帰らなきゃ 帰らなきゃ 帰らなきゃ 帰らなきゃ 帰らなきゃ 帰らなきゃ 帰らなきゃ
元の世界に帰らなきゃ。
しおちゃんを一刻も早く見つけないと……
しおちゃんを一刻も早く見つけないと……
しおちゃんがいなくなった。
苦い
感情が抑えられない。
苦い 苦い
口の中に苦みが広がっていく。
もしアイツがしおちゃんを連れて行ったと考えると……
苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い!!
こんな世界に1秒だって居たくない。
早く取り戻さないと、私の大事な大事なしおちゃんを
もし、私としおちゃんの邪魔になる存在が現れれば……
「おねぇさ~ん!」
バイク音と共に耳障りな男の声が響き渡る。
「今から俺らとあそばなぁい?」
さとうの行く手を阻むようにバイクが立ち塞がる。
「さすがタクさん、すげえ美人ゲット♪」
バイクから降りた二人組の男がさとうの前に現れる。
彼らはさとうを見つけるなりターゲットにさだめて声をかけたのだ。
彼らはさとうを見つけるなりターゲットにさだめて声をかけたのだ。
ニタニタと薄気味悪い笑みを浮かべながら挨拶をする二人。
さとうの体を舐め回すようないやらしい視線で見つめていた。
さとうの体を舐め回すようないやらしい視線で見つめていた。
「へへへ、付き合ってよ~素敵なお姉さぁ~ん」
「あの、困ります」
「困りますぅ、だって~」
「きゃわいい~~、アハァ♪」
「すみません、先を急いでいるので失礼します」
「あの、困ります」
「困りますぅ、だって~」
「きゃわいい~~、アハァ♪」
「すみません、先を急いでいるので失礼します」
彼らはどう見ても友好的な存在ではない。
身の危険を感じたさとうは二人から離れようとすると
身の危険を感じたさとうは二人から離れようとすると
「そんなつれないこと言わないで俺達と一緒に行こうよ~」
「そうそう、女の子が一人で夜道を歩くのは危険だぜぇ」
(危険なのは貴方達の存在なんだけど)
「そうそう、女の子が一人で夜道を歩くのは危険だぜぇ」
(危険なのは貴方達の存在なんだけど)
苦い 苦い 苦い 苦い 苦い
視界に映る不快な男達の存在のせいで口の中に苦みが広がっていく。
「貴方達に構っている時間はありません」
「そんな冷たいこと言わないでさぁ、お姉さぁん。俺らとイイコトしようよ~」
「その代わり俺達が守ってあげるからさ。悪い話じゃ無いだろ」
「そんな冷たいこと言わないでさぁ、お姉さぁん。俺らとイイコトしようよ~」
「その代わり俺達が守ってあげるからさ。悪い話じゃ無いだろ」
シブタクとツネキチの二人はさとうをこのまま帰す気は毛頭なかった。
こちらが男二人なのに対し、相手は女一人、いざとなれば力ずくでどうとでもなると考えていた。
こちらが男二人なのに対し、相手は女一人、いざとなれば力ずくでどうとでもなると考えていた。
「結構です。貴方達に守って貰わなくても自分の身ぐらいは守れます」
「お姉さんさぁ。こっちが下手に出てるからってあんまり調子に乗らない方がいいぜ」
「もういいよ。やっちまおうぜタクさん、どうせ誰も助けになんか来ないさ」
「お姉さんさぁ。こっちが下手に出てるからってあんまり調子に乗らない方がいいぜ」
「もういいよ。やっちまおうぜタクさん、どうせ誰も助けになんか来ないさ」
ツネキチがさとうの腕を掴むと強引に引き寄せた。
「別に俺は嫌がってる所を無理やりでも嫌いじゃねえから、なぁ!」
嗜虐に満ちた表情でツネキチはポケットからナイフを取り出す。
さとうのYシャツに向かって振り下ろした。
ビリビリとYシャツが引き裂かれ、ピンク色のブラが露わになる。
さとうのYシャツに向かって振り下ろした。
ビリビリとYシャツが引き裂かれ、ピンク色のブラが露わになる。
「イヒヒヒ!ツネキチくんも中々鬼畜だねぇ!」
「こういう生意気な女は一発痛い目に遭わせて分からせた方がいいだろ?」
「そうだな。俺達が躾けて素直にさせるのも男の役目というものだ」
「こういう生意気な女は一発痛い目に遭わせて分からせた方がいいだろ?」
「そうだな。俺達が躾けて素直にさせるのも男の役目というものだ」
ウンウンと頷き、自分達の行為を正当化するシブタク。
(ああ、もういいや)
さとうは理解した。彼らは自分のことしか考えていない。
彼らは自分の性欲を発散させる。
ただそれだけのために平気で他人を傷付ける連中なんだ。
彼らは自分の性欲を発散させる。
ただそれだけのために平気で他人を傷付ける連中なんだ。
「お兄さん」
「あん?」
「あん?」
さとうは両腕を伸ばしてツネキチを抱擁した。
突然のアプローチに違和感を覚えたツネキチ。
それを理解するよりも早くツネキチの体に衝撃が走った。
突然のアプローチに違和感を覚えたツネキチ。
それを理解するよりも早くツネキチの体に衝撃が走った。
「あぎゃああああああっっ!!!!」
「つ、ツネキチくん!?」
「つ、ツネキチくん!?」
間抜けな悲鳴を上げて倒れるツネキチ。
驚いたシブタクがさとうを凝視すると
彼女の左手にはスタンガンが握られているのに気付いた。
驚いたシブタクがさとうを凝視すると
彼女の左手にはスタンガンが握られているのに気付いた。
「よくもツネキチくんを!」
(こんな奴らに時間なんてかけてられない。さっさと消さなきゃ)
(こんな奴らに時間なんてかけてられない。さっさと消さなきゃ)
バイクに乗り込んだシブタクは、さとうを轢こうとするべく走らせる。
さとうは足元に落ちたツネキチのナイフを拾い上げると
迫りくるシブタクの顔面に向かってスタンガンをボールの様に投げつけた。
さとうは足元に落ちたツネキチのナイフを拾い上げると
迫りくるシブタクの顔面に向かってスタンガンをボールの様に投げつけた。
「いでっ!」
顔面にスタンガンを受け、痛みでシブタクの視界が一瞬奪われる。
その隙を付いてさとうは、シブタクの乗るバイクに迫る。
その隙を付いてさとうは、シブタクの乗るバイクに迫る。
「てめえっ!」
「さようなら」
「さようなら」
バイクがさとうの前を通り過ぎる寸前、シブタクの喉元にナイフを突き刺した。
加速したバイクの勢いによってシブタクの喉は横一線にぱっくりと切れ目が入った。
加速したバイクの勢いによってシブタクの喉は横一線にぱっくりと切れ目が入った。
「ヒュー!ヒュー!」
シブタクの喉から鮮血が吹き荒れる。
乗り手が致命傷を受けたことでコントロールの効かなくなったバイクはコンクリートの壁へ直進し
曲がることもブレーキをかけることも出来ず、激しい衝突音を起こした。
バイクは曲がり、ひしゃげて、シブタクは一切受け身を取ることも出来ないまま壁に激突。
血溜まりの中で痙攣を繰り返し、徐々に動かなくなった。
乗り手が致命傷を受けたことでコントロールの効かなくなったバイクはコンクリートの壁へ直進し
曲がることもブレーキをかけることも出来ず、激しい衝突音を起こした。
バイクは曲がり、ひしゃげて、シブタクは一切受け身を取ることも出来ないまま壁に激突。
血溜まりの中で痙攣を繰り返し、徐々に動かなくなった。
「何の音だ……?ひっ、お前は!?」
未だ痺れて動けないでいるツネキチを見下ろすさとう。
その手にはシブタクの血で刃が真っ赤に染まったナイフが握られていた。
その手にはシブタクの血で刃が真っ赤に染まったナイフが握られていた。
「ま、待ってくれ……俺が悪かった。もう二度とこんなことしないから!」
「貴方の言うことは信用出来ません、後で恨まれても面倒なのでここでさようならです」
「そんな!やめ」
「貴方の言うことは信用出来ません、後で恨まれても面倒なのでここでさようならです」
「そんな!やめ」
ツネキチの命乞いは最期まで言い終えることは無かった。
【渋井丸拓男@DEATH NOTE 死亡】
【葉多平ツネキチ@無能なナナ 死亡】
【葉多平ツネキチ@無能なナナ 死亡】
(待っててねしおちゃん。すぐに会いに行くからね。そのためなら私の障害になるものはなんだろうと……)
さとうは進み出す。
さとうとしおの二人だけの世界を取り戻すために。
さとうとしおの二人だけの世界を取り戻すために。
【松坂さとう@ハッピーシュガーライフ】
[状態]:健康、不安による焦り、制服のYシャツの一部が引き裂かれている
[装備]:キルアのスタンガン@HUNTER×HUNTER、サバイバルナイフ@現実
「令呪」:残り三画
[道具]:基本支給品 ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:元の世界に戻ってしおちゃんを探したい
1:元の世界に戻る方法を探す
2:邪魔をする存在には容赦しない
[状態]:健康、不安による焦り、制服のYシャツの一部が引き裂かれている
[装備]:キルアのスタンガン@HUNTER×HUNTER、サバイバルナイフ@現実
「令呪」:残り三画
[道具]:基本支給品 ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:元の世界に戻ってしおちゃんを探したい
1:元の世界に戻る方法を探す
2:邪魔をする存在には容赦しない
※参戦時期はアニメ3話でしおちゃんが家にいないのを気付いた頃
候補作002:偽り の 信頼 | 投下順 | 候補作014:ワタシが正義で仮面ライダー |
時系列順 | ||
GAME START | 松坂さとう | 007:さいごに心の中でデレる真贋ロワのアーニャさん |
渋井丸拓男 | GAME OVER | |
葉多平ツネキチ |