「ユリウス。ヴァンパイアハンターだと……」
顔が付いた異常な月の下の殺し合い。
その会場で、一人の男がタブレットで自らの身体のプロフィールを確認していた。
その会場で、一人の男がタブレットで自らの身体のプロフィールを確認していた。
男の精神の名前は音速のソニック。
暗殺から用心棒まで何でも請け負う自称忍者であり、自らの実力と速さにプライドを持つ男である。
もっとも最近はサイタマという男に敗れ、それ以来リベンジを誓い何度も襲撃しているものの全く勝てない、という情けない面を見せているが。
暗殺から用心棒まで何でも請け負う自称忍者であり、自らの実力と速さにプライドを持つ男である。
もっとも最近はサイタマという男に敗れ、それ以来リベンジを誓い何度も襲撃しているものの全く勝てない、という情けない面を見せているが。
ソニックはこの殺し合いに、当然の如く怒りを燃やしていた。
依頼として殺し合いに参加するならまだしも、何の前触れもなく呼びつけた挙句、自らの身体を奪う相手に良い気がするはずもない。
なので最終的に魘夢とその仲間を皆殺しにするつもりである。
だがその為に他の誰かと手を組んで殺し合いに抗う、という性格でもないので、まずは殺し合いに優勝した後、主催者を皆殺しにする算段であった。
依頼として殺し合いに参加するならまだしも、何の前触れもなく呼びつけた挙句、自らの身体を奪う相手に良い気がするはずもない。
なので最終的に魘夢とその仲間を皆殺しにするつもりである。
だがその為に他の誰かと手を組んで殺し合いに抗う、という性格でもないので、まずは殺し合いに優勝した後、主催者を皆殺しにする算段であった。
「ふむ」
そんなソニックはプロフィールを読んでいる最中、ふと気になる文章を見つけた。
別に、彼はユリウスの事を気に掛けているわけではない。
ユリウスは人々の為に吸血鬼と戦うが、ソニックはそんな殊勝な男ではない。
そして他者に気を遣う男でもない。
ただ、あまりにも気になる事が書いてあっただけだ。
別に、彼はユリウスの事を気に掛けているわけではない。
ユリウスは人々の為に吸血鬼と戦うが、ソニックはそんな殊勝な男ではない。
そして他者に気を遣う男でもない。
ただ、あまりにも気になる事が書いてあっただけだ。
『この身体で一番速い移動方法は、ジャンプした後即座に前方へキックすることです』
「どういうことだ……?」
「どういうことだ……?」
普通に考えればどう考えてもおかしい一文だが、ソニックの元の世界は人が些細なきっかけで怪物になったり、異常な強度の人間がいたりする。
ならばまあ、走るよりジャンプキックが素早くなる人間がいてもおかしくない、のかもしれない。
いやおかしいとは思うが、ソニックはツッコミを入れる気にはならなかった。
ただ、試してみようとは思った。
ならばまあ、走るよりジャンプキックが素早くなる人間がいてもおかしくない、のかもしれない。
いやおかしいとは思うが、ソニックはツッコミを入れる気にはならなかった。
ただ、試してみようとは思った。
まずは普通に走る。
しばらく走ったが、元の体に比べれば圧倒的に遅く、不満が募る結果となった。
次に、前方へジャンプキックを繰り返してみる。
しばらく走ったが、元の体に比べれば圧倒的に遅く、不満が募る結果となった。
次に、前方へジャンプキックを繰り返してみる。
「ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥエ」
これでもまだ元の体程ではないが、少なくともさっきよりはマシだ、とソニックは感じた。
なので彼の次の行動は決まっている。
なので彼の次の行動は決まっている。
「ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ―――」
ソニックはジャンプキックを繰り返し、他の参加者を探し始めた。
全ては最速で優勝するために。
全ては最速で優勝するために。
【音速のソニック@ワンパンマン】
[身体]:ユリウス・ベルモンドゥエ@悪魔城TAS
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:最速で優勝し、その後主催者を皆殺しにする
1:何だこの移動法は……
[身体]:ユリウス・ベルモンドゥエ@悪魔城TAS
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:最速で優勝し、その後主催者を皆殺しにする
1:何だこの移動法は……
215:カラ・ダ | 投下順に読む | 217:飛べ飛べ羽蟲、地獄へと |