男女の間では、憎しみは愛の裏返しです。 嫉妬もまた愛のバロメーターです
瀬戸内寂聴
瀬戸内寂聴
これは放送前の出来事。
「マスター、その…本当に大丈夫かい?
声の主はライダー。先の禪院家のデストラップに近い戦闘の最中にてケガをしたマスターである鳩野ちひろを気遣う。
「う……うん!ピルツさんと孔富さんのおかげで。というか私は怪我というより貧血だから
「私としては、サッちゃんと流ちゃんの方が心配だよ」
ちひろは自身の体調よりもサチと流子を心配する。
なにせNPCである禪院扇の全斬撃を直に受けたためだ。
ちひろは自身の体調よりもサチと流子を心配する。
なにせNPCである禪院扇の全斬撃を直に受けたためだ。
「私も大丈夫。すごいよね、ピルツさんと孔富さん。傷一つ残らずに治療するなんて
「流ちゃんはどう?」
「……」
「流ちゃん?」
「おう……まぁな
「……」
「流ちゃん?」
「おう……まぁな
「「……」」
(う~ん。機嫌悪そうだ)
(シノアちゃんとのことがまだ納得いってないのかな)
(う~ん。機嫌悪そうだ)
(シノアちゃんとのことがまだ納得いってないのかな)
流子の返事から、まだシノアについて疑念を抱いているのだと二人は察した。
ちなみにシノアは現在、流子と距離をとって歩いている。
ニコルが会話の相手をしている。
そして、ちひろはまだ二人にきちんとお礼を伝えていないことを思い出す。
ちなみにシノアは現在、流子と距離をとって歩いている。
ニコルが会話の相手をしている。
そして、ちひろはまだ二人にきちんとお礼を伝えていないことを思い出す。
「あ、あの!」
「ん?」
「あら?どうしたの」
「先ほどは治療していただきありがとうございました。お礼が遅くなってすみません……」
「気にしなくていいわ。それがアタシの役目なんだから」
「ええ、ヒーローのいう通りよ。一般人(パンピー)を守るのは私たちの役目💛
「ん?」
「あら?どうしたの」
「先ほどは治療していただきありがとうございました。お礼が遅くなってすみません……」
「気にしなくていいわ。それがアタシの役目なんだから」
「ええ、ヒーローのいう通りよ。一般人(パンピー)を守るのは私たちの役目💛
救済(すく)うのは当然とばかりの返答。
「かっこいい……」
(う~ん、ヒーローと大人の人と仲良くなれる体験自体初めてだからうれしいな~~~死ぬほどうれしくてにやけちゃうな~~~←呑気すぎる)
(う~ん、ヒーローと大人の人と仲良くなれる体験自体初めてだからうれしいな~~~死ぬほどうれしくてにやけちゃうな~~~←呑気すぎる)
ピルツと孔富の言葉にちひろは胸がじーんとくる。
「そうだ。ちひろ、あれから立ち眩みなどはない?」
「はい。元気100倍です!」
「そ、…ふふん。さすがアタシ!パーフェクトな予後だわよ!」
ちひろの言葉にピルツはうんうんと頷く。
ちひろの予後に合わせて孔富も2人に問診を行う。
「はい。元気100倍です!」
「そ、…ふふん。さすがアタシ!パーフェクトな予後だわよ!」
ちひろの言葉にピルツはうんうんと頷く。
ちひろの予後に合わせて孔富も2人に問診を行う。
「サチと不良少女(レディース)はどうかしら?」
「はい。私も大丈夫です。治療していただきありがとうございました」
「ああ、私も大丈夫。感謝してるよ」
孔富の問診にサチと流子も問題ないと答える。
「はい。私も大丈夫です。治療していただきありがとうございました」
「ああ、私も大丈夫。感謝してるよ」
孔富の問診にサチと流子も問題ないと答える。
「ピルツさん。孔富さん。僕からもお礼を言わせてください。3人を助けてくれてありがとうございます」
「さっきも言ったけど、アタシは命をあきらめない。だから気にしなくていいわよ
「さっきも言ったけど、アタシは命をあきらめない。だから気にしなくていいわよ
「ま、この世界的名医の私とヒーローガールがいればブラックジャックの出番は必要ないわ。ね?
「ま、ブラックジャックは置いとくとして。だけど、相棒の言う通りよ。どんな痛みもアタシが癒してあげるわ」
「「傷は…ね」
(あの子…サチだったわね。恋する乙女……危ういわね)
(そのブラックジャックも言ってたわね。心の底までは治せないって。嫌な予感が当たらなきゃいいけど)
ピルツと孔富の言葉にニコルは神妙な面持ち。シノアは無表情でその会話を聞いていた。
(そのブラックジャックも言ってたわね。心の底までは治せないって。嫌な予感が当たらなきゃいいけど)
ピルツと孔富の言葉にニコルは神妙な面持ち。シノアは無表情でその会話を聞いていた。
☆彡 ☆彡 ☆彡
再び、サチ・ちひろ。流子は三人で会話を続けていた。
「ま、ボクがいるからマスターはどーんと構えていてよ!」
霊体化していたライダーは実体化すると自信満々に宣言した。
霊体化していたライダーは実体化すると自信満々に宣言した。
「う、うん。頼りにしてるよ。」
(ライダー……えっと確か真名は“アストルフォ”だっけ)
アストルフォ。シャルルマーニュ十二勇士の一人。タタール王アグリカーネの撃退に巨人カリゴランテを捕虜にするなど、いくつもの冒険譚があるが、中でも月へ旅立った逸話が有名だ。正確にはサーヴァントである彼はアストルフォ本人ではなく、英霊の影の存在なのだが、一般人のちひろにとっては百人力であることは確かだ。
(ライダー……えっと確か真名は“アストルフォ”だっけ)
アストルフォ。シャルルマーニュ十二勇士の一人。タタール王アグリカーネの撃退に巨人カリゴランテを捕虜にするなど、いくつもの冒険譚があるが、中でも月へ旅立った逸話が有名だ。正確にはサーヴァントである彼はアストルフォ本人ではなく、英霊の影の存在なのだが、一般人のちひろにとっては百人力であることは確かだ。
「うん。実は直接会えるのが楽しみなんだ♪」
(早く二人に会いたいなぁ~。矢賀ちゃん驚くだろうな。徳川家康に豊臣秀吉に会ったと知ったら←普通は頭大丈夫か?と心配される)
ちひろは歴史好き。同じく歴史好きの共通点からクラスメイトの矢賀緑と親しくなり、高校生活新学期早々からのぼっちを避けることはできた経緯がある。
名簿に“徳川家康”“豊臣秀吉”とったメジャー級の人物。
テンションがアガル⤴しかないだろといった様子。
もっともこの真贋交わる殺し合いにいる両者は一般的に知られている姿とは大きくかけ離れているが……
(早く二人に会いたいなぁ~。矢賀ちゃん驚くだろうな。徳川家康に豊臣秀吉に会ったと知ったら←普通は頭大丈夫か?と心配される)
ちひろは歴史好き。同じく歴史好きの共通点からクラスメイトの矢賀緑と親しくなり、高校生活新学期早々からのぼっちを避けることはできた経緯がある。
名簿に“徳川家康”“豊臣秀吉”とったメジャー級の人物。
テンションがアガル⤴しかないだろといった様子。
もっともこの真贋交わる殺し合いにいる両者は一般的に知られている姿とは大きくかけ離れているが……
「そうだ。ねぇ、はとっち。これを受け取って」
サチはそうそうと思いだすと、支給品の一つをちひろに見せる。
それはイヤリングだった。
サチはそうそうと思いだすと、支給品の一つをちひろに見せる。
それはイヤリングだった。
「え?でも、それってサッちゃんに支給されたやつだし……」
まさかのサチの申し出にちひろは断ろうとする。
だが、サチは引かない。
まさかのサチの申し出にちひろは断ろうとする。
だが、サチは引かない。
「ううん。はとっちに受け取ってほしいの」
サチは神妙な顔で話す。
サチは神妙な顔で話す。
「あのとき、はとっちと最初に出会わなければ、私はきっと心が砕けていた。だけど、はとっちの演奏が私を奮い立たせてくれた。かっこよかった。まるでキリトみたいに」
「それと、キリトへの気持ちが恋だということに気づかせてくれた。だから、これは私の心からのお礼……だめかな?」
サチにとってちひろはこの真贋交わる殺し合いにおいてのヒーロー。
故にサチはちひろに感謝を伝えたい。
「それと、キリトへの気持ちが恋だということに気づかせてくれた。だから、これは私の心からのお礼……だめかな?」
サチにとってちひろはこの真贋交わる殺し合いにおいてのヒーロー。
故にサチはちひろに感謝を伝えたい。
「受け取ってやったらいいんじゃないか?せっかくの好意を無下にすることもないだろ?」
「…うん。わかった!ありがとう、サッちゃん!」
流子の勧めもあるが、ちひろはサチから支給品のイヤリングを受け取ると。スカートのポッケにしまう。
「…うん。わかった!ありがとう、サッちゃん!」
流子の勧めもあるが、ちひろはサチから支給品のイヤリングを受け取ると。スカートのポッケにしまう。
「青春ね💛」 「いいんじゃない」 「うん…そうだね」
孔富、ピルツ、ニコルはそのやり取りを微笑ましく見守っていた。
孔富、ピルツ、ニコルはそのやり取りを微笑ましく見守っていた。
「……」
シノアも会話に口を挟まずじっと見つめていた……
シノアも会話に口を挟まずじっと見つめていた……
歩きながら話しを続けていく中、ついに一行はI-4 キリトの家へたどり着く。
――― キリトの家 ―――
といっても現実のキリトの家ではない。
この真贋交わる殺し合いのランドマークとなっているこの家は、SAOアインクラッド第22層に存在し、キリトとアスナが一時的に娘のユイも含めて3人で暮らしていたログハウスことプレイヤーホーム。
この真贋交わる殺し合いのランドマークとなっているこの家は、SAOアインクラッド第22層に存在し、キリトとアスナが一時的に娘のユイも含めて3人で暮らしていたログハウスことプレイヤーホーム。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「ここが、キリトくんの家……」
(この家……外見からみると現実の家じゃなさそうな?)
「あん?なんか家というよりログハウスみてーだな」
流子の疑問も当然。
材質などから一軒家というよりログハウスといったほうがいいのかもしれない。
(この家……外見からみると現実の家じゃなさそうな?)
「あん?なんか家というよりログハウスみてーだな」
流子の疑問も当然。
材質などから一軒家というよりログハウスといったほうがいいのかもしれない。
「「「……」」」
ニコル、ピルツ、孔富はじっとキリトの家を眺める。
ニコル、ピルツ、孔富はじっとキリトの家を眺める。
「んじゃ、中に入ろうぜ?」
「そうだね。お、おじゃましまーす……!?」
「どうした?ちひろ?」
「なんか、扉が閉まっているみたいで開かない💦
「そうだね。お、おじゃましまーす……!?」
「どうした?ちひろ?」
「なんか、扉が閉まっているみたいで開かない💦
どうやら玄関扉は鍵がかかっているのか閉じていた。
「近くに鍵とかねぇのか?」
「そうだね。探してみようか」
ちひろと流子が扉の鍵を探そうとしたとき、サチが口を開いた。
「そうだね。探してみようか」
ちひろと流子が扉の鍵を探そうとしたとき、サチが口を開いた。
「はとっち、ごめん。少しどいて?」
「サッちゃん……?」
サチの不穏な様子に額から汗が流れるが、その申し出にちひろは横にズレる。
「サッちゃん……?」
サチの不穏な様子に額から汗が流れるが、その申し出にちひろは横にズレる。
「……」
サチは無言で玄関扉前まで歩くと槍を構える。
そして、両手で槍を掴むと勢いよく振り下ろした。
それはアバン流槍殺法“地雷閃”
サチの支給品の一つ。鎧の魔槍。
説明書には詳細が記載されていなかったが、アバン流槍殺法をソードスキルとして扱うことができていたのだ。
サチは無言で玄関扉前まで歩くと槍を構える。
そして、両手で槍を掴むと勢いよく振り下ろした。
それはアバン流槍殺法“地雷閃”
サチの支給品の一つ。鎧の魔槍。
説明書には詳細が記載されていなかったが、アバン流槍殺法をソードスキルとして扱うことができていたのだ。
「す、すごいねサッちゃん!」
(なんか、サッちゃんらしくないけど……)
「へ。力技は嫌いじゃないぜ」
サチの意外な行動にちひろはとりあえずグッとサムズアップする。
流子はひゅ~と感心したように口笛を鳴らした。
(なんか、サッちゃんらしくないけど……)
「へ。力技は嫌いじゃないぜ」
サチの意外な行動にちひろはとりあえずグッとサムズアップする。
流子はひゅ~と感心したように口笛を鳴らした。
「……」
サチはそんな二人の言葉に反応を示さず、スタスタと中へ入る。
サチが玄関を歩き終わるとそのとき玄関の床が光だした。
床には魔法陣が描かれていた。
サチはそんな二人の言葉に反応を示さず、スタスタと中へ入る。
サチが玄関を歩き終わるとそのとき玄関の床が光だした。
床には魔法陣が描かれていた。
――― トラップ ―――
そうトラップが発動された。
直後、大量の口がついた植物のようなモンスターが出現しちひろと流子へ襲い掛かる。
モンスターの名はリトルネペント
直後、大量の口がついた植物のようなモンスターが出現しちひろと流子へ襲い掛かる。
モンスターの名はリトルネペント
「マスター、後ろへ下がって!」
「うお!?なんだこいつ等!」
再び霊体化していたライダーは素早く実体化するとちひろを後ろへ避難させると、槍でリトルぺネントを薙ぎ払う。
さらにキリトの家周辺の地面が浮き始める。
「うお!?なんだこいつ等!」
再び霊体化していたライダーは素早く実体化するとちひろを後ろへ避難させると、槍でリトルぺネントを薙ぎ払う。
さらにキリトの家周辺の地面が浮き始める。
☆彡 ☆彡 ☆彡
ちひろのラブギターロッドによるビートソニック。
流子の万物切断エクスタス
ライダーのトラップ・オブ・アルガリア
時間がかかったが、三者三様の武器で室内のリトルぺネントを一掃する。
流子の万物切断エクスタス
ライダーのトラップ・オブ・アルガリア
時間がかかったが、三者三様の武器で室内のリトルぺネントを一掃する。
「サッちゃん!どこ?」
「サチさんは2階にいきましたよ」
「…シノアちゃん」
いつの間にかシノアも一緒にいた。
そしてサチが2階にいったのをちひろと流子に伝える。
「サチさんは2階にいきましたよ」
「…シノアちゃん」
いつの間にかシノアも一緒にいた。
そしてサチが2階にいったのをちひろと流子に伝える。
「おいガキ。お前また何か企んでいるんじゃねぇか?」
「シノアちゃんを疑うのもいいですが…」
「今は私と口論している場合じゃないんじゃないですか?」
「流ちゃん。シノアちゃんの言う通りだよ!急ごう!」
「…ちっ!」
ちひろの正論。故に流子もこれ以上シノアを詰問することなく
先行したサチを追いかける。
「シノアちゃんを疑うのもいいですが…」
「今は私と口論している場合じゃないんじゃないですか?」
「流ちゃん。シノアちゃんの言う通りだよ!急ごう!」
「…ちっ!」
ちひろの正論。故に流子もこれ以上シノアを詰問することなく
先行したサチを追いかける。
2階に上がり、扉が開いている部屋を見つけると中に入る。
―――え?
ちひろと流子の目の前に映し出されるのは、拘束されているサチ。
魔力サーバー サチ
☆彡 ☆彡 ☆彡
「サッ……ちゃん?」
「…悪趣味にもほどがあるぜ!」
眼前にある光景。
サチの体はコンクリートだろうか感情そうな材質の長方形のような装置によって拘束されている。
そして、女性にとって大切な秘所から血がポタリポタリと垂れている。
そう、サチの処女が機械によって散らされた証である。
「…悪趣味にもほどがあるぜ!」
眼前にある光景。
サチの体はコンクリートだろうか感情そうな材質の長方形のような装置によって拘束されている。
そして、女性にとって大切な秘所から血がポタリポタリと垂れている。
そう、サチの処女が機械によって散らされた証である。
「ん゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛…ッ」
乳房に大事な秘所にコードみたいなのが繋がっている。
そして完全に拘束された身体を小刻みに痙攣させられている。
乳房に大事な秘所にコードみたいなのが繋がっている。
そして完全に拘束された身体を小刻みに痙攣させられている。
「み゛な゛い゛で……ふ゛た゛り゛どもォォォ!!??」
――ビクビクゥゥゥ
サチはイったのか秘所の部分から潮が勢いよく吹き出す。
「そうそう、はじめから素直にイけばいいんだよ」
ちひろと流子の前に姿を現したのは、教会のシスターらしき人物であった。
ちひろと流子の前に姿を現したのは、教会のシスターらしき人物であった。
おそよ聖職者とは思えない言動をするシスター。
「てめぇ!サチを開放しやがれッ!」
声の主。シスターが今の状況を作り出したと流子は判断し、エクスタスで切り裂こうとする。
判断が早い。
だがーー
目の前のシスターは、これまで出会ったこともない行動を行う敵であるのが流子の不運であった。
声の主。シスターが今の状況を作り出したと流子は判断し、エクスタスで切り裂こうとする。
判断が早い。
だがーー
目の前のシスターは、これまで出会ったこともない行動を行う敵であるのが流子の不運であった。
「くく、人というより猪だな」
シスターは両手を前に出すと唱える。
シスターは両手を前に出すと唱える。
「マーキング。そしてくらいな」
――― 固有魔法 ハンティングタイム ―――
「マスター、危ない!」
ライダーがちひろの手を引っ張り後ろへ隠す。
それが二人の命運を分けた。
ライダーがちひろの手を引っ張り後ろへ隠す。
それが二人の命運を分けた。
「チッ!2人同時に拘束するはずだったんだがな」
二人同時に拘束する予定だったらしくイラつくシスター。
二人同時に拘束する予定だったらしくイラつくシスター。
「く……っぉ゛ぉ゛お゛!?
突如、流子の両手が後ろ手に拘束されてしまった。
突然の拘束に流子は転ぶ。そのタイミングをはかっていたのだろう。
シスターの後ろから天使が出現する。
突然の拘束に流子は転ぶ。そのタイミングをはかっていたのだろう。
シスターの後ろから天使が出現する。
「じっとするです~」
「は…放しやがれッ!」
「魔力サーバーになりましょうね~」
抗議する流子を無視し、天使たちは流子を持ち上げると、サチと同様に装置にはめ込む。
「は…放しやがれッ!」
「魔力サーバーになりましょうね~」
抗議する流子を無視し、天使たちは流子を持ち上げると、サチと同様に装置にはめ込む。
魔力サーバー 纏流子
――ブチブチィィ
「がっ、あっ・・・!?ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!?
(わ……わたしのが……ちくしょお……)
男勝りの口調だが、流子も女の子。
色恋沙汰に対して初心で一般的な常識をもっている。
純潔を意に沿わない方法で奪われたことに悔しさを隠せきれない。
色恋沙汰に対して初心で一般的な常識をもっている。
純潔を意に沿わない方法で奪われたことに悔しさを隠せきれない。
「なんだ?お前処女だったのか?ははは!」
「クソが!お前らぶっ潰す!」
「魔力垂れ流すだけの奴隷の分際で、口を開くんじゃねぇよ?」
処女を失いながらも自分を失わずシスターを目で殺そうと睨みつける。
シスターはそんなことにも構わず流子を蹴り始める。
「クソが!お前らぶっ潰す!」
「魔力垂れ流すだけの奴隷の分際で、口を開くんじゃねぇよ?」
処女を失いながらも自分を失わずシスターを目で殺そうと睨みつける。
シスターはそんなことにも構わず流子を蹴り始める。
もちろん、魔法がないSAOのアバターのサチに魔力とは無縁の流子だが、そこは運営から問題ないように装置が改良されているようだ。
「ん゛お゛ッッ!」
シスターの蹴りに合わせて装置のチューブが激しく振動し、流子に快楽を与える。
シスターの蹴りに合わせて装置のチューブが激しく振動し、流子に快楽を与える。
「お゛お゛お゛お゛っっっ!!!」
――ビクビクビク!!!
絶頂と同時に纏の体液はチューブを通り、下のタンクに貯まる。
「一体……何をやってるの?」
ちひろには理解できない。
人は理解に及ばないことに出くわしたとき、思考が停止する。
ちひろにとって正に今この場所がそうだ。
ライダーもマスターの安全第一。相手を下手に刺激しないよう様子をうかがっている。
ちひろには理解できない。
人は理解に及ばないことに出くわしたとき、思考が停止する。
ちひろにとって正に今この場所がそうだ。
ライダーもマスターの安全第一。相手を下手に刺激しないよう様子をうかがっている。
「あ?見てわからねぇのか?」
悪びれずに舌をだしながら答えるシスター。
シスターはおもむろに服を脱ぎ捨てる。
すると、姿が露わになった。
その正体は……
悪びれずに舌をだしながら答えるシスター。
シスターはおもむろに服を脱ぎ捨てる。
すると、姿が露わになった。
その正体は……
――― 闇檻六天使 メラフェル ―――
四凶ノワルの眷属を模したNPC
☆彡 ☆彡 ☆彡
「サッちゃん……流ちゃん」
(何これ?悪夢?)
ちひろは呆然と魔力サーバーにされた二人の名前をつぶやく。
(何これ?悪夢?)
ちひろは呆然と魔力サーバーにされた二人の名前をつぶやく。
「あ~~~?この魔力サーバーだった時の人間の名前か?」
「まぁ、この猪は人間じゃなさそうみたいだけどな」
「まぁ、この猪は人間じゃなさそうみたいだけどな」
ケタケタケタとメラフェルは嗤う。
「さ゛っさ゛…と゛……か゛い゛ほ゛…う゛し゛ろ゛ぉぉへ゛ん゛だい゛お゛ん゛な゛ぁあ゛あ゛」
(私が人間じゃない!?どういうことだ……!?)
メラフェムの言葉が自分を指していると理解した流子は一体どういうことか快楽に耐えながら考える。
(私が人間じゃない!?どういうことだ……!?)
メラフェムの言葉が自分を指していると理解した流子は一体どういうことか快楽に耐えながら考える。
「は!気の強い女はアナルが弱い」
流子の訴えにメラフェムはヘラヘラ嗤いながらスイッチを押す。
魔力サーバーとして拘束している装置には女性の尊厳を破壊する装置がある。
ケツ穴に媚薬注入用チューブが刺さっている。
生意気に抵抗する魔力サーバーに行うようだ。
魔力サーバーとして拘束している装置には女性の尊厳を破壊する装置がある。
ケツ穴に媚薬注入用チューブが刺さっている。
生意気に抵抗する魔力サーバーに行うようだ。
「どうだ?ケツ穴への媚薬浣腸はキクだろ?」
「あ゛あ゛そ゛……の゛ぐせ゛ぇぇ口…と゛じて゛ろ゛ぉォォ!?」
「追加スイッチONだな」
「お゛お゛お゛お゛!」
「あ゛あ゛そ゛……の゛ぐせ゛ぇぇ口…と゛じて゛ろ゛ぉォォ!?」
「追加スイッチONだな」
「お゛お゛お゛お゛!」
――ビクビクビクッッッ!!!
流子は激しくイった。
「ったく、うっせーな。魔力サーバーなんだから大人しくしてろよ?」
流子の喘ぎにメラフェルはやれやれといった風にあきれる。
流子の喘ぎにメラフェルはやれやれといった風にあきれる。
「もういっちょケツ媚薬追加だな」
「っぅ!?…や゛め゛ろ゛ぉぉぉっ!?」
「っぅ!?…や゛め゛ろ゛ぉぉぉっ!?」
「っとと、もう一人を忘れてちゃいけねぇな」
「おい、魔力サーバー共。はやく魔力を吹き出せよ」
そういうとメルフェルは二人を拘束しているサーバーを蹴り飛ばす。
「おい、魔力サーバー共。はやく魔力を吹き出せよ」
そういうとメルフェルは二人を拘束しているサーバーを蹴り飛ばす。
「ん゛ん゛ん゛っっっ!?
「ぐそ゛ぉぉぉ!!
胸部の母乳回収機が母乳を回収しようと作動する。
当然、二人は妊娠していないため普通なら母乳は出るはずがないのだが、そこは魔力サーバーの運用管理を任されているメラフェムと運営の手腕。
問題なく二人からの乳首から母乳がビュービューと絞り出される。
快楽。快楽。快楽。二人は必死に耐える。
当然、二人は妊娠していないため普通なら母乳は出るはずがないのだが、そこは魔力サーバーの運用管理を任されているメラフェムと運営の手腕。
問題なく二人からの乳首から母乳がビュービューと絞り出される。
快楽。快楽。快楽。二人は必死に耐える。
「なに、耐えてんだよ?ほら!」
二人の無駄な抵抗にいら立つメラフェム。
二人の無駄な抵抗にいら立つメラフェム。
「無駄な抵抗せずにとっとと絶頂しとけばいいんだよ。このザコが」
「ん゛ん゛ん゛ッッッ…!」
「う゛う゛う゛ッッッ…!」
「う゛う゛う゛ッッッ…!」
――ビクビクビクッ!!
サチと流子は絶頂した。
絶頂と同時にサチと流子の体液がチューブを通り、下のタンクに溜まった。
絶頂と同時にサチと流子の体液がチューブを通り、下のタンクに溜まった。
「……ッ!」
(あいつの魔力が上がった?マズいかも!)
ライダーはメラフェムの魔力が向上していることに警戒MAX
(あいつの魔力が上がった?マズいかも!)
ライダーはメラフェムの魔力が向上していることに警戒MAX
「あはははは」
「次の一撃、耐えられるものなら耐えてみろ」
メラフェルの魔力が上昇した
「次の一撃、耐えられるものなら耐えてみろ」
メラフェルの魔力が上昇した
「……」
ちひろは以前、呆然と立っている。
無理もない。
ちひろは以前、呆然と立っている。
無理もない。
「恨むなら、魔力を提供したクソ魔力サーバーを恨めよ?」
「ぶっ放せェ!!!」
「ぶっ放せェ!!!」
――― 固有魔法 カタストロフィ・フローガ ―――
部屋全体が爆発する。
キリトの家の2階は木っ端みじん。
キリトの家の2階は木っ端みじん。
「マスター、大丈夫かい?」
「……うん。ありがとうライダー……
「……うん。ありがとうライダー……
間一髪。ちひろはライダーが使役するヒポグリフに乗せてもらい窓から外へ出たため助かった。
「ちッ!おい!お前達のクソ魔力のせいだぞ!」
仕留められなかったことにメラフェルは八つ当たりぎみにサチと流子を蹴り上げる。
仕留められなかったことにメラフェルは八つ当たりぎみにサチと流子を蹴り上げる。
「役立たずの魔力サーバーにはお仕置きが必要だよなぁ?」
「ッ!?い゛……や゛ぁ゛あ゛」
「ぐぅ゛そ゛ぉ゛お゛お゛お゛!?!?」
メラフェルは躊躇なくスイッチを押す。
媚薬注入用チューブから媚薬が容赦なく二人のアナルに注がれる。
二人の苦悶な声をメラフェムは嗤う。
「ぐぅ゛そ゛ぉ゛お゛お゛お゛!?!?」
メラフェルは躊躇なくスイッチを押す。
媚薬注入用チューブから媚薬が容赦なく二人のアナルに注がれる。
二人の苦悶な声をメラフェムは嗤う。
ちひろにとってもう我慢の限界であった・
「……サッちゃんと流ちゃんを開放して」
「ははは、そんなのするわけなぇだろ?」
「今のこいつらはただの魔力サーバー。人権はねぇよ」
メラフェルは顔を向けることなくちひろの嘆願を嗤いながら却下する。
「ははは、そんなのするわけなぇだろ?」
「今のこいつらはただの魔力サーバー。人権はねぇよ」
メラフェルは顔を向けることなくちひろの嘆願を嗤いながら却下する。
「……」
「許さない……」
「あ~~~?」
「許さない……」
「あ~~~?」
ちひろの呟きにメラフェルは八つ当たりを中断し、視線を向ける。
「はッ!許さないって地味女ごときが何できるんだ?」
「ぶっ飛ばす!」
鷹見に対する怒り以上の怒りがまさに爆発した。
言葉と同時にイヤリングを身に付ける。
サチから渡られたイヤリングを。
「ぶっ飛ばす!」
鷹見に対する怒り以上の怒りがまさに爆発した。
言葉と同時にイヤリングを身に付ける。
サチから渡られたイヤリングを。
それは――
――― ソールのイヤリング ―――
☆彡 ☆彡 ☆彡
一方その頃
~~~ 森林での戦い ~~~
キリトの家が浮上するのをなすすべなくいた三人。
ニコルはブリッツガンダムになって追いかける案もあったが、森林から出没する予想以上のリトルぺネントの数を数を見て、方針転換。
三人はキリトの家が地上に戻ってきても大丈夫のようにまず地上のNPCを一掃しようと奮闘している。
ニコルはブリッツガンダムになって追いかける案もあったが、森林から出没する予想以上のリトルぺネントの数を数を見て、方針転換。
三人はキリトの家が地上に戻ってきても大丈夫のようにまず地上のNPCを一掃しようと奮闘している。
「ああ、もう!数が多くてうっとおしいわ!」
「だけど攻撃パターンは単調ね」
「だけど攻撃パターンは単調ね」
そう、リトルぺネントの攻撃パターンはツタによる切り払いと突き。そして腐蝕液噴射。
SAOの初心者ならいざ知らず。ヒーローに元破壊の八極道。ザフトの職業軍人であるニコルにとってパターン化された攻撃は脅威とならない・
SAOの初心者ならいざ知らず。ヒーローに元破壊の八極道。ザフトの職業軍人であるニコルにとってパターン化された攻撃は脅威とならない・
「大量のモンスターの中に葉ではなく実がついているのがいます。おそらく実が割れたらトリガーとなるから下手に攻撃しないほうがよいと思います」
ニコルの観察眼は的確だった。
リトルぺネントの実つきは、広範囲に仲間を呼び寄せる。
その脅威は侮れない。なぜならアスカとミトが分かれる原因でもあったのだから。
ニコルの観察眼は的確だった。
リトルぺネントの実つきは、広範囲に仲間を呼び寄せる。
その脅威は侮れない。なぜならアスカとミトが分かれる原因でもあったのだから。
「わかったわ」「了解💛
(予想通り顔(ツラ)が可愛いだけじゃないわね💛)
ピルツと孔富はニコルのアドバイスから葉つきを処理していく。
ニコルはその間、実つきを冷静に処理していく。
SAOのトラップは多くの参加者の命を奪った。
先ほど、脅威は侮れないとあったが。彼らにとって脅威とはならない。
三人の迫力に押されたのかリトルぺネント達はじりじりと距離をとりはじめる。
(予想通り顔(ツラ)が可愛いだけじゃないわね💛)
ピルツと孔富はニコルのアドバイスから葉つきを処理していく。
ニコルはその間、実つきを冷静に処理していく。
SAOのトラップは多くの参加者の命を奪った。
先ほど、脅威は侮れないとあったが。彼らにとって脅威とはならない。
三人の迫力に押されたのかリトルぺネント達はじりじりと距離をとりはじめる。
「なかなかやるようですね」
「…君は?」
大量のリトルぺネントの中、一人のシスターがそこにいた。
「…君は?」
大量のリトルぺネントの中、一人のシスターがそこにいた。
「改めよ」
シスターはそういうと、服装を脱ぎ捨てる。
そして、姿をあらわに―――
シスターはそういうと、服装を脱ぎ捨てる。
そして、姿をあらわに―――
「私は闇檻六天使が一人、ゲート」
参加者ノワルの眷属を模したNPC
参加者ノワルの眷属を模したNPC
☆彡 ☆彡 ☆彡
ニコル達が奮闘している最中
――― 空の戦い ―――
ソールのイヤリング。
それは、魔力の結晶。
それは、魔力の結晶。
ソールのイヤリングが発光するとちひろの体を包み込む。
ソール。それは《十三の災害》にして、現世最強の魔法使いの一人。
名づけられた異名は“炎獄”
鳩野ちひろは“イノセンスワールド” “イノセンスドライヴ”を習得した。
ソール。それは《十三の災害》にして、現世最強の魔法使いの一人。
名づけられた異名は“炎獄”
鳩野ちひろは“イノセンスワールド” “イノセンスドライヴ”を習得した。
「はっ!お前も今すぐ魔力サーバーにしてやるよ」」
先ほど流子を魔力サーバーにしたように再びメラフェムは行動する。
「マーキングからの!」
先ほど流子を魔力サーバーにしたように再びメラフェムは行動する。
「マーキングからの!」
―― 固有魔法 ハンティングタイム ――
―― イノセンスワールド ――
「なっ!?」
イノセンスワールドは全ての拘束技を受け付けない。
それはノワルの禁忌固有結界“闇檻結界 監獄協会”をも防ぐ
当然、参加者ではないNPCごときの固有魔法の拘束技など効くはずもない
それはノワルの禁忌固有結界“闇檻結界 監獄協会”をも防ぐ
当然、参加者ではないNPCごときの固有魔法の拘束技など効くはずもない
「お前…さっきまでそんな魔力を纏ってなどなかっただろ!?」
「これは、サッちゃんが私にくれたもの」
「サッちゃんとの絆の力。お前なんかに負けるもんか!」
誇らしげにソールのイヤリングを見せつけ誇る。
「これは、サッちゃんが私にくれたもの」
「サッちゃんとの絆の力。お前なんかに負けるもんか!」
誇らしげにソールのイヤリングを見せつけ誇る。
「か……茅場の野郎!一体何を考えてやがるんだ!」
(…もしかして地味女がつけているイヤリングはもしかして炎獄のか!?)
自らの拘束魔法を防がれメラフェムは動揺を隠し切れない。
メラフェルには理解できない。
NPCとはいえ自分たちを用意したくせにこのような支給品があることに。
(…もしかして地味女がつけているイヤリングはもしかして炎獄のか!?)
自らの拘束魔法を防がれメラフェムは動揺を隠し切れない。
メラフェルには理解できない。
NPCとはいえ自分たちを用意したくせにこのような支給品があることに。
「ッ!?」
(茅場って……!)
茅場。
参加者全員が聞き逃してはいけない名前。
茅場晶彦。この真贋交わる殺し合いを強要している3巨頭の一人。
そして。サチをはじめ約一万人のプレイヤーをデスゲームに巻き込んだSAOの管理者。
(茅場って……!)
茅場。
参加者全員が聞き逃してはいけない名前。
茅場晶彦。この真贋交わる殺し合いを強要している3巨頭の一人。
そして。サチをはじめ約一万人のプレイヤーをデスゲームに巻き込んだSAOの管理者。
「もしかして、メラフェムをキリト君の家に設置したのは意図的?」
「はん。人間の中にも変態趣向をもつのがいるらしいからな。茅場もそっちなんじゃねぇか?
「はん。人間の中にも変態趣向をもつのがいるらしいからな。茅場もそっちなんじゃねぇか?
実質自白のような解答。
茅場に対する怒りがこみ上げる。
茅場に対する怒りがこみ上げる。
「いくら炎獄のイヤリングとはいえ魔力を身に纏った程度で0から1になっただけだろ」
「自分の愚かさを、たっぷり後悔しろよ?ザコ!」
「自分の愚かさを、たっぷり後悔しろよ?ザコ!」
☆彡 ☆彡 ☆彡
――― 森林の戦い 決着 ―――
「あんた達ははっきりいって教育に悪いわ」
「治療の邪魔よ。退出願うわ!」
先ほど、ゲートの固有魔法を受けたピルツと孔富だが、ニコルの手によって解放された。
戦いの最中の会話で、どうやら変態趣向のNPC達がいることを理解する。
「治療の邪魔よ。退出願うわ!」
先ほど、ゲートの固有魔法を受けたピルツと孔富だが、ニコルの手によって解放された。
戦いの最中の会話で、どうやら変態趣向のNPC達がいることを理解する。
ピルツによる渾身の蹴り上げ。
ゲートは宙(そら)へ浮く。
そして孔富の追撃。
ゲートは宙(そら)へ浮く。
そして孔富の追撃。
「同感💛 あなた達の性癖は視聴者(よい子のみんな)に毒。だからネビュラマン(ヒーロー)ではなく元極道として退治(治療)するわ
四つ手でゲートの体を固定(ロック)し、さらに急上昇(ジャンプアップ)
四つ手でゲートの体を固定(ロック)し、さらに急上昇(ジャンプアップ)
「カマすわよ💛」
――― 生命の技巧(アート・オブ・ライフ) ―――
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……
ゲートはうめき声をあげながら消滅した。
「いい特効薬(オクスリ)でしょ?」
「……相棒」
「……相棒」
――ㇲ ――ㇲ
――パシィ!
――パシィ!
ゲートの消滅を見届けると、二人はハイタッチを行った。
指揮官がブッ殺されたのか残りのリトルペンネント達は散って逃走しはじめた。
二人は深追いすることなく見逃す。
指揮官がブッ殺されたのか残りのリトルペンネント達は散って逃走しはじめた。
二人は深追いすることなく見逃す。
「すみません!ボクは三人のもとへ向かいます!」
森林の戦いを制したのを確認すると、ニコルは素早くブリッツガンダムのまま空へ飛ぶ。
森林の戦いを制したのを確認すると、ニコルは素早くブリッツガンダムのまま空へ飛ぶ。
「さてあの子たち。大丈夫かしら……」
「ええ。助太刀にいけないのが歯がゆいわね」
「ええ。助太刀にいけないのが歯がゆいわね」
以前として空中に浮かぶキリトの家を眺めつつ二人は見守る。
誰一人欠けることがないことを。
誰一人欠けることがないことを。
☆彡 ☆彡 ☆彡
――― 空の戦い 決着 ―――
メラフェムのほかにいたNPCの天使たちはちひろとライダーの手でことごとく撃墜された。
「おら!イケイケイケこのクソ魔力サーバー共
メラフェルは容赦なくサチと流子を捕えている装置を蹴り上げる。
「ん゛ん゛ん゛っっっ!?」
「ちく……しょ……お゛お゛!?」
「ちく……しょ……お゛お゛!?」
――ビク……ビクゥゥゥゥ!!!!
既に何度目かの絶頂。
「魔力チャージ完了。クソ魔力サーバーにしては、ちったぁ役に立ったぜ?」
「使いたくねぇが、仕方がねぇ。吹き飛べェ!!」
「使いたくねぇが、仕方がねぇ。吹き飛べェ!!」
ソールのイヤリングを装備したちひろをメラフェムは最大の脅威と認識した。
故に己の切り札を放とうとする。
故に己の切り札を放とうとする。
――― 固有魔法 カタストロフィ・イクリクシ ―――
そのときだった――
サチと流子を拘束していた装置が一瞬で破壊された。
「なっ!?」
予想外の出来事にメラフェムも切り札の魔法を中断してそちらに気をそらす。
正体はニコルことブリッツガンダム。
ブリッツガンダムの電撃作戦。
ブリッツの攻盾システム“トリケロス”
3連装超高速運動体貫徹弾ランサーダートとビームサーベルの連続攻撃が2人を拘束から解放できた。
予想外の出来事にメラフェムも切り札の魔法を中断してそちらに気をそらす。
正体はニコルことブリッツガンダム。
ブリッツガンダムの電撃作戦。
ブリッツの攻盾システム“トリケロス”
3連装超高速運動体貫徹弾ランサーダートとビームサーベルの連続攻撃が2人を拘束から解放できた。
「チヒロ!」
「ありがとう!ニコル君!」
ちひろはニコルが生んだこのチャンスを逃さない。
すぐさまライダーへ指示を出す。
「ありがとう!ニコル君!」
ちひろはニコルが生んだこのチャンスを逃さない。
すぐさまライダーへ指示を出す。
「ライダー!」 「うん、まっかせてマスター!
ライダーを乗せたヒポグリフがメラフェムへ真っすぐ突っ込む。
「キミの真の力を見せてみろ!」
ライダーの呼びかけにヒポグリフはさらに加速する。
マスターの怒りを乗せて。
ライダーの呼びかけにヒポグリフはさらに加速する。
マスターの怒りを乗せて。
「そん……、な……。バカな……」
メラフェムはこの状況を信じられないといった様子。
だが、もう遅い。ライダーの攻撃を避けられない。
メラフェムはこの状況を信じられないといった様子。
だが、もう遅い。ライダーの攻撃を避けられない。
「茅場晶彦……ッ!この」
NPCとはいえ、四凶の一人に数えられるノワルの眷属闇檻六天使の一人。本来ならこんな地味人間に負けるはずがなかったこの戦い。
そもそもSAOと無関係な自分をここに配置したのは、キリトの関係者(女)を魔力サーバーにするためのはず。
なのに、よりによってサチ(魔力サーバー)に“ソールのイヤリング”を支給する茅場の矛盾だらけな行動。メラフェムには理解できない。
そもそもSAOと無関係な自分をここに配置したのは、キリトの関係者(女)を魔力サーバーにするためのはず。
なのに、よりによってサチ(魔力サーバー)に“ソールのイヤリング”を支給する茅場の矛盾だらけな行動。メラフェムには理解できない。
――― この世ならざる幻馬 ―――
「養分の不足した豆もやしがぁぁぁぁぁ!!!!!」
メラフェムは茅場晶彦への恨み節をまき散らしながら消滅した。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「流ちゃん!」
「私の方はいい……それよりサチの方へいってやれ」
流子もサチ同様短時間とはいえ魔力サーバーとして女性の尊厳を穢された。
だが、自分よりもサチを優先するようちひろに伝えたのだ。
流子の言葉にちひろはごめんといった顔でサチの方へ走り出す。
ぐったりと倒れているサチを抱きかかえるとちひろは寄り添う。
サチはちひろの目を見つめると、悲痛な想いを口に出す。
「私の方はいい……それよりサチの方へいってやれ」
流子もサチ同様短時間とはいえ魔力サーバーとして女性の尊厳を穢された。
だが、自分よりもサチを優先するようちひろに伝えたのだ。
流子の言葉にちひろはごめんといった顔でサチの方へ走り出す。
ぐったりと倒れているサチを抱きかかえるとちひろは寄り添う。
サチはちひろの目を見つめると、悲痛な想いを口に出す。
「はとっち……私……私……」
「キリトと一緒に……なれない」
「だって……こんな…汚れた私……キリトが受け入れてくれるはず……」
サチの秘所から太ももにかけて垂れ流れた乙女の証。
本来なら想い人に捧げたいと女の子なら思うはず。
だがサチの純潔はキリトにあげられない。
無機質な機械によって散らされてしまった。
乙女ではない自分に自己嫌悪を隠し切れない。
それに部屋であの“写真“を見てしまった。
サチの心はズタズタ。
「キリトと一緒に……なれない」
「だって……こんな…汚れた私……キリトが受け入れてくれるはず……」
サチの秘所から太ももにかけて垂れ流れた乙女の証。
本来なら想い人に捧げたいと女の子なら思うはず。
だがサチの純潔はキリトにあげられない。
無機質な機械によって散らされてしまった。
乙女ではない自分に自己嫌悪を隠し切れない。
それに部屋であの“写真“を見てしまった。
サチの心はズタズタ。
「サッちゃん……」
生気のないサチの目。
涙を流すサチにちひろも自然と涙を流す。
生気のないサチの目。
涙を流すサチにちひろも自然と涙を流す。
「そんなことない……そんなことないよ!」
(そう。キリトさんならサッちゃんのこと拒まないはず!)
サチを優しく抱きしめる。
そして、ちひろはケツイする。
(そう。キリトさんならサッちゃんのこと拒まないはず!)
サチを優しく抱きしめる。
そして、ちひろはケツイする。
サチとキリトを絶対に出合わせると。
「ッ……くそ!」
(クルーゼ隊長は本当に軍人としての誇りを失ってしまった!)
ニコルは、この殺し合いに参加してから何度も隊長への怒りを抱いていた。が、心のどこかで軍人としての矜持が残っているのではと希望を抱いていた。
だがもはやそんな甘い幻想を抱くステージは終わった。
(クルーゼ隊長は本当に軍人としての誇りを失ってしまった!)
ニコルは、この殺し合いに参加してから何度も隊長への怒りを抱いていた。が、心のどこかで軍人としての矜持が残っているのではと希望を抱いていた。
だがもはやそんな甘い幻想を抱くステージは終わった。
「クルーゼ隊長はボクが報いを受けさせる」
静かな怒りの炎を抱きニコルはケツイする。
「リュウコ。君もクルーゼ隊長の蛮行の被害者だ。…ごめん」
「謝る必要ねぇよ。それより下の方はどうなんだ」
「ああ。そっちは大丈夫。問題なく処理したよ」
「そうか。んじゃ早く合流しようぜ…ん?」
「強がりはやめた方がいいですよ」
「根性なんて昭和です。どうぞ」
シノアはそういうとベッドのシーツを手渡そうと差し出す。
「謝る必要ねぇよ。それより下の方はどうなんだ」
「ああ。そっちは大丈夫。問題なく処理したよ」
「そうか。んじゃ早く合流しようぜ…ん?」
「強がりはやめた方がいいですよ」
「根性なんて昭和です。どうぞ」
シノアはそういうとベッドのシーツを手渡そうと差し出す。
「……」
流子は無言で受け取り、体に巻く。
流子は無言で受け取り、体に巻く。
やがて、キリトの家は再び地面に着陸した。
☆彡 ☆彡 ☆彡