あの鎧たちの中身も、このような感じなのだろうか。
その者は、元々の自分の体より一回り二回りも大きい体を手に入れてしまい、困惑を露わにしていた。
その者は、元々の自分の体より一回り二回りも大きい体を手に入れてしまい、困惑を露わにしていた。
しばし呆然としていたが、グズグズしている場合ではない。今は現状の確認が第一だ。
あの魘夢というやつ曰く、肉体の情報を知る手段が支給されているらしい。
あの魘夢というやつ曰く、肉体の情報を知る手段が支給されているらしい。
ピンクの手鏡を構えると、鋭い視線と横一文字に伸びる傷が目に入った。
鏡に映ったそれが自分の顔だと分かっていながらも、一瞬ひるんでしまう。
鏡に映ったそれが自分の顔だと分かっていながらも、一瞬ひるんでしまう。
続いてタブレットに手を伸ばす。その体の持ち主の名は宮沢鬼龍といった。
「怪物を超えた怪物」「悪魔を超えた悪魔」といった物々しい二つ名が記載されている。
灘神影流活殺術に精通しており、その世界では上位の強さを誇るとのことだった。
このタブレットをいじる腕の逞しさに目をやれば、あながち誇張でもないと理解できる。
もしこの者がキメラであったなら、自分たちは果たして無事でいられるだろうか……
「怪物を超えた怪物」「悪魔を超えた悪魔」といった物々しい二つ名が記載されている。
灘神影流活殺術に精通しており、その世界では上位の強さを誇るとのことだった。
このタブレットをいじる腕の逞しさに目をやれば、あながち誇張でもないと理解できる。
もしこの者がキメラであったなら、自分たちは果たして無事でいられるだろうか……
眉間に皺を寄せたその時、腹部から空腹を訴える音が鳴り出した。
呑気に食事している場合ではないかもしれないが、こういう時こそ平常心が大切なのだと食料を漁る。
リュックに手を突っ込み、紙に包まれた食料を引きずり出す。紙には「ハンバーガー」とアルファベットで記載されていた。
普段湧きドコロで目にするそれは自分の体を優に上回る大きさなのだが、今では片手にすっぽりと収まってしまう。
呑気に食事している場合ではないかもしれないが、こういう時こそ平常心が大切なのだと食料を漁る。
リュックに手を突っ込み、紙に包まれた食料を引きずり出す。紙には「ハンバーガー」とアルファベットで記載されていた。
普段湧きドコロで目にするそれは自分の体を優に上回る大きさなのだが、今では片手にすっぽりと収まってしまう。
「白トリュフをたっぷりふりかけたキャビアの握り飯」が好物のようである鬼龍は好みとしないだろうが、
構わず一口齧り付く。
パティを包み込む酸っぱいケチャップやパサついたバンズに口の中の水分を奪われながらも、無心に咀嚼し、飲み込む。
同様に二口目にありつき、ハンバーガーはあっという間に半分になってしまった。
構わず一口齧り付く。
パティを包み込む酸っぱいケチャップやパサついたバンズに口の中の水分を奪われながらも、無心に咀嚼し、飲み込む。
同様に二口目にありつき、ハンバーガーはあっという間に半分になってしまった。
酒とはいかなくとも、何か飲み物も欲しい。
『微糖SPECIAL』と記された金色のコーヒー缶が目に入ったので取り出す。
『微糖SPECIAL』と記された金色のコーヒー缶が目に入ったので取り出す。
そういえば、草むしりで出会った子に餞別として缶コーヒーをあげたことがあった。
もしあの子はじめ自分の知っている者も呼び出されていたとしたら……
もしあの子はじめ自分の知っている者も呼び出されていたとしたら……
不安な感情を引き裂くように、思い切りタブを引き上げコーヒーを流し込む。
ハンバーガーで渇いた体が、みずみずしさとほろ苦さで満たされていく。
ハンバーガーで渇いた体が、みずみずしさとほろ苦さで満たされていく。
血が滾るような高揚感を、肺から喉へ、口へ、思い切り吐き出した。
「はーっ」
【くりまんじゅう先輩@なんか小さくてかわいいやつ】
[身体]:宮沢鬼龍@タフシリーズ
[状態]:健康
[道具]:基本支給品(食料1/4食分消費)、ランダム支給品0~3
[思考・状況]基本方針:殺し合いには乗らない。
1.とりあえずこのハンバーガーは食べきる。
2.自分の知り合い達が呼ばれていないか心配。
[備考]
※参戦時期は未定。
[身体]:宮沢鬼龍@タフシリーズ
[状態]:健康
[道具]:基本支給品(食料1/4食分消費)、ランダム支給品0~3
[思考・状況]基本方針:殺し合いには乗らない。
1.とりあえずこのハンバーガーは食べきる。
2.自分の知り合い達が呼ばれていないか心配。
[備考]
※参戦時期は未定。
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