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[[本を紹介する紳士の方へ>>史実WW2レファレンスルーム#review]] ---- #contents(page=史実WW2レファレンスルーム/2) ---- *戦場 ---- #areaedit() **ブリタニア防空戦 -飯山幸伸[[『英独航空戦―バトル・オブ・ブリテンの全貌』>http://www.amazon.co.jp/dp/4769823746/]](光人社NF文庫、2003年) [[バトル・オブ・ブリテン>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%B3]]と呼ばれた英国上陸作戦の為に制空権を握りたかったドイツ空軍とそれを阻止するために防空網を整備して抵抗した英国空軍の死闘を描いた作品。 ドーヴァーの上空やロンドンでどんな戦いが行われていたのかを知るには良いでしょう。 501統合戦闘航空団の産みの親であるヒューゴ・ダウディングとお馴染みマロニーちゃんの確執の元ネタであるヒュー・キャズウェル・トレメンヒーア・サー・ダウディングと[[サー・トラッフォード・リー=マロリー>トレヴァー・マロリー大将の英文Wikipedia記事翻訳]]の防空戦術に関する確執も本書では触れられています。 -学研編集部編[[『英独航空決戦―英本土上陸作戦の実相と史上最大の航空戦を徹底詳解!』>http://www.amazon.co.jp/dp/4054036651/]](学習研究社、2008年) バトル・オブ・ブリテンをビジュアル面から知りたい場合はこちら。 ドイツ軍を迎撃し、ついに英国の空を護りきった英国空軍の防空体制や空襲下の市民達などの写真や絵が多く収録されています。 -レン・デイトン[[『戦闘機―英独航空決戦〈上〉』>http://www.amazon.co.jp/dp/4150502269/]]内藤一郎訳(ハヤカワ文庫NF、1998年) -レン・デイトン[[『戦闘機―英独航空決戦〈下〉』>http://www.amazon.co.jp/dp/4150502277/]]内藤一郎訳(ハヤカワ文庫NF、1998年) 上巻の特徴は、そのページの半分近くをハードウェア面に割いていることであり、航空機の発展から両軍の機体、レーダーとその関連装備(敵味方識別装置等)について触れられている点にあります。 また、ダウディングに関しても章を割いており、彼がこの一連の戦いにおいてどのような役割を果たしたのかを知ることができます。 下巻では「戦闘の記録」の一言に尽き、実際の戦闘の様子や、それを支えた人員の補充や戦術の話などと話の総括が収録されています。 様々な側面から観ることのできる本書はバトル・オブ・ブリテンを知る上で非常に良い一冊となる事でしょう。 ただし図版が少ない為、最初の一冊としては取っ付きづらい部分があります。なので図版資料(上記の『英独航空決戦』など)を副読本として用意しておくと理解の助けになる事でしょう。 #areaedit(end) ---- #areaedit() **カールスラント戦線 -ヴィルヘルム・ヨーネン[[『ドイツ夜間防空戦―夜戦エースの回想』>http://www.amazon.co.jp/dp/4769823274/]]渡辺洋二訳(光人社NF文庫、2001年) -Johnen, Wilhelm. &i(){Duell unter den Sternen}. (Podzun-Pallas-Verlag GmbH、1955年紙装版)・(Barenfeld、1956年綴本版) --いずれも入手困難 本書は夜空の戦いがどのようなものであったかを知りたい人にすすめる。 著者はドイツの元夜間戦闘機パイロットで、初の夜間飛行から初の実戦、その後の各地への転戦の様子が、周囲の搭乗員や地上員、さらには敵機の様子なども含めて生き生きと描写されている。 又、著者は1941年と早い段階で夜間戦闘機乗りになったため、目視に頼った初期の夜間戦闘からレーダーの導入、敵夜間戦闘機を探知するレーダー警報装置の導入など、夜間戦闘技術の進歩についても述べられている。 -ウィリアムソン・マーレイ[[『ドイツ空軍全史』>http://www.amazon.co.jp/dp/4059012165/]]手島尚訳(学研M文庫、2008年) #areaedit(end) ---- #areaedit()
[[本を紹介する紳士の方へ>>史実WW2レファレンスルーム#review]] ---- #contents(page=史実WW2レファレンスルーム/2) ---- *戦場 ---- **ブリタニア防空戦 -飯山幸伸[[『英独航空戦―バトル・オブ・ブリテンの全貌』>http://www.amazon.co.jp/dp/4769823746/]](光人社NF文庫、2003年) [[バトル・オブ・ブリテン>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%B3]]と呼ばれた英国上陸作戦の為に制空権を握りたかったドイツ空軍とそれを阻止するために防空網を整備して抵抗した英国空軍の死闘を描いた作品。 ドーヴァーの上空やロンドンでどんな戦いが行われていたのかを知るには良いでしょう。 501統合戦闘航空団の産みの親であるヒューゴ・ダウディングとお馴染みマロニーちゃんの確執の元ネタであるヒュー・キャズウェル・トレメンヒーア・サー・ダウディングと[[サー・トラッフォード・リー=マロリー>トレヴァー・マロリー大将の英文Wikipedia記事翻訳]]の防空戦術に関する確執も本書では触れられています。 -学研編集部編[[『英独航空決戦―英本土上陸作戦の実相と史上最大の航空戦を徹底詳解!』>http://www.amazon.co.jp/dp/4054036651/]](学習研究社、2008年) バトル・オブ・ブリテンをビジュアル面から知りたい場合はこちら。 ドイツ軍を迎撃し、ついに英国の空を護りきった英国空軍の防空体制や空襲下の市民達などの写真や絵が多く収録されています。 -レン・デイトン[[『戦闘機―英独航空決戦〈上〉』>http://www.amazon.co.jp/dp/4150502269/]]内藤一郎訳(ハヤカワ文庫NF、1998年) -レン・デイトン[[『戦闘機―英独航空決戦〈下〉』>http://www.amazon.co.jp/dp/4150502277/]]内藤一郎訳(ハヤカワ文庫NF、1998年) 上巻の特徴は、そのページの半分近くをハードウェア面に割いていることであり、航空機の発展から両軍の機体、レーダーとその関連装備(敵味方識別装置等)について触れられている点にあります。 また、ダウディングに関しても章を割いており、彼がこの一連の戦いにおいてどのような役割を果たしたのかを知ることができます。 下巻では「戦闘の記録」の一言に尽き、実際の戦闘の様子や、それを支えた人員の補充や戦術の話などと話の総括が収録されています。 様々な側面から観ることのできる本書はバトル・オブ・ブリテンを知る上で非常に良い一冊となる事でしょう。 ただし図版が少ない為、最初の一冊としては取っ付きづらい部分があります。なので図版資料(上記の『英独航空決戦』など)を副読本として用意しておくと理解の助けになる事でしょう。 ---- **カールスラント戦線 -ヴィルヘルム・ヨーネン[[『ドイツ夜間防空戦―夜戦エースの回想』>http://www.amazon.co.jp/dp/4769823274/]]渡辺洋二訳(光人社NF文庫、2001年) -Johnen, Wilhelm. &i(){Duell unter den Sternen}. (Podzun-Pallas-Verlag GmbH、1955年紙装版)・(Barenfeld、1956年綴本版) --いずれも入手困難 本書は夜空の戦いがどのようなものであったかを知りたい人にすすめる。 著者はドイツの元夜間戦闘機パイロットで、初の夜間飛行から初の実戦、その後の各地への転戦の様子が、周囲の搭乗員や地上員、さらには敵機の様子なども含めて生き生きと描写されている。 又、著者は1941年と早い段階で夜間戦闘機乗りになったため、目視に頼った初期の夜間戦闘からレーダーの導入、敵夜間戦闘機を探知するレーダー警報装置の導入など、夜間戦闘技術の進歩についても述べられている。 -ウィリアムソン・マーレイ[[『ドイツ空軍全史』>http://www.amazon.co.jp/dp/4059012165/]]手島尚訳(学研M文庫、2008年) ---- **スオムス戦線 -斎木伸生[[『フィンランド軍入門 極北の戦場を制した叙事詩の勇者たち』>http://www.amazon.co.jp/dp/4871499839/]](イカロス出版、2007年) フィンランド軍に関して詳しく触れられた数少ない書籍が本書。 [[冬戦争>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AC%E6%88%A6%E4%BA%89]]と[[継続戦争>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B6%99%E7%B6%9A%E6%88%A6%E4%BA%89]]の概説からフィンランド軍の主要装備などが解説されています。 フィンランド軍について最初に触れるなら本書が一番良いでしょう。 -梅本弘[[『雪中の奇跡』>http://www.amazon.co.jp/dp/4499205360/]](大日本絵画、1989年) -梅本弘[[『流血の夏』>http://www.amazon.co.jp/dp/449922702X/]](大日本絵画、1999年) 冬戦争と継続戦争に的を絞って調べるならこの二冊。雪中の奇跡が冬戦争を、流血の夏が継続戦争について触れられています。 特に流血の夏は継続戦争について読める日本語資料では最上級の内容です。 //『フィンランド上空の戦闘機』人物項に移動。レイヴォネン=ルーッカネン説が有力になってきたっぽいので。 余談ですが[[梅本弘>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%85%E6%9C%AC%E5%BC%98]]の2冊とユーティライネンとルーッカネンの自伝を合わせた4冊がフィンランド軍ヲタ必携図書と呼ばれていたりします。 -カリ・ステンマン、カレヴィ・ケスキネン[[『第2飛行団戦闘機写真集 LeR2―フィンランド航空戦史〈1〉』>http://www.amazon.co.jp/dp/4499228123/]](大日本絵画、2003年) フィンランド空軍戦闘機の写真が大量に収録されており、しかも鮮明な写真が多数。 カラー図面も収録されており、マーキングまで確認できる写真のおかげで物作りの資料には最適。 また、航空戦の状況解説や戦闘記録も収録されており、フィンランド空軍の資料としても良質。 //『第二次大戦のフィンランド空軍エース』は人物のほうに移しました -カリ・ステンマン、カレヴィ・ケスキネン[[『フィンランド空軍第24戦隊』>http://www.amazon.co.jp/dp/449922859X/]]斎木伸生訳(大日本絵画、2005年) ---- **ロマーニャ戦線 -吉川和篤、山野治夫[[『イタリア軍入門 1939~1945―第二次大戦を駆け抜けたローマ帝国の末裔たち』>http://www.amazon.co.jp/dp/4871497887/]](イカロス出版、2006年) 「降伏寸前のフランスに攻め込んだら逆にイタリア本土落とされかけた」等のギャグのような事実のせいで「砂漠でパスタ」等の[[ヘタリア都市伝説>http://2chart.fc2web.com/itaria.html]]を量産されているイタリア軍の実態。そしてイタリアが南北へ分裂し戦闘が継続された43年以降の戦いにも触れるのが本書。 特にサロ共和国と言われた枢軸北イタリアについて日本語で読める貴重な一冊です。 もう「ヘタリア」なんて言わせない……、はず。 ---- **北アフリカ戦線 -田村尚也、野上武志[[『萌えよ!戦車学校 III型』>http://www.amazon.co.jp/dp/4863200692/]](イカロス出版、2008年) 萌え+ミリタリーの融合解説本、絵は[[『アフリカの魔女』>http://www.toranoana.jp/info/dojin/080818_strike/]]作画担当もやっている[[野上武志>http://www.firstspear.com/]]が担当。萌え解説本にありがちな「解説本になってない」を高レベルに回避した本がこれ。 『アフリカの魔女』のエピソードはこの本の第六講の漫画部分が完全一致。[[ハルファヤ峠攻防戦>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B9%E4%BD%9C%E6%88%A6]]を描いています。 ハルファヤ峠指揮官のバッハ先生や陸戦ウィッチのマイルズ少佐等の元ネタが描かれており、アフリカの魔女を更に楽しむ材料になるでしょう。 また、本書のラストについている「[[ティーガー>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BCI]](戦車)は俺の嫁!」という60年ほど時代を先取りしたドイツ軍「公式」のティーガー戦車取扱説明書の話も必見。「俺の嫁」ネタはなんとドイツ軍が[[電撃戦>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%92%83%E6%88%A6]]で通過していたのです。 -田村尚也、野上武志[[『萌えよ!戦車学校 IV型』>http://www.amazon.co.jp/dp/4863202210/]](イカロス出版、2009年) 本書は上記戦車学校III型の続編です。第一、二講で北アフリカ戦線の[[エル・アラメイン戦>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84]]と[[チュニジア戦>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%81%E4%BD%9C%E6%88%A6]]について触れられており、『砂漠の虎』に出演している[[パットン>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%B3]]についても主に第五講で触れられています。 『砂漠の虎』の話を深く理解するための材料の一つとしてお勧めできます。 なお、漫画部分でストライクウィッチーズネタが何度も登場しており、絵の下に「(C)島田フミカネセンセ」と書かれたページもありました(P.127)。 -学研編集部編[[『北アフリカ戦線―独アフリカ装甲軍VS.英第八軍!「熱砂の戦争」七八〇日の全軌跡』>http://www.amazon.co.jp/dp/4054037860/]](学習研究社、2008年) イタリアが始めたエジプト進攻と英軍の防御、ドイツ軍の介入と主戦線にこそなり得なかったが、英独両軍が地上で激突した北アフリカ戦線。 上記戦車学校から更に詳しく北アフリカ戦線を知りたい場合はこちら。 -斎木伸生[[『W.W.II戦車隊エース』>http://www.amazon.co.jp/dp/4877193847/]](KOEI、1996年) 本書は北アフリカ戦線だけではなく、西方電撃戦や独ソ戦などにもページが割かれているハルファヤ峠攻防戦と「アフリカに送られた虎」チュニジア戦、そしてエル・アラメインの攻防についてページが割かれています。 ただし、本の題は戦車戦エースとなっていますが、どちらかというと指揮官レベルの話が多いので、戦車長クラスの話を期待すると肩透かしになるかもしれません。 ---- **ガリア戦線 -A・J・バーカー[[『ダンケルクの奇跡―イギリスの大撤退作戦』>http://www.amazon.co.jp/dp/B000J87MZ4/]]小城正訳(早川書房、1980年) ドイツ軍による西方電撃戦により戦線が崩壊し、包囲されたダンケルクから多くの将兵を救い出した[[「ダイナモ作戦」>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%A2%E4%BD%9C%E6%88%A6]]を描いたのが本書。 本書の著者はこのダイナモ作戦により救われた将兵のうちの一人であり、現場を知っている事の重みが感じられます。 -学研編集部編[[『西方電撃戦―英仏連合軍を壊滅させた本格的「電撃戦」の精髄を抽出分析!』>http://www.amazon.co.jp/dp/405403666X/]](学習研究社、2008年) オランダ・ベルギーを通り道にし、「陸軍大国」フランスの虚を突き一瞬で崩壊させたドイツ軍西方電撃戦についての概説本が本書。 何故フランスまでがドイツの手に落ち、イギリス上空まで押し込まれる事になったのかを解説しています。 -学研編集部編[[『ノルマンディー上陸作戦―「大西洋の壁」を打ち砕いた史上最大の統連合上陸作戦』>http://www.amazon.co.jp/dp/4054038832/]](学習研究社、2008年) 上記の西方電撃戦とは逆に[[パリ解放>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AA%E3%81%AE%E8%A7%A3%E6%94%BE]]までを描いたのが本書。一度は大陸から叩き出された連合軍が反攻作戦を実施するのにどれほどの戦力を必要としたのかがよくわかります。 また「港が無ければ作ればいいじゃない(人工港「マルベリー」)」、「鉄道が使えないならトラックで補給すればいいじゃない」と「存在そのものがチート」と呼ばれる米国が加わった連合軍の恐ろしい物量戦の一端は必見。数字の感覚が麻痺する事間違いなし。 -田村尚也[[『フランス軍入門 1940年、陸軍大国はなぜ敗れたのか』>http://www.amazon.co.jp/dp/4863201125/]](イカロス出版、2008年) 一応主交戦国なのにすぐに制圧された為か影の薄い扱いをされるフランス軍。そのフランス軍の実態はどうだったのかを見る1冊。 ペリーヌが「本当は使いたかった」と語る(秘め声CD1)「M1924/29」のページもあります。2ページですが。 ---- **オラーシャ戦線 -学研編集部編[[『バルバロッサ作戦―東ヨーロッパ平原に独ソ六〇〇万が大激突!』>http://www.amazon.co.jp/dp/4054037593/]](学習研究社、2008年) 英国上陸戦を無期延期したドイツ軍の矛先はソ連へ向かい、1941年6月にソ連領へドイツ軍が雪崩れ込み、枢軸軍・赤軍合わせて600万もの大兵力が激突する激戦へと突入した。そのドイツ軍の攻勢である[[バルバロッサ作戦>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B5%E4%BD%9C%E6%88%A6]]の概説本が本書です。 何故開戦劈頭の赤軍は脆弱だったのか、その「脆弱な」赤軍相手にドイツは何故モスクワを攻めきれなかったのかが書かれています。 -山崎雅弘[[『完全分析独ソ戦史―死闘1416日の全貌』>http://www.amazon.co.jp/dp/4059011959/]](学研M文庫、2007年) 独ソ戦の通史をまとめたのが本書で、著者曰く「予備知識のない読者にも興味を持って読み進んでもらえるようわかりやすく解説したものです。」(P.356) 実際本書は書かれた年が新しいこともあり、ソ連側資料も反映されている概説資料になっています。 -内田弘樹、EXCEL[[『どくそせん』>http://www.amazon.co.jp/dp/4871499634/]](イカロス出版、2007年)  上で紹介されている『萌えよ!戦車学校 III型』と同じくイカロス出版が得意とする萌え+ミリタリーの融合解説本。  独ソ戦について、色々な意味で濃い内容で、なおかつ初心者にも易しく解説した一冊。ただ、ストライクウィッチーズファンなら表紙を見てドン引きすることは無いとは思うが、家族・同居人・来客の目を気にする人は購入前に念のため表紙を見て検討を(なお、オビでは小林源文氏画の&bold(){「本物の」}バウアー大尉が見られては困るであろう場所をがっちりガードしている)。表紙カバーの見返しには「まじめな人に刺されそう」という「使用上の注意」が書かれているが、EXCEL氏のマンガ以外は非常に真面目な内容。解説イラストや地図も豊富。表紙がアレな割には文章もギッチリ詰まっている。しかし、仮想戦記作家でもある内田弘樹氏の文章は、ミリタリ本にしては非常に読みやすい。  また、巻頭でコンパクトに2ページにまとめられた用語集は、奇襲と強襲の違いが分からないとか、師団とか、機動防御とか聞いたことはあるけど意味は知らないという初心者には重宝するはず。 -ジョン ウィール[[『東部戦線のメッサーシュミットBf109エース』>http://www.amazon.co.jp/dp/4499227976/]]阿部孝一郎訳(大日本絵画、2002年) -ジョン ウィール[[『東部戦線のメッサーシュミットBf109エース (続)』>http://www.amazon.co.jp/dp/4499229685/]]手島尚訳(大日本絵画、2008年) ハルトマンやバルクホルンたち撃墜王の東部戦線での活躍を描く。本書が属する オスプレイ軍用機シリーズ にはメッサーシュミットBf109のパイロットを活躍という同一テーマでも、戦線ごとに分けて一冊ずつ出版されており、ほかに西部戦線、アフリカ・地中海の戦いなどがある。同様にフォッケウルフFw190のバージョンも戦線ごとに用意されている。航空機のことだけでなく各戦線の航空戦についても、所収の写真・イラストがその理解を助けてくれる良書。 ---- **WWII全般 -ウィンストン・チャーチル[[『第二次世界大戦回顧録 抄』>http://www.amazon.co.jp/dp/4122038642/]]毎日新聞社訳(中公文庫、2001年) 1953年にノーベル文学賞を受賞した文学者でもある英国首相ウィンストン・チャーチルによる回想録の抄訳バージョンです。 ただし、本来は英語の原版で6巻、日本語版で24巻もある物を文庫1冊にまとめているので、短いというレベルですらなく9割以上カットという状態です。 なので本書を最初の一歩にして、面白そうな巻に手を出すのがいいでしょう。 (もうちょっと読みたいという方には、河出書房新社から出版されている文庫4巻本の[[『第二次世界大戦 1-4』>http://www.kawade.co.jp/np/author/02500]]佐藤亮一訳(河出文庫版、2001年)がおすすめです。価格的にもお手頃です。) -ジョン・キーガン[[『タイムズ・アトラス 第二次世界大戦歴史地図 コンパクト版』>http://www.amazon.co.jp/dp/4562034238/]]滝田毅、剣持久木、大木毅、義井みどり訳(原書房、2001年) 第二次世界大戦の様相を地図で表したもので、当時の地理状況や戦線の動きを俯瞰する際に最適の地図帳が本書です。 中身はただの地図帳ではなく、ヴェルサイユ条約による影響や1920年代の中国内戦の様相等にも触れており、第二次世界大戦だけではなく、そこに到るまでの体系的な知識を得ることができます。 更に、巻末に付属している用語解説のおかげで著名な軍人や各国閣僚、作戦名などを知る事ができるので、第二次世界大戦全般の知識を手に入れることができます。 また、本書は地図帳という特性上、公立図書館などでも蔵書されている場合が多く、閲覧が容易にできます。 この場合、コンパクト版ではない超大判本が置いてある場合があります。しかし、コンパクト版は、元の超大判本のページをそのまま縮小しただけなので、中身は全く同じです。 ----

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