銀獅子館
トーチ・ポートの東町、貴族街にある館。
建物自体はやや古いものの、しっかりとした石組みと華美な装飾を廃した重厚で質実剛健な作り。土地の狭いトーチ・ポートには珍しいほど広い敷地には母屋(兼学舎)と厩、寄宿舎、馬術教練も可能な練兵場がある。
銀獅子館は東西戦争で功をなした老騎士、サー・セオボルト・ロンシュタットの居館であり、トーチ・ポートのみならず、周辺地域の貴族・騎士・富裕市民の子弟を寄宿の形で預かり、従騎士としての訓練をつけている。武術の訓練のみならず、歴史や軍略、礼法などを教える。また、入学してしばらくはその身分にかかわらず雑兵としての訓練も施されることでも知られている(これには「兵士の苦労を知らぬものに指揮はできない」というセオボルトの思想が反映されている)。
入学のための試験も、また入学してからの訓練が厳しいことで有名だが、トーチ・ポートでも有数の有力者であるセオボルトの名声とその人脈は広く、また深いものであり、セオボルトの覚えめでたくば士官も易いとの思惑もあるためか、入学希望者はひきも切らない。
銀獅子館に集まる若者たち(”若獅子”とも呼ばれている)はトーチ・ポートのみならず、ファーケルなど他の地域からもやってくる。また、幅広い人脈からファーケルの治世及ばぬ未開の地(雷鳴山など)や異国からも、軍略を学びに有力者の子弟がやってきたり、食客として寄宿したりしている。
D&Dリプレイ『黒騎士が多すぎる』のPCの一人 スリンガー(エステル・アンテノラ)は先の戦の折、セオボルトの食客となり、以来セオボルトの懐刀として働いている。青銅竜の血を引く蛮族の姫ノトス・ストームリッパーはセオボルトを頼って雷鳴山よりやってきた客分である。
建物自体はやや古いものの、しっかりとした石組みと華美な装飾を廃した重厚で質実剛健な作り。土地の狭いトーチ・ポートには珍しいほど広い敷地には母屋(兼学舎)と厩、寄宿舎、馬術教練も可能な練兵場がある。
銀獅子館は東西戦争で功をなした老騎士、サー・セオボルト・ロンシュタットの居館であり、トーチ・ポートのみならず、周辺地域の貴族・騎士・富裕市民の子弟を寄宿の形で預かり、従騎士としての訓練をつけている。武術の訓練のみならず、歴史や軍略、礼法などを教える。また、入学してしばらくはその身分にかかわらず雑兵としての訓練も施されることでも知られている(これには「兵士の苦労を知らぬものに指揮はできない」というセオボルトの思想が反映されている)。
入学のための試験も、また入学してからの訓練が厳しいことで有名だが、トーチ・ポートでも有数の有力者であるセオボルトの名声とその人脈は広く、また深いものであり、セオボルトの覚えめでたくば士官も易いとの思惑もあるためか、入学希望者はひきも切らない。
銀獅子館に集まる若者たち(”若獅子”とも呼ばれている)はトーチ・ポートのみならず、ファーケルなど他の地域からもやってくる。また、幅広い人脈からファーケルの治世及ばぬ未開の地(雷鳴山など)や異国からも、軍略を学びに有力者の子弟がやってきたり、食客として寄宿したりしている。
D&Dリプレイ『黒騎士が多すぎる』のPCの一人 スリンガー(エステル・アンテノラ)は先の戦の折、セオボルトの食客となり、以来セオボルトの懐刀として働いている。青銅竜の血を引く蛮族の姫ノトス・ストームリッパーはセオボルトを頼って雷鳴山よりやってきた客分である。
■”若獅子”と訓練
現在、寮に住んでいる”若獅子”は30名ほど。いずれも貴族や騎士、有力者の師弟であり、2~4人一組の質素な居室に起居し、日々を鍛錬と学習に費やしている。
日課は軍の兵士同様、日の出と共に行動を開始し、日の入りのころ夕食をとって就寝する(これは軍での生活パターンを体に覚えさせるためでもある)。

日によっては1日中体練を行ったり、招待した食客や講師による講義だけを1日行うこともある。また、入学年次が違うもの同士や習熟度ごとに集められ、それぞれに別の訓練が当てられる場合もある。
セオボルト本人が高名な剣士であり、また実践主義者であるため、体練の訓練は厳しいことで知られている。
また座学では、通常貴族が学ぶことの少ない輜重論や戦略論、地政学、さらには「広い視点を得られるように」との配慮から神学なども教えられている。
現在、寮に住んでいる”若獅子”は30名ほど。いずれも貴族や騎士、有力者の師弟であり、2~4人一組の質素な居室に起居し、日々を鍛錬と学習に費やしている。
日課は軍の兵士同様、日の出と共に行動を開始し、日の入りのころ夕食をとって就寝する(これは軍での生活パターンを体に覚えさせるためでもある)。

日によっては1日中体練を行ったり、招待した食客や講師による講義だけを1日行うこともある。また、入学年次が違うもの同士や習熟度ごとに集められ、それぞれに別の訓練が当てられる場合もある。
セオボルト本人が高名な剣士であり、また実践主義者であるため、体練の訓練は厳しいことで知られている。
また座学では、通常貴族が学ぶことの少ない輜重論や戦略論、地政学、さらには「広い視点を得られるように」との配慮から神学なども教えられている。
■セオボルトの思想
ファーケル王国は封建制の国である。封建制の常として、戦の際に動員される兵員は各封建領主の元に集められた騎士やその郎党によりとりまとめられている。よって、軍事行動の際には参戦する貴族・騎士たちの合議によって作戦や戦略が決定されるものの、いざ戦端が開かれてみれば個々の騎士の思惑や欲が優先され、時には抜け駆けや日和見などといった行動へとつながり、軍全体として必ずしも効果的な運用がなされない局面も少なくない。
軍の指揮官である貴族・騎士たちは、個々の戦技や戦術には優れていても、大局を見る戦略的な思考をなおざりにしがちな傾向があったことも原因のひとつであろう。
先の東西戦争で、この“戦略眼の不在”を痛感したセオボルトは、封建制の枠組みの中でより効果的な軍事行動をできる指導者を育成すべく、この銀獅子館を設立した。
現在、実際に軍勢を率いる騎士たちは所領の管理を地元で行なっている。その彼らに突然今のやり方を換えよと言っても、ついてくるものたちの考えが変わらぬ限りそれは難しい。しかし、その子弟や部下となるものたちを教練する過程で、ハイローニアス神の名の下に培われ、蓄積された軍略を伝えることはできる。
そうした若き従者や騎士見習いは、いつしか自らの手勢を率い、一朝事あらば正規軍としてコンラート伯の元に集まるだろう。そのとき、銀獅子館での訓練や面識、共通の戦闘教義があれば単なる集団としてではなく、有機的な連携が可能な戦闘集団として行動できるだろう。
セオボルトはそう考え、自らと思いを共にするものを教官として招き、また高名な軍学者や歴戦の勇士を講師として遇している。
ファーケル王国は封建制の国である。封建制の常として、戦の際に動員される兵員は各封建領主の元に集められた騎士やその郎党によりとりまとめられている。よって、軍事行動の際には参戦する貴族・騎士たちの合議によって作戦や戦略が決定されるものの、いざ戦端が開かれてみれば個々の騎士の思惑や欲が優先され、時には抜け駆けや日和見などといった行動へとつながり、軍全体として必ずしも効果的な運用がなされない局面も少なくない。
軍の指揮官である貴族・騎士たちは、個々の戦技や戦術には優れていても、大局を見る戦略的な思考をなおざりにしがちな傾向があったことも原因のひとつであろう。
先の東西戦争で、この“戦略眼の不在”を痛感したセオボルトは、封建制の枠組みの中でより効果的な軍事行動をできる指導者を育成すべく、この銀獅子館を設立した。
現在、実際に軍勢を率いる騎士たちは所領の管理を地元で行なっている。その彼らに突然今のやり方を換えよと言っても、ついてくるものたちの考えが変わらぬ限りそれは難しい。しかし、その子弟や部下となるものたちを教練する過程で、ハイローニアス神の名の下に培われ、蓄積された軍略を伝えることはできる。
そうした若き従者や騎士見習いは、いつしか自らの手勢を率い、一朝事あらば正規軍としてコンラート伯の元に集まるだろう。そのとき、銀獅子館での訓練や面識、共通の戦闘教義があれば単なる集団としてではなく、有機的な連携が可能な戦闘集団として行動できるだろう。
セオボルトはそう考え、自らと思いを共にするものを教官として招き、また高名な軍学者や歴戦の勇士を講師として遇している。
[NPC]
セオボルト・ロンシュタット
8lv、人間男性、54歳(ナイト4、クレリック2、ウォープリースト2)、秩序にして中立、ハイローニアス信者
高名な騎士。東西戦争に従軍し、将軍として一軍を率いたこともある。
封建騎士たちが個人の軍功に走り、連携が取れなかったり指揮系統が確立しなかったりといったさまに危惧を覚え、統率の取れた軍組織の必要性を痛感。次代を担う封建騎士たちの間に軍略を説くため私塾を開く。しかし、彼の説く戦のやり方は個の名誉に報いるものではないため、騎士への浸透はまだまだ。
彼自身は、現在の諸侯乱立を良いこととは思っておらず、コンラート伯による実効支配を高めるべく、軍事行動の提案やロビー活動、さらには「表だってできない”仕事”」も行なっているようだ。
夫人とは死別し、娘夫婦はトーチ・ポート在住。行儀見習いとして孫娘が同居している(エイダ・ロンシュタット:11歳)。

高名な騎士。東西戦争に従軍し、将軍として一軍を率いたこともある。
封建騎士たちが個人の軍功に走り、連携が取れなかったり指揮系統が確立しなかったりといったさまに危惧を覚え、統率の取れた軍組織の必要性を痛感。次代を担う封建騎士たちの間に軍略を説くため私塾を開く。しかし、彼の説く戦のやり方は個の名誉に報いるものではないため、騎士への浸透はまだまだ。
彼自身は、現在の諸侯乱立を良いこととは思っておらず、コンラート伯による実効支配を高めるべく、軍事行動の提案やロビー活動、さらには「表だってできない”仕事”」も行なっているようだ。
夫人とは死別し、娘夫婦はトーチ・ポート在住。行儀見習いとして孫娘が同居している(エイダ・ロンシュタット:11歳)。

“足つき鍋の”グレタ
8lv、人間女性、62歳(コモナー)、真なる中立。
数々の戦争を潜り抜けた老女。かつては輜重隊の酒保の女あるじであった。
潜り抜けた修羅場の数はそんじょそこらの傭兵や騎士などよりも多く、そもそも従騎士やはんちくな冒険者風情など鼻にもかけぬ貫禄がある。
戦場での腐れ縁が続き、騎士であるセオボルトの知己を経て、現在は銀獅子館のコックを務めている。
数々の戦争を潜り抜けた老女。かつては輜重隊の酒保の女あるじであった。
潜り抜けた修羅場の数はそんじょそこらの傭兵や騎士などよりも多く、そもそも従騎士やはんちくな冒険者風情など鼻にもかけぬ貫禄がある。
戦場での腐れ縁が続き、騎士であるセオボルトの知己を経て、現在は銀獅子館のコックを務めている。
「うまい飯を作るのはあたしの仕事じゃないよ、あたしの仕事は兵隊が動ける飯をつくることさね」
彼女の料理の腕自体は並であるが、人を差配することには長けているため、必要とあれば豪勢なご馳走を並べることもできる。ただし、普段そうする必要を認めてはいない。