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  • 真贋バトルロワイヤル
  • 正義Ⅵ:UNLIMITED DRIVE type CHASER

真贋バトルロワイヤル

正義Ⅵ:UNLIMITED DRIVE type CHASER

最終更新:2025年09月05日 14:03

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
◆


拳を握りファイティングポーズを取るゼインは、静かに相手の出方を窺う。
タイプトライドロンのスペックは、仮面ライダードライブのデータとして把握済。
多少は手を焼くだろうが、自身の能力を上回るには至らない。
まして此度はチェイサーによる、不格好な再現態。
一歩踏み出す体勢を取った敵へ、カウンターを取るべく予測を組み立て、

「ぬぐっ!?」

胸部へ叩き込まれた一撃に、呆気なく崩された。
リミッター解除機能も備えた装甲越しに、生身まで伝わる衝撃。
ダメージを計算し、戦闘続行可能と瞬時に下す。
なれば二撃目までは許さぬと、真正面の敵を視界に閉じ込める。
が、真紅のライダーは影も形も見当たらない。

(後ろか!)

後方の気配を察知し、すかさず迎撃へ。
動力ケーブルの補強により、あらゆる方向からの襲撃にも対処は容易い。
ガントレットが打撃の破壊力を引き上げ、裏拳を放つ。

小賢しい真似に出た相手を、殴り潰す感触はない。
宙へ無数に漂う空気を切り裂き、ヒュオンと音を立てたに過ぎず。
何処へ行ったと慌てるまでもなく、別方向からの敵意で位置を特定。
拳を打ち込まんとし、だが今度はチェイサーが一手早い。
獲物を仕留める狩人の如き、脚部が音を置き去りに振るわれた。

「ヌゥ……!」

片腕を翳しゼインは防御、腕部装甲へ走る電気のような衝撃。
腕と脚で互いに押し込まんとし、不意にゼインへ掛かる力が消えた。
自ら引いたチェイサー目掛け、突き進む悪意を砕く鉄拳。
馬鹿正直に胴体で受け止める趣味は持ち合わせず、腕部を添えて受け流す。
強化合金を用いた多重構造装甲だ、ゼインと言えども破壊は簡単ではない。

今度は自分の番とばかりに、チェイサーが拳を連続し放った。
圧縮エネルギーを利用し、命中と同時に打撃力を高める。
一発二発と防ぎ、或いは躱す傍から次の拳が休む暇なく襲来。
手数と威力に優れていようと、ゼインならば完璧な対処を行える。

「ぐ、ぉ……!」

では一体、何が起きているのか。

ゼインの防御をすり抜け、仮面越しの頬を捉える。
元々肉弾戦に優れたチェイサーが、新たな形態へ進化し放ったのだ。
頭部を揺らし、視界の安定性を奪う。
これはマズいと察するのも束の間、回し蹴りが炸裂し堪らず体勢が崩された。

(何が起きている!?何故ここまでの力を……)

咄嗟に防御の構えを取りながらも、ゼインの中では疑問が尽きない。
シフトトライドロンを使い、強化変身を行ったのだとしても。
ここまで能力が引き上げられるのは、流石に予想外。
ドライブドライバーを用いず、変身者は泊進ノ介でもないロイミュード。
ならば何故だと、保存済データから答えを模索し。

「そういうことですか……ロイミュードであるが故に……!」

確かにトライドロンチェイサーは、本来のタイプトライドロンとは違う。
進ノ介とクリム、死の淵から蘇った相棒の絆が齎す奇跡の形態。
人機一体による強さを、持ち合わせていない。
しかし仮面ライダーチェイサーの強化形態だからこそ、進ノ介にはない強みも存在する。

進ノ介は唯一無二と言っても過言ではない、ドライブの資格者。
ドライブドライバーの性能を最大限に引き出せるが、肉体はあくまで人間。
強化の度合いが激し過ぎれば、当然負担も大きい。
例を上げればタイプフォーミュラだろう。
超重加速を物ともしないスピードにより、進ノ介自身もダメージを受けた。
つまりドライブに変身中、進ノ介への肉体的負担を考慮し一定の制限が必要となる。

一方でチェイスは機械生命体ロイミュード。
身体機能や耐久力も、人間の限界を優に超える。
ゼインの計算が狂った原因が、そこにあった。
進ノ介では負担の大きかったろう機能も、ロイミュード故にクリア。
制限を掛けることなく、能力を発揮。
基本スペックを含めた出力全般が、ドライブのタイプトライドロンを上回ったのだ。

かといって、ゼインに打つ手なしと断じるのは気が早過ぎる。

ライダーの戦闘はスペック差も影響するが、それだけが全てに非ず。
数値上の強さをでかでかと張り出し、どっちが上でどっちが下か。
などと表面上のデータだけで測るのは、ナンセンスの極み。
自らの強みを活かすべく、抜刀を思わせる勢いでカードを引き抜く。

描かれたライダーは、ゼインに最初から支給されたカードと別物。
アウトサイダーズとの戦いでも存在こそしたが、結局使わず終いだった。
何の因果か、浄水場を訪れるまでの間にドロップアイテムとして入手。
チェイサー相手に力を振るう機会が訪れた。

<カイザ!>

<執行!ジャスティスオーダー!>

裁断と引き換えに、ライダーの専用装備が出現。
χ(カイ)の形状をし、銃身やグリップを黄色のガードパーツで覆った武器。
スマートブレイン製のベルトで変身する戦士、仮面ライダーカイザのカイザブレイガンを右手に持つ。
搭載済のスキャン装置とマーカーが、精密射撃能力を向上。
トリガーを引き、濃縮フォトンブラッドを発射。
オルフェノクを灰に変える高熱を弾に変え、悪意へ銃殺刑を言い渡す。

『GUN』

チェイサーも対抗すべく、ブレイクガンナーを遠距離形態にチェンジ。
シフトトライドロンを装填中なのも影響し、より高純度のエネルギー弾を生成。
無慈悲な判決へ、銃口が異を唱える。

襲い来る光弾を時に躱し、時に腕部装甲で叩き落とす。
更には敵が放った弾を、自身のエネルギー弾で貫き相殺。
如何な凄腕ガンマンでも不可能に等しい芸当を、やってのけるのが仮面ライダー。
まして高性能の各装置に加え、本人の技量も高いとくれば当然だ。

カイザブレイガンの銃撃へ対処しつつ、攻めに転じるはチェイサー。
装甲ブーツへ装着済のタイヤが高速回転。
走力を急激に引き上げ、ゼイン目掛け突進。
光弾がここぞとばかりに連射されるも、抜群の旋回力に掠めもしない。
と、カイザブレイガンの弾倉が空になり乾いた音を立てた。
再装填を終える数秒は、チェイサー相手にあってはならない隙と化す。

「……っ!」

爆発的な加速で以て、ゼインの懐へ潜り込む。
添えた銃口から吐き出されたエネルギー弾が、純白の装甲を噛み削る。
火花を散らし後退するゼインを、このまま逃がす気はない。
タイヤの回転数を再度速め、寸前で視界へ飛び込む黄色い光。
機械の体に感じる悪寒を気の迷いと切り捨てず、上体を反らし回避。

判断は正しい、突っ込んで入れば逆に一撃もらっていた。
カイザブレイガンのグリップ下より突き出た、フォトンブラッドの刀身。
切断力は皆無だが、常時放射する熱は対象を焼き斬る。
リーチの差で優位に立ったゼインが反撃に移行。
ガントレットの補助エンジンに不調無し、逆手持ちの得物を振るうのに支障は生じない。
カイザの変身者たる、草加雅人に引けを取らないばかりか凌駕し兼ねない。

近付けさせまいと振るわれるブレードを躱し、チェイサーが三度装甲ブーツのタイヤを回転。
距離を取った標的を、あえて見逃すつもりはない。
レバー部分を引き照準を合わせ、先程とは別種の効果の光弾を撃つ。
網目状の光波で相手を拘束し、瞬間的な加速を乗せた刃で切り裂く技だ。
トリガーに指を掛け、撃ち込めば片が付く。

『COME ON!FLARE!SPIKE!SHADOW!』

『タイヤ!カキマゼール!アタック1.2.3!』

されどチェイサーもまた、距離を離しつつ次なる攻撃の準備は完了していた。
カイザブレイガンの光弾が命中し、捕えられたのは分身。
複数体の分身を生み出しゼインを包囲、棘状の弾丸を一斉に撃ち出す。
ブレードを巧みに操り斬り落とすも、装甲越しに襲う熱が対処を阻む。
棘に含まれた火炎はあっという間にゼインを包み込み、やがて爆発。
我が身をマントで守りながら、煙を払い除ける間にチェイサーは眼前へ到達。

「目晦ましとは小賢しい!」

<ジャスティスパニッシュメント!>

カイザブレイガンを投げ捨て、プログライズキーからエネルギーを引き出す。
自ら近付いた事を後悔させんと拳を放つが、仕留めた感触はない。
手裏剣型のタイヤと火炎を纏った拳、両方と激突し弾かれ合う。

ゼインカードを使わせるまで待たない。
右肩部で合成したタイヤが三つに分かれ、踊り狂うようにゼインへ突撃。
マックスフレア、ファンキースパイク、ミッドナイトシャドー。
チェイサーの意志で操り、一つ弾けば別方向から残る二つを叩き付ける。
やがて打ち漏らした打撃がゼインの装甲を削り、たたらを踏ませた。

「この程度……!」

再び合成させたタイヤを投擲。
進化態に至ったロイミュードでも爆散は免れない威力だが、敵も一筋縄ではいかない。
両腕の交差で即席の盾を作り、勢いに押し負けるもダメージは最小限に。

<ZO!>

<執行!ジャスティスオーダー!>

ゼインカードの裁断によって、記録されたライダーの能力を自身に付与。
外見に変化は見られず、武器の類も現れないが効果は発揮された。

「トォッ!」

バッタの遺伝子に由来する跳躍力で、遥か頭上に移動。
ネオ生命体と互角の戦闘力を持つ、仮面ライダーZOが秘めた大自然のエネルギーを右脚に収束。
急降下の勢いも味方に付け、神罰さながらに地上の罪人へ裁きを下す。

「お前達の力を借りるぞ」

『EXACTLY!』

傲慢な救世主の判決は、力で以て否定するまでのこと。
戦友の声に、トレーラー砲が軽快な電子音声で応える。
更にもう一台、シフトデッドヒートもまたエンジン音を激しく鳴らす。
進ノ介の仲間が自分達を頼りにしたとあらば、聞き入れない理由はない。

『デッドヒート砲!』

『Fire!All Engines!』

『ヒッサツ!FULL THROTTLE!』

コンテナ部分へ装填するは、二台のシフトカー。
シフトデッドヒートとシフトトライドロンを収納し、エネルギー充填率がこれまでの最大値をも超える。

『フルフルデッドヒートビッグ大砲!』

天より迫り来る標的を撃ち落とす魔弾が放たれた。
爆熱を纏ったその姿は、ドライブ専用のスーパービークル。
トライドロンを象ったエネルギー弾と、ゼインの蹴り技が宙で激突。

片やネオ生命体と死闘を繰り広げた、超自然の申し子の力。
片や超進化態となった、フリーズロイミュードをも下す弾。
勝利を譲る気はどちらにも存在せず、いらぬ油断を持ち込み隙を見せもしない。
互いに引けを取らぬ威力、しかし天秤が傾きを見せるはゼインか。
ZOの技でありながらも、原典の戦士を超える力を授けるのがゼインカード。
エネルギー弾が徐々に押し返され、真紅の車体が崩壊の兆しを見せる。

「くっ……!」
「今度こそ終わらせてあげましょう!」

驕りや慢心ではなく、自身の勝利へ確信を抱く。
トライドロンを蹴散らし、撃った本人を貫くのは時間の問題。
唯一無二の善意が悪意を倒す、望みの展開を引き寄せるまで残り数秒。

爆速で宙を泳ぎ、突っ込んで来るモノさえなければ実現しただろう。

「――あああああああああああああっ!?」
「なにっ!?」

決着まであと後僅かのタイミングで、予想外の妨害が発生。
激突必至の相手が何者かは、高機能な視覚センサーで即座に判明。
マゼンタ色のバックルを見れば一目瞭然。
何故今、自分の元へやって来たかの理由は捨て置く。

「ごえっ!?」

顔面を殴り付け叩き落とし、自身へ余計な傷は負わせない。
衝突には至らない、だが犯した失敗へ珍しく苛立ちが湧き出す。
ほんの一瞬とはいえ、よりにもよって今。
鎬を削る敵から意識を外してしまい、何を意味するかは嫌でも分かる。

「ぐおおおおおおおっ!?」

天秤の重しは外され、置く先は相手の方へ移った。
拮抗は完全に崩れ去り、貫く筈が押し返される。
自身の勢いが削がれるのと反対に、エネルギー弾は輝きを増していく。
放出される余波だけでも相当な熱を浴びせられ、ダメージが蓄積。
最早、勝利の女神が誰に微笑んだかは言うまでもない。

真紅の光に撃ち抜かれ落ちる姿は、裁きを下す執行人と正反対。
天罰を与えられた、傲慢な罪人のようだった。


○


「何が起きた?」

ゼインへ打ち勝ったチェイスが真っ先に感じたのは達成感。
ではなく、不可解な形で乱入した存在への疑問。
自身の勝利をアシストする形となったが、望んでやった訳ではあるまい。
地面へ転がる者を見やる寸前で、別方向から複数の気配を察知。
そちらへ警戒の必要はない、仲間の姿を見間違えはしなかった。

「おーい!みんなー!」
「マゼンタ!?…良かった、そっちも無事だったのね」

千佳を抱きかかえ、飛行し戻って来たはるか。
起動鍵を解除し、ライドチェイサーを駆るキリト。
乱入者の元へ向かった三人に、小夜も安堵で胸を撫で下ろす。
見れば向こうも自分達が全員生きてると分かり、笑みが零れていた。

「えっ、果穂ちゃん?」

はるかに降ろしてもらった千佳が、気付くや驚き駆け寄る。
自分が攫われた時、果穂はゼインの側に付いてた筈。
だけど今目の前で小夜に介抱される彼女は、最後に見た時と雰囲気がまるで違う。
仲間達を襲う様子もまるでなく、涙の痕が見て取れた。
戻って来るまでの間に、何が起きたを凡そ察するのは難しくない。

「千佳ちゃん……あの、あたしは……」

再会の喜びを素直に表すには、果穂の中で罪悪感が強い。
直接手を出してないとは言っても、敵だったのは事実。
説得を試みてくれた千佳の想いを踏み躙り、排除を選んだのだ。
やった過去は消せず、誤魔化すつもりもない。
謝らなければと口を開き掛けた時、柔らかい感触があった。

「ち、千佳ちゃん?」

戸惑いの理由は、突然千佳が自分に抱き付いたから。
目を白黒させる果穂にお構いなしで、両腕の力を強める。
胸元へ埋めた顔を上げると、瞳からボロボロ涙が零れ頬が濡れていた。

「よかったぁ……果穂ちゃんが元に戻って、よかったよぉ……!」
「っ!」
「もし果穂ちゃんに何かあったらって、そう思うと恐く、て……!あたし、もう…友達が、し、死んじゃうなんてやだから……!」

絶対に助けようと誓ったのは嘘じゃない。
仲間達と、果穂自身を信じてなかったつもりじゃない。
でも、もしかしたらの可能性を捨て切れなかった。
最悪の展開も頭の片隅で燻ってただけに、友が戻って来てくれて涙が止まらない。

「あたし……ごめん、なさい……!みんなを沢山傷付けてて……!」
「果穂ちゃんはなんにも悪くないよ……!本当に、本当に助かって良かった……!」

涙ぐむ謝罪を途中で遮り、はるかも果穂を抱きしめる。
頬を濡らし無事を喜ぶ二人の姿へ、こんなに心配させてしまった申し訳なさと。
今でも変わらず自分を受け入れてくれる感謝で、瞳がまたもや潤んでしまう。

「ふざけやがって……クソッ……!」

仲間同士で向け合う信頼を噛み締める一方で、孤独に怨嗟を吐き出す者が一人。
露出過多のセーラー服を纏った灯悟は、見て分かるように無事と言い難い。
肉体の負傷『は』放っておいても問題ないが、蓄積されたストレスで無意識に顔が歪み出す。
千佳達が放った魔法で吹き飛んだ挙句、白い仮面ライダーに殴られ地面へ落下。
激突の衝撃でネオディケイドライバーも外れ、近くには見当たらない。

だが頭の中に浮かぶのは玩具の行方ではなく、自分に舐め腐った真似をした連中への報復。
弄び、絶望と憎悪に掻き乱される様を笑ってやる予定が台無し。
ああ本当に、人間という奴はとことんこの■■■■■を苛立たせてくれる。
アスファルトへ指がめり込む、常人では有り得ぬ力で立ち上がり、

その腹部へ白いドライバーが装着。
何を言うよりも早く、急激に体の自由を失った。

「やれやれ、またしても悪意に満ちた者を資格者に選ばざるを得ないとは」

沸点の低い嘲りとは似ても似つかない、落ち着いた口調で嘆きを零す。
青く染まった瞳は、肉体の主導権を灯悟が失った証。
ダメージで変身を強制解除されたのは灯悟だけじゃない。
トレーラー砲に撃ち抜かれたゼインも同様、地面へ激突の衝撃でドライバーが外れたのだ。
尤も、高密度焼結体を用いた外装材の衝撃吸収力で破壊は回避成功。
となれば最優先は資格者の確保であり、灯悟が新たに選ばれた。

シビトの桜井侑斗を引き続き使う選択が、なかったとは言わない。
生憎ゼインドライバーが外れた時点で、侑斗の支配も解除。
自身を蘇らせた大道克己がとっくに脱落したと、理解する自我もなく。

『KAMEN RIDE DECADE!』

偶然すぐ傍へ転がっていた変身ツールを使い、ディケイドに変身。
こうなっては別の資格者を探す方が早く、灯悟が目を付けられたのだった。

「変身」

<ZEIN RISE>

<JUSTICE!JUDGEMENT!JAIL!ZEIN!>

<"Salvation of humankind.">

プログライズキーを起動し装填、必要な工程を踏み再び仮面ライダーゼインに変身。
纏った純白の装甲も、羽織るマントもこれまでと変わりない。
額の特殊センサーが正常に機能し、この場に集まった全員の収集データを分析。
弾き出す結論は、一人残らず己が裁くべき悪。

「こ、今度はあの人が変身しちゃった……」

引き攣った声の千佳に反応してか、二体のライダーの殺気が増幅。
手を組んではいない、お互いも排除対象に含まれる。
しかし自分以外の者を殺す目的だけは一致。
ゼインからすれば、シビトの侑斗はまだ利用価値がある器。
侑斗も先に目の付いたチェイス達を、仕留めるつもりらしい。

「ありがとう、だいぶ楽になった。これでもう一度戦える」
「マゼンタやチェイスさん達だけに、押し付けてられないものね」

回復の済んだジークと小夜が立ち上がり、戦線へ復帰。
二人に遅れは取らないように、キリト達も得物を構え直す。
唯一、チェイスを筆頭に庇われていたのは果穂。
仲間達の頼もしい背を見つめ、ややあって勢い良く顔を上げた。

「あたしも……一緒に戦わせてください!」

驚く一同の視線が集まるも、怯まず見つめ返す。
フェザーサーキットの支配を解かれたばかりの自分に、気を遣ってくれてるのは分かる。
仲間達の想いを感じ、嬉しくないとは言わない。

「チェイスさん達があたしを助けてくれたみたいに、今度はあたしも力になりたいんです!だから……」
「果穂」

最後まで言う前に、一言彼女の名前を呼ぶ。
視線を合わせた果穂の瞳に迷いはなく、ただほんの少しの不安が宿ると気付いた。
戦いへ挑む事へのではない、拒否されないかという思いがある。
自分達に任せて、休んでいたって責めはしない。
守らせてくれ、無茶はするな。
言わねばならないものが複数浮かび、そのどれもが間違いではない。

(だが違う)

自分はもう知っている。
彼女が抱く覚悟が、どれ程に強固で砕けないかを。
小宮果穂という人間の強さを、一番近くで見た。
果穂の決意に、他ならぬ救われた自分だからこそ。
掛ける言葉は一つしかない。

「一緒に戦ってくれ」
「――はいっ!」

込み上げる熱さは、彼が自分を認めてくれたから。
共に戦う仲間として、信じてくれる。
偽りの幸福へ堕ち、迷走を重ねた魂へ。
今再び、ヒーローであらんとする火が灯った。

『SET』

デザイアドライバーが告げる、装着音。
悪しき赤龍から自分を守ってくれたヒーローを、助けたいと強く願い。
一番初めに手にした決意の証。
誰に命令されたのでもなく、今度は自分自身の意思で言う。
ヒーローとして、闘争へ飛び込む為の合言葉を。

「変身っ!」

『DUAL ON』

『BEAT&BOOST』

音楽を武器にする、ビートフォーム。
燃え上がる戦意に相応しい、爆発的な強化を齎すブーストフォーム。
異なるレイズバックルを反発させず、一つの力へと構築。
己のアイデンティティーを激しく揺さぶられた、本来の変身者。
鞍馬祢音が、手紙の中の王子様と共にもう一度立ち上がった姿。
仮面ライダーナーゴ・ビートブーストフォームに、変身を果たした。

『ATTACK RIDE ILUUTION』

「あなた方の悪意を、ここで断たせてもらいましょう」

複数体の分身を生み出す破壊者と、冷徹に処刑を告げる救世主。
敵は強い、数で勝っていても容易く勝てるとは思えない。
だが自分は一人じゃなく、仲間が傍にいてくれる。
その事実がある限り、果穂は負ける気がしなかった。

『READY FIGHT』

正義の敵は悪に非ず、異なる正義故。
二つの正義は同じ道を往かない、ならば戦う以外に選択肢はなく。
今宵最後のステージが始まる。


○


<G3-X!>

<執行!ジャスティスオーダー!>

シビトではなく、生存中の参加者を資格者に選ぶ最大の利点。
令呪を切り、ゼインカードをランクアップ。
対アンノウン用に開発された特殊強化装甲服、G3-Xの装備を生成。
携行型のガトリング銃が轟音を鳴らし、無数の弾を吐き散らす。
未確認生命体の強固な皮膚も貫く威力は、ライダーの耐久性をも削り取る。

対するチェイサー達も、棒立ちになってはいられない。
装甲ブーツのタイヤを急回転し、傍らのナーゴも脚部のマフラーが火を噴く。
加速能力を得た両者が縦横無尽に駆け、我が身へ弾を当てさせない。
秒間30発の連射性能を走って避ける。
普通ならば有り得ない方法を実現に至らせるのが、今の二人だ。

時折弾を叩き落とし、凌ぎ続けるチェイサー相手に新たな武器を取り出す。
銃口の先端にグレネード弾を装填し、銃身には突撃銃を装着。
G3-Xが持つ装備の中で、最も威力に優れた必殺の形態。
原典の戦士以上に威力が強化されるのもあり、ちまちま避けた程度では無駄。
広範囲を爆撃に巻き込み、二人纏めて消し飛ばす。

だがトリガーに力を籠める寸前で、ゼインの元へチェイサーが急接近。
自ら飛び込む愚かな獲物と、そう嘲笑うなら間違いだ。

「シッ!」
「なに……っ!?」

グレネードの発射より一手早く、銃身を蹴り上げる。
加速力を乗せた影響で、重火器だろうと小枝のように軽い。
ゼインの意思とは無関係に、銃口が睨む先は真上へ強制変更。
午後の青空目掛け撃たれた弾は、誰一人焼かず宙で爆発し終わった。

「いつまで無駄に足掻き、死を遠ざける気ですか?」
「お前を倒す、その時までだ……!」

破壊力に優れていても、こうまで近付かれては取り回しに不便。
ガトリング銃を投げ捨て、片手タイプの突撃銃を代わりに持つ。
左手には近接戦闘用のコンバットナイフを装備。

風のエルと呼ばれるアンノウンとも渡り合った刃を突き出せば、チェイサーが腕部で防御。
片方を防がれたとて、もう一つの手は開いたまま。
至近距離で顔面に狙いを付けるが、弾は発射されない。
銃身をブレイクガンナーで弾き、力任せに照準を外す。
再び狙いを付ける前に、逆にエネルギー弾を浴びせるべく撃つ。
しかしこちらも、ナイフで弾かれ銃口はゼインから数ミリズレる。
互いに同じタイミングで蹴りを放ち、胸部を叩かれ揃って後退。
距離を離されるも攻撃は躊躇せず、ゼインの右腕が跳ね上がった。

「せやあああああああっ!」

銃声は威勢の良い声に掻き消され、弾もチェイサーへの到達を阻まれた。
ジェット噴射もかくやの勢いで、急加速したナーゴがビートアックスを振るう。
音を掻き鳴らす以外に、斬撃用の武器としても機能する拡張装備だ。
銃弾を斬り落とし、勢いを殺さずに回転。
腰の捻りを加えた一撃をゼインは両手の武器で防ぐも、衝撃は殺し切れない。
火花を散らし後方へよろけ、追撃を受ける前に次の手を切る。

<ライジングイクサ!>

<執行!ジャスティスオーダー!>

素晴らしき青空の会が誇る最大戦力、仮面ライダーライジングイクサのカードを選択。
銃剣一体型のマルチウェポン、イクサカリバーで突っ込んで来たナーゴを斬り付けた。

「させるか!」

仲間への攻撃をむざむざ許容する、薄情者になった覚えはない。
装甲ブーツの回転数を上げ、チェイサーが前に飛び出る。
振るわれた脚と、鮮血色の刀身がぶつかり合う。
特殊合金製の高耐久同士な為に破壊は起きず、弾かれたように退がる。

尤も、ゼインが大人しく逃がしはしない。
イクサカリバーを銃撃形態に変え、折り畳んだ刀身は弾倉へ早変わり。
加えてもう片方の手には別の銃、イクサライザーが出現。
ファンガイアの殺傷能力を高めた、銀弾と光弾を二丁同時に吐き出す。
今度はブレイクガンナーを撃つ隙を与えず、全身の装甲を喰い破る弾が襲い掛かった。

「あたしも!チェイスさんを傷付けさせませんっ!」

『TACTICAL THUNDER』

助けられた、だから今度は自分が助ける番だとナーゴがビートアックスを掻き鳴らす。
弦が奏でる音楽が雷に変わり、ゼインの頭上から降り注ぐ。
ブーストレイズバックルの影響も合わさり、威力・範囲共に強烈だ。
地面が弾け飛び、立ち込めた煙に白い救世主が覆われる。

「フンッ!」

視界を塞ぐ煙幕を、光刃の一閃が斬り払う。
再度イクサカリバーを剣に戻し跳躍、宙での一回転を加えた振り下ろしを見舞う。
上級ファンガイアの命を神の元へ送った、斬首刑への対抗策はあるか否か。

『COME ON!DUMP!MIXER!GRAVITY!』

『タイヤ!カキマゼール!コウジゲンバー!』

無論前者だ、ナーゴが雷を落とした時既にシフトトライドロンを操作。
安全第一の文字と安全ヘルメット型センサーが特徴の、合成タイヤがチェイサーの右肩に装着。
10tマークの重りを投擲するが、しゃらくさいと両断の憂き目に遭う。
といった予想を裏切り、異変が起きたのはゼインの方だ。

「ぬぅっ!?」

重りは単なる鈍器じゃあない、重力操作を行うローリングラビティ専用の武器。
追い打ちを掛けるように、大量のコンクリート弾を発射。
動きに制限を掛けられたゼインは命中を許し、急激に固まり始める。
しかし二重の拘束を受けて尚、右手を動かせるのは流石の高性能と言うべきか。
イクサライザーへエネルギーを急速充填、特大の光弾をチェイサーへ撃つ。

「おおおおおおおっ!!」

対するチェイサーは真正面からの迎撃を選択。
右手のドリルを構え突進、光弾を貫かんと一点集中の構えを取った。

『REVOLVE ON』

拮抗を崩すのは両者ではなく、チェイサーの仲間。
ドライバーを回転し、ナーゴの装甲が上下入れ替わる。
稼働フィギュアを思わせる、人体では有り得ない動きはさておき。

『TACTICAL FIRE』

「でえええええいっ!!」

腕部へ装着した噴射口から火炎が吐き出され、技の勢いを加速。
先程までが走力や蹴りの強化なら、今は腕力や武器を振るった際の威力を引き上げる。
掻き鳴らす音は瞬く間に火炎となって、ビートアックスが纏う。
振り抜かれた炎刃がドリルに加勢し、光弾をより削ぎ落とす。

「がぁっ!?」

光弾を掻き消し威力が半減しようと、二人で放てば無問題。
回転刃と炎刃、双方に押し負けたゼインが地へ転がる。
鬱陶しく忍び寄る敗北の二文字を否定するべく、カードへ手を伸ばす。
対峙するチェイサー達に怯む気配は見られず、望む所とばかりに戦意を昂らせた。


○


『FORM RIDE FOURZE FIRE STATES!』

ロケット状の頭部を持つ戦士、仮面ライダーフォーゼの持つ力をもう一段階解放。
スーツの色は灼熱の赤へ変わり、専用装備の銃も出現。
消化ホースモチーフだが撃ち出すのは水じゃなく、対象を焼き尽くす炎だ。

「意地の悪いことするわね……!」

火炎弾の連射を躱しながら、マジアアズールは思わず悪態を零す。
応戦で氷の刃を飛ばすが案の定、フォーゼへ触れさせてももらえず消失。
弾をすり抜け向かったとしても、高熱を帯びた右拳で粉砕の末路を辿った。
氷と炎、率直に言ってマジアアズールとは最悪の相性だ。

ならばと距離を詰め、直接胴体へ斬り掛かるも簡単には突破不可能。
銃を近距離に適したモードにし、火炎放射が近付けさせてくれない。
コスチューム諸共炙られる前に後退、その瞬間にフォーゼは一気に仕留めに掛かった。

『FINAL ATTACK RIDE FO・FO・FO FOURZE!』

身体に蓄積された火炎エネルギー全てを、銃内部の転換装置へ流し込む。
天ノ川学園高校で、騒動を引き起こしたゾディアーツを焼き払った砲撃だ。
魔法少女の肉体であっても、直撃を許せば火傷程度じゃ済まない。

「……」

発射までの猶予は僅かだというのに、マジアアズールに焦りは見られない。
脳裏へ浮かび上がるは、自分の命を救った一人の男(にんじゃ)。
芸術品めいた美男(イケメン)ながら、顔の良さだけが全てに非ず。
己が長髪を名刀(メス)に変え繰り出す斬撃たるや、余りの速さに敵は文字通り凍り付く程。
魔力(インチキ)を用いぬ、磨き上げた技であるならば。

「ふぅ……っ!」

ステッキに刃を形成し直し、意識を研ぎ澄ます。
彼の領域へ簡単に手が届くと、自惚れる気は毛頭ない。
であるがこの先、数え切れぬほどの死闘を潜り抜けねばならぬと言うのなら。
もう一度会わねばならない、戦わねばならない者が待つのなら。
自我なき影法師一体に梃子摺ってなど、いられるものか。

未だ至らぬ身だとは自覚の上。
覇世川左虎に及ばないのは、当然の事実。
しかし忘れるなかれ。
呪術や聖文字をロクに使えぬ頃なれど、激怒戦騎相手に持ち堪えたように。

「――ハァッ!」

マジアアズールは、決して脆き少女ではない。

ただ前に突き進み剣を振るう。
複雑な動作を挟まないからこそ、集中力を切らさずに済んだ。
刃の形成以外に魔力は用いない、だがフォーゼに刻まれた刀傷は。
僅か一瞬のみ、刀身の震えが零度を遥かに下回る空気を生み出し凍り付かせた。

火炎を撒き散らす銃が、右腕共々凍結し動かせない。
反撃には絶好の機会と誰の目にも明らか。
しかしマジアアズールもまた、今の一撃を放った直後に疲労感が圧し掛かる。
復帰を待たずにフォーゼが改めて砲撃を行い、結局無駄に終わるのか。

「いや、これで終わらせる」

無慈悲な展開に否を唱えるは、竜殺しの心臓を宿す少年。
掌をフォーゼに置き、ジークの魔術回路が起動。
自身の手は銃口となり、放つ魔力は銀の弾丸。
零距離でなければ当てられない、ピーキーな性能。

フォーゼ、否、ディケイドの分身体の組成を解析完了。
本体ならばまだしも、耐久性が劣化した複製故に問題無し。
構成する魔力…ライダーカードへ秘められた、次元エネルギーの一端を変質・同調。
装填は済んだ、フォーゼが動きを見せるも既に遅い。

「理導/開通(シュトラセ/ゲーエン)!」

炎は肌を焼けず、拳は心臓を貫けない。
ガラスが割れるのに似た音を立て、片は付いた。


○


『FORM RIDE WIZARD WATER STYLE!』

青い宝石を填め込んだ戦士、ウォータースタイルのウィザードが剣を片手に斬り掛かる。
自我の宿らない分身に手加減は期待出来ず、完全に力尽きるまで斬り刻まれるだろう。
変身者がそもそもシビトなので、襲ったのが本体でも変わらないが。

「やああああっ!」

殺意のみを宿す刃の到達を阻む、ハートマークをあしらった槍。
最も使い慣れた得物を手に、マジアマゼンタが剣を弾いた。
間髪入れずに踏み込み突きを繰り出し、一撃決着へ持っていく。

残念ながら、そう容易く打ち破れる相手じゃない。
踏み込む勢いをあえて押し返さず、槍に刀身を軽く添える。
自らへ向かう力の矛先を、ほんの少しだけズラし受け流す。
よろけて生じた隙へ切っ先を差し込むが、簡単に倒されないのはマジアマゼンタも同じだ。
槍を引き戻し、身を捩りながら防御へ翳し事無きを得た。

防がれたウィザードはバックステップで距離を取り、カードを取り出す。
操真晴人が変身した指輪の魔法使いと違い、魔法の使用にはライダーカードを用いるのだ。
何らかの技を使われる前に、阻止せんとマジアマゼンタが槍を投擲。
だが相手は軽やかな動きで蹴りを放ち、難なく叩き落とす。
カードの装填も終え、バックル両サイドのレバーが押し込まれた。

『ATTACK RIDE LIQUID!』

槍を蹴られた時点でマジアマゼンタも疾走し、片手には黒槍ウォーパイク。
駆け抜け様に得物を振るい、斬った感触が穂先から伝わる。

「えっ!?な、なにこれ!?」

分身を切り裂き砕く、富良洲高校で浅倉と戦った時のとは違う。
まるで水を斬ったような手応えの無さは、正に感じた通り。
ウィザードの全身が液体に変化し、マジアマゼンタの攻撃を物ともしない。
斬っても貫いても傷一つ与えられず、液体は宙をスイスイと移動。
自身に絡み付くや実体化し、一瞬で捕らえられた。

「や…!この……!」

背後から両腕と両足を絡ませ、ガッチリと拘束。
異性に抱き付かれてる、と言うには羞恥など微塵もなく。
肌に添えられた刀身への、警戒と戦慄が大半を占める。

「マゼンタから離れてよっ!」

とはいえ此度は相手が悪かった。
友を援護すべく、すかさず千佳が魔法を発動。
『拘束』という形であれば、イノセンスは効果を最大限に発揮。
不可視の魔力に弾き飛ばされ、ウィザードが地面へ転がる。
マジアマゼンタへの不埒な行為に怒り心頭の千佳へ、何ら思うものはなく。

『FINAL ATTACK RIDE WI・WI・WI WIZARD!』

水流を斬撃に変え、一撃で屠らんと技を発動。
四つの形態の中で特に魔力が豊富な、ウォータースタイルだ。
幼い少女の薄い皮など、中の骨や臓器共々まともに残らない。

「させないよ!」

友達に危機が迫ると理解し、マジアマゼンタが動かない筈がない。
両手に構える二本の得物。
桃色と黒色、形状の異なる槍を手に跳躍。
敵意の矛先がこちらへ向かうも好都合、二槍を思い切り振り下ろす。

「翔舞槍月閃!!」

元々は黒槍一本で放つ技を、此度はマジアマゼンタ本来の得物も加えた二本で行使。
籠められた魔力が生み出す衝撃波が、頭上より叩き付けられた。
水の刃も放つ前に潰され、分身共々木っ端微塵。
後には地面へ破壊の痕だけが残った。


○


『FORM RIDE KIVA GARURU FORM!』

左半身の上部と、コウモリを象った瞳。
双方を青色に染めた仮面ライダーキバ・ガルルフォームが睨むは、MSを纏った剣士。
異名通りの黒い装束は見えずとも、培った剣術が如何程かすぐに思い知るだろう。
と言っても、近接戦闘を得意とするのはキバも同じ。
ウルフェン族がメタモルフォーゼを果たした剣、ガルルセイバーが妖しく光る。

獲物を見付けた狼さながらの俊敏性を発揮し、キリトへ飛び掛かった。
振り下ろす剣をビームサーベルで防ぐ。
やはりと言うべきか、物理攻撃にも関わらず焼き切れない。
科学の域では測定不能の、魔族の力が宿るからか考える余裕は無し。

「っと……!」

押し返す前に敵自ら剣を引き、位置を変え襲来。
こちらも片手剣で弾くが、反撃に出るより早く三撃目が迫る。
ビームサーベルを操り防御、装甲の耐久性を不要に削らせない。

「滅茶苦茶な振り方の割には……!」

随分剣筋が鋭いと、装甲の下で引き攣り笑いを浮かべる。
型も何もない荒々しさへ全振りしてるように思わせ、急所を的確に狙う。
暴風雨の如き斬撃を時折すり抜け、斬り付けた剣は反対に防がれた。
面倒な手合いと実感を抱く間に、キバは攻撃の手段を変更。
自身の顔の前に剣を翳し、狼の頭部を模した鍔がキリトを射抜く。

「なん……っ!?」

湧き上がった嫌な予感は、決して気のせいじゃなかった。
狼の瞳が輝いたと思った次の瞬間、発せられるは猛々しい咆哮。
口内部の音波砲が衝撃を放ち、ダメージこそ薄いがその場に留まっていられない。

平均的な人間の重量を超える、ファンガイアだろうと吹き飛ばすのだ。
汎用機とはいえデュエルガンダムの装甲ですら、両足が地から浮き掛ける。
力を籠めどうにか踏み留まるも、キバは手早くドライバーにカードを読み込む。
高威力の技の出し所は、キリトに隙が生じた今を置いて他にない。

『FINAL ATTACK RIDE KI・KI・KI KIVA!』

ファンガイアを始め、魔族のみに許された力。
魔皇力が刀身に付与、柄を仮面の口部分に咥える。
奇怪な構え方と侮るなかれ、キリトを襲う勢いたるや先の何倍も苛烈。

「っ!流石に、口に咥えて斬り掛かる奴は初めてだな……!」

苦笑いも知った事かと斬り続ける。
得物の差で一本負けているにも関わらず、双剣を寄せ付けない。
上半身を捻り繰り出す斬り上げが、ビームサーベルを弾き飛ばした。
取りに行かせる猶予は当然ながら、与えられない。

片方の得物を失った隙を突く、戦法は何も間違ってない。
自分だって仮に相手が同じ状態へ陥ったら、迷わずそこを利用する。
だからキバがどう出たかに驚きはなく、納得さえあった。

「本当に――狙った通りだ」

こっちの剣が一本弾かれれば、間違いなくその隙を突いて来る。
あえて作らせた敵の有利な展開は、逆に自身が決着へ持って行く為の誘導。
無手と思い振るわれたガルルセイバーを、隠し持っていたシャドーセイバーで受け流す。
敵にとっては予想外の反撃で、逆に隙を晒した。
となれば、一気に攻める以外に選択はあるまい。

ガルルセイバーを防御へ回させはしない。
空一面に輝く流星の勢いで、斬撃が襲い掛かった。


○


<キバ!エンペラーフォーム!>

<執行!ジャスティスオーダー!>

刀身へ巨大蝙蝠が噛み付いた大剣、ザンバットソードがゼインの手に現れる。
ファンガイアの王以外に持つ事は許されず、関係者が知れば極刑は免れないだろう。
固い掟はゼインからすればどうでもよく、王の証も単なる道具に過ぎない。
刀身が血よりも濃い赤に染まり、魔皇力が最大まで高まった。
振り下ろし放つ斬撃もまた真紅、マザーサガークを一刀で斬り伏せた時以上の威力で飛来。

『COME ON!VEGAS!CAB!CIRCUS!』

『タイヤ!カキマゼール!アメリカンドリーム!』

高威力の技を使うのは、ゼインの専売特許ではない。
シフトトライドロンのパネルに表示された三台のタイヤを、合成し装着。
豪奢な装飾のタイヤで何をする気か、自分の目で確かめるまでゼインは待たない。
迫り来る真紅の刃へ恐れは見せず、チェイサーが片手を翳す。
能力の詳細は確認済だ、これならばいける。

出現するは、異次元と繋がったワームホール。
ディメンションキャブの能力で作ったものだが、生成した目的は攻撃吸収に非ず。
穴の向こう側から放出される、大量のカジノ用チップ。
更には賑やかな歓声と共に、ピエロ達が出現。
派手に踊れば踊る程、紙吹雪や風船が視界を覆い尽くさんばかりに溢れ出す。

「これは……!?ぐおおおおっ!?」

ロイミュードへダメージを与えるそれらが、ゼイン一人を対象に殺到。
ザンバットソードを振るい斬り刻んだ、しかし全部じゃない。
機関銃の掃射が生易しく思える程の、圧倒的物量で圧し潰す。
粉砕される末路はお断りだ、引力操作機能で走力を強化。
射程圏内へ逃れ、新たなゼインカードへ手を伸ばす。

<アルティメットバイス!>

<執行!ジャスティスオーダー!>

読み砕き効果が表れるも、これまでのカードとは違う。
武器や技ではない、ゼインの隣へ別のライダーが姿を見せた。
恐竜モチーフの装甲を纏った戦士、仮面ライダーバイス。
五十嵐一輝と契約した悪魔が、真に相棒でありライダーとしての進化を遂げた形態。

無論、ここにいるのは本物のバイスではない。
再現体(コビー)に過ぎないが、スペックはオリジナルと変わりない。
絆が入り込む余地のない、単なる暴力装置として顕現。
仮面ライダーゲンムを相手取った時同様、抵抗を許さぬ連携で仕留めるまで。

一輝とバイスの友情を踏み躙る行為だと、五十嵐家の面々を始め二人を知る者は憤るだろう。
生憎ゼインに、そういった情を汲む気は微塵もない。
だからこそ、仲間という存在をゼインは甘く見過ぎた。

「果穂ちゃん!チェイスくん!」

分身の破壊者が消え、千佳が真っ先にやろうと思ったのは一つ。
元凶であるゼインと戦う仲間達へ、少しでも力になりたい。
それを可能に出来る方法を、自分は既に持っている。
他でもない、千佳にしか出来ないたった一つの戦い方。

「負けないでーっ!」

声援と共に放つ、青空のように自由奔放な少女の魔法。
痛みを与える力じゃない、けれどこれでいい。
何せゼインが最も望まない展開を、イノセンスは引き起こす。

『っ!!!??!!これはまたしても……!!』
「お、前ぇぇ……!勝手なことばっかりしやがって……!クソがっ!令呪まで使ったな……っ!」
『――っ!黙れ!今はそれどころでは……っ!』

パラドを助けようとした時とは、状況がまるで違う。
しかし、“最も自由を封じられた者の解放”は此度も発生。
有無を言わさず資格者になった、灯悟の意識が支配を逃れようと藻掻く。

必死に抑え付けるゼインの隣では、命令を受け損ねたアルティメットバイスが立ち尽くす。
追い打ちを掛けるように、攻撃のタイミングを見失った無防備な背へ激突するマゼンタ色のライダー。
キリトから連撃を受け、元の破壊者へ戻ったディケイドだ。
偶然か意図してか、倒すべき者達が一纏めに。

「チェイスさん!行きましょう!」
「ああ!」

『UNLIMITED EXECUTION TRIDORON』

『BOOST TIME』

ならば今しかない、終わらせるにはここ以外に有り得ない。
頷き合い、それぞれの変身ツールを操作。
ブレイクガンナーを押し込み、生成するのは赤いスーパービークル。
エネルギー体のトライドロンがエンジンを唸らせる。
隣に並ぶは、同じく赤い体の巨大な獣。
拡張装備、ブーストライカーをナーゴモチーフの形態で召喚した。

チェイサーとナーゴの意志に従い、一台と一頭が疾走。
ゼイン達の周囲を縦横無尽に駆け回り、真紅の檻を作り出す。
標的を閉じ込めるだけが目的じゃない。
二人揃って跳躍し、車体を蹴り反動を付けての蹴りを幾度も叩き込む。
ゼインに当たれば、蹴り貫いた先で車体に弾かれ。
ディケイドに当たれば、同様に弾かれの連続。
十を超えた時にはとっくにカード効果が切れて、アルティメットバイスは影も形も見当たらない。

「ぐ、が、あぁ……!」

ダメージに呻く声は、果たしてどちらのだったか。
カードを取り出す余裕は共にも与えられず、装甲で殺し切れない傷が蓄積。
お互いの背が激突したタイミングで、真紅の戦士達も遥か上空へ跳躍。
決着(フィナーレ)の瞬間が、今正に訪れた。

『ヒッサツ!』

『FULL THROTTLE!CHASER!』

『BEAT BOOST GRAND VICTORY』

それは、欺瞞に満ちた善意を砕く鉄槌。
それは、太陽を背に闇を照らす希望。
それは、断ち切れぬ絆が紡ぐ英雄譚。

悪しきを貫く必殺の技(ダブルライダーキック)が。
善意の怪物と、シビトが纏いし破壊の鎧に敗北を下す。

「ごあがああああああああああああああああっ!!!??!!」

声を出せないシビトと正反対に、善意の装甲からは絶叫が上がる。
意識を急浮上させられた影響だと、灯悟に言っても何の慰めにもならないに違いない。
複数回のバウンドを経てようやく停止、衝撃でドライバーがいつ外れたかなど気付けなかった。

『マズい……!』

ゼインもまた、些事に構ってられない。
今の自分は無防備、器を早急に手に入れなくては。
想定外の敗北により、無機質な人格データへらしくもない焦燥感が生まれたのか。
人であれば血眼になったろう有様で、新たな資格者を求める。

誰でもいい。
黒の剣士、ホムンクルス、魔法少女、アイドル、ロイミュード。
目に付く者へ装着出来れば、全て事が簡単に済む。

『体を私に……!』

「いや、もう誰もお前の道具にはさせない」

聞こえた声に、人格データが覚えた感情は何だったのか。
分からない、分かる余裕なんて有る筈がない。
悉く自身の邪魔をしたロイミュードが、仮面越しに睨んでいて。
その手に握る音叉剣がギラリと光り、全てを察する。

『チェイス……!お前の体を寄越せ――』

悪足掻きは長続きしない。
器を求めた声も、最後まで言わせない。
邪悪を断ち切る鬼の刀が切り裂くは、魔化魍とは異なる悪。
大自然ではない、行き過ぎた善意は科学技術による忌子。

両断されたゼインドライバーは、一度だけ微かな光を灯し。
すぐにそれも消え失せ、完全に沈黙。
部品コードを晒すただのガラクタと化し落下。
散らばった複数枚のゼインカードが、虚しさを告げていた。

「……あっ」
「っ、果穂……!」

暫し見下ろしていたチェイスの意識は、傍らで膝から崩れ落ちた少女へ移る。
デザイアドライバーが外れ、生身に戻った果穂を抱き支えた。
目立った外傷はなく、フェザーサーキットの後遺症だってそう。
視線を合わせれば呼吸を若干荒くしつつ、見慣れた笑みを作った。

「えへへ……ちょっとだけ、疲れちゃいました……あっ、でも!羽があった所はチェイスさんが助けてくれたおかげで、もう大丈夫ですっ!」

決着が付き、安堵で気が抜けたのか。
元々の消耗も相俟って、傷はほとんどなくとも体力的には限界。
それでも、出会った時から変わらない表情を見せ。
果穂が戻って来た事を、改めて実感した。

「ゼインさんも、もう……」
「ああ……。そういえば、もう一つ奴と同じベルトがあったが……」
「えっと。あっちのベルトは変身出来ますけど、でもゼインさんはいないみたいでした」

精巧なコピー品ということか。
だとしても、よりにもよってゼインドライバーとは。

ふと顔を上げれば、仲間達が駆け寄るのが見えた。
全員消耗は見て取れるが、重症を負った者は皆無。
更に視線を移すと、捉えた先にはうつ伏せの状態からどうにか立ち上がろうと試みる侑斗。
但し傷の大きさが軽く見れるレベルを明らかに超えてるのもあり、動きは非常に緩慢だ。

「っ!?」

もう一人を見て、最初に驚いたのは誰だったか。
恐らくは全員が同じような反応だったろう。
表情を憤怒に歪ませ、二本足で立ち上がったセーラー服の少女に明確な異変が起きた。
腹部や太腿といった素肌の傷が、全て独りでに塞がっていく。

「えっ!?あ、あの人も傷を治す魔法を使ってるの……?」
「いえ、魔力を使った形跡はどこにも……」

目を白黒させる千佳の疑問へ、小夜も困惑を隠さず返す。
トレスマジアの魔法体系と違っても、魔法が行使されれば必ず分かる。
なのにあの少女、浅垣灯悟は魔法を使わず傷を塞いだ。
というよりは、勝手に再生したとの表現が当て嵌まる気がしないでもない。

「お前は一体……いやそもそも、お前は本当にキズナレッドの浅垣灯悟なのか……?」

イドラから聞いた話の中に、灯悟にこんな力があるとはなかった筈。
ヒーローに変身し続けた影響で、体に変化が表れた。
といった可能性もゼロでないとはいえ、頷くには躊躇が生じる。
自分達を襲った事といい、悪辣な言動の数々といい。
余りにイドラの話と違い過ぎるのもあってか、本当に少女の正体が灯悟なのかも疑わしくなった。

「お前は、先生を殺してベルトを奪ったと言ったな。それも本当なのか?」
「……さあねぇ」

ネオディケイドライバーを持っていたのも、こうなると異なる理由じゃないか。
もしやと思って聞いてみたが、納得のいく答えとは程遠い。
本当に灯悟かどうかも怪しい異様なナニカへ、必然的に場の空気は引き締まり、


視界の端で、白い機械が浮かぶのが見えた。


「なにっ!?」

見間違えでないのを全員が思い知る。
真っ二つになった方とは別、もう一つのゼインドライバーが浮遊。
誰一人触れていないにも関わらず、意思を持ったかの動きで飛来。
ようやく立ち上がり掛けた侑斗の腰へ装着、途端に動きは機敏性を取り戻す。
精巧な操り人形の動作でプログライズキーを差し込み、あっという間に変身完了。

「そんな……!?だってあのベルトにゼインさんは……」

愕然と震えた声を紡ぐ果穂だが、起きた事は変えられない。
再び現れたゼインが何をするにしろ、ロクなものとは思えなかった。
動きを封じようと、ブレイクガンナーを突き付けるチェイスを誰も止めない。
各々得物を構え、或いは技や術の発動を試みて、










気付いた時にはもう、事は起きてしまった。










「……っ?」

違和感がチェイスを襲う。
見ている景色が今の今でと違っている。
ついさっき、という表現すら当て嵌まらない。
瞬きを終えもしない内に、見ているものが変わった。

何故、ゼインがこうも近くにいるのか。
持っていなかった筈の支給品袋を、握り締めてるのか。






転がっているソレは。






レジスターを付けたままで、斬り落とされた手首は誰のものなのか。






視線を落とす。





見た。
見てしまった。





「果穂……?」





鎮静剤を失い、命のタイムリミットが尽き掛けた少女を。



112:正義Ⅴ:雨のち、マイヒーロー 投下順 112:正義F:サヨナラの向こう側まで
時系列順
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花菱はるか
横山千佳
キリト
ジーク
水神小夜
仮面ライダーゼイン
小宮果穂
エンヴィー
サビルバラ
レン

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