静まりかえった、会場の一角。
なんか青くてプルプルしたやつが、恐る恐る歩を進めていた。
彼の名は、ところ天の助。
全人類の頭髪を刈ろうと企む悪の帝国と戦う、賞味期限切れのところてんである。
何を言っているかわからない? この程度で振り落とされてたら、ボーボボは読めないぞ。
なんか青くてプルプルしたやつが、恐る恐る歩を進めていた。
彼の名は、ところ天の助。
全人類の頭髪を刈ろうと企む悪の帝国と戦う、賞味期限切れのところてんである。
何を言っているかわからない? この程度で振り落とされてたら、ボーボボは読めないぞ。
「やべえよ、やべえよ……。殺し合いとか……。
ボーボボいないかなあ……。この際、首領パッチでも……」
ボーボボいないかなあ……。この際、首領パッチでも……」
仲間の姿を求めながら、天の助は歩き続ける。
やがて彼は、他の参加者と遭遇するとことになる。
ただし、相手はすでに事切れていたが。
やがて彼は、他の参加者と遭遇するとことになる。
ただし、相手はすでに事切れていたが。
「な、なんじゃこりゃあ……」
路上に転がる三つの死体を見て、天の助は戦慄する。
死んでいたのはおにぎりっぽいやつ。パンみたいなやつ。そして、ラーメンのようなやつだった。
死んでいたのはおにぎりっぽいやつ。パンみたいなやつ。そして、ラーメンのようなやつだった。
「何? 食べ物限定の殺戮者? だったら俺もヤバいじゃん!」
おのれも標的にされるのではという想像が頭をよぎり、天の助はその体を激しく震わせる。
だがその一方で、彼の中では愉悦の心もわずかに芽生えていた。
米、パン、麺。日本における三大主食である。
ところてんを人類の主食にするという野望を抱く天の助にとって、その三つが地に伏している光景は決して悪いものではなかった。
無自覚のうちに、天の助は醜悪な笑みを浮かべていた。
そして、それが望ましくない事態を引き起こすことになる。
だがその一方で、彼の中では愉悦の心もわずかに芽生えていた。
米、パン、麺。日本における三大主食である。
ところてんを人類の主食にするという野望を抱く天の助にとって、その三つが地に伏している光景は決して悪いものではなかった。
無自覚のうちに、天の助は醜悪な笑みを浮かべていた。
そして、それが望ましくない事態を引き起こすことになる。
「そこのおまえ!」
突然響いた声に、天の助は我に返る。
慌てて声のした方向に顔を向けると、そこには全身を黄色い戦闘スーツに包んだ人間がいた。
天の助の知識でも、それがいわゆる「ヒーロー」であることは想像ができた。
慌てて声のした方向に顔を向けると、そこには全身を黄色い戦闘スーツに包んだ人間がいた。
天の助の知識でも、それがいわゆる「ヒーロー」であることは想像ができた。
「はい!? な、なんですか!?」
「とぼけるんじゃない! この死体……おまえの仕業だな!」
「えーっ!?」
「とぼけるんじゃない! この死体……おまえの仕業だな!」
「えーっ!?」
若干甲高い声で指摘されて、天の助は初めて俺の振る舞いのまずさに気づく。
死体が並ぶ前で、邪悪に笑う男。
どう考えても、下手人以外の何者でない。
死体が並ぶ前で、邪悪に笑う男。
どう考えても、下手人以外の何者でない。
「ち、違います! 違うんです!」
「そんな言い訳、信じると思ってるのか!」
「そんな言い訳、信じると思ってるのか!」
とうとうヒーローは、武器を取り出した。
説得は不可能と判断した天の助は、一目散に闘争を始める。
説得は不可能と判断した天の助は、一目散に闘争を始める。
「こら、待て!」
「誰が待つかぁぁぁぁ!! 『ぬ』の神よ! 我にご加護をォォォォ!!」
「誰が待つかぁぁぁぁ!! 『ぬ』の神よ! 我にご加護をォォォォ!!」
『どんな神様だよ!』。
そんなツッコミを入れてくれる仲間は、今の天の助にはいなかった。
そんなツッコミを入れてくれる仲間は、今の天の助にはいなかった。
◆ ◆ ◆
「何やら騒がしいと思って戻ってきてみれば……。これは好都合」
追いかけっこを繰り広げる天の助とヒーローを、物陰から見つめる影が一つ。
白骨化したシャケのような顔立ちをしたその怪人の名は、サモーン・シャケキスタンチンという。
彼こそが、3体の参加者を殺害した真犯人だった。
白骨化したシャケのような顔立ちをしたその怪人の名は、サモーン・シャケキスタンチンという。
彼こそが、3体の参加者を殺害した真犯人だった。
「しかし、あのパワードスーツの戦闘力はなかなかのものだったな。
デザインも、どことなくシャケっぽかったし。
おかげで、こんなに早くキルスコアをあげられた。
まあ俺様は本来、暴力に頼るのは好きではないのだが……。
この状況では、そうも言ってられまい」
デザインも、どことなくシャケっぽかったし。
おかげで、こんなに早くキルスコアをあげられた。
まあ俺様は本来、暴力に頼るのは好きではないのだが……。
この状況では、そうも言ってられまい」
決して殺し合いという状況にビビり、過剰に暴れてしまったわけではない。
サモーンは、自分にそう言い聞かせる。
サモーンは、自分にそう言い聞かせる。
「何はともあれ、あのところてん野郎が勝手に濡れ衣を着てくれたのは好都合。
この隙に、俺様は次の獲物を探すとしよう。
全ては、シャケのある食卓のために!」
この隙に、俺様は次の獲物を探すとしよう。
全ては、シャケのある食卓のために!」
決意を新たにすると、サモーンはその場を立ち去った。
なお、彼が自分が殺した参加者の支給品を回収しておけばよかったと気づくのは、しばらく後のことだった。
なお、彼が自分が殺した参加者の支給品を回収しておけばよかったと気づくのは、しばらく後のことだった。
【ところ天の助@ボボボーボ・ボーボボ】
状態:正常
服装:なし
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン
思考
基本:死にたくない
01:ヒーローから逃げる
02:ボーボボたちを探す
参戦時期:無印終了直後
状態:正常
服装:なし
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン
思考
基本:死にたくない
01:ヒーローから逃げる
02:ボーボボたちを探す
参戦時期:無印終了直後
【スパーダ@宇宙戦隊キュウレンジャー】
状態:正常、カジキイエローに変身中
服装:シェフ服
装備:セイザブラスター&カジキキュータマ@宇宙戦隊キョウレンジャー、キューザウェポン@宇宙戦隊キョウレンジャー
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:殺し合いを止める
01:プルプルしたやつを捕まえる
参戦時期:TVシリーズ終了後
状態:正常、カジキイエローに変身中
服装:シェフ服
装備:セイザブラスター&カジキキュータマ@宇宙戦隊キョウレンジャー、キューザウェポン@宇宙戦隊キョウレンジャー
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:殺し合いを止める
01:プルプルしたやつを捕まえる
参戦時期:TVシリーズ終了後
【サモーン・シャケキスタンチン@快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー】
状態:正常
服装:なし
装備:ハイゴッグの起動鍵@機動戦士ガンダム0080
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:シャケを食え!
01:優勝を目指す
参戦時期:死亡後
状態:正常
服装:なし
装備:ハイゴッグの起動鍵@機動戦士ガンダム0080
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:シャケを食え!
01:優勝を目指す
参戦時期:死亡後
【団栗林むすび@あはれ!名作くん 死亡】
【大化ケット@妖怪ウォッチシリーズ 死亡】
【ラーマン@格闘料理伝説ビストロレシピ 死亡】
※3人の支給品は、死体と共に放置されています。
【大化ケット@妖怪ウォッチシリーズ 死亡】
【ラーマン@格闘料理伝説ビストロレシピ 死亡】
※3人の支給品は、死体と共に放置されています。
【支給品解説】
- セイザブラスター&カジキキュータマ@宇宙戦隊キュウレンジャー
セットで一つの支給品として支給。
セイザブラスターは腕に装着する、キュウレンジャーの変身アイテム。
銃として使用することも可能。
カジキキュータマはかじき座の力が込められたアイテムで、カジキイエローへの変身に必要。
本来は救世主の資格を持つ人間にしか使えないが、このゲームではアバウトに「海」や「魚」に縁がある人物なら使用可能。
セイザブラスターは腕に装着する、キュウレンジャーの変身アイテム。
銃として使用することも可能。
カジキキュータマはかじき座の力が込められたアイテムで、カジキイエローへの変身に必要。
本来は救世主の資格を持つ人間にしか使えないが、このゲームではアバウトに「海」や「魚」に縁がある人物なら使用可能。
- キューザウェポン@宇宙戦隊キュウレンジャー
キュウレンジャー初期メンバーの共通武器。
三つのパーツで構成されており、組み合わせ方により様々な武器になる。
スパーダは短剣型の「キュースラッシャー」を主に使用している。
三つのパーツで構成されており、組み合わせ方により様々な武器になる。
スパーダは短剣型の「キュースラッシャー」を主に使用している。
- ハイゴッグの起動鍵@機動戦士ガンダム0080
ジオン軍の水陸両用モビルスーツ「ゴッグ」を再設計した機体。
ズゴックEと並び、一年戦争における水陸両用モビルスーツの頂点と言える存在である。
主な武装は、両腕のビーム砲とミサイル。
ズゴックEと並び、一年戦争における水陸両用モビルスーツの頂点と言える存在である。
主な武装は、両腕のビーム砲とミサイル。