H.E.R.B.I.E. 【ハービー】


正式名称:Highly Engineered Robot Built for Interdimensional Exploration(異世界探索用高度技術ロボット)
旧コードネーム:Humanoid Experimental Robot B-Type Integrated Electronics(人間型電子統合実験ロボットB型)
初出:
(カートゥーンアニメ版)Fantastic Four 第1話 (1978年9月9日)
(コミックス版)"Fantastic Four" #209 (1979年8月)
属性:ロボット

概要

ミスター・ファンタスティックが設計・製作したロボット。当初の目的はギャラクタスの捜索。
後にミスター・ファンタスティックのラボ・アシスタント兼フランクリンヴァレリアの子守役を任される。

経歴

ファンタスティック・フォーのヴィラン、スフィンクスザンダー星の集合知識を奪い、全宇宙の叡智を得て神レベルにパワーアップしてしまったため、これを倒す戦力として宇宙のどこかにいるギャラクタスを探すために開発された。
当初のコードネームは"Humanoid Experimental Robot B-Type Integrated Electronics"
その開発にはザンダー星のテクノロジーと科学長ザールの助けを得ている。*1

しかし、科学長ザールやザンダー星と敵対していたドクター・サンがH.E.R.B.I.E.に意識を移して操つり、ブラスタールを逃がしてファンタスティック・フォーを暗殺する計画を実行。これは失敗したがドクター・サンはバクスター・ビルディングのコンピューターシステムにが意識を移し、システムに閉じ込められた。するとH.E.R.B.I.E.はドクター・サンが再び意識を支配して逃亡することを恐れ、コンピューターシステムに飛び込んで自身を破壊した。

後に再び同型のロボットが作られ、フランクリンヴァレリアの子守役を任されることになった。

実は行動抑制および悪い言葉遣いをしないように言葉に抑制がかけられており、ヴァレリアがその回路を外すと、ファンタスティック・フォーの悪口を言い出して、A.I.Armyに参加、積極的にロボット(A.I.)の権利を主張した。

アニメ版

元は1978年にNBCで放送されたアニメ版ファンタスティック・フォーのキャラクター。
当時マーベルはユニバーサルスタジオに実写ドラマ(ニコラス・ハモンド版『スパイダーマン』や『超人ハルク』など)のため複数のキャラクター使用権を供与していた。その中でアーウィン・アレン監督*2が、ヒューマン・トーチの使用権を押さえたまま映像化を進めず保留状態になっており、逆にマーベルがアニメでヒューマン・トーチを使うことができなくなってしまった。そこでアニメではヒューマン・トーチの代わりにH.E.R.B.I.E.を加え、「ニュー・ファンタスティック・フォー」とした。
その1年後にコミックにも登場するようになった。

コミック版初登場の開発シーンでもこの事態を反映し...
シングスクラル艦隊が今にも俺たちを木っ端微塵にしようとしてるってのに、お前はその“アニメ番組の失敗作”なんかいじってやがんのかよ!」
ミスター・ファンタスティック 「落ち着けよベン……こいつの設計には何ヶ月もかけていたんだ。僕たちのアニメ番組のプロデューサーがジョニーの代わりを必要としたとき、その存在を思い出したのさ!」
ヒューマン・トーチ 「契約書にサインした日、ちょうど俺は町を離れてたんだよ」
ノヴァ 「なるほどね、アニメ版ファンタスティック・フォーの“あの大論争”の真相がついに明かされたってわけか!」
というメタセリフがある。
これはアニメでヒューマン・トーチがハービーに差し替えられた理由が視聴者の間で論争になっており、その真相はプロデューサーとの出演契約の日にヒューマン・トーチが街を離れていたため契約できなかったから、と現実世界の出来事をネタにしているわけである。
  • ちなみにこのアニメ版とは「宇宙忍者ゴームズ」として知られる例のアニメとは別バージョンである。




最終更新:2025年07月24日 05:44

*1 "Fantastic Four" #209,1979年8月

*2 「宇宙家族ロビンソン」などのSF作品や、パニック映画で有名なプロデューサー/監督