廃墟と化したビル街に、轟音が響く。
その音はコンクリートを潰し、鉄柱をひん曲げ、ビルが砕けていく音だ。
その中で一人の男の叫ぶ声が混ざる。
男は人間ではなく魔人(ヴァンデル)と、人間と自分達が名乗る人類の敵対種である。
その魔人――グリニデは激怒のあまり周囲のビルを殴り、蹴り、倒壊するまで暴れていた。暴れる中、左腕に嵌る珠が光る。
「いたたた……やれやれ、グリニデはおまかいなしだね~」
両腕で顔を覆い、うつぶせになった男ののんびりした声の中に怒りが混じっていた。
その男の体はグリニデにも勝る巨躯、上半身にレンガのようなブロックがはまり、下半身は帯に腰布を巻き、肩にはマントを羽織っている。両手には盾が装着されていた。
そして左腕の盾にはグリニデの左腕と同様に、星のような珠が七つ嵌っていた。兜のような頭部にはこれまた兜鉢のような角があった。
「ったく、勝手に暴れ狂いやがって……」
こちらは不快感を隠しもせず、半壊した頭部に手を当て、陰気な声を発する。
男は骸骨のような細身の体をしている。
彼らはそれぞれ『深緑の智将』グリニデ、『不動巨人』ガロニュート、『凶刃』ヒスタリオの異名を持つ、魔人の中でも頂点のグループに位置する『七ッ星』の魔人である。
その音はコンクリートを潰し、鉄柱をひん曲げ、ビルが砕けていく音だ。
その中で一人の男の叫ぶ声が混ざる。
男は人間ではなく魔人(ヴァンデル)と、人間と自分達が名乗る人類の敵対種である。
その魔人――グリニデは激怒のあまり周囲のビルを殴り、蹴り、倒壊するまで暴れていた。暴れる中、左腕に嵌る珠が光る。
「いたたた……やれやれ、グリニデはおまかいなしだね~」
両腕で顔を覆い、うつぶせになった男ののんびりした声の中に怒りが混じっていた。
その男の体はグリニデにも勝る巨躯、上半身にレンガのようなブロックがはまり、下半身は帯に腰布を巻き、肩にはマントを羽織っている。両手には盾が装着されていた。
そして左腕の盾にはグリニデの左腕と同様に、星のような珠が七つ嵌っていた。兜のような頭部にはこれまた兜鉢のような角があった。
「ったく、勝手に暴れ狂いやがって……」
こちらは不快感を隠しもせず、半壊した頭部に手を当て、陰気な声を発する。
男は骸骨のような細身の体をしている。
彼らはそれぞれ『深緑の智将』グリニデ、『不動巨人』ガロニュート、『凶刃』ヒスタリオの異名を持つ、魔人の中でも頂点のグループに位置する『七ッ星』の魔人である。
話は少し遡る。
「さっきボクは協力って言ったけど、別に仲良しこよしするってわけじゃない。早い者勝ちさ。誰が一番人間を沢山殺せるか。やることはいつもと一緒だよ」
両腕をヘラりと上げるガロニュート。それをグリニデとヒスタリオはじろりと眺めた。
「……まあ、いいでしょう。お互い好きにやるということで」
「でも、グリニデは大丈夫かな? この中で一番先に死んだわけでしょ?」
ガロニュートの言葉にグリニデは顔に青筋を立てた。
グリニデはこめかみを抑える。
「どうでもいいけど、七ッ星新参者のおまえは足を引っ張るんじゃねえぞ」
そうヒスタリオが言うと、グリニデの体がわなわなと震え始めた。額の角は伸び、固くこぶしを握り締める。
「おまえ……おまえだとぉ……!」
怒鳴るとグリニデは、ヒスタリオの顔を殴りつけた。
一発でヒスタリオの頭蓋は粉砕される。
返す拳でガロニュートに殴り掛かる。ガロニュートはとっさに両腕を上げ、盾で防いだ。
それでもグリニデの拳打の威力の威力に吹き飛ばされた。
グリニデは叫びながら廃ビルに向かい、所かまわず殴りつける。
「さっきボクは協力って言ったけど、別に仲良しこよしするってわけじゃない。早い者勝ちさ。誰が一番人間を沢山殺せるか。やることはいつもと一緒だよ」
両腕をヘラりと上げるガロニュート。それをグリニデとヒスタリオはじろりと眺めた。
「……まあ、いいでしょう。お互い好きにやるということで」
「でも、グリニデは大丈夫かな? この中で一番先に死んだわけでしょ?」
ガロニュートの言葉にグリニデは顔に青筋を立てた。
グリニデはこめかみを抑える。
「どうでもいいけど、七ッ星新参者のおまえは足を引っ張るんじゃねえぞ」
そうヒスタリオが言うと、グリニデの体がわなわなと震え始めた。額の角は伸び、固くこぶしを握り締める。
「おまえ……おまえだとぉ……!」
怒鳴るとグリニデは、ヒスタリオの顔を殴りつけた。
一発でヒスタリオの頭蓋は粉砕される。
返す拳でガロニュートに殴り掛かる。ガロニュートはとっさに両腕を上げ、盾で防いだ。
それでもグリニデの拳打の威力の威力に吹き飛ばされた。
グリニデは叫びながら廃ビルに向かい、所かまわず殴りつける。
ビルが崩壊し、頂上から崩れ落ちる光景を眺める立ち上がったガロニュートと粉砕された頭蓋が再生したヒスタリオは互いに顔を向き合わせた。
「じゃあ、これで解散して自由にやろうか」
「オレも自由にする。思うところがあるんでな」
そう二人は言って別れていった。
「じゃあ、これで解散して自由にやろうか」
「オレも自由にする。思うところがあるんでな」
そう二人は言って別れていった。
「いいものよこしてくれたねぇ……」
ガロニュートが支給品をチェックし、思わず顔をほころばせる。
支給されたのは「階級ワッペン」。大将未満の階級のワッペンを張り付けると、大将の命令に絶対に従うというものだ。
「これでモンスターや人間を支配下にして元の世界に戻って……ビィトを殺して八輝星になるとしようか……」
ガロニュートが支給品をチェックし、思わず顔をほころばせる。
支給されたのは「階級ワッペン」。大将未満の階級のワッペンを張り付けると、大将の命令に絶対に従うというものだ。
「これでモンスターや人間を支配下にして元の世界に戻って……ビィトを殺して八輝星になるとしようか……」
【ガロニュート@冒険王ビィト】
状態:正常
服装:いつもの恰好
装備:いつもの装備
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン、階級ワッペン×100@ドラえもん
思考
基本:優勝し、元の世界に戻る。
01:慎重に拠点を作る
02:そのためにモンスターや人間を配下にする。
参戦時期:死亡後
状態:正常
服装:いつもの恰好
装備:いつもの装備
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン、階級ワッペン×100@ドラえもん
思考
基本:優勝し、元の世界に戻る。
01:慎重に拠点を作る
02:そのためにモンスターや人間を配下にする。
参戦時期:死亡後
「支給品にお前がいたのは幸いだった」
ヒスタリオが呟くその先には、幽霊のようなモンスターがいた。
そのモンスターは「ドクター・ギリリ」。ヒスタリオの肉体改造用のモンスターである。
「おまえにはライオのようなオレの気に入った人間の改造をしてもらう」
「かしこまりました!」
間髪入れず返答したギリリにヒスタリオはうなずく。
「ビィトのやつに借りを返すのは当然として……それよりオレが欲しいのは仲間だ……」
ヒスタリオが呟くその先には、幽霊のようなモンスターがいた。
そのモンスターは「ドクター・ギリリ」。ヒスタリオの肉体改造用のモンスターである。
「おまえにはライオのようなオレの気に入った人間の改造をしてもらう」
「かしこまりました!」
間髪入れず返答したギリリにヒスタリオはうなずく。
「ビィトのやつに借りを返すのは当然として……それよりオレが欲しいのは仲間だ……」
【ヒスタリオ@冒険王ビィト】
状態:正常
服装:いつもの恰好
装備:仕込み刀リュート
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:友達と一緒に元の世界に戻る。
01:あの時のライオやビィトのような人間を見つけ、改造し仲間にする
参戦時期:ボルディックアックスの異空間に閉じ込められた後
備考:バグスターウイルスにより、普通に死ぬようになっています。
状態:正常
服装:いつもの恰好
装備:仕込み刀リュート
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:友達と一緒に元の世界に戻る。
01:あの時のライオやビィトのような人間を見つけ、改造し仲間にする
参戦時期:ボルディックアックスの異空間に閉じ込められた後
備考:バグスターウイルスにより、普通に死ぬようになっています。
「何をやっているのだ、私は……。新参者だろうと七ッ星は七ッ星……。最後に八輝星という勝者となって彼らを見下せばそれでいいのだ……。BE COOL…BE COOL…!」
息が切れ、額の角も引っ込んだグリニデがようやく落ち着いた。
「さて……都合よく私の忠誠の腕輪が支給されているようだし、知性をもって優勝するとしようか……」
息が切れ、額の角も引っ込んだグリニデがようやく落ち着いた。
「さて……都合よく私の忠誠の腕輪が支給されているようだし、知性をもって優勝するとしようか……」
【グリニデ@冒険王ビィト】
状態:正常
服装:外皮をまとった状態
装備:無し
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン、忠誠の腕輪×4@冒険王ビィト
思考
基本:配下と一緒に元の世界に戻る。
01:モンスターを作るための拠点を作りたい。
02:そのためにこれはと見込んだ相手に腕輪をはめ支配下に置く。
参戦時期:死亡後
状態:正常
服装:外皮をまとった状態
装備:無し
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン、忠誠の腕輪×4@冒険王ビィト
思考
基本:配下と一緒に元の世界に戻る。
01:モンスターを作るための拠点を作りたい。
02:そのためにこれはと見込んだ相手に腕輪をはめ支配下に置く。
参戦時期:死亡後
【支給品解説】
- 階級ワッペン@ドラえもん
ガロニュートに支給。旧日本陸軍の階級章をモデルにした17種類(大将から二等兵まで)、
階級が下のワッペンを貼られた者は、階級が上のワッペンが貼ってある者に絶対に逆らえない。
ワッペンを剥がせるのは大将のみ。
階級が下のワッペンを貼られた者は、階級が上のワッペンが貼ってある者に絶対に逆らえない。
ワッペンを剥がせるのは大将のみ。
- ドクター・ギリリ@冒険王ビィト
ヒスタリオに支給。拷問ネジというモンスターを医療用に改造された。
治療や肉体改造をメインとした仕事をする。
治療や肉体改造をメインとした仕事をする。
- 忠誠の腕輪@冒険王ビィト
グリニデに支給。グリニデに逆らえば彼の冥力に応じて猛毒が腕輪から注入されるようになっている。