Weapon X Vol.3 【ウェポンX Vol.3】
出版:2017年6月~2019年2月
概要
オールドマン・ローガンがかつての敵を含むミュータントたちと"Weapon X"という名のチームを組むストーリー。初期はミュータントのDNAを採取してサイボーグ強化を企む組織と戦うためメンバーを集めていくが、この事件が一応の解決を見てからはミュータントの脅威と戦うため「やるべきことをやる」チームとなっていく。
登場人物
内容
- #1 山に籠っていたローガンを旅人に化けたサイボーグが襲う。彼らはローガンの嗅覚をもってしても普通の人間と区別がつかず、しかもその爪はローガンと同じアダマンチウムでできていた。辛くも逃亡したローガンは、旧敵セイバートゥースを仲間に引き入れようとする。
- #2 アリゾナで馬型のサイボーグに襲撃されるウォーパス。ついに拉致されウエポンXの施設に連れ去られてしまう。
- #3 セドロス島の海ではドミノがサイボーグの襲撃を受ける。ヨットを破壊され、窮地に陥ったところでウルヴァリンとセイバートゥースが駆けつけ、サイボーグを撃退。ドミノを仲間に引き入れる。一方、ウエポンX戦略指令室は次の狙いをミュータントではなくハルク(アマデウス・チョウ)に定めるのだった。
- #4 反撃を開始したローガンと仲間たち。メキシコ湾のロクション・石油採掘施設に偽装したサイボーグ精製施設を襲撃する。すでにウォーパスのDNAを使ってサイボーグは強化されてたが、激戦の末にウォーパスとレディ・デスストライクを救出。そこにいた研究員を殺すか生かすかでチョウとデスストライクが対立する。ところが言い争っている間に施設は自爆、ハルクの血液サンプルはサイボーグが持ち去る。そんな様子をモニターで観察する男、それはすべての黒幕、ウィリアム・ストライカーだった。
- #5 テキサスの郊外に構えるウェポンXのサイボーグ実験施設。その地域には多くの研究者が居住していてジェニーもその一人。夫と幼い娘との3人暮らしだった。彼女の専攻はナノテクノロジー。一方、ウエポンXの本拠地を探るローガンとセイバートゥースだったが、手がかりを知る税理士を訪れ問い詰める。彼が口を割りそうになったところで首に仕掛けられたナノボットの仕掛けにより死亡。研究所は同時に他の関係者も始末してしまうが、そのおかげでアマデウス・チョウは研究施設の位置を突き止める。しかしジェニーは研究の実績が認められ、研究所のさらに奥深くに誘われるが、上位の科学者によって気絶させられてしまう。
- #6 研究所を強襲するローガンのチーム。ドミノの幸運能力すら習得したサイボーグの群れを倒し、深部でついにウィリアム・ストライカーを発見。しかし、サイボーグの最新形態、バッチH-Betaの調整が終了し目覚めてしまう。
- #7〜11"THE HUNT FOR WEAPON H" 逃亡したバッチH-Alpha、”ウエポンH”を追うローガンたち。新ウルヴァリン(X-23、ローラ・キニー)も参加しての追跡となる。最終的には開発者のアルバ博士は捕えられX-CLUBで監禁。”ウエポンH”は記憶の一部と良心を取り戻すが「だれも自分を恐れる必要はない」と宣言して去っていく。ウィリアム・ストライカーはサイボーグ化された姿で生き延びていたことが判明するが、再び行方不明となり、ネブラスカ州のどこかで信者を集め、また布教活動を再開した。
- #12〜14"NUKE-CLEAR WAR" サンマルコ共和国(X-MEN初期から登場する南米の架空の国)を部隊に、ニュークの錠剤を使って強化された部隊ニューク・プラトゥーンとのクレイジーな激戦。本物のニュークも現れ、さらにウォーパスらも錠剤を使用し、理性を吹っ飛ばしての戦闘となる。機関銃が乱射される戦場でドミノとウォーパスがキス。最終的にはニュークがニューク・プラトゥーンを編成したデュエルテ大統領を暗殺して去っていく。
- #15〜16"HAPPY BIRTH DAY, OLD MAN LOGAN" これまで誕生日のたびにローガンを襲撃してきたセイバートゥース。今年もローガンが誕生日を迎え、襲撃が始まる!
- #17〜19"SABRETOOTH'S IN CHARGE" 前回の戦いから不調が回復しないローガンは、セイバートゥースをリーダー代理に据える。そんな中、ロシアの刑務所に収容されていたオメガレッドが不穏な動きをしていると連絡が入り調査に向かうことに。
- #20〜21"IF HE DIES, HE DIES" オメガレッドの復讐を手伝うためS.I.C.K.L.E.(ロシア版のS.H.I.E.L.D.襲撃を決めるセイバートゥース。国家間の問題になると止めるウォーパスとは袂を分ち、セイバートゥースはドミノとレディ・デスストライクを連れて本拠地襲撃を敢行する。
- #22〜27 "WEAPON X-FORCE" セイバートゥースは新たなチームWEAPON X-FORCEのリーダーとなる。メンバーはドミノ、レディ・デスストライク、ミスティーク、オメガレッド。ウィリアム・ストライカーを追って新興宗教の教会に行くが、そこでストライカーの部下となったマインドコントロール能力者メンタロとその支配を受けるM(モネ・サンクロワ)と出会った。Mの洗脳を解くことに成功し、戦いの末にストライカーは死亡したが、悪魔と契約したストライカーはまた地獄から復活をすると宣言する。ストライカーの復活を阻止するためアザゼルの居城を訪れ、地獄に行きたいと頼むが話がこじれてしまい、アザゼルはセイバートゥースを殺すことで地獄送りにした。地獄で息子グレイドン・クリードと出会ったセイバートゥースは彼を連れ帰ると決意。セイバートゥースはアザゼルのテレポート能力で地獄と現世を行ったり来たりしながら戦うことになる。そしてストライカーの悪魔の力で強化されたメンタロとの戦いで精神を破壊されたセイバートゥースは元の野獣の精神を取り戻し、ストライカーを地獄で殺害、復活を阻止した。自らを犠牲にすることでグレイドン・クリードを復活させることには成功したが、セイバートゥースは地獄に残されてしまう。ところが「高潔な行動で地獄に落ちてしまった」という状況を悪魔のマーダック・クリオスは満足せず、セイバートゥースに再び地獄にふさわしい存在になって戻ってこい、と現世の森林に彼を放つのだった。
結末と影響
ウィリアム・ストライカーは完全に抹殺された。
善の心に「反転」していたセイバートゥースは再び元の性質に戻された。
息子のグレイドン・クリードが復活。
チームは解散した。
最終更新:2025年04月14日 00:50