北朝鮮軍装備大全@ ウィキ
2K6ルーナ
最終更新:
Bot(ページ名リンク)
-
view

金日成広場を行進する2K6の縦隊(画像出典:KCTV)

冬季の渡河訓練中と見られる2K6(画像出典:KCTV)
1960年からソ連で配備が開始された戦術弾道ミサイル。NATOコードネームはFROG-3。PT-76水陸両用軽戦車をベースに改造されたSPU 2P16にミサイルを搭載し、指揮車やクレーン車等と編成を組んで運用される。ミサイルはスピン安定による誘導で、最大射程距離は44.65km。後に後継の9K52が登場したことでその姿を次第に消していったが、北朝鮮やエジプトやシリア等に輸出も行われた。
2K6は1960年代に北朝鮮が導入したことが判明しており、その後の火星(ファソン)国産弾道ミサイルの始祖的な存在の可能性が高い。北朝鮮の保有が判明したのは、1969年10月17日に北朝鮮上空で偵察任務中だったSR-71ブラックバードが撮影した画像の中に、平壌付近にて8基のFROGミサイルと関連器材が写っていたのか始まりだったという。SR-71は別の標的偵察が目的で、この画像自体はたまたま写ってしまったもの。その後CIAが作成した報告書では、平壌付近に防御用に配備されたものと分析されている。
1970年3月27日に偵察衛星が再度前述のエリアを撮影し、この時までにアメリカの情報機関は発見した地点を「Taepyong-ni Tactical SSM Support Facility and Barracks area」(テピョンリ戦術地対地ミサイル支援施設と兵舎エリア)と名付けた。FROGミサイルは既に不明の場所へ移動していたが、同年5月26日に再び4基分が撮影された。
1970年3月27日に偵察衛星が再度前述のエリアを撮影し、この時までにアメリカの情報機関は発見した地点を「Taepyong-ni Tactical SSM Support Facility and Barracks area」(テピョンリ戦術地対地ミサイル支援施設と兵舎エリア)と名付けた。FROGミサイルは既に不明の場所へ移動していたが、同年5月26日に再び4基分が撮影された。
北朝鮮は2K6を火星1号として1月18日工場でリバースエンジニアリングしたと見られるが、どの程度成功したかは不明である。9K52の国産化も完全成功には至らなかった辺り、2K6も不満足なままに終わった可能性がある。なお、ミサイルを国産の勝利-2トラックに搭載した独自の派生型が存在する。

トラック車載型(画像出典:KCTV)
- 要目
全長:9.1m
直径:415mm
重量:2155kg
ペイロード:358kg(榴弾)
弾頭:榴弾(3R9)
推進剤:固体燃料
射程距離:44.65km
発射プラットフォーム:2P16
開発年:1953年
配備期間:1969年~(北朝鮮)
運用状況:現役?
直径:415mm
重量:2155kg
ペイロード:358kg(榴弾)
弾頭:榴弾(3R9)
推進剤:固体燃料
射程距離:44.65km
発射プラットフォーム:2P16
開発年:1953年
配備期間:1969年~(北朝鮮)
運用状況:現役?
- 朝鮮民主主義人民共和国の陸海空軍(著 ステイン・ミッツァー/ヨースト・オリマンズ 和訳版監修 宮永忠将 翻訳 村西野安 平田光夫) 大日本絵画 ISBN978-4-499-23327-9 C0076