アイギス計画(あいぎすけいかく)

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登場作品

レイズ

遥か昔、魔鏡兵器カレイドスコープを開発した鏡士の一人が、カレイドスコープを生みだした自分を憎み、滅亡に瀕するティル・ナ・ノーグを救う為に遂行した計画。
現在、ゲフィオンイクスミリーナらの協力を得て進めている、カレイドスコープによる異世界の具現化でティル・ナ・ノーグをアニマで満たし、鏡の盾アイギスを修復する計画にもこの名が冠されている。
本来は、過去のティル・ナ・ノーグを具現化する方が簡単なのだが、そのアプローチは検討実行された末失敗しているため、異世界具現化を主軸としている。
実際のところ、異世界の具現化にはキメラ具現化などの具現汚染の恐れや特異鏡映点の発生など危険が伴う。

+ ネタバレ
この計画を発案した「魔鏡兵器カレイドスコープを開発した鏡士の一人」とはゲフィオンの事。幼馴染のフィリップが計画に協力していた。
本来の内容であった「過去のティル・ナ・ノーグ」の具現化は「一人目(オリジナル)」のイクスの形見の魔鏡と
古のビクエの魔鏡の両方を使っても、ティル・ナ・ノーグ全体の過去では1年前より前は具現化できなかったため、
フィリップは「イクスの傍にはミリーナが必要」として、「オーデンセ及びその周辺は10年前(本編からは20年前)
から、それ以外の土地は1年前(本編からは11年前)から具現化」する事を提案、二人は実行。
この案で誕生したのがプロローグ時点でのティル・ナ・ノーグとなった。
しかし、「二人目」のフィリップことファントムが具現化のダメージもあって暴走を始め、
彼が率いていた救世軍が新生ティル・ナ・ノーグを虚無及び死の砂嵐から守っていたアイギスを破壊、
再び世界の大半が消滅、計画は水泡に帰してしまう。
そこでゲフィオンとフィリップは最後の手段として「異世界の具現化」を実行、それが本編でのアイギス計画にあたる。
+ 更なるネタバレ
実は上記の計画は「真のアイギス計画」の為の時間稼ぎに過ぎない。
「真のアイギス計画」とは、異世界から具現化した大陸や命から齎される力をカレイドスコープを使って変換、
そのエネルギーで人間を魔鏡化した「人体万華鏡」を「真のアイギス」として、死の砂嵐を封じるというもの。
ゲフィオンは「人々と世界の怨嗟を受け入れるのは世界を滅ぼした悪魔・魔女である自分の仕事」として、
自身がアイギス化する事を表明、しかしフィリップは「ミリーナ」がそうなる事への感情的反対は勿論、
「人間を魔鏡化するにはイクスの形見の魔鏡と同じ力を持つ魔鏡がもう一つ必要」な点を指摘。
そこでゲフィオンは「三人目」のイクス(本編主人公のイクス)を具現化し、イクスの魔鏡をもう一つ用意
する事にして、それを導くために「二人目」のミリーナ(本編ヒロインのミリーナ)に記憶を共有させ、
彼女にイクスを守らせる事を決めた。
+ 計画の顛末
終章後編で、ファントムが破壊したカレイドスコープに何らかの術式を仕掛けていた事で、
世界中のアニマがカレイドスコープに集結。結果的に計画実行の手筈が整ったゲフィオンはガロウズ
彼女自身のアニマ・サーチを命令、ガロウズは実行。しかし、死の砂嵐を構成するアニムスの欠片は
世界を滅ぼしたミリーナへの強い憎しみを有しており、彼女はその影響を強く受けて光魔
同質の存在に変貌してしまう。イクス一行が彼女に勝利した事によって元の姿に戻るが、
彼女の体内に封じたはずの死の砂嵐が流出している事が判明。
必要以上にファントムが具現化を行っていた事で死の砂嵐に、彼が得意とする「融合」の魔鏡術の
性質が付与されていたのが原因だった。ゲフィオンが得意とする「想像」の魔鏡術は
「融合」の魔鏡術に弱く、このままでは再び計画失敗、ティル・ナ・ノーグは今度こそ滅んでしまう。
それを阻止するべくミリーナは自分もゲフィオンと共にアイギス化しようとするが、
それをイクスが「もっといい方法がある」と制止。その方法とは、彼が得意とする「創造」の魔鏡術を
あえて嘗てのように暴走させてその状態でオーバーレイを発動し、その力で魔鏡の檻を作って
「融合」の魔鏡術を打ち破り、自分とゲフィオンごと死の砂嵐を封じる事であった。
イクスの目論見は成功し、ティル・ナ・ノーグは救われたが、その魔鏡暴走は
ティル・ナ・ノーグ全土に広がり、「鏡殻変動」と呼ばれ、ティル・ナ・ノーグの姿を
大きく変えてしまったのだった。

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関連項目

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最終更新:2017年12月31日 10:39