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  • 命の冒涜者

真贋バトルロワイヤル

命の冒涜者

最終更新:2025年05月23日 07:49

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先の自称救世主ことリボンズ・アルマークに、仮面ライダーエターナルこと大道克己との戦いからどうにか脱したキラ・ヤマト、柊篝はここで成り行き上共闘し結果命を救うこととなった聖園ミカと別れる事となっていた。

「じゃあね、2人とも。拾った命は大事にしてよ?
…すぐに他の誰かに殺されちゃったりしたら、見逃してあげた意味がないんだからさ☆」
「……待ってくださいミカさん、貴女を無理に引き留める気はありません。ですがせめてその前に…互いが持つ情報の交換だけでも、しませんか?
…貴女が知っている情報を伝えてもらえば、私とキラくんが殺される可能性は減るかもしれない。逆に私達が知っている情報を知る事が出来れば、生き延びれる可能性が増えるかもしれません」

しかし立ち去ろうとするミカに向けて、篝は一瞬迷った後、そう提案する。
本当は殺し合いに乗ったままな彼女を止めたい。しかし現状この消耗した状態で戦いになれば、死ぬのは自分とキラだという事は分かっていた。

(それに、私はともかくキラくんは…私とミカさんを乗せて全速力で飛び、着地に失敗して衝撃を受けたせいで消耗が激しい。…無理をさせるわけには行きません)

悔しさと申し訳無さを抱きながらも、止める行動に出る事は「今」はせず、一先ず情報交換しようと持ちかける。
ミカは先の戦いになる前にキラと話していた、名簿の「梔子ユメ」の近くに有り下の名前がカタカナ表記で統一されていた面々の内ひとり。とりあえずその件だけでも聞いておければと思ったが為であった。

「…言われてみればそうだね。うん、その方がいいよ」

呼び止められたミカは、一瞬考えたのち答える。
自分にとってもメリットはあり、先程言った通り2人が即死してしまえば見逃すと決めた事に意味が無くなってしまう。なら情報…特に先に推測したルルーシュの目論見についてだけでも共有しておければ、彼への牽制にはなるだろう。
それに彼らがあの時自分に声をかけていなければ、今頃あの竜のビームに焼かれて息絶えていたか、そこからエターナルの追撃で殺されていただろうから。

(…まあ私の知り合いは、先生以外いないんだけど…そういえば名簿の順番に意味があるって、あの仮面の人(クルーゼ)は言ってた。
多分他のカタカナ表記な下の名前の子達は、私と同じキヴォトス人で、その事とヘイローについてと…先生の事と、ついでにルルーシュの事話せば、それだけでも十分かな☆)
「…ありがとう、ミカ…。
…早速だけど名簿の中に、君の名前付近に載ってた、下の名前が同じカタカナ表記な人達の中に…知り合いはいる?」

話す内容を決めたミカに対し、疲れを隠せない様子ながらも答えたのはキラ。
ここまで篝任せになってしまった事に申し訳なさそうにしつつ、単刀直入にそれを聞いた。

「キラくん達が気になってるのは、私と『小鳥遊ホシノ』ちゃんに『黒見セリカ』ちゃん、『鬼方カヨコ』ちゃんに……あの羂索って人が名前の内ひとつとして名乗ってた『梔子ユメ』が、私の知り合いかどうか…だよね?
…残念…かは微妙な所だけど、その中に私の知り合いは居ないよ」
「…そう、なんだね」

何ともいえない表情を浮かべ答えるミカと、俯くキラ。

「でも、知り合いはひとり居るかな。誰かわかる?キラくん、篝ちゃん」
「…貴女の名前の下に載ってて、ルルーシュの名前の上に載っている『先生』が…ミカさんの知り合い…という事ですか?」
「正解だよ。…うん、先生が唯一この殺し合いに巻き込まれてる、私の知り合い」
「…役職名にしか思えなかったけど、先生って…名前だったんだ…変わった名前の人だなって」
「キラくん、もしかして天然?それともそれだけ疲れてるのかな…?
…本名かどうかは私は……そういえば聞いたこと、なかったから……わかんないや☆」
「…そう、ですか」
(…ミカ、君は…)

「先生」が自分の知り合いだという事を言ったミカは、キラの反応に半分は冗談から、半分は本気で心配を向けつつ…想起してから、おどけてみせる。最も敢えてこのような反応をしたことについては、そう言うまで間が空いてたのと、言った際の表情もあって篝にもキラにも見抜かれていたが。

「先生はね、キヴォトスの生徒の味方をしてくれる人なんだ。
私なんかとは違って、絶対殺し合いには乗らない。他のキヴォトスの生徒の事は知ってるはずだし、きっとキラくんや篝ちゃんの力にもなってくれるはずだよ」
「ありがとう、探してみるよ。…そのキヴォトスの生徒っていうのは、みんな君みたいに羽が生えてたり、頭の上に輪っかみたいななにかがあったりするの?」
「…羽は人による、かな☆
輪っか…ヘイローはみんなあるよ。意識がなかったり……死んじゃったりしてたら見えなくなるけど」

先生の事、キヴォトス人の特徴であるヘイローについてを話した上で、ミカは言葉を続けた。

「あと…そうだ、篝ちゃんとキラくんは、あのルルーシュって人の放送聞いてどう思った?」
「…私は、彼は横暴で傲慢にも程があると思いました」
「…殺し合いに乗ってないだろう宝太郎さんの首まで狙う人に、賛同はできないし篝さんの言う通り、傲慢だと僕も思うよ」
「…わーお、2人共気が合うじゃん。
私もああいう傲慢な人は気に食わないから…推測だけど目論見を教えてあげるね☆
…ルルーシュは、自分があえて悪目立ちしちゃうようにした上で、利用しようとしてくる人達諸共捨て石になって…その上で、対抗戦力を纏めさせて…そこから主催の人達打倒に値する人達を選別する気だよ」

「…そんな事を彼が…ところでミカさん、なぜそこまで詳細に推測できたんですか?」
「それはね、ルルーシュが私と同じ、『悪い子』だって…なんとなくだけどわかったからだよ」
(…君が『悪い子』なのかは兎も角…)
「…凄いよ、ミカは。正直僕も篝さんも…彼が何を考えて、あんな自分は傲慢な人間ですって感じの、敵を増やすだけの放送をしたのか計りかねてたのに」
「それでそこまで推測出来るのは…私も、すごいと思います」

ルルーシュについての推測を聞き内心複雑そうにしつつも、素直にそうキラと篝は言った。

「……まあ、それ以外に根拠は無い推測でしかないけどね。
…私から言えて、2人の役に立ちそうなのはこれくらいかな。じゃあ次は…」
「…私達が知ってる情報を、話させて貰います、ミカさん」
「話が早くて助かるよ☆」



その後、キラと篝がミカへと話したのは自分達の知り合いについてと交戦したニセモノのアスラン・ザラことアスラン・ザラ?について。
キラと主催のひとりであるラウ・ル・クルーゼについての因縁、それに名簿上に2つの同じ名前がある件の考察と、篝に支給されていた千鳥の説明文の件についてだった。

「名簿の並び的にそんな気はしてたけど、やっぱり2人共…呼ばれちゃってる知り合いが多いんだね」

ミカは率直にそう感想を述べる。
自分の知り合いは先生ひとりだけなのに、キラはアスラン?と准将の方を含めて7人、クルーゼも併せれば8人も居た。
篝の方も、直接面識があるのは娘の姫和、先輩の娘であり姫和の仲間で友達な可奈美、宿敵である意味自分の仇だったが憑き物が落ちた様子だったタギツヒメの3人だが、それら3人と関わりがある者が3人で、キラ程ではないが6人も知り合いや知り合いの知り合いが居るという状態である。

「…とりあえず、篝ちゃんが今持ってる御刀…千鳥だっけ?それの説明文の内容に、キラくんが此処にいる方と准将の方で2人居て、キラくんとアスラン抜きにすると同じ名前持ってる人がロロと十代とギラで3組、主催のアビドスの人…ユメもしくは羂索と、名簿に載ってる方のユメも併せれば4組。
それで『本来異能力や異形の存在しない世界の者たち』って発言に…」
「僕もミカも篝さんも、同じ世界なら知ってて当然な単語なのに、聞き覚えの無い単語ばかり出てくる事になって齟齬もいっぱいあった」
「…総合して考えると、羂索達主催者は異なる世界、異なる時間から私達をこの殺し合いに巻き込んだ事になりますね」
「…キラくんや篝さんが言ってた通り、もしあの仮面の人が嘘言ってたら全部瓦解する……けど…」

一先ず結論を出し、3人は認識を共有する。そんな中、突如ミカは言葉を止めた。

「…どうしたの、ミカ?」
「……異なる、時間からだったらさ……もしかしたら先生は、私と会う前から……かも」
「…それどころか、キヴォトスとやらに赴任したての頃から呼ばれてしまっている可能性もある…と?」
「……うん。……そうだったら、役に立たない事言っちゃった。ごめんね」

おどける様子もなく、申し訳無さげにミカは謝る。
世界が異なるのは最初の羂索の言葉から察していたが、時間まで異なる可能性があるとは思わず、キラ・ヤマト准将やアスラン・ザラ?も、別の世界の同一人物の線とばかり考えていた為であった。

(…私の味方でもあるって、言ってくれた先生より…前から呼ばれてたり、するんだろうなあ……)

落ち込み気味なのはそれだけではなく、ミカ視点で唯一の知り合いである先生が、違う時間から呼ばれていた場合彼からすれば自分は赤の他人な可能性すらあるという考えに至ってしまったからである。
なまじ他に知り合いがいない状況なのもあって、そういう嫌がらせじみた事をしてきてもおかしくはない…とマイナス方向に思考が進んでしまっていた。
…しかしここで、ミカに声をかけたのはキラ。

「…僕の考え、というか推測があってればだけど……君の話からして先生って人は…例え君の事を知る前から呼ばれてても、キヴォトスの生徒だってわかれば味方になってくれると、思うよ」
「……さっきはあんな天然な事言ってたのに、急に的確に見抜くの、やめてよね。キラくん」
「…ご、ごめん…」
「…でも私も、キラくんの言う通りだと思いますよ。…ミカさんの話を聞く限り、面識が無くても、それこそ殺し合いに乗ってても…生徒なら止めて助けようとする方だと、私は思いました」
「…篝ちゃんまでそういうこと言う〜…。
……そうかな。…そうだと…いいな……ありがと、2人共」

心配から出た言葉であったが、ミカの返答のせいで脳裏にかつて自分がサイ・アーガイルに言ってしまった言葉
「やめてよね、本気でケンカしたら、サイが僕に敵うはずないだろ…」
が浮かんだのもあり、キラは申し訳なさそうに謝る。
一方篝は間髪入れずにフォローに入り、結果ミカは素直に感謝を述べた。

「…これくらいですね、私達から貴女に伝えれる事は」
「…じゃあ今度こそ、バイバイかな☆
キラくんも篝ちゃんも…あっさり死なないでね?」
「…ミカ、君は…」
「…キラくん。私の願いは変わらないよ。……それを果たすために最後には全員、殺さなきゃダメなのは…変えれない。
…それに、あの人も…自称救世主の人も言ってたでしょ?『人殺しに救われる権利なんて無いんだよ』って」
「…それなら、私や……キラくんも…」
「…2人共、それでも殺し合いには乗ろうともしてないじゃん。それで、殺し合いに乗ってる私なんかすら助けちゃうくらい優しいんだから……違うんだよ、私なんかとあなた達は」

揺らぎながらも、復讐を捨てる事を良しとしていないが為結論は変わらない。
思うところありげではあるものの、そうミカはキラの言いたい事も、篝の反論も察した上で…切り捨て断絶を告げた。

「…君も、気を付けて……ミカ。
…あの人の…クルーゼの事だから、NPCで核ミサイルを積んだMA(モビルアーマー)メビウスが出るようになってたり、核ミサイルを支給品にしたり、マップに表記してないだけでメンデルの中の施設みたいな……見るだけで気分が悪くなりそうな建物があったり、地下にサイクロプスを仕掛けてたり…そういう事、してもおかしくないだろうから」
「…篝ちゃんの世界…というか、現世の篝ちゃんが刀使やってた時代も大概だけど、命が軽いよね、キラくんの世界って……うん、頭には入れとく」

反論出来ないままだが、せめてもと物騒な想定をした上で注意を呼びかけたキラにそう返し、ミカは2人の元を立ち去っていった。



──もしここで、私が彼の差し出した手を取っていれば……あんなことには、ならなかったのかな。
……後悔しても、時間はもう、戻ってくれないのに。



一方その頃、時刻は午前8時を過ぎた辺り。場所は天ノ川学園高校が"あった"所。今は瓦礫と灰が遺るのみのこの場所で、大道克己は何かがある可能性を考慮し、調べていたところであった。

「…レジスターやその残骸らしき物も無い、か。あの3人には逃げられたと見るべきだな」

先程の超電磁砲で、3人を仕留めれたかどうかと、逃げて行った自称救世主が何かを見つけていたのではという確認を克己は行っていた。
レジスターすら遺らず消し飛んだ可能性もあるにはあったものの、そう楽観視はしない。

「…設置出来る分はしておいたが、過信はできん。…奴のような相手には時間稼ぎになるかも怪しいか」

そう言い、己の駒である帝竜ジゴワットによりエリア内の4箇所に設置させた、敵を自動迎撃する電磁砲を見据える。
脳裏に浮かべるは最初に戦った男が変じた赤き異形。設置後試しにエターナルへと変身した上で性能を試してみたが、あの異形へ対処するには心許ないというのが克己の結論であった。設置された4つの他に、スクラップとなり残骸と化した物がひとつあるのがその証拠である。
ちなみにこの残骸に蘇生能力を使おうと試みたものの、先の戦いを行う前大量に斃れていたNPCの中に散見された人型の機械同様に、純粋な機械であったせいなのか不可能だった。

もっと多数設置出来るのなら話は変わるかもしれないが、生憎と主催による制限により、1エリアにつき4個が砲台の設置上限となっていた。
それを抜きにしても、設置すると決めて直ぐに生成する事は出来ず、設置時ジゴワットは他の行動が出来なくなるデメリットがあるのもあり、接敵時に生成・設置する事により火力面や手数で頼りにする事はせず、予め設置型しておくタイプの罠と割り切った運用をすると克己は決める。

(…今は8時を過ぎた辺り、ならこの能力の内…死体無しで直に蘇生召喚する方の力が使えるが…コイツ(ジゴワット)のように戦闘中にするべきか?)

等とホットライン内にあった、現在時刻を確認するアプリを見ながら思考した克己。
しかしその時、彼めがけて新たなNPCがビームを放つ。
回避し当たる事は無かったものの、赤色のビームが被弾した箇所の地面は抉れていた。いくら克己がNEVERだろうと変身をしておらず直撃を受けていれば、レジスターの制限も併さってまたもや地獄送りだっただろう。

「…火力は脅威かも知れんが、当てれなければ意味はない。所詮はNPCか」

言いながら彼はジゴワットに目前の蟹を想起させる形の機械の相手をさせ、横目で見つつ蘇生能力による召喚を試みる。

(…壊れたままの装備…直す当てもない以上必要ない。装備の選択?…決まっているだろう)
「…いちいち手間だな。戦闘中に召喚するには隙が大きいとは…主催の連中は統一くらいしておけばいいものを」

帝竜のように即時召喚出来ない事と、相手からのダメージこそほぼ無さげではあるものの、蟹型の機械が発生させているバリアのような物によって射撃攻撃が尽く防がれているジゴワットの様を見つつ、選択を行った克己は蘇生召喚をした。
結果、現れた元死体の操り人形は…瞬く間に機械の四肢を切断、コックピット目掛けて剣を突き立て機械の機能を停止させる。
剣を引き抜き、克己の方を向くその表情には何も浮かばず、何も喋らない。眼には光も映らない。ただ蘇生させた主の為に刃を振るう感情無き人形、殺人マシーンの出来上がりだ。

「…過去が消えていくNEVERの方が、よっぽど上等に思えるとはな」

生前の自我も新たな精神も宿らぬその有様を見て何処か吐き捨てるかのように呟くも、克己はただそれを駒として利用し、使い潰す事を選ぶ。
人らしい感情は過去と共に全て腐り落ちた。遺ったのは悪逆を成す冷酷非道の死神のみ。

「使える駒がひとつ増えたが…今仕掛けるのは早計だ。まずは風都タワーに向かうとするか」

エクスビッカーがあるかもしれない風都タワーへ向かうという当初の目標はそのままにしつつ、自分も含めた仮面ライダーの首を求めている、先の自称救世主に勝るとも劣らない傲慢不遜な男ルルーシュの根城テレビ局への侵攻を視野に入れた上で、大道克己は竜と死人(しびと)と共に先へと進んだ。



「…これがエナジーアイテム…」
「…ちゃんと回復してますか?キラくん」
「…はい、痛みが引いていって…疲れもマシになった気がします」
「よかった。…ところで、キラくん」
「篝さん…どうしたんです?」
「……あの自称救世主が言った言葉を、気にしてるんじゃないかと…」

『人殺しに救われる権利なんて無いんだよ』

ミカと別れた後、2人は近隣のランドマークである風都タワーを目指す中民家を発見、キラの消耗もあり休憩する形となった。
この際内部にあったエナジーアイテム:回復を発見しており、篝が心身共に消耗しているキラのダメージと疲れを考慮して彼に使うように言い、キラ自身も使う事を選ぶ。結果疲労もダメージもマシになった。
…ものの浮かない顔をしていたキラに、篝は先程ミカが挙げた傲慢な救世主を名乗る者の言葉を思い返し、心配しながら推測する。

「……気にはなってるよ。
…でもミカが言ってた程、僕は立派な人間じゃない。犠牲の果てに生まれた上に、人間と言えるかすら怪しいし……それに、あの時篝さんが来てくれなければ、殺し合いに抗うかどうか以前に……あの僕の知らないアスランにそのまま、殺される事を選んでたと思うから」
「……キラくん、貴方は…そこまで…っ」
「…篝さんには感謝してるんです。あの時助けてくれて…僕に、戦う為の意思を思い出させてくれて。
…だからそんな、悲しそうな顔は…やめてください」

そこまでキラの当初の状態がどん底にあった事に、悲しみを抱き隠せずにいる篝。
対しキラは彼女の赤眼を真っ直ぐ見た上で、改めて感謝を述べた。

「…いえ…あそこで助けなければ、本物の…現世の私にも、姫和にも…仕えていた紫様や、美奈都先輩にも…顔向け出来ませんでしたから。刀使として、果たすべき責務を成しただけです。
……立派な人間だったとは、私も言えませんが」
「…僕でよければ、聞いてもいいですか?
……篝さんは、僕に背負わせないって言ってくれました。だから僕も…篝さんに、背負わせたく、ない」

何かを抱えているのだと、先の発言を気にしていたのは彼女もだと察し、そうキラは篝に聞く。

「……ありがとうございます、キラくん。
……先の戦いの時、荒魂化してしまった人間についてミカさんに、話しましたよね」
「…確か、人間だった頃から変質してしまうか、残っていても斬って祓うしか……救えない、って。…人殺しと、罵られた事も何度もある…って」

「…その通りです。
……生きたまま荒魂と化してしまう事例も少ないながらありましたが、一番多かったのは遺体が荒魂化する事でした。
…最初に私が人を殺したのは、殉職した仲間"だった"刀使が…荒魂化した時でした。
…仲も、悪くは無かったので……彼女が亡くなった際は、助けられなかった事を悔み…気付くと泣いてしまっていて……。…ともかく、葬儀もまだ行われる前に、いつの間にか彼女は荒魂と化していて……変質してしまっていました。

…その時点で、斬っていれば…なのに、斬れず躊躇ってしまって……折神家に、そして紫様に仕える神薙の刃の立場である以上は…余計に斬らねばならなかったのに…なのにそのせいで、私は…わたしは荒魂化した仲間に、生きていた仲間を殺させて、しまった……!」
「…篝、さん…」

そう、懺悔するかのように語る篝の瞳は潤み、声は震えていた。思わずキラも、かける言葉が出てこない。

「…結局、私は荒魂化した仲間を…この手で斬りました。遺族からは人殺しと、あなたがもっと早く斬っていれば…と罵倒を受けて…何もかも事実だったから…ただ謝る事しか、私には出来ませんでした。

……以降、荒魂化した人間が、刀使"だった"相手でも私は…迷うこと無く斬って祓っていって。…荒魂化した時点で、もう息絶えた遺体なのはわかっていて…けれど人殺しである事には代わりはなくて、どれだけこの手を…汚しても…慣れる事なんて、無かった。
……紫様や美奈都先輩達…それにあの人(篝の夫にして姫和の父)が居なかったら、きっと…潰れてしまっていたかもしれません」
「…背負わせないでいてくれたのが、その人達だった…という事、ですね」

「…姫和の話からして現世の私は…美奈都先輩を亡くしてからは後悔に打ちひしがれていたようですが。
そして私も…美奈都先輩にまで背負わせてしまって、可奈美さんから母親を奪ってしまった事に、紫様に20年間苦しい思いをさせ続けてしまった事は、今でも…悔やんでも悔やみきれません」
「…あの時、ああしていればよかったってなるのは…僕にも覚えがあります。…大切なのは、後悔しても…そこで止まらず立ち上がる事で…僕は篝さんのおかげで、こうして立っていられる。
……それと、無理に慣れるべきじゃないと思います。覚悟を決めていたとしても…人を殺してしまう事なんて…つらくて、当然だから。割り切れなくてもいいんですよ、篝さん」

篝に対してそう話すキラは、何処か自分に言い聞かせているかのようであった。

「…泣きたい時は、堪えないで泣いていいって言ったのは私の方…だったのに…自分が、情けないです」
「…僕が泣きたい時に泣いていいなら…篝さんだって、同じ筈だから…」

言いつつもキラの瞳も潤んでいる事に、篝が気付く余裕は無かった。



「…先程は見苦しい所を……思い出したくない事を浮かべてしまって…すみません」
「いいんですよ、その分…苦しい時は、篝さんに頼らせて貰います」

篝が落ち着いた事にホッと安堵するキラ。その上で、刀使や荒魂、姫和や可奈美の事等について聞いたり…逆にMSやアスラン、ラクスやディアッカの事等について話したりした。

「…姫和曰く、相手を斬るしかない状況でもなお、彼女は斬らない道を探してそれを選び抜いたらしいです」
「…凄いな、可奈美さんは…」
(…僕にも、彼女のように力があったら…殺さずに済んだか、死なせずに済んだことも…)
「…姫和さんにもだけど、可奈美さんにも一度、会ってみたいな…きっと、仲良くなれる気がするから」

可奈美の人を斬りたくないという志を知り、殺したくなくても殺さざるを得ない状況に居たキラは羨ましさと、殺したくない事への共感、それに仲良くなれるんじゃないかという思いを持った。
…最もこの願いはもう果たされぬ物だが、それを知る由もなく。

兎も角そんな訳で、時刻が8時過ぎとなっていたのもあり2人は再び風都タワー方面へと向かう。
そしてタワーが見えてきた所…目前に人影らしき物を発見。
祭祀礼装の起動鍵の使用不能時間を過ぎたのもあって、キラだけでなく篝も起動鍵を片手に取って臨戦態勢を取る中…人影は、カブト虫の角を想起させる不気味な大柄の化け物はキラと篝目掛けて襲いかかった!



「…ガッチャード、一ノ瀬宝太郎にマジェード、九堂りんね、それに我の同胞黒鋼スパナまでならば、まだいい……魔王グリオン……だと……!?」

名簿を確認した冥黒王のひとりギギストは、驚愕を抱いていた。

「…人形風情が魔王とは、身の程を弁えない存在なのは理解していたが…随分と大きく出たなグリオン。
…だが冥黒王ではなく魔王とは…ひとつ言えるのは、ここでグリオンを討てれば、奴の分の賢者の石は手に入るという事。探してみる価値はある」

魔王グリオンという謎かつ不穏な記述が、また羂索だけでなく、同じ主催の仮面の男ラウ・ル・クルーゼもが、理解できぬとしたガッチャを使ったのもあって、理解した筈の羂索の事を本当に理解出来ていたのか?という疑念をギギストの中に呼び起こす。
だがそれを振り払い切り替えて…一先ずグリオンを含めた他参加者を捜索、異世界の力を理解し、その中から相応しい物を選び奪い取る事を定めた。

そこからギギストは近辺の捜索に励んでいた所日本刀と、半分ほど燃えて読めなくなっていた説明文の書かれている紙を発見する。

「…千本桜、斬魄刀…意志を持つ刀…なるほど、理解したぞ。
他参加者の支給品がバッグから飛び出、この場所に落ちたと。爆殺された結果だと見るべきだな」

全ての人間の理解者だと自称し人でないホムンクルスにも煽りや侮蔑含めだが理解するぞと言い放つ上、的を射ている事が多いギギストからすれば、半分燃えカスとなり読めなくなっている説明書の文面も、この刀が此処にある理由も理解するには造作もない事であった。

「物は試しだ、『冥黒に染まれ』!」

ならば早速と、バインダーからブレイドのレジェンドケミーカードを取り出し、意志のある刀である斬魄刀・千本桜と併せて錬成させる。
それによりかつて仮面ライダージオウが戦ったアナザーブレイドの姿によく似たマルガム擬き、ブレイドマルガムといえる怪物を誕生させた。

「直接剣として振るってみるのも悪くは無さそうだが…斬魄刀という異界の技術、我が力とどれほど適応するか試させて貰おう」

そう言うと、ブレイドマルガムを引き連れ近隣のランドマークである風都タワーへ赴いた。すると遠くに見えるは2人の人影。

「…試すには丁度よい、行け。貴様の力を我に見せてみよ」

ブレイドマルガムを迎撃に向かわせ、自分は物陰から戦況を伺う事としたギギスト。
そして彼の目先にて…ブレイドマルガムは、イモータルジャスティスとなったキラに祭祀礼装を纏った篝と戦闘を開始した。



手にした大剣で斬りかかるブレイドマルガムに、キラはヴィーゼルナーゲル ビームブーメランをビームサーベルとして振るい受け止めようとする…も、大剣相手では分が悪いのと、ただのマルガム擬きではなく、斬魄刀も錬成元として使用しているせいなのか押し返されそうになる。

「こいつ…力強いっ…!」
「させませんよ、っ!」

そこに御刀・千鳥で加勢に入ったのが篝。2人がかりでブレイドマルガムの大剣を押し上げ振り払う…も、ここでブレイドマルガムは雷を放つ。
キラはシールドブーメランを盾として受け止め防ぎ、篝は1段階目の迅移による加速で難なく避ける事に成功した。
そこからキラは20mm 近接防御連装機関砲 ヴァンダーファルケと、高エネルギービームライフルを同時に発射しまた反撃、直撃させる。篝もそれに乗じ、大剣を回避しながら2段階目まで至らせた迅移によるヒットアンドアウェイの戦法により着々とダメージを与えた。
しかしブレイドマルガムは攻める手を緩めず、ここで千本桜由来の目に見えない程の大きさの大量の刃を放ち、2人を囲ませながら大剣をまた振るう。

「桜の花びらみたい、と言ってる暇も無いですね…!」
(囲まれてるせいで迅移で避けきれない、写シも剥がされて行く…このままでは…!)
「篝さん!くっ、邪魔だ!!」

迅移を封じられ写シでどうにかやり過ごそうとするも、刃の物量でどんどん削られ剥がされていく篝。
VPS装甲により、耐えながら助けようとするキラめがけてブレイドマルガムの大剣が来るも、カルキトラ ビーム重斬脚を用いたキックでこれを迎撃し防いだ。

「うおおおおっ!!疾風(シュトゥルム)ッ!!」

自分は兎も角このままでは篝が危ない、そう感じたキラはソードスキルにより風の風量を操作し・自らに纏わせ突撃。
刃を疾風により吹き飛ばし、やらせるかと強い意志を以てSEEDを発動。
反応速度と戦闘速度の向上と、刃を吹き飛ばされた事により生じたその隙をついてシールドブーメランを直撃させ大きなダメージを与える。

(キラくん、ニセモノのアスランさんの時やミカさん達の時よりも、動きが慣れて来てる…私も、彼が作ってくれた隙を逃しはしません!)
「はぁっ!」

迅移を2段階目の速度にし、八幡力を併用させた上で篝もここで逃しはせず倒すという強い意志で、SEEDを発動させる。
勢いのまま御刀を突きで放ち、そこから振り下ろした結果…斬り裂かれた上で、ブレイドマルガムは倒れた。

「…これは…カードと、刀…?御刀では、無いみたいですが…」
「…モノクロになってるけど…とりあえず…、っ、篝、さ…ぅぐ、ぁあ…!!いったい何が…!?」
「きゃ…ぁあ、っ!?…これは…っ」
「我は冥黒王ギギスト。理解したぞ。お前達は人間よりもホムンクルスやケミーに近い存在だと。
…この使い物にならないケミーカードは兎も角、その斬魄刀…千本桜は我の物だ、盗人共め」

ブレイドマルガムが斃れ遺った色を失ったカードと、千本桜を拾おうとした2人を突如として強力な重力が襲う。
その発生源は、様子を窺っていたもののブレイドマルガムの敗北を見て、空間錬金術を用いた転移により奇襲をかけたギギスト。
キラと篝が純粋な人間ではない事を見抜いた上で、そもそも他人の遺した支給品を手に入れただけなのに自分の物だとして、2人を盗人呼ばわりした。

「…ぐぅ…ざ、斬魄刀…だ…って…?…バルトフェルドさん…みたいな声で、ぇっ…!!」
「…ケミーの中に貴様のような声の個体が居たのは把握している。
……理解するぞ、モビルスーツという児戯とはいえ、使いこなせるパイロットならば重力への耐性がある程度はあるという事か。
だが我は貴様達を許そう…この異界の力の糧となるがいい──散れ、『千本桜』」

そして返ってきた反応には一瞬思考したの答えつつ、キラが動こうと藻掻いてる様と、羂索が最初に言った内容から彼がMSのパイロットであり、純粋なヒトでない為に普通の人間よりはG耐性…強い重力への耐性を持っていると理解をしてみせたのだ。
…その上で用済みだとし、ギギストは斬魄刀の解号を言い放つ。先程同様桜のような刃が身動きの取れない篝や、動こうとするも間に合いそうにないキラを襲おうとした……その時だった。
ギギスト目掛けて、黒い甲冑の戦士がぶつけられ、次の瞬間メイスを持った機体を纏いし少女がギギスト諸共それを甲冑の戦士へと叩きつけたのは。

「なっ!?」
「ぐは、っ…お前も…!!」
「……ミカ…?どうしてここに」
「ミカさん…!?…その傷は」

千本桜による包囲も超重力による制圧もキャンセルされ立て直そうとするギギストに、甲冑の戦士は殆ど傷のない様子で刃を向け斬りかかった。
その間に立ち上がって、困惑するキラと心配そうにする篝の2人に…ある程度損傷した機体、ルプスレクスから気まずそうな声色を出しながらミカは答える。

「……また会っちゃったね、キラくんも篝ちゃんも。まさかこんなに早く再会しちゃうなんて。
…この傷?あっちのわからず屋の刀が本当に、何でも斬れちゃいそうな感じだったからだよ」

そして一先ず、3人は簡潔に状況把握を試みた。
──新たな闖入者達が近付いて来ている事と、既に闖入者が虎視眈々と風都タワーの内部から観戦しているという事に、ギギストや甲冑の戦士共々気付かないまま。



「…どうしよ。近くのランドマークだと、風都タワーとキッチンいちのせがあるけど……風都タワーはキラくん篝ちゃんが行ってそうだし。
…うん、宝太郎くん絡みの建物っぽい、キッチンいちのせの方に行ってみよっか☆」

その為キッチンいちのせのあるエリアまで赴かんとミカは考えていた。

(…篝ちゃんやキラくんの知り合いに会ったら……とりあえず、2人の事は伝えるとして……うーん、その時に決めよっ。
多分名前からして飲食店っぽいから…まあ誰かいるでしょ☆)

浮かんだ悩みを先送りしてまずは向かってみる事とし、該当エリアへと足を踏み入れ…キッチンを目前としたその時、黒き甲冑を纏った相手が現れ剣を突き付けてきた。

「ここでお前には死んでもらう」
「…へぇ、殺し合いに乗ってる…って感じだね。…柊篝って子やキラ・ヤマトって子は知ってる?」
「そんな奴らは知らない、お前を殺したら次はそいつらの番だ…だからここで死んでくれ!」
「あっそ。…じゃ、遠慮はいらないってことでいいよね☆」
(…これは、私と同類…かなあ?)

憎悪と殺気に満ちた、どこか悲壮かつ「そうしなければならない」と思っていそうな声色に推測を立てつつ、ミカは起動鍵を使用。
彼女は再び、ガンダムバルバトス・ルプスレクスをその身に纏った。
それを見たと同時に黒の戦士…キッチンいちのせへと向かっていた所ミカを発見した枢木スザクが変じた、仮面ライダータイクーン、ブジンソードは己の武器たる武刃で斬りかかる。
対しミカはルプスレクスの装甲を以て受け流そうとする……も、盾とした部分の装甲を斬り捨てられ、ダメージも入った。

「いたっ…!…その剣、御刀みたいなやつかな…!」
「羂索が言っていた刀か…だがこれはそんな物じゃない!この剣で、お前を殺す!!」
「へぇ〜、なんの為に?」
「僕が…俺が望む世界を、理想の世界を手に入れるため…そして俺の大切な相手を殺し全てを奪ったルルーシュへの復讐を果たすためだ!!だから…だから俺は!君を…お前を!!」
(…復讐。やっぱり、同類なんだね君は…でも対象がいるならさぁ)

装甲を貫かれた事から、武刃を受け止めるのはまずいと悟り回避しながらミカは、腕部200mm砲を放ったりフルートバスターで斬りつけたり、テイルブレードで関節部を狙いに行くものの…どれもブジンソードの装甲、及び膝や肩のブジンアーマーにより有効打を与えられずまたテイルブレードも避けられる。
先の戦いで関節部やベルトにバックル狙いをされたスザクは、2度も同じ手は食わないと狙われた途端回避や切り払いに徹していた。
その最中交わす会話にて、ミカは目前の相手が復讐の為皆殺しを目論んでいると察し、メイスをぶつけた上でこう言う。

「…ねぇ、君はルルーシュに復讐したいんだよね?ならさ…なんで、ルルーシュを殺すこと最優先にしないの?」
「…ルルーシュだけを殺しても意味はないっ…お前たちみんなを殺さなきゃ、俺の望む世界は手に入らない…手に入れなければ俺はっ…なんのために!!」
「…あのさ、復讐する相手が、ちゃんと居るのに…あんな演説したんだから、他の誰かに取られちゃうかもしれないのに…最優先にしないとか、舐めてるの?放っておけば置くほど、どんどん戦力を拡大していくと思うよ?
…殺したいだけなら、ルルーシュを殺すまでは主催に抗うフリして、殺してから裏切るなんてこともできるでしょ?」
「…黙れっ、お前になにが…!!」
「じゃあ君にわかるの?復讐相手がいないから、生還して復讐を果たすために皆殺しにしなきゃいけない私の気持ちが。…理解しようとしてくれるのかな?キラくんみたいにさ」
「っ…君は!…クソっ、ルルーシュが…ルルーシュが俺から死を奪わなければ俺は…僕はっ…!!」

"自分とは違って"、復讐相手が此処に、この殺し合いにいるというのにそれを果たすよりも、他人の殺害を優先する様に呆れ果てた様子で、ミカは辛辣に言葉を浴びせかける。
対しスザクは、ルルーシュによりかけられてしまった『生きろ』というギアスの呪いにより、例え潜伏しても命の危機が迫ると自己の生存を最優先にしてしまうようになっている現状から…辛そうにしながらもそれを拒絶する。
鉄火場で自分の命を最優先にし逃走しかねない存在を、誰が信用するというのだろうかと、彼はそう考えていた。

「…自分の罪に押しつぶされそうなのは、痛いほど、わかるけどさ☆……相手がいるなら、まずそっちを狙うべきじゃんね」

心なしか動きが鈍くなったスザクに対し、ブーメランにしたフルートバスターをぶつけ、更にレクスネイルで攻撃を加える。

『──どうして!??なんでこんな殺し合いに乗るの!?それで願いが叶うって本気で信じてるの!?』
『貴方は優しく、そして悲しい人ですね』
『優しすぎて、自分の犯してきた罪に押しつぶされて、それを償うためあえて狂気の道を行こうというのですね……』

「…黙れ!!黙ってくれ!!俺は決めたんだ…今更!!覆すだなんて!!理想の世界を叶えない限り過去はもう…戻らないんだ!!そうじゃなきゃ…償えない…ルルーシュの罪も、俺の罪も!!」

先の戦いで少女らに言われた言葉が脳裏にフラッシュバックし、それらやミカの言葉を、必死に自分に言い聞かせるようそれを拒絶するスザク。
だがその隙は致命的であり……ブジンソードはテイルブレードで宙に浮かされた後、レクスネイルをぶつけられそこから拳で殴り飛ばされ……ギギストに激突。そこにミカがメイスで叩きつけて、今に至るという訳だ。



「お前も!!お前も俺が殺してやる!!」
「成程、理解するぞ。その胸中に渦巻く復讐心と罪悪感…それに揺れ動く優しき心を」
「お前まで!!俺を惑わすつもりかぁっ!!」
「創世の神の力とやら、我に見せてみるがいい」

通り魔同然で、半ば自棄になっているスザクに襲いかかられたギギスト。
一瞬とはいえ脳内に浮かんだのは困惑、かつ武刃によりダメージを何度も受けてしまったが、すぐさま理解をしてみせ対応する。
武刃の斬撃を的確に回避した後、先程ステインに使った黒い炎の譲渡をするか転移で回避するか、或いはレジェンドケミーカードを使ってマルガムに錬成するかを考え……転移により回避し、キラ達へぶつけてやろうと決めた。

「うあああ"ぁっ!!!」
「っ、ギギストが…!」
「押し付けて高みの見物、というつもりですか…!」
「…そっか。そっちも…厄介そうなのと戦ってたんだね…今は、一緒に戦おう、キラくんに篝ちゃん」

ぐちゃぐちゃな感情のままに斬りかかるスザクに対し、距離を取り様子を伺いつつ、危うくなればマルガムに錬成してやろうとするギギスト。
一方簡易だが情報共有を果たし共闘を選ぶミカ、キラ、篝。
3人とも武刃を回避しながら、キラはビームブーメランを、ミカはフルートバスターのブーメラン形態を同時に投げ、また篝は3段階目まで加速させた迅移による突撃で攻め立てていく。

「お前達も俺の!!俺のルルーシュへの復讐を!望む理想の世界の…邪魔をするのかっ!!」
「…ミカにも言われただろうけど、ルルーシュを止めたいのなら、それを先にやるべきじゃないのか!優先順位を間違えちゃ…ダメだって!どうしてわかってくれない!?」
「…復讐は否定しません、ですが無関係な方に刃を向け、あの冥黒王の思うがままに戦うなら…神薙の刃として貴方を、止めます!!」
「…ルルーシュにかけられたギアスの!!生きろという呪いのせいでそれは出来ないっ!!お前達まで僕を!俺を!!知ったような顔でまやかそうとするなぁっ!!!」
「ルルーシュが、君にそんな事を…!!でも…僕みたいに…犠牲の果てに生み出された訳じゃないだろう!?…なら生きたいって思うのは、間違いなんかじゃないはずだ!!」

頭では言ってる事は理解出来ている。このままではギギストの玩具になるだろう事も、ルルーシュへの復讐を果たすなら殺し合いに抗うフリをした方がいい事も、早くしなければ他の誰かにルルーシュが殺されるかルルーシュの戦力が増強される一方だという事も…。
だがそれでも憎しみは払えず、理想の世界を叶えて償わなければ、全てが無駄に、無為になってしまう…だから全てを殺すんだという意志を覆す事はどうしても出来ない。
悲壮な叫びをあげながら、ギアスの呪縛の事すら思わず話してしまうくらいに…枢木スザクの情緒はめちゃくちゃな状態となっていた。

「…この有様ではそろそろか。冥……」

レジェンドケミーカードをバインダーから取り出し、スザクをマルガムに錬成してしまおうとしたその時──ギギストの視界に迫り始めていたのは、高出力のビームの奔流。咄嗟に転移で、ギギストは範囲から離れ逃れた。

「あれは…っ、キラくん!篝ちゃん!!」

ギギストが退避したのとほぼ同時に気付くはミカ、2人に呼びかけ、範囲からの離脱を試みる。

「これはあの時の…!!…君も離れるんだ!!」
「ふざけるなっ…俺はお前達を!!」
「死にたいんですか!?貴方は…復讐も果たせずに!」
「…死ぬ…?俺はっ…俺は…生きるっ!!!!」

なおも斬りかかろうとするスザクに、キラは退避を呼びかけたが通じず、それならと篝が、先の彼の言葉から死を連想させるように、復讐を果たせなくていいのかと呼びかけた。
結果、スザクにかけられた「生きろ」のギアスの呪縛が発動。一目散に範囲から撤退していった。
キラは変形したイモータルジャスティスで、篝は3段階目の迅移と八幡力の併用で範囲から抜け……射線上の建物は、風都タワーの前にあった建造物は尽く全て、光の奔流に飲み込まれ灰燼と瓦礫、焦土に成った。

どうにか回避し、敵へと向き合おうとするキラ、篝、ミカ。ギアスにより回避させられ逃がされた事に気付きつつ、想像以上の威力に…巻き込まれていれば良くて瀕死、悪ければレジスター以外何も遺らない可能性すらあるレベルの火力に呆然とするスザク。
様子を伺うも、状況の不利さを理解し撤退か、冥黒王としてのプライドを投げ捨てて共闘かを検討するギギスト。
…しかし次の瞬間、"まるでいきなり加速したかのような早さで"逃さないと言わんばかりに少女がギギストへと斬りかかる。

「…理解したぞ。この状況…手を組まねば全滅だ」

双剣の連撃を回避し切れず少なくないダメージを負ったのもあり、転移でキラ達の元へ現れたギギストは秒で共闘を選んだ。
その場に現れるは、黒マントをはためかせた白き死神、仮面ライダーエターナルと、外宇宙からの尖兵たる金色の砲撃雷竜、帝竜ジゴワット。
…そして先程、ギギストに斬りかかった少女。
…その顔を、その様を視た篝は呆然とした様子で、震える声で…信じられないとばかりに、少女の名を呼んだ。

「……かな、み…さん……!?」
「…そんな、っ…クソぉっ!」
「…可奈美ちゃん、だっけ。もう、あの子は……」
「……理解するぞ。娘の仲間で先輩の娘が、命を落とし、あまつさえ遺体を弄ばれている事実を受け入れがたい心情は。
だが奴らを相手に、感傷に浸る暇はあるまい」

何の表情も浮かべず、光の消えた虚ろな目に、両腕と腹の部分のみが破けた制服、そこから見える縫い目のような、或いはツギハギしたかのような痕。
…誰がどう見ても、目前の少女が…衛藤可奈美が、その死体を操り人形にされているという状態なのは、明らかであった。



…可奈美さん。美奈都先輩の娘で、姫和の大切な仲間で友達…直接話せたのは僅かですが、姫和の言ってた通りの子で……美奈都先輩に、年相応か、それより幼い表情を浮かべて泣きじゃくっていた姿が印象的で…だからこそ、眼の前の、空っぽな亡骸と……結び付きがたくて。
……けれど、これは夢ではないんです…可奈美さんは、あのエターナルに殺されたか、死体を見つけられ操られてるか……もう、現世に彼女は居ない……理解せざるを得ず、気付けば涙が零れていました。
……ごめんなさいっ…美奈都先輩……姫和……可奈美さんのこと…わたしは、たすけられなかった……!!

『……理解するぞ。娘の仲間で先輩の娘が、命を落とし、あまつさえ遺体を弄ばれている事実を受け入れがたい心情は。
だが奴らを相手に、感傷に浸る暇はあるまい』

……先程まで敵だった身で、腹立たしい事を言うギギスト。しかし彼の言葉のおかげで、少しは平静を取り戻せた気がします。
…ここで、可奈美さんを止めなければ…誰かを殺めてしまうかもしれない。まだ生きているキラくんやミカさん達を…よりにもよって、不殺を志していたという彼女の亡骸に殺させるなど、あってはならない事ですから…!!

「…可奈美さん…神薙の刃として、刀使として…殺し合いに抗う者として……姫和や、その友達達に手をかけてしまう前にあなたを止めます…っ!!」
「…行け」

声の震えは止まらないまま、それでも御刀を向けて……次の瞬間、エターナルが可奈美さんに指示を出したと同時に、剣戟が始まりました。



エターナル相手にキラとミカが、ジゴワット相手にギギストが応戦し、スザクが呆然とする最中、二人の刀使は切り合う。
…20年前、現世の篝が現役の刀使であった頃は刀使ノ巫女本編の時間軸よりも荒魂の出現率が高く、更に死した人間の荒魂化が多発、生きたまま荒魂化する事例も少ないながらあった。
当然、殉職する刀使も多く…そんな中相模湾大災厄まで生き延び刀使として戦ってきた篝…の技量経験、それまでの記憶を持った隠世の篝は現代の刀使の上位層にも引けを取らない強さを持っている。
少なくとも経験の面では、シビトと化した今の可奈美よりなお勝ると言えた。

…しかしシビトとなった事で、機能している間とはいえアンクに回収された筈の刀二振りを持ち更に生前殺し合いに巻き込まれる前の装備だからと出現した、己の御刀千鳥を帯刀している今の可奈美には……技とそれを活かす技量、それになにより…自我が在れば、余程の事が無ければ芽生えない筈の殺意があった。
その差が容易く、絶対的な経験の差を上回り……篝からすれば、当人の心情もあり余りにも分の悪い戦いを強いられる形となっている。

鹿島新當流による突きや切り上げ、切り下ろしや切り払いをしても、全てを凪で対応され碌にダメージを通せない。
その上可奈美側は水の呼吸や、これまでに視てきた剣術の再現によって着々と篝を追い詰める。SEEDによる戦闘・反応速度の向上が無ければ今頃、篝はバラバラな惨殺死体と化していただろう。

「…これほどまでに強く……だというのに、貴女はっ…」

悲しみを堪えられない様子で、息を切らしながら呟く篝。しかし意に介さず可奈美は斬りかかる。シビトに躊躇や躊躇いは無く、ただ主である大道克己…仮面ライダーエターナルの為に剣を振るい殺すだけだった。
篝が防ぐ為に振るった並行世界の自分が持つ千鳥を、以蔵の刀と義勇の日輪刀の二刀で打合せ可奈美はそのまま押し切る。
吹っ飛ばされ壁にぶつけられ、篝は口から血を吐いた。

(…隠世の存在な、私も…血は現世の人達と同じ、なんですね……)

などとこの状況下ではどうでもいい事を浮かべてしまいつつも…表情豊かだった生前の面影が無い無表情で、可奈美が近付いてくるのが視界に入った篝。
御刀を支えに立ち上がろうとするも、それより早く迅移を可奈美は使い、首を取りに来るだろう事は分かりきっていた。

「逃げて、っ…篝さん…!」
「篝ちゃん!」

エターナルに押されながらも自らを心配するキラとミカの声が聞こえるが、結果は変わらない。篝がアクションを起こす前に、可奈美がその命を奪い取る。そしてその内、彼女もまた…シビトとなり殺戮マシーンと成り下がるその未来は変わらない……はずだった。

「…キラくん、ミカさん……ごめん、なさい……姫和…」

だが、無感動に振り下ろされた一撃は…金属同士のぶつかる音と同時に受け止められる。

「…どうして、貴方は…??」
「……見てられなかっただけだ。今は…今だけは、彼女達を優先的に、終わらせる」

シビトの可奈美の一撃を武刃で止めたスザクは、立ち上がった篝に向けてそう言った。



『──どうして!??なんでこんな殺し合いに乗るの!?それで願いが叶うって本気で信じてるの!?』
『貴方は優しく、そして悲しい人ですね』
『優しすぎて、自分の犯してきた罪に押しつぶされて、それを償うためあえて狂気の道を行こうというのですね……』
『…あのさ、復讐する相手が、ちゃんと居るのに…あんな演説したんだから、他の誰かに取られちゃうかもしれないのに…最優先にしないとか、舐めてるの?放っておけば置くほど、どんどん戦力を拡大していくと思うよ?
…殺したいだけなら、ルルーシュを殺すまでは主催に抗うフリして、殺してから裏切るなんてこともできるでしょ?』
『じゃあ君にわかるの?復讐相手がいないから、生還して復讐を果たすために皆殺しにしなきゃいけない私の気持ちが。…理解しようとしてくれるのかな?キラくんみたいにさ』
『…自分の罪に押しつぶされそうなのは、痛いほど、わかるけどさ☆……相手がいるなら、まずそっちを狙うべきじゃんね』
『成程、理解するぞ。その胸中に渦巻く復讐心と罪悪感…それに揺れ動く優しき心を』


『…ミカにも言われただろうけど、ルルーシュを止めたいのなら、それを先にやるべきじゃないのか!優先順位を間違えちゃ…ダメだって!どうしてわかってくれない!?』
『…復讐は否定しません、ですが無関係な方に刃を向け、あの冥黒王の思うがままに戦うなら…神薙の刃として貴方を、止めます!!』
『でも…僕みたいに…犠牲の果てに生み出された訳じゃないだろう!?…なら生きたいって思うのは、間違いなんかじゃないはずだ!!』

亡骸を動かされている、可奈美と呼ばれていた子が無慈悲に剣を振るう中、その有様に言いようのない嫌悪感を抱いた俺の脳裏には…これまで言われてきた言葉が浮かび続けていた。

……もし、ユフィが今の可奈美のように、遺体を利用されて、死後もなお尊厳を踏み躙られたら……そう考えると、可奈美やあの竜を操る仮面ライダーは、倒さなければ行けないと思えて、殺されそうになっていた彼女…篝が呟いた時、気がつけば俺の身体は動いていて。
……今は、今だけは優先順位を間違えないと…俺は決めた。



ラクスやゆう、ミカや篝やキラの言葉に、可奈美の有様を見た末……一時的とは言え、協力する方にスザクの心は傾いた。
なにかひとつが欠けていれば、羂索に身体を使われている梔子ユメの有様に思うところが無かったように傾きはしなかっただろう。

ともかく、2人はシビト可奈美に対応・共闘を図る。金属同士の、ぶつかり合い鍔迫り合いになる音が響き渡った。
……ブジンソードの拡張装備であるソードマスターチェストは何者にも頼らず武刃の剣技で多勢を圧倒する戦闘力を使用者へと与える機能がある。
頼らずにそこまでの戦闘力を得れるというならば、頼り連携が出来れば更に戦闘力が上昇するという事でもあった。
篝ひとりだけで迎え撃っていた時よりも、大幅に余裕が増えた形である。

一方その頃、ギギストは転移によりジゴワットを翻弄しつつターゲットを自らに向けていた。

(理解するぞ、あの高威力の電磁砲は暫くは撃てず手間がかかると。…エターナルをキラ・ヤマトや聖園ミカが倒せばこちらも撤退するのみだが……この竜は黒い炎でどうにかなるとも思えん、力を与えても適合しかねない…)

超重力で足止めを行いながらも、それでも飛んでくる砲撃を転移を駆使しどうにか他戦線への介入を防ぐ。
介入されれば後は総崩れ、戦線は崩壊し全滅するシナリオがギギストには見えていた。
千本桜を再び展開、及びソードスキルとして落とし込まれている卍解を使用すればダメージはもう少し与えられるだろうが…この状況で、無傷圏という入りこまれるリスクと自傷するリスクが付き纏う千本桜を使うのは悪手と認識した為、使わず足止めに徹する。

そして篝とスザクが奮闘している方を見た後、もう一方の戦場へ目を向けると……壊滅一歩手前の有様が広がっていた。



時は少し遡る。

「…あなたが、あなたが可奈美さんを殺して、あんな風にさせてるのか!?」
「生憎殺したのは俺じゃあない、ただ駒として使ってやってるだけだ。使える物は全て使う、優勝して全てを地獄へと叩き落としてやる為にな」
「…復讐のため?」
「そんな人間らしい感情、過去と共に消え失せたさ。とっくの昔にな!」

言い合いながら、ミカが剣状態のフルートバスターでエネルギーの斬撃波を放ちキラもビームライフルでエターナルを迎撃したが、尽くそれらを躱わされていく。

「はっ、その程度か」
「ぐ、ぅ…まだ…!!」
「全然当てれなくてムカつく、んだけど…!!」
「当てられないお前が…弱いだけだ!」
「うわ、っぁ!?…っいっ、たいなぁー…!!」

そしてエターナルエッジを振るい、イモータルジャスティスのサーベル代わりのブーメランとぶつかり合ったが…咄嗟に体勢を立て直し事なきを得たがキラが押し負けてしまう。
当然黙って見ているミカではなく、テイルブレードで奇襲を行うが…回避され続けた挙句、エッジから飛んで来た蒼炎を思い浮かばせる青きエネルギー刃により少なくないダメージを受けてしまった。
エナジーアイテムで回復できたのと、元より窮地に陥ってから粘り強く戦う事に長けているキラは兎も角。
ダメージと疲労を負ったまま、スザクの武刃に更にダメージを受けさせられたのもあり、いかなキヴォトス人であっても蓄積された疲労と傷のせいでミカは消耗、動きが鈍くなりつつあった。
加えてエターナルは先の戦闘ではダメージは無く、疲労はあれどNEVERの特性もあり十全の戦闘力を発揮出来ている。

それを逃す気も情も無く、エターナルはエッジを振るいエネルギー刃を飛ばし続ける。
どうにか回避を試みるも、動きの鈍さ故被弾を避け切れない。徐々にルプスレクスはボロボロになっていった。

「ミカっ!」
「…まだへーき、隙作れる?キラくん」
「…わかった、やってみる」
「何を目論んでいるのかは知らんが、纏めて地獄へと送ってやろう。死体は俺の手駒として使ってやる」
「…そんな事、させないっ…!!」

令呪を切りリミッター解除を行うか、この状況下で巻き込みのリスクを冒してまで、最後の支給品を使用するか…それとも、貴重な獣電池をもうひとつここで使ってみるか…考えた末ミカは獣電池の使用へと踏み切った。
選択ミスをした事に気付かないまま、フルートバスターに装填、キラがカルキトラビーム重斬脚でエターナルエッジの一撃を受けている間に、魔楽章デーボスフィニッシュを放ちトバスピノ型エネルギー弾を撃つ。
それはエターナルへと直撃……する寸前に、エターナルエッジを退かせた彼はキラを盾にする事でこれを避けた。

「ぐわあああっ!?」
「ぁ…キラくん!!」
「今のは危なかった。丁度いい盾が無ければお前達が有利だったかもな…!!」
「い…っぅ!?」

誤爆してしまい動揺するミカは、隙だらけなのも合わさり…エネルギーを纏わせたままのエッジで直接攻撃してきたエターナルに対応出来ず、ルプスレクスの起動鍵を解除させられてしまう。
地面を転がされた彼女にエターナルは容赦なく追撃。ミカの羽目掛けてエッジを振り下ろし…切断こそ寸前で避けにかかられたのもあって出来ずとも、付け根に食い込み血が流れた。

「ぅあ、ぁぁあ"っ!?」

思わず痛みに声をあげ顔を歪めてしまうミカ。それでもと、復讐を果たすため死ねないと立ち上がろうとした…その時にはもう、エターナルはエッジを投擲してミカの首を撥ね飛ばそうとしていた。
投擲される、エネルギーを纏ったエターナルエッジ。ミカの脳裏に浮かんだのは走馬灯。

(…ここで、終わるの?…そんなの、いやだ…まだわたしはなにも!…でも令呪も起動鍵も、間に合わないっ……!!
…ナギちゃん…セイアちゃん…先生……ごめん)

令呪を使おうにも起動鍵を使おうにも、その前にエッジにより首を掻っ切られ転がるのが先だと、ミカにはわかってしまっていた。
…こうして全てを踏みにじらんとした魔女聖園ミカは、ティーパーティーの2人や、殺そうと考えてるとはいえ、味方だと言ってくれた先生に内心謝り…復讐を果たせず無念のまま命を落とす……事はこの場では無い。

「させるかああああっ!!!!」

寸前に疾風により風で自らを加速、そのままシールドのある左手でエッジの強力な一撃を…キラ・ヤマトが身体を張り受け止めたからだ。



『ダメだトール!!来るな!!』
『トールゥゥゥ!!!!』
『よくもトールを!!!!』

投擲されたエッジにより、ミカの首と身体が泣き別れにされんとしていたその時、キラの脳裏に浮かんだのは共に戦おうとしてくれた友達トール・ケーニヒの最期。
シールドがコックピットに直撃し、首がもげるその凄惨な死は…キラの記憶に焼きついてしまっていた。
だからトールのような死に方をさせない、今度こそ助けるんだ!!と、誤爆によって決して少なくはないダメージを負いながらもキラはミカを庇いに行く。
…最も、仮にトールの死というトラウマを想起させる状況では無かったとしても…その優しさ故に彼はミカを命を賭してでも庇いに向かっただろう。



…来るはずだった、首に突き刺さる感覚は私には来なくて。代わりになにかが零れて、かかった気がした。
…生きてる…?って疑問に思いながらも私は閉じてた目を開いて……。

「…よかった…守れた、君を…」

──え?…きら、くん??

……起動鍵を解除され、右手に金色の何かを握ったまま、力無く私に微笑みかけながらそう言ったキラくんには……左腕が、無くて…血が大量に、あふれてこぼれてた。

かかったのは、キラくんの血…?
……わたしの、せいで…キラくんの腕、が……???



時は今へと戻る。左腕を切り落とされ出血が止まらず今にも血の海に沈みそうなキラと、呆然自失状態なミカ。
意に介さずエッジを回収した上で、2人纏めて殺しにかかるエターナル。
このままでは押し切られ、2人揃って可奈美のように死体を操られ手駒にされてしまうだろう。そうなれば後は制圧され全員纏めて手駒に成り下がるのみだ。
故に迷うこと無くギギストは介入。超重力により引き続きジゴワットを止めつつ、生成した異なる空間へエターナルのみを一時的に閉じ込めた。

「…ギギスト…その斬魄刀でこれをっ…!!」
「理解しているとも」

息も絶え絶えな様子で言ってきたキラに対して、即座にギギストは金色の物…王印に千本桜を突き刺した。
するとキラの姿が変わり…再生能力により千切れた左腕を徐々に戻らせながら…二足歩行の氷竜へとなった。

「…キラ、くん…なの…?」
「ありがとう、ギギスト。…うん。暴走のリスクがあったから極力使いたくなかったけど…使うしか、無いみたいだから…!」

ギギストに素直に感謝を述べつつ、我に返るも、今度はキラの居た所に氷の竜が居り混乱するミカに簡潔に話した上で…キラは口から氷を発射し、シビト可奈美に直撃させる。
凍結こそしなかったものの、隙は作れ…そこにスザクと篝が攻撃をして、張っていた写シを剥す事に成功した。
そして口から今度は、黄色の破壊光線を放ちジゴワットにもダメージを与える。

「…今の内に、ミカ…篝さんにそれを!」
「…う、うん…篝ちゃん!受け取って…!!」

エターナルを閉じ込めれている内に、イモータルジャスティスの起動鍵を渡すようにミカに伝えるキラ。
ミカは篝目掛けて起動鍵を投げ、八幡力による跳躍力強化もあって篝は上手くキャッチする事が出来、キラの思惑は果たされた。

「やってくれる。だがお前も、人間を捨てた魔物に成り下がったようだな」
「違う、僕は…僕はっ…人間の、つもりだ…!!」

空間を脱してきたエターナルに対して、最高のコーディネイター(スーパーコーディネイター)として夥しい犠牲の下に生まれた、人の業そのものにしてあってはならない存在である自分がそう言っていいのかと迷いつつも、それでもキラは啖呵を切り……手刀でエターナルエッジと打ち合う。
先程とは違い王印の力もあるのと、片腕だけとはいえ再生しつつあるのと、ここまで何度も等身大での近接戦闘を行い続け、最高のコーディネイターとして造られどの分野でも最大限素質や才能を持たされて生まれたキラが死線を超える度、その才覚を研ぎ澄まさせていったのもあり両者互角の様相を見せていた。
キラは手刀に疾風を集中させ、エターナルのエネルギーを纏ったエッジとぶつかり合わせて相殺を引き起こす。

「…あんな竜になる支給品まで、あるのか…」
「……今はキラくんが作ってくれた隙を、活かしましょう!」

驚くスザクに対しそう言いながら、イモータルジャスティスへと変じた篝。シビト可奈美の刀による攻撃をVPS装甲で受け、ビームブーメランを投擲しつつ御刀で攻め、スザクに攻撃に専念させようとする。
またジゴワットを止め続けていたギギストは、空間への隔絶を行わんとし、ミカも再びルプスレクスの起動鍵を使用しようとした。

スタンスは異なり、キラと篝以外は皆殺し合いに乗っている有様だが、それでも目前の相手が死者を操る力を持っている以上、死者を出せば思う壺と判断し、手を組み戦う事を選ぶ。だが目前の戦いに集中していたが故に……ずっと戦況を伺っていた闖入者に、彼らは気付くのが遅れに遅れてしまった。
…次の瞬間、エターナルと戦うキラの元にいつの間にやら近付いていた男が呟いた。

「さあ、未来なき者達の無駄な抵抗を見せてもらおう…『冥黒に染まれ』」

行動をする前かつ、比較的近くに居たミカが咄嗟にキラに手を伸ばす。同じく行動する前だったものの、少し距離が離れていたギギストが次に気付き、空間転移を行使しようとした。
──しかし、間に合わない。
ミカの手がキラに届くその寸前に、男の錬金術は発動された。



……伸ばした手は、とどかなかった。
ほんの少しでも、早く動けてたら…それか、起動鍵を使った後だったら……。
……彼は怪物に、ならずに済んだはずなのに…!!



「さて、ノノミには行かせたが…私自身も動くとしよう。
ランドマークな以上、抗う者達にしろ受け入れる者達にしろ…既に来ていてもおかしくはないはずだ」

ワープテラを取り込ませた冥黒ノノミを送り出した後、魔王グリオンは自らも手駒を探し悪意を振り撒こうという考えで風都タワーへと向かった。野比家の方角には冥黒アヤネが向かった為、次に近いこの場所に白羽の矢を立てた形である。
そしてタワー内部を散策するグリオンだったが…予想に反して、他の参加者は誰も内部にはおらず居たのはNPCばかり。
自ら…というよりは"この身体"が覚えている洗脳・記憶改ざんの錬金術によりNPCの同士討ちをさせつつ、くまなく探したが結局参加者は発見できなかった。

仕方なく、ドロップした双眼鏡を用いて外を眺めてみると…戦いが勃発していた為観察を行う。
すると有象無象の中に冥黒王ギギストが居たのを発見。賢者の石を取り込めばさらなる力を手に入れれるだろうとグリオンは虎視眈々と機会を伺った。
そんな中、参加者のひとりが左腕を奪われた後、ギギストが持つ日本刀を右手に持っていた物に刺されたと同時に、氷の竜と化す。
そして劣勢だった戦況を覆していくその光景を見て…彼は思った。

(あの氷竜は死体人形達に対するその場の連中の希望という訳か。だがそんな物は認めない…絶望を見せて悪意を振りまいてやるついでに、手駒として使ってやろう)

そうと決まればと、他の面々が目前の戦いに集中し流れ弾も飛び交っていた戦場を堂々と歩き不意を突いた形である。比較的近くだったミカとギギストには気づかれたものの…その時にはもう遅く、洗脳の錬金術がキラを襲った。

「うぅ、ぐ…うわぁあっ!?!」
「抵抗しているのか?だがそれも直ぐに無意味となる…」

叫び声をあげ悶え苦しむ仕草をするキラを見ながらも余裕たっぷりという様子をグリオンは見せた。

「…キラ、くん…キラくんっ!!」
「人の獲物を横取りか、邪魔をしてくれる…!!」
「…貴方はっ…キラくんに何を!なにをしたんですか!?」

苦しむキラに呼びかけようとするミカに、突然の闖入者に苦言を言いながらエネルギー刃を放つエターナル、問い詰めようと、シビト可奈美の剣技をイモータルジャスティスの装甲で受け止めつつ声を張り上げる篝。
対してグリオンはあっさりとエターナルの斬撃波に対応しながら名乗った。

「話していなかったのか?ギギスト。…ならば名乗る必要があるな。
…私はグリオン。名簿には魔王グリオンと表記されていた、いずれこのゲームを…悪意と、それにより齎される絶望で彩る男だ。
以後、お見知りおきを」
「手駒すらいないのにその表記とは、格好が付かない魔王も居るんだな」
「生憎と我が配下はひとり欠員が出て、残りは出払っていてな。私自らも欠員を埋める為に出向いてみれば、ギギストにキラ…キラ・ヤマトかキラ・ヤマト准将のどちらなのかは知らないがともかく、彼を発見したというわけだ」

エターナルの煽りながらの攻撃に平然と返し、迎撃をしつつグリオンは氷竜へと視線を向ける。

「思っていたよりは粘るな、そこまで私の軍門に下りたくないか?
…まあいい、そう長くは保たないだろう…それに好きなんだ…君のような未来が無い者達が、必死に無駄な足掻きを続ける様を見ることが…」
「…だれ、が、っ…お前なんかの元に、ぃっ…!!」

そう返すも、キラの限界はすぐそこまで近付いていた。気を抜けば、或いは意識を手放せば自分はおそらく、自我を奪われ魔王の傀儡と化してしまうだろう。

(…ここまで耐えるとは想定外だったぞキラ・ヤマト。しかしこの様子なら或いは…)
「──令呪だ。令呪を切れ、キラ・ヤマト!!」

そんな最中空間転移で距離を取りつつ黙り込み、グリオンに名を出されても反応せず空気に徹していたギギストが、突如そう言い放つ。
ギギストの脳裏に浮かんだのは、先程令呪を以て黒炎を相殺し、それでも残ったダメージをも耐えてみせたステインの姿。令呪無しでここまで耐えて見せているキラ・ヤマトなら、用いれば抗いきる事も可能ではとした形となる。
最もそれだけでは最悪グリオンに片手間で始末されるか、マルガムと無理やり錬成させられるかと考えたのもあり…ここでギギストは自らの力を与える事とした。

(耐えれれば一先ず、我の逃走は可能となるだろう。仮に耐えれず消え失せたとしても、グリオンの戦力が増える事は回避出来る。遺体も残らない以上、衛藤可奈美のようにエターナルに操られる事もあるまい)

そしてその結果、苦しみながらもなんとかキラは令呪を切り……起こったのは彼にとっても、グリオンにとってもギギストにとっても想定外の事態だった。



まず、キラはギギストの力に耐える事は成功した。そしてグリオン目掛けて氷を飛ばしダメージを与えようとした事から、グリオンの洗脳の錬金術にも耐えてみせている事もわかる。
しかしその直後、氷竜は自分を中心とした付近に凍結能力の行使を開始。敵も味方も巻き込みかねない範囲である。

これは王印自体に元々暴走のリスクがあったせいなのと、キラ自身のメンタルが不安定だったのも大きな要因だ。
フレイ・アルスターを目前で喪い、ラウ・ル・クルーゼを倒した後から巻き込まれたこのキラ・ヤマトは、本来1〜2年程静養し続けていなければいけない程心に深い傷を負っていた。
実際アスラン・ザラ擬きに殴られ蹴られても、篝が割って入るまでなすがままに暴行を受け続けていたくらいである。
それでも彼が立ち上がり殺し合いに抗おうとしたのは、篝が目の前で殺されそうになったのがきっかけだった。
…限界を迎えていても、誰かが目の前で殺されそうになっていたら…殺させたくないと立ち上がり戦う事が『できてしまう』少年がキラ・ヤマトなのである。
その不安定さが…暴走へのカウントダウンの引き金となった。

「何っ!?」
「ギギスト!?…キラくんに…何したの!?」
「…成程。制御不能という訳だ…私の配下に出来ないのは惜しいが、これならば存分に絶望を振り撒いて──!?」
「…出力が上がってはいても…くっ、令呪を使ってるのに制御が…これで令呪が切れたら…僕はっ…!!」

混乱するギギストに、氷を避けつつ問い詰めようとするミカ、ギギストやキラの想定外となった事を嘲笑っていた所、氷竜が放った黄色の光の柱の直撃を受けかけ咄嗟に避けたグリオン、制御しきれず常時接触した物及び周辺を凍結させ続け、攻撃をするのも一苦労な有様なキラ。
戦況は混迷を極め、風都タワー周辺は半ば氷漬け状態と化した。

そんな最中、凍結による地面の不安定化や凍結自体の回避をしていたのもあって、一瞬生まれた隙をシビト可奈美が突き、篝とスザクを斬り裂かんとする。
制御に苦心していたものの目に入ったキラは、やらせるかと全速力で向かい、不意を打った手刀で、刀使としての異能の行使や凪をさせる前に空中へ突き上げたのち、ソードスキル疾風と氷竜の使用可能な突風を同時併用。
そのまま吹っ飛ばし付近から離れさせた。氷竜となった時点で攻防速全てが上昇している上、更にギギストの力により強化されており、SEEDによる戦闘反応速度の向上も併さったが為出来た芸当である。

(…あれで止まってくれるといい、けど…)
「…残念だよ。君とは、話してみたかったな…仲良くなれた、はずだから」

空の彼方へ消え何処かに墜落しただろう、シビトと化した可奈美に想いを少し馳せながらも、自らに残された令呪により防げている、完全に暴走するまでのリミットもそう長くは無いと悟る。現に何もしていないにも関わらず、周辺に虚や大虚が発生し始めて囲まれつつあるのだから。それもありキラは決断を行った。

「…みんな、僕の令呪が機能している内に早く…ここから退避するんだ!」
「…退避って、それじゃ…キラくんは!?」
「理解したぞキラ・ヤマト。その自分を犠牲にしてでもという自己犠牲の精神に、仲間を、分かりあえるかもしれない相手を殺したくないという思い…ならばこの場では、我はそれに応えるまでだ」

ミカがキラの決断に気を取られた隙に、そう言い残したギギストは空間転移でいち早く逃げ出した。

「令呪の発動時間が過ぎたら、きっと僕はもう…僕じゃなくなる。その前にみんな、ギギストみたいに逃げてくれ…!!」
「俺はまだ、奴等を…!!」
「やめてくれ!!死にたいのか!?」

相応に体力を消耗させながらも、ブジンソードの防御力の高さ故にダメージはそこまでなかったスザクはグリオンとエターナルが戦い、それにジゴワットの砲撃が降る戦場の真っ只中に突っ込もうとする。しかしキラの言葉により生きろのギアスが発動し、彼は撤退していった。

「…どうにか、ならないんですか!?…このままキラくんを置いて行くなんて…本物のアスランさん達に、合わせる顔がっ…それに、ニコルさんに謝りたいと、貴方は…!」
「…篝ちゃんの言う通りだよ、キラくん……私のせいで、こんなことになってるのに…置いて行くなんて!!」
「…ごめん、篝さん。でも…篝さんになら、僕の知ってるアスランやラクス達の事、任せれるから。…可奈美さんが…ああなって、だからせめて…姫和さんを、助けてあげて下さい。
…ミカ、君のせいじゃないよ。悪いのはあのグリオン…だから、気にしないで欲しいし、背負い込まないで欲しい。…僕を置いて行かないと、生きて帰れない。それじゃ復讐を果たせないだろ?」
「……卑怯だよ、キラくん。そう言われたら……わたしは、っ…でも…やっぱり…!!」
「…それでも……嫌です、私は…!!」
「……お願いだ、2人共っ…僕が、僕を保ってられる内に……僕に、君達をころさせないで、くれっ…撃ちたく、ない…撃たせないでっ……!!」

悩みながらも、置いて行く事を良しと出来ない2人に、キラはそう懇願するように頼む。
その声色は震えていて、竜の瞳から零れたなにかが凍り付いた。

「…行きましょう、ミカさん…キラくんの想いを私は…私はっ…踏み躙りたく、ありません…」
「…でも、そうするには色々増えちゃってるね……だから、キラくんがこうなっちゃった責任がこれで…なかったことになるなんて言わないけど…できることは、やるよ…!」

苦渋の決断をした2人。エターナルやグリオン、ジゴワット以外にも大虚や虚が溢れ、このままでは突破口を見出せない状態だったが…ここで温存していた起動鍵を、ミカは容易く使う事を選んだ。

ミカを中心とし、形成・展開されるはMS用の大型兵装ユニット。
この殺し合いでは生身の状態でも纏う事が出来、核動力を内蔵している他、本来とは異なりマルチロックオンシステムが組み込まれている、超高速戦術強襲支援機…ミーティアだ。

「…私達を、通してもらうよ!」

ミーティアからビームソードを出現させ、付近の敵を薙ぎ払うミカ。近隣の敵は全て、高出力のビームによって消し飛んだ。間髪入れず、ジゴワットやエターナル、グリオンを含めた遠方の敵をマルチロックオンシステムで捕捉し…遠距離の全兵装を一斉射。爆発を大量に起こす。

「ミカさん!乗ってください、行きますよ…!」

ミーティアを解除するとほぼ同時に、イモータルジャスティスを変形させた篝はミカを背に乗せ飛び立たんとする。

「…そうだ…ミカ、あれからずっと…君が…自分の事を悪役だとか魔女だとか言ってた君がどんな子なのか、考えてたんだ。
…今なら言えるよ。君は、悪役とか…悪い子じゃ…ないっ…て…断言…できる。
…グリオンが来た時に…下手すれば自分も、洗脳されてたはずなのに…なのに君は、僕に手を伸ばしてくれて。
……届かなかったけども、それだけで僕は…僕は嬉しかったんだよ。…よかった…最後に、伝えれて」

そうキラが声をかけた後、イモータルジャスティスは飛び立つ。同時に、凍結能力により風都タワーが凍り付きまた…周辺にドームが形成される。そして数瞬後…ドーム内の全てが滅却された。
後に残るは僅かな瓦礫と凍てついた地面、そして氷の柱となった風都タワーに……キラ・ヤマトだった氷竜のみ。彼の意識は闇へ落ちた。



…タワーが凍って、ドームが出て消えて…私と篝ちゃんはどうにか離れれたけど、篝ちゃんは無理しすぎたせいか気絶しちゃった。

……キラくんは、ああ言ってくれたけど、笑っちゃうくらい…見る目がないよね。だって…だってどう考えても…最初に別れてなきゃ、あんな混戦具合にはならなかった……はずで。なのに私が、悪い子じゃないなんて……ありえない。ありえないよ…そんなこと…!

元の世界でも大切な人たちを傷付けてっ…この殺し合いでも……命の恩人で、助けてくれて、わたしを理解しようとしてくれたのに…なのにわたしは…彼の手を…掴めなかった…!!

頭の中から、さっきの…キラくんの左腕が斬られて、わたしに血がかかった光景が…キラくんの手を掴めなかった光景が…消えない、消えて…くれなかった。

「…ご、め……なさ、ぃっ…」

…このぐっちゃぐちゃな感情に身を任せて、もうどっか行っちゃおうかななんて思ってた所に、聞こえたのは篝ちゃんのうめき声だった。篝ちゃんの目からは涙が零れてて、懺悔するかのように、謝っていて。
…とてもつらそうに見えて……自然と、自分の頭が冷えていったような気がした。
……キラくんがああなったのは、間違いなく私にも責任がある。…だから、彼にこれ以上…殺させない為にも、止めなくちゃ。
……復讐の為に優勝するって考えは捨てれないけど、でも……それくらいは、果たさなくっちゃ、それこそ不平等…だよね。
…勿論、今の私と篝ちゃんだけじゃ敵いっこないから…止めてくれる誰かも、探さないと。
……あなたならそうするよね?先生。

【エリアI-9/9月2日午前8時30分】
【聖園ミカ@ブルーアーカイブ】
状態:ダメージ(大)、疲労(大)、動揺による情緒不安定気味、魔女、キラへの罪悪感(極大)、脳に焼き付いたトラウマ
服装:いつもの制服(返り血を浴びてる)
装備:フルートバスター@獣電戦隊キョウリュウジャー、Dの獣電池×4(2つ空になった為使用可能なのは残り2つ)@獣電戦隊キョウリュウジャー
令呪:残り三画
道具:ガンダムバルバトスルプスレクスの起動鍵@機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ、ミーティアの起動鍵@機動戦士ガンダムSEEDシリーズ(午前8時25分に使用、3時間使用不能)、ホットライン
思考
基本:魔女らしく荒れる。……それは、変わらないよ。……止めてみれば?
01:錠前サオリへの復讐の為にも他参加者は皆殺しにして生還する。そしてあなたのせいだって突きつけてあげる。それは……変わらない。でも優先順位ってのが…あるよね?
02:…篝ちゃんが起きるまで、とりあえず待つね。無理に起こすのは…よくなさそう。
03:…せめて、キラくんは私達で止める。2人だけじゃ、ダメだから…探さないと。
04:邪魔したあの救世主名乗った人(リボンズ・アルマーク)と仮面ライダーエターナル(大道克己)、それにキラくんをあんなにした魔王グリオンは…次会ったらただじゃ済まさないじゃんよ☆
05:ルルーシュには付きたくないかなぁ、合わなさそうだし。
06:…しれっと逃げてたギギストは…次会ったら一発くらい殴ってもいいよね??
07:…あの人(スザク)は…どうするんだろ。
参戦時期:錠前サオリに復讐を決意した瞬間
備考
※Dの獣電池の起動にブレイブは必要ありません。
 一定以上の邪悪な感情があればだれでも起動できます。
※キラや篝とのやりとりでガンダムSEED世界や刀使ノ巫女世界についてある程度把握しました。


【柊篝@刀使ノ巫女】
状態:気絶、ダメージ(大)、疲労(大)、精神的ダメージ(大)、魘されている
服装:鎌府高等学校の制服
装備:千鳥(Another可奈美)@刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火
令呪:残り三画
道具:イモータルジャスティスガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED FREEDOM、祭祀礼装・禊の起動鍵@刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火(午前8時5分に使用、1時間使用不能)、ホットライン
思考
基本:殺し合いを止める、それがきっと、隠世と一緒に消える筈だった私の役目…!
01:…キラくん…私が、不甲斐ないばかりにっ…!!
02:…私はまた、たすけられなかった…。
03:ニセモノのアスランさん…討つしかないと云うのなら…!
04:ルルーシュといい自称救世主(リボンズ・アルマーク)といい仮面ライダーエターナル(大道克己)といい、魔王グリオンといい…傲慢な強敵ばかりですね…。
05:…これじゃ姫和達や、本物のアスランさんやラクスさん達に…合わせる顔が無いです…なんて、伝えれば…!!
06:ミカさん…貴女は…。
07:…ギギストには…まだ注意が必要かと。
08:……キラくんを置いていくことしかできず、可奈美さんを終わらせることもできずっ…何が、なにが神薙の刃ですか…!!
参戦時期:本編終了後。
備考
※支給されていたソードスキル:SEED@機動戦士ガンダムSEEDシリーズを習得しました。
※隠世の方です、刀使としての力は発揮できるとします。
※キラとの会話でクルーゼについての話やキラの出自等を大まかに聞いています。
※キラやミカとの会話でガンダムSEED世界やブルーアーカイブ世界についてある程度把握しました。
※迅移については四段階目を使用すると昏倒する仕様のまま、また五段階目は制限により使用不能となっています。



その先生がもうとっくに息絶えている事を、ミカは未だ知らない。



一方、風でふっ飛ばされたシビトと化した可奈美。
地面に叩きつけられる前に迅移や八幡力、写シを駆使してそれを回避しダメージを軽減したお陰で、蘇生後直ぐに1度目の致命傷を負うような事は避けれたものの…手刀を受けた際、制服の胸元が破けてしまっている。
しかしそれを意に介さず…シビト可奈美は偶々近くに居たNPC、美濃関学院の刀使を一瞬で何の躊躇いも無く屠ってみせ、返り血を浴びた。

此処に在るのは、衛藤可奈美の形をしている主の為に刃を振るうだけの、ただの殺人マシーンだと言わんばかりにスタスタと、シビト可奈美は何処かへと歩いて行く。
先のNPC惨殺の際、迅移を以てして加速し突き上げるかのように切り上げていたのは…その目で氷竜の手刀捌きを視たからか、単なる偶然か…どちらにせよ、シビトには基本自我も人格も無いし芽生えない以上、些細事だろう。

※シビトと化した衛藤可奈美はいずれかのエリアまでふっ飛ばされました。何処にふっ飛ばされていてもおかしくないです。
ダメージ(小)、返り血、岡田以蔵の刀(複製)と冨岡義勇の日輪刀(複製)を所持、御刀・千鳥(複製)を帯刀、バッグには不明支給品の複製(複製元は現在アンクが所持)が存在、制服の胸元と腹部、両腕の一部分が破けた状態です、詳細な位置は後続にお任せします。(位置不明扱い)



「…これは配下達との合流を優先すべきか」

持ち前の錬金術により、どうにか射撃兵器の雨霰をやり過ごし逃げ延びてみせたグリオンは冷静に思考する。

(となると、ギギストが持つ賢者の石は今後絶望と悪意をばら撒くのなら是非とも確保しておきたい所だが…さて)

かくして今は配下なき最悪の魔王は、散らばっているだろう彼女達の元へと向かった。

【エリアF-11/9月2日午前8時30分】
【魔王グリオン@映画 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク】
状態:ダメージ(小)、疲労(中)、冥黒のアビドス対策委員会を率いる
服装:いつもの服装
装備:金色のルービックキューブ@仮面ライダーガッチャード
令呪:残り三画
道具:ホットライン、テラー世界線のシンシアリティ@ブルーアーカイブ、ガッチャードローホルダー@仮面ライダーガッチャード、ライドケミーカード(ヨアケルベロス、エンジェリード)、双眼鏡@現実
思考
基本:このゲームを利用して目的を達成する。
01:まずは悪意を振りまき、抗う者たちを蹂躙する。
02:アヤネに黒見セリカとバイクの少女を追わせる。
03:アビドス高校か。別の歴史の一ノ瀬宝太郎共々絶望を見せてやろう。
04:いずれホシノを仕留めた連中もじわじわと嬲り殺す。
05:キラ・ヤマト…惜しかったが、絶望と悪意を振り撒いてくれるだろうと期待。
06:配下達の元へ向かう。
07:ギギストの賢者の石を手に入れ、さらなる力を手に収めたいところだ。
参戦時期:少なくとも本編時間軸にドレットルーパー軍式を送り込み始めた後
備考
※■■■の意■に肉体を■■■られています。
※アヤネ(デスマスク)をムーンマルガムに変身させたうえでセリカたちを追わせました。
※ホシノ(デスマスク)を処分しました。
※ノノミ(デスマスク)をプテラノドンマルガムに変身させました
※風都タワー内部で双眼鏡以外に手に入れた物があるかどうか、内部で何かしら発見したか等については後続にお任せします。



「…アレは本当に、我の知るグリオンか?」

率直な疑問を浮かべるギギスト。

(奴なら錬金術を使う際、黄金に染まれと言う筈だが…実際は冥黒に染まれだった。
それに口癖であったケミストリーのケの字も、黄金に対する執着もあのグリオンには見当たらない。…アレを呼んだ羂索やラウ・ル・クルーゼに茅場晶彦……)
「…認めざるを得ないかも知れんな。我は主催者達の事を理解した気でいたが…思い違いをしていたと」

そう考えつつ、状況の変化にグリオンという不安要素もあって総取りが出来るか怪しくなってきたのもあって、スタンスもまた変えるべきかともギギストは考えていた。

「…グリオンは我を間違いなく狙ってくるだろう。ならば…早急に我が黒炎を継ぎうる同胞、黒鋼スパナを確保しておかねば」

しかし、そのスパナがとっくに惨死体となってしまっている事を、この冥黒王はまだ知らない。

【エリアE-10/9月2日午前8時30分】
【冥黒王ギギスト@仮面ライダーガッチャード】
状態:ダメージ(中)、疲労(中)、賢者の石の49.5%を保有
服装:なし(多分あれで全裸)
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2(全て錬金術に関係する物)、ホットライン、ゴージャスカグヤファイル@仮面ライダーガッチャード、レジェンドライダーケミーカード(アギト、龍騎、ゴースト)、千本桜@BLEACH
思考
基本:異世界の力をも取り込み真の王座を得る。
00:我は羂索を理解した。このままでいい……と思っていたが…果たして。
01:異界の能力…興味深い物ばかりだ。
02:我の力とするにふさわしき力を探す。
03:あの三人(デク、キリト、亜里紗)はマルガム共に任せたが。
04:魔王グリオン…我の知るグリオンとは違うようだが…とりあえず我を狙う事は間違いないだろう。
05:我が同胞、黒鋼スパナを手元へ確保しておく必要があるか。
06:キラ・ヤマトは今は関わらないでおきたい。理解した筈だったが…何故ああなった??
参戦時期:ガエリアの力を取り込んだ直後
備考
※羂索を本人なりに理解したと思っていましたが、理解し直す必要が出てきたと考えています。
※ゴージャスカグヤファイルにはブレイドと電王とゼロワンのカードも付属していましたが、マルガムのような異形へと変化させ撃破されました
※制限などがどうされてるかは後続にお任せします。



「…僕は……俺は……結局ギアスに振り回されて……!!」

逃げ延びた後にひとり、そう言いながら枢木スザクは彷徨う。
エターナルやグリオンは次に見かけたら最優先で狙うとはしつつも、肝心の仇敵であるルルーシュや、結果的に共闘する形となった篝達についてどうするかが宙ぶらりん状態のままであった。
願う世界はブレず。しかし復讐を果たす事を最優先にした方がいいのか?という迷いが生まれ…当てもなくスザクは歩いていった。

【エリアJ-9/9月2日午前8時30分】
【枢木スザク@コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ】
状態:ダメージ(小)、疲労(中)、狂気、情緒不安定、シビトへの嫌悪感(大)
服装:軍服(ナイトオブラウンズ)
装備:デザイアドライバー@仮面ライダーギーツ、ブジンソードバックル@仮面ライダーギーツ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:この殺し合いにのって理想の世界をかなえる
01:ルルーシュ...君が悪いんだ。
02:みんな、みんな殺すんだ…殺してかなえなきゃ、俺はなんのために…。
03:これが僕の...オレの選んだ道…そのはずだ…!!
04:エターナル(大道克己)とグリオンは見かければ最優先で殺す。
05:ルルーシュへの復讐をはたす。
06:この生きろのギアスの呪縛があるかぎり、信用を得れるはずなど…!!
参戦時期:フレイヤ射撃後
備考
※業スザクではないです。
※「生きろ」のギアスの呪縛は問題なく発動します。



「目当ての物があったか、確認する暇も無かったな」

射撃武器の爆撃を、ジゴワットに迎撃させながらどうにか逃げ延び、エリアにしてF-9の野原に着いたエターナルこと大道克己。
風都タワー内にエクスビッカーが再現されているかどうかを確認したかったのだが、結局確認する間も無くタワーは氷結してしまっていた。

「それに衛藤可奈美は何処へ行ったかもわからん。とはいえ…こいつを発見出来たのは朗報と言えるだろう。
…暫くは衛藤可奈美との合流と、参加者を殺し遺体を手駒にして行く事を優先とするか」

克己の視線の先には、焼け野原にて真っ二つとなり放置されていた桜井侑斗の遺体があった。

【エリアF-9/焼け野原にある桜井侑斗の死体の前/9月2日午前8時30分】
【大道克己@仮面ライダーW】
状態:ダメージ(中)、疲労(大)
服装:NEVERのジャケット
装備:ロストドライバー&T2エターナルメモリ@仮面ライダーW
令呪:残り三画
道具:細胞維持酵素×5@仮面ライダーW、包丁や果物ナイフ数本(現地調達)、ホットライン
思考
基本:優勝し、風都を始め世界を地獄に叩き落とす
01:参加者を探して殺す。
02:さっきの奴(ジンガ)とは…次に会った時に殺せばいいか。
03:左翔太郎もフィリップも居ないのならば、風が再び吹いても負けるまい。
04:自称救世主(リボンズ・アルマーク)は次に会った時に殺すか。
05:衛藤可奈美を探しつつ遺体を手駒にし他参加者を殺していく。何処に投げ飛ばされたんだ奴は。
06:殺して手駒を増やしつつ、いずれはルルーシュ達や魔王グリオンを狙いに行く。今はまだ早いか。
参戦時期:『AtoZ 運命のガイアメモリ』で死亡後。
備考
※NEVERの肉体は映画本編と同じく、定期的に細胞維持酵素を投与しなければ崩壊します。
※支給されていたソードスキルを使用し、第5真竜フォーマルハウトの蘇生能力を習得しました。現在帝竜ジゴワットを蘇生させ配下においています。午前7時に使用した為6時間後の午後2時まで帝竜の蘇生召喚は不能となっています。
また参加者の死体無しで行う蘇生召喚を午前8時5分に使用しました。(4時間後の午後0時5分まで死体無しでの蘇生召喚は使用不能)
判明した制限として、参加者をシビトとして蘇生召喚する際は装備の選択等がある為即時召喚は不可能です。また完全に機械の存在(MS、MA、KMF等)は蘇生して使役する事が不可能です。
他、令呪を用いても死体無しでの蘇生や帝竜の蘇生召喚の時間は短縮できません。
※ジゴワットによって、エリアH-7/天ノ川学園高校跡地に電磁砲@セブンスドラゴン2020を4台設置しました。
※ジゴワットは現在ダメージ(中)、疲労(中)の状態です。



凍り付き柱となった風都タワーの頂上、二足歩行の氷竜が佇む。
そこに最早、キラ・ヤマトとしての自我は無い。移動し他参加者を襲うのかそれとも近付いてきた参加者を迎撃するのか…それはまた別の話となるだろう。

【エリアH-9/風都タワー頂上/9月2日午前8時30分】
【キラ・ヤマト@機動戦士ガンダムSEED】
状態:内に秘めた悲しみ(大)、氷竜化、暴走状態
服装:SEEDでの連合の軍服
装備:王印@劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸(発動状態にある)
令呪:残り一画
道具:ホットライン
思考
基本:凍結
01:----
参戦時期:SEEDの本編終了後、AFTER-PHASE「星のはざまで」及びDESTINY以降よりは前。
備考
※篝との会話で隠世についてや可奈美達の話についてある程度は聞きました。
※篝やミカとの会話で刀使ノ巫女世界についてやブルーアーカイブ世界についてある程度把握しました。
※支給されていたソードスキル:疾風(シュトゥルム)@ストライクウィッチーズシリーズを習得しました。
※ギギストの力に適合し本来より更に強くなっています。
※現在暴走状態にあります。原作での宗次郎同様喋れなくなってるかどうかは後続にお任せします。

【エリア全体の備考】
※風都タワー付近は滅却ドームにより滅却され殆ど何も無いor凍てついてるor瓦礫な状態です。
※風都タワーが凍結しました。位置次第では他参加者がそれに気付くかもしれません。



【NPC紹介】
  • ザムザザー@機動戦士ガンダムSEED DESTINY
地球連合が開発した機体。射撃武器を無効化する陽電子リフレクターを持ち、高出力のビーム砲に近接戦闘用のツメも持ち合わせている蟹型MAである。

  • 美濃関学園の刀使@刀使ノ巫女
刀使養成学校・伍箇伝の一角、美濃関学園の制服を着た刀使。
恐らく刀使として基本的な技能を平均的な出力で発揮する。

  • 電磁砲@セブンスドラゴン2020
ジゴワットが設置した、移動不能だが自律的に敵を迎撃する砲台。
ジゴワットを蘇生召喚した際は、1エリアにつき4台まで設置が可能。
1ターン=1分チャージが必要だが、必殺技であるレーザー砲は行動不能の状態異常を全体に付与してくる。

  • シビト(死人)可奈美@刀使ノ巫女+本ロワオリジナル
扱い的にはNPCとなる為とりあえずここに記載。
大道克己に支給されたソードスキル:フォーマルハウトの蘇生能力により蘇生された衛藤可奈美。フォーマルハウトの蘇生能力により蘇った参加者は暫定名称だがシビトと呼称する。
シビトの特徴は以下の通り。

  • 蘇生された参加者(シビト)はNPC扱いとなる。
  • 主催者により、武装はロワに招かれる前の本来の物+生前の物という組み合わせになっている。
なおこれらはスキルや異能などにより奪取しない限りは蘇生参加者の機能停止と同時に消滅する。
両立出来ない場合は蘇生主がどちらにするか、都度選択の必要が生じる。
  • 死体がない状態で蘇生させた参加者の遺体は、機能停止すると同時に消滅する。
一方死体を発見した上で蘇生させた場合はそのまま遺体が残る。
  • 行動や技量等は基本生前と同一だが、精神面由来の物は再現されない。
蘇生主の意向に従い動く。
  • 意思持ち支給品が複製された場合は、人格の再現や自我の芽生えは行われず機能面のみ再現がなされる。
  • 蘇生された参加者の欠けた部分の損傷は、余程凄惨でない限りはとりあえず五体満足にはなる。
(切断された場合は該当部の服が破れておりまた継ぎ目らしきものが分かる傷が見え、死ぬ前に切断された或いは斬られて死んだのが分かるようになっている。)
  • 蘇生された参加者の瞳には光は無い。
  • 生前の自我が戻る事は基本的に無く、また新たな人格が芽生える事も基本的には無い。
  • 遺体である為痛みなどは感じず、本来なら致命打になる攻撃も、一度までならその状態のまま戦闘が可能。
(首を切り落とされても首がないまま戦闘を行い、心臓に当たる所をぶち抜かれてて胸に風穴開けられても平然と動き戦う。)

この場合本来の可奈美の遺体は会場内に遺ったまま、スキルによりシビト可奈美が新たに生成・複製された形となる。

【支給品紹介】
  • ミーティアの起動鍵@機動戦士ガンダムSEEDシリーズ
聖園ミカに支給。ザフト軍が開発・製作した大型兵装ユニット。分かっている範囲だとナンバー01〜08の8機分製造されている。
モビルスーツの機動性をある程度維持したまま、戦艦クラスの火力を付与する事が目的として作られた。
このロワではモビルスーツなどの起動鍵との併用は勿論生身の状態でも纏う事が出来、核動力を内蔵している他、本来の仕様とは異なりマルチロックオンシステムが組み込まれている。武装はビームソードに各種射撃武器、必殺技と言えるのはマルチロックオンシステムにより多数の相手を標的として掃射を行うミーティアフルバースト。
1度起動鍵を使用すると3時間の間使用不能となる。

  • 千本桜@BLEACH
護廷十三隊六番隊隊長である朽木白哉の斬魄刀。真鍋志保に支給されていたが彼女がゼインに爆殺された際、バッグから吹っ飛び後にギギストに拾われる。
主催者により始解だけでなく、卍解である千本桜景厳もソードスキル扱いで使用可能となっている。ただし無傷圏はきちんと存在しており大きな隙にして弱点となりうる。
終景・白帝剣等が使えるかは後続にお任せします。

  • 双眼鏡@現実
遠くの物を見渡すのに便利な片手サイズの物。
NPCを洗脳により同士討ちさせていた魔王グリオンの元にドロップした。


043:《英雄》と《絆》と《正義》 投下順 045:仮面ライダーアウトサイダーズep.EXTRA 異世界の灰色達と信念なきライダー
037:YOU GOTTA RUN 時系列順 046:堕悪・ヒーロー
020:言葉が人を結いつけるように/天・高・崩・壊 キラ・ヤマト 079:すべて最低だと笑えたら
柊篝 047:Brave Souls ─魔女の求める真実とはなにか─
聖園ミカ
大道克己 059:そうじゃないだろ
ジゴワット
GAME RESTART 衛藤可奈美(シビト) 052:手が届く先の君が見えなくなりそうだ
021:今日の星が生きる道を照らせるか 枢木スザク 055:Reason for(前編)
004:冥黒ホシノ:エンディング 魔王グリオン 060:幕間:やがて冥黒という名の雨
候補作057:冥黒のヒーローモドキ 冥黒王ギギスト 069:確立したモノ、揺らぐモノ、変わらぬモノ

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