〇
「どいつもこいつも頭イカレてんじゃないの?」
「どいつもこいつも頭イカレてんじゃないの?」
美食殿の一員にして悪辣極まるバトルロワイヤルの参加者の一人にされてしまった猫獣人の少女、キャルは落ち着いて解禁される情報を確認しようと考え、最初にグリムバーストをぶっ放してしまった場所からそれなりに離れた民家にとどまっていた。
朝食でも済ませながらホットラインを眺めようと考えていたのだが、テレビに立て続けに流れた映像に思わず毒を吐く。
最初に梔子ユメの代打で出て来たラウ・ル・クルーゼはまだ分かる。
今確認した名簿に梔子ユメの名前があったことからも、大方実際に表舞台に出てきてプレイヤーを嬲りたくなったから進行役が変わったんだろう。
だが次いで出て来たルルーシュという男は本当に分からない。
朝食でも済ませながらホットラインを眺めようと考えていたのだが、テレビに立て続けに流れた映像に思わず毒を吐く。
最初に梔子ユメの代打で出て来たラウ・ル・クルーゼはまだ分かる。
今確認した名簿に梔子ユメの名前があったことからも、大方実際に表舞台に出てきてプレイヤーを嬲りたくなったから進行役が変わったんだろう。
だが次いで出て来たルルーシュという男は本当に分からない。
「あんなん自分とアヤノコウジだけで他の全員に喧嘩吹っ掛けるようなもんじゃない。
しかも、あいつの魔法の種も割れてるし」
しかも、あいつの魔法の種も割れてるし」
今回の通信魔法越しに何もしてこなかった当たり、有効射程距離は特別長くない。
さらに言えば命令は肉声で伝えなければならないみたいな条件もあるのかもしれない。
さらに言えば命令は肉声で伝えなければならないみたいな条件もあるのかもしれない。
(でもって『一人称変えろ』みたいなどうでもいい命令は問題なさそうだけど、態々魔法使わないでああやって物で釣って自分の軍団整えようとしてる辺り、『死ね』とか『従え』みたいなあんまりにも直接的に自分の利益に直結するような命令も無理っぽいわよね)
近づくな、声を聴くな。
と、対策はある程度できる程に自分の能力を開示してなおあの余裕、綾小路清隆は奇妙なベルトで仮面ライダーなる戦士に変身していたが、ルルーシュのベルトも同じような機能があり、尚且つ綾小路の001以上の戦士に変身できるということなのだろうか?
と、対策はある程度できる程に自分の能力を開示してなおあの余裕、綾小路清隆は奇妙なベルトで仮面ライダーなる戦士に変身していたが、ルルーシュのベルトも同じような機能があり、尚且つ綾小路の001以上の戦士に変身できるということなのだろうか?
「そうじゃなかったらマジで面だけのスかしたアホね」
『ホパ?』
なんて考えていると、上着のポケットにしまったケミーカードがもぞもぞと動いてホッパー1が顔を出す。
「ちょ、ちょっと!くすぐったいから急に動くな!」
『ホパホ……ホッパー!』
ホッパー1はケミーカードのまま飛び出ると、ドアのスキマを通って外に出て行ったしまった。
「あんの怪物バッタ……待ちなさいっ!」
ケミーライザーを装備しながら飛び出すと、ホッパー1は本物の飛蝗のようにカードごとぴょんぴょん跳ねながら移動していた。
「あーもー、アンタら止めなさいよ!」
手元に残ったままの3枚のカードの中からスケボーズのカードを選んでセットする。
<ケミーライズ!スケボーズ>
ビークル属性のレベルナンバー2、スケボーズが実体化する。
キャルはその背中に乗るとすぐさまケミーライザーのモードを切り替える。
キャルはその背中に乗るとすぐさまケミーライザーのモードを切り替える。
<サーチモード!>
「追いかけて!」
『スケボーズ!』
キャルを乗せたスケボーズはホッパー1を追って走り出した。
〇
「あのルルーシュという男のことはひとまず置いておくとして、クルーゼ隊長……なぜ?」
「あのルルーシュという男のことはひとまず置いておくとして、クルーゼ隊長……なぜ?」
量産型ヴァルバラドの仮面越しで直接その表情をうかがうことはできないが、困惑と怒りの入り混じった複雑な顔をしていることぐらい声で分かる。
かつてはクルーゼの指揮下の一人であったイザーク・ジュールと、そんなイザークに助けられたロボット大好き女子高生にして元アイドルの大河くるみは先刻NPCモンスターの残骸を組み上げて完成させたロボット、CODE:01と共に居た。
屋内ではなく武装して野外に居るのは、CODE:01の太陽電池の充電を待つ為である。
かつてはクルーゼの指揮下の一人であったイザーク・ジュールと、そんなイザークに助けられたロボット大好き女子高生にして元アイドルの大河くるみは先刻NPCモンスターの残骸を組み上げて完成させたロボット、CODE:01と共に居た。
屋内ではなく武装して野外に居るのは、CODE:01の太陽電池の充電を待つ為である。
「知り合いなの?」
「俺は元々クルーゼ隊に所属していた。
色は違うが、この軍服だって同じデザインだろ?」
色は違うが、この軍服だって同じデザインだろ?」
そう言ってイザークは鉄鋼を解除した。
確かに言われてみればクルーゼの着ている軍服の白い部分を赤色に変えたらイザークが今着ている軍服になるだろう。
確かに言われてみればクルーゼの着ている軍服の白い部分を赤色に変えたらイザークが今着ている軍服になるだろう。
「なんか、最初に脳味噌むき出しにしてた梔子って人は自分は偽物、みたいなこと言ってたけど……」
「見る限り立ち振る舞いは俺の知るクルーゼ隊長その物だ。
つまりどんな理由があるかは知らんが、あの人は自らの意志でケンジャクに協力しているっ!
自らの意志で……ニコルを、戦死したはずの部下を!俺たちの戦友を弄んでいる!
おまけに一度軍を抜けているディアッカは兎も角アスランやラクス様まで!」
つまりどんな理由があるかは知らんが、あの人は自らの意志でケンジャクに協力しているっ!
自らの意志で……ニコルを、戦死したはずの部下を!俺たちの戦友を弄んでいる!
おまけに一度軍を抜けているディアッカは兎も角アスランやラクス様まで!」
クルーゼの演説を自分のホットラインで確認しながら、イザークは公開された情報もくるみのホットラインを使って確認していた。
本名で載っていない参加者もいると前置きされてはいたし、いけ好かない隊長殿だったアスラン・ザラの名前が二つもある(しかも片方は最後に?がついている。?はこっちの台詞である)など不自然な部分は最初からあったが、イザークが一番驚き怒ったのが死んだはずの戦友、ニコル・アマルフィの名前が載っていたことだ。
本名で載っていない参加者もいると前置きされてはいたし、いけ好かない隊長殿だったアスラン・ザラの名前が二つもある(しかも片方は最後に?がついている。?はこっちの台詞である)など不自然な部分は最初からあったが、イザークが一番驚き怒ったのが死んだはずの戦友、ニコル・アマルフィの名前が載っていたことだ。
「もし、このニコルがクチナシのように外側だけの利用されている状態にあると言うなら!
俺は、俺はクルーゼ隊長と言えど許せないっ!
それにそもそもこんな野蛮な催しに加担するなど軍法会議物だ!」
俺は、俺はクルーゼ隊長と言えど許せないっ!
それにそもそもこんな野蛮な催しに加担するなど軍法会議物だ!」
ルルーシュ個人の事はほぼ知らないので態々100人以上を敵に回してなお尊大な阿呆か、何か考えや狙いがあってあんなパフォーマンスをした鬼才かは知らない。
だが、ラウ・ル・クルーゼは時に命すら預けた指揮官でパイロット。
裏切られた怒りが先走っているのもあるが、人となりをある程度知っていると思っていただけにショックは大きい。
その勢いのまま、イザークはガン!とそこにあった電柱に量産型ヴァルバラッシャーを叩きつける。
だがイザークはビクッ!と震え上がるくるみを観てすぐに冷静さを取り戻した。
だが、ラウ・ル・クルーゼは時に命すら預けた指揮官でパイロット。
裏切られた怒りが先走っているのもあるが、人となりをある程度知っていると思っていただけにショックは大きい。
その勢いのまま、イザークはガン!とそこにあった電柱に量産型ヴァルバラッシャーを叩きつける。
だがイザークはビクッ!と震え上がるくるみを観てすぐに冷静さを取り戻した。
「すまん。取り乱した」
「ううん、大丈夫。
私も、皆がどこかで危ない目にあってるかもって思うと、冷静じゃないし」
私も、皆がどこかで危ない目にあってるかもって思うと、冷静じゃないし」
「確かお前の所は3人だったか?」
「この子が起きたらどうしたらいいと思う?」
「そうだな……ディアッカたちが行きそうな場所に当てはないし、テレビ局だな」
「え?ルルーシュって人の仲間になりに行くの?」
「いいや。
いくらクルーゼ隊長たちに反発する側とは言え、あんな暴君は願い下げってのが普通だろう。
だがルルーシュに反発する連中も今の奴の居城がどんな物か気になりはするだ。
偵察に着た連中と接触して、可能なら反ゲーム派として協力したい」
いくらクルーゼ隊長たちに反発する側とは言え、あんな暴君は願い下げってのが普通だろう。
だがルルーシュに反発する連中も今の奴の居城がどんな物か気になりはするだ。
偵察に着た連中と接触して、可能なら反ゲーム派として協力したい」
なるほど、確かにあれだけのパフォーマンスを行っておいて完全に無視する者は放送を聞き逃した者以外そう居ないだろう。
ただでさえルルーシュは他人に命令を聞かせる異能力を披露しているのだから、人によっては最初から警戒対象でもある。
ただでさえルルーシュは他人に命令を聞かせる異能力を披露しているのだから、人によっては最初から警戒対象でもある。
『太陽エネルギー、充電完了。
CODE:01、起動します』
CODE:01、起動します』
そんなことを話し合っていると、耳なじみのない電子合成の声がする。
ゲーム開始から二時間が経過し、夜明けを迎えたことによりついに太陽電池で動く01が動き出した。
修理した上でキカイソダテールを投与したとは言え、どう動くか分からない。
量産型ヴァルバラッシャーを構え、いつでも戦える状態になるイザーク。
くるみはその後ろの少し離れた場所に位置取り様子をうかがう。
01は目の前のイザークではなくその奥のくるみを見つめ、
ゲーム開始から二時間が経過し、夜明けを迎えたことによりついに太陽電池で動く01が動き出した。
修理した上でキカイソダテールを投与したとは言え、どう動くか分からない。
量産型ヴァルバラッシャーを構え、いつでも戦える状態になるイザーク。
くるみはその後ろの少し離れた場所に位置取り様子をうかがう。
01は目の前のイザークではなくその奥のくるみを見つめ、
『造物主(マスター)、ご命令を。
当機は貴女に従います』
当機は貴女に従います』
「……一応、大丈夫そうだが?」
敵対行動を取りすぎてまた銃を向けられては困ると思ったイザークは武器を降ろした。
「う、うん。
えっと、どこか身体におかしなところはない?」
えっと、どこか身体におかしなところはない?」
少しおっかなビックリではあるが、くるみもイザークと01の方に近寄って行った。
『修復された機能に問題はありません。
増量されたナノスキン、増設スラスターも理論上問題なく使用可能です。
次のご命令を』
増量されたナノスキン、増設スラスターも理論上問題なく使用可能です。
次のご命令を』
「……なんだか調子の狂う喋り方だな。
おい!もっと普通にしゃべれないのか?」
おい!もっと普通にしゃべれないのか?」
『会話データが不足しています。
その要望を叶えるためには更なる会話によるラーニングが必要です』
その要望を叶えるためには更なる会話によるラーニングが必要です』
「つまり会話を続けて行けば少しはマシになると?」
『肯定します』
「じゃあまずその肯定しますってのを辞めろ。
そんな返事する奴今日日軍隊でも居ないぞ。
せめて了解とか承知とかにしておけ」
そんな返事する奴今日日軍隊でも居ないぞ。
せめて了解とか承知とかにしておけ」
『了解しました』
頭空っぽのロボットと会話するなど初めての経験だが、悪くない滑り出しなのではないだろうか?
だが口調は固いし、フレンドリーとも言えない気がする。
くるみはもう少し、踏み込んでみることにした。
だが口調は固いし、フレンドリーとも言えない気がする。
くるみはもう少し、踏み込んでみることにした。
「ねえ、一個良いかな?
あなたの名前なんだけど……」
あなたの名前なんだけど……」
「名前?01じゃないのか?」
「それじゃあ他のNPCと区別できないじゃん。
さっきルルーシュって人の部下も001って呼ばれてたし。
安直なんだけどさ、イチローなんてどうかな?」
さっきルルーシュって人の部下も001って呼ばれてたし。
安直なんだけどさ、イチローなんてどうかな?」
「イチロー?」
「安直だしちょっとペットみたいだし、嫌だったら別の呼び名とか考えるけど……」
『了解しました。
当機はこれより識別固有名を「イチロー」と定義します』
当機はこれより識別固有名を「イチロー」と定義します』
「いいのか?」
『造物主の決定に依存はありません。
また、固有の名称を定義しておくことは団体行動において合理的でもあります』
また、固有の名称を定義しておくことは団体行動において合理的でもあります』
「よろしくイチロー!私は大河くるみ!
こっちが……」
こっちが……」
「イザーク・ジュールだ」
『了解しました。
以後、お二人を「大河くるみ」「イザーク・ジュール」と呼称します』
以後、お二人を「大河くるみ」「イザーク・ジュール」と呼称します』
「イザークでいい」
「私もくるみでいいよ」
『了解しました。以後、お二人を……』
「いちいち言わんでも分かる事を言わんでいい!
ったく!まああの無口共よりかは幾分マシだが……」
ったく!まああの無口共よりかは幾分マシだが……」
俺はこの先このロボットの育児とクルミの護衛を同時にこなさなければならないのか?
と、イザークが少し遠い眼をした瞬間だった。
と、イザークが少し遠い眼をした瞬間だった。
『警告。こちらに接近する人影を確認。
回避、又は隠れてやり過ごすことを推奨します』
回避、又は隠れてやり過ごすことを推奨します』
「人影?」
イチローが視線を向けている方を振り向くと、確かに何かが近づいてきていた。
だが、何かが変だ。
ハ〇ー・ポッターにでも出てきそうなマントチックな学生服という恰好には、まあ目をつぶるとして動きが妙なのだ。
だが、何かが変だ。
ハ〇ー・ポッターにでも出てきそうなマントチックな学生服という恰好には、まあ目をつぶるとして動きが妙なのだ。
(走っていないように見えるが乗り物に乗ってるふうでもないな?)
強いて近い状態をあげるならスケートボードだが、それにしたって一度も地面を蹴っていないというのはおかしい。
なにか特殊な支給品でも渡されているのだろうか?
なにか特殊な支給品でも渡されているのだろうか?
「クルミ、下がっていろ。
俺とイチローで対処する」
俺とイチローで対処する」
そう言うとイザークは量産型ヴァルバラッシャーのスロットを開く。
イチローも右手首を折り畳んで腕部マシンガンの銃口を露出させる。
基になった量産型01は手首事パージさせないと使えなかったが、くるみによる修理の際に180度折り曲げることでいちいち後から手首を回収しなくてもいい様に改造したのだ。
イチローも右手首を折り畳んで腕部マシンガンの銃口を露出させる。
基になった量産型01は手首事パージさせないと使えなかったが、くるみによる修理の際に180度折り曲げることでいちいち後から手首を回収しなくてもいい様に改造したのだ。
「!」
向こうもこちらの存在に気づいたらしく、乗っていた変なスケートボードを降りる。
『ホッパー!』
そして小さすぎて近づくまでイザークたちには気付けなかったが、妙なボードの少女は勝手に動くカードを追いかけていたようだった。
「こいつは……」
思わずイザークはいつでも鉄鋼出来る様に持っていたレプリケミーカードと見比べる。
「あれ?あんたも似たようなの持ってるわね」
<ケミーイン!>
スケートボードの少女は左手に持っていた奇妙な機械を操作してスケートボードをカードに収納した。
「あんた、あたしをこいつらのところに連れてきたかったの?」
『ホパホー』
ぴょん、とカードの身体で器用に飛び上がったホッパー1が少女の、キャルの手元に戻る。
「……出会い頭に悪いんだけどさ、あんたの服、クルーゼって仮面野郎のに似てない?
そっちの二色塗はNPCっぽいし、もしかしてだけどあんたクルーゼの手下?」
そっちの二色塗はNPCっぽいし、もしかしてだけどあんたクルーゼの手下?」
ケミーライザーからスケボーズのカードを抜き取り、かわってアッパレブシドーのカードを装填する。
イザークも鉄鋼しようか一瞬迷ったが、逆にカードを収納すると
イザークも鉄鋼しようか一瞬迷ったが、逆にカードを収納すると
「……かつて指揮下にあったことは確かだし、軍人である以上命令に従い人を殺したこともある。
だが、誓ってこんな悪趣味な催しに加担したことはない」
だが、誓ってこんな悪趣味な催しに加担したことはない」
と、宣言した。
しばらくはイザークのスカーフェイスとイチローの顔を見つめていたキャルだったが、ホッパー1をポケットにしまってケミーライザーのグリップを折り畳む。
しばらくはイザークのスカーフェイスとイチローの顔を見つめていたキャルだったが、ホッパー1をポケットにしまってケミーライザーのグリップを折り畳む。
「いいわ、こいつらもマルガムになってないし信じてあげる。
あたしはキャル。
アンブローズ魔法学園が誇る優秀な魔法使いよ」
あたしはキャル。
アンブローズ魔法学園が誇る優秀な魔法使いよ」
そう言ってキャルは誇らしげに制服の校章を指さした。
「ほう、奇遇だな。
俺はイザーク・ジュール。
ザフト軍士官学校を次席卒業し、赤服を着る栄誉を許されたエリートだ」
俺はイザーク・ジュール。
ザフト軍士官学校を次席卒業し、赤服を着る栄誉を許されたエリートだ」
「赤服?」
「ザフト軍には階級がない。
立場は色で表され、緑、赤、黒、白の順になる」
立場は色で表され、緑、赤、黒、白の順になる」
「じゃああの仮面野郎は一応限りなく偉いのね」
「栄誉ある白服を穢したツケは必ず払ってもらうさ。
で、こっちのザフト軍だったらイマイチ立場の分からない色合いをしてるのがイチローだ」
で、こっちのザフト軍だったらイマイチ立場の分からない色合いをしてるのがイチローだ」
『当機は識別固有名「イチロー」と申します。
こちらが我が造物主のくるみです』
こちらが我が造物主のくるみです』
「大河くるみ、よろしくね」
「クルミね、よろしく」
〇
変な奴らに出くわした。
というのがキャルの正直な感想だった。
同い年ぐらいの袖がだぼだぼのだらしないカッコの奴にスカーフェイスの赤づくめ。
そして正中線から右を赤、左を青に塗り分けたカラクリ人形。
いったい何の因果で結びついたトリオなのだろう?
変な奴らに出くわした。
というのがキャルの正直な感想だった。
同い年ぐらいの袖がだぼだぼのだらしないカッコの奴にスカーフェイスの赤づくめ。
そして正中線から右を赤、左を青に塗り分けたカラクリ人形。
いったい何の因果で結びついたトリオなのだろう?
(ま、美食殿も他人のこと言えないけど)
幸か不幸か、キャルにとって直接の知り合いはシェフィしか呼ばれていない。
シェフィとの共通点は美食殿で同じ14歳ということ程度だが、何か意味があるのだろうか?
シェフィとの共通点は美食殿で同じ14歳ということ程度だが、何か意味があるのだろうか?
(それにしても、ナチュラルにコーディネイターか。
ランドソルの人族と獣人族の問題の焼き直しみたいなこと、星の向こうに行ってまでやってんのね)
ランドソルの人族と獣人族の問題の焼き直しみたいなこと、星の向こうに行ってまでやってんのね)
いい意味で島村卯月たちや菜月昴たちと分かり合えた経験もあるキャルだが、悪い意味の話を聞いても住んでる世界は違ってもヒトの本質なんてそう変わるモノではないのではないか?と、思えてくる。
「ねえキャル」
「どうしたの、クルミ」
「キャルって、魔法使いなんだよね?」
「ええ。あんたの世界には居ないみたいだけど。それがどうしたの?」
「魔法って、あんなことできるの?」
そう言ってくるみが指さす先を見ると、進行方向であるエリアF-7が黒いドームに覆われていた。
ドームは徐々に収縮していき、見えなくなっていく。
ドームは徐々に収縮していき、見えなくなっていく。
「できなくはないと思うけど、ここからじゃ何が起こってるか分かんないわね」
「ならば最悪を想定するべきだろうな。
キャル、お前が今まで出会った魔法使いの中に、さっきのドームぐらいの範囲を破壊できる魔法はあるか?」
キャル、お前が今まで出会った魔法使いの中に、さっきのドームぐらいの範囲を破壊できる魔法はあるか?」
「あるわ。
陛下の魔法なら、時間はかかっても出来るはず」
陛下の魔法なら、時間はかかっても出来るはず」
「よし、ならあのドームの下手人、そしてドームに追い散らされたNPCや危険な参加者を避けて空から行くぞ。
出来れば発電所にもよりたかったが、アビドス砂漠の方の橋を使ってテレビ局を目指す。
イチロー、人ひとり抱えたまま飛べるか?」
出来れば発電所にもよりたかったが、アビドス砂漠の方の橋を使ってテレビ局を目指す。
イチロー、人ひとり抱えたまま飛べるか?」
『増加スラスターの理論出力に問題はありません』
「キャル、自前で飛べるか?」
「当たり前よ」
「良し、行くぞ!」
『TUNE UP! GEKIOCOPTER!』
量産型ヴァルバラドレプリゲキオコプターカスタムに鉄鋼したイザークを先頭にキャル、イチローに背負われたくるみと続く。
慎重を期したその判断は正しかったのか?
それは、闇檻の魔女の気分次第だろう。
慎重を期したその判断は正しかったのか?
それは、闇檻の魔女の気分次第だろう。
【エリアF-10/住宅街/9月2日午前6時】
【イザーク・ジュール@機動戦士ガンダムSEED】
状態:健康、顔に大きな傷跡、量産型ヴァルバラドに鉄鋼中
服装:ザフトの赤服
装備:量産型ヴァルバラッシャー@仮面ライダーガッチャード
レプリケミーカード(マッドウィール、ゲキオコプター)@仮面ライダーガッチャード
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:この殺し合いから脱出する。
01:死んだ部下を弄び、こんな殺し合いに加担して白服を穢したクルーゼ隊長は許せない。
02:クルミたちと共にテレビ局を目指し、反ルルーシュ派のゲームにのってない連中と合流する。
地球連合の連中が居るなら出方次第だが協力してやらんこともない。
03:ニコル……お前がもしクチナシのように体を利用されてるだけだとすれば俺は!
04:この武器といいクルミの手袋といい、かなり良い物だなな。
持ち帰って我がザフト軍で使えないか?
05:アスラン、ラクス様……ディアッカ。死ぬなよ
06:なぜアスランやキラとか言う奴の名前が二つも?
07:俺はこのロボットとクルミの御守をしながら行かなきゃならんのか?
08:あの黒いドーム……避けた方がよさそうだな。
参戦時期:第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦でディアッカと再会した後
備考
※量産型ヴァルバラッシャーは錬金術師でなくともある程度以上の戦闘技能があれば誰でも使えるようです。
※『トラぺジウム』、『プリンセスコネクト!Re:DIVE』に関する知識を得ました。
※ニコルが羂索のような何者かに死体を利用されているだけの可能性を考慮しています。
※ノワルがエリアF-7を更地にするのを遠目に目撃しました。
具体的に何が起こったかまでは分かっていません。
【イザーク・ジュール@機動戦士ガンダムSEED】
状態:健康、顔に大きな傷跡、量産型ヴァルバラドに鉄鋼中
服装:ザフトの赤服
装備:量産型ヴァルバラッシャー@仮面ライダーガッチャード
レプリケミーカード(マッドウィール、ゲキオコプター)@仮面ライダーガッチャード
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:この殺し合いから脱出する。
01:死んだ部下を弄び、こんな殺し合いに加担して白服を穢したクルーゼ隊長は許せない。
02:クルミたちと共にテレビ局を目指し、反ルルーシュ派のゲームにのってない連中と合流する。
地球連合の連中が居るなら出方次第だが協力してやらんこともない。
03:ニコル……お前がもしクチナシのように体を利用されてるだけだとすれば俺は!
04:この武器といいクルミの手袋といい、かなり良い物だなな。
持ち帰って我がザフト軍で使えないか?
05:アスラン、ラクス様……ディアッカ。死ぬなよ
06:なぜアスランやキラとか言う奴の名前が二つも?
07:俺はこのロボットとクルミの御守をしながら行かなきゃならんのか?
08:あの黒いドーム……避けた方がよさそうだな。
参戦時期:第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦でディアッカと再会した後
備考
※量産型ヴァルバラッシャーは錬金術師でなくともある程度以上の戦闘技能があれば誰でも使えるようです。
※『トラぺジウム』、『プリンセスコネクト!Re:DIVE』に関する知識を得ました。
※ニコルが羂索のような何者かに死体を利用されているだけの可能性を考慮しています。
※ノワルがエリアF-7を更地にするのを遠目に目撃しました。
具体的に何が起こったかまでは分かっていません。
【大河くるみ@トラぺジウム】
状態:健康、不安(大)、イチローに背負われている。
服装:いつもの私服
装備:技術手袋@ドラえもん
キカイソダテール(残り4/5回)@ドラえもん
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1、ホットライン
思考
基本:死にたくはない。
01:怖いけど、何もしない訳にはいかない。
02:イザーク、イチロー、キャルと一緒に行く。
03:みんなにはどうか無事でいて欲しい。
参戦時期:東西南北(仮)が一度解散した直後
備考
※01をイチローと名付けました。
イチローが今後どのように変化していくか、キカイソダテールを投与されてどうなるかなどは後の書き手様にお任せします。
現時点では少なくとも本来なかった発声機能、会話機能を習得しています。
※『機動戦士ガンダムSEED』、『プリンセスコネクト!Re:DIVE』に関する知識を得ました。
※ノワルがエリアF-7を更地にするのを遠目に目撃しました。
具体的に何が起こったかまでは分かっていません。
状態:健康、不安(大)、イチローに背負われている。
服装:いつもの私服
装備:技術手袋@ドラえもん
キカイソダテール(残り4/5回)@ドラえもん
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1、ホットライン
思考
基本:死にたくはない。
01:怖いけど、何もしない訳にはいかない。
02:イザーク、イチロー、キャルと一緒に行く。
03:みんなにはどうか無事でいて欲しい。
参戦時期:東西南北(仮)が一度解散した直後
備考
※01をイチローと名付けました。
イチローが今後どのように変化していくか、キカイソダテールを投与されてどうなるかなどは後の書き手様にお任せします。
現時点では少なくとも本来なかった発声機能、会話機能を習得しています。
※『機動戦士ガンダムSEED』、『プリンセスコネクト!Re:DIVE』に関する知識を得ました。
※ノワルがエリアF-7を更地にするのを遠目に目撃しました。
具体的に何が起こったかまでは分かっていません。
【キャル@プリンセスコネクト!Re:DIVE】
状態:健康
服装:アンブローズ魔法学園の制服(女子生徒用)
装備:ブラスティングスタッフ@オーバーロード
令呪:残り三画
道具:ケミーライザー@仮面ライダーガッチャード
ライドケミーカード(ホッパー1、スチームライナー、スケボーズ、アッパレブシドー)@仮面ライダーガッチャード
ホットライン
思考
基本:このゲームをぶっ潰すわよ!
01:誕生日ケーキとか嫌がらせでしょ。
あいつらからだったら、まあ悪くなかったでしょうけど
02:イザークたちと協力する。
03:反ルルーシュ派の連中と合流するためにテレビ局を目指す。
04:シェフィ、無事でいなさいよ
05:
参戦時期:少なくともシェフィが仲間になった後
備考
※令呪を使用することでプリンセスフォームやオーバーロードの力を99.9秒間だけ使う事が出来ます。
※少なくともウィザーディング・アオハル・デイズ~魔法学園と奇跡の鐘~、デレマスコラボイベント、リゼロコラボイベント第一弾は経験済みです。
※『機動戦士ガンダムSEED』、『トラぺジウム』に関する知識を得ました。
※名簿の梔子ユメを羂索のことだと勘違いしています。
※ノワルがエリアF-7を更地にするのを遠目に目撃しました。
具体的に何が起こったかまでは分かっていません。
状態:健康
服装:アンブローズ魔法学園の制服(女子生徒用)
装備:ブラスティングスタッフ@オーバーロード
令呪:残り三画
道具:ケミーライザー@仮面ライダーガッチャード
ライドケミーカード(ホッパー1、スチームライナー、スケボーズ、アッパレブシドー)@仮面ライダーガッチャード
ホットライン
思考
基本:このゲームをぶっ潰すわよ!
01:誕生日ケーキとか嫌がらせでしょ。
あいつらからだったら、まあ悪くなかったでしょうけど
02:イザークたちと協力する。
03:反ルルーシュ派の連中と合流するためにテレビ局を目指す。
04:シェフィ、無事でいなさいよ
05:
参戦時期:少なくともシェフィが仲間になった後
備考
※令呪を使用することでプリンセスフォームやオーバーロードの力を99.9秒間だけ使う事が出来ます。
※少なくともウィザーディング・アオハル・デイズ~魔法学園と奇跡の鐘~、デレマスコラボイベント、リゼロコラボイベント第一弾は経験済みです。
※『機動戦士ガンダムSEED』、『トラぺジウム』に関する知識を得ました。
※名簿の梔子ユメを羂索のことだと勘違いしています。
※ノワルがエリアF-7を更地にするのを遠目に目撃しました。
具体的に何が起こったかまでは分かっていません。
012:会いたい気持 | 投下順 | 014:テラー |
011:1つ問おう!ヴィラン共の企みを阻止する次代の象徴には何が必要だと思うかね?そう……ヒロインだ! | 時系列順 | |
候補作116:Try&Fight | イザーク・ジュール | 053:イザーク・ジュール:オリジン |
大河くるみ | ||
GAME START | イチロー | |
候補作:099ハッピーバースデーキャルちゃん!生まれて来てくれてありがとう! | キャル |