国境川
トーチ・ポートを東西に分割する国境川は、かつて東西戦争時に川をはさんで激しい戦いが繰り広げられたことで知られている。大いくさのたびに真紅に染まるほどのおびただしい血が流されたことから『紅川』『屍川』とも呼ばれ、今も川沿いに無数の遺体が埋まっていると言われている。
平和を取り戻した現在、川は豊かな水量と水産資源を周辺住民に惜しむことなく与えてくれている。
平和を取り戻した現在、川は豊かな水量と水産資源を周辺住民に惜しむことなく与えてくれている。
トーチ・ポートの遙か北ティクリッセ山脈を源流とする国境川は流れが速く、また気候の比較的穏やかなブレンヴァー地方にあってなお”暴れ川”として知られる川である。
川の大半は流れが速いためか、川幅の割に深い箇所が多く、川を渡すための橋が流されることも少なくない。そのため川には橋は少なく、また主要な交易路のために架けられた大橋などを除き、そのほとんどはいつ流れてもすぐに架け替えができるよう簡素なものが架けられている。また、川の流れの緩い箇所では小型の船を用いての渡しが利用されている。
川幅が狭い場所も多く、川の流れが速いため、水運としての利用はさほど盛んではない。下りはともかく上りに労力がかかるため、いかだによる木材や石材・農作物の運搬の他にはほとんど利用されていない。しかし、ティグリッセ山脈の石材は重厚かつ頑健で、特に城砦を造る際に重宝されており、ファーケルやトーチ・ポートでも国境川を下って来た石材を基部に用いた施設がいくつもある。
一方で川の水質は良く、水産資源も豊富である。美食家の間ではカワマスや大型のタニシなどが有名で、特にマスは薫製や塩漬けにされて交易品として流通している。
川の大半は流れが速いためか、川幅の割に深い箇所が多く、川を渡すための橋が流されることも少なくない。そのため川には橋は少なく、また主要な交易路のために架けられた大橋などを除き、そのほとんどはいつ流れてもすぐに架け替えができるよう簡素なものが架けられている。また、川の流れの緩い箇所では小型の船を用いての渡しが利用されている。
川幅が狭い場所も多く、川の流れが速いため、水運としての利用はさほど盛んではない。下りはともかく上りに労力がかかるため、いかだによる木材や石材・農作物の運搬の他にはほとんど利用されていない。しかし、ティグリッセ山脈の石材は重厚かつ頑健で、特に城砦を造る際に重宝されており、ファーケルやトーチ・ポートでも国境川を下って来た石材を基部に用いた施設がいくつもある。
一方で川の水質は良く、水産資源も豊富である。美食家の間ではカワマスや大型のタニシなどが有名で、特にマスは薫製や塩漬けにされて交易品として流通している。
名所・シナリオフックなど
糸杉の瀬
トーチ・ポートから10マイルほど北上したところにある浅瀬は”糸杉の瀬”として知られている。川のそばであるにもかかわらず雑草の一本も生えず、糸杉が生えているわけでもない。
この浅瀬はトーチ・ポートから最も近い場所にある浅瀬であり、近隣では唯一徒歩で渡河が可能な場所であるため、東西戦争時には大変な激戦地となった場所である。いつ訪れても敵を迎え撃つための長槍が、あたかも糸杉の森のように立ち並んでいたことからこの名が付いた。
激戦地であったが故に周辺は堅く踏み固められ、今もなお草木の一本も生えない。しかしここを訪れる旅人や近隣の住人は「死んでいった兵士たちの恨みが残っているため、いまも草木はおろかいかなる生命も宿らない」などと噂している。
よって、現在ではこの瀬に近づくものも少ないが、トーチ・ポートを通過するための通行税を払えなかったり、ご禁制の品を運びたいものたちがこの浅瀬を渡っていくこともあるようだ(川と橋参照)。
この浅瀬はトーチ・ポートから最も近い場所にある浅瀬であり、近隣では唯一徒歩で渡河が可能な場所であるため、東西戦争時には大変な激戦地となった場所である。いつ訪れても敵を迎え撃つための長槍が、あたかも糸杉の森のように立ち並んでいたことからこの名が付いた。
激戦地であったが故に周辺は堅く踏み固められ、今もなお草木の一本も生えない。しかしここを訪れる旅人や近隣の住人は「死んでいった兵士たちの恨みが残っているため、いまも草木はおろかいかなる生命も宿らない」などと噂している。
よって、現在ではこの瀬に近づくものも少ないが、トーチ・ポートを通過するための通行税を払えなかったり、ご禁制の品を運びたいものたちがこの浅瀬を渡っていくこともあるようだ(川と橋参照)。
新ファーケル街道
トーチ・ポートからファーケルまでを国境川沿いに繋ぐ街道。戦乱期には荒れ果てていたが、終戦と共に通行が回復し、またコンラート伯やヒルガ聖堂からの資金供与もあって、現在では完全に街道としての機能を回復している。
しかし、川の周辺にはいまだアンデッドが頻出する上、街道を行き来する交易品もそう多くないため、街道にはつきものといえる宿場町は数えるほどしかない。旅人たちはファラングン信徒により設立されたほこらか、それがなければ野宿で夜を過ごさねばならず、それを狙った兵士崩れや亜人種の群に襲われることも少なくないという。
しかし、川の周辺にはいまだアンデッドが頻出する上、街道を行き来する交易品もそう多くないため、街道にはつきものといえる宿場町は数えるほどしかない。旅人たちはファラングン信徒により設立されたほこらか、それがなければ野宿で夜を過ごさねばならず、それを狙った兵士崩れや亜人種の群に襲われることも少なくないという。
| + | [シナリオ・フック] |
”黒騎士”アゼルと兜落としの渡し
”黒騎士”アゼルは東西戦争でも有数の武勲を示した騎士であり、また味方の暴走により命を落とした悲劇の騎士としても有名である。
アゼルは端正な顔立ちをした騎士にして吟遊詩人であったが、本人はその秀麗な外見で敵に侮られるのを恥として、黒く無骨な兜で顔を隠していた。数々の武勲を打ち立てた彼は、しかしある時敵軍オルセイスト公の虜となる。名のある騎士を死なすまいと東軍は使者を立て、身代金と引き替えにアゼルを返還する手はずを整えた。しかし、返還の使者となるはずの騎士ナイジェル・バステソーンは、アゼルを伴ってやってきたオルセイストの隊に襲いかかり、結果としてオルセイストのみならずアゼルまでも死に至らしめた。
バステソーンは後に人質返還の仲介者であるファーケル三世に捕らわれ、そのまま西軍に引き渡された。”バステソーンの汚辱”とも呼ばれるこの事件により、東西戦争の終結は1年以上遅れたとされている。
オルセイスト公やアゼルの死体も見つからぬほどの激戦が繰り広げられたこの渡しは、この事件以降”兜落としの渡し”と呼ばれることになる。
アゼルは端正な顔立ちをした騎士にして吟遊詩人であったが、本人はその秀麗な外見で敵に侮られるのを恥として、黒く無骨な兜で顔を隠していた。数々の武勲を打ち立てた彼は、しかしある時敵軍オルセイスト公の虜となる。名のある騎士を死なすまいと東軍は使者を立て、身代金と引き替えにアゼルを返還する手はずを整えた。しかし、返還の使者となるはずの騎士ナイジェル・バステソーンは、アゼルを伴ってやってきたオルセイストの隊に襲いかかり、結果としてオルセイストのみならずアゼルまでも死に至らしめた。
バステソーンは後に人質返還の仲介者であるファーケル三世に捕らわれ、そのまま西軍に引き渡された。”バステソーンの汚辱”とも呼ばれるこの事件により、東西戦争の終結は1年以上遅れたとされている。
オルセイスト公やアゼルの死体も見つからぬほどの激戦が繰り広げられたこの渡しは、この事件以降”兜落としの渡し”と呼ばれることになる。
| + | [シナリオ・フック] |
酒場
国境川にかかる橋の側には、交易を行う村や宿を兼ねた酒場がある事が多い。彼らは数少ない渡しを超えていこうとするものたちに休息と道案内を提供し、また交易品の仲買や売り先への仲介を行うことで利益を得る。
利潤の多い商売だが、一方で周辺に頼るものがなければ頻繁に山賊や傭兵崩れの野盗たちの標的とされ、また時には領主や近在の騎士から多額の”守り代”をかすめ取られることもある。
そうした諸々に対抗すべく、彼らは村に塀や堀で囲いを施したり、建物を強靱な石造りに仕上げたり、また防衛手段として冒険者や近在の有力者と誼を深くして身を守る。
”兜落としの渡し”そばの酒場”バケツ兜と猪亭”も、そうした武装酒場のひとつである。
亭主ドルダーはもともとは旅人に蹄鉄や装具、あるいは護身用の武具といった鉄細工物を売る露店から身を起こした。店はドワーフの手になる頑健な石造りであり、また窓や扉には丈夫な鎧戸が用意され、不意の敵襲にも十分対応できるよう備えがなされている。
また、ドワーフ郷の勇者ドルテクと義兄弟の契りを交わしており、猪の乗り手にして大斧使いである彼の威光と彼の配下によるパトロールにより、周辺の安全が保たれている。
利潤の多い商売だが、一方で周辺に頼るものがなければ頻繁に山賊や傭兵崩れの野盗たちの標的とされ、また時には領主や近在の騎士から多額の”守り代”をかすめ取られることもある。
そうした諸々に対抗すべく、彼らは村に塀や堀で囲いを施したり、建物を強靱な石造りに仕上げたり、また防衛手段として冒険者や近在の有力者と誼を深くして身を守る。
”兜落としの渡し”そばの酒場”バケツ兜と猪亭”も、そうした武装酒場のひとつである。
亭主ドルダーはもともとは旅人に蹄鉄や装具、あるいは護身用の武具といった鉄細工物を売る露店から身を起こした。店はドワーフの手になる頑健な石造りであり、また窓や扉には丈夫な鎧戸が用意され、不意の敵襲にも十分対応できるよう備えがなされている。
また、ドワーフ郷の勇者ドルテクと義兄弟の契りを交わしており、猪の乗り手にして大斧使いである彼の威光と彼の配下によるパトロールにより、周辺の安全が保たれている。
ドルダー、”バケツ兜と猪亭”亭主
ドワーフの男性;エキスパート3(53歳);hp23;
鉄鍛冶と細工師として身を起こし、露天商として金を貯めた後、ついに酒場を開くに至る。
現在も店がヒマになれば鉄を打ち、細工物や高品質な武器を造り、店に並べている(売り物というより見せ物的な要素が強いようだ)。
ドワーフにもかかわらず人なつっこく社交的で、近郷のノームの修道院から上手いと評判のエールを卸してもらえる数少ない男の一人。ドルテクの義兄弟。
鉄鍛冶と細工師として身を起こし、露天商として金を貯めた後、ついに酒場を開くに至る。
現在も店がヒマになれば鉄を打ち、細工物や高品質な武器を造り、店に並べている(売り物というより見せ物的な要素が強いようだ)。
ドワーフにもかかわらず人なつっこく社交的で、近郷のノームの修道院から上手いと評判のエールを卸してもらえる数少ない男の一人。ドルテクの義兄弟。
ドルテク、ドワーフの勇士
ドワーフの男性;ファイター(ドワーフ・ファイター代替クラス(石の種族参照)) 4(55歳);hp44;近郊のドワーフ郷の戦士頭。質実剛健な男で、曲がったことが嫌い。
先祖伝来の大斧と、厳しい訓練を施されたダイアボアを駆るドワーフ騎士。
《武器開眼:ドワーヴン・ウォー・アックス》、《猛突撃》などを有する。
先祖伝来の大斧と、厳しい訓練を施されたダイアボアを駆るドワーフ騎士。
《武器開眼:ドワーヴン・ウォー・アックス》、《猛突撃》などを有する。
| + | [シナリオ・フック:黒騎士] |
| + | [シナリオ・フック:失われた集落] |