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真贋バトルロワイヤル

テラー

最終更新:2025年01月05日 00:42

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
「一体なんなの!?あのルルーシュって人は!!」

電化製品店に置かれたTVの放送を見てレンは
ルルーシュの力を誇示した横暴な振る舞いに怒りを覚えた。

「仲間になりたければ仮面ライダーの首を持って来いだなんて、これはゲームじゃないんだよ……」

GGOでのレンは『ピンクの悪魔』と呼ばれ恐れられる程のPKプレイヤーである。
だけどそれはゲーム世界での話だ。
現実で人を殺すだなんて恐ろしいことなんて出来るわけが無い。

ルルーシュの演説を聞いたレンは彼に従う選択肢をすぐに放棄した。
むしろ、それとは真逆に争わない為の協力者を探す意識が更に強まった。

「とにかく、急いで味方を増やさないと」

名簿リストにはレンの知り合いは一人もいなかった。
ピトさんやエムさんが巻き込まれずに済んだのは不幸中の幸い。
だけど逆に言えば頼れる知り合いが誰もいない状況。

「ソードアート・オンライン事件、まさか私まで似たような事件に巻き込まれるなんて」

殺されるなんてごめんだし、殺すのもごめん。
そして自分以外が殺されるのも真っ平ごめんだ。
決意を固めたレンは高速で走り出す。
持ち味の脚力を活かして猛スピードで会場内を駆け抜けるのだった。



◇



「そんな……そんなことって……」

道端で放置されている渋井丸拓男と葉多平ツネキチの遺体を発見したのは
走り出してから、わずか5分後のことだった。
既に各エリアで殺し合いが始まってる事実を否応にも分からされる。
遺体は二つ、二人とも男で死因は両方とも刃物で喉を切り裂かれていた。
明らかに同一人物による犯行だった。

(遅かった?間に合わなかった?)

もし自分がもっと早く向かっていれば二人は死なずに済んだのか?と自負の念がレンの心を蝕む。
そんな彼女に現状を後悔する時間など与えてはくれない。

何故なら彼女の身にも危険がすぐそこまで迫っているのだから。

「なんだァ、またガキか」
「あなたは……」

蛇柄のジャケットを着た人相の悪い男、浅倉威がレンの前に現れた。
浅倉はレンの瞳や手に持っている銃を見つめてニヤリと笑う。

「ガキにしてはいい目をしているな。それなりに楽しめそうだ」

彼女の瞳からこの殺し合いを抗おうとする強い意思を感じ取れた浅倉は
レンを次の標的として目を付けた。

「……もしかして、あなたがこの二人を?」
「知らねえな、ここには今来た所だ」

浅倉は否定するが真偽はともかく、その剥き出しの殺意はとても穏やかではない。
レンは臨戦態勢を取って浅倉を警戒する。

「ハハハハハッ!!ガキの癖に闘い慣れしてるようだな」
「さっきからガキ、ガキって私にはレンという名前があります!」
「レン?レンだと……」
「そうですけど、何か?」
「ああ、レンと言えば俺の知り合いを思い出すぜ」

ここに来る前に行われてたライダーバトルには秋山蓮という名の装着者が参加していた。
似た名前の参加者が存在してる偶然の一致に浅倉は懐かしむ様に笑みを浮かべる。

「仲が良かったんですか?」
「ああ、とても仲良しだったぜ。殺し合うほどになァ!変身!」
「ッ!?」

ポケットから龍騎のカードデッキを取り出した浅倉は
カーブミラーにデッキを翳し、その姿を仮面ライダー龍騎へと変身させた。

(これってルルーシュが言ってた仮面ライダー!?)

ルルーシュの放送で流れた仮面ライダーの存在を思い出す。
NPCを容易く屠る仮面ライダーの強さを思い出し、龍騎へ銃口を向ける。

「あなたも仮面ライダーだったんですね!」
「ああ、ライダーはいいぜェ、戦えばイライラが消える!」

『SWORD VENT』

カードをバイザーに装填し、ドラグセイバーを装備すると
レンに向かって龍騎は駆け出した。

「くっ!」

殺し合いなんてしたくなかった。
ゲームの中だから、誰も死なない仮想世界だからこそ楽しく引き金を引けた。
でも、この世界でキルされた人間は現実で死ぬことになる。
人を殺せば殺人の十字架を背負うんだ。

命の重さがレンの引き金を引く力を鈍らせた。

「ハァッ!」

龍騎がドラグセイバーを振り下ろす。
レンは後方に飛ぶことで斬撃を避ける。

「痛っ」

レンの柔らかな頬にドラグセイバーの先端を掠めた。
かすり傷だが、その痛みは現実と何も変わらない同じ痛みだった。
もし、今の斬撃で胴体を切り裂かれたらと思うと、その痛みは計り知れない。

(ここで死んだら、本当に死んじゃう)

GGOとは違う命のやり取り。
死への不安と恐怖がレンの足を竦ませる。

「どうしたァ?遠慮無く撃ってこい。俺を楽しませろォ!!」
「うわぁぁぁぁっ!!」

P90の弾丸が龍騎へ向かってバラ撒かれる。
恐怖に駆られて放たれた弾丸の狙いは正確ではなく龍騎から外れ、明後日の方向へ飛んでいく。

「ハハハハハ!!どこを狙っている、もっとよく狙え!」

普段通りの調子が出ない。
怖いんだ。
今まで普通に生きてきた私が初めて体験する殺し合い。
GGOとはここまで感覚が違うんだ。

(一旦落ち着かないと、今は距離を取りながらって、え?)

引き撃ちの要領で龍騎から下がりながら銃弾を撃ち続けた時だった。
龍騎は何かを拾い上げて、それを盾に使った。

(それって……まさか!)

それは第一回スクワットジャムに参加した際にもレンが使った手だった。
破壊不可能オブジェクトとなる性質を利用し盾として利用した戦法。

「近くにあったから使わせてもらうぜ」
「なんてことを!」

渋井丸拓男の遺体を盾代わりに利用し、銃弾を受け止めさせていた。
レンが利用したのはあくまでアバターである。
それを現実の死体でも同じ様に用いようなどとは考えても実行できる筈がない。

「フンッ」

龍騎は勢いよく振りかぶり
銃弾で穴だらけになったシブタクの死体をレンに向かって投げつけた。

「キャア!!」

予想だにしない行動の数々にレンは回避するのが遅れてシブタクの遺体と衝突した。
遺体がレンの体に覆い被さるように倒れる。

「ひぃっ」

銃弾を何度も浴び続け、穴だらけになったシブタクの顔がレンの視界に入り、短い悲鳴を上げる。
それも束の間、シブタクの背後でレンに向かって跳躍する龍騎が迫っていた。

「危ない!」

地面を転がって回避運動を取るレン。
それとほぼ同時にレンのいた場所を龍騎が斬りつけ
シブタクの胴体が右肩から左腰にかけて斜めに両断される。

「中々すばしっこいじゃねえか。面白ぇ」
「何が面白いっていうの!あんたのやっていることはただの人殺しよ!」
「だから面白いんだ。殺すか殺されるかの闘い、これほど楽しめることはない」
「あんた……イカれてるよ!!」

一つ、分かったことがあった。
目の前にいる男はピトさんよりずっとイカれてる人間だった。
こんな人を相手に躊躇なんてしたら駄目だ。

「ククッ、ようやく本気でやる気になったか」
「悪いけど、あんたには少し、痛い目に遭ってもらうから」
「ほう、やれるものなら……やってみろォ!」

シブタクの頭を掴んた龍騎は切断された上半身をレンに向かって投げつける。

(また死体をそんな事に使って!!)

姿勢を低くしたレンは飛んでくるシブタクの上半身をくぐって回避する。
切断面から溢れるシブタクの血がレンの体にかかり
デザートピンクの迷彩服の一部を赤く染めるも意に介さず龍騎へ接近する。

(今までの闘いで分かった事がある。スピードならあのライダーよりも私の方が上。それなら)
「いいぞ。俺を殺しに来い!」

高笑いと共に放たれるドラグセイバーの斬撃を寸前の所で回避行動を取って躱すレン。
まるで一瞬でレンが消えたかのような錯覚に龍騎は陥る。

「ぬおっ!?」

龍騎の背後から大量の火花が散らされる。
ドラグセイバーを躱し、龍騎の背後を取ったレンが至近距離で龍騎の背中に銃弾を浴びせたのだ。
P90の銃弾では龍騎に致命傷を与えられないのは理解した。
だけども無傷という訳ではない。
シブタクを盾にしたこともあり、僅かながらでもダメージは蓄積している。
ならば接近して一気に銃弾を撃ち込めば仮面ライダー相手でも勝利することは出来るはず。

「貴様ァ!」

龍騎が振り返りざまに斬撃を放つも、動きに合わせてレンも回避行動を取り
更に銃撃を龍騎へと浴びせ続ける。

(見た目通りで流石に硬い、だけど繰り返し撃ち続ければそのうち力尽きるはず!)

「ぐぅぅ……フフフフフ、俺をここまで手こずらせるとはやるじゃないか」
「降参するなら今の内だよ」
「もっともっと楽しもうぜ。今度は俺の番だ」

そう言うと浅倉は目の前にあったファミリーレストランの窓に向かって駆け出して跳躍した。
レストランの室内へと逃げ込むのかと考えたレンは後を追う。
すると龍騎の体が窓ガラスの中に沈み込んで消えていった。

「嘘?どうして?」

まるで童話の世界みたいな状況にレンは呆気に取られる。

キィーン…… キィーン……

「なんなの、この音……」

突如、レンの脳内に響き渡る金属音のような音の耳鳴り。
それと同時に別の窓で反射された景色に映り込む龍騎の姿を見つけた。

「はぁっ」

それと同時にその窓ガラスから龍騎が飛び出し、レンに襲いかかる。
予想外の場所から出現した龍騎の攻撃にレンの対応が遅れる。

「あぐぅっ」

ドラグセイバーの斬撃で左肩が切り裂かれ、傷口から鮮血が垂れ落ちる。
すぐさま反撃に転じ、P90で応戦するも再び窓ガラスへと飛び込む。

「このぉぉぉぉ!!」

レストランの窓ガラスを片っ端から撃ち抜き、細かく砕く。
そして周辺の建物にあるガラスに対しても撃ち続け、破壊し続けた。

(原理はよく分からないけど、ガラスの中を移動しているならこれで行動を制限出来ると思う)

『ハハハハハ!!この辺り全てのガラスでも破壊してみるか?』
「細かく砕いた窓からは出てこられないんだね」
『フフフフフ、それを知ったところでお前にはどうすることも出来まい』

ガラスの破片越しでレンに語りかけてくる龍騎。
ライダーバトルのある世界ではミラーワールドと呼ばれる鏡の中の世界で殺し合いが行われていた。
龍騎だけでなくライダーバトルの為に作られたライダーは全てミラーワールドに入れる機能を所持している。

(ここで戦うのは私にとって不利、今はガラスから離れないと)

ガラスの中を移動して出現する仮面ライダー。
近隣一体全てのガラスを破壊するのは不可能なのは考えるまでもない。
それならガラスの無いエリアまで移動すればいい。

『逃げても無駄だ!どこへ行こうが必ずお前を追い詰める!』
「ガラスの中に入れるなんて反則過ぎるよ!!」

ガラスの破片の向こうでは龍騎が高笑いを上げながらレンを追跡する。
レンはAGI特化型のプレイヤーであり彼女の移動速度は仮面ライダーを相手にしても引けを取らない。
まともに追いかけた所で龍騎がレンに追いつくことは不可能。

(ガラスから距離を取って、あの仮面ライダーが出てきた所を狙えばまだチャンスはある!)

殺し合いへの恐怖は依然として拭えていない。
それでもあの仮面ライダーを放っておけば罪の無い人間達の命を次々に奪っていくだろう。
それを見過ごして逃げるほど薄情な彼女ではなかった。

【ADVENT】

「な、なにアレ!?」

電子音声が響き渡る。と同時にショッピングセンターの窓から巨大な赤い竜が出現。
次々と火球を吐き出しながらレンに向かって接近する。

「きゃあああっ!!」

爆炎の衝撃がレンを襲い、発せられた風圧が彼女の華奢な体を軽々と持ち上げ、勢いよく吹き飛ばす。

「あうっ!」

吹き飛ばされた先には黒い乗用車が放置されており、ガシャン!と大きな音を立てて衝突した。
大きく凹んだ後部座席のドアの側でレンは激痛でうずくまっていた。

(痛い、痛い……痛いよぉ……)

GGOで感じる肉体的痛みはせいぜいツボを押した程度の軽い痛みしか感じない。
だが、この世界では現実と何も変わらない。
全身を叩きつけられたダメージがダイレクトにレンの肉体に苦痛を与えている。

(さっきのドラゴンはNPCモンスター?それとも……)
「よぉ、ウサギちゃん。会いたかったぜェ」
「ど、どうして……?」

乗用車の車体から龍騎が出現し、戸惑うレンを見下ろす。
素顔は見えなくても声を聞くだけで仮面の下では浅倉のニヤケ顔が想像付く。

「フフフ、反射するものなら何でも移動出来るんだよ」
「くっ!」

ミラーワールドから行き来可能なのはガラスに限ったことじゃない。
光を反射するものなら水たまりや川、金属からでも入ることが出来る。
それをレンに気付かせないように龍騎は今まで窓ガラスからしか移動して来なかったのだ。

「オラァ!」

振り返りざまにP90を構えようとするレンだったが。
その行動を予測していた龍騎の蹴りが彼女の腹部に突き刺さる。

「かはぁっ!うぐっ、ゲホッゲホッ!」

もう一度、乗用車に叩きつけられるレン。
衝撃でレンの手元からP90が零れ落ちる。
腹部へ受けたダメージによって肺の中の空気は吐き出され、咳き込むレン。

「ハァ、ハァ……」

腹部の激痛に耐えながら、レンは落としたP90を拾おうとするが
それより早く龍騎にP90を蹴り飛ばされてしまう。

「……ッ!!」
「おっとぉ、残念だったなァ。レン」

銃を失い、絶望するレン。
それを愉悦に満ちた声で語りかけながらレンの頭をがしっと鷲掴みにした。

「いやぁ!離してっ!ア、ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァ!!!!」
「ククク……そのまま握り潰せそうだなぁ」

龍騎の右手に力が込められ、ミシミシと頭蓋骨を軋ませる。
あまりの激痛に断末魔の悲鳴を上げて泣き叫ぶレン。
龍騎はジタバタと藻掻き苦しむレンを楽しそうに眺めた後に
145cmの小さな体を軽々と高く持ち上げた。
これから悪魔や邪神に捧げる貢物の様だった。

「どうしたぁ?もっとだ、もっと足掻いて見せろォ!!」
「んぐぅっ!」

レンを鷲掴みにした右腕を勢いよく振り下ろし、車に向かって叩きつけた。
ガンッ!と鈍い音が響く。
バスケットゴールへダンクシュートするかのようにレンの頭を車にぶつけたのだ。

「んんんっ!!んんんんんっ!!」
「ハハハハハ!!お前の力はそんな物かァ?」

ガンッ!ガンッ!ガンッ!

「あぅっ!かはっ!いぎっ!、あぐぅっ!!」

何度も何度も車に向かって叩きつけられる。
その度に車に凹みが増え、ガラスが割れて破片が飛び散っていく。
レンの体は激しく跳ね、衝撃が彼女の体に響き渡る。
レンの愛らしい少女の顔がどんどん傷ついていく。
顔だけではない、それ以上にレンの精神が追い詰められ悲鳴を上げた。

「もうやめてぇぇ!!降参します!!降参しますからぁぁ!!もう酷いことしないでくださいぃぃ!!」

ポロポロと大粒の涙を流して許しを懇願するレン。
龍騎から与え続けられた苦痛と恐怖が、彼女の心をへし折ってしまった。
その姿を見て龍騎の動きは止まった。

「もう終わりか、つまらねぇ」
「ううっ……」

抵抗する意思の無くなったレンの姿に龍騎は落胆した。
するとレンを掴んでいない方の手でドラグセイバーを持ち上げた。
ドラグセイバーの刃がレンの胸元へと近づく。

「え?……なんで?どうして!?」
「戦えない奴に用はねえ。死ね」

龍騎にとって他者は己の闘争心を満たすために存在しているに過ぎない。
故に戦えなくなったレンにはもはや生かすだけの価値は無い。

「やだ……やめて。死にたくない、死にたくないよぉ……」
「じゃあな」

大粒の涙をポロポロと零しながら懇願するレンの言葉は龍騎には届かない。
レンの体を串刺しにするべくドラグセイバーを握る手に力を込めた。

ドンッ!!

「うぉっ?」
「きゃっ!」

何かが龍騎に衝突し、掴んでいたレンを手放し、吹き飛ばされる。
目の前には無人のバイクがエンジン音を蒸して立ち塞がっていた。

「誰だ?貴様ァ……」
『間に合ったようだね。さぁ、乗るんだレンくん』
「貴方は?」
『話はあとだ。今は仮面ライダーから逃げるのが先だ』
「は、はい!」

誰も乗っていないのにも関わらず声が聞こえるバイクにレンは困惑するが
何者かが語りかける声に急かされる様に、そのバイクに跨った。

「どこへ行くつもりだ!?そらぁっ!!」
「っ!?」

逃がすまいとバイクに向かって走り出す龍騎。
レンを両断するべくドラグセイバーを振り下ろした。
その瞬間だった。

「うおおおおおおおおお!!」

龍騎とレンの間を遮る様にバリアが出現し、ドラグセイバーの斬撃を受け止める。
それだけじゃなくバリアに押し込まれることで龍騎の体を弾き飛ばし、転倒させた。

『今がチャンスだ、ハンドルに捕まるんだレンくん』
「はい!」

バイクに言われるがままにハンドルを握ると
1人でにバイクは走り出し龍騎の元から素早く去っていった。
龍騎が慌てて追跡しようとするも既にバイクの姿は無く
ボディから粒子が舞い上がり、変身が強制解除された。

「ふざけやがって……戻ってこい!!戻って俺と殺し合え!!うがあああぁぁぁぁ!!!!」

レンを殺害する寸前で横槍を入れられ、獲物を仕留め損ねた欲求不満が苛つきを増幅させる。
欲求不満を抱えているのは浅倉だけではない。

『グルルルルルッ!!』

ミラーワールドではドラグレッダーが浅倉に対し、唸り声を上げていた。
契約さえ切れればいつでもお前を喰い殺してやると言いたげな瞳で睨んでいる。
巨大なモンスターに睨まれ、普通の人間なら気が気でなくなるだろうが、浅倉は意にも介さず。
あるものを取りに行くために先程まで来た道をマイペースで戻っていく。

「喰いたければこれでも喰いな」

浅倉が取りに行ったのは葉多平ツネキチの死体だった。
シブタクとは違い比較的損傷が少なく、ドラグレッダーの餌にするには丁度良かった。
本当はレンもぶち殺してから食わせるつもりだったが
足りなければ他の獲物を探して食わせればいい。

『ガウッ!!』

パクンと一口でツネキチの死体は捕食され、この世界から消滅した。
その様子を眺めてから浅倉も休息を取ることにした。
チェイスに続いてレンとの連戦によって浅倉の疲労も蓄積している。
闘争を楽しむにはコンディションを整える必要があった。

「次はどこへ行くかな」

この後、どこへ向かうかゆっくりと思考を張り巡らせる。
次の闘争のために、次の殺し合いのために。
戦って、戦って、戦い続ける。
浅倉の戦いはいつまでも、いつまでも、無限に終わらない。



【エリアE-4/市街地/9月2日午前6時00分】

【浅倉威@仮面ライダー龍騎】
状態:疲労(大)、ダメージ(中)、イライラ
服装:蛇柄のジャケット(いつもの)
装備:龍騎のカードデッキ&サバイブ『烈火』@仮面ライダー龍騎
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:殺し合いに乗る
01:誰でもいいから探して戦う
02:一息付いた後はどこへ向かうか
参戦時期:佐野殺害以降~死亡前。


◇


その頃、レンは突如現れたバイクに乗って西の方向へと走り続けていた

『どうやら逃げ切れたようだね』

よく見るとバイクに固定される形でタブレットが備え付けられており
そのタブレットがバイクを遠隔操作し、レンに話しかけていたのだ。

「あの、貴方は?」
『初めまして、私の名前は蛮野天十郎。参加者をサポートするために用意された支給品だ』
「支給品?じゃあ蛮野さんの持ち主は?」
『そうだね。それを説明するには少し長くなるがこのゲームが始まった所から語らねばなるまい』

タブレットの中にいる蛮野は語った。
殺し合いが始まって何があったのかを
どうしてレンを助けるために行動したのかを



私は参加者の一人である渋井丸拓男の支給品としてバッグに入れられていた。
彼はゲームが始まってまもなく出会ったもう一人の参加者、葉多平ツネキチと意気投合し
己の欲望の赴くままに好き勝手に行動に移った。

幸いにして渋井丸拓男はバイク以外の支給品には特に関心が無く
私は彼に悪用されずに済んだのだが
彼らは一人の女性を見つけると男二人は乱暴を働くべく、凶行に走った。

何とかして止めたかったが私は持ち主に逆らう事が出来ないように制限を受けている。
故に、私は見ていることしか出来なかった。
そこで意外な事が起こった。
襲われた女性はなんと男二人を返り討ちにして殺害してしまったのだ。

一見、正当防衛と思われる話だが、気掛かりな点がある。
あまりにもその女性は殺人が手慣れていた。
普通の女性なら殺人を行うとしたらもっと感情を露わにするはずだ。
なのにあの女性は動揺も躊躇も無く、淡々と喉元を掻っ切って始末していた。

私は彼女が危険人物と判断し、彼女の手に渡らないよう姿を隠した。
そして私は渋井丸拓男のバイクを修理しながら新たな参加者が通るのを待っていたのだ。
殺し合いを止めるべく行動する善の心を持った参加者をね。
そしてレンくん、君なら殺し合いを止めるために私を使ってくれると確信を持った。
悪の仮面ライダーに立ち向かう君の勇姿に心を打たれてね。

それが蛮野天十郎がレンを助けた理由だった。
レンもそれを聞いて蛮野の行動に納得する。

「その渋井丸拓男さんを殺した女性は一体誰なんです?」
『おそらく松坂さとうという名前だろう。彼女は愛おしそうに『しおちゃん』と呟いているのが聞こえたのでね。
 しおと言えば『神戸しお』という名前が名簿に乗っていた。その隣にある松阪さとうが彼女の名前の可能性が高い』

神戸しおの隣にいる松阪さとうとザギなら容姿的にさとうと見るのが妥当だろうと蛮野は判断した。

『そしてレンくん、彼女に対してもう一つ警戒しなくてはいけないことがある』
「何ですか?」
『彼女は渋井丸拓男のバッグから中身を漁り、カードデッキを持っていった。
 それは先ほど君が戦った男が仮面ライダーに変身する際に使った道具と瓜二つだった』
「じゃあ、そのさとうって人も……」
『ああ、彼と同じように仮面ライダーの力を手にしたと見ていいだろう』
「ッ!?」

あんな恐ろしい力を持ったライダーが他にもいるなんて。
蛮野の語られた事実に、レンは動揺と共に恐怖が蘇った。

「ううっ!」あああああっっ!い、痛い!痛いよぉ!!」

戦闘が終わり、興奮状態が覚めたせいなのか。
龍騎に襲われた場面が次々とフラッシュバッグし、痛覚が過敏になる。
顔面を何度も車に叩き付けられた痛みが
ドラグセイバーでその身を串刺しにされそうになった恐怖がレンを蝕む

『気をしっかりするんだレンくん』
「だ、大丈夫……これがあるから……」

レンの3つ目の支給品として医療キットが渡されていた。
これは1本に付き、180秒で30%のHPを回復させる効果がある。
バッグから急いで医療キットを取り出すとすぐさま自分の肉体に使用した。

『済まないレンくん。肉体を持たない私ではサポートしか出来ない』
「いえ、蛮野さんがいなければ私は今頃……」

二本目の医療キットを使用しながらレンは涙を流した。
回復アイテムのおかげで肉体の傷は癒え、顔も元通りに治ったが心の傷は全く塞がらない。
SAO事件では4000人も死者を出した。
生き残った6000人の生還者の中にもPTSDを発症して治療中の生還者も少なくない。
その人達も今の自分のような苦しみを受けてきたのだと実感する。

スクワッド・ジャムで優勝した私だったら必死に頑張ればどうにかなると思ってた。
それは全くの思い上がりだったんだ。
この世界では自分は特別でも何でも無い、普通の女の子でしかないんだ。
命をかけた本当の殺し合いはこんなにも恐ろしいんだ。
私は何も分かってなかった。

「ごめんなさい、蛮野さん。私、震えが止まらないの……」

あの仮面ライダーの声が耳から離れない。
本気で私を殺そうとした。
戦いを、殺し合いを、心の底から楽しんで嗤っていた。
また出会ったら、私はきっと戦えないと思う。

全身の震えが止まらない。
歯をカタカタと鳴らし、涙が溢れ続ける。
龍騎の高笑いが今でもレンの耳にこびり付く。
仮面ライダーとの戦いはレンの心に恐怖という名の深い傷を残した。

『まずはゆっくりと休むといい、そのあとで今後の方針を考えよう』
「はい……」

力なく返答するレン。
果たして彼女はこの恐怖に打ち勝ち、乗り越えることが出来るのだろうか。



【エリアE-3/市街地/9月2日午前6時00分】

【レン@ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン】
状態:疲労(中)、ダメージ(微小)、精神疲労(大)、戦いへの恐怖心(極大)
服装:デザートピンクの迷彩服
装備:無限バンダナ@メタルギアソリッドシリーズ
令呪:残り三画
道具:治療キット×3@ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン、ブレンのタブレット@仮面ライダードライブ、ホットライン
思考
基本:生き残ることを優先
01:殺し合いに乗っていない参加者と合流したい
02:蛮野さんと共に行動する
03:松坂さとうと出会ったら警戒する
04:怖い……怖いよ……
参戦時期:第一回スクワットジャム終了以降
備考
※GGOのシステム(バレット・サークル、バレット・ライン)は制限なく使用できます。
※仮面ライダーとの戦いで強いトラウマを植え付けられました。
※松坂さとうを危険人物として認識しました。また仮面ライダーへの変身能力を持っている可能性があると判断しています。
※ブレンのタブレットの所有者になりました。ブレンのタブレットはレンに危害を加えることはありません。

※P90はE-4のエリアに放置されています。

【治療キット@ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン】
レンに支給
使用するとリジェネ式に、1本に付き180秒で30%回復する。

【渋井丸拓男のバイク@@DEATH NOTE】
渋井丸拓男に支給
一般的に販売されているごく普通のバイク。
現在は蛮野によって修理、改造され性能が向上し
蛮野による遠隔操縦が可能となっている。

【ブレンのタブレット@仮面ライダードライブ】
渋井丸拓男に支給
タブレットの中には蛮野天十郎の人格が宿っている。
制限としてタブレットの持ち主に危害を加える行動が出来ないようにプログラムされている。
所有者の権限は死亡するか、他の参加者に権限を譲渡することによって失われる。
蛮野天十郎の人格は詩島剛と戦い、死亡した時期からの記憶を宿しています。

013:回り道こそ最短の道かもしれない 投下順 015:linkage ─人間未満─
時系列順 016:アイのカタチ
候補作098:彼女が戦う理由とはなにか 浅倉威 047:Brave Souls ─魔女の求める真実とはなにか─
候補作138:SAOだけどこっちは誰も投げないよね レン 037:YOU GOTTA RUN

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