《このゲームの真の邪道を考えて欲しい?》
それは高校において見張りをしている最中の会話であった。
《どういう意味だ?俺達の共通の目的は主催達を倒す事だよな?》
《勿論それが当面の目的だけど…僕はそれだけでは相手の想定通りにしかならないと思ったんだ》
《………》
《勿論それが当面の目的だけど…僕はそれだけでは相手の想定通りにしかならないと思ったんだ》
《………》
そう言われると…ふと今まで考えていた攻略法を思いだす。
【奴らの本拠地は住宅街の中に紛れている可能性があると考えたからだ
あの放送を聞いて、普通の人ならば特別な所が本拠地に繋がっていると考えるだろう
パラドは普遍的な場所の中で特殊な条件を満たした時に道は開けるのではと考えたのだ、(例えば住宅街の中にあるほんの少し妙に変わっている特殊な場所で86秒待って、元来た道を戻ってみる等の)特殊な場所にあるというのは誰でも思い浮かびやすい、だがそんな簡単に連想出来る場所に奴らは繋がるようにはしない可能性が高いと踏んだようだ。】
あの放送を聞いて、普通の人ならば特別な所が本拠地に繋がっていると考えるだろう
パラドは普遍的な場所の中で特殊な条件を満たした時に道は開けるのではと考えたのだ、(例えば住宅街の中にあるほんの少し妙に変わっている特殊な場所で86秒待って、元来た道を戻ってみる等の)特殊な場所にあるというのは誰でも思い浮かびやすい、だがそんな簡単に連想出来る場所に奴らは繋がるようにはしない可能性が高いと踏んだようだ。】
この攻略法がもし正解だった場合、確かに自分達に益があるだろう。
そして羂索達にとっても益がある、自分の想定通りに駒が動いたという実感を得るからだ。
《我々を倒せるものなら倒してみると良い。それこそが我々の観たいガッチャでもある!》
《今諸君らの見ている画面には地図アプリで視れるのと同じ地図が映し出されている。
区画分けされているのが分かる筈だ。
これらの中からランダムでいくつかが立ち入り禁止になる。
が、我々の拠点に繋がる物のあるエリアが立ち入り禁止に指定されることはない。
諸君らの檻を狭める代わりに我々はダミーの鍵穴はここだと教えていくわけだ。
叛逆を目指す諸君は是非覚えておいてほしい》
区画分けされているのが分かる筈だ。
これらの中からランダムでいくつかが立ち入り禁止になる。
が、我々の拠点に繋がる物のあるエリアが立ち入り禁止に指定されることはない。
諸君らの檻を狭める代わりに我々はダミーの鍵穴はここだと教えていくわけだ。
叛逆を目指す諸君は是非覚えておいてほしい》
考えてみればその通りだ、拠点に繋がる物のあるエリアを見つけたとしても、それは奴らによって誘導…極論言えば奴らに見つけさせられた事になる。
つまり現状の3種類の決着は何れも奴らにとって想定通りにすぎない
それで奴らに乗せられたまま倒した所で本当に倒したと言えるのだろうか
《…確かにそうだな》
《それに主催達が提示する拠点に行く方法ってはっきり言って碌な方法じゃない気がしている、例えば(この先に行くには誰か一人殺していなければならない)とか言ってくる気がするんだ》
《それに主催達が提示する拠点に行く方法ってはっきり言って碌な方法じゃない気がしている、例えば(この先に行くには誰か一人殺していなければならない)とか言ってくる気がするんだ》
つまりギラは殺し合いを仕掛けるような主催陣営を信じられないと言いたいようだ
ギラがそこまで主催を信じる事が出来ない理由、それはシンプルに主催達の行いに最強最悪の敵にして宇蟲王、ダグデドを想起させたからだった
《俺様にお手玉されて、どんな気持ち?》
《俺様は宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダン!!お前達を遊びで滅ぼす者だぁ!!》
《俺様は宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダン!!お前達を遊びで滅ぼす者だぁ!!》
その気になればアイツらはいつでも自分達を滅ぼせた、だがそれをあろう事かアイツらがとった選択は『遊び』としてチキューの人達全員を弄び続けながらじわじわと滅ぼし続ける道であった。
この殺し合いの主催達も同じだ。その気になれば自分達を目が覚める前に全員殺す事が出来たはず、だがそれをせずにあえて最後の一人以外を地獄のような苦しみに合わせた上で死なせるつもりでいる。
そういう点ではかなり類似している故に激しく嫌悪していたのだ。それこそ他の対主催以上に
(………)
パラドは思った、もしもの話だが【奴らにとって想定外の方法で倒された、もしくはこの殺し合いを台無しにされたら、奴らはどう思うか?】を
《…いいなそれ、分かった、考えてやるよ》
これが高校にて話された会話の一つであった。
(…これらのノート…何に使うのでしょうか?)
今、木造の机の上には、地図が映っているホットラインとパラドが富良洲高校からくすねてきた普通のノートが3つあり
パラド一人にユフィリアとギラが向かい合う形になっていた。
パラド一人にユフィリアとギラが向かい合う形になっていた。
「…俺の考えた攻略法、それは多くの人が行っていないだろうランドマークに行く事…つまり未開拓であろう場所に行く事だ」
一呼吸を置いてパラドは言葉を続ける
「殺し合いが始まって11時間経つ、この間に多くの死者が現れると同時に色んな場所が探られているはずだ…100名以上参加者がいるんだからな、だがそれでも殺し合いの打倒、あるいは主催達に異常は起きていない…って事はだ、まだ探られていない場所がある可能性が高いって事になる」
…実をいうとだ、この考えは最初に考えていた事と基本的な考えを合わせたものであった。
《二つ目の理由、奴らの本拠地は住宅街の中に紛れている可能性があると考えたからだ
あの放送を聞いて、普通の人ならば特別な所が本拠地に繋がっていると考えるだろう
パラドは普遍的な場所の中で特殊な条件を満たした時に道は開けるのではと考えたのだ、例えば住宅街の中にあるほんの少し妙に変わっている特殊な場所で86秒待って、元来た道を戻ってみる等の特殊な場所にあるというのは誰でも思い浮かびやすい、だがそんな簡単に連想出来る場所に奴らは繋がるようにはしない可能性が高いと踏んだようだ。》
あの放送を聞いて、普通の人ならば特別な所が本拠地に繋がっていると考えるだろう
パラドは普遍的な場所の中で特殊な条件を満たした時に道は開けるのではと考えたのだ、例えば住宅街の中にあるほんの少し妙に変わっている特殊な場所で86秒待って、元来た道を戻ってみる等の特殊な場所にあるというのは誰でも思い浮かびやすい、だがそんな簡単に連想出来る場所に奴らは繋がるようにはしない可能性が高いと踏んだようだ。》
これが最初の考えであったが暫く経ち、参加者と関わっていく中で違うのではないかという考えになったようである。
それは以下の理由からだ。
➀この殺し合いのスペースの速さ
実を言うとパラドとしては8時間で一気に3分の1のプレイヤーが減るのは予想外であった。ここまで殺し合いに乗り気な人物がいるとは思わなかったのだ。(最強のNPC達による調整もあったかもしれないが)
50時間分の鎮静剤…つまり2日間で決着がつくように人選をアイツらが選んでいると思っていたが、それは間違いだったと考えるしかなかったようだ。
50時間分の鎮静剤…つまり2日間で決着がつくように人選をアイツらが選んでいると思っていたが、それは間違いだったと考えるしかなかったようだ。
となるとだ、自分の考えた通りの場所にあるとしたら、それをチマチマ探す時間はプレイヤー達にはなかったと考えを改めたのだ。そしてそうなるとそこに羂索たちも仕組む事はないと考えた。
…だが一概にすべて間違いとは断言しない、故に新たに思いついた事、それが
ランドマークから本拠地につながってはいるが、それは多くの人がつながってないだろうと考えるであろう場所である
という考えである。
打倒の為のヒントをチラつかせてランドマークに多くの参加者を向かいやすくした上で、その多さを利用しプレイヤーをバラバラに移動させ(まさに俺達とチェイス達のようにな)、それぞれの場所…特に目立ちやすい大きい建物で戦いを引き起こす、これがアイツらの狙いであり、この殺し合いの打倒の為の重要なヒントは比較的目立ちにくいランドマークの中にこっそり潜ませている。
「…というのが俺の考えだ」
「成程、それは良い考えだと私も思います」
「成程、それは良い考えだと私も思います」
ユフィリアは同意したのを見た後にパラドは
「そういう点から考えると、俺が気になるのはキリトの家、霊園、283プロ、野比家とかになるな、お前らが気になる場所とかあるか?」
ギラとユフィリア、それぞれ気になる場所があるかどうかを聞く
「…僕はそれより僕達の病気を治せる方法を探したほうがいいと思う、そうしなくちゃいざという時に戦おうとしても一瞬で消滅させられて戦いにならないと思うから」
「そういう意味では病院に行くしかないな、ただそういう視点では蛇喰病院に行くしかない…けど、病院行ったらレジスターあっけなく意味なくなりましたって羂索達がやると思うか?」
「だよね…となると…他に病気を治せそうな場所って…」
「学校の保健室とかにあるかもな、となると高校や学園を探ってみるのもありになる」
「そういう意味では病院に行くしかないな、ただそういう視点では蛇喰病院に行くしかない…けど、病院行ったらレジスターあっけなく意味なくなりましたって羂索達がやると思うか?」
「だよね…となると…他に病気を治せそうな場所って…」
「学校の保健室とかにあるかもな、となると高校や学園を探ってみるのもありになる」
その候補から考えると富良洲高校、雄英高校、天ノ川学園、アッシュフォード学園、アビドス高校、美濃関学園…になりそうである。
「私としてはまず対処しなければならない存在の話を聞いた上で力を合わせた方が良いのではと思いました。いくら治療法が見つかったり、本拠地に行けるようになったとしても、殺し合いに乗り気な存在がいる限り、殺し合いは終わりません、特に最強のNPC達を倒す為にはより多くの人達に会って団結しなければいけないと思います」
「ならチェイス達と合流するのも兼ねてテレビ局周辺に行ったほうがいいな、ルルーシュの影響で多くの人が集まっている可能性は大きいだろうからな…となるとこれらを踏まえて考えるとだ」
「ならチェイス達と合流するのも兼ねてテレビ局周辺に行ったほうがいいな、ルルーシュの影響で多くの人が集まっている可能性は大きいだろうからな…となるとこれらを踏まえて考えるとだ」
二人の話を聞いた上でパラドは結論を出す。
「俺達はまず旧幻夢コーポレーションに行った後、天ノ川学園に行き、そのままH-6で俺とお前ら3人で別れて俺はI-5~H-2の島を、お前らはアッシュフォード、テレビ局の周辺の雄英高校を散策するという事になる」
「…パラド、貴方は一人で行動するのですか?」
「…パラド、貴方は一人で行動するのですか?」
ユフィリアはパラドを案じる目で見るが
「俺も今はそのつもりはない、強い敵がいるこの世界で単独行動は死につながるって分かってるからな…だから俺がお前らと分かれるとしたらI-6に着くまでに誰かに合流できなかったらの話だ」
パラドとしても同盟を組んだ相手と簡単に別れるつもりはなかったようだ
「………」
するとパラドは…難しい顔をしだした
「どうしたんだパラド?」
ギラが案じるように見ると…パラドは
「…いや、やっぱりムズイと思ってな」
苦い顔でギラに答えた
「冷静に考えてみるとこの殺し合いにおける脱出のヒントというのは【参加者に限りなく公平に見つける事が出来て、その上簡単に見つかってもらっては困る物】じゃなくちゃいけないんじゃないかと思ってな…という考えの元俺の戦略を見直してみると公平さは全くない事に気づいたんだよ」
目の前に両手を合わせながらパラドは地図を改めて見る
「見てみろ、俺の推測した通りだとそういう個所は大体南側のエリアに密集している…となると北側に配置された奴らはヒントが少ないって事になる…」
「確かにそうですね」
「となると北側の目立つ大きな建物にも少しはヒントが混じっているかもな…ただ、そうなると考える必要がある事が増える、アビドス高校の保健室とかにあったりするのか…?」
「確かにそうですね」
「となると北側の目立つ大きな建物にも少しはヒントが混じっているかもな…ただ、そうなると考える必要がある事が増える、アビドス高校の保健室とかにあったりするのか…?」
再び考察を始めようとするパラドの様子を見て…ギラは
「考えすぎると袋小路になって動けなくなると思う、今パラドの立ててくれた行き方で僕達にとっては十分いい道筋になってくれてるから…まずはさっき考えたように行動してみよう」
肩を軽く叩きながらパラドを励ました。
「…そうかもな」
そういうとパラドはノートを手に持ち、何かを描き始めた。
「とりあえず話し合いはこれで終わりだ、ある程度時間が経ったら、旧幻夢本社に行くぞ、俺はそれまで絵でも描いて休憩する、お前らも絵でも描いてろ、ノートは持ってきてある」
そう言い終わると同時に、ペンを机に置き、早速描いたものを、何故絵を描くのか疑問に思った二人に見せた。
〖…というのは噓だ、ここからは筆記で話したほうがいい事を話す、お前らもノートを使え〗
「「!!」」
今までの話し合いは序章に過ぎない、ここからがこのゲームの真の攻略…もとい、邪道を往く道標を築き上げるべき時であった。
それを待っていたギラは笑みを隠さずに、パラドに期待の眼差しを向けていた
〖…ただ、それを言う前にお前に一つ覚悟を聞いておく必要がある〗
〖どういう覚悟?〗
〖どういう覚悟?〗
ギラもパラドに続き、紙に文章を書く
〖これから話す事をお前らに言うと、俺達は大きく狙われる可能性が増えるという事だ〗
〖…どういう事ですか?〗
〖そもそもこんな筆記で話し合う事にしたのはそのリスクを少しでも減らしたいと思ったからだ、だけど運営がどんな能力を持っているか分からない以上意味がないことかもしれないだろ?そしてもし気づかれたら、この殺し合いの舞台において大きな障害と認識されて最強のNPC達を遣わせてくるかもしれないって事だ…だから〗
〖…どういう事ですか?〗
〖そもそもこんな筆記で話し合う事にしたのはそのリスクを少しでも減らしたいと思ったからだ、だけど運営がどんな能力を持っているか分からない以上意味がないことかもしれないだろ?そしてもし気づかれたら、この殺し合いの舞台において大きな障害と認識されて最強のNPC達を遣わせてくるかもしれないって事だ…だから〗
それに続き、紙に書かれる文章、それは
〖お前の邪道に俺達3人を巻き込むかもしれない覚悟があるかどうかという事だ〗
(………!!)
ギラは大きく目を見開きながら…深刻な顔で考え出した。
当然ギラは考えるべきであった、今からギラ達が行おうとしている事は完全に運営としては望まぬ行為であり、必然的に主催達から狙われやすくなる可能性が高くなるものであった事を
そしてそれを話し合うという事は話を聞いた連中も巻き込まれやすくなるという事を
この時になるまでパラドはレジスターや民家を注意深く見る事で監視カメラがない事も把握し、レジスター内部にあるかもしれないイヤホンも紙による会話をするという形で無効化は出来る。
だがそれでも異能の無効化までは出来ない、異能で情報のやり取りがバレたらNPC達を向かわせて来るだけならまだいい、下手したらレジスターの鎮静剤の供給が止められてしまい死んでしまうかもしれない…叛逆についての話を聞いた全員が
ギラは顎に手を当てて慎重に、慎重に考えた、己の行くべき道を…それに3人を巻き込んでいいのかを
〖ギラ様、私は大丈夫です、貴方の行く邪道に共に行きたいです、ただ〗
パラド、ユフィリアはまだいい、ユフィリアはたった今ギラの邪道についていっていいと示してくれたのだから
だけど
「すぅ…すうぅぅ…」
(………)
安らかな顔で眠っている少女の姿をギラとユフィリアは共に見た
…彼女の腕に取り付けられたレジスターも一緒に
ギラはノートに文字を描いていく…そして描いた物を見せた
〖…今はそれを考えるのは辞めよう、僕達には他にやらなくちゃいけない事があると思うし〗
…苦汁を飲んでいるのを誤魔化せない笑顔と共に
これがもしも、もしかつてダグデトに立ち向かう時と完全に状況が同じだったら迷わず叛逆の道を選べていただろう
だが完全に状況が同じじゃなかった結果、今は叛逆の道は選べなかった…一刻も早く叛逆した方が犠牲を少なく出来るのは分かっているのにである
一つ目は即座に大切な仲間の命を奪いとられるというリスクがあってしまっている事
そしてもう一つはまふゆの意志を確認出来なかった事にある。
そしてもう一つはまふゆの意志を確認出来なかった事にある。
たまたま起きるという奇跡は幸か不幸か起こらず
「…2人とも、絵を描くのを止めてもらっていいかな?話したい事が出来たんだ」
話は別の物に移っていった
「僕達にはまず倒すべき…もとい止める必要がある存在が多い、その話をしたい」
ギラが代わりに切り出したお話、それはマーダー対策であった。
ユフィリアが今まであってきた人達から聞いてきた危険人物の情報を纏める
「そいつらの攻略法を考えるとするなら、まだ情報が足りなすぎる、精々ゼインぐらいしか具体的に話し合えないと俺は思うけどな」
筆記による話し合いを終えたはずなのに何故か文章を書き続けているパラドは書く手を止めずに言葉を発した。
「…それでも、対処法を考えなくちゃいけないと思うんだ、特にノワル…そしてもう一人の僕でもある宇蟲王は」
「…もう一人のお前?」
「…もう一人のお前?」
ペンの動きを止めたパラドが見たのは、ギラの今まで見た事がない深刻な表情であった。
《待て、パラド》
《どうしましたか?》
《どうしましたか?》
それは高校での一幕、チェイスに休憩を促すように言った時の事であった。
《お前の顔を見た時、俺達が警戒した理由を言っておかなければいけないと思ってな》
《…言わなくても分かります、宇蟲王のせいですよね?》
《…言わなくても分かります、宇蟲王のせいですよね?》
暗い表情を浮かべるギラに対し、チェイスは頷きながら続きを話す
《アイツの起こした事、そして強さ…他にも恐ろしく強いという魔女については少なくとも話しておく必要があると判断した》
真摯な目でギラを見つめながらチェイスは話し始めた、この世界において4凶と数えられた二人の怪物の話を
「………嘘…だよな?」
パラドの手からペンが滑り落ちる。
パラドにとって強い敵として認識したのは本格的な戦いをこの世界においてまだ経験していなかったのあってゼイン止まりであった。
エリア一面の全てを単なる魔法で消失させた。
9人がかり相手に一方的に戦いを進め2人を殺害、挙句の果てに隕石を大量に落とすというありえない事をした。
それだけでパラドの心を恐怖が支配するのには十分であった。
「…ここまで具体的に聞かされると恐ろしさを感じてしまいますね」
側で聞いていたユフィリアも青い顔をしてしまっていた。
「…少しこの場を離れる」
パラドはそそくさと階段を駆け上がって上にあがっていった。
「パラド…!!あの様子は…!!」
「待ってユフィリア、今すぐに接触したらダメだ!!」
「待ってユフィリア、今すぐに接触したらダメだ!!」
ギラは察したのだ。今のパラドには心の整理が必要であると
少し時間を置いて…それでも戻ってこなかったら…!!
| 127:百地希留耶の羨望的皇帝糾弾 | 投下順 | 128:交情Ⅶ:ギラ王の秘密 |
| 124:裂界武帝対闇途昇雷 | 時系列順 | |
| 121:交情Ⅴ:優しい誰かがいてくれたセカイ | ギラ・ハスティー | |
| ユフィリア・マゼンタ | ||
| 朝比奈まふゆ | ||
| パラド |