ノーススター(Northstar) / ジャン・ポール・ボゥビェ (Jean-Paul Beaubier)
能力
高速移動と飛行。
また、高速移動に耐えうる体の強靱性。
円を描いて高速移動することで竜巻を起こすことができる。また、壁を登り、水中を走ることができる。超音速で移動しても呼吸ができる。
ただし、ノーススターが誰かを高速で運ぶ場合、運ばれる者は呼吸を補助する道具が必要になる。
少なくともマッハ10で移動しても皮膚が傷つかないほどの強靱性を備えていて、この強靱性の上限はまだ不明。理論上は光速の99パーセントで飛行することができるが、これをやると太陽系を保持する重力に影響を与え、環境に取り返しの着かないほどのダメージを与えるため実行したことはない。
また姉の
オーロラと手をつなぎ、体の分子の加速度を変えることによって瞬間的に光を放ち、目くらましをすることもできる。
技能
彼は世界レベルのプロスキーヤーであり、空中ブランコ乗りであり、ビジネスマンであり、小説家でもある。
フランスと英語の両方に堪能。また武術の心得もある。
概要
イケメンプロスキーヤーとして女子にモテモテだったが、ゲイであることをカミングアウト(1992年の Alpha Flight #106で「自分はゲイ」と言った)した、初めてのメインストリームのヒーロー。
また恋人の
カイル・ジナドゥとの同性婚を果たした。
("
Astonishing X-Men" #51,2012年6月)
ケベック出身なのでフランス語まじりの英語で話す。
経歴
ジャンはフランス系カナダ人の家系で、モントリオールで生まれた。
両親が幼い頃に死亡し、ジャンは母のいとこマーティンに引き取られたが経済的余裕がなく、姉のジャンヌはマダム・デュポン女学院に引き取られた。
ほどなくしてマーティンはケベックに引っ越すがジャンが6歳のときにマーティンも事故で死亡し、ジャンは別の家族に引き取られた。
十代の頃、
ミュータント能力が発現する前までに既に一流のスキーヤーになっていた。しかし、能力が発現すると競争にならないため競技に飽きてしまった。
そしてカナダからの独立を目指す分離主義者の組織、ケベック解放戦線に参加。しかし、すぐにそれにも嫌気がさしてしまう。
そんな頃、
ジェームズ・ハドソン(後のアルファ・フライトのリーダー)が参加していた
デパートメントHに呼び出され、姉の
オーロラことジャンヌ・マリーと再会。このとき初めて双子の姉がいることを知り、
アルファ・フライトの一員となった。
尖り耳で、ロキにそれを突かれて嘘をつかれたことがある。
病気とエイズ啓発
ノーススターと
オーロラが「ひどい病気」(ノーススターは「体の内側から朽ちていく」と言われる)にかかったことがある。この時
ロキから2人はミュータントではなくハーフエルフで、尖り耳がその証拠だと言われる。そこで北欧神の神話の地へ向かったが、
ロキに嘘をつかれていたことがわかる。
アルファ・フライトの仲間に助けられ、ノーススターと
オーロラはお互いの光を取り戻し、病気から回復する。当初、これをAIDSにするという案があったらしい。
ある日、戦いから帰るとき、赤ん坊の女の子が捨てられていたのを見つけ、基地に連れ帰った。しかし女の子はAIDSを患っていた(当時はまだ薬がなかったので、AIDSは死病だった)。ノーススターは、彼女をジョアンナ・ボゥビェと名付け介護した。さらにノーススターはアルファ・フライトの仲間と、エイズの啓発活動を行った。しかし、ジョアンナは病死してしまう。
ノーススターは、自分の息子をAIDSで失った昔の
アルファ・フライトのヒーローであるメイプルリーフから「お前はヒーローだ、出来ることは全てやれ」と鼓舞され、有名人である自分がゲイを公言すれば関心が高まると考え、カミングアウトする。そして
アルファ・フライトのメンバーも彼を支持した。
その後、しばらくしてノーススターはアルファ・フライトを去った。
異世界のノーススター
- 麻宮騎亜版のX-MENに登場したので日本でも有名かも
最終更新:2025年05月05日 12:04