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  • 真贋バトルロワイヤル
  • 被験体の進化における考察:凶星編(紅)

真贋バトルロワイヤル

被験体の進化における考察:凶星編(紅)

最終更新:2025年10月30日 23:26

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 ◆◇◆

 ざざーん。ざざーんと。
 満月が当たりを照らす中、穏やかな波の音で意識を取り戻す。
 海が見える崖の上。木造の東屋に腰を下ろしていた瑠美衣の目の前には男が立っている。

「やっとそれ使ったのかお前。いくらなんでも遅くね?」

 黒いパーカーに身を包み逆光で顔が見えない男が呆れたようにそういった。
 その声を、星野瑠美衣は知っている。 
 同じ声をした泥人形と違う、穏やかな青い輝きを含んだ安心する声。

「お兄ちゃ……」
 目が潤む。声がかすれる。
 最悪の別れ方をしたはずなのに、家族だなんて思わないってはっきり言ってやったのに。
 殺し合いに一人巻き込まれてから知らず知らずに苦しんでいた星野瑠美衣の心が、目の前の男を求めている。
 ふらふらと立ち上がり抱き着こうとする瑠美衣。
 男はその動きを右手で静止すると。

「凶星病理のコルファウスメットが使ってるのは、俺の死体だ。」
 それでもなお足を動かす瑠美衣へと、そんなこともあっさりと言ってのけた。

「……え?」
「ああ、羂索たちが殺したんじゃない。別件で死んだ俺の体をあいつらが使ってるんだ。」
「そういうことを言ってるんじゃ……。」
 ただでさえ殴られたような衝撃が走る瑠美衣にむけて、続けて2つ目の衝撃。
 凶星病理のコルファウスメットの姿は瑠美衣の知る兄その者だ。
 兄の話が事実なら、彼が死んだのは瑠美衣が居た時間からそう遠くない未来のことになる。
 え?え?と全く想定してなかった言葉に目を回す瑠美衣に向けて、男はわざとらしく大きなため息をついた。

「ウィッシュ・アポン・ア・スターで雑な願いをしやがったお前のためにこうして出てきてやったんだが時間がねえ。
 俺の体のことは今更どうしようもねえし今関係ない。続けるぞ。」
「で……でも」
「続けるぞ。」
「………………わかった。」
 兄は瑠美衣に甘いが、いうべきことははっきり言ってのけるタイプだ。
 いつもの兄がそうであるように、顔が見えないのに責めるような視線を向けられてる気がする。

「羂索によると、双子は呪術的には『同じもの』として扱われるらしい。」
「なんでそんなこと知ってるの?怖……」
「コルファウスメットの知識に決まってるだろ。」
 一流の術師たる羂索が関わった五道化は、当然ながら術式の知識を有している。
 呪術師にとって双子は凶兆だ。
 双子の片割れが術式を持つことで縛りが不完全しか成立しないこともあれば、羂索の没後に姿を見せた異星の双子は兄弟で術式を共有している。
 なおここでいう双子とは原則一卵性双生児のことで、二卵性双生児の星野兄妹に”本来は”関係のない話だが、男はそこをあえて伏せた。話がややこしくなる。

「それで、それが何?」
「結論を言うとだ。
 俺とお前の肉体情報を元に、凶星病理のコルファウスメットの持つ『権能』をお前と共有できる『術式』へと変質させた。
 それがウィッシュ・アポン・ア・スターが叶えた願いだ。」
「権能……?」
「冥黒の五道化が与えられた、特別危険な参加者を葬るための力のことだ。
 コルファウスメットの場合は、『ユニバースロボの力の再現』だな。九堂りんねとマーヤ・ガーフィールドを吹き飛ばした稲妻や、アビドス高校を破壊した光がそれだ。」
「あれを使えるの!?」
「滅茶苦茶劣化してると思うけどな。実際のところは手に入れてから考えろ。」
 不謹慎かもしれないが、瑠美衣にとっては驚き以上に高揚が勝る。
 派手なビームや必殺技が使えるというのは嬉しい話だが、男は「だが」と釘を刺す。

「アドバイスをするならあんま派手な技は使わねえほうがいい。
 コルファウスメットはあれで耐久性とか色々いじくってる。同じノリで派手な技を使ったら、最悪お前の体ははじけ飛ぶぞ。」
「えっ……グロ。」
「生身でロケラン撃ってるようなもんだしな。
 まあ方法はある。というか俺がわざわざ出てきたのはコルファウスメット自身も気づいてない力の使い方を伝えるためだ。」
「アイツも知らないこと?」
「いいか、お前の力の使い方だが――――」



「――理解したか?」 
「だいたい。」
「だいたいってお前……」
 だいぶ嚙み砕いて伝えたはずなんだが。そう男は頭を抱えるが。緩い答えに反して瑠美衣の面持ちは神妙なものだった。

「その力が、今の私が生き残るために必要なものなんだよね。
 だったら絶対に使いこなす。」
 覚悟を決めた……だけではない。
 夢を見ているわけでもなければ、楽観的になっているわけでもない。
 星野瑠美衣は馬鹿ではあるが愚かではない。
 コルファウスメットの『権能』を得られたこのタイミングが、最大の分岐点だと知っている。
 生きるための嘘に血を通わせ、切り札のフレイヤを正しく扱うための――呪い。

「私ももう……いろんなものを背負ってるから。」
 星野瑠美衣が兄の死因を知らないように。目の前の男もまたこの場の星野瑠美衣を知らない。
 望月穂波とマーヤ・ガーフィールドを背負った少女の覚悟を知らない。
 心の闇を輝かせ、強さを求めた今の彼女を知らない。

「そうか。」
 それでも、この男は知っている。
 星野瑠美衣が苦しさも悲しさも抱えたまま進める少女だということを知っている。

「じゃあ、頑張れよ。」
 だから言葉はこれだけでいいのだと。
 これからステージに立つ彼女に声をかけるように。男は小さく手を振って。
 星野瑠美衣は満面の笑みで、男の望む言葉で返す。

「うん。頑張るね。お兄ちゃん。」

 これから死地に立つ人間とは思えないほど。
 心から殺意を宿した人間とは思えないほど。
 その笑顔は星のように明るくて。
 嘘のない笑顔を浮かべていることになんだか泣きそうになりながら、瑠美衣の意識は引き戻された。

◆◇◆

(なんだ、今の悪寒は。)
 腹の中にある大事な何かを触れられたような、形容したい感覚がコルファウスメットに走っていた。
 彼の視界の先で星野瑠美衣は茫然と立っている。
 心ここにあらずと言った様子で一見すると隙だらけだ。
 隣でセレブロが「なぜ動かない?」とやかましく言っている――一人で動かないのは、その隙をコルファウスメットに襲われると考えているからだ――が、彼女の支給品を知るコルファウスメットにしてみれば不用意に近づくのは悪手という他ない。

(星野瑠美衣がウィッシュ・アポン・ア・スターを使ったことと関係があるのか?)
 コルファウスメットは五道化として、主要な支給品については把握している。
 だから願いを叶えるなどという規格外の超位魔法を星野瑠美衣が持っていることは知っているし、間違いなく今の彼女はその支給品を使用した。

 何を言ったのかは分からない、だが状況から鑑みるに『戦える力が欲しい』というところだろう。
 そこで問題なのは、星野瑠美衣がどんな力を手に入れたのかが分からないことだ。
 最悪の場合魅了や洗脳といった下手に間合いに入れば即死する類の可能性だってあるのだ。だからここは慎重に――

 「ねえ。」
 微かに声が聞こえた。
 それが星野瑠美衣のものであると、コルファウスメットにもセレブロにも一瞬認識できずにいた。
 かろうじて声が聞こえる距離にいる2人にもやけにはっきり聞こえたその言葉が、血が通ってないのではと思えるほどに重く冷たい。
 血のように赤く宝石のような双眸に映るモビルスーツと魔王獣の姿は、鮮烈に輝く漆黒の星のに塗りつぶされているように見えて。
 コルファウスメットが短い人生の中で、鳥肌が立つ経験をしたのはこの時が最初で最後だった。

(なんだよこれは……)
 未だ距離はある。近接武器が届く範囲じゃないし顔の部位がようやく判別できるといった状況だ。
 それなのに……星野瑠美衣から目が離せない
 輝ける眼が、均整の取れた顔立ちが、殺意以外何一つ宿していない漆黒の星が。コルファウスメットにははっきりと見えていた。
 コルファウスメットが宇蟲王ギラという邪悪の王と対峙することを想定した性能でなければ、もっとはっきり恐怖で身をすくませていたかもしれない。

「覇王……?」
 コルファウスメット同様星野瑠美衣に目を向けたまま、セレブロが呟いた。
 淡かったはずの星の底なしに冷たい光は、あの男の黄金の瞳によく似ていると。
 覇王十代。心の闇に取り込まれ圧倒的な決闘の才と非情な覇道で魔物たちを従えた覇王。
 星野瑠美衣の冷たく鋭い眼は、成程資料にあったその男と酷似している。

 だがコルファウスメットは知っている。覇王の力は一個人の心の闇が宿す力ではない。
 遊城十代に運命づけられた正しき闇を司る者。であるならば遊城十代以外が覇王になることはあり得ない。
 だとしたら、あれは……もっと別の。

 「こないならこっちから行くよ。」
 再び告げられる言葉がコルファウスメットとセレブロの背筋に怖気を走らせ。
 次の瞬間、瑠美衣の姿が視界から消えた。
 走って離れたとか空を飛んだとかそういう次元の話ではない。いきなりその姿が2人の視界から消えたのだ。
 透明化。転移能力。はたまた幻覚か。
 太陽剣を握りしめるコルファウスメットの頭に数々の可能性がよぎり。


「型番変更(ドレスアップ):爆上戦隊(ブンブンジャー)」


 ・・
 背後から聞こえる声が、転移能力が正解だと告げていた。
 ランスロット・コンクエスターに身を包んだ星野瑠美衣がコルファウスメットとセレブロの間に立つようにその姿を現し、左右に構えたMVSでシュバルゼッテとゼッパンドンの胸部めがけて切り裂いた。
 装甲を砕く衝撃を受けながら、コルファウスメットは目を見開く。
 瑠美衣にではない。
 ・・・・・・・・・・
 瑠美衣が出てきた空間を、コルファウスメットは知っていたからだ。

「さりなテメェ……そこは……ハイウェイ空間!なんでお前がっ!!」
「そんな名前だったっけ。アンタだってやったんだからおあいこでしょ。」
「そうじゃねえ……なんで、なんで俺の『権能』をテメエが使えるのか聞いてんだろうが!!!」

 ザラサリキエルがそうであったように、『権能』というものは五道化にとってアイデンティティに直結するものだ。
 『権能』が与えられるほどの創造主からの寵愛と、『権能』を有するからこそ与えられた特記戦力への天敵(メタ)という誇り。
 その両方を踏みにじられ、コルファウスメットの辞書から冷静の二文字は塗り潰された。

「面倒なことになったな……」
 激情に身を委ね荒々しく太陽剣を振り回すコルファウスメットを避けるように、セレブロらゼッパンドンへの変身を解き巻き添えを喰らわないように距離を取る。
 そのことに気づいてさえいない怒れる道化は、空振りを続ける太陽剣を投げ捨てると、シュバルゼッテの大剣――ガーディアンを勢いよく引き抜き飛びかかった。

「天装戦隊(ゴセイグレート) グレートストライク!!
 悪しき盗人野郎に天罰の時間だ!!」
 太陽剣を消し去ったコルファウスメットがシュバルゼッテのガーディアンを勢いよく振り下ろす。
 天装巨人の力で浄化の赫炎が燃え盛る一線を前に、しかし瑠美衣は冷静なままだ。

 「型番変更(ドレスアップ):忍風戦隊(ハリケンジャー)」
 その言葉を合図に、ランスロット・コンクエスターの姿が音を立てて変わっていく。
 カラクリ巨人の軽量形態(ハリーアップ)を元にした権能により膨らんだ武装や装甲がしまい込まれ、軽量細身となったランスロットは天使の刃をバックステップで間合いから逸れる。

「おいおい、何があったんだお前」
 コルファウスメットが驚いたのはランスロットの変化……ではなく、一瞬の攻防に星野瑠美衣が完全に適応できてることがだ。
 変身アイテムや起動キーで下駄を履かせているとはいえ、フレーム単位の攻防となれば勝敗を分けるのはプレイヤーの性能さ。
 並の女子よりはダンスやパフォーマンスで鍛えられているとはいえ、星野瑠美衣のレベルはマーヤ・ガーフィールドや九堂りんねに比しても相当低いレベルだったはず。
 だというのに今の動きは、動体視力も反射神経も達人のそれと言っていい。

「人の権能パクってるだけじゃなく随分動きがスマートになったじゃねえか。
 あの狂犬ちゃんから何かレクチャーでも受けたのか?それとも錬金術でドーピングでもしたのか?」
「……本当に気づいてないんだね。」
「あぁ?そいつはどういう……」

 答えになっていない妙な言い回しにコルファウスメットが訝しむも、「それに気づけないなら答える必要はない。」とでも言わんばかりに瑠美衣の左足がコルファウスメットの間合いへと入り込む。

「型番変更(ドレスアップ):――」
「ちっ!動きが早え!」
 動きのカラクリを暴く間もなくコルファウスメットは迎撃に動く。
 大きく振りかぶった左手には握る拳ではなく、剣の柄がすっぽり入る程度の空洞が開けられている。
 剣か。槍か。斧か。あるいは銃か。
 次なるユニバースロボの力に意識を向けたコルファウスメットを襲ったのは。

「――獣拳戦隊(ゲキレンジャー)」
 紫紺の狼のような激気を纏った右足の蹴りだった。
 完全に無防備になっていた右側のガードを貫いて、顎を直撃した回転蹴りがコルファウスメットを吹き飛ばし、脳震盪で視界がぐるぐる混ざりだす。
 飛びそうな意識の中、コルファウスメットの頭は星野瑠美衣にしてやられているという屈辱とその強さに納得がいかないという憤懣だけが満ちていた。

「威力はまだいい!激気やナイトメアフレームで下駄履いたうえで権能を使ってるんだ。
 だがあの速度は説明がつかねえ。あの反射神経は説明がつかねえ。
 それに左手の動きをブラフにして右足の蹴りだと?ただのアイドルごときがなんでその状態で威力も態勢も崩れてねえんだ!!」
「やっぱり、貴方分かってないんだね。
 ロボットの力を借りるってのがどういうことか。」

 未だぐらつく焦点の合わない眼を向けて、負の感情ばかりが昂った涎の垂れた口で叫ぶ。
 餓鬼のように荒れる道化を前に、漆黒の星はもはや憐れんでいるかのような冷淡な声で向かい合う。

「お兄ちゃんが教えてくれたよ。この力の使い方を。」
「お兄ちゃん?いうにことかいてお兄ちゃんだと?
 テメエの兄貴は俺が凶星病理(おれ)になる前にくたばっただろうがぁ!!!」

 病理に狂わされた道化はその本分を失い吼え。シュバルゼッテのビットを全て展開し、縦横無尽に飛び交う4つの片翼が瑠美衣へと照準を合わせる。

「いい加減死ねや!!端役(モブ)風情がァ!!!」

 呪いのような号令を前に、白色の光雨が瑠美衣めがけて降り注ぐ。
 GUNDビットのレーザーはいかにランスロットと言えどもかすりでもすればただでは済まない。
 そんな死の雨の中を、瑠美衣は息を整えると躊躇いなく駆け出した。

「型番変更(ドレスアップ):特捜戦隊(デカレンジャー)
 ……アクアの顔で、アクアの声で。そんな台詞を吐くんじゃないわよ!!!」

 明確な拒絶。嘘偽りない殺意。
 そんな思いを右の拳にこめて、瑠美衣はなおも加速する。
 降り注ぐビットの雨を躱し、躱し、躱し続ける。
 時に大きく体制を崩したように見えるも、次の瞬間にはさらに加速してコルファウスメットへと進みこんでいた。

「アクアが言ってた。ロボットの力を得るってことは……ロボットを扱うための力も扱えるようになるってことだって!」

 ユニバースロボはその大半が人型の機械。
 40mを超える機械をたった3人や5人で動かしていることも少なくない。
 コルファウスメットがユニバースロボの破壊力のみに目を付けたのに対し。星野アクアの残穢が瑠美衣に教えたのはその存在を立証させるための無数の技術や秘密の存在だった。

 オリジナルの大きさではガンダムを超えるロボばかりだ。姿勢制御装置(オートバランサー)もあればシステムアシストだってある。ロボそのものが意思を持つ例も少なくないのだ。
 その力を十全に活用できれば危険感知も反応速度も安定性も生身のそれとは次元が違う。ナイトメアフレームの性能も重ねた今の瑠美衣の基礎戦闘力は五道化にだって肉薄する。

 真っすぐいってぶっとばす。
 右ストレートでぶっとばす。
 ランスロット・コンクエスターのブースターにスーパーデカレンジャーロボのバーニアの加速が上乗せされた拳は、ガトリングパンチと呼ばれる神速の連撃。

「あああああああああああああああああ!!!!!!」
 紅き星が吼え、その拳が厄災のモビルスーツを粉々に砕いていく。
 装甲が剥がれ、ビットを制御するための機能も喪われ乾いた音を立ててシュバルゼッテの片翼が砂に落ちる。
 砕け。砕け。砕け。砕け。砕け。砕け。砕け。砕け。
 殻が剥がれるようにシュバルゼッテの装甲が砕け、ランスロットの中で限界を超えて力を込めた瑠美衣の腕がブチブチと嫌な音を立てている。
 それでも止まらない。止める気はない。腕が折れてもこの女は止まらない。
 心の闇を噴きあがらせる漆黒はもう誰にも留められず。

――道化の頭に、敗北の二文字がよぎる。

「嘘だろ――」

 そう理解する刹那、コルファウスメットは躊躇いなく切り札の引き金を引いた。


「機界戦隊(ゼンリョクゼンカイオー)!ファイナルビッグバン!!」


 焦りがあった。怯えがあった。恐怖があった。拒絶があった。 
 楽しみ遊ぶには至れない感情が、コルファウスメットを突き動かしていた。
 砕け散る寸前のシュバルゼッテから溢れ出す、45のスーパー戦隊の力を宿した対悪兵器のエネルギー体。
 ルルーシュに使わされた巨大ロボに勝るとも劣らない、コルファウスメットの切り札だ。

「型番変更(ドレスアップ):快盗戦隊!」
「無駄だ!!」
 本流の中わずかに聞こえる瑠美衣の声にほくそ笑む。
 45のスーパー戦隊の力を宿した一撃を前にただ一つの戦隊で何ができる。
 実際のユニバースロボ同士の戦いならまだしも、権能同士のぶつけ合いで勝てる道理はない。

 そうほくそ笑むコルファウスメットの目の前に現れたのは、ファイナルビッグバンを飲み込むように現れた巨大な光線の奔流だ。
 紅玉(ルビー)のような色をした破壊光は、快盗戦隊の技というよりもナイトメアフレームのハドロン砲を思わせる。
 拮抗しているように見えるも、もしこの光線が直撃したら半壊したシュバルゼッテごとコルファウスメットは葬られる。
 最悪のシナリオが道化の身をこわばらせ、開き切った瞳孔はただ前だけを見つめていた。

「俺は……俺は冥黒の五道化!!宇蟲王を殺す男だぞ!!!
 警戒対象ですらねえルルーシュ以下のクソ雑魚に……テメエみてえな数合わせ相手に負けてられねえんだよ!!!!」

 認められない。認めてはならない。
 まだ俺は全然楽しんでない!
 俺はまだ何も成し遂げてない!!
 道化として生み出され、期待された役割を何一つ為せぬまま終わるかもという恐怖が、全霊を持った攻撃へと駆り立てて。

 バキン。
 そんな鈍い音をあげて、コルファウスメットの右手の装甲が砕け落ち。ファイナルビッグバンがその維持を出来ずに霧散していく。
 限界を超えた攻撃は五道化として調整を施されたコルファウスメットは耐えられても、半壊したモビルスーツがのキャパシティを超えていた。
 コルファウスメットは気づく。
 右手の破壊。その起点となったのは、数発の銃痕のような穴で。
 これが……マーヤ・ガーフィールドが最後の抵抗で撃ちだした無数の弾丸の……

「貴方の敗因は、私の友達を侮ったこと。」
 ふと気づくと、目の前に星野瑠美衣が立っていた。
 ハドロン砲のような光は前触れもなく消え失せて、代わりのように瑠美衣の背後に粉々に砕けたアビドス高校だった残骸が、この場の戦いのすさまじさを物語っていた。
 にもかかわらず星野瑠美衣は無傷だ。
 ランスロットの脱いだ少女は刀身を十字に展開した両刃剣を構えてコルファウスメットに向かってくる。

「なん……で?快盗戦隊(ルパンカイザー)のはずじゃぁ。」
「……嘘つき相手に目の前の情報を軽々しく信じ込んだことも追加かな。」

 その剣をコルファウスメットは知っている。
 時空剣。未来犯罪者を封じるための懲罰の剣は、世間を騒がす怪盗が扱う武装ではありえない。

 コルファウスメットは気づかなかった。
 こちらを襲ったように見えた紅玉色の光線は、快盗戦隊のダイヤルファイターが1つ、マジックダイヤルファイターが見せた種も仕掛けもない幻影だということに。
 切り札だったファイナルビッグバンはアビドス高校を完膚なきまで破壊したが、星野瑠美衣には傷1つけることが出来なかったことを。

「型番変更(ドレスアップ):未来戦隊(タイムレンジャー)
 圧縮冷凍で永遠に死んで。大根役者。」

 そんなことを教える義理は瑠美衣にはなく。むき出しになった右手を時空剣が切り裂いた。
 プレスブリザード。そんな名を持つ未来戦隊の奥義を受けた犯罪者は抵抗することを許されず、ミニチュアのように圧縮されて余生を過ごすことを強いられる、情け無用の封印刑。
 確定した未来を前にコルファウスメットも瑠美衣も判決の時を待つ。一瞬の静寂に。




『Hyper Clock Over』

 形だけ申し訳なさそうな声を上げて、人でなしの寄生生物が時の境に割り込んだ。

「漁夫の利のようで少々無粋だが、その勝ち方は困るんだ。」
「ガッ……」
 極めて独善的な言い分で確定した勝利に泥を塗る。
 セレブロが寄生したEーケミーの銀色の角がコルファウスメットの心臓を貫き、圧縮冷凍を受けた右腕を切り落とすと、ほんの数秒両者はその動きを止めて。
 ガラガラと音を立てシュバルゼッテの装甲が完全に砕け散ったころ、素顔を曝した男は青い目を濁らせて瑠美衣を見下ろすと。

「キエテ、カレカレータ。
 ああ、本当に……いい気分だ。」

 星野アクアでも凶星病理のコルファウスメットでもない、害意に満ちた凶悪な笑みを浮かべた。



◇

 凶星病理のコルファウスメットは、星野愛久愛海の骸に様々な要素を組み合わせて出来た冥黒の怪物だ。
 当人は決して認めないだろうが、あり方としてはグリオンが生み出すホムンクルスに近い。
 その精神世界(インナースペース)はセレブロの知るどんな生物の物よりも混沌とした黒に塗れていた。
 瑠美衣がその目に宿す闇が純粋な黒とするならば、五道化の宿す黒はあらゆる色を混ぜこぜにしたせいで黒くなった絵の具とでもいうべきだろうか。
 混沌とした享楽を好むセレブロとしては面倒な覇王によく似た瑠美衣の色よりも五道化の色の方が好みではあるが、それはそれとしてこいつらを生み出した奴の性格は最悪だろうと苦笑交じらせた。

「お前もそう思わないか?凶星病理。」
「なんのつもりだ寄生生物。」
 ふよふよと精神世界を泳ぐセレブロに、凶星病理と呼ばれた存在は眉間に皺を寄せる。
 その姿は黒いスライム。というより泥だろうか。
 ざらざらどろどろとした液体と固体の狭間にある何かが、星野愛久愛海の姿を模っているようだ。

「俺がここにいる理由など分かるだろう。
 貴様の体をもらいに来た。」
「やれるわけねえだろボケ。
 こちとら運営謹製の最強NPCだ。大人しくハイパーカブトで我慢しろ。」
 運営側なりの矜持か抵抗を示す泥を前に、セレブロは乾いた笑いを返した。

「言葉が軽いな。ガキに二度も負けた道化が「最強」などとは片腹痛い。」
 ルルーシュに負け、星野瑠美衣にも負けた。
 セレブロにしてみれば、こと目の前の泥に関しては、既に最強などという肩書はその威光を失っている。

「それに貴様の指示など聞くわけがないだろう。
 それに、俺の見立てが正しければ貴様の体を乗っ取ることなど訳ないさ。」
「どういう理屈だよ。」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「貴様にルルーシュのギアスが効いたからな。」
 その言葉に泥の体は怯んだように動きを止めた。図星だとセレブロはその様を前にほくそ笑む。
 NPCに精神干渉が可能なことは他ならぬルルーシュが見つけた事実で、セレブロだってNPCに寄生は経験している。
 参加者は平等ではない。だがルールの上では公平だ。
 ルルーシュに出来る事ならば……セレブロにだってできるのだ。

「だがそうだ。如何に貴様が三流だろうと。このまま乗っ取ってただで済むとは思わんさ。
 俺は貴様と違って慎重派だからな。貴様はここで魂ごと消え去ってもらおう。
 どうせ星野瑠美衣に圧縮冷凍される運命だったんだ。同じことだろう?寿命が数秒伸びたことに感謝してもいいぞ。」
「テメエふざけ……」
 コルファウスメットの意識が抵抗する。
 それより早くセレブロは動いていた。寄生を開始した体は寄生生物の思惑通りにその権能を働かせ、精神世界全体に稲妻のような光が走る。

「劣化複製:獣電戦隊。
 獣電竜ってのは意思がある……ドゴルドとやらの例を見るに、悪しき力を吐き出すことなど容易いのだろう?」
「……おい……嘘だろ……やめろ……」

 これから起こることを理解して青ざめるコルファウスメットなど意にも介さず。彼が宿る肉体全てが、不味い食事を吐き出すように道化の魂に牙を剥いた。
 プテラゴードンがデーボスインした獣電池を吐き出したように。冥黒の魂はあっさりを肉体から外気へと吐き出され。

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
 そんな醜い悲鳴と共に、病のごとき凶星の魂はただの塵となってアビドスの空に溶けて消えた。

【凶星病理のコルファウスメット@ロワオリジナル 消失】

◇

「さて、こんなもんでいいだろ。
 劣化複製:未来戦隊 自動修復開始。」
 ずぷりと嫌な音をたてカブトケミーの角がコルファウスメットの体から引き抜かれ、飛び立ったEーケミーの羽音が消える頃には空いた穴がゆっくりと修復を始める。
 切り落とした右腕は流石に使えないようだが、傷口はすぐさま塞がりドロドロとした重油のようなものを垂らすのを辞めていた。

 回復のカラクリは無論コルファウスメット……今はセレブロの肉体が持つ権能だ。
 恐竜型生体自律ロボブイレックスには自動修復機能がある。
 だが回復能力には欠点がある。修復中は他のユニバースロボの力が使えなくなってしまうのだ。
 能力を共有してる瑠美衣もそのことは知っている。

「……何のつもり?」
 だから瑠美衣は、半ばとっさにそんなことを口走っていた。
 時空剣を向ける瑠美衣へと、死んだ魚のように目を見開いた。
 マーヤ・ガーフィールドが乗っ取られた時も感じたことだが、五道化とは別の意味でこの寄生生物は不気味な存在だ。

「驚かないということは覇王に俺のことを聞いているな。
 なら分かるだろう。こいつの体が欲しかったんだ。」
 NPCは使い物にならないとセレブロは考えていたが、凶星病理のコルファウスメットの圧倒的な実力はその固定観念を打ち砕くには十分すぎた。
 鬼龍院羅暁と同格かそれ以上の戦闘力に傍目には無害に見える本体の姿と、セレブロが求める条件の悉くをこのNPCは満たしている。
 NPCだから肉体がバグスターウイルスに汚染されていないというのも素晴らしい。
 上機嫌なセレブロに対し、仮にも自分の兄の体を着せ替え人形程度の認識しか持っていない寄生生物は、コルファウスメット同様殺意を抱く対象足りえた。

「私のお兄ちゃんの体よ!返して!」
「死体だろう。
 既にこの中に星野愛久愛海の意思など残っていない。」
「……だったら、力づくでアンタを叩きだして……」

 時空剣を振りかざそうとする瑠美衣だが、両腕に力を維持できず持ち上げる前に剣を落とした。
 剣が重い。体が痛い。全身が怠い。右手が熱い。
 四肢が錆びつくような不調を前に、セレブロは淡々と言い放つ。

 「この肉体には星野愛久愛海の記憶もある。故に貴様のことも知っている。
 確定していた勝利に泥を塗った詫びにはっきり言ってやるが、貴様は暫く戦えん。
 特に右腕は直さない限り無用の長物だろう。」
「それは――」

 ――同じノリで派手な技を使ったら、最悪お前の体ははじけ飛ぶぞ。
 目の前の男と同じ顔をした(はず)男が言った言葉は、何の誇張もなく真実だったのだろう。
 コルファウスメットとの戦いで八面六臂の活躍を見せた権能だが、五道化として調整を受けていない瑠美衣にとっては、その身を助ける最強の加護であると同時にその身を削る諸刃の剣。
 新たな力。むき出しの殺意。止めどない闘志。湧き上がる激情。
 戦っていた間に湧き上がっていた脳内麻薬は既に打ち止めで、特にマシンガンパンチを撃ち続けた右腕はだらんと力なく垂れさがっている。
 セレブロのように回復に権能を使わなければ取り返しのつかないことになるが、この殺し合いは次の戦いを待ってくれるほど行儀のいい世界になってない。

「さて、これで貴様への借りは無くなった。
 これでも俺は貴様を高く評価している。覇王によく似た闇を宿し五道化の力を扱う凶星(まがつぼし)。」
 セレブロには珍しい嫌味の無い称賛には。『だから今ここで貴様を殺す』という強い決意が宿っていた。

 (怪獣に変身する前に何とか逃げないと……)
 セレブロを前に瑠美衣が警戒を強め、どうにか打開する方法を探っている。
 目を、耳を、感覚を研ぎ澄ませた瑠美衣の耳に、セレブロの言葉がはっきりと聞こえた。

「Hyper Clock Up」

――次の瞬間。鳩尾に叩き込まれた蹴りが瑠美衣の体を砂の大地に叩き落とした。

「なっ……にが……。」
 声が喉から先に響かず肩で短く息をする瑠美衣には、つい今起きたことが理解できない。
 ユニバースロボの加護で鋭利になった動体視力も、研ぎ澄ませた間隔も、その全てをすり抜けて瑠美衣の鳩尾に爆発したような衝撃が走った。

「成程、時を止められる時間も思ったよりは短いか。
 時間停止中に変身も不可能か。おそらく起動キーも使えまい。制約としては妥当だな、次は変身してから使うとするか。」

 興味深そうに能力の考察をするセレブロを前に、既に満身創痍だった瑠美衣の瞼が重くなる。
 今までの戦いで肉体的、精神的に受けたダメージは瑠美衣の想定を上回っていた。

(ヤバ……意識が……)
 狭まる視界の中、セレブロ近づいてくるのが見える。
 逃げるにせよ戦うにせよ立ち上がらなければいけないのに、体が言うことを聞かない。
 死にたくない。終わりたくない。せっかく戦えるようになったのに。せっかく強くなったのに。

「この子は……絶対に死なせない!」

 その願いを聞き届けたのだろうか、閉じる視界に少女の声が響いた。
 セレブロの足音が消え、セレブロと少女の小競り合いの音は、ある奇妙な音を境に静寂を迎える。

 瑠美衣は確かに聞いたのだ。

 ――ちゃぷん。 という沈んだような音を。アビドス砂漠のど真ん中で。

 目を開く余力もなく、意識を手放した瑠美衣には何が起きたか分からない。

 だが一つだけ、意識を手放す寸前に聞こえた言葉が、瑠美衣の耳に焼き付いた。


――「この子こそ、次の”象徴”になるんだから。」

 少女が――九堂りんねの声ははっきりと、そんなことを言っていた。

◇

 仮面ライダーハイパーカブト……もといそれを素体にしたEーケミーからハイパークロックアップを奪ったのは、アドリブにしては悪くないとセレブロは満足げに1人ごちる。
 ソードスキル;オール・フォー・ワン。制約こそ重いが令呪を使えば『個性』ではない他の世界の異能を奪うことだってできる超常の極点。
 むろんハイパークロックアップの確保に令呪を一画失ったが、それだけの価値はあるだろう。

 「とはいえ乱発はできん。インターバルもあるようだしな。
 ここは一先ず星野瑠美衣を抹殺して……」
 そう向き直るセレブロの前に、何やら小さな影が立て要る。
 星野瑠美衣と自分を隔てるように立ち上がる影――少女は、ケツイを秘めた声で叫ぶ。

「貴方の相手は私!
 この子は……絶対に死なせない!」
「今更貴様に何ができる?九堂りんね。」
 コルファウスメットがアビドス高校を吹き飛ばしてから姿を隠していた錬金術師。
 もともとセレブロに叩きのめされボロボロだった体は、なお一層惨憺たる状態だった。

 全身が血まみれなことは言うに及ばず。
 少女の右足は瓦礫に押しつぶされたのか膝より先を失っていて欠けた足を補修するように黄金の塊が地面にまで伸びていた。

「コルファウスメットの記憶を得た今の俺には分かるぞ。その金継はダークマイトの『個性』だな。
 再現するのは勝手だが未練がましい。そんな触れれば折れるような姿で何ができる。」
「分かってる。私はきっとあなたには勝てない。」
「理解が速いな。なら死ね。」

『Hoshino Access Granted』
「宇宙恐竜。双頭怪獣。大魔王獣。」
『Zetton.Pandon.Maga-Orochi.』『Zeppandon.』

 手慣れた動きでゼッパンドンへと変身するセレブロにりんねは臆さず歩み出て。

「でもあなたをここから遠ざけることはできる!!」

 そう啖呵を切ると、蒼い蓋をしたピンク色の缶を投げ飛ばす。
 空中で蓋が空きバラまかれたその粉は、瞬く間にゼッパンドンとりんねの全身に降りかかる。

「なんだこれは煙幕のつも……り……」
 嘲笑する気の言葉が止まったのは、セレブロが自身の変化を感じ取っていたから。
 コルファウスメットの体を奪いゼッパンドンとなった巨体が――沈んでいた。
 そしてそれは九堂りんねも同じこと。
 彼女が投げたのは、マーヤに支給されていた秘密道具『ドンブラ粉』。
 地中を水のように泳げるという一見便利な道具だが、使い方を間違えれば2人の通り沈みだす。

「成程。アビドスの地下に俺を閉じ込めようってハラか。」
 狙いは分かったと半身を砂漠に沈めてセレブロは頷く。

「だが解せんな九堂りんね。
 貴様も沈むのは星野瑠美衣が逃げるまでの時間を稼ぐためだろうが……貴様は死ぬぞ。」
 それだけ言い切ると、ゼッパンドンの体はちゃぷんと水音を立てて沈み込む。
 砂漠に波紋が広がる奇妙な光景を前に、九堂りんねは目を見開いた。

「構わない。」
 そうきっぱりと言い切ると、砂漠の只中で倒れ伏す星野瑠美衣を一瞥して。

「この子こそ、次の”象徴”になるんだから。」

 静かに投げかけるその言葉を最後に、りんねの体もアビドス砂漠に沈み込んだ。

 ちゃぷんという水音が砂漠に響き、ドンブラ粉の空缶だけが寂しく風に揺れていた。

◇

 セレブロも九堂りんねもいなくなり、星野瑠美衣も意識を手放した。
 一度は飛び立ったEーケミーはその様子を見届けると、ぶぶぶぶぶぶぶぶぶとお不快な羽音を響かせて横たわる少女を視界にとらえた。
 元々覇王のオーダーは星野瑠美衣の抹殺だ。
 乗っ取られたり五道化が乱入したりと想定外続きのEーケミーにとってようやく元鞘に収まったとさえいえる。

 羽音が迫り瑠美衣の顔が砂に塗れるも疲弊した彼女は目覚めない。
 そんな相手を殺すことなど、仮面ライダーを素体にしたこのケミーには児戯にも等しい事だった。

 マーヤ・ガーフィールドにやったようにつき飛ばせば人は死ぬ。
 野生の事実を残酷にも学習した錬金生命は、その角を少女に向けて飛び掛かり。

「劣化複製:月光麗舞(シャムシール)」
 ――極めて野生的に、より強い捕食者に屠られた。

 その角を届かせるより早く、突如飛んできた斬撃により真っ二つに切り裂かれた。
 それでもなお羽音を響かせるEーケミーが捉えた先で、星野瑠美衣と同年代の少女が刀を持って立っていた。
 レジスターの無い少女は未だ羽音を鳴らす――王印の復元能力が作用している――Eーケミーを訝し気に見つめると。

「あ、まだ生きてるの?なんかヤバめの支給品混ざってるなぁこれ。
 なら駄目押し。劣化複製:快投乱麻(ダイリーガー)」

 そういうや否や投げつけられた6つのボールが、Eーケミーに当たるたびにその体を蝕んだ。
 焼けて。痺れて。凍って。切り裂かれて。溶かされて。
 ハイパーカブトの要素も王印の要素も完膚なきまでに潰されたうえで、最後の球が命中すると同時に体が爆ぜて消え去った。

「流石にコルコルを倒せるまで頑張った参加者が、あんな違法NPCにやられたとなっちゃ面子が立たないからなぁ。」
 一仕事終えたかのような態度で少女――魔獣装甲のエケラレンキスは汗を拭うと、校舎の半分以上粉々に砕けているアビドス高校にその目を向けた。

「随分派手に暴れたねぇ。
 こっちとしては守護領域さえ無事ならそれでいいしだけど。ホシノちゃんとかすごい顔しそうだよね。」

 楽し気に零すエケラレンキスの視線の先には、瓦礫となったアビドス高校の中で唯一無事に残っているキャビネット。
 彼女が守護する領域の入り口ではあるが、今となっては崩壊した学園において唯一無傷に残り続けてしまっているものだ。

「守護領域の入り口をこんな目立つところに残すわけにはいかないから。隠すだけ隠しておかなきゃね。
 それにしても、誰かは気づくだろうと思ったけど覇王なのがなぁ……。
 ・・・・
 あいつらがいるならクルーゼ様が期待するルートになっただろうけど。まあそううまくはいかないか。」

 ままならないねぇと肩をすくめつつ。エケラレンキスは瑠美衣の顔を見下ろして。

「キミにはコルコルの分も、頑張ってもらいたいからね。」

 心の底から楽し気に道化は笑みを向け、未だ目覚めぬ凶星へと笑うように言った。

◆◇◆

「貴様もマーヤ・ガーフィールドと同じ口か?九堂りんね。」

 凶星病理のコルファウスメットを乗っ取ったセレブロはゼッパンドンの姿となってアビドスの砂の中に沈み込む。
 ペダニウムゼットンになってワープすることも考えたが、ドンブラ粉の効果が続く限りはどうせ沈んでいくのであればここで九堂りんねを葬った方がセレブロにしても都合がよかった。

「飽きもせず”象徴”などとほざいていたが。自分が成れないから星野瑠美衣に託したつもりか?託された方もいい迷惑……」
「そんなんじゃないよ。」
 セレブロ同様沈みゆく九堂りんねが、掠れた声を上げる。
 ずたぼろという言葉さえ生ぬるい。瓦礫に挟んで潰れた右足と砕けていた肋骨を黄金で補強したその姿は、こうしてセレブロに向き合えていることが奇跡のように思える。
 そんななりにもかかわらず、彼女の言葉は強い覚悟と意思が込められた、はっきりとしたものだった。

「貴方が言ったんだよ。目的や理想のために力を求めた者が、『手にした力をどう使うか』考える次元に達して初めて”象徴”になれるって。」
 九堂りんねは知らぬことだが、その在り方はダークマイトとは対極にあるものだ。
 その前身。最強のヒーローが進んだのによく似た――しかしきっと全く違う道を、新たなる凶星は進みだそうとしている。

「瑠美衣ちゃんはきっと願いがある。そのために力を手に入れた。
 あの子がこれからどうなるのか私には分からないし、”象徴”って願いを勝手に託すつもりはない。
 でも……」
「でも……なんだ?」
「あの子は、きっとこのゲームの”象徴”に成れると思う。これは願いを押し付けるんじゃなくて、私個人の勝手な期待。
 でもそのためには、正しく力を使うための強い思いが必要なんだ!
 貴方のような道を歪ませる存在がいたらあの子はきっと壊れる。私がダークマイトに会って変えられてしまったように。
 だからあなたをここで倒す!」

 自分を奮い立たせるように、力強く叫ぶ。
 強くなれる人がいる。こんな殺し合いでも前に進む人がいる。
 強くなれる人がいる。こんな殺し合いでも願いを諦めない人がいる。

 九堂りんねは強くなれなかった。
 黒見セリカのようには。梔子ユメのようには。亀井美嘉のようには。シノンのようには。マーヤ・ガーフィールドのようには。星野瑠美衣のようには。
 翻弄されて、歪んだまま、今ここにいる。
 それでも抱いたケツイは本物だ。
 象徴に狂わされ、象徴に成れなかった者は。

『『ブライトネスリンク!』』『『ダークネスリンク!』』
『『UNICON! トワイライト!』』『『THE SUN! トワイライト!』』

 次に灯火を残すために、その言葉を唱える。

「変身!!」
『『ガガガガッチャーンコ!』』
『『ブライトネス & ダークネス! トワイライトマジェード!』』

「またそれか……。」
 再び少女は黄昏のローブを纏うが、セレブロにしてみれば一度徹底的に叩きのめした姿である。
 確かに今のセレブロは片腕が使えない。だがその程度で覆せる差ではないはずだ。

 覚悟や決意といった強さにセレブロは価値を感じていない。
 だから沈みゆく重力にその身を委ねる少女がなぜこんなことをしているのかまるで理解できないでいた。

『『ブライトネスリンク!』』 『『ダークネスリンク!』』
『『トワイライトノヴァ!』』

 ドンブラ粉の影響を受けているりんねには足場がない。
 だからりんねは両足に溜まった黄昏色のエネルギーを当てるために、背後に回したコイン一枚を錬金兵に変えた。
 背中に当たる錬金兵を思いっきり押し、反作用で加速するりんねの足は今度こそセレブロの体を捉えた。

「……成程。沈む地面の中では壁がない。
 ゼッパンドンのバリアも光線技には強いが、流石に貴様の必殺技を完封できるものではない。それは認めよう。」
 感心するような言葉だが、その実セレブロは九堂りんねを欠片も評価していなかった。
 ドンブラ粉は大地を泳げるようになるが、泳げるということは浮力があるということだ。
 りんねの攻撃は浮力で狙いがそれ脇腹を掠める。
 肉体のダメージとしては皆無とは言わないが、マーヤ・ガーフィールドの命がけの反抗にさえ劣るもの。

「だが、身を交差する瞬間。貴様の体は無防備だ。」
 晒された隙をつき、九堂りんねの体をゼッパンドンの爪が貫いた。
 既に損傷していた黄昏の装甲では防ぎぎるには至らず、心臓にまで至った傷にりんねの体は血反吐を吐く。
 変身も解け、砕けた四肢を補修していたダークマイトの黄金錬成も崩れ始め。マーヤ・ガーフィールドに次いで命の灯火が消える音が九堂りんねにも聞こえてくる。

「……これを……待ってたの。」
 だがセレブロは知らない。
 命の灯火は消えつつある瞬間にこそ最も輝くものなのだと。

 ぐるんと。体を突き刺す爪を引き抜いてセレブロの背後に回り、ゼッパンドンの頸を締め上げる。
 とはいえだ。元々死に体の体では込められる力もたかが知れ、そもそも死体を元にした人造生命であるコルファウスメット肉体に窒息の概念はない。
 意味が分からないと鬱陶し気に振り払おうとするセレブロの声を意に介さず。九堂りんねは最後の力を振り絞って言葉を紡ぐ。

「万物は……これなる一者の改造として生まれうく!」
「貴様……その言葉は……。」
 錬金術の祝詞だろう。だがなぜ今?
 浮かび上がった疑問に九堂りんねは答えない。締め上げる力はもはやなく、少女は既にその命を終えていた。
 命を賭した少女の抵抗、その意味を理解するより早く、セレブロの体――『本体』めがけて刺すような痛みが走った。

 「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
 体から植物が根を生やしたような、無数の針に貫かれたような痛みに苦悶の声を上げ身もだえする。

 セレブロは知らない。
 この九堂りんね……暁の錬金術師を生み出した世界線の九堂りんねは死後、自分の意識をザ・サンのケミーカードに移している。
 人の意識を映す――魂の移行ともいうべき技術に関しては、九堂りんねには適性があるということだ。

 最後の最後、本来の歴史では自身の魂を移すために使った技術を、この場のりんねは逆にセレブロへと向けたのだ。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 寄生生命体の精神転移を封じるための錬金術。これが九堂りんねが命懸けで施した錬金術の正体だ。

 「くっ……どう……りんねぇぇぇぇ!!!!まさかきさまぁ!!!!!」
 叫んでも答えは返ってこず。セレブロの中に宿る違和感が自身の推察が正解であることを告げていた。
 マーヤ・ガーフィールドがそうだったように、彼女は確かに悪魔相手に一矢報いたのだ。

【九堂りんね@映画 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク 死亡】

「テメエ……オイ……なにしてくれてんだぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
 2人分の自重を受けて沈みだした体で、セレブロは心の底から怨嗟の声を上げた。
 体が固められたかのように動けない。奪い取ったコルファウスメットの肉体ではなく、その中にあるセレブロ自身の肉体が致命的なダメージを受けていた。

「何だよオイ……ここまで順調だったのに。
 こんな……こんな下らねえことで!!」
 新たな怪獣メダルを手に入れて。運営謹製の肉体を手に入れて。時間を止める術まで得た。
 何から何までが都合よく進んでいたはずのセレブロの道は、最後の最後に浮かび上がた黄昏色の黄金のせいで台無しになった。

 なんでこんなことになった?
 マーヤ・ガーフィールドの体を奪ったからか?
 それとも九堂りんねの挑戦を素直に受けてしまったからか?

「あんのクソガキどもがぁああああああああああああ!!!!!!」

 どちらにしても、セレブロの辞書に自己責任という文字はない。
 沈んでゆく中、絶頂から突き落とされた寄生生物にできることは、叫び続けることだけだった。

◆◇◆

「それで、そんなざまでここに辿り着いたという訳か。」
 セレブロから事の顛末を聞いた覇王は肩をすくめ、守護領域に落下してきた2つの死体を交互に見た。
 ドンブラ粉の効果で沈み続けた2つの肉体はアビドスの地下にあるエケラレンキスの守護領域まで落下し、ドンブラ粉の効果が切れたタイミングになって覇王十代の手で引き上げられていた。
 九堂りんねの死体は指輪とドライバー以外に特筆すべきものはなく。既にレジスターを外したことでノイズと共に崩壊を始めていた。
 やり遂げたとでもいいたげに満足げな表情の死体をもう1つの死体は足蹴にすると、星野アクアの死体ことコルファウスメットの体でセレブロは舌打ちして、八つ当たりのように壁を蹴り飛ばした。

「こんな屈辱は光の国に追われた時も感じたことはない!!
 覇王!貴様ガッチャ―ドから力を奪っているんだろ!!俺の体を今すぐ元に戻せ!!」
「油断をした貴様が悪い。
 それに錬金術師としては九堂りんねに一日の長がある。治せないとは言わないが、数時間はかかると思え。」
 どちらかと言えば『別の体に転移できないこと』以上に、『セレブロ本来の肉体に甚大なダメージを受けている』ことの方が喫緊の問題であるのだが。そこを指摘する義理はは覇王にはない。

「チッ……。役に立たねえ奴だ。」
 そう毒づく姿はコルファウスメットとは違った形で星野アクアらしくない表情を浮かべていた。
 目つきはヤクザか何かのように鋭く、魔性の美貌でも打ち消せないほどに刺々しい雰囲気を醸し出している。
 宝石というよりも、宝石をあしらった鋭利なナイフのようだと覇王は苦笑し。同じくただの宝石では無くなったらしい存在について疑問を口にした。

「それで星野瑠美衣はどうなった?
 貴様の話によると随分暴れたようだが。」
「生きてはいる。
 この体が持つ異能は、星野瑠美衣と共有している状況にあるからな。だが……」
 そういうとセレブロは己の体に目を向けて、訝し気に喉を鳴らした。

「そのうち5分の1程度……生命や神獣を元にしたユニバースロボの力が使えなくなっている。
 封じられたというより、エネルギーを吸い取られ一時的な休眠状態に陥っているようだな。」
「貴様でなければ星野瑠美衣が何かしたと?」
「他に干渉できる奴がいても困るだろう。」
「それはそうだ。」
 納得と共に覇王は腰を下ろし、話題に上った少女のことを思い出す。
 五道化の一体を正面から撃破するという八面六臂の活躍を見せた姿と、覇王の前で子供じみた癇癪を起し腰を抜かしていた姿は正直なところ一致しない。
 だがそれでも、覇王から見ても目を惹くものがあったのは事実。
 いづれは脅威となる可能性を考えていたが、こんなに速くという驚きを拭えないのも本音だ。
 自分が覇王として目覚めた時のように、人の変化や成長の曲線は必ずしも一定ではないということなのだろう。

「とはいえだ。俺たち以外でこの場の入り口を知る星野瑠美衣が生存したままここにいないことは朗報だ。
 放送後に解禁されるアビドスの地下空間の情報を俺たちは最速で得ることができる。
 貴様の肉体の自動修復もその頃には終わるだろう。方針を決めるのはその後で良いな。」
 覇王の言葉にこくりと頷いて、セレブロは気だるげに壁にもたれ掛かった。
 恐るべき強化と無視できない消耗を経た相方を尻目に、九堂りんねから奪った指輪を弄びながら覇王は1人ごちる。

「やはり、まだ力がいるな。」
 赤き覇王を筆頭に会場には数多の猛者が蠢いているのだから。
 ルルーシュ・ランペルージは闇檻という力を得た。
 星野瑠美衣は道化の権能を喰らい羽化を果たした。
 力による支配を是とする覇王もまたデインノモスやガッチャ―ドの力を手に入れてはいるが、それだけで満足する気はとてもなかった。

 星野瑠美衣が強さを望むに至ったのと同じ。
 救いがたい喪失は、覇王十代も知っているから。



 【エリアC-9/アビドス高校地下 ?????(エケラレンキス守護領域)・表層/9月2日午後17時00分】

 【遊城十代@遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX】
状態:覇王 ダメージ(小) セレブロへの警戒(大) 瑠美衣への警戒(大)
服装:覇王の装束
装備:偽剣デインノモス@テイルズオブヴェスペリア アナザーガッチャ―ドウォッチ@オリジナル(仮面ライダージオウ)
 ぎんのたてごと@ドラゴンクエストⅠ
 ケミーカード(トワイライトザ・サン、トワイライトユニコン)@仮面ライダーガッチャード 、ハイアルケミストリング@仮面ライダーガッチャード、マジェスティードライバー@仮面ライダーガッチャ―ド、 プロミスアルケミストリング@仮面ライダーガッチャ―ド
 ドロップ品×2
令呪:残り三画
道具:ホットライン、マナメタルの結晶@戦隊レッド 異世界で冒険者になる 九堂りんねのホットライン、
思考
基本:ただ勝利し、支配する
01:超融合は必ず取り返す
02:足がかりとなる兵や将を集め、勢力を作る
02:あの赤き覇王とは何れ雌雄を決する
03:一ノ瀬宝太郎、華鳥蘭子、マジアサルファ 覚えたぞ お前たちは強い
04:仮面ライダーガッチャ―ドの力 なかなか悪くない。取り返したくば奪って見せろ
05:俺を奪いたければ好きにしろ寄生生物 奪えるものならな
06:やはり一ノ瀬宝太郎らや遊城十代は生き延びているか…
07:星野瑠美衣……こうも早く羽化を果たすか。
参戦時期:ジムに勝利した後
備考
※アビドス高校は崩壊しました

 【セレブロ@ウルトラマンZ】
状態:疲労(大)ダメージ(極大) 覇王の体への興味(中) 九堂りんねへの憤り(大) 他者の体への転移不能
服装:星野愛久愛海と同一。
装備:星野愛久愛海@推しの子 凶星病理のコルファウスメットの権能@スーパー戦隊シリーズ(ロワオリジナル)
   ウルトラゼットライザー@ウルトラマンZ ベリアルメダル・ゼットンメダル・キングジョーメダル@ウルトラマンZ マガオロチメダル・パンドンメダル@ウルトラマンZ
   オール・フォー・ワン(個性)@僕のヒーローアカデミア
   ・ハイパークロックアップ(剥奪個性)@仮面ライダーカブト(17:00使用)
   ???????(凶星病理のコルファウスメットのドロップアイテム)@?????
令呪:残り二画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:このゲームを楽しむ
00:さっさと九堂りんねにかけられた錬金術を解除しねえと
01:キヴォトスの神秘、頑強で面白い
02:羂索たちのゲームは実にいい 俺がもっと盛り上げてやる
03:ノノミの計画はなかなか楽しかった。いい気分だ。今度俺もやってみようか。
04:鬼方カヨコはもう出涸らしだ。不要だな
05:覇王!九堂りんねの忌々しい錬金術を治しやがれ!!
06:一先ず傷を癒し、それからだな。

参戦時期:ウルトラマントリガー・エピソードZ終了後 
備考
※鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン@遊戯王OCGをどうしたかは後続にお任せします。
※現在、コルファウスメットの権能のうち生物・神獣に属するユニバースロボの力が使えない状態です。いつまで使用不能になるのかは後続の書き手様にお任せします
※ハイパークロックアップは一回使うと3時間のインターバルが必要になり。時間停止中に変身アイテムや起動キーの起動はできません。
 変身後に時間停止する分には問題ありませんが、停止できる時間は短いです。 その他の制約はどうなるかは後続の書き手様にお任せします

◆◇◆◇◆

 瑠美衣が目覚めたのは、小奇麗な民家の中だった。
 身を焦がすような激痛は何故だかすっかり癒えていて、さっきまでの戦いが全部夢だったかのような気さえしてくるが。
 瑠美衣の中に残る高揚が、どす黒く冷える心の闇が、マーヤの死と兄の皮を被った道化との戦いが真実であったと伝えてくる。

 起き上がり周囲を見渡すと、ポチポチとホットラインを弄る少女と目が合った。
 僅かに会釈して、瑠美衣は半ば無意識ににこやかに笑顔を浮かべる少女の顔を見た。
 日本のものではない血が流れているのだろうか。金髪で背が高く加えて言えばおっぱいが大きい。
 刀を構えている一点が物騒だが、それを除けば芸能界でもやっていけるレベルには均整の取れた顔立ち。
 ――というのは、あくまで外見だけの話だ。

「……貴方、五道化?」
 そう瑠美衣が投げかけると、少女は楽し気に目を細めにやりと口角を上げた。

「レジスターがないから気づいたの?」
「それもあるけど、貴方達の雰囲気って気持ち悪いから。」
 顔だけで言えば芸能界に居ても遜色なさそうなものなのに、その皮を泥人形か何かが被っているような気持の悪さ。
 コルファウスメットによく似た不快感が目の前の少女にもあった。
 その指摘に「なぁんだ。聞いてたより全然目ざといじゃん」とへらへらした笑顔を浮かべ、少女は名乗った。

「冥黒の五道化が1人、魔獣装甲のエケラレンキス。
 君のお兄ちゃんとは一応同僚ってことになるのかな。まあアイツ死んだみたいだけど。」
「あんなの私のお兄ちゃんじゃない。」
 瑠美衣の眼に黒い星が浮かび、それだけは認めないと鋭い敵意がエケラレンキスに向けられる。
 エケラレンキスが想像していたよりずっと重く冷たいそれに、ごくりと生唾を飲み込むもからからと笑ってつづけた。

「まぁそういう反応が普通だよね。いやまあキャラクターの似なさはアタシも人のこと言えないけどさ。
 じゃあ、コルコルの――コルファウスメットの体が本物の君のお兄ちゃんから作られてるってのは知ってた?」
「知ってる。
 羂索たちが関係ない理由で、死んだって。」
 ――凶星病理のコルファウスメットが使ってるのは、俺の死体だ。
 力を得る時に見た白昼夢のような場所で、よく知っている男がはっきりそういったことを瑠美衣は憶えている。

「んじゃあ丁度いいや。
 で、ここからが本題なんだけど、私に協力してくれたりしない?」
「協力?」
「報酬は今君の体を治しているアイテムと殺し合いを有利に進められるいくつかの情報。
 それと君が生還する場合、君の理想がなんであれ兄――星野愛久愛海の死を無かったことにしてあげる。」
 運営側の少女に疑いの目を投げかけるも、与えられた報酬は瑠美衣から見ても破格なものだ。
 回復のアイテムは瑠美衣が権能を扱うデメリット補って余りあるし、情報も後手後手に回っている瑠美衣にとって渡りに船だ。
 何より――兄の死を覆せる。
 姿を見せた兄は瑠美衣の知る姿と変わらない。それは星野愛久愛海の人生の終着がそう遠くないことを意味している。

「具体的に何すればいい?」
「おっ、興味ある?
 まあやってもらうことは参加者をブッ殺してもらうことなんだけど。何人か優先的に消したい奴がいるからその情報を横流しって感じかな。
 私が知ったら君に教える、君が知ったら私に教えてくれればいい。連絡手段も用意するよ。」
「八百長じゃないそれ?」
「調整(レギュレーション)って言ってほしいなぁ。」
 悪びれずに笑うエケラレンキスの眼は、交渉をしているとは思えないほどうすら寒いものだ。
 こちらを駒としか思っていない。協力たとて切り捨てる時はあっさり捨ててくるだろう。

「まあもう時間だし返答はは次の放送が終わってからでも……」
「いいよ。やる。」
 だがそれでも、益の方が多い。
 元より殺し合い上等の参加者だ。願いを叶えるためならなんでもするつもりだった。
 その『なんでも』の範囲に、カンニングとリークが増えただけだ。

「マーヤも死んだ。
 りんねも――多分死んだ。
 私にとって思い入れがあるのはたきなやユージオくらいだし、他の参加者がどうなろうと私にとっては関係ない。」
 自分に言い聞かせるような言葉と共に、瑠美衣の眼に黒い星が宿る。
 一度壊れた心はそう簡単には治らない。というのはこの殺し合いでも何人もの参加者が証明している事実だが。
 仲間を失い力を得て、闇を纏った今の瑠美衣もまた、既に引き返せない場所に立ってしまっていた。

「……成程ね。」
 覚悟という生ぬるい言葉で形容するには、目の前の星は刺激が強い。エケラレンキスの抱いた感想だった。
 協力すると言いながら警戒が微塵も揺らいでいない。
 後付けで力を得て慢心でもしてくれたら楽だったのだが、そうたやすくはいかなそうだ。

(『凶星病理』を打ち砕いたのはまぐれじゃないってことだね。
 まあ、手元における分にはいい拾い物だし、互いに利用し合わせてもらおうか。)
 こちらはあちらを利用する。
 あちらもこちらを利用する。
 五道化としては面白くない状況だが、それでも引き込む価値が星野瑠美衣には――紅き凶星には眠っている。

「まあどっちみち詳しい話は放送が終わってから。
 君の体も神炎皇ウリアが生体系ユニバースロボのエネルギーを吸い上げて治癒してるけど、まだ完全じゃないし。」
 幻魔の力は生命を吸い上げ持ち主に還元する。
 上手く使えば回復に仕えるが、その影響で瑠美衣もセレブロも一部のユニバースロボの力が使えないのは、また別の話だ。

「じゃあそれまで寝てるね。」
「はーい、放送に成ったら起きろよぉ。」

 そういって姿を消したエケラレンキスをよそに、ごろんと布団にくるまって瑠美衣は目を閉じる。
 たった1時間で変わってしまった自分の状況を改めて飲み込もうとして……気が付いたら寝息を立てていた。

 力を得た。――嘘を輝かせるだけの『真実』を得た。
 目的を得た。――運命を覆すという大義名分を得た。
 覚悟を得た。――2人……りんねも含めれば3人の命を背負い、それでも進む覚悟を経た。

 この場の瑠美衣は知らない。

 その覚悟は九堂りんねが一番望んでいなかった、象徴を狂わせる道ということも。

 星野愛久愛海の死が彼女を守るための自死であるということも。

 瑠美衣は未だ何も知らない。

 自分が知らないままでいるということを――知らないのだ。



【エリア???/???/9月2日午後17時00分】

 【星野瑠美衣@推しの子】
状態:狂気、ダメージ(大)(回復中)、精神的ダメージ(極大)、疲労(大)、
服装:【Be red】ルビーのアイドル衣装@アイドルマスター シャイニーカラーズ
装備:ランスロット・コンクエスター(フレイヤ搭載)の起動鍵@コードギアス 反逆のルルーシュR2
  凶星病理のコルファウスメットの権能@スーパー戦隊シリーズ(ロワオリジナル)
令呪:残り三画
道具:、マイティノベルガシャット@小説 仮面ライダーエグゼイド ~マイティノベルX~、ホットライン
 神炎皇ウリア@遊戯王GX
思考
基本:願いを叶える
00:私の邪魔をするのなら、全員殺す
01:エケラレンキスと協力してこのゲームを生き残る。そして……
02:セレブロは殺す
03:…穂波さんの、言っていた学郎くんと朝比奈先輩には、きちんと 穂波さんの最後を伝えなきゃ

参戦時期:連載106話から
備考
※フレイヤを使用するには令呪二角が必要です。
※星に願いをは一回のみ使用可能な使い切りです。
※キリトの事でユージオを励ましたのは、雨宮吾郎が例え並行同位体だろうと、自分からアイを奪った者と同類のなにかであってほしくないと言う感情からです。
また、そのことにまったく無自覚です。
※現在、コルファウスメットの権能のうち生物・神獣に属するユニバースロボの力が使えない状態です。いつまで使用不能になるのかは後続の書き手様にお任せします


 【魔獣装甲のエケラレンキス】
状態:健康
肉体:古波蔵エレン@刀使ノ巫女
装備:魔獣装甲エケラレンキス
   小烏丸@刀使ノ巫女
   ???の魔戒剣@牙狼<GARO>シリーズ
令呪:NPCモンスター扱いの為無し
ドロップアイテム:????@????
道具:幻魔皇ラビエル@遊戯王GX 五道化専用ホットライン@オリジナル
基本:冥黒の五道化として行動する。
01:思うままに楽しむ。
02:エルちゃんったら、真面目が過ぎるんだから♪
03:さーて、一仕事終えて薫ちゃん探し続行!
04:特級呪霊に柊の鬼子……あのクラスの参加者はもっとガンガン暴れてほしんだけどなぁ
05:これからどうしよっかなぁ。他の刀使をネタに薫ちゃんを弄るかそれとも・・・
06:コルコルは死んだけどいい拾い物したなぁ。
参戦時期:なし
備考
※NPCモンスター扱いの為、令呪無し、名簿に記載無し、支給品無しです。
※刀使としての能力を概ね高い水準で発揮できます。
※肉体が女性ですが両腕に魔戒騎士の遺骨を埋め込まれているので魔戒剣をはじめとした生物的に男性であることが前提条件の武器は使えます。
※魔獣装甲は魔戒の鎧を召喚出来ない彼女の為の固有武装です。
 冴島鋼牙シリーズに登場した魔獣装甲コダマ同様自由に脱着できます。
※帝具@アカメが斬る!の能力を模した劣化複製権能(デッドコピースキル)を持たされています。
※自身の守護領域の入り口である、梔子ユメのキャビネット@ブルーアーカイブを目立たないように隠しています。具体的な隠ぺい方法や場所などは後続の書き手様にお任せします


【支給品紹介】

 ドンブラ粉@ドラえもん
 ……マーヤ・ガーフィールド@コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズに支給
 この粉を身体に付けると床や地面等が水のようになり、地面を泳いで進んだり、潜って壁を突き抜けて進むことが出来るようになる。
 欠点としては床や地面全てが液体になるため、効果が切れるまでは陸に上がることが出来なくってしまう事



130:被験体の進化における考察:凶星編(蒼) 投下順 131:一名様ご案内
時系列順
覇王十代
セレブロ
九堂りんね GAME OVER
マーヤ・ガーフィールド GAME OVER
星野瑠美衣
凶星病理のコルファウスメット GAME OVER
魔獣装甲のエケラレンキス

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