市街地の一角で、二人の参加者が戦闘を繰り広げていた。
二人は共に、機械の装甲を身に纏っている。
パワードスーツに落とし込まれたモビルスーツを使用しているのだ。
そして彼らは二人とも、モビルスーツが存在する「宇宙世紀」の世界の軍人だった。
しかしだからとって、二人の力量が互角なわけではない。
戦いは、明らかに一方的だった。
二人は共に、機械の装甲を身に纏っている。
パワードスーツに落とし込まれたモビルスーツを使用しているのだ。
そして彼らは二人とも、モビルスーツが存在する「宇宙世紀」の世界の軍人だった。
しかしだからとって、二人の力量が互角なわけではない。
戦いは、明らかに一方的だった。
(くっ、こんなはずでは……!)
劣勢の側……ニアーライトは心中で毒づく。
彼は、ジオン軍特殊部隊の隊長だった。
モビルスーツを率いる立場ではあったが、自身はパイロットではない。
本来の彼ならば開始早々武力の行使などせず、策略を巡らせて生き残る道を選んだだろう。
そうしなかったのは、なまじ強力な支給品を与えられてしまったからだった。
ニアーライトに支給されたのは、ギラ・ドーガ。
彼の生きた時代から十数年後に開発されるモビルスーツだ。
そのスペックを見て、彼は舞い上がってしまった。
これほど強力な機体があれば、容易に優勝できると。
実際にはこの戦場において、ギラ・ドーガなどさほど強力な戦力ではないという事実を知らずに。
彼は、ジオン軍特殊部隊の隊長だった。
モビルスーツを率いる立場ではあったが、自身はパイロットではない。
本来の彼ならば開始早々武力の行使などせず、策略を巡らせて生き残る道を選んだだろう。
そうしなかったのは、なまじ強力な支給品を与えられてしまったからだった。
ニアーライトに支給されたのは、ギラ・ドーガ。
彼の生きた時代から十数年後に開発されるモビルスーツだ。
そのスペックを見て、彼は舞い上がってしまった。
これほど強力な機体があれば、容易に優勝できると。
実際にはこの戦場において、ギラ・ドーガなどさほど強力な戦力ではないという事実を知らずに。
そんなわけで、調子に乗ったニアーライトはさっそく近くにいた参加者に襲いかかった。
だがその参加者にも、モビルスーツが支給されていた。
それはニアーライトにとって……いや、ジオン軍人にとって忌まわしき機体だった。
だがその参加者にも、モビルスーツが支給されていた。
それはニアーライトにとって……いや、ジオン軍人にとって忌まわしき機体だった。
ガンダム。
ジオン軍に数々の敗北をもたらした悪魔が今、ニアーライトの前にいた。
一瞬たじろいだニアーライトだったが、すぐに強気を取り戻す。
いかにガンダムが強くとも、所詮は「現在」の機体。
「未来」の機体であるギラ・ドーガであれば、充分に勝ち目はあると。
だが、現実はそうはならなかった。
ギラ・ドーガは終始ガンダムに圧倒され、多大なダメージを受けていた。
対するガンダムは、未だに無傷だ。
一瞬たじろいだニアーライトだったが、すぐに強気を取り戻す。
いかにガンダムが強くとも、所詮は「現在」の機体。
「未来」の機体であるギラ・ドーガであれば、充分に勝ち目はあると。
だが、現実はそうはならなかった。
ギラ・ドーガは終始ガンダムに圧倒され、多大なダメージを受けていた。
対するガンダムは、未だに無傷だ。
「こんな……こんなところで負けるわけには……。
私は……キシリア様のためにぃぃぃぃぃ!!」
私は……キシリア様のためにぃぃぃぃぃ!!」
自分にとって神にも等しい上官の名を叫びながら、ニアーライトはビームソードアックスを振り上げて突進する。
それに対し、ガンダムは無造作に蹴りを繰り出した。
その脚はニアーライトの腕を捉え、アックスを弾き飛ばす。
さらにバランスを崩したニアーライトに向かって、ガンダムはビームライフルを構える。
それに対し、ガンダムは無造作に蹴りを繰り出した。
その脚はニアーライトの腕を捉え、アックスを弾き飛ばす。
さらにバランスを崩したニアーライトに向かって、ガンダムはビームライフルを構える。
「地獄に帰れ、ジオンの亡霊よ」
「っ!」
「っ!」
冷淡な声色で告げるガンダム。
その声に、ニアーライトは聞き覚えがあった。
直接会ったことはない。だがジオンのプロパガンダ映像で、その声は何度も聞いていた。
その声に、ニアーライトは聞き覚えがあった。
直接会ったことはない。だがジオンのプロパガンダ映像で、その声は何度も聞いていた。
「まさかあなた……赤いすいせ……」
最後まで言い終わらぬうちに、ビームがギラ・ドーガの胸部を直撃する。
その一撃で限界を迎えたギラ・ドーガは爆発し、それを纏っていたニアーライトの体も四散した。
その一撃で限界を迎えたギラ・ドーガは爆発し、それを纏っていたニアーライトの体も四散した。
◆ ◆ ◆
「最初に戦う相手が、ジオン兵とは……。因果なものだ」
戦いを終え、ガンダムを脱いだ男が独りごちる。
男の名は、クワトロ・バジーナ。
いくつもの名を名乗ってきた宇宙世紀きっての有名人は、その名を使っている時期からこのゲームに招待されていた。
男の名は、クワトロ・バジーナ。
いくつもの名を名乗ってきた宇宙世紀きっての有名人は、その名を使っている時期からこのゲームに招待されていた。
「人類に失望した私なら、抵抗なく殺し合いに乗ると思ったか?
あいにくだが、そう簡単にはいかんよ」
あいにくだが、そう簡単にはいかんよ」
ここに連れてこられる直前、彼は自分が期待を寄せていたカミーユの破滅を感じ取り、革新への道を潰した人類に失望していた。
だがだからといって、こんな悪趣味なゲームを肯定するつもりはない。
ただの無秩序な殺戮を行ったところで、人類を変えることはできないのだから。
殺し合いを打破する。そのために、危険分子は容赦なく排除する。
それが彼の方針だった。
だがだからといって、こんな悪趣味なゲームを肯定するつもりはない。
ただの無秩序な殺戮を行ったところで、人類を変えることはできないのだから。
殺し合いを打破する。そのために、危険分子は容赦なく排除する。
それが彼の方針だった。
「それにしても、気になるな……。
並行世界などと、そう簡単には信じられんが……」
並行世界などと、そう簡単には信じられんが……」
おのれの支給品に思いを巡らせ、クワトロはまた呟く。
彼に支給されたガンダムは、正確には「キャスバル専用ガンダム」。
並行世界において、彼自身が搭乗していたモビルスーツだという。
彼に支給されたガンダムは、正確には「キャスバル専用ガンダム」。
並行世界において、彼自身が搭乗していたモビルスーツだという。
「それが本当だとして、その世界の私はどうなったのか……。
いや、気にしても仕方ないか。
今は、殺し合いをどうにかするのが先決だ」
いや、気にしても仕方ないか。
今は、殺し合いをどうにかするのが先決だ」
淡々と呟き、クワトロはその場を後にした。
【クワトロ・バジーナ@機動戦士Zガンダム】
状態:正常
服装:軍服にサングラス
装備:キャスバル専用ガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:殺し合いを打破する
1:危険分子は殺害する
2:並行世界が気になる
参戦時期:最終回後
備考
状態:正常
服装:軍服にサングラス
装備:キャスバル専用ガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:殺し合いを打破する
1:危険分子は殺害する
2:並行世界が気になる
参戦時期:最終回後
備考
- 名簿にはシャアでもキャスバルでもなく、クワトロとして記載されています
【ニアーライト@機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で… 死亡】
※ギラ・ドーガの起動鍵@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア及びその他の支給品は破壊されました
※ギラ・ドーガの起動鍵@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア及びその他の支給品は破壊されました
【支給品紹介】
【キャスバル専用ガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ】
シャアが一年戦争中にネオジオンを結成する、IFの歴史において開発されたモビルスーツ。
キャスバルことシャア専用であるがゆえに、赤を基調にした塗装が施されている。
基本性能は元になったガンダムとほぼ同じだが、機動性が強化されている。
シャアが一年戦争中にネオジオンを結成する、IFの歴史において開発されたモビルスーツ。
キャスバルことシャア専用であるがゆえに、赤を基調にした塗装が施されている。
基本性能は元になったガンダムとほぼ同じだが、機動性が強化されている。
【ギラ・ドーガの起動鍵@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】
シャア率いる新生ネオジオンの主力として使用された、量産型モビルスーツ。
尖った特徴はないが安定性に優れた、ザク系MSの集大成である。
シャア率いる新生ネオジオンの主力として使用された、量産型モビルスーツ。
尖った特徴はないが安定性に優れた、ザク系MSの集大成である。