中途半端な力を身に着けた者はかえって早死にするよ。
フリーザ
フリーザ
冥黒のディアッカ・エルスマンはレジィ・スターを殺した後、一度H-10を離れていた。
その場に留まっていては集団で行動しているガッチャード一行に捕捉される。一対多数の状況に陥るのは上手くない。
戦利品の検分も兼ねてH-9の北部まで来ていた。
その場に留まっていては集団で行動しているガッチャード一行に捕捉される。一対多数の状況に陥るのは上手くない。
戦利品の検分も兼ねてH-9の北部まで来ていた。
「さっすがマーダー、ご機嫌なアイテムをたんまり持ってるじゃねえの!」
移動に使ったエールストライクへの変身を解き、レジィのリュックを漁ると豪華な装備の数々が出てきた。
中でも目を惹いたのはデザイアドライバー、IDコアととそれに対応するレイズバックルだった。
特にブーストマークⅡバックル、これは良い。自らを優秀と考えるディアッカには速さは強力な力だということはよく理解できる。
サウザンドジャッカーなる長剣にヘルライズプログライズキーも参加者連中に地獄を見せる自分たちにこそ相応しい武器だと思う。
中でも目を惹いたのはデザイアドライバー、IDコアととそれに対応するレイズバックルだった。
特にブーストマークⅡバックル、これは良い。自らを優秀と考えるディアッカには速さは強力な力だということはよく理解できる。
サウザンドジャッカーなる長剣にヘルライズプログライズキーも参加者連中に地獄を見せる自分たちにこそ相応しい武器だと思う。
「とりあえずこのベルトは巻いとくか。ナチュラル共を甚振る手札なんて何枚使えても困るもんじゃねえからな」
ギーツのIDコアが付いたベルトを装着し、レイズバックルを懐に仕舞っておく。
ストライクの起動鍵はグリオンから下賜された大切な装備ではあるが、他の武器を使ってはいけないということはないだろう。
ディアッカはアヤネほど生真面目なデスマスクではないためそのように考える。
ストライクの起動鍵はグリオンから下賜された大切な装備ではあるが、他の武器を使ってはいけないということはないだろう。
ディアッカはアヤネほど生真面目なデスマスクではないためそのように考える。
「何だありゃ……?」
遠くで派手な土煙が上がった。G-8で激突した黒き最後の神と神殺しが必殺技の撃ち合いの末、地面に落下した瞬間だった。
何かただならぬことが起きていると判断し、慎重に、遠目に現場を視認できる距離まで辿り着いた。
何かただならぬことが起きていると判断し、慎重に、遠目に現場を視認できる距離まで辿り着いた。
「おい、おいおいおい……!」
遠目からディアッカは見た。
G-8一帯を更地に変えようとした神が神殺しによって葬られた瞬間を。
神の力を取り込んだ神殺しが支給品までも奪い、黄金の魔王に変身した瞬間を。
そして無謀にもその様子を見ていた参加者集団が挑みかからんとし、黄金の魔王、仮面ライダーグランドジオウが夥しい力を放ちながら迎撃せんとしている瞬間を。
G-8一帯を更地に変えようとした神が神殺しによって葬られた瞬間を。
神の力を取り込んだ神殺しが支給品までも奪い、黄金の魔王に変身した瞬間を。
そして無謀にもその様子を見ていた参加者集団が挑みかからんとし、黄金の魔王、仮面ライダーグランドジオウが夥しい力を放ちながら迎撃せんとしている瞬間を。
「うお、おおおっ……!!」
誇り高き追跡者を葬り、キリトたち一行の惨敗を決定付けた神を超えた神殺しの神弓による一撃。
チェイスたちの技を一方的に潰し、マジアアズールが令呪の後押しを受けて張った氷の盾を飴細工のように溶かした衝撃波は後方にいたディアッカにまで届いた。
生身の人間なら吹き飛ばされた挙句障害物にぶつかって死にかねないそれを、ストライクの盾を構え、スラスターを全力で噴射しどうにか持ち堪えた。
爆心地付近より弱いとはいえ熱波も届いてはいたが、一定以下の熱エネルギーを相転移し無効化するフェイズシフトの鎧はディアッカの偽りの命を救っていた。
だが生きた心地はしなかった。
チェイスたちの技を一方的に潰し、マジアアズールが令呪の後押しを受けて張った氷の盾を飴細工のように溶かした衝撃波は後方にいたディアッカにまで届いた。
生身の人間なら吹き飛ばされた挙句障害物にぶつかって死にかねないそれを、ストライクの盾を構え、スラスターを全力で噴射しどうにか持ち堪えた。
爆心地付近より弱いとはいえ熱波も届いてはいたが、一定以下の熱エネルギーを相転移し無効化するフェイズシフトの鎧はディアッカの偽りの命を救っていた。
だが生きた心地はしなかった。
「はぁ、はぁ……な、何だよあれは。何なんだよ、あれは!?」
身体の震えが止まらない。遠くからたった一発の攻撃を見ただけでも規格外という形容さえ生温い怪物があそこにはいた。
グリオンはこの殺し合いにおけるプレイヤーの上限値を探っていた。だが、それにしたってまさかあんな怪物がいるだなんて誰が思うというのか!
あれは不味い、あまりにも。決して口に出したくはないが敬愛するグリオンであっても危うい。
グリオンはこの殺し合いにおけるプレイヤーの上限値を探っていた。だが、それにしたってまさかあんな怪物がいるだなんて誰が思うというのか!
あれは不味い、あまりにも。決して口に出したくはないが敬愛するグリオンであっても危うい。
「くそっ!ここはヤバい!」
恐らく無謀にもあの魔王に仕掛けた一団は今頃全滅しているだろう。
だとすればあの魔王が次に赴く先はどこか。ディアッカは会場南部のランドマークのどこかだろうと瞬時に結論付けた。
南部にはガッチャードが通っているという富良州高校をはじめとして重要度が高そうなランドマークが比較的狭い範囲に集中している。
あの魔王が手近な探索場所として選ぶ可能性が高い。
だとすればあの魔王が次に赴く先はどこか。ディアッカは会場南部のランドマークのどこかだろうと瞬時に結論付けた。
南部にはガッチャードが通っているという富良州高校をはじめとして重要度が高そうなランドマークが比較的狭い範囲に集中している。
あの魔王が手近な探索場所として選ぶ可能性が高い。
逃げなければ。奴がすぐには来ないであろう場所まで。
ストライクの鎧を纏ったまま全速力で駆け出した。H-8の川辺から全力で跳躍し、エールストライカーのスラスターを吹かして高速で滑空。
F-7の陸地を飛び越し、租界エリアの入り口で不格好な着地をした後、荒い息を吐きながらようやく変身を解いた。
ストライクの鎧を纏ったまま全速力で駆け出した。H-8の川辺から全力で跳躍し、エールストライカーのスラスターを吹かして高速で滑空。
F-7の陸地を飛び越し、租界エリアの入り口で不格好な着地をした後、荒い息を吐きながらようやく変身を解いた。
「こ、ここなら流石にすぐには来ねえだろ。
予定が狂っちまったがガッチャードにはあいつの餌にでもなってもらうしかなさそうだな。さて、どうする…か……?」
予定が狂っちまったがガッチャードにはあいつの餌にでもなってもらうしかなさそうだな。さて、どうする…か……?」
一旦租界に身を隠そうとしたその時、ディアッカは見た。
およそ20メートル先、正面からまっすぐにディアッカを殺気に満ちた瞳で見つめる二人組、あるいは二人組と一体の参加者を。
そしてそのうちの片方は生前のディアッカ・エルスマンと面識のある者だった。
およそ20メートル先、正面からまっすぐにディアッカを殺気に満ちた瞳で見つめる二人組、あるいは二人組と一体の参加者を。
そしてそのうちの片方は生前のディアッカ・エルスマンと面識のある者だった。
☆
覇世川左虎とアスナの二人は勇者ガッチャードを探すためひとまずF-8にある橋を目指していた。
その途中で左虎は見た。蛇腔病院で一度会い、そして放送で名前を呼ばれたはずのディアッカ・エルスマンを。
先ほど会ったディアッカからは感じなかった邪気を纏った冥黒のディアッカを視認した左虎は即座に戦闘態勢に入った。
その途中で左虎は見た。蛇腔病院で一度会い、そして放送で名前を呼ばれたはずのディアッカ・エルスマンを。
先ほど会ったディアッカからは感じなかった邪気を纏った冥黒のディアッカを視認した左虎は即座に戦闘態勢に入った。
死者を疑似的に蘇らせ、思うがままに使役する、人の尊厳を踏みにじる外法の存在を左虎は知っている。
魔獣装甲のエケラレンキスが見せた異能のうちの一つがまさしくそれだった。
即ち今視界に入ったディアッカもそういうことだ。何者かの外法によって尊厳を奪われ、使役されたディアッカはここでブッ殺さねばならない。
魔獣装甲のエケラレンキスが見せた異能のうちの一つがまさしくそれだった。
即ち今視界に入ったディアッカもそういうことだ。何者かの外法によって尊厳を奪われ、使役されたディアッカはここでブッ殺さねばならない。
――― 雹穿雨脚 ―――
「ああもう、何でこうなるんだよ!?」
《SET》
左虎によって生成された無数の氷柱がディアッカをブッ殺すために放たれる。
本来ならここで勝負は決まっていた。生前のディアッカが「起動鍵を起動する隙が致命的になる」と思考したように、冥黒のディアッカが取り出したのがストライクの起動鍵であれば左虎は勝利していた。
だがディアッカが取り出し、デザイアドライバーにセットしたのはモビルスーツの起動鍵ではなくブーストマークⅡバックル。その違いが運命を変えた。
本来ならここで勝負は決まっていた。生前のディアッカが「起動鍵を起動する隙が致命的になる」と思考したように、冥黒のディアッカが取り出したのがストライクの起動鍵であれば左虎は勝利していた。
だがディアッカが取り出し、デザイアドライバーにセットしたのはモビルスーツの起動鍵ではなくブーストマークⅡバックル。その違いが運命を変えた。
「ぬぅっ!?」
ディアッカを貫かんとした氷柱が次々に溶け、砕け、落ちて。消えていく。
バックルをセットしたと同時に出現した5つの『BOOST』と描かれた炎のようなロゴが盾となり、左虎の攻撃を潰したのだ。
これが起動鍵の起動であれば氷柱がディアッカの急所という急所を貫いてそれで終わっていた。
モビルスーツの鎧に覆われ、フェイズシフト装甲が起動状態(アクティブ)になるより左虎の攻撃が届く方が早いはずだった。
バックルをセットしたと同時に出現した5つの『BOOST』と描かれた炎のようなロゴが盾となり、左虎の攻撃を潰したのだ。
これが起動鍵の起動であれば氷柱がディアッカの急所という急所を貫いてそれで終わっていた。
モビルスーツの鎧に覆われ、フェイズシフト装甲が起動状態(アクティブ)になるより左虎の攻撃が届く方が早いはずだった。
だが仮面ライダーの変身は違う。全てではないが、変身時に変身妨害を阻止し、変身者を保護する機能を持っているのだ。
あまりにも威力の大きい攻撃は防ぎきれないが、たかだか忍者の異能で放たれる氷柱程度であれば難なく防ぐ。
あまりにも威力の大きい攻撃は防ぎきれないが、たかだか忍者の異能で放たれる氷柱程度であれば難なく防ぐ。
「覚悟しやがれクソナチュラル共が!変身!!」
《BOOST MARK Ⅱ》
5つのロゴが変身者であるディアッカと一体化、その姿を真紅のライダー、仮面ライダーギーツブーストマークⅡフォームへと変じさせた。
さらにリュックから長剣サウザンドジャッカーを取り出した。
さらにリュックから長剣サウザンドジャッカーを取り出した。
「左虎さん、ここは私が!」
仮面ライダーへの変身をされてしまった以上、変身手段を持たない自分たちでは苦戦は必至。
そう考えたアスナがキングガブリカリバーを構え、先ほど王を葬ったソードスキル、リニアーの構えを取る。
劣悪なコンディションを補うため令呪を発動。三画しかない切り札といえど抱えたままここで死んでは元も子もないというもの。
長期戦は不可能。故に狙うは一撃必殺。
そう考えたアスナがキングガブリカリバーを構え、先ほど王を葬ったソードスキル、リニアーの構えを取る。
劣悪なコンディションを補うため令呪を発動。三画しかない切り札といえど抱えたままここで死んでは元も子もないというもの。
長期戦は不可能。故に狙うは一撃必殺。
《ジャックライズ!》
ギーツがサウザンドジャッカーのトリガーを引いたのが合図となった。
アスナの姿が掻き消えた。余人には視ることでさえ不可能な閃光の如き速さによるソードスキル、リニアー。
秋山小兵衛直伝の刺突はギーツの首を真っすぐに捉えている。
狙いは正確。速さは神速。威力も急所さえ捉えれば変身したライダーを殺すに十二分。わかっていたとしても反応できるものではない。
そのはずの一撃だったのだ。
アスナの姿が掻き消えた。余人には視ることでさえ不可能な閃光の如き速さによるソードスキル、リニアー。
秋山小兵衛直伝の刺突はギーツの首を真っすぐに捉えている。
狙いは正確。速さは神速。威力も急所さえ捉えれば変身したライダーを殺すに十二分。わかっていたとしても反応できるものではない。
そのはずの一撃だったのだ。
アスナの放ったリニアーが叩き出す最高加速に倍する速度でギーツがサウザンドジャッカーを一閃。
ギーツの喉元まで迫っていたキングガブリカリバーを握るアスナの右腕を、レジスターが着けられた右腕を綺麗に切り飛ばしたのだった。
ギーツの喉元まで迫っていたキングガブリカリバーを握るアスナの右腕を、レジスターが着けられた右腕を綺麗に切り飛ばしたのだった。
「―――え?」
ギーツの喉元を貫くはずだった右腕が握った武器ごと鮮血を撒き散らしながら宙を舞っていく様子をアスナは信じられないものを見る目で見ていた。
絶対の自負を込めて放った技が、秋山小兵衛に師事し磨き抜かれたはずの閃光の刺突が、一体全体、何の間違いがあってこんなにもあっさり破られたというのか。
ノワルのような見ただけで規格外と判断できる強者であればまだわかる。しかしこのNPCからはそこまでの脅威を感じなかった。
絶対の自負を込めて放った技が、秋山小兵衛に師事し磨き抜かれたはずの閃光の刺突が、一体全体、何の間違いがあってこんなにもあっさり破られたというのか。
ノワルのような見ただけで規格外と判断できる強者であればまだわかる。しかしこのNPCからはそこまでの脅威を感じなかった。
「カスのナチュラルにしちゃ良い技使うじゃねえの。俺にくれよ、それ」
「が、ふっ……!!」
丸腰となり、レジスターを失ったことにより急激にバグスターウイルスの浸食が進んだアスナに最早打つ手はない。
ギーツのサウザンドジャッカーの一突きがアスナの心臓を穿ち抜いた。
そのままドサリと音を立ててアスナは地に倒れ伏し、そして二度と立ち上がることはなかった。
ギーツのサウザンドジャッカーの一突きがアスナの心臓を穿ち抜いた。
そのままドサリと音を立ててアスナは地に倒れ伏し、そして二度と立ち上がることはなかった。
アスナが身に着けた剣技は確かに高められてはいた。
令呪と心意システムの合一によって王に放った時よりも更に速く鋭くなったリニアーの最高速度(トップスピード)はブーストマークⅡの戦闘速度の実に五割近い速さに達していた。
だが言い換えれば所詮はその程度にしか強化されていないということでもある。
並のスペックのライダーやモビルスーツ、ナイトメアフレームであれば倒せただろう。フェイズシフト装甲であっても関節や首などの人体の接合部まではカバーしていない。
だが参加者に格差があるように支給品やドロップアイテムにも格差がある。その点で言えばブーストマークⅡバックルは並の変身ツールよりも明確に上位のランクの支給品なのだ。
並の参加者や変身ツール相手なら通用する速度もより上位の実力者やそういった実力者と戦えるランクの支給品を操る者たちの環境では通用しない。
令呪と心意システムの合一によって王に放った時よりも更に速く鋭くなったリニアーの最高速度(トップスピード)はブーストマークⅡの戦闘速度の実に五割近い速さに達していた。
だが言い換えれば所詮はその程度にしか強化されていないということでもある。
並のスペックのライダーやモビルスーツ、ナイトメアフレームであれば倒せただろう。フェイズシフト装甲であっても関節や首などの人体の接合部まではカバーしていない。
だが参加者に格差があるように支給品やドロップアイテムにも格差がある。その点で言えばブーストマークⅡバックルは並の変身ツールよりも明確に上位のランクの支給品なのだ。
並の参加者や変身ツール相手なら通用する速度もより上位の実力者やそういった実力者と戦えるランクの支給品を操る者たちの環境では通用しない。
生身の強さの限界というものは小鳥遊ホシノや戦国の世を駆けたBASARA者たちが嫌と言うほど示している。
状況が悪かったとはいえ生身であったばかりにゴルドゼインの猛攻を受け命を落とした徳川家康。
キヴォトスでもトップクラスの戦闘力を持ちながら、起動鍵を使う相手には何度も苦渋を飲まされてきた小鳥遊ホシノ。
そんなホシノもユニバースパトレン1号の力を手にした途端に参加者と同等の力を持つ冥黒のデスマスクが変身した仮面ライダーを軽々と圧倒してみせた。
数多の変身ツールがバーゲンセールの如く配布されたこの真贋交わる殺し合いにおいて変身手段の有無はそれだけで重大なステータスの一つとなる。
例外は生身でも大半の変身ツールを蹂躙できる戦闘力を持つ四凶やそれに近い実力者などのごく一部、当然ながらそこにアスナは含まれない。
状況が悪かったとはいえ生身であったばかりにゴルドゼインの猛攻を受け命を落とした徳川家康。
キヴォトスでもトップクラスの戦闘力を持ちながら、起動鍵を使う相手には何度も苦渋を飲まされてきた小鳥遊ホシノ。
そんなホシノもユニバースパトレン1号の力を手にした途端に参加者と同等の力を持つ冥黒のデスマスクが変身した仮面ライダーを軽々と圧倒してみせた。
数多の変身ツールがバーゲンセールの如く配布されたこの真贋交わる殺し合いにおいて変身手段の有無はそれだけで重大なステータスの一つとなる。
例外は生身でも大半の変身ツールを蹂躙できる戦闘力を持つ四凶やそれに近い実力者などのごく一部、当然ながらそこにアスナは含まれない。
残酷な例えではあるが、もし今のアスナがノワルにリニアーを放ったとしても結果は全く同じだっただろう。
技量が向上したという事実そのものが認められたとしても、技の性質や欠点が解消されたわけではないのだから。
ノワルが四凶では最も接近戦を不得手としているといっても速いだけの技に対応できないわけもない。
技量が向上したという事実そのものが認められたとしても、技の性質や欠点が解消されたわけではないのだから。
ノワルが四凶では最も接近戦を不得手としているといっても速いだけの技に対応できないわけもない。
(ミト…、先生……ごめ、なさ……)
せめて最期に奮い立ち冥黒のディアッカに一泡吹かせる。それさえもアスナにはもう不可能だった。
元々のコンディションの悪さ、レジスター喪失によるゲーム病の急速進行、心臓破壊。
そしてサウザンドジャッカーのジャックライズを受けたことによる一時的な弱体化。
これだけの要因が重なっては悪足掻きさえもできず、閃光の剣客となったばかりの少女は真贋交わる殺し合いの摂理に呑まれて消えた。
元々のコンディションの悪さ、レジスター喪失によるゲーム病の急速進行、心臓破壊。
そしてサウザンドジャッカーのジャックライズを受けたことによる一時的な弱体化。
これだけの要因が重なっては悪足掻きさえもできず、閃光の剣客となったばかりの少女は真贋交わる殺し合いの摂理に呑まれて消えた。
☆
「きさ―――」
「遅えよ兄さん」
援護する間もなくアスナを瞬殺したギーツに忍者の殺意を漲らせる左虎。
だがそんな決意を嘲笑うが如くして、ギーツはサウザンドジャッカーを空中に放り投げた直後、瞬時に左虎の眼前数センチまで距離を詰める。
左虎はホシノから同じような手を使われた冥黒の奥空アヤネと違い放り投げたサウザンドジャッカーはフェイントの一種と理解していたが、その上で尚反応が遅れた。
凍剣執刀、不発。炎熱を纏った瞬間移動に等しい超高速機動の前に冷気の刃は全て通らない。ギーツの纏った熱量はシグのそれとはまるで位階(レベル)が違う。
だがそんな決意を嘲笑うが如くして、ギーツはサウザンドジャッカーを空中に放り投げた直後、瞬時に左虎の眼前数センチまで距離を詰める。
左虎はホシノから同じような手を使われた冥黒の奥空アヤネと違い放り投げたサウザンドジャッカーはフェイントの一種と理解していたが、その上で尚反応が遅れた。
凍剣執刀、不発。炎熱を纏った瞬間移動に等しい超高速機動の前に冷気の刃は全て通らない。ギーツの纏った熱量はシグのそれとはまるで位階(レベル)が違う。
一瞬のうちに十発の拳を叩き込まれ、左虎はピンボールのように吹っ飛ばされた。
防御行動が間に合ったのは十発の攻撃に対してせいぜい二発程度。純粋に行動速度の差がありすぎるのだ。
左虎の渾身の足掻きもギーツからすればスローモーションと言っていいほど緩慢な動きに見えている。これでは忍者の技量があったところで如何ともしがたい。
防御行動が間に合ったのは十発の攻撃に対してせいぜい二発程度。純粋に行動速度の差がありすぎるのだ。
左虎の渾身の足掻きもギーツからすればスローモーションと言っていいほど緩慢な動きに見えている。これでは忍者の技量があったところで如何ともしがたい。
「ぐ、ぉ……ぬ、ぎぃっ……!!」
忍者の意地でどうにか受け身を取り態勢を立て直すことだけはできたがその身は既に死に体の有り様だ。
左目は潰れ、左手の骨は指も手首も折れ、あばら骨を何本も砕かれた上で傷ついた内臓に突き刺さっている。
令呪や心意システムを使ってもっと善戦することは叶わなかったのか?否、否。今使っているのがその令呪と心意システムによる超ブーストなのだ。
アスナが斃れた時点で既に令呪は発動していた。しかし令呪といえど万能の願望器というわけではない。
元々疲労が蓄積し、満身創痍(バッドコンディション)だった左虎は令呪の強化効果のいくらかをコンディションの補強に使わざるを得ず、フル強化とはいかなかったのだ。
その上で相手のディアッカはジャマトという人間以上の怪物を容易に滅ぼすギーツの鎧を纏い、左虎の数倍以上の膂力、十倍以上の機動性、運動性、反応速度を有している。
ダメ押しに炎熱を纏った超高速戦闘を得意とするブーストマークⅡは凍剣執刀を得意とする左虎にとって相性最悪の相手ときている。
左目は潰れ、左手の骨は指も手首も折れ、あばら骨を何本も砕かれた上で傷ついた内臓に突き刺さっている。
令呪や心意システムを使ってもっと善戦することは叶わなかったのか?否、否。今使っているのがその令呪と心意システムによる超ブーストなのだ。
アスナが斃れた時点で既に令呪は発動していた。しかし令呪といえど万能の願望器というわけではない。
元々疲労が蓄積し、満身創痍(バッドコンディション)だった左虎は令呪の強化効果のいくらかをコンディションの補強に使わざるを得ず、フル強化とはいかなかったのだ。
その上で相手のディアッカはジャマトという人間以上の怪物を容易に滅ぼすギーツの鎧を纏い、左虎の数倍以上の膂力、十倍以上の機動性、運動性、反応速度を有している。
ダメ押しに炎熱を纏った超高速戦闘を得意とするブーストマークⅡは凍剣執刀を得意とする左虎にとって相性最悪の相手ときている。
戦いにおいて大物食い(ジャイアントキリング)は稀に起こる事象ではあるが、それが起きるにはいくつもの条件が必要とされる。
まっとうな勝負が成立する程度には彼我の実力が拮抗していること、数的有利、相性の有利、技巧の差や一発逆転の切り札の有無。そういう条件が揃って初めて成立するものだ。
一対一(サシ)の勝負で、技巧の差が機能しないほどフィジカルに絶対的な差をつけられた上でなおかつ能力相性も最悪という状況(シチュエーション)で起きるジャイアントキリングなどこの世に存在しない。
まっとうな勝負が成立する程度には彼我の実力が拮抗していること、数的有利、相性の有利、技巧の差や一発逆転の切り札の有無。そういう条件が揃って初めて成立するものだ。
一対一(サシ)の勝負で、技巧の差が機能しないほどフィジカルに絶対的な差をつけられた上でなおかつ能力相性も最悪という状況(シチュエーション)で起きるジャイアントキリングなどこの世に存在しない。
「そらよっ」
放り投げたサウザンドジャッカーをキャッチしたギーツが傍に転がっていた左虎のリュックを一閃。
中の荷物が地面にぶちまけられ、そしてディアッカは一つの支給品に目をつけた。
中の荷物が地面にぶちまけられ、そしてディアッカは一つの支給品に目をつけた。
「ん?こいつは……へえ~、このベルトと規格が合ってるじゃねえか。そんじゃ遠慮なく」
ディアッカが目をつけたもの。それは左虎が一ノ瀬宝太郎に届けようとしていたガッチャーイグナイターではない。
忍者(ドブさらい)には不要な銃(チャカ)として死蔵していたレーザーレイズライザーだった。
変身用のレイズライザーカードが付属していなかったこと、アスナが刀剣の扱いを得手としていたことからアスナにも渡していなかった。
様々な参加者に何台も支給されているデザイアドライバーと同じくこれも量産品であるため聖園ミカが入手したものと同型のレーザーレイズライザーが存在することは何らおかしなことではない。
左虎と違いデザイアドライバーを入手していたディアッカはレーザーレイズライザーがパーツ分割が可能であること、そして分割されたパーツはデザイアドライバーに対応していることを瞬時に見抜いた。
伊達や酔狂で優秀なコーディネイターを自称しているわけではない。
忍者(ドブさらい)には不要な銃(チャカ)として死蔵していたレーザーレイズライザーだった。
変身用のレイズライザーカードが付属していなかったこと、アスナが刀剣の扱いを得手としていたことからアスナにも渡していなかった。
様々な参加者に何台も支給されているデザイアドライバーと同じくこれも量産品であるため聖園ミカが入手したものと同型のレーザーレイズライザーが存在することは何らおかしなことではない。
左虎と違いデザイアドライバーを入手していたディアッカはレーザーレイズライザーがパーツ分割が可能であること、そして分割されたパーツはデザイアドライバーに対応していることを瞬時に見抜いた。
伊達や酔狂で優秀なコーディネイターを自称しているわけではない。
《REVOLVE ON》 《SET UP》
《DUAL ON》 《HYPER LINK》 《LASER BOOST》
初見とは思えない滑らかな動作で変身シークエンスを終えたギーツ・ブーストマークⅡに新たに白い装甲が付加された。
ブーストマークⅡバックルと分割したレーザーレイズライザーの組み合わせによって成り立つその姿こそ仮面ライダーギーツ・レーザーブーストフォーム!
「このバトルロワイヤル。もはや支給品の活用が今後の命運を決めるといって過言ではない」。先ほどの左虎の思考をこれでもかと体現したのが冥黒のディアッカだった。
ブーストマークⅡバックルと分割したレーザーレイズライザーの組み合わせによって成り立つその姿こそ仮面ライダーギーツ・レーザーブーストフォーム!
「このバトルロワイヤル。もはや支給品の活用が今後の命運を決めるといって過言ではない」。先ほどの左虎の思考をこれでもかと体現したのが冥黒のディアッカだった。
「最早、ここまで……か。すまん、烏天狗」
「左虎殿……」
左虎にしてみれば最早絶望を通り越して諦観を抱くしかない。
ブーストマークⅡの時点で逆立ちしても敵わないほどの絶対の戦力差があったというのに、そこから更なる超強化と来たものだ。
レーザーブーストフォームの性能(スペック)を知らずとも、もうどんな死力を尽くしたところでそれは抵抗と呼べるものにさえなり得ないと理解できてしまう。
あの超絶的な速度の前では烏天狗を逃がすことさえ不可能だ。アスナと秋山小兵衛がノワルに襲撃された時のような幸運は二度は続かない。
ブーストマークⅡの時点で逆立ちしても敵わないほどの絶対の戦力差があったというのに、そこから更なる超強化と来たものだ。
レーザーブーストフォームの性能(スペック)を知らずとも、もうどんな死力を尽くしたところでそれは抵抗と呼べるものにさえなり得ないと理解できてしまう。
あの超絶的な速度の前では烏天狗を逃がすことさえ不可能だ。アスナと秋山小兵衛がノワルに襲撃された時のような幸運は二度は続かない。
「こっちも急いでんだ。覚悟ができたんならとっととくたばってくれよ」
《ジャックライズ!》 《BOOST TIME》
ギーツがサウザンドジャッカーのトリガーを引いた後、ブーストマークⅡバックルのハンドルを二度捻りブーストタイムに移行した。
そして構えを取る。それはつい先ほどアスナがギーツに放ったソードスキル、リニアーとそっくり同じ構えだった。
サウザンドジャッカーにはジャックライズを起動し、剣先を突き刺すことで対象の技(テクノロジー)をコピーする機能がある。
この真贋交わる殺し合いにおいては仮面ライダー以外の技も盗用(ガッチャ)することができる。
アスナが持っていた技(ソードスキル)もコンドウから手に入れた異能(シギル)も今やサウザンドジャッカーに収められているというわけだ。
そして今、冥黒のディアッカはレーザーブーストの力とサウザンドジャッカーの技を重複(ガッチャンコ)させた必殺技を試し打ちとばかりに発動せんとしていた。
そして構えを取る。それはつい先ほどアスナがギーツに放ったソードスキル、リニアーとそっくり同じ構えだった。
サウザンドジャッカーにはジャックライズを起動し、剣先を突き刺すことで対象の技(テクノロジー)をコピーする機能がある。
この真贋交わる殺し合いにおいては仮面ライダー以外の技も盗用(ガッチャ)することができる。
アスナが持っていた技(ソードスキル)もコンドウから手に入れた異能(シギル)も今やサウザンドジャッカーに収められているというわけだ。
そして今、冥黒のディアッカはレーザーブーストの力とサウザンドジャッカーの技を重複(ガッチャンコ)させた必殺技を試し打ちとばかりに発動せんとしていた。
「そういう真相(コト)か……」
支給品の重要性は理解しながらも最後まで使いこなすことはできなかった自分。
それに対して何者かの外法で蘇った極道(ディアッカ)は存分に支給品を使いこなし、アスナと己をそこらのガラクタでも処理するようにあっさりとブッ殺してのける。
事ここに至って、何故主催者連中が左虎を参加者の一人に選んだのか、奴らが左虎に期待した役割(ロール)を悟った。
それに対して何者かの外法で蘇った極道(ディアッカ)は存分に支給品を使いこなし、アスナと己をそこらのガラクタでも処理するようにあっさりとブッ殺してのける。
事ここに至って、何故主催者連中が左虎を参加者の一人に選んだのか、奴らが左虎に期待した役割(ロール)を悟った。
変身ツールタイプの支給品が数多く存在するこのゲームにあって、己の頭髪を冷気の刃(メス)として振るう左虎はそうした支給品との相性が悪かった。
何せ仮面ライダーやモビルスーツ、スーパー戦隊やナイトメアフレームに変身してしまえば自動的に普段の戦い方はできなくなる。
だからガッチャーイグナイターを見た時も自身で使いこなすよりも使いこなせる者に渡すべきだと考えた。
しかし今にして思えばこの思考は運営によって誘導された罠だった。
何せ仮面ライダーやモビルスーツ、スーパー戦隊やナイトメアフレームに変身してしまえば自動的に普段の戦い方はできなくなる。
だからガッチャーイグナイターを見た時も自身で使いこなすよりも使いこなせる者に渡すべきだと考えた。
しかし今にして思えばこの思考は運営によって誘導された罠だった。
左虎にガッチャーイグナイターやレーザーレイズライザーを配ったのは運営に他ならない。
では何故使いこなせもしない仮面ライダーの強化アイテムを左虎に与えたのか?その真実(こたえ)こそ目の前のギーツだ。
参加者全体で決して弱くはない実力を備えていながらも戦闘スタイルの関係上このゲームで主流となる変身ツールへの適性は低い。
変身ツールを使いこなした極道(マーダー)が飛躍するための練習台(カマセ)としていかにも理想的ではないか。
一ノ瀬宝太郎を探そうと右往左往すればするほどそうしたマーダーに遭遇する確率も上がる。そこまで見透かされていたわけだ。
では何故使いこなせもしない仮面ライダーの強化アイテムを左虎に与えたのか?その真実(こたえ)こそ目の前のギーツだ。
参加者全体で決して弱くはない実力を備えていながらも戦闘スタイルの関係上このゲームで主流となる変身ツールへの適性は低い。
変身ツールを使いこなした極道(マーダー)が飛躍するための練習台(カマセ)としていかにも理想的ではないか。
一ノ瀬宝太郎を探そうと右往左往すればするほどそうしたマーダーに遭遇する確率も上がる。そこまで見透かされていたわけだ。
(残念(クソ)、無念(クソ)……。だとすれば剣客として仕上がった、否、『仕上げられた』アスナも左虎と同様(おなじ)。
最初から参加者の能力か支給品で極まった剣技(ワザ)を極道(マーダー)に盗ませるために……。
あのコンドウとかいうNPC、やはりブッ殺しておくべきだった。とんだ大法螺吹きだ……!)
最初から参加者の能力か支給品で極まった剣技(ワザ)を極道(マーダー)に盗ませるために……。
あのコンドウとかいうNPC、やはりブッ殺しておくべきだった。とんだ大法螺吹きだ……!)
考えてみればおかしな話だった。
アスナを面白おかしく凌辱(レイプ)するようなNPCを配置しておきながら、一方で茅場のお気に入りなどと理屈が合わない。
それに参加者(プレイヤー)ですらないNPC(ゾンビ)にアスナが殺されるというこの状況下で運営側の冥黒の五道化が今もって動く様子が全くないではないか。
何より当のアスナ自身が自分が茅場のお気に入りであることを信じていなかった。
それらの状況証拠の方が参加者と交渉を成立させるためにコンドウが口にした大嘘(おべっか)などより万倍信用に値する。
アスナを面白おかしく凌辱(レイプ)するようなNPCを配置しておきながら、一方で茅場のお気に入りなどと理屈が合わない。
それに参加者(プレイヤー)ですらないNPC(ゾンビ)にアスナが殺されるというこの状況下で運営側の冥黒の五道化が今もって動く様子が全くないではないか。
何より当のアスナ自身が自分が茅場のお気に入りであることを信じていなかった。
それらの状況証拠の方が参加者と交渉を成立させるためにコンドウが口にした大嘘(おべっか)などより万倍信用に値する。
奇しくも左虎が抱いている無念はメラフェムや王が散り際に抱いたそれを全く同じものだった。
自分とアスナの存在意義とはマーダーを更なる高みに押し上げるための経験値(エサ)、当て馬に過ぎなかった。
確かに王はアスナを剣客へと覚醒させるために配置されたNPCだ。だがその先がある。
そのままではマーダーの経験値(エサ)にもならないアスナをちょうどいい程度の当て馬、噛ませ犬として育てるために秋山小兵衛が、王がいたのだ。
もし万が一アスナが変身ツールを手に入れ想定を超えた飛躍を遂げればそれもまた良し。どちらでも構わなかった。
自分とアスナの存在意義とはマーダーを更なる高みに押し上げるための経験値(エサ)、当て馬に過ぎなかった。
確かに王はアスナを剣客へと覚醒させるために配置されたNPCだ。だがその先がある。
そのままではマーダーの経験値(エサ)にもならないアスナをちょうどいい程度の当て馬、噛ませ犬として育てるために秋山小兵衛が、王がいたのだ。
もし万が一アスナが変身ツールを手に入れ想定を超えた飛躍を遂げればそれもまた良し。どちらでも構わなかった。
やり直したい、やり直したい。王たちNPCのグループに出くわした時の選択をやり直したい。
アスナが犯され、こんなところで誰に知らせることもできず無惨に殺されると知っていればあの時王たちのグループと交戦する判断などしなかった。
アスナを連れて一目散にその場を逃げてさっさとF-8の橋を渡りきっていれば、きっとそこには全く違った未来が待っていた。
だが―――やり直しはできない。今頃選択ミスを悔やんでも取り返すことはもうできない。仮面ライダーガッチャードにガッチャーイグナイターを届けることもできなかった。
アスナが犯され、こんなところで誰に知らせることもできず無惨に殺されると知っていればあの時王たちのグループと交戦する判断などしなかった。
アスナを連れて一目散にその場を逃げてさっさとF-8の橋を渡りきっていれば、きっとそこには全く違った未来が待っていた。
だが―――やり直しはできない。今頃選択ミスを悔やんでも取り返すことはもうできない。仮面ライダーガッチャードにガッチャーイグナイターを届けることもできなかった。
「じゃあなナチュラルの兄さん。―――そういう絶望(かお)が見たかったんだよ」
《HYPER BOOST GRAND VICTORY》 《ジャッキングブレイク!》
必殺技の発動を知らせる二つの無機質な電子音声が、禍々しい蒼炎を纏ったギーツの姿が覇世川左虎と烏天狗の最期の知覚であった。
サウザンドジャッカーによるソードスキル、リニアーの再現にレーザーブーストフォームの必殺技発動時に生ずる破壊力と加速を上乗せした閃光の遥か先を行く突きの一撃。
左虎の心臓を穿つに飽き足らず、嵐の如き衝撃波によって彼と烏天狗の肉体を粉々に砕き散らした。
秋山小兵衛最後の弟子、アスナが会得した剣技はサウザンドジャッカーに宿り、仮面ライダーギーツのパワーで運用されることにより究極の一と呼べる、遥かな高みへと至った。
サウザンドジャッカーによるソードスキル、リニアーの再現にレーザーブーストフォームの必殺技発動時に生ずる破壊力と加速を上乗せした閃光の遥か先を行く突きの一撃。
左虎の心臓を穿つに飽き足らず、嵐の如き衝撃波によって彼と烏天狗の肉体を粉々に砕き散らした。
秋山小兵衛最後の弟子、アスナが会得した剣技はサウザンドジャッカーに宿り、仮面ライダーギーツのパワーで運用されることにより究極の一と呼べる、遥かな高みへと至った。
【覇世川左虎@忍者と極道 死亡】
【アスナ@SAO プログレッシブ 星なき夜のアリア (映画) 死亡】
【烏天狗(意思持ち支給品)@鵺の陰陽師 死亡】
【アスナ@SAO プログレッシブ 星なき夜のアリア (映画) 死亡】
【烏天狗(意思持ち支給品)@鵺の陰陽師 死亡】
☆
「はあ……さっきのはヤバかったな。変身手段を持ってなかったからカモにできたがあいつらみたいなナチュラルが他にもいるとしたらちょっとばかし侮れねえな。
キヴォトス人でもないただの人間(ナチュラル)の生身であそこまでやれる奴が仮面ライダーやらモビルスーツやら使ってるのが普通の戦場なんだよな、ここは」
キヴォトス人でもないただの人間(ナチュラル)の生身であそこまでやれる奴が仮面ライダーやらモビルスーツやら使ってるのが普通の戦場なんだよな、ここは」
時刻はちょうど17時。先ほどの参加者(ナチュラル)を始末してから45分ほどが経過しようとしていた。
ディアッカはギーツへの変身ができていなければ己を破っていたかもしれなかった相手のことを考えながらF-6を移動していた。
ラウズカードで耐久力を高められた冥黒のデスマスクとはいえ全く疲労しないわけではなく、一度その場を離れて息を整えたかった。
アスナと左虎を絶望させながら殺して欲求が満たされたこともあり、魔王(メラ)を見た際の衝撃からも立ち直りつつあった。
それに途中で思わぬ戦利品も手に入れた。
ディアッカはギーツへの変身ができていなければ己を破っていたかもしれなかった相手のことを考えながらF-6を移動していた。
ラウズカードで耐久力を高められた冥黒のデスマスクとはいえ全く疲労しないわけではなく、一度その場を離れて息を整えたかった。
アスナと左虎を絶望させながら殺して欲求が満たされたこともあり、魔王(メラ)を見た際の衝撃からも立ち直りつつあった。
それに途中で思わぬ戦利品も手に入れた。
「しっかしあのNPC、コンドウとか言ったっけか。良い異能(もん)持ってやがったなあ」
道中、アスナとの交渉を終えてF-6周辺をうろついていた特殊NPCのコンドウを発見。
参加者でもないお前とは交渉しないなどと無礼(ナメ)た口を利かれたので腹いせに殺してコンドウが持っていたソードスキルをドロップ品代わりに強奪(ガッチャ)していた。
その名もソードスキル:暴風拳(テンペスト)とソードスキル:炎身焦熱(アグニドライブ)。
王の配下のケーイチとシグが使っていた異能(シギル)をソードスキル化したものだ。
参加者でもないお前とは交渉しないなどと無礼(ナメ)た口を利かれたので腹いせに殺してコンドウが持っていたソードスキルをドロップ品代わりに強奪(ガッチャ)していた。
その名もソードスキル:暴風拳(テンペスト)とソードスキル:炎身焦熱(アグニドライブ)。
王の配下のケーイチとシグが使っていた異能(シギル)をソードスキル化したものだ。
この二つのスキル、単品ではどちらもそこそこに便利な技以上のものではないが、ディアッカはレーザーブーストフォームが持つベクトル操作能力と組み合わせることを思いついた。
例えば暴風拳(テンペスト)。生身で使っても至近距離限定ではあるが機動隊複数人を吹き飛ばす力を持つそれを仮面ライダーの上位形態のパワーで使えばそれだけでも威力は数倍、いや、十倍以上にもなる。
これに加えて発動時に前方へのベクトル操作を行うことで無手の状態であっても中距離まで届く攻撃手段に化ける。
例えば炎身焦熱(アグニドライブ)。元より炎熱を纏った攻撃を得意とするレーザーブーストフォームとの相性が極めて良く、純粋に各種攻撃の威力を跳ね上げてくれる。
暴風拳やベクトル操作との併用によって炎熱を纏った、徒手空拳による攻撃を中距離にまで届かせることができる技となる。
例えば暴風拳(テンペスト)。生身で使っても至近距離限定ではあるが機動隊複数人を吹き飛ばす力を持つそれを仮面ライダーの上位形態のパワーで使えばそれだけでも威力は数倍、いや、十倍以上にもなる。
これに加えて発動時に前方へのベクトル操作を行うことで無手の状態であっても中距離まで届く攻撃手段に化ける。
例えば炎身焦熱(アグニドライブ)。元より炎熱を纏った攻撃を得意とするレーザーブーストフォームとの相性が極めて良く、純粋に各種攻撃の威力を跳ね上げてくれる。
暴風拳やベクトル操作との併用によって炎熱を纏った、徒手空拳による攻撃を中距離にまで届かせることができる技となる。
物は試しとつい先ほど近くを歩いていたNPCの仮面ライダークウガ・タイタンフォームで試し撃ちをした。
レーザーブーストのパワーで距離がある状態で暴風拳、炎身焦熱、ベクトル操作を使った拳を飛ばしてみた。
結果は大成功。動きはともかく堅牢さは完全再現されていたクウガの生体甲冑を、牽制(ジャブ)程度の攻撃で軽々と風穴を開け風圧で首と四肢をひしゃげさせ、更に炎で火だるまにしてのけた。
元よりベクトル操作能力だけでもポーンジャマト程度なら触れもせずに爆散させることができたレーザーブーストの力を更に劇的に向上させたのだ。
変身者、鎧ともに並程度の性能であれば参加者が使用する仮面ライダーや起動鍵による変身であっても軽いジャブ一発で確殺できるだろうとディアッカは見ている。
レーザーブーストのパワーで距離がある状態で暴風拳、炎身焦熱、ベクトル操作を使った拳を飛ばしてみた。
結果は大成功。動きはともかく堅牢さは完全再現されていたクウガの生体甲冑を、牽制(ジャブ)程度の攻撃で軽々と風穴を開け風圧で首と四肢をひしゃげさせ、更に炎で火だるまにしてのけた。
元よりベクトル操作能力だけでもポーンジャマト程度なら触れもせずに爆散させることができたレーザーブーストの力を更に劇的に向上させたのだ。
変身者、鎧ともに並程度の性能であれば参加者が使用する仮面ライダーや起動鍵による変身であっても軽いジャブ一発で確殺できるだろうとディアッカは見ている。
何故貴重なソードスキルを複数所持している特殊NPCのコンドウがこうも容易く冥黒のディアッカにソードスキルを強奪される憂き目に遭ってしまったのか。
こういうことが簡単に起こってしまわないよう、あらかじめ参加者支援型NPCには広範囲の参加者の存在を検知する権限が与えられていた。
コンドウが王を倒したアスナの前に都合良く現れたのも、それまで他の参加者に捕捉されなかったのもこの権限によるものだ。
イベントを達成した参加者を正確に探知するために、そして危険な参加者からは隠れられるようにする必要があった。
さらに参加者や他のNPCから攻撃を受けた場合は自衛のため所持しているソードスキルを使った反撃も許可されていた。
しかしディアッカはNPC故にコンドウの探知網に掛からず、コンドウを容易に殺せる強さを持ち、そしてアスナとの交渉を終えたばかりのコンドウがまだ身を隠せていなかった。
これらの条件が重なった結果の出来事であった。
こういうことが簡単に起こってしまわないよう、あらかじめ参加者支援型NPCには広範囲の参加者の存在を検知する権限が与えられていた。
コンドウが王を倒したアスナの前に都合良く現れたのも、それまで他の参加者に捕捉されなかったのもこの権限によるものだ。
イベントを達成した参加者を正確に探知するために、そして危険な参加者からは隠れられるようにする必要があった。
さらに参加者や他のNPCから攻撃を受けた場合は自衛のため所持しているソードスキルを使った反撃も許可されていた。
しかしディアッカはNPC故にコンドウの探知網に掛からず、コンドウを容易に殺せる強さを持ち、そしてアスナとの交渉を終えたばかりのコンドウがまだ身を隠せていなかった。
これらの条件が重なった結果の出来事であった。
「ん?あれ、参加者か?………あいつら生きてやがったのか!?マジかよ!?」
ふと自分が渡ってきた川の方角を見やった時のことだった。
六人もの参加者と思しき集団がちょうど川を渡ってくる様子が見えた。その中には先ほどディアッカが視認し、もう生きてはいまいと判断した少女が二人いた。
その二人とは水神小夜と花菱はるか。鉄華兵団に接触しようと移動中の六人の姿を見たディアッカは即座に物陰に隠れた。
いくら強くなったといってもあの魔王(メラ)から逃げ延びるような、手の内もわからぬ参加者集団と真正面から相対するのはあまりに下策。
六人もの参加者と思しき集団がちょうど川を渡ってくる様子が見えた。その中には先ほどディアッカが視認し、もう生きてはいまいと判断した少女が二人いた。
その二人とは水神小夜と花菱はるか。鉄華兵団に接触しようと移動中の六人の姿を見たディアッカは即座に物陰に隠れた。
いくら強くなったといってもあの魔王(メラ)から逃げ延びるような、手の内もわからぬ参加者集団と真正面から相対するのはあまりに下策。
(あいつらが向かってる先にあるのは……大博物館。いや、ひみつ道具博物館とか言ったっけか?
なーるほど、あの化け物にどうやっても勝てねえと踏んで鉄華兵団とかいう連中を抱き込もうって算段なわけだ。
数を頼むナチュラルが考えそうなことだぜ。だが、ガチで大集団を作られるとそれはそれで面倒くせえことになるのは目に見えてる)
なーるほど、あの化け物にどうやっても勝てねえと踏んで鉄華兵団とかいう連中を抱き込もうって算段なわけだ。
数を頼むナチュラルが考えそうなことだぜ。だが、ガチで大集団を作られるとそれはそれで面倒くせえことになるのは目に見えてる)
アスナたちを殺した直後から流れ出した二代目ゼロの演説はディアッカもしっかりと見聞きしていた。
グリオンやこの殺し合いを取り巻く怪物連中のことを知っているとは思えない何とものほほんとしたことをほざく手合いだと思ったが、発信力と組織力は侮れない。
ましてやそこに他の集団が合流するとなれば、あの魔王(メラ)と潰し合う分には良くてもグリオンの覇道の障害になることも間違いない。
まっとうな思考の参加者であればはるかたちの動きを知っていて敢えて妨げようとはしないだろう。メラはそれほどの大きな脅威だ。
だが魔王グリオンを盲信する冥黒のデスマスクたるディアッカはそうは考えない。
グリオンやこの殺し合いを取り巻く怪物連中のことを知っているとは思えない何とものほほんとしたことをほざく手合いだと思ったが、発信力と組織力は侮れない。
ましてやそこに他の集団が合流するとなれば、あの魔王(メラ)と潰し合う分には良くてもグリオンの覇道の障害になることも間違いない。
まっとうな思考の参加者であればはるかたちの動きを知っていて敢えて妨げようとはしないだろう。メラはそれほどの大きな脅威だ。
だが魔王グリオンを盲信する冥黒のデスマスクたるディアッカはそうは考えない。
(あの化け物野郎を倒すのも、お前ら対主催を滅ぼすのも、このゲームを制するのも俺とグリオン様だ。お前らじゃねえ!
お前らのクソくだらねえ企みはこの俺様がぶっ潰して、残ったものは有効活用してやるよ!)
お前らのクソくだらねえ企みはこの俺様がぶっ潰して、残ったものは有効活用してやるよ!)
自分はこの短時間でいくつもの強力なアイテムを手に入れた。
おかげで随分強くもなれたし、グリオンなら自分が持って帰ったアイテムを基にしてあの魔王(メラ)さえ倒せるものを錬成できるに決まっている。
そのように確信しているディアッカの行動は極めて迅速であった。
おかげで随分強くもなれたし、グリオンなら自分が持って帰ったアイテムを基にしてあの魔王(メラ)さえ倒せるものを錬成できるに決まっている。
そのように確信しているディアッカの行動は極めて迅速であった。
☆
「俺とは別口で襲撃食らって二手に分かれたか……余計好都合だぜ」
時刻は17時14分。G-5の上空、会場の高度限界の位置にギーツに変身したディアッカの姿はあった。
傍らにはラッパラッターの力で具現化したマイティストライクフリーダムが在る。
今、視界には小夜、カヨコとは分かれて引き続き大博物館に向かおうとしているはるか、ラクス、ディーヴァとデスティニーに変身しているゆうの姿が豆粒に近い小ささではあるが映っている。
たった今別の参加者による襲撃を受けたからか、あるいは運営による放送が近いからか、今のところディアッカの存在に気づかれてはいないように見える。
傍らにはラッパラッターの力で具現化したマイティストライクフリーダムが在る。
今、視界には小夜、カヨコとは分かれて引き続き大博物館に向かおうとしているはるか、ラクス、ディーヴァとデスティニーに変身しているゆうの姿が豆粒に近い小ささではあるが映っている。
たった今別の参加者による襲撃を受けたからか、あるいは運営による放送が近いからか、今のところディアッカの存在に気づかれてはいないように見える。
「いくらナチュラルとはいえただのカスじゃない可能性がある以上、集団相手に長々と戦闘(バト)る気はねえ。一気に決めてやるよ」
変身できないはずの参加者(ナチュラル)に殺されかけた経験を経た今のディアッカに残忍さと狡猾さはあっても油断はない。
鉄華兵団への合流を図る対主催集団を確実に殲滅するために三本の矢を用意した。
まず一の矢はマイティストライクフリーダムによる、ディスラプターを含めた全武装一斉射。
ケヤキモールでのレジィ・スターの敗戦を見ていたディアッカは遠隔操作のモビルスーツは動きが単調すぎて戦力に勘定できないという教訓を得ていた。
故に一発でエネルギーを使い果たして起動鍵に戻ってしまっても構わないので最大火力を投射する砲台としてのみ運用するという結論を出した。
二の矢はレーザーブーストの必殺技発動時のエネルギー、暴風拳と炎身焦熱、そして冥黒の心意を全て合一(ガガガガッチャンコ)したサウザンドジャッカーによるソードスキル、リニアー。
遥か上空からの落下エネルギーをも加味したこの限定条件下であればその一撃は最早超サイヤ人2に変身した超戦士トランクスの通常攻撃一発分にも届き得る。
そして二の矢までが対応された場合の保険として最後の矢。ヘルライズプログライズキーを用いたサウザンドブレイク。
こちらもリニア―と同じく他の力を併用することによって制限を凌駕する一撃を放つことができる。そういった動きもゲーム性の一つとして容認されているのだ。
奇襲による最大火力三連続投射によって瞬時に、かつ確実にはるかたちを殲滅し、鉄華兵団を中心とした大集団形成を阻止するのがディアッカの立てた作戦だ。
当然放送は聞けなくなるが、ディアッカにしてみれば主であるグリオンが聞いていればそれで良いため問題視はしていない。
鉄華兵団への合流を図る対主催集団を確実に殲滅するために三本の矢を用意した。
まず一の矢はマイティストライクフリーダムによる、ディスラプターを含めた全武装一斉射。
ケヤキモールでのレジィ・スターの敗戦を見ていたディアッカは遠隔操作のモビルスーツは動きが単調すぎて戦力に勘定できないという教訓を得ていた。
故に一発でエネルギーを使い果たして起動鍵に戻ってしまっても構わないので最大火力を投射する砲台としてのみ運用するという結論を出した。
二の矢はレーザーブーストの必殺技発動時のエネルギー、暴風拳と炎身焦熱、そして冥黒の心意を全て合一(ガガガガッチャンコ)したサウザンドジャッカーによるソードスキル、リニアー。
遥か上空からの落下エネルギーをも加味したこの限定条件下であればその一撃は最早超サイヤ人2に変身した超戦士トランクスの通常攻撃一発分にも届き得る。
そして二の矢までが対応された場合の保険として最後の矢。ヘルライズプログライズキーを用いたサウザンドブレイク。
こちらもリニア―と同じく他の力を併用することによって制限を凌駕する一撃を放つことができる。そういった動きもゲーム性の一つとして容認されているのだ。
奇襲による最大火力三連続投射によって瞬時に、かつ確実にはるかたちを殲滅し、鉄華兵団を中心とした大集団形成を阻止するのがディアッカの立てた作戦だ。
当然放送は聞けなくなるが、ディアッカにしてみれば主であるグリオンが聞いていればそれで良いため問題視はしていない。
《ジャックライズ!》 《BOOST TIME》
ギーツの必殺技の準備に合わせ、マイティストライクフリーダムが四人をマルチロックオン。
二丁レールガン、カリドゥス複相ビーム砲、腰部レールガン、そして雷撃が同時に唸りを上げる。
放送が開始した瞬間、放つ光は空へと墜ちる。望むだけの冥黒(ねつ)を捧げて。この一撃で地は焼かれ、涙と悲鳴は新たなる虐殺(あらそい)の狼煙となるのだ。
二丁レールガン、カリドゥス複相ビーム砲、腰部レールガン、そして雷撃が同時に唸りを上げる。
放送が開始した瞬間、放つ光は空へと墜ちる。望むだけの冥黒(ねつ)を捧げて。この一撃で地は焼かれ、涙と悲鳴は新たなる虐殺(あらそい)の狼煙となるのだ。
冥黒のディアッカ・エルスマンが川を越え租界エリアに入りアスナと左虎を討ち取り、コンドウをも殺して悍ましいまでの強化を遂げて、偶然にも鉄華兵団への合流を図る対主催集団に目をつけた。
メラという理不尽を超えた理不尽な魔王から奇跡的に生き延び、そしてどうにか希望を繋ごうと足掻き続ける花菱はるかの決意を慮ればあまりにも不条理な流れと言えよう。
しかし、しかしだ。これを理不尽な不運の一言で一概に片付けられるのかと言えば……些か早計であるとも言える。
そもそもキリトもはるかも小夜も本来ならメラと神将の手にかかって死んでいる。それを敵であるはずの冥黒の五道化に助けられる形で生存した。
言うまでもなくそんな幸運に与れた参加者などほぼいない。それも凶星病理のコルファウスメットとの激戦の後漁夫の利で殺されそうになったところを魔獣装甲のエケラレンキスに救われた星野瑠美衣のケースとも違う。
曲がりなりにもプレイヤーとプレイヤーの正々堂々たる勝負の末に完全に勝負がついていたはずの状態から五道化がその勝負にケチをつける形で介入し、結果命を拾ったのだ。
そうであれば、これは途轍もない不幸ではなく、途轍もない幸運に対する揺り戻しに過ぎず、花菱はるか流に言えば「ズル」で命を拾った参加者に対して死の運命が帳尻を合わせに来たとも言えよう。
メラという理不尽を超えた理不尽な魔王から奇跡的に生き延び、そしてどうにか希望を繋ごうと足掻き続ける花菱はるかの決意を慮ればあまりにも不条理な流れと言えよう。
しかし、しかしだ。これを理不尽な不運の一言で一概に片付けられるのかと言えば……些か早計であるとも言える。
そもそもキリトもはるかも小夜も本来ならメラと神将の手にかかって死んでいる。それを敵であるはずの冥黒の五道化に助けられる形で生存した。
言うまでもなくそんな幸運に与れた参加者などほぼいない。それも凶星病理のコルファウスメットとの激戦の後漁夫の利で殺されそうになったところを魔獣装甲のエケラレンキスに救われた星野瑠美衣のケースとも違う。
曲がりなりにもプレイヤーとプレイヤーの正々堂々たる勝負の末に完全に勝負がついていたはずの状態から五道化がその勝負にケチをつける形で介入し、結果命を拾ったのだ。
そうであれば、これは途轍もない不幸ではなく、途轍もない幸運に対する揺り戻しに過ぎず、花菱はるか流に言えば「ズル」で命を拾った参加者に対して死の運命が帳尻を合わせに来たとも言えよう。
【エリアG-5/上空(高度限界)/9月2日午後5時15分】
【冥黒ディアッカ(非参加者)@機動戦士ガンダムSEED+仮面ライダーガッチャ―ド+ロワオリジナル】
状態:グリオンへの信望(絶大)、ダメージ(小、治癒中)、疲労(中)、メラへの警戒(大)、仮面ライダーギーツ・レーザーブーストフォームに変身中、攻撃開始
服装: 錬金アカデミーの制服(赤)@仮面ライダーガッチャード
装備:ラウズカード♡9『リカバー』@仮面ライダーディケイド、マイティストライクフリーダムガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED FREEDOM、デザイアドライバー@仮面ライダーギーツ、ブーストマークⅡレイズバックル@仮面ライダーギーツ、レーザーレイズライザー@仮面ライダーギーツ、サウザンドジャッカー&ヘルライズプログライズキー@劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME、暴風拳(テンペスト)@ダーウィンズゲーム、炎身焦熱(アグニドライブ)@ダーウィンズゲーム
道具:ストライクガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED、レジィのリュック、レジィの死体、スーパー手ぶくろ@ドラえもん、ラッパラッター@海賊戦隊ゴーカイジャー 、マグナムレイズバックル@仮面ライダーギーツ、魔力の結晶@オリジナル×数個、ガッチャーイグナイター@仮面ライダーガッチャード 、キングガブリカリバー@王様戦隊キングオージャ― 、対幻想力拮抗装置@魔法少女ルナの災難 、ホットライン×3
思考
基本:グリオン様の望みを叶える。
00:グリオン様と共に悪意を振りまく。あの化け物野郎(メラ)は必ず殺す。
01:俺様という暴力を前に無力さに嘆く顔が見てえ。……だがナチュラルにもちっとばかし侮れねえやつがいるらしい。
02:アスラン・ザラ、つまんねー煽り野郎だなああおい。
03:失敗作は所詮失敗作だったっつーこったよ。
04:対主催どもに希望なんか見せるかよ。テメエらに許されてるのは絶望と泣き言だけだっての。
05:ざまあみやがれ、あの魔女(聖園ミカ)が。
06:グリオン様のためにお前らにはここで確実に死んでもらうぜ!(花菱はるかをターゲッティング中)
備考
※魔王グリオンが生み出した錬金人形です。
※グリオンとデスマスク以外を『ナチュラル』と認定し、見下しています。ただしアスナと覇世川左虎と交戦した結果、多少考えを改めたようです。
※♡9のラウズカードと融合しており、耐久性が向上しています。
※転移の巻物@OVER LORDを消費しました。
※G-5を移動中のラクス、はるか、ディーヴァ、ゆうを捕捉しています。
※心意システムの発現に成功しています。
※サウザンドジャッカーにアスナの技を収納しました。ジャックライズでアスナが生前に習得していた全ソードスキル及び虚空の王(ベルゼブブ)を使用可能です。
※ヘルライズプログライズキーを使ったサウザンドブレイクは変身した仮面ライダーの必殺技発動時に発生するエネルギー等を注入することで制限を凌駕する威力を発揮し、攻撃範囲が増加します。
状態:グリオンへの信望(絶大)、ダメージ(小、治癒中)、疲労(中)、メラへの警戒(大)、仮面ライダーギーツ・レーザーブーストフォームに変身中、攻撃開始
服装: 錬金アカデミーの制服(赤)@仮面ライダーガッチャード
装備:ラウズカード♡9『リカバー』@仮面ライダーディケイド、マイティストライクフリーダムガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED FREEDOM、デザイアドライバー@仮面ライダーギーツ、ブーストマークⅡレイズバックル@仮面ライダーギーツ、レーザーレイズライザー@仮面ライダーギーツ、サウザンドジャッカー&ヘルライズプログライズキー@劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME、暴風拳(テンペスト)@ダーウィンズゲーム、炎身焦熱(アグニドライブ)@ダーウィンズゲーム
道具:ストライクガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED、レジィのリュック、レジィの死体、スーパー手ぶくろ@ドラえもん、ラッパラッター@海賊戦隊ゴーカイジャー 、マグナムレイズバックル@仮面ライダーギーツ、魔力の結晶@オリジナル×数個、ガッチャーイグナイター@仮面ライダーガッチャード 、キングガブリカリバー@王様戦隊キングオージャ― 、対幻想力拮抗装置@魔法少女ルナの災難 、ホットライン×3
思考
基本:グリオン様の望みを叶える。
00:グリオン様と共に悪意を振りまく。あの化け物野郎(メラ)は必ず殺す。
01:俺様という暴力を前に無力さに嘆く顔が見てえ。……だがナチュラルにもちっとばかし侮れねえやつがいるらしい。
02:アスラン・ザラ、つまんねー煽り野郎だなああおい。
03:失敗作は所詮失敗作だったっつーこったよ。
04:対主催どもに希望なんか見せるかよ。テメエらに許されてるのは絶望と泣き言だけだっての。
05:ざまあみやがれ、あの魔女(聖園ミカ)が。
06:グリオン様のためにお前らにはここで確実に死んでもらうぜ!(花菱はるかをターゲッティング中)
備考
※魔王グリオンが生み出した錬金人形です。
※グリオンとデスマスク以外を『ナチュラル』と認定し、見下しています。ただしアスナと覇世川左虎と交戦した結果、多少考えを改めたようです。
※♡9のラウズカードと融合しており、耐久性が向上しています。
※転移の巻物@OVER LORDを消費しました。
※G-5を移動中のラクス、はるか、ディーヴァ、ゆうを捕捉しています。
※心意システムの発現に成功しています。
※サウザンドジャッカーにアスナの技を収納しました。ジャックライズでアスナが生前に習得していた全ソードスキル及び虚空の王(ベルゼブブ)を使用可能です。
※ヘルライズプログライズキーを使ったサウザンドブレイクは変身した仮面ライダーの必殺技発動時に発生するエネルギー等を注入することで制限を凌駕する威力を発揮し、攻撃範囲が増加します。
【支給品解説】
レーザーレイズライザー@仮面ライダーギーツ
覇世川左虎に支給。
デザイアグランプリの運営公式のサポーター達が所持している銃型変身デバイス。
単独で光線銃として使うことが可能なほか、デザイアドライバーとブーストマークⅡバックルとの併用でレーザーブーストフォームへの変身が可能。
聖園ミカが入手したドロップアイテム版と違いこちらにはレイズライザーカードは付属していない。
レーザーレイズライザー@仮面ライダーギーツ
覇世川左虎に支給。
デザイアグランプリの運営公式のサポーター達が所持している銃型変身デバイス。
単独で光線銃として使うことが可能なほか、デザイアドライバーとブーストマークⅡバックルとの併用でレーザーブーストフォームへの変身が可能。
聖園ミカが入手したドロップアイテム版と違いこちらにはレイズライザーカードは付属していない。
【ドロップアイテム解説】
ソードスキル:暴風拳(テンペスト)@ダーウィンズゲーム
冥黒ディアッカが参加者支援型NPCであるコンドウを殺害し、奪取したソードスキル。
元々はクラン「エイス」の幹部メンバー、カツラケーイチが所持していた異能(シギル)。
空気圧を自身の拳に乗せて撃ち出す、空気で作った足場を蹴って空を飛ぶ、空気の壁で爆風などから身を守るなど汎用性が高い。
仮面ライダーのパワーで使うことで威力を飛躍的に高めることができる。特にベクトル操作能力を持つレーザーブーストフォームとは凶悪無比なまでの相性の良さを誇る。
ソードスキル:暴風拳(テンペスト)@ダーウィンズゲーム
冥黒ディアッカが参加者支援型NPCであるコンドウを殺害し、奪取したソードスキル。
元々はクラン「エイス」の幹部メンバー、カツラケーイチが所持していた異能(シギル)。
空気圧を自身の拳に乗せて撃ち出す、空気で作った足場を蹴って空を飛ぶ、空気の壁で爆風などから身を守るなど汎用性が高い。
仮面ライダーのパワーで使うことで威力を飛躍的に高めることができる。特にベクトル操作能力を持つレーザーブーストフォームとは凶悪無比なまでの相性の良さを誇る。
ソードスキル:炎身焦熱(アグニドライブ)@ダーウィンズゲーム
冥黒ディアッカが参加者支援型NPCであるコンドウを殺害し、奪取したソードスキル。
元々はクラン「エイス」のメンバー、シグが所持していた異能(シギル)。
自身の身体を炎で包み、相手を攻撃する。自身の髪や服が燃えることはない。
元々炎熱を纏った超高速攻撃を得意とするレーザーブーストフォームとは相性が良く、技の破壊力を飛躍的に高める。
暴風拳、ベクトル操作能力と併用することで空気圧を纏った拳を中距離まで飛ばせるようになり、並のスペックの変身ツール相手なら軽いジャブ程度の威力で撃ち出しても装甲による護りの上から致死レベルのダメージを与えた上で炎による追加ダメージも与える。
冥黒ディアッカが参加者支援型NPCであるコンドウを殺害し、奪取したソードスキル。
元々はクラン「エイス」のメンバー、シグが所持していた異能(シギル)。
自身の身体を炎で包み、相手を攻撃する。自身の髪や服が燃えることはない。
元々炎熱を纏った超高速攻撃を得意とするレーザーブーストフォームとは相性が良く、技の破壊力を飛躍的に高める。
暴風拳、ベクトル操作能力と併用することで空気圧を纏った拳を中距離まで飛ばせるようになり、並のスペックの変身ツール相手なら軽いジャブ程度の威力で撃ち出しても装甲による護りの上から致死レベルのダメージを与えた上で炎による追加ダメージも与える。
【NPC解説】
仮面ライダークウガ・タイタンフォーム@仮面ライダークウガ
五代雄介が変身した仮面ライダークウガの形態のうちの一つ。
堅固な生体甲冑を纏い相手の攻撃を弾きながら専用武器であるタイタンソードを突き刺し封印エネルギーを注入する戦法を得意とする。
仮面ライダークウガ・タイタンフォーム@仮面ライダークウガ
五代雄介が変身した仮面ライダークウガの形態のうちの一つ。
堅固な生体甲冑を纏い相手の攻撃を弾きながら専用武器であるタイタンソードを突き刺し封印エネルギーを注入する戦法を得意とする。
【全体備考】
※「アスナが茅場のお気に入り」というのはコンドウがアスナとの交渉を成立させるために吐いた嘘でした。
※「アスナが茅場のお気に入り」というのはコンドウがアスナとの交渉を成立させるために吐いた嘘でした。
| 161:掴め!ワタシたちの未来! | 投下順 | 163:やっぱりオレが最強で仮面ライダー/私たちのバトロワの運営って醜くないか? |
| 154:そして、邂逅 | 時系列順 | 155:運 営 失 格 |
| 133:裏かいてなんぼ | 冥黒ディアッカ | 173:最悪ノシュウライ |
| 148:閃光の剣客 ~アスナオリジン~ | 覇世川左虎 | GAME OVER |
| アスナ | GAME OVER |