北朝鮮軍装備大全@ ウィキ
033型
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水上航行中の033型。旧式ながら未だに多数が配備されている(画像出典:KCTV)

033型の潜望鏡。朝鮮人民軍海軍は改修しながら運用を続けているが、それでも基本設計の古さは覆せない(画像出典:KCTV)
- 概要
ソ連が建造したロメオ級(633型)の中国版である通常動力型潜水艦。1950年代の中ソ蜜月時代において、ソ連から潜水艦の設計図と設備を入手したことで中国は国内建造を開始し、これは033型として配備された。ロメオ級と比較して航行時の騒音が低減された他、ソナーが国産品へ換装された。1962年~1984年までに84隻が建造され、一部は北朝鮮へと渡った。現在の中国海軍では既に大半が退役し、一部が訓練用に残されているのみ。
- 北朝鮮の033型
1970年、東海岸戦力強化を求めた北朝鮮は中国と協定を交わし、033型の入手に成功した。十三号工程と呼ばれたこのプロジェクトに従って江南造船廠が支援を行い、また代表団の現地視察や北朝鮮から技術実習生を送り出すなど本格的なプロジェクトが始動した。1974年から1980年代後半に渡って続いた一連の動きで北朝鮮は033型の建造ノウハウを学び、最終的には国内建造の成功に至っている。033型は約20隻が竣工したようで、現在に至るまで潜水艦部隊の中核を成している。
033型は元々東海岸にて建造されたため配備が東海岸に集中しているが、西海岸(黄海側)でも少数が琵琶串海軍基地を中心に配備されている。
2014年6月には金正恩総書記が東海岸・文川(ムンチョン)海軍基地の第597大連合部隊隷下の第167軍部隊所属の033型を視察した。乗艦した033型は第748号と呼ばれ、艦内には近代的なディスプレイが装備されていることがわかる。
2014年6月には金正恩総書記が東海岸・文川(ムンチョン)海軍基地の第597大連合部隊隷下の第167軍部隊所属の033型を視察した。乗艦した033型は第748号と呼ばれ、艦内には近代的なディスプレイが装備されていることがわかる。

潜水艦第748号に乗艦中の金正恩総書記。右端に装備されたディスプレイが確認できる(画像出典:KCNA)
- 要目
全長:76.6m
船幅:6.7m
排水量:1830t(水中)
速度:15ノット(水上)、13ノット(水中)
エンジン:ディーゼル×2、電動機×2
航続距離:350海里(2ノット時)
武装:533mm魚雷発射管×8(魚雷16本)、または機雷×36(魚雷未搭載時)
レーダー・ソナー:353型対水上・航海レーダー×1、ソナーシステム(SQZ-1総合ソナー、SQX-1通信ソナー、SQC-1偵察ソナーなどで構成)
乗員:54名
設計年:1961年
配備期間:1970年代~(北朝鮮)
建造数:84隻
運用状況:現役
船幅:6.7m
排水量:1830t(水中)
速度:15ノット(水上)、13ノット(水中)
エンジン:ディーゼル×2、電動機×2
航続距離:350海里(2ノット時)
武装:533mm魚雷発射管×8(魚雷16本)、または機雷×36(魚雷未搭載時)
レーダー・ソナー:353型対水上・航海レーダー×1、ソナーシステム(SQZ-1総合ソナー、SQX-1通信ソナー、SQC-1偵察ソナーなどで構成)
乗員:54名
設計年:1961年
配備期間:1970年代~(北朝鮮)
建造数:84隻
運用状況:現役
朝鮮民主主義人民共和国の陸海空軍(著 ステイン・ミッツァー/ヨースト・オリマンズ 和訳版監修 宮永忠将 翻訳 村西野安 平田光夫) 大日本絵画 ISBN978-4-499-23327-9 C0076