実は、本編でイクス達が冒険するティル・ナ・ノーグは、オリジナルのティル・ナ・ノーグではない。
オリジナルのティル・ナ・ノーグは
魔鏡戦争で、
魔鏡兵器カレイドスコープが使用された際に発生した
虚無及び
カレイドスコープにより消滅したビフレストの人々や大地が変じたアニムス粒子の暴走により、
セールンドとオーデンセ周辺を残して消滅。
そこで
ゲフィオンは、「
アイギス計画」を発案。
鏡の盾「
アイギス」を作り出してセールンドとオーデンセを虚無から防護し、
その上に「過去のティル・ナ・ノーグ（オーデンセとその周辺は本編の時間軸から20年前、それ以外は11年前）」
を具現化し、これがプロローグ時点でのティル・ナ・ノーグとなる。
しかし、このティル・ナ・ノーグも
救世軍がアイギスを破壊した事で大半が崩壊。
崩壊した部分にはイクスや
ファントム達による「異世界の具現化」で生じた大陸が発生した。
その後、終章で
死の砂嵐を封印する為にイクスが行った「スタック・オーバーレイ」の
意図的な暴走により鏡殻変動が発生、この日以降、大地を
魔鏡結晶が覆うなど、
ティル・ナ・ノーグは三度姿を変える事になった。
また、このティル・ナ・ノーグ自体が太陽神ダーナ（実は人神）の
心核から具現化された世界であり、
本来の世界（一度目の世界）は
ニーベルングと呼ばれている。
ニーベルングはすでに滅んでおり、ダーナの心核から具現化されたティル・ナ・ノーグも上記にある通り、
何度も滅びては具現化で創り直されている。
4部終章ではバロールがゲフィオンたちがカレイドスコープで消し去った人々を『月』に具現化。
そのため4部終章以降は本来の月と『月』と呼ばれる過去のティル・ナ・ノーグの民が住む星の二つが衛星として存在している。
『月』と呼ばれる過去のティル・ナ・ノーグの民が住む星はコダマたちの時代では
惑星イデアと呼ばれている。
逆にコダマたちの時代ではティル・ナ・ノーグは「アスガルド連邦」と呼ばれている。
リコレクション序章ではコダマが「揺り籠（揺り籠の世界）」と呼んでいた。
リコレクション12話にて完全な「虹の夜」が発生したが、これはエルナト及び内部のルグを倒したことにより、正史のようにバルドから幻影種が際限なく溢れ出す未来を回避できたため、一時的な幻影種の大量発生のみで抑えられた。
ワイズマン曰く、2度目にアイギスが崩壊した際（
二人目のイクスが死んだあの時）にティル・ナ・ノーグは死の砂嵐によって虚無に飲まれ消失するはずだった。
しかし高次元にある『外の世界(現実世界)』の観測者（レイズをプレイしたプレイヤー）がティル・ナ・ノーグを『観測』したことでティル・ナ・ノーグは崩壊せずに存在できたという。
幾多の観測者たちが観測したおかげでティル・ナ・ノーグは存続できていたが、死の砂嵐が消滅した後は、幾多の観測者からの観測によってダーナの存在が揺らぎ始め、世界（ティル・ナ・ノーグ）そのものの幻影種と呼べるダーナの幻影種が生まれつつあった。それは虚無の壁が無くなることで目覚め、三千世界を喰らい尽くし、鏡映点達の故郷まで滅ぼすとされる。
これに対しイクス達は世界を「大魔鏡」で覆い、観測者たちから観測できなくすることでティル・ナ・ノーグは崩壊を免れ存続していくことになる。
その際、観測者はティル・ナ・ノーグに残して【生体封呪】の儀式を施す鏡映点と、元の世界に戻す鏡映点の選別を行う事になる。
本来の歴史となるコダマたちの時代ではこの現象は起こらず惑星イデアとアスガルド連邦が健在だったが、これは鏡映点達が全滅したことで『観測』が無くなり、ダーナの存在自体はかえって安定したためだと考えられる。
