2代目ゼロことシャーリー・フェネットはこの真贋交わる殺し合いの大多数を占める端役(モブ)の中にあって最低限のドラマを期待された存在だった。
クルーゼら運営が彼女に期待した役割は主に二つ。
一つは参加者の中にはわかりやすく異なる異世界だけでなく、一見同じ世界の出身者同士でも細かに枝分かれした並行世界(パラレルワールド)から参加させられた者がいることを伝えるメッセンジャー。
もう一つはその死を以ってルルーシュのドラマを彩る悲劇の被害者(ヒロイン)。運営の予定通りに悪逆皇帝として参加者に憎まれる道を選んだルルーシュに更なる修羅道を突き進ませるためのある種のブースター。
ルルーシュは元の世界においてシャーリーの死を切っ掛けとしてギアス饗団の殲滅の強行、黒の騎士団からも強く訝しまれるギアスの乱発やゼロとして透明性に欠ける人事を行うなど破滅的な行動を取るに至った。
このことから2代目ゼロという名義で本名を隠されたシャーリーがテレビ局へ向かいルルーシュに会い、そして騒乱の中で死ぬことによってルルーシュに強烈な精神的ショックを与えられると考えられたのだった。
しかし結論から言えばこの目論見はいくつもの偶然の積み重なりによって見るも無残に砕け散った。
クルーゼら運営が彼女に期待した役割は主に二つ。
一つは参加者の中にはわかりやすく異なる異世界だけでなく、一見同じ世界の出身者同士でも細かに枝分かれした並行世界(パラレルワールド)から参加させられた者がいることを伝えるメッセンジャー。
もう一つはその死を以ってルルーシュのドラマを彩る悲劇の被害者(ヒロイン)。運営の予定通りに悪逆皇帝として参加者に憎まれる道を選んだルルーシュに更なる修羅道を突き進ませるためのある種のブースター。
ルルーシュは元の世界においてシャーリーの死を切っ掛けとしてギアス饗団の殲滅の強行、黒の騎士団からも強く訝しまれるギアスの乱発やゼロとして透明性に欠ける人事を行うなど破滅的な行動を取るに至った。
このことから2代目ゼロという名義で本名を隠されたシャーリーがテレビ局へ向かいルルーシュに会い、そして騒乱の中で死ぬことによってルルーシュに強烈な精神的ショックを与えられると考えられたのだった。
しかし結論から言えばこの目論見はいくつもの偶然の積み重なりによって見るも無残に砕け散った。
「いけない子だ。そんな風に立ち回られては私も信じたくなってしまうじゃないか。人間の善性とかいうものを」
ゼロを受け継いだシャーリーと同じく仮面を被る者、ラウ・ル・クルーゼはモニターに映るひみつ道具博物館の様子を眺めつつ、これまでのシャーリーにまつわる誤算を振り返った。
クルーゼと羂索は当初彼女がマリヤ・ミハイロヴナ・九条、マクギリス・ファリドと出会うよう初期配置を組んだ。
妹の身を案じるマリヤの存在と強力なナイトメアである紅蓮聖天八極式を与えたマクギリスの戦闘力によって、ルルーシュがいて、かつ人が集まるテレビ局方面に向かってもらう算段だった。
クルーゼと羂索は当初彼女がマリヤ・ミハイロヴナ・九条、マクギリス・ファリドと出会うよう初期配置を組んだ。
妹の身を案じるマリヤの存在と強力なナイトメアである紅蓮聖天八極式を与えたマクギリスの戦闘力によって、ルルーシュがいて、かつ人が集まるテレビ局方面に向かってもらう算段だった。
最初の誤算はマリヤの自殺とそれに伴うシャーリーとマクギリスの移動経路の変更。
妹のアリサが早々に死んだ場合、残ったマリヤには妹の蘇生を願うマーダーになってもらい、波紋を起こしてもらうサブプランも用意しており、そのためにマリヤには戦える支給品を渡していた。
マリヤが暴れることでマクギリスを消耗させ、戦力の補充のためにテレビ局をはじめとした人の集まるエリアに向かわせることもできるという期待があったからだ。
だが実際にはマリヤは自分以外の誰も傷つけることなく自決し、その結果完全に同じ世界の知り合いが誰もいないシャーリーとマクギリスはテレビ局に向かわない選択を採った。
妹のアリサが早々に死んだ場合、残ったマリヤには妹の蘇生を願うマーダーになってもらい、波紋を起こしてもらうサブプランも用意しており、そのためにマリヤには戦える支給品を渡していた。
マリヤが暴れることでマクギリスを消耗させ、戦力の補充のためにテレビ局をはじめとした人の集まるエリアに向かわせることもできるという期待があったからだ。
だが実際にはマリヤは自分以外の誰も傷つけることなく自決し、その結果完全に同じ世界の知り合いが誰もいないシャーリーとマクギリスはテレビ局に向かわない選択を採った。
二つ目の誤算は鉄華兵団なるチームが立ち上げられ、シャーリーがマクギリスと総司令官の懐柔に成功してしまったこと。もっと言えばマクギリスが運営の想像を超えてシャーリーに肩入れしたことだ。
力を何より信奉するマクギリスには様々な世界の技術、力に触れてもらうことで秘めた野心を刺激し、殺し合いの場にある程度の混沌(カオス)を引き起こしてもらう期待をかけていたが、その期待もまたご破算となった。
シャーリーが体当たり的なコミュニケーションを得意とする善人であることは承知していたが、まさかマクギリスの助けもあったとはいえ総司令官と一応の和解を果たしてしまうとは想定外もいいところ。
しかしここまでなら大局に大きな影響を与えるレベルの誤算ではなかった。問題はその次だ。
力を何より信奉するマクギリスには様々な世界の技術、力に触れてもらうことで秘めた野心を刺激し、殺し合いの場にある程度の混沌(カオス)を引き起こしてもらう期待をかけていたが、その期待もまたご破算となった。
シャーリーが体当たり的なコミュニケーションを得意とする善人であることは承知していたが、まさかマクギリスの助けもあったとはいえ総司令官と一応の和解を果たしてしまうとは想定外もいいところ。
しかしここまでなら大局に大きな影響を与えるレベルの誤算ではなかった。問題はその次だ。
三つ目にして最大の誤算は鉄華兵団のリーダーの座に就いたシャーリー主導の下、運営(こちら)の回線を使った全参加者への放送という大番狂わせを起こされたことだ。
参加者が運営の放送用回線を使うことそれ自体は参加者の頭の柔らかさを試す一つのゲーム要素として敢えて許容していたものではあるが、だからと言ってそう簡単にあのような放送が出来るようにしていたわけでもなかった。
一定以上の性能を持ったハッキング用端末やそれを十全に操れる技能を持った参加者、相応の撮影機材が揃っていないとクリアできない条件を本来の想定より早くクリアされてしまった。
参加者が運営の放送用回線を使うことそれ自体は参加者の頭の柔らかさを試す一つのゲーム要素として敢えて許容していたものではあるが、だからと言ってそう簡単にあのような放送が出来るようにしていたわけでもなかった。
一定以上の性能を持ったハッキング用端末やそれを十全に操れる技能を持った参加者、相応の撮影機材が揃っていないとクリアできない条件を本来の想定より早くクリアされてしまった。
この放送を切っ掛けとして運営、特にルルーシュに多大な期待を寄せていた茅場の目論見は大きく狂わされることになった。
まず単純に2代目ゼロという端役が殺し合いの盤面で大きな影響力を持つに至り、一ノ瀬宝太郎やキラ・ヤマト、キリト等運営が選んだ主役の存在感を喰いかねない存在になった。
次に運営による殺し合いの円滑な進行を目的とした意図的な参加者の贔屓や冷遇を暴き、参加者たちに周知したこと。
徹底的に隠していたわけでもなく、ある程度時間が経てばこちらの露骨な采配に気づくものはそれなりに出てくることは織り込み済みのことだったがこれほど早期に全体放送で周知されてしまうと今後の盤面にも間違いなく影響が出ることだろう。
特にルルーシュに対する贔屓待遇や彼が放送の中で吐いた嘘を暴き、悪逆皇帝としての威厳やある種の信用に巨大な傷をつけられたことは致命的な変化を生んだ。
放送事故と化したカウンター放送の中でのキャルやイザークの働きかけもあって修羅の道を突き進むはずだったルルーシュが穏健派へと方針を転換。シャーリーはその切っ掛けを作ったことになる。
まず単純に2代目ゼロという端役が殺し合いの盤面で大きな影響力を持つに至り、一ノ瀬宝太郎やキラ・ヤマト、キリト等運営が選んだ主役の存在感を喰いかねない存在になった。
次に運営による殺し合いの円滑な進行を目的とした意図的な参加者の贔屓や冷遇を暴き、参加者たちに周知したこと。
徹底的に隠していたわけでもなく、ある程度時間が経てばこちらの露骨な采配に気づくものはそれなりに出てくることは織り込み済みのことだったがこれほど早期に全体放送で周知されてしまうと今後の盤面にも間違いなく影響が出ることだろう。
特にルルーシュに対する贔屓待遇や彼が放送の中で吐いた嘘を暴き、悪逆皇帝としての威厳やある種の信用に巨大な傷をつけられたことは致命的な変化を生んだ。
放送事故と化したカウンター放送の中でのキャルやイザークの働きかけもあって修羅の道を突き進むはずだったルルーシュが穏健派へと方針を転換。シャーリーはその切っ掛けを作ったことになる。
「まったく君もよくよく運が良い。茅場の怒りが君に向かなかったことも含めて、ね」
シャーリーが為した行為は運営、特に茅場が構築したシナリオに盛大にケチをつけた格好となる。
本来なら今頃は茅場が運営用回線を使ったペナルティとでも称して試練となり得る程度に強力なNPCの軍団をひみつ道具博物館に差し向けられていただろう。
彼女の放送行為の直前に起きた特大のイレギュラーさえなければ。
本来なら今頃は茅場が運営用回線を使ったペナルティとでも称して試練となり得る程度に強力なNPCの軍団をひみつ道具博物館に差し向けられていただろう。
彼女の放送行為の直前に起きた特大のイレギュラーさえなければ。
「茅場にも困ったものだ。好きにしろとは言ったが超えてはならないレッドラインがあることぐらい理解していると思ったのだがな。
いや、一時の感情で超えてはならない一線を容易く超えていくのが人という生き物だったな」
いや、一時の感情で超えてはならない一線を容易く超えていくのが人という生き物だったな」
以前ラボに秘密裏に仕掛けた盗聴器がつい先ほど拾った茅場の見苦しい発言の数々を思い返し苦笑するクルーゼ。
よくもまあ己の落ち度を棚に上げてここまで好き放題ができるものだ。
よくもまあ己の落ち度を棚に上げてここまで好き放題ができるものだ。
16時になる直前、メラとアルジュナ・オルタという四凶同士の戦闘の結果メラが勝利し、アルジュナ・オルタが持っていた力と支給品を残らず奪い取った。
その結果として運営が当初想定していた殺し合いにおける個人の能力値(ステータス)の上限を遥かに超える化け物が誕生してしまった。
自身が設計したゲームデザインをぶち壊しにされたことに腹を立てた茅場は直接メラを排除するために動いているという状況だ。
その結果として運営が当初想定していた殺し合いにおける個人の能力値(ステータス)の上限を遥かに超える化け物が誕生してしまった。
自身が設計したゲームデザインをぶち壊しにされたことに腹を立てた茅場は直接メラを排除するために動いているという状況だ。
「茅場と羂索が心血を注いでゲームバランスを整えてきたことは知っているがね。
そもそもこれほど無節操に数多の世界の力を混ぜこぜにしたゲームを開いておいて、100%完璧な調整なんてものが出来るというのが人間の思い上がりとしか言えんだろう。
心意システムの実装前に鳩野ちひろがサーヴァント・ライダーを召喚した時点で危機感の一つも抱いておくべきだったろうに」
そもそもこれほど無節操に数多の世界の力を混ぜこぜにしたゲームを開いておいて、100%完璧な調整なんてものが出来るというのが人間の思い上がりとしか言えんだろう。
心意システムの実装前に鳩野ちひろがサーヴァント・ライダーを召喚した時点で危機感の一つも抱いておくべきだったろうに」
運営のゲームデザインが完璧なものなら魔術師でも類似の技術を持つ者でもないちひろが英霊召喚なんて為し得るはずがない。
あれに関しては心意システムが実装される以前の話である故に心意システムのせいにもできない純然たる運営側の手落ちだ。
その後にしても参加者の中ではC級のマイ・ラッセルハートが死告邪眼のザラサリキエルを殺しかけるという本来なら有り得ないイレギュラーを起こしている。
とにもかくにも判断が遅い。
あれに関しては心意システムが実装される以前の話である故に心意システムのせいにもできない純然たる運営側の手落ちだ。
その後にしても参加者の中ではC級のマイ・ラッセルハートが死告邪眼のザラサリキエルを殺しかけるという本来なら有り得ないイレギュラーを起こしている。
とにもかくにも判断が遅い。
「ルルーシュがノワルの力を取り込んだ時もそう。
運営(こちら)が選んだ主役とはいえ立場上は一般参加者に過ぎないルルーシュがそれを為せた時点で動こうともしなかったのに今更何を。
ゲームバランスの崩壊にしても到底公平に判断してのこととは思えんよ、茅場」
運営(こちら)が選んだ主役とはいえ立場上は一般参加者に過ぎないルルーシュがそれを為せた時点で動こうともしなかったのに今更何を。
ゲームバランスの崩壊にしても到底公平に判断してのこととは思えんよ、茅場」
ルルーシュが四凶級の参加者を相手にしても勝ち得るよう予め手配はした。
だが余裕を持った状態のルルーシュが四凶をロストモデル化してその力を取り込むなどという展開は完全にこちらの想定を超えるものだった。
それだけに飽き足らずルルーシュは凶星病理のコルファウスメットから戦隊ロボを奪取した。今は動かせないと言ってもルルーシュなら遠からず動かす手段を確立するだろう。
そんな事態になっても茅場は動かざること山の如し。メラほどに突き抜けてはいないだけで、この時点で既にルルーシュが保有する戦力は手を組んだ他の仲間を含めれば四凶を明確に凌駕する、ゲームバランスを脅かす域に達していたにも関わらずだ。
一方でルルーシュのようにルールギリギリを突くようなダーティな手段を使ったわけでも殺し合いに反逆するわけでもないメラが四凶の枠を超えた力を手にしたら即座に、それも運営判断による消去という手段に訴えた。
だが余裕を持った状態のルルーシュが四凶をロストモデル化してその力を取り込むなどという展開は完全にこちらの想定を超えるものだった。
それだけに飽き足らずルルーシュは凶星病理のコルファウスメットから戦隊ロボを奪取した。今は動かせないと言ってもルルーシュなら遠からず動かす手段を確立するだろう。
そんな事態になっても茅場は動かざること山の如し。メラほどに突き抜けてはいないだけで、この時点で既にルルーシュが保有する戦力は手を組んだ他の仲間を含めれば四凶を明確に凌駕する、ゲームバランスを脅かす域に達していたにも関わらずだ。
一方でルルーシュのようにルールギリギリを突くようなダーティな手段を使ったわけでも殺し合いに反逆するわけでもないメラが四凶の枠を超えた力を手にしたら即座に、それも運営判断による消去という手段に訴えた。
何故?簡単な話だ。茅場はルルーシュやキリトに期待し、メラをはじめとした四凶を嫌っているからだ。そうでなければメラの覚醒を受けての第一声がバランス崩壊への懸念ではなくメラや四凶への呪詛になるはずがない。
自らの技術や差配がゲームバランスの崩壊を招いた事実を認めたくないからだ。だから都合の悪いことを全てメラに、クルーゼに、羂索に擦り付けるわけだ。
今のメラを最凶たらしめる要素の一つであるグランドジオウライドウォッチ。それにブラックナイトスコードカルラの起動鍵とネオディエンドライバーをアルジュナ・オルタに支給するよう要求したのは誰あろう茅場だった。
アルジュナ・オルタはその絶対的神性故に、神の力に依らない道具に頼る可能性が極めて低い。そう考えた茅場はアルジュナ・オルタと対峙した参加者が彼の支給品を奪取することを前提に支給品を選定した。
全てを使いこなせば四凶にも対抗できる強力なアイテム群それ自体をアルジュナ・オルタ攻略のためのギミックとして活用するのだと熱弁を振るっていたことを覚えている。
だが結果から言えば同じ四凶のメラがそれらの支給品をそっくり奪い取り、創世の力で創ったジクウドライバー、ジオウライドウォッチと併せて仮面ライダーグランドジオウになってしまったから許せない。
自らの技術や差配がゲームバランスの崩壊を招いた事実を認めたくないからだ。だから都合の悪いことを全てメラに、クルーゼに、羂索に擦り付けるわけだ。
今のメラを最凶たらしめる要素の一つであるグランドジオウライドウォッチ。それにブラックナイトスコードカルラの起動鍵とネオディエンドライバーをアルジュナ・オルタに支給するよう要求したのは誰あろう茅場だった。
アルジュナ・オルタはその絶対的神性故に、神の力に依らない道具に頼る可能性が極めて低い。そう考えた茅場はアルジュナ・オルタと対峙した参加者が彼の支給品を奪取することを前提に支給品を選定した。
全てを使いこなせば四凶にも対抗できる強力なアイテム群それ自体をアルジュナ・オルタ攻略のためのギミックとして活用するのだと熱弁を振るっていたことを覚えている。
だが結果から言えば同じ四凶のメラがそれらの支給品をそっくり奪い取り、創世の力で創ったジクウドライバー、ジオウライドウォッチと併せて仮面ライダーグランドジオウになってしまったから許せない。
『グランドジオウへの変身も召喚したライダーの永続支配も本来ありえない!』だと?それこそ有り得ない話だ。
グランドジオウライドウォッチは仮面ライダージオウをグランドジオウに変身させる強化アイテムであり、グランドジオウはライダーズレコードから歴代の平成ライダーを召喚・使役することに長けたライダーだ。
然るべきアイテムを揃えているのだから変身するのも当然、その力で召喚したライダーを永続使役できるのも当然だ。それを否定する言動が出る時点でどれだけ茅場が取り乱していたかは自明だろう。
創世の力を使われていることにも腹を立てていたが、そもそも心意システムを実装したから本来眠ったままになるはずのメラの創世の力が使用可能になってしまったのだろうに。
変身ツールの生成にしてもルルーシュがいくつもいくつもゼツメライザー等の変身ツールを生成した時はスルーしてメラがそれをやるのは許せないというダブルスタンダードを発揮している。
グランドジオウライドウォッチは仮面ライダージオウをグランドジオウに変身させる強化アイテムであり、グランドジオウはライダーズレコードから歴代の平成ライダーを召喚・使役することに長けたライダーだ。
然るべきアイテムを揃えているのだから変身するのも当然、その力で召喚したライダーを永続使役できるのも当然だ。それを否定する言動が出る時点でどれだけ茅場が取り乱していたかは自明だろう。
創世の力を使われていることにも腹を立てていたが、そもそも心意システムを実装したから本来眠ったままになるはずのメラの創世の力が使用可能になってしまったのだろうに。
変身ツールの生成にしてもルルーシュがいくつもいくつもゼツメライザー等の変身ツールを生成した時はスルーしてメラがそれをやるのは許せないというダブルスタンダードを発揮している。
いや、もっと遡ればメラがアルジュナ・オルタに勝利するという事象自体心意システムの実装がなければ起こらなかったことだ。
同じ四凶というカテゴリでもメラとアルジュナ・オルタでは素の個体能力に少なからぬ差があった。順当に行けばアルジュナ・オルタが勝利したはずである。
茅場がどんな計算式を基にしたデータを弾いたのかは知らないが、心意システムと願望を実現する創世の力が組み合わさった際に起こる事象の実証実験など事前に出来ていたはずがない。計算外なんて起きて当然としか言いようがない。
まあ羂索がメラのXギーツレイズバックルのセーフティを意図的に弱めた可能性はクルーゼも否定はしないがそれだけを根拠に他責に走る茅場を擁護できるものでもない。
同じ四凶というカテゴリでもメラとアルジュナ・オルタでは素の個体能力に少なからぬ差があった。順当に行けばアルジュナ・オルタが勝利したはずである。
茅場がどんな計算式を基にしたデータを弾いたのかは知らないが、心意システムと願望を実現する創世の力が組み合わさった際に起こる事象の実証実験など事前に出来ていたはずがない。計算外なんて起きて当然としか言いようがない。
まあ羂索がメラのXギーツレイズバックルのセーフティを意図的に弱めた可能性はクルーゼも否定はしないがそれだけを根拠に他責に走る茅場を擁護できるものでもない。
原理的にはルルーシュが四凶やそれに近いレベルの参加者を複数人ロストモデル化して今のメラに匹敵する力を手に入れる可能性も有り得るが、その場合茅場はメラに対してやろうとしている直接排除という手段に出るか?
クルーゼは断言する。絶対にノーだ。それどころかクルーゼや羂索が正規の消去手段を執ろうとすれば何かと理由をつけて止めるに違いない。ルルーシュが茅場の推しだからだ。
茅場がメラを何としても排除せんと短絡的な動きをしているのは嫌いな四凶であるメラが自分の技術である心意システムを想定ラインを超えて使いこなし、自分が手配した支給品の数々で最凶に君臨することで茅場の構築したシナリオを木っ端みじんにしたからだ。
クルーゼは断言する。絶対にノーだ。それどころかクルーゼや羂索が正規の消去手段を執ろうとすれば何かと理由をつけて止めるに違いない。ルルーシュが茅場の推しだからだ。
茅場がメラを何としても排除せんと短絡的な動きをしているのは嫌いな四凶であるメラが自分の技術である心意システムを想定ラインを超えて使いこなし、自分が手配した支給品の数々で最凶に君臨することで茅場の構築したシナリオを木っ端みじんにしたからだ。
「バランスがと言うのならもう少し盤面を見て、己の行動がどんな影響を与えるかは考えてほしいのだがね。もう遅いが」
クルーゼは運営権限を使い、今は無人となった幻夢コーポレーションの社長室に転移していた。
足元にはボスNPCとなるはずだった檀政宗の死体が転がっている。
足元にはボスNPCとなるはずだった檀政宗の死体が転がっている。
今のメラは確かに運営が当初想定していたゲームバランスを逸脱した理不尽なまでの力を誇っている。運営として何らかの対応が必要なことも理解はする。
だがその手段はメラに戦いもさせず運営の手で直接消去なんてものでは断じてあってはならない。そんなことをやっていられる盤面状況ではないのだ。
参加者全体の脱落ペースそのものは順調だが、マーダーの死亡率が高すぎるのだ。参加者全体の戦力アベレージが想定を超えて高まったことで四凶やそれに準ずる実力者以外が対主催に狩られすぎている。
グリオンやジンガ、真人など優秀なマーダーはまだ残っているが、彼らだけで生き残っている対主催をちょうど良いラインまで削り切れるとは思えない。
バランスをかなぐり捨てたような戦力を誇るメラでも今は人数を調整するための必要悪として認めるべきなのだ。
だがその手段はメラに戦いもさせず運営の手で直接消去なんてものでは断じてあってはならない。そんなことをやっていられる盤面状況ではないのだ。
参加者全体の脱落ペースそのものは順調だが、マーダーの死亡率が高すぎるのだ。参加者全体の戦力アベレージが想定を超えて高まったことで四凶やそれに準ずる実力者以外が対主催に狩られすぎている。
グリオンやジンガ、真人など優秀なマーダーはまだ残っているが、彼らだけで生き残っている対主催をちょうど良いラインまで削り切れるとは思えない。
バランスをかなぐり捨てたような戦力を誇るメラでも今は人数を調整するための必要悪として認めるべきなのだ。
運営による対処をするというのなら周辺の他の参加者に強力なアイテムを手配するなどの比較的穏当な手段でやるべきだ。
しかし頭に血が上った茅場は独自に準備していたのだろう会場内に乗り込んでの直接消去をやろうとしてパラドたちに見つかり、挙句メラを運営判断で殺そうとしていることを自白するという真似をやらかした。
おまけに端役の一人とはいえギラ・ハスティーを勝手に消去。最早看過できるレベルの失態ではない。
しかし頭に血が上った茅場は独自に準備していたのだろう会場内に乗り込んでの直接消去をやろうとしてパラドたちに見つかり、挙句メラを運営判断で殺そうとしていることを自白するという真似をやらかした。
おまけに端役の一人とはいえギラ・ハスティーを勝手に消去。最早看過できるレベルの失態ではない。
運営に従ってマーダーをやっている者を不都合だからと運営自らが直接的に排除する。
その事実は対主催の参加者グループに必ず利用される。
茅場がやっていることをマーダーに拡散されれば全員ではないにしろマーダーの役割を放棄して対主催に寝返る者は必ず出てくる。ルールを守って殺し合いに乗っても運営に都合が悪ければ殺しに来られるとなれば当然だ。
グリオンや真人あたりは大丈夫としても一度はザラサリキエルに勝利した実績のあるマイ・ラッセルハートや冥黒の五道化に迫る力を得た星野瑠美衣は鞍替えしかねない。
そうなれば盤面は決定的に崩壊し、対主催の圧倒的有利が確定する。
ジンガや覇王十代も対主催に寝返りはしないまでもへそを曲げてこちらへの嫌がらせ重視に動きをシフトしかねない。
その事実は対主催の参加者グループに必ず利用される。
茅場がやっていることをマーダーに拡散されれば全員ではないにしろマーダーの役割を放棄して対主催に寝返る者は必ず出てくる。ルールを守って殺し合いに乗っても運営に都合が悪ければ殺しに来られるとなれば当然だ。
グリオンや真人あたりは大丈夫としても一度はザラサリキエルに勝利した実績のあるマイ・ラッセルハートや冥黒の五道化に迫る力を得た星野瑠美衣は鞍替えしかねない。
そうなれば盤面は決定的に崩壊し、対主催の圧倒的有利が確定する。
ジンガや覇王十代も対主催に寝返りはしないまでもへそを曲げてこちらへの嫌がらせ重視に動きをシフトしかねない。
「悪いな茅場。最早君には退場してもらう他ない」
たった今羂索に放送に際していくつかの提案をメッセージにして送った。
まず何としても呑んでもらいたいのが茅場の処断。彼を運営の一員として失格であるとして参加者に格落ちさせるのだ。
これに伴い茅場が持っている運営権限を全て凍結。運営からの干渉ルートを全て絶ったつもりでいるシロコに干渉することを阻止する。
茅場の行為が運営全体の総意では決してないことを放送で通知するのだ。
まず何としても呑んでもらいたいのが茅場の処断。彼を運営の一員として失格であるとして参加者に格落ちさせるのだ。
これに伴い茅場が持っている運営権限を全て凍結。運営からの干渉ルートを全て絶ったつもりでいるシロコに干渉することを阻止する。
茅場の行為が運営全体の総意では決してないことを放送で通知するのだ。
「そしてこれは私なりのちょっとした嫌がらせだ。まあ呑むかどうかは羂索次第というところだが」
またその他に三つの提案を送ってある。主に対主催のグループに動揺を与えるためだ。
朝垣灯悟の最期についての情報公開、綾小路清隆による対主催側だった成見亜理紗の殺害と彼女のレジスターをルルーシュが持っている事実の公開、2代目ゼロの本名公開の三つだ。
このまま順当に対主催の大型グループが結成・確立していくのを見ているだけというのも面白くない。
クルーゼとしては実行されようとされまいとどちらに転んでも構わない程度のささやかな嫌がらせではあるが。
朝垣灯悟の最期についての情報公開、綾小路清隆による対主催側だった成見亜理紗の殺害と彼女のレジスターをルルーシュが持っている事実の公開、2代目ゼロの本名公開の三つだ。
このまま順当に対主催の大型グループが結成・確立していくのを見ているだけというのも面白くない。
クルーゼとしては実行されようとされまいとどちらに転んでも構わない程度のささやかな嫌がらせではあるが。
「そら、蘇りたまえ、檀政宗。君の言い方に倣えば仮面ライダークロニクルというところかな?
役目も果たせず茅場に殺されたままでは無念だろう?復讐を遂げるといい」
役目も果たせず茅場に殺されたままでは無念だろう?復讐を遂げるといい」
クルーゼが運営用の端末を操作しリソースを注いだことで、茅場に殺された檀政宗が再起動した。
檀政宗は人間を捨てバグスターとなった過去がある。この真贋交わる殺し合いのNPCとなった彼もバグスターとしての性質を持つ。つまり復活(コンティニュー)が可能なのだ。
ボスNPCとして配置するにあたって殺せば死ぬように設定してあっただけで、その設定を切って相応のリソースを注いでやれば復活させられるわけだ。
檀政宗は人間を捨てバグスターとなった過去がある。この真贋交わる殺し合いのNPCとなった彼もバグスターとしての性質を持つ。つまり復活(コンティニュー)が可能なのだ。
ボスNPCとして配置するにあたって殺せば死ぬように設定してあっただけで、その設定を切って相応のリソースを注いでやれば復活させられるわけだ。
《仮面ライダークロニクル》
クルーゼの指示に従って檀政宗がガシャットを起動した。自我を持って話すことはなく、暴力装置として動くのみである。
仮面ライダークロニクルガシャットがひとりでに宙を浮き、政宗が腰に巻く変身ベルト、バグルドライバーⅡに装填される。
仮面ライダークロニクルガシャットがひとりでに宙を浮き、政宗が腰に巻く変身ベルト、バグルドライバーⅡに装填される。
《ガシャット!バグルアーップ!天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時は極まれり!!》
仮面ライダークロノス、復活(コンティニュー)。
茅場を完全に排除するにはこのクロノスの力が必要だと判断した。
茅場を完全に排除するにはこのクロノスの力が必要だと判断した。
茅場が何故バグスター化することを選んだのか。クルーゼにはその理由がわかる。
彼はバグスターが持つ疑似的な不死性に目をつけたのだ。倒されても復活(コンティニュー)できるゲーム生命体の力に。
このままパラドたちがヒースクリフバグスターを倒しても、残念ながら砂狼シロコの願いは叶わない。バグスターはデータを保存してある媒体から復活(コンティニュー)できるからだ。
ゲームエリアの時間を停止させるポーズの力を持つクロノスはこのバグスターの不死性を否定することができる。だから茅場は先んじて政宗を殺したのだ。
ヒースクリフバグスターにポーズへの耐性が備わっているかどうかまではわからないが、仮に耐性があったところで止まった時間の中で倒されればどのみちコンティニューの道はない。
だからこそ仮面ライダークロニクルにおいてクロノスは超強力な自己治癒(リジェネ)能力を持つラスボス・ゲムデウスを倒し得る伝説の戦士でいられるのだ。
彼はバグスターが持つ疑似的な不死性に目をつけたのだ。倒されても復活(コンティニュー)できるゲーム生命体の力に。
このままパラドたちがヒースクリフバグスターを倒しても、残念ながら砂狼シロコの願いは叶わない。バグスターはデータを保存してある媒体から復活(コンティニュー)できるからだ。
ゲームエリアの時間を停止させるポーズの力を持つクロノスはこのバグスターの不死性を否定することができる。だから茅場は先んじて政宗を殺したのだ。
ヒースクリフバグスターにポーズへの耐性が備わっているかどうかまではわからないが、仮に耐性があったところで止まった時間の中で倒されればどのみちコンティニューの道はない。
だからこそ仮面ライダークロニクルにおいてクロノスは超強力な自己治癒(リジェネ)能力を持つラスボス・ゲムデウスを倒し得る伝説の戦士でいられるのだ。
「すまないな参加者(プレイヤー)諸君。茅場が持っているドロップアイテムはお預けだ」
とはいえNPCはNPC。ヒースクリフバグスターのみを狙うよう設定した上でアルゴリズムも極限まで引き上げているが、これでも直接ぶつけるだけでは返り討ちの恐れがある。
確実にクロノスによる茅場抹殺が成るようにクルーゼの権限でダインスレイブを装備したグレイズ部隊を手配している。
ヒースクリフバグスターが優位に立った瞬間を狙ってダインスレイブの狙撃を見舞い、しかる後クロノスを送り込みクルーゼが直接ゲイツで援護する算段を整えている。
時刻は17時15分。放送が始まる。それと同時に思惑入り乱れる主催戦が幕を開けるのだ。
確実にクロノスによる茅場抹殺が成るようにクルーゼの権限でダインスレイブを装備したグレイズ部隊を手配している。
ヒースクリフバグスターが優位に立った瞬間を狙ってダインスレイブの狙撃を見舞い、しかる後クロノスを送り込みクルーゼが直接ゲイツで援護する算段を整えている。
時刻は17時15分。放送が始まる。それと同時に思惑入り乱れる主催戦が幕を開けるのだ。
【全体備考】
※クルーゼから羂索に合計四つの提案がされました。承認されるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※クルーゼから羂索に合計四つの提案がされました。承認されるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
①茅場晶彦を運営から追放、参加者に格下げし名簿に名前を加える。またそれに伴う茅場の運営権限の凍結。
②朝垣灯悟の死に様を参加者全体に通知する。
③綾小路清隆による対主催側だった成見亜理紗の殺害の事実、並びにルルーシュが彼女のレジスターを保有している事実の公表。
④2代目ゼロの本名を公開し、名簿上の名義もシャーリー・フェネットに変更する。
※クルーゼが自身の権限を使って檀政宗@仮面ライダーエグゼイドを復活させました。
檀政宗が変身する仮面ライダークロノスは難易度最大かつヒースクリフバグスターのみを狙うよう設定されています。自我を奪われており言語を発することはありません。
またダインスレイブを装備したグレイズの部隊をエリアI-7上空に配置しています。
檀政宗が変身する仮面ライダークロノスは難易度最大かつヒースクリフバグスターのみを狙うよう設定されています。自我を奪われており言語を発することはありません。
またダインスレイブを装備したグレイズの部隊をエリアI-7上空に配置しています。
【NPC解説】
檀政宗/仮面ライダークロノス@仮面ライダーエグゼイド
檀黎斗の父親にして本編における真の黒幕。
幻夢コーポレーションにボスNPCとして配置されていたがヒースクリフバグスターの不意打ちを受けて一度は絶命した。
しかし茅場を抹殺するためクルーゼの手で復活(コンティニュー)を遂げた。
彼が変身する仮面ライダークロノスは非常に高いスペックを持つ他、ゲームエリア内の時間を停止させるポーズ能力を持つ。
ポーズにより時が止まったゲームエリア内で殺害されたバグスターはコンティニューを封じられる。
檀政宗/仮面ライダークロノス@仮面ライダーエグゼイド
檀黎斗の父親にして本編における真の黒幕。
幻夢コーポレーションにボスNPCとして配置されていたがヒースクリフバグスターの不意打ちを受けて一度は絶命した。
しかし茅場を抹殺するためクルーゼの手で復活(コンティニュー)を遂げた。
彼が変身する仮面ライダークロノスは非常に高いスペックを持つ他、ゲームエリア内の時間を停止させるポーズ能力を持つ。
ポーズにより時が止まったゲームエリア内で殺害されたバグスターはコンティニューを封じられる。
| 154:そして、邂逅 | 投下順 | 155:Berserkerへの手向け |
| 162:冥黒のレーザーブースト ~アスナリザルト~ | 時系列順 | 164:雄英事変:それ以外のことなんて消してしまおう |
| 141:メンデル再び | ラウ・ル・クルーゼ | 165:第二回放送 |