると、縄は生命を得たかのように動きだした。
縄は茨のブッシュを縫うように動き、
「かかった」
ティムの手に『ジョニィは引っかかった』という感触を伝える。
「そっちから出てくるか? それとも朿だらけのブッシュから引きずり出してやろうか?」
ティムはぐいぐいとロープを引っ張る。
ロープの先には、縄を首にかけられたジョニィがあがいていた。
「な……なめやがって」
ジョニィはナイフを取り出し、ローブを切ろうと試みる。
が、突然出てきた手にナイフを持つ手を掴まれた。
「手だと!」
ジョニィの顔の形が揺らぐ。
ジョニィは、自分の首を縛るロープの先を見た。
「ゆ、指が……」
ジョニィは、驚いた。
マウンテン・ティムの手と彼の握るロープが合わさっている。
ティムは左手でロープを掴む。
すると彼の左指はバラバラになり、指がロープの上を滑ってジョニィの横まで移動してくる。
そのまま指はジョニィの顔の横で握り拳を作り、そのまま彼の頬を殴り抜ける。
「こッ……こいつはッ! 奴の指がバラバラになって、ロープの上を滑車みたいに滑って来てやがるッ!」
ジョニィの顔が、ゆがんだ。
「マウンテン・ティム……まさかこいつはッ! あの山に行ったことのある『呪われた奴』なのかッ!」
明らかにジョニィの物ではない声を出しながら、ジョニィはティムをにらみつける。
「こんな奴がワシの邪魔をしに来ていたとは……だがワシらの勝ちには変わりねぇッ!」
ジョニィの顔がグニグニとうごめき始める。
「マウンテン・ティムはあの蹄鉄に触れて、ワシにもこうして直接触ったんだから……こいつももう終わりだッ!」
ジョニィの顔の皮膚が剥がれ、その隙間から鋼の刃がのぞく。
彼が首を少し動かすと、首を縛るロープは切れた。
「ムッ!」
ティムは少し姿勢を崩す。
「切られた……ナイフを2本持ってたのか?」
ティムはロープを回収し、ロープと一体になっている自分の指を元の手に戻す。
「確か名前はジョニィ・ジョースター……驚いたな。彼が犯人だったとは……」
ティムは、茨のブッシュを見つめると、馬を進めた。
「おい、アンドレ! L・A!」
馬に乗りながら、ベンジャミンは2人の名を呼んだ。
岩陰から、治療を終えたアンドレとL・Aが顔を出す。
「足跡もジョニィたちと同じにしてきたよ!」
L・Aが得意顔になって手を挙げる。
「仕上げは終わった。あとはアイツを先に行かせるだけだ」
ベンジャミンは、馬を止めた。
「あのカウボーイがあの3人を追跡して追いついたなら……奴らは『磁力』で引っ張り合って……内臓まき散らして自爆するからヨオォォ」
ニタニタと、ベンジャミンは嫌な笑顔を浮かべた。
L・Aもにやにやと笑う。
アンドレは、ひきつった笑顔をして見せた。
馬に乗りながら、ベンジャミンは2人の名を呼んだ。
岩陰から、治療を終えたアンドレとL・Aが顔を出す。
「足跡もジョニィたちと同じにしてきたよ!」
L・Aが得意顔になって手を挙げる。
「仕上げは終わった。あとはアイツを先に行かせるだけだ」
ベンジャミンは、馬を止めた。
「あのカウボーイがあの3人を追跡して追いついたなら……奴らは『磁力』で引っ張り合って……内臓まき散らして自爆するからヨオォォ」
ニタニタと、ベンジャミンは嫌な笑顔を浮かべた。
L・Aもにやにやと笑う。
アンドレは、ひきつった笑顔をして見せた。
次回予告
吉良「私の名は吉良吉影。旧地獄は静かな所だと聞いてやってきたが……」
星熊「さあさあ! 喧嘩と弾幕は旧地獄の華ってねぇ!」
パルスィ「妬ましいッ! いつも明るいあんたが妬ましいッ!」
吉良「昼間から花火を始める町だとは聞いていないぞ!」
次回ッ 不死鳥は失敗を恐れない 第16話『追跡者』お楽しみにッ!
吉良「巻き添えを喰らう前に地上に行こう……」
吉良「私の名は吉良吉影。旧地獄は静かな所だと聞いてやってきたが……」
星熊「さあさあ! 喧嘩と弾幕は旧地獄の華ってねぇ!」
パルスィ「妬ましいッ! いつも明るいあんたが妬ましいッ!」
吉良「昼間から花火を始める町だとは聞いていないぞ!」
次回ッ 不死鳥は失敗を恐れない 第16話『追跡者』お楽しみにッ!
吉良「巻き添えを喰らう前に地上に行こう……」