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ディスクブレイカー☆フラン 第三話

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第三話

 寺子屋にて
「今日はここまで。宿題はちゃんとやってくるように」
 生徒たちに問題の書かれた紙を手渡し、算数を教えている先生ことパンナコッタ・フーゴは教室を後にした。
 それを合図に、子供たちは教室から飛び出し、それぞれの家や遊び場へと向かって行く。
 寺子屋最年長(?)のナランチャも、例外ではなかった。
「よっしチルノ! 釣り行こうぜ釣り!」
 鞄を持って、ナランチャは同じクラスの氷精、チルノを呼ぶ。
「釣りでもあたいはサイキョーなんだからね!」
 チルノも鞄を持って、教室の窓から飛び出していく。
「うおぃ! 待ってよチルノォォォー! 飛んでいくなんてヒキョーだぞー!」
 ナランチャも慌てて廊下を走り出す。
「さて、私も帰ってマンガでも読もうかな」
 フランも、鞄を持って教室の窓から飛び立つ。
 背後から、窓から飛び出すなー! と叫ぶ慧音の声が聞こえたが、フランもチルノも気にしなかった。
 
 紅魔館の近くにある湖で、チルノとナランチャは釣り糸を垂れ始めた。
 その背後ではチルノの姉的な存在である大妖精がその様子を見守っている。
 釣竿、とは言ったものの、そこらへんの木の枝に糸と針、そしてミミズを付け足しただけという簡素なものだ。
 むしろそんなもので魚が釣れるのかと言いたくなって来る。
 しかし、
「きたッ! きたきたきたァーッ!」
 ナランチャの持つ枝に衝撃が走ってきた。
 枝を思い切り引っ張ると、それは勢い良く湖から飛び出した。
 魚、というには彼は大きすぎた。
 魚、というには姿がかけ離れすぎた。
 それは人間だった
 むしろディアボロだった。
 彼は意識を失い、湖畔の草むらにその体を投げ出している。
 もちろん、釣り上げられたばっかりなので全身びしょ濡れだ。
「……人が釣れたぞ」
 唖然とした表情を浮かべるナランチャ。
「誰かなコイツ?」
 好奇の表情を浮かべるチルノ。
「とりあえず、こんなときは胸の部分を押して水を吐かせたほうがいいかと……」
 戸惑う大妖精。
「よ、よし。じゃあオレがやってみるよ」
 ナランチャは、ディアボロに近づいて、
「胸の辺りを押すんだな……」
 心臓マッサージの要領で胸を圧迫すると、ディアボロの口から水が噴水のように吹き出た。
 それと一緒に、口から魚が一匹飛び出した。
「ぷっ!」
 それを見たチルノは、思わず噴き出してしまった。
「ぷっ……ククク……まるで人間ポンプだぜ……」
 ナランチャはディアボロの胸を圧迫するのを忘れ、笑いをこらえるために口元を押さえる。
 すると、
「ガハッ!」
 ディアボロは更に口から魚を2、3匹ほど飛び出させてから跳ね起きた。
 そして、
「オウェェェェェ……」
 その場に大量の魚を吐き出し始めた。
「「アーッハッハッハ!」」
 チルノとナランチャはその光景に耐えられず、ついに⑨笑いこと馬鹿笑いを始める。
 ディアボロが延々と魚をはき続ける光景を見て、大妖精が、
「まるで鵜飼いの鵜みたいですね……」
 と呟くと……
「「鵜飼いって何だ?」」
 チルノとナランチャが食いついてきた。
「鵜飼いって言うのはね、川とかで鵜という鳥に魚を食べさせて、船とかに集めて鵜の中の魚を吐かせて魚を取ることを言う……ハッ!」
 そこまで言って、大妖精はチルノの目がキラーンと光っているのに気がついた。
 しまった……大妖精は、後悔した。
「あたい……いいこと考えた」
「奇遇だなぁ! オレもだ!」
 チルノとナランチャは、目を輝かせながらディアボロに迫る。
 魚を吐きながら話を聞いていたディアボロは、
「なんだかよくわからんがヤバイッ!」 
 すぐに立ち上がって走り始めた。
「あっ! 逃げた!」
 チルノは飛んでそれを追う。
「待ちやがれッ!」

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