「作品としては好きだけど、別に参加したかったわけじゃないんだけどなあ…」
箱庭学園生徒会執行部書記という肩書を持つ男・阿久根高貴は手鏡を見ながら呟いた。
そこに写った姿は、彼がよく知るヒーローのものだった。
そこに写った姿は、彼がよく知るヒーローのものだった。
「城戸真司…確かにこの顔は当時の須賀貴匡氏そのものだが…」
城戸真司。
仮面ライダー龍騎として、13人の仮面ライダーによるライダーバトルを戦ってきた男。
不器用だが正義感が強く、ライダーバトルにも否定的……という設定の男。
『仮面ライダー龍騎』という特撮作品の、主人公である。
仮面ライダーは平成派の高貴が、特に好きな作品である。
仮面ライダー龍騎として、13人の仮面ライダーによるライダーバトルを戦ってきた男。
不器用だが正義感が強く、ライダーバトルにも否定的……という設定の男。
『仮面ライダー龍騎』という特撮作品の、主人公である。
仮面ライダーは平成派の高貴が、特に好きな作品である。
「須賀氏の身体を持って来たのか…?まさかドラマの世界から引っ張り出してきたわけじゃあるまいし…」
当たり前だが、現実の俳優、須賀貴匡は仮面ライダーでも何でもないただの一般人である。
実は自分たちの周りにいる人たちのような特別な異能を持っているという可能性も…まあ、多分ないだろう。
あったとしても仮面ライダーではないだろうし。
実は自分たちの周りにいる人たちのような特別な異能を持っているという可能性も…まあ、多分ないだろう。
あったとしても仮面ライダーではないだろうし。
「まあ、これがおもちゃじゃなく本当に変身できたら、認めるしかないんだが」
そういって高貴が取り出したのは、仮面ライダー龍騎のカードデッキ。
カードは基本のものに加えて、サバイブのカードまで用意されている。
これが本物なら、鏡の前にかざすことで腰にVバックルが装着されるはずなのだ。
高貴は、手鏡の前にデッキをかざす。
すると、本当に腰にVバックルが装着された。
カードは基本のものに加えて、サバイブのカードまで用意されている。
これが本物なら、鏡の前にかざすことで腰にVバックルが装着されるはずなのだ。
高貴は、手鏡の前にデッキをかざす。
すると、本当に腰にVバックルが装着された。
「変身!」
その掛け声と共に、右腕を左斜め上に伸ばし、Vバックルにカードデッキを装填すると、高貴の姿仮面の戦士…仮面ライダー龍騎へと変わった。
「本当に、本物なのか…この身体も、本物の城戸真司!?」
無意識のうちに、声が上ずっていた。
平成ライダーの中でも特に好きな龍騎に変身できたということに、少なからず興奮していた。
平成ライダーの中でも特に好きな龍騎に変身できたということに、少なからず興奮していた。
(…ん?平成ライダー?)
そこで、違和感を覚える。
阿久根高貴は仮面ライダー龍騎のファンだが、他の平成ライダーだって好きだ。
それなのに…
阿久根高貴は仮面ライダー龍騎のファンだが、他の平成ライダーだって好きだ。
それなのに…
「どういうことだ?仮面ライダー龍騎以外のライダー作品を思い出そうとすると、頭にもやがかかる…龍騎より前も、後も、思い出せない…!」
あの魘夢という女に、記憶を弄られたのか。
もしそうだとして、何のために。
もしそうだとして、何のために。
「城戸真司はフィクションの存在。彼のように、俺達の世界においてフィクションとされる存在が、多数参戦しているのか」
それ故に、自分のフィクション知識は殺し合いを有利にしすぎると判断されて、記憶に制限をかけられた。
無理やり理由をつけるとしたら、こんなところだろうか。
無理やり理由をつけるとしたら、こんなところだろうか。
「…そういえば、タブレットに書かれたルールによれば、意思を持った支給品も、精神を入れ替えられている、だったか」
高貴は、一枚のカードを左腕のドラグバイザーに装填する。
『ADVENT』
「誰が入っているかは分からないが自己紹介させてもらうよ。俺の名前は阿久根高貴。これから俺は君の相棒だ。この殺し合いを止めるため…力を貸してほしい」
高貴の言葉に、ドラグレッダーは了承するように雄たけびを上げた。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
(殺し合いなあ、なんか知らんけどウチ、厄介なことに巻き込まれてしもうたようやなあ)
巨大な赤龍、ドラグレッダー。
その中の人物は、そんな威風に反するかのような能天気な関西弁で思考を繰り広げていた。
その中の人物は、そんな威風に反するかのような能天気な関西弁で思考を繰り広げていた。
(いくらウチの前世が龍やからって…あんな紙切れの中に封じ込めて道具扱いとか、腹立つわあ)
ドラグレッダーの中に入り込んだ精神、その名はエルマーナ。
ほんの12歳の少女である。
そして彼女は、ヴリトラという炎の中から生まれた龍を前世としている。
ドラグレッダーの精神に選ばれたのも、前世が龍だった縁ゆえだろう。
ほんの12歳の少女である。
そして彼女は、ヴリトラという炎の中から生まれた龍を前世としている。
ドラグレッダーの精神に選ばれたのも、前世が龍だった縁ゆえだろう。
(確か最後の一人になるまで殺しあえ、やったか………一人、か)
エルマーナは思い出す。
かつてヴリトラだった頃の記憶を。
住んでいた天上界が崩壊し、誰もかれもが死に絶えた中、龍としての強靭な肉体と寿命故に生き延びてしまったヴリトラは…長い間、本当に長い間一人ぼっちだった。
かつてヴリトラだった頃の記憶を。
住んでいた天上界が崩壊し、誰もかれもが死に絶えた中、龍としての強靭な肉体と寿命故に生き延びてしまったヴリトラは…長い間、本当に長い間一人ぼっちだった。
(…あかんあかん!センチになっとる場合やない!)
暗くなってしまった思考を打ち切ると、目の前の人物、阿久根高貴に視線を向ける。
そうだ、昔は昔、今は今。
今の自分は一人じゃないのだ。
そうだ、昔は昔、今は今。
今の自分は一人じゃないのだ。
(コーキ兄ちゃん、死ぬんやないで。ウチもあんたのこと守ったる…お互い、大切な人のとこに帰ろうや)
【阿久根高貴@めだかボックス】
[身体]:城戸真司@仮面ライダー龍騎
[状態]:健康
[装備]:龍騎のカードデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
[備考]
※参戦時期は少なくとも生徒会執行部在籍時
※『仮面ライダー龍騎』、『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』、『仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS』の知識はありますが、それ以外のライダー知識は制限されており、またその事に自覚があります。
[身体]:城戸真司@仮面ライダー龍騎
[状態]:健康
[装備]:龍騎のカードデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
[備考]
※参戦時期は少なくとも生徒会執行部在籍時
※『仮面ライダー龍騎』、『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』、『仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS』の知識はありますが、それ以外のライダー知識は制限されており、またその事に自覚があります。
[意思持ち支給品状態表]
【エルマーナ・ラルモ@テイルズオブイノセンス】
[身体]:ドラグレッダー@仮面ライダー龍騎
[状態]:健康
[思考・状況]基本方針:コーキと共に身体を取り戻して元の世界に帰る
【エルマーナ・ラルモ@テイルズオブイノセンス】
[身体]:ドラグレッダー@仮面ライダー龍騎
[状態]:健康
[思考・状況]基本方針:コーキと共に身体を取り戻して元の世界に帰る
【龍騎のカードデッキ@仮面ライダー龍騎】
仮面ライダー龍騎の変身アイテム。
基本カードに加えてサバイブのカードもあり。
仮面ライダー龍騎の変身アイテム。
基本カードに加えてサバイブのカードもあり。
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