暗い街に、一人の小柄な青年が立っている。
彼の名は、響裕太。
ヒーロー「グリッドマン」と融合し、共に怪獣と戦った高校生だ。
だが今の彼は、すでにグリッドマンとは分離している。
彼とグリッドマンのつながりであるアイテム「プライマルアプセプター」も、没収されていて彼の手元にはない。
ならば響裕太は、この場において無力な一般人にすぎないのか。
断じて、否である。
彼の名は、響裕太。
ヒーロー「グリッドマン」と融合し、共に怪獣と戦った高校生だ。
だが今の彼は、すでにグリッドマンとは分離している。
彼とグリッドマンのつながりであるアイテム「プライマルアプセプター」も、没収されていて彼の手元にはない。
ならば響裕太は、この場において無力な一般人にすぎないのか。
断じて、否である。
「グリッドマンがいなくても……戦わなきゃ!
わけのわからない理由でたくさんの人が殺されるなんて、見過ごしていいわけがない!」
わけのわからない理由でたくさんの人が殺されるなんて、見過ごしていいわけがない!」
グリッドマンと出会うより前から、彼の精神は紛れもないヒーローであった。
力の有無など、関係ない。
他者を守るためなら、戦える。
たとえ、おのれの命が危機にさらされても。
力の有無など、関係ない。
他者を守るためなら、戦える。
たとえ、おのれの命が危機にさらされても。
「いやあああああ!!」
その時、彼の耳に誰かの悲鳴が届いた。
その瞬間、裕太は一切のためらいなく悲鳴の方向に走り出していた。
その瞬間、裕太は一切のためらいなく悲鳴の方向に走り出していた。
◆ ◆ ◆
「いやちょっと勘弁してくれないかなぁ!
こっちはただの高校教師なんだけど!
せめて気持ちを落ち着かせる時間くらいちょうだいよ!」
こっちはただの高校教師なんだけど!
せめて気持ちを落ち着かせる時間くらいちょうだいよ!」
横島ナルコは、大声でわめき散らしながら逃げ続けていた。
彼女を追いかけているのは、3体のNPC。
魔女のような三角帽子をかぶり、舌を突き出した幽霊、ゴーストである。
彼女を追いかけているのは、3体のNPC。
魔女のような三角帽子をかぶり、舌を突き出した幽霊、ゴーストである。
「ヤバ、脇腹痛くなってきた……。
別に体育会じゃないのよ、私……」
別に体育会じゃないのよ、私……」
みるみる失速していく横島。
ゴーストとの距離は、瞬く間に縮まっていく。
もはや万事休すかと思われた、その時。
ゴーストとの距離は、瞬く間に縮まっていく。
もはや万事休すかと思われた、その時。
「大丈夫ですか!」
響裕太が、その場に駆けつけた。
「助けに来てくれたのは嬉しいけど……。君も強そうじゃないし……。
逃げた方が……」
「俺は大丈夫です! 戦えますから!」
逃げた方が……」
「俺は大丈夫です! 戦えますから!」
横島に向かってそう言うと、裕太はポケットから支給品を取り出した。
それは懐中時計を模した、ヒーローの力を宿したアイテム。
そこに描かれていたのは、目鼻のない異形の鬼だった。
それは懐中時計を模した、ヒーローの力を宿したアイテム。
そこに描かれていたのは、目鼻のない異形の鬼だった。
「仮面ライダーの力、お借りします! アクセス・フラッシュ!」
グリッドマンに変身する時のかけ声と共に、裕太は時計を高く掲げる。
その直後、彼の体を炎が包んだ。
炎の中から現れたのは、それまでの裕太とは似ても似つかぬ姿。
紫を基調とした体色の、筋骨隆々の巨漢。
裕太の姓と同じ音の名を持つ、魔を祓う鬼。
仮面ライダー響鬼が、そこにいた。
その直後、彼の体を炎が包んだ。
炎の中から現れたのは、それまでの裕太とは似ても似つかぬ姿。
紫を基調とした体色の、筋骨隆々の巨漢。
裕太の姓と同じ音の名を持つ、魔を祓う鬼。
仮面ライダー響鬼が、そこにいた。
「いくぞ!」
気合いの叫びと共に、裕太はゴーストに向かっていく。
彼はまだ、響鬼のスペックを理解しきれてはいない。
だが邪気を清める力を持つ響鬼は、死霊であるゴーストにとっては天敵。
ただ拳を振るうだけで、ゴーストはあっけなく消滅していく。
結果、ゴーストたちは裕太に一撃加えることさえできずに全滅した。
彼はまだ、響鬼のスペックを理解しきれてはいない。
だが邪気を清める力を持つ響鬼は、死霊であるゴーストにとっては天敵。
ただ拳を振るうだけで、ゴーストはあっけなく消滅していく。
結果、ゴーストたちは裕太に一撃加えることさえできずに全滅した。
「すっご……。マジで私の知らない世界ね……」
「もう一度確認しますけど、怪我とかしてないですか?」
「うん、大丈夫。助けてくれてありがとうね」
「もう一度確認しますけど、怪我とかしてないですか?」
「うん、大丈夫。助けてくれてありがとうね」
非現実的な光景に動揺しつつも、横島は裕太の問いに答える。
「ところでそれ……。元の姿に戻れるの?」
「ええ、説明書を信じれば。
頭の中で念じるだけで、変身を解除できるはずで……」
「ええ、説明書を信じれば。
頭の中で念じるだけで、変身を解除できるはずで……」
しゃべりながら、裕太の体が再び炎に包まれていく。
程なくして、裕太は仮面ライダー響鬼から本来の姿に戻った。
程なくして、裕太は仮面ライダー響鬼から本来の姿に戻った。
全裸で。
「えっ」
「えっ」
「えっ」
二人の口から、なんとも言えない声が漏れる。
「えっ、服! 服は!?
あの、すいません! 何か代わりの服ないですか!
なんでもいいんで! あの、聞いてます?」
あの、すいません! 何か代わりの服ないですか!
なんでもいいんで! あの、聞いてます?」
取り乱す裕太の言葉に反応を見せず、横島は無言でよだれをたらしながら彼の裸体を凝視していた。
◆ ◆ ◆
数分後。裕太は無事、横島に支給されていた服を身につけていた。
ただし、女物だったが。
しかもデザインがかなりあざといし、スカートの丈も短い。
ウサギの耳のようなものがついたヘッドセットも付属していたが、さすがに必要もないのでそっちはつけていない。
ただし、女物だったが。
しかもデザインがかなりあざといし、スカートの丈も短い。
ウサギの耳のようなものがついたヘッドセットも付属していたが、さすがに必要もないのでそっちはつけていない。
「他になかったんですか……」
「ないねえ」
「ないねえ」
裕太の問いかけに、横島は性欲を隠しきれない顔つきで返す。
「まあ、さすがに全裸よりはましじゃん?」
「いっそ全裸の方がましな気も……。いや、さすがにそれはないか……。
早く、ちゃんとした服見つけないと……。
ああもう、こんな事してる場合じゃないのに!」
「いっそ全裸の方がましな気も……。いや、さすがにそれはないか……。
早く、ちゃんとした服見つけないと……。
ああもう、こんな事してる場合じゃないのに!」
裕太の嘆きが、人気のない街にこだました。
【響裕太@SSSS.GRIDMAN】
状態:羞恥心(大)、ノーパン
服装:フルール・ド・ラパンの制服@ご注文はうさぎですか?
装備:響鬼ライドウォッチ@仮面ライダージオウ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:殺し合いを止める
1:まともな服がほしい
参戦時期:「グリッドマンユニバース」終了後
状態:羞恥心(大)、ノーパン
服装:フルール・ド・ラパンの制服@ご注文はうさぎですか?
装備:響鬼ライドウォッチ@仮面ライダージオウ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:殺し合いを止める
1:まともな服がほしい
参戦時期:「グリッドマンユニバース」終了後
【横島ナルコ@生徒会役員共】
状態:疲労(中)、発情
服装:私服
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:生き残る
1:裕太を性的に食いたい
参戦時期:最終回後
状態:疲労(中)、発情
服装:私服
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:生き残る
1:裕太を性的に食いたい
参戦時期:最終回後
【支給品解説】
- 響鬼ライドウォッチ@仮面ライダージオウ
仮面ライダー響鬼の力を宿したウォッチ。
ジクウドライバーにセットすれば響鬼アーマーを装着できるはずだが、映像作品内では未使用。
作中では桐谷京介の思いに応えて出現し、彼を仮面ライダー響鬼に変身させた。
このロワでは、ヒーローにふさわしい心を持つ者なら使用可能。
ただし羂索が視聴者サービスとして、変身を解除するとオリジナル同様全裸になるよう調整している。
ジクウドライバーにセットすれば響鬼アーマーを装着できるはずだが、映像作品内では未使用。
作中では桐谷京介の思いに応えて出現し、彼を仮面ライダー響鬼に変身させた。
このロワでは、ヒーローにふさわしい心を持つ者なら使用可能。
ただし羂索が視聴者サービスとして、変身を解除するとオリジナル同様全裸になるよう調整している。
- フルール・ド・ラパンの制服@ご注文はうさぎですか?
シャロがバイトしているハーブ喫茶「フルール・ド・ラパン」の制服。
メイド服風のエプロンドレスで、スカートの丈は短め。
一部の客からは、「いかがわしい」と評判である。
メイド服風のエプロンドレスで、スカートの丈は短め。
一部の客からは、「いかがわしい」と評判である。
【NPC解説】
- ゴースト@ドラゴンクエストビルダーズ
三角帽子をかぶった幽霊のモンスター。
メインシリーズではこれといって特徴のない雑魚モンスターだが、「ビルダーズ」では夜にしか出現しない特殊なモンスターに。
元々の移動スピードも速い上に、ワープ能力も持つ。
さらに戦闘力も、序盤では倒すのが難しい程度の高さを備えている。
このロワでも元の作品同様、夜にしか出現しない。
メインシリーズではこれといって特徴のない雑魚モンスターだが、「ビルダーズ」では夜にしか出現しない特殊なモンスターに。
元々の移動スピードも速い上に、ワープ能力も持つ。
さらに戦闘力も、序盤では倒すのが難しい程度の高さを備えている。
このロワでも元の作品同様、夜にしか出現しない。