「何してくれてんだアアアアア!!!!!」
男の叫びが聞こえてきたのは、殺し合いの会場に設置されたとある男子トイレからだった。
そこには、鏡を前にしている二人の男がいた。
そこには、鏡を前にしている二人の男がいた。
「いや、わかるよ?そりゃ不安だよな?持っていた装備全部没収されて頼れるのは支給されたアイテムだけ。そんな中に装備品があったら反射的に装備したくなるというのは非常にわかる」
一人は、坂田銀時。かぶき町の万事屋を営む侍だ。
「けどその装備が呪われていたらどうするよ?あのトラウマ級のBGMが鳴って呪いを払ってもらわないといけなくなったらこの先の旅路真っ暗だろ。ちゃんと確認したのか?」
はい >いいえ
「はいかいいえでごまかすなァァァ!プレイヤーに責任丸投げする勇者ですかコノヤロー……って」
「そうか。お前、勇者だったな」
銀時の言葉にもう一人の男は静かに頷く。
もう一人の名は、イレブン。ロトゼタシアの勇者だ。
イレブンは、「いや、あなたも人のこと言えないですよね」という台詞を込めた澄んだ目で銀時を見つめる。
もう一人の名は、イレブン。ロトゼタシアの勇者だ。
イレブンは、「いや、あなたも人のこと言えないですよね」という台詞を込めた澄んだ目で銀時を見つめる。
「なんだよその目は。いや、俺も俺は悪くねぇなんて言うつもりはねぇよ?呪いのアイテム装備したのはお互い様だから。でも勇者様ならまだしも俺なんてしがない侍だからね。魔法も特技もかめはめ波も撃てない奴が殺し合いに放り込まれたらそりゃ不安にもなるよ。お前もそう思うだろ」
はい >いいえ
「そこでいいえ選ばないで!?はいって言うまで無限ループするぞコラ!!……というか、」
侍と勇者。本来は生まれも世界観も全く違うこの二人が男子トイレの鏡の前で立っているのは、二つ理由がある。
一つは、目的が一致したこと。両者ともに殺し合いに乗るつもりはなく、勇者として、侍として主催を倒し、この殺し合いを止めるために、そして志を同じにする仲間と合流するために共に行動していた。尤も、銀時は当初相当ビビっており、イレブンに任せる気満々ではあったが。
そしてもう一つが、銀時がイレブンを非難する最大の理由でもあった。
一つは、目的が一致したこと。両者ともに殺し合いに乗るつもりはなく、勇者として、侍として主催を倒し、この殺し合いを止めるために、そして志を同じにする仲間と合流するために共に行動していた。尤も、銀時は当初相当ビビっており、イレブンに任せる気満々ではあったが。
そしてもう一つが、銀時がイレブンを非難する最大の理由でもあった。
「――なんで『イレカワール』なんていうそのまんまな名前の指輪を装備しちゃったかなあお互い!おかげで俺達入れ替わっちゃっただろうがアアアアア!!」
そう、鏡の前にいる銀時とイレブンは、装備した者の中身を入れ替える指輪「イレカワール」を装備してしまい、互いに入れ替わってしまったのだ。
つまるところ、銀時の姿をしているのがイレブンで、イレブンの姿をしているのが銀時だった。
つまるところ、銀時の姿をしているのがイレブンで、イレブンの姿をしているのが銀時だった。
――なぜ、こんなことになったのか。それはほんの少し時を遡る必要がある。
この場所に飛ばされて支給品を確認した銀時とイレブンは、偶然近くに居合わせて、偶然リュックに入っていた同じアイテム――イレカワールを引き当て、そして上記のような焦りもあったからか同梱の説明書をよく読まずに装備してしまったのだ。
イレカワールは一度入れ替わったら最後、とある薬を使わなければずっとそのままで、指輪も外れない。
こうして、魂と目つきが入れ替わった勇者と侍は、この男子トイレで自身の境遇を嘆いているのである。
この場所に飛ばされて支給品を確認した銀時とイレブンは、偶然近くに居合わせて、偶然リュックに入っていた同じアイテム――イレカワールを引き当て、そして上記のような焦りもあったからか同梱の説明書をよく読まずに装備してしまったのだ。
イレカワールは一度入れ替わったら最後、とある薬を使わなければずっとそのままで、指輪も外れない。
こうして、魂と目つきが入れ替わった勇者と侍は、この男子トイレで自身の境遇を嘆いているのである。
「しかも見てみろよ俺達の目。魂が入れ替わった結果目つきまで入れ替わるとかそんなことあんの?見た目の違和感半端ないんだけど。つか怖いんだけど」
改めて、自身の姿を男子トイレの鏡越しに確認する銀時とイレブン。
銀髪の天然パーマの侍の肉体を持つイレブンは、目つきだけはその勇者の善性を湛えたような澄んだ目をしていた。
要するに、銀時の目だけがイレブンのものになっているわけで、目つき一つであまりにも異様な見た目になっていた。
銀髪の天然パーマの侍の肉体を持つイレブンは、目つきだけはその勇者の善性を湛えたような澄んだ目をしていた。
要するに、銀時の目だけがイレブンのものになっているわけで、目つき一つであまりにも異様な見た目になっていた。
「いやお前はまだいいよ。綺麗な目してんじゃねぇか。ジャンプ主人公の身体にその目つきがあったらどこでも生きていけるよ。それに比べて俺のこの見た目見てみろよ」
銀時はぼやきながら、イレブンの身体に魂が入ったことで死んだ魚のような目つきになった自分の目を指差す。
「……目つき一つでビフォーアフターってレベルじゃねぇぞ」
イレブンの肉体を持つ銀時は悲し気に呟く。
イレブンは元々、サラサラヘアーをした好青年だったが、銀時の目つきをもらっただけでその印象は180度反転していた。
イレブンは元々、サラサラヘアーをした好青年だったが、銀時の目つきをもらっただけでその印象は180度反転していた。
「どうみてもチンピラの小僧だろうが!主人公に喧嘩ふっかけた挙句返り討ちにされて1話退場するようなモブにしか見えねえだろうが!」
その容姿は、一言で言えばチンピラだ。
銀時の悪い目つきを受け継いだイレブンは勇者どころかもはや愛せないクソガキとしか言えないような顔つきになっていたのだ。
こんな惨状の銀時とイレブンを見た両者の知人は、しばらく固まった後小1時間笑い転げるであろうことは想像に難くない。
銀時の悪い目つきを受け継いだイレブンは勇者どころかもはや愛せないクソガキとしか言えないような顔つきになっていたのだ。
こんな惨状の銀時とイレブンを見た両者の知人は、しばらく固まった後小1時間笑い転げるであろうことは想像に難くない。
「……」
イレブンも変わり果てた自分を見て息を呑み震えてしまう。
サラサラヘアーには密かに自信を持っていたイレブンだったが、もはやそれすらもクソガキさを引き立たせるエッセンスにしかなっていない。
悲しい気持ちになりながら、早くお互いの身体に戻らないとという旨を銀時に伝える。
サラサラヘアーには密かに自信を持っていたイレブンだったが、もはやそれすらもクソガキさを引き立たせるエッセンスにしかなっていない。
悲しい気持ちになりながら、早くお互いの身体に戻らないとという旨を銀時に伝える。
「そりゃ俺だって戻れるなら戻りてぇよ。けどな、このイレカワールっつー指輪、モトニモドールとかいうアイテムがねぇと外れないみたいだ」
銀時がイレカワールの説明書を読み上げる。
そこには、モトニモドールというこれまたそのまんまな名前の薬の存在が示唆されていた。
ここで名前が出されているということは、もしかしたら誰かの支給品に紛れ込んでいるのかもしれない。
そこには、モトニモドールというこれまたそのまんまな名前の薬の存在が示唆されていた。
ここで名前が出されているということは、もしかしたら誰かの支給品に紛れ込んでいるのかもしれない。
「……元に戻れる可能性があるだけまだマシだな。こういうことは前にもあったが、あの時は『モトニモドール~!』で一件落着すら見込めなかったからな」
銀時が某ネコ型ロボットっぽく薬の名前を呼び上げながら言う。
それに面食らいつつも、イレブンは銀時に会場を周り、仲間を集めつつモトニモドールを探すことを提案する。
当然、銀時はそれを断る理由はない。
それに面食らいつつも、イレブンは銀時に会場を周り、仲間を集めつつモトニモドールを探すことを提案する。
当然、銀時はそれを断る理由はない。
「開始早々とんでもない目に遭っちまったが、そうするしかないだろうな。そういうわけで勇者ギントキ、戦いは任せたぜ」
「……」
「いやその外見とその目でこっちを見つめないで!?わかったよ俺も戦えばいいんだろ!?とっととモトニモドール探して違和感のない外見取り戻すぞ!」
「……」
「いやその外見とその目でこっちを見つめないで!?わかったよ俺も戦えばいいんだろ!?とっととモトニモドール探して違和感のない外見取り戻すぞ!」
こうして、銀時とイレブンは互いの身体を入れ替えたまま、この殺し合いで生きることになった。
つぶらで澄んだ目をした侍のような勇者に、死んだ魚のような目をした勇者のようなチンピラ――いや、チンピラのような侍。
2人は、元の身体に戻ることはできるのだろうか。
つぶらで澄んだ目をした侍のような勇者に、死んだ魚のような目をした勇者のようなチンピラ――いや、チンピラのような侍。
2人は、元の身体に戻ることはできるのだろうか。
【坂田銀時@銀魂】
状態:健康、イレブン@ドラゴンクエスト11
服装:イレブンの服
装備:イレカワール@スマイルプリキュア!
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:殺し合いから脱出する
01:元の世界の知り合いや、志が同じ者がいれば合流する。
02:モトニモドール@スマイルプリキュア!を探し、元の身体を取り戻す。
参戦時期:少なくとも中身入れ替わりショック以降
備考
※イレカワール@スマイルプリキュア!によって、イレブン@ドラゴンクエスト11と入れ替わっています。
※魂が入れ替わった結果、目つきは銀時のままです。
状態:健康、イレブン@ドラゴンクエスト11
服装:イレブンの服
装備:イレカワール@スマイルプリキュア!
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:殺し合いから脱出する
01:元の世界の知り合いや、志が同じ者がいれば合流する。
02:モトニモドール@スマイルプリキュア!を探し、元の身体を取り戻す。
参戦時期:少なくとも中身入れ替わりショック以降
備考
※イレカワール@スマイルプリキュア!によって、イレブン@ドラゴンクエスト11と入れ替わっています。
※魂が入れ替わった結果、目つきは銀時のままです。
【イレブン@ドラゴンクエスト11】
状態:健康、坂田銀時@銀魂
服装:銀時の服
装備:イレカワール@スマイルプリキュア!
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:主催陣営を打倒し、殺し合いを止める
01:元の世界の知り合いや、志が同じ者がいれば合流する。
02:モトニモドール@スマイルプリキュア!を探し、元の身体を取り戻す。
参戦時期:(後続の書き手にお任せします)
備考
※イレカワール@スマイルプリキュア!によって、坂田銀時@銀魂と入れ替わっています。
※魂が入れ替わった結果、目つきはイレブンのままです。
状態:健康、坂田銀時@銀魂
服装:銀時の服
装備:イレカワール@スマイルプリキュア!
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:主催陣営を打倒し、殺し合いを止める
01:元の世界の知り合いや、志が同じ者がいれば合流する。
02:モトニモドール@スマイルプリキュア!を探し、元の身体を取り戻す。
参戦時期:(後続の書き手にお任せします)
備考
※イレカワール@スマイルプリキュア!によって、坂田銀時@銀魂と入れ替わっています。
※魂が入れ替わった結果、目つきはイレブンのままです。
【支給品紹介】
【イレカワール@スマイルプリキュア!】
銀時とイレブンに支給。
原作8話で登場した、マジョリーナが発明したアイテム。
嵌めた者の中身を入れ替えてしまう一対の魔法の指輪で、モトニモドールという薬を使わないと指から外すことはできない。
魂が入れ替わっているようで、キャンディと入れ替わったみゆきはキャンディの肉体のままプリキュアに変身することができた。
【イレカワール@スマイルプリキュア!】
銀時とイレブンに支給。
原作8話で登場した、マジョリーナが発明したアイテム。
嵌めた者の中身を入れ替えてしまう一対の魔法の指輪で、モトニモドールという薬を使わないと指から外すことはできない。
魂が入れ替わっているようで、キャンディと入れ替わったみゆきはキャンディの肉体のままプリキュアに変身することができた。