人は命に感謝しない。
もっと繊細にするには、恐怖を見せ付けなくては。
…奴らに違う生き方をするよう強いる。
それが『私』という恐怖だ────。
◆
「『殺し合い 脱出』…と」
…。
……。
……………。
「…はぁ~~。やっぱり引っかからないか…。…もう、なんなのよこれぇ~……」
全く役に立たないグーグル……って、よく考えれば有益な検索結果なんか出るはずないんだけども、ね…。
私──不知火楓は、暗い路上でただ座り込むしかできなかった。
「殺し合いをしてもらう」とかなんとか。
ニュアンスだけだったら、シノブちゃんら忍者がやるような荒唐無稽のバカ騒ぎなんだけども……、──どうやらすごい『マジ』な奴っぽい。
私──不知火楓は、暗い路上でただ座り込むしかできなかった。
「殺し合いをしてもらう」とかなんとか。
ニュアンスだけだったら、シノブちゃんら忍者がやるような荒唐無稽のバカ騒ぎなんだけども……、──どうやらすごい『マジ』な奴っぽい。
はぁ~~ぁ……。
あくび混じりのため息が漏れちゃう。
……戦闘力0。基礎体力もお世辞には並以下の平凡な女学生。
アニメで言えば『ツッコミ常識ポジション』の、取るに値しない私に全力でバトれ…とは。
もうこの時点でやる気も生きる気も希望もスッカラカンな私だった。
……戦闘力0。基礎体力もお世辞には並以下の平凡な女学生。
アニメで言えば『ツッコミ常識ポジション』の、取るに値しない私に全力でバトれ…とは。
もうこの時点でやる気も生きる気も希望もスッカラカンな私だった。
「…こうゆう時に助けてくれないかな…………。シノブちゃん……」
あくびの作用で涙が大粒、零れ落ちる。
ポタリ、と一滴、スカートを濡らし、………ポタリ、またポタリ、と。
気づけば小雨を浴びたかのように、私のスカートは雫跡だらけだった。
ポタリ、と一滴、スカートを濡らし、………ポタリ、またポタリ、と。
気づけば小雨を浴びたかのように、私のスカートは雫跡だらけだった。
……シノブちゃん……、ほんとに、助けに来てよ…。
どこにいるかも分からない、ラインも既読さえつかない──そんな友達という『希望』に、今はすがるしかなかった…。
どこにいるかも分からない、ラインも既読さえつかない──そんな友達という『希望』に、今はすがるしかなかった…。
「死のぶ……、か。死は『希望』だ」
「──えっ??!! うわっ、ビックリしたあ!!!」
…ひぃ、はぁはぁ……。
漫画チックな表現だと口から心臓がバクーンッ、と飛び出すくらい、『隣の声』に驚かされる…。
なんの前触れもなく、私に話しかけてきたのは………なんだろ、これぇ。
言うなれば、顔面真っ白の人形だった…。
うん、比喩表現とかじゃなく。見たまんまに気味の悪いお人形…。
漫画チックな表現だと口から心臓がバクーンッ、と飛び出すくらい、『隣の声』に驚かされる…。
なんの前触れもなく、私に話しかけてきたのは………なんだろ、これぇ。
言うなれば、顔面真っ白の人形だった…。
うん、比喩表現とかじゃなく。見たまんまに気味の悪いお人形…。
「人間というのは生きることに感謝しない。自分の体だから──と簡単に自傷行為を行い、盗みや殺人で人を傷付け、それでいて明日も当たり前の日常を送れると確信し堕落に生き続ける」
「うわまた喋りだしたしっ!! …てゆうか声超こっわいんですけどぉ~~……」
「そんな人間共に、苦痛を与え生を実感させるゲーム……。そのゲームマスターを何十年近くもやってきた私であるが……」
「……へ?」
「…まさか参加させられる身になるとは……。………実に嘆かわしい。そして、実にこの殺し合いには『美学』がない……」
…………。
よくわかんないけど、本来ならケンジャク?さんと主催者やる筈だった人が隣にいるってわけ??
なんか真正面向いてブツブツ恨み言吐いてるけど……、無視すべきなのかなあ~?
──と思ってたら急にこっちを向いてきた…!…こわっ!日本人形の心霊映像かよっ!!
よくわかんないけど、本来ならケンジャク?さんと主催者やる筈だった人が隣にいるってわけ??
なんか真正面向いてブツブツ恨み言吐いてるけど……、無視すべきなのかなあ~?
──と思ってたら急にこっちを向いてきた…!…こわっ!日本人形の心霊映像かよっ!!
「はじめまして、カエデくん。…あぁ、君の名前は、君が気絶してる間に下着から確認させてもらったよ」
「…あ、はっはじめまして~~。…って、今なんつったッ??!」
「…君も気になるようだが、この人形はあくまで『仮の姿』だ。いや、生まれ変わりというべき、かな。私はかつて『ゲーム』の失敗で死んだはずなのだが、こうして生きている。…姿かたちはまるで別物だがね」
「いやそんな話どうでもいいわっ!無視すんなってゆうのっ!!」
「私はもっと多くの人間たちに生を感謝させたい…。だが、このバトル・ロワイヤルゲームにはまるで緊張感が足りていないのだ……。だからこそ私は─────」
「──この殺し合いの主催を奪還し、真の『SAWゲーム』をリブートしたいと考えている…!」
「…その過程にて、カエデくん。私の後継者候補ともいえる君へ、私から直々に『生』と『恐怖』の結びつきを学ばせるつもりだ。ついてきたまえ…」
「…セイはセイでも『性』でしょうがっ! あんたは!! なに勝手にパ…パン……ツ…覗いてんのよっ…!」
つか勝手に後継者にされてるしぃ~~~!
なんなの?!
私の周りには常に下着泥棒イエローボールだの、スケベ忍者集団だの、なんだのかんだの~…。
……私にはそうゆうやつらが集まるフェロモンでもあるわけ………?
なんなの?!
私の周りには常に下着泥棒イエローボールだの、スケベ忍者集団だの、なんだのかんだの~…。
……私にはそうゆうやつらが集まるフェロモンでもあるわけ………?
…はぁ~~~~~っあ………。
「…どうせ来るならキレイな女の人に触られたいのに…………。シノブちゃん…とか………………………」
「死のぶ…、か。死は『希望』だ」
「いや一々反応すんなぁーー!! 小声で呟いたのに!」
私、カエデは…、ホントにバカHENTAIに絡まれてばかりの人生だ………。
◆
「…ところでカエデくん。他の参加者と出くわす際は絶対に私を『本名』で呼ばないよう心掛けてくれ。…破った際には命の保証はできんのでな」
「…へっ? いや…つか、私あんたの名前知らないんだけど…」
「…はっはっ。それは私としたことが失敬だったな。」
「私の名は────ジョン・クレイマー。…以降、『ジグソウ』とだけ呼びたまえ」
【ジグソウ@SAW】
状態:正常
服装:あの人形状態(ジョン・クレイマーの魂が宿っている)
装備:不明
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:主催を奪還し、自ら『新生バトル・ロワイアル』を指揮する。
01:後継者(と勝手にみなしてる)不知火楓を指導。
02:私は何故生きてる…?
状態:正常
服装:あの人形状態(ジョン・クレイマーの魂が宿っている)
装備:不明
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:主催を奪還し、自ら『新生バトル・ロワイアル』を指揮する。
01:後継者(と勝手にみなしてる)不知火楓を指導。
02:私は何故生きてる…?
【不知火楓@ニニンがシノブ伝】
状態:困惑
服装:制服
装備:未確認
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:死にたくないけど、生きれる気がしない…。
01:なんなのこれ?
02:忍@ニニンがシノブ伝に助けられたい。
状態:困惑
服装:制服
装備:未確認
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:死にたくないけど、生きれる気がしない…。
01:なんなのこれ?
02:忍@ニニンがシノブ伝に助けられたい。
※ジグソウの参戦時期は死後(『SAW3』以降です。)